アニメ「時光代理人 -LINK CLICK-」のネタバレ感想

アニメ

「アマプラ同時上映会」第153弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

今回観るのは、2021年4月よりbilibili動画にて配信開始わずか4か月で総再生回数1.6億回を突破したオリジナル中華webアニメ、「時光代理人 -LINK CLICK-」

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:Amazon.co.jp:時光代理人 -LINK CLICK-を観る | Prime Video

「写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つ男と、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つ男 のお話。

<あらすじ>
繁華街の一角に佇む「時光写真館」、そのさびれたドアの奥には特殊な能力を持った2人の男がいた―。
写真館を経営するのはトキ(程小時)とヒカル(陸光)。
トキの幼馴染・リン(喬苓)を通じて顧客から舞い込む依頼を遂行すべく、「撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルはコンビを組み、 過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していく。

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こんな人におすすめ

  • SFモノが好き🛸
  • タイムトラベルなどの特殊能力にドキドキする⏳
  • 中国アニメが好き🇨🇳

 

 ネタバレ感想

#01 エマ

<あらすじ>
とある街にある「時光写真館」。
トキ(程小時)は大家であるリン(喬苓)に借金を返済するため、ヒカル(陸光)とともに特殊な仕事を請け負っていた。
依頼人から預かった写真の中に“ダイブ”し撮影者の精神に乗り移り任務を遂行するのだ。

とある街にある「時光写真館」。トキ(程小時)は大家であるリン(喬苓)に借金を返済するため、ヒカル(陸光)とともに特殊な仕事を請け負っていました。依頼人から預かった写真の中に“ダイブ”し撮影者の精神に乗り移り任務を遂行するのです。
タイムリミットは12時間、トキは必ずヒカルの指示に従い何も改変しないこと、過去を問うな未来を聞くなーこの3か条をヒカルはトキに繰り返します。

リンは借金を盾にトキに仕事を依頼してきます。トキは両親が建てた写真館に思い入れがあるので、彼らが帰ってくるまでここを動かないと騒ぎます。ヒカルはトキより歳下ですが随分落ち着いており、リンはトキに「見習え」と怒ります。

今回の依頼は、大手ゲーム会社「雀徳チュエダーゲーム」第3クォーターの財務データを財務諸表が公表される明後日までに入手すること。しかしデータはCFOが1人で管理しており、ハッキング防止のためデータは残さず常に携帯しているそう。キーマンはCFOの助手・エマです。
トキはCFOの助手・エマとなりその機会を伺うことになります。エマが撮った最新の写真をSNSで見ると、ヒカルは一瞬のうちに彼女とリンクします。見込みはある、チャンスは一度だけだと言うヒカルに苦い顔をするトキ。

ダイブすると、過酷な残業とCFOからのセクハラに直面する辛い日々を送っているエマに両親から彼女の体を心配する電話が入ります。 ヒカルの指示通りに資料を作りながら、トキはエマの境遇を哀れに思います。
ヒカル曰く、翌日の財務諸表公表前の報告会が決戦の場だそうです。

エマは夢の中で母の作った春巻きを食べていました。両親のいなくなった食卓で立ち尽くすトキ。「会いたいのはきっと俺だけじゃない」と言うトキに、「彼女に感情がシンクロしてるんだろ」と淡々と返すヒカル。トキは「2人は帰ってくるのか」と泣きそうな声で尋ねますが、ヒカルは何も答えません。
ヒカルから見るなと言われたスマホの連絡をつい見てしまうトキ。そこにはエマの母が、自分が連絡したせいで上司に叱られたと父に聞いて申し訳なかったと謝っており、お前は私たちの大事な娘だから心配なのだと綴られていました。思わず涙してスマホを抱きしめるトキ。

翌日、エマは会議の準備を整えていました。CFOの嫌味に耐えるエマ。とその時、ヒカルが「今だ!CFOのグラスを倒せ!」と叫びます。こぼれた飲み物は彼の腿に注がれ、ヒカルの指示通りトキは濡れた場所を慌てて拭きます。そこにCFOの妻が殴り込んで来て、エマをあばずれと呼んだ挙句、「お前の両親には学がない、お前を産むだけ産んで育てなかったんだ」と罵倒します。
トキは怒りのあまり妻に殴りかかりそうになりますが、ヒカルにルールを遵守しろと怒鳴られ、妻の張り手を受け入れます。打たれたトキと共に床に落ちるCFOのパソコン。そこには財務データが写っており、トキは横目でそれを見続けます。トキと視界がリンクしているヒカルは無事全てのデータを取得し、任務完了しました。

翌日、チュエダーゲームが財務データ偽装により営業停止、CFOともう1名が逮捕されました。エマはこれまでの仕事が職歴の汚点になると友人にアドバイスされ、泣きながら帰宅します。家にはなぜか大量の春巻きが。
トキは自分が何かすれば未来は変わってしまうと知りながらも、エマの母に連絡を返さずにはいられませんでした。

「父さん、母さん、会いたい」と。

エマの母は娘が心配で、彼女の好物である春巻きを作り置きし、最近寒いからと布団と自分が縫った暖かい服を置いて実家へ戻るところでした。帰らないで、ホームで待っていてと泣きながら駅へ向かうエマは、途中で金髪の男とぶつかります。駅まで送ってやると言われ、恐々頷くエマ。
トキはエマの未来は幸せになったのかと不安がります。

ヒカルのスマホから、昨夜郊外の川で女性の水死体が発見されたというニュースが流れます。女性は生前チュエダーゲームで仕事をしており、それを苦に自殺したようだと報じられていますが、その遺体の写真は明らかにエマのものでした。無表情にスマホの電源を落とすヒカル。

 

 #02 秘伝のレシピ

<あらすじ>
今回の依頼は人気ラーメンチェーン店の看板メニューのレシピの入手。
依頼人の夏(ナツ)は女社長で、学生時代の親友・林貞(リン・ジェン)とともに開いた小さなラーメン店「林夏麺館」を長年二人で協力しながら大きくしてきた。
だがある日、厨房担当の林貞が店の看板メニューのレシピを夏に教えないまま店を去ってしまう。

今回の依頼は人気ラーメンチェーン店の看板メニューのレシピの入手。

依頼人の夏(ナツ)は女社長で、学生時代の親友・林貞(リン・ジェン)とともに開いた小さなラーメン店「林夏麺館」を10年もの間、二人で協力しながら大きくしてきました。
しかしある日、厨房担当の林貞が店の看板メニューのレシピを夏に教えないまま店を去ってしまいます。
夏は裏切った林貞がその味を売りに新たに独立することを恐れて依頼してきたのです。

元親友だけあって二人の写真は多いのですが手がかりは少なく、調査は難航
トキはなぜ長年パートナーだったのに絶交したのかと不思議がります。いつか自分たちも考えが食い違って別れるのかなと言うトキに、ヒカルは先日の事件で死んだエマのことを思い出し視線を逸らします。
トキはヒカルの手を取り、残された写真の中に“ダイブ”します。

写真は店のオープン前日に撮ったもののようで、夏に入り込んだトキは手がかりになりそうな写真を探しますが見つかりません。二人はやけに親密で、「オープン初日は新婚初夜みたいなものでしょ」と夏は林貞の手を握ってきます。驚く林貞に「ホラー映画を見た時にベッドに入り込んできたのはあんたでしょ」と苦笑する夏。トキは二人がルームメイトだったと知ります。

賄いを作る夏を見つめる林貞。冷蔵庫に入れていた黒い何かを掴んで鍋に入れる夏。それが秘伝の何かだろうとトキは当てをつけますが、間の悪いことに宅配便が来てしまい、探ることができません。
一人前しかない賄いを見て夏は困惑しますが、林貞は「夏が食べてる顔を見られれば十分」と微笑みます。学生時代は貧しく、「食べられるものはなんでも鍋に入れて食べたよね」と話す夏に、「いっそのことこれを看板メニューにする?”女子寮ヌードル”なんちゃって」とはしゃぐ林貞。思わず一本の麺を啜ってしまい、笑い合う二人。

手がかりが得られないと思ったヒカルは次の写真にトキをダイブさせます。女子寮ヌードルが大人気になり、マスコミのインタビューを受けることに。調理シーンから秘伝の手がかりを探そうとしますが、林貞が「企業秘密」だと言ったため、空振りに終わります。

次の写真にダイブすると、夏は林貞に食材や仕入れのシステム化を提案していました。その時、林貞は「もう何年実家に帰っていないの?」と尋ねてきます。仕事が忙しいからと言い訳する夏に寂しげに微笑む林貞。林貞がリストアップした食材を見ましたが、どれも市場で買える平凡なものばかり。その後も何度も写真にダイブしますが、何の進展もありません。

全国展開のためにご当地麺を食べ比べ再現した新メニューを提案され、苦しみながらも何度も試食する夏。林貞はそんな夏を見つめ、席を立ってしまいますが夏はそれに気付きません。

夏はリンに「まだ結果は出ないの?林貞はどこかで何かを企んでるかもしれないのよ!?あの看板メニューを奪われたら、チェーンのブランドが台無しになる」と激怒していました。
もらった写真の最後の一枚を見ていたヒカルでしたが、「見込みはない。ギブアップだ」とため息を吐きます。トキはとりあえずダイブしてみます。

 

毎年撮ろうと言っていた店の前での夏と林貞との写真撮影は、開店から10年越しになっていました。はっとトキが気づくと、彼は林貞の中に入っていました。夏は林貞に「辞めないで」と懇願。しかし林貞は「生産ラインは確立され、宣伝も完璧だし、料理に熱意を傾けているだけの人間は場違いなだけよ」と淡々と言います。

夏は「どうして変化に適応しようとしないの!どうして大きな夢を叶えようとしないの!」「あなたの味がみんなを幸せにしたのよ!」と詰りますが、林貞は「10年前のあの店も私の夢だった。私は皆を幸せにすることなんてできない…」と言います。夏は「だからもっと資金があればあなたの助けになる!」と言いますが、林貞は「いいえ、”あなたの”助けよ。話題性のために私たちらしくない店名に変えた時から、この店は私のものじゃないわ」と去ろうとします。
夏は「女子寮ヌードルのレシピは置いていって。あれは共同財産よ。弁護士を雇って訴える」と凄みますが、林貞は「私も知らないわ、通して。原点に戻って最初からやり直すわ」と冷たく言い置いてその場を後にします。変わってしまったのは林貞ではなく夏だったのです。

林貞のスマホを一通り見ますが、レシピらしきものはありません。ヒカルに「この後何か事件はある?」とトキが尋ねると、ヒカルは「ない。林貞はこの後一晩中泣いてた」と告げます。夏と過ごした学生寮での楽しい日々を思い出すトキ。

林貞のバッグの中には、”襄庄(じょうそう)”と書かれた桃色の切符らしきものが大量に入っていました。タクシーの運転手が言うには、襄庄は山も川も綺麗で景色のいい田舎町だそうです。黄花草という見た目も香りも良い植物ー地元では粉末にして調味料にして使うものが有名らしく、秘伝の粉はそれに違いないとトキとヒカルは目星をつけます。

リンが夏に襄庄にのみ生えるコウカソウを林貞が使っていたのではと報告すると、夏は「それに違いない」と笑い出します。

仕事を終えて一息ついた二人は、依頼人から預かった封筒の中に林貞が携帯の待ち受けにしていた女子寮時代の夏とのツーショット写真が出てきます。

思い出の麺が食べたいとわがままを言うトキにヒカルは辟易しますが、トキは勝手にダイブしてしまいます。林貞に入ったトキは「炊飯器でラーメン作るなんてすごい!卒業後は一緒にお店を出そうよ」と大喜びする夏を前に焦っていました。ヒカルに正しい受け答えを教えてもらいつつ、「お店の名前は夏林面館」にしようと喜ぶ夏。

両親に地元の名産品を持って行けと言われたと言う夏は、バッグから黄花草の粉末を出します。「黄花草の香りは一番いい記憶を思い出させてくれるんだって」と言う夏。

夏はリンの報告を受けて当時のことを思い出し、襄庄に戻ります。林貞は襄庄の小さな飲食店で働いていました。「おかえり」と言われ、思わず彼女に抱きつく夏。

トキは記憶をもとに「男子寮ヌードル」を作ってヒカルに食べさせます。リンに一杯奪われて、夏と林貞のように一杯を二人で分け合うことになってしまうトキとヒカルなのでした。

 

#03 必ず負けろ、決して勝つな

<あらすじ>
今回の任務は依頼人である陳瀟(チェン・シャオ)の高校時代に戻り、当時伝えられなかった言葉を、みんなに伝えること。
陳瀟は高校時代、バスケ部の補欠で校内新聞のカメラマンをしていた。
トキは陳瀟が試合の最後に撮った写真に“ダイブ”する。

今年9月に川で発見された女性(エマ)の死体は自殺だと思われていたが、他殺である疑惑が浮上したーというニュースを聞きながらランニングしていたリンは、陳瀟(チェン・シャオ)と名乗る男に後をつけられ依頼を受けます。

陳瀟は高校時代、バスケ部の補欠で校内新聞のカメラマンをしていました。陳瀟はリンに最後の試合で撮った写真を差し出し、最後の試合で負け、初恋も実らず、母と大喧嘩した忘れられない日だと言います。高校時代に戻り、当時伝えられなかった言葉を、みんなに伝えたいのだそうです。

過去が改変されるのではと不安がるトキとリンに、ヒカルは「大丈夫だ」と自信満々。トキは陳瀟が試合の最後に撮った写真に“ダイブ”します。

トキは当時の陳瀟に入り込みます。対峙する龍陽一高校は強豪で、陳瀟たちの所属する電気厰高校をボロくて弱いと馬鹿にした態度を隠しません。

陳瀟の掛けているド近眼の眼鏡で視界が朧げな上、控えなので何もすることがなく不満げなトキですが、ヒカルは「試合後の伝言が最初の任務だからそれまでは何もするな」と釘を刺します。
おざなりに返事をしたトキはせめて写真でも撮ろうとしますが、そのフラッシュに目を焼かれた瞬間を見計らい、電気厰高校バスケ部キャプテン・陸鴻斌(ルー・ホンビン)の膝を龍陽一高校のバスケ部キャプテンが激しく蹴りつけて退場させてしまいます。陸鴻斌は膝の手当てをしてすぐに試合に戻るからと部員たちを宥めます。
過去を改変したのではと焦るトキですが、ヒカル曰く結果は変わらないようです。

トキは試合でどう振る舞うべきかヒカルに尋ねますが、好きにしたらいいと突き放されます。
エースであるキャプテンの代わりに補欠であるトキが代わりに出場することになり、龍陽一高校の部員たちは楽勝だと嘲笑。しかしトキがまさかの大活躍をします。

トキがヒカルと出会ったのはバスケがきっかけでした。トキはバスケでだけは負けるわけにはいかないと必死で食らいつきます。
別人のように活躍するトキに電気厰高校バスケ部員たちは沸き立ちますが、ヒカルが「試合結果は変えるな」と言ったため、後半は手を抜きます。

しかしその時、陸鴻斌によりタイムが入り、「体力不足でプレーに影響が出ているから休め」とベンチに戻されます。
応急処置しただけの膝で試合に戻る陸鴻斌の背を見送りながら、トキは「足を引きずっているのに」とコーチに不安を吐露します。

コーチは、「今を逃せばもう彼にバスケをする機会はないだろうから送り出したのだ」と言います。
小さな田舎町にある電気厰高校の体育館はもともと工場で、工員たちが改装し、バスケ好きな学生たちが使い始めたものです。しかし校舎拡大のために近々体育館が取り壊されることに。
学校はバスケ部など作ったつもりはないと突き放しますが、納得できない陸鴻斌は試合で勝ち、県大会に進んで好成績を残すことを条件に、バスケ部の存続を学校と掛け合ったのです。
田舎育ちの学生が成功するには、勉強するしかありません。バスケで成功するなど夢物語です。

トキはもう一度試合に出してくれとコーチに懇願します。「お前たちにとってバスケとは何なんだろうな」と言われ、トキの脳裏にはヒカルにバスケットボールを差し出しながらパートナーになろうと誓った日のことを思い出します。しかしトキがすべきなのは、陳瀟の未練を絶つことです。

陸鴻斌の膝は悲鳴をあげていました。「まだ離れたくない」と汗と共に涙を滴らせる彼を見て、トキは「この試合を絶対最後にさせない」と誓い、コートに戻ります。ヒカルは自分との約束を忘れるなと注意しますが、トキは渾身の力を振り絞りプレーします。

龍陽一高校のキャプテンに体当たりされたあげく、眼鏡を蹴り潰されるトキ。どうにか同点まで持っていったトキは、つい熱くなり、龍陽一高校に勝ってしまいます。呆然とするヒカルとトキ。

 

#04 告白

<あらすじ>
制止するヒカルを無視して突き進んだ結果、トキは負けなければいけない試合に勝ってしまう。
事の重大さに気づき固まるトキだったが、未来を改変するためのルールをヒカルから聞き、安心して本来の任務に戻る。
依頼人である陳瀟から預かった言葉をキャプテンの陸鴻斌、想いを寄せる劉萌(リウ・モン)、陳瀟の母親へと伝えていくが、ふと今回の任務が順調に進みすぎていることに違和感を覚える。

トキはかつてヒカルに「過去には分岐点がある。過去を改変しても分岐点の結果さえ変えなければ未来は軌道修正される。しかし分岐点を書き換えてしまうとその先の未来が書き換えられる」と言われたことを思い出します。

制止するヒカルを無視して突き進んだ結果、トキは負けなければいけない試合に勝ってしまいます。事の重大さに気づき混乱するトキでしたが、どうやら試合に勝ったとしても「体育館は取り壊される」という分岐点の結果は変わっていないようです。県大会で勝ち進めば体育館を取り壊されず、修繕してもらえるはずだと喜ぶ生徒たちに、コーチは真実を告げようとしますがトキは制止します。

陸鴻斌を送ることになったトキ。自転車を走らせながら未来の陳瀟から預かった言葉を陸鴻斌を伝えます。陸鴻斌は微笑み、流れていく田舎の風景を見つめます。
家へ向かう途中、陸鴻斌の妹である劉萌(リウ・モン)が二人を見つけ「またバスケなんかやって…大学進学のための勉強は諦めたの!?」と大騒ぎします。

今日は記念日だからと陸鴻斌は自分と劉萌、陳瀟と劉萌の写真を撮ります。陸鴻斌に背中を押され、劉萌は陳瀟を家まで送ってくれます。初恋の相手である劉萌と陳瀟はどうやら両片想いの様子。なのになぜかこの恋は実りません。
劉萌は陸鴻斌と父親が違うらしく、高校入試が終われば父のいる都会の学校に通うようです。陳瀟の依頼メッセージには、「劉萌、君が都会の学校へ行くと聞いて本当に嬉しかった」と書かれていました。
陳瀟は暗い顔をしながら劉萌にメッセージを伝え、涙を目に溜めた劉萌と小指を絡めて何かを約束します。
トキは「本当にあれでいいのか?あれで二人はすれ違うのか?」と不安がりますが、ヒカルは「分岐点を変えなければ結果は変わらない」と太鼓判を押します。

陳瀟が帰宅すると、「勉強そっちのけでバスケばかりして!そんなんじゃ父さんみたいにロクな大人にならないわよ!」と母親に怒鳴られます。いつも突然帰ってくる陳瀟の父は料理が少ないと文句を言うので、食卓には所狭しと料理が並べられています。
食事を食べながら、陳瀟は劉萌が次の学期から都会の学校に行くのだと話し、自分はいつ都会の学校に行けるのかと尋ねます。しかし母は「じゃあ田舎にいる私を捨てて、好き勝手都会に行けばいいじゃない!お父さんは新聞記者になってから毎日どこにいるのやら…ずっと他人の写真ばかり撮って!やっぱりあんたはお父さんと同じ!身勝手よ!能力があるなら良い成績取って稼ぎのいい仕事について家族を都会に呼び寄せなさいよ!」と激怒します。涙する母にメッセージを伝えることを戸惑うトキですが、ヒカルは「喧嘩をしなくても未来に影響はない」と続行を促します。

トキは陳瀟の母親にメッセージを伝えます。陳瀟の母親はそれを聞いて笑いますが、ふと今回の任務が順調に進みすぎていることに違和感を覚えます。
トキは任務は終えたものの、試合で疲れたため食事を食べてから戻ることにします。満腹のトキに、さらにラーメンを出す陳瀟の母親。さすがにもう入らないと拒否しますが、「今日は2008年5月12日…お父さんの誕生日よ。長寿麺は食べないと」と言われ、トキは瞠目します。

リンの家に駆け込んでくるトキ。両親がいたはずの場所で大地震が起こり、死んだかもしれない、二人に会いたいと涙する彼をリンは「きっと二人とも生きているはずよ」と抱きしめます。
トキはなぜ任務が順調だったのか唐突に理解します。過程がどう変わろうと皆逃げられないー地震で死んでしまうからです。

地震、家、崩れる、崩壊

トキは慌てて家を飛び出します。後ろから追いかけてくる陳瀟の母。
「お前が見ているのは過去の一部で、死は決して逃れられない分岐点だ。努力しようが変えられない。強引に運命を変えようとすれば俺たちの”今”は消えてなくなるぞ!」とヒカルに言われ、トキは絶望します。

 

#05「告別」

<あらすじ>
トキは陸鴻斌(ルー・ホンビン)や劉萌(リウ・モン)らを地震から救いたい一心で、彼らに今夜地震が起こると訴える。
だが根拠を問い詰められ、仕方なく雑誌で得た情報だとごまかしてしまったせいで、信じてもらえるどころか、近隣の住人からバカにされてしまい誰にも取り合ってもらえない。
諦めきれないトキは、せめて陳瀟(チェン・シャオ)の母親だけでも救いたいとヒカルに懇願し、ヒカルもトキを導くことを承諾する。

「午後8:30、奉先県でM7.8の地震が発生。震源の深さは15km。この地震により山崩れが起こりました。地震発生から4時間ほどで数名の住人が救出された以外、具体的な被害状況は分かりません」というニュースがトキの脳裏をよぎります。
焦って家を飛び出したトキを陳瀟の母親が心配して手で熱を測ります。

「大事なことをキャプテンに伝え忘れたから」と飛び出すトキ。「あいつらはもう死ぬのかもしれない。でもあの手の温かさは本物なんだよ!」と陳瀟の母親の手の温もりを思い出し、自転車を走らせます。
「地震が起こると分かればパニックは避けられない。そうなればもっとまずいことになる」と制止するヒカル。

トキが幼い時、母がそばに寝転んでは子守唄を歌ってくれていました。母の温もりを思い出して胸を痛めるトキ。

その頃、陸鴻斌はバスケで食っていきたいと母に話したため「そんなことできると思ってるのかい!明日からお前の飯は用意しないよ!」と大喧嘩していました。トキは「今すぐ行こう!」と叫びますが、陸鴻斌は「まだ膝が腫れてるのにどこへ?」と不思議そうに返します。さらに陸鴻斌の母が家から出てきて「この子が勉強をしないのはあんたのせいだね」と突っかかってきます。
トキは「劉萌を連れて今すぐここを離れて!」と忠告しますが、陸鴻斌は「県大会は1週間後なんだから焦るなよ」、陸鴻斌の母は「あたしたちをここから追い出そうってつもりかい!?」と激昂します。

「何が県大会だよ!今日が最後の試合だった!体育館は取り壊されるんだよ!」「馬鹿言うな!先生からそんなことは聞いてない!お前もう帰れ!」「皆を助けたいんだよ!」「ちょっと活躍したからって偉くなったと思うなよ!」とトキと陸鴻斌は口論になります。

劉萌が「何か理由があって言っているはず」とトキの味方をしてくれたため、トキは「今夜8:30に地震が起きるんだ!劉萌、お父さんは都会にいるんだろ?今すぐそこへ避難しろ!」と叫びます。

しかし陸鴻斌の母は「上等だわ。私を裏切ってあの死に損ないと連絡取ってたわけ?本気で都会の学校へ行くつもり?諦めなさい!どうしてもあの男の元へ行くなら親子の縁を切るよ!」と劉萌の胸ぐらを掴んで激怒します。
「お前たちはバスケとか勉強にかこつけてここを離れる気なのね。苦労して育てた親によくそんな仕打ちかできるよ!ご近所さんにどっちの仕打ちが間違ってるか聞いてみればいい!」と混乱状態に。

ヒカルの「ここから先は予測不能だ。お前の言動が過去を乱した。死ぬ運命の人は救えない。それに生き残るはずの運命の人まで命を落とすかも」という言葉に動揺するトキ。
陸鴻斌たちの親子喧嘩を聞きに集まってきた近所の人たちが徐々に騒ぎ始めます。

「今日地震が起きるんですって」「確かに今日は暑すぎる」「うちの犬も朝からずっと吠えてたわ」「うちの犬も」「本当に地震の予兆なのかも」「町の皆に知らせないとね」

「陳瀟!何を根拠に地震が起きると言うんだ!」と陸鴻斌に問い詰められ、トキは仕方なく「雑誌で見たんだ!マヤの予言だ!」だとごまかしてしまいます。大笑いして、「学校の勉強をしてちゃんとした知識を学ぶんだよ」と馬鹿にする町の住民たち。劉萌だけは何かを感じ取ったようですが、口をつぐんでしまいます。

「あの人たちを助けたい」と泣きながら帰路に着くトキ。「もう起きたことだ。俺たちにどうこうはできない。顔をあげて前を向け」と言うヒカルに、「頼む。お母さんを救ってくれ…」と懇願するトキ。
「1人だけでいい、頼むから助けてくれ」「分かった。方法を教える」。

「地震?」「キャプテンの家に行った帰り、町の人たちが騒いでた。念のため避難の準備をしよう」「待って、荷物をまとめてくる」「そんな暇はない!」と、陳瀟は懸命に母を説得しますが、彼女に危機感は全くありません。

「今回の地震では山崩れで町の大部分が埋まった。外に逃げるのは危険だ。陳瀟はダイニングにいて難を逃れた」と説明するヒカル。

陸鴻斌は母の食事を劉萌から貰い、外で食べていました。劉萌が外の大学に行くと聞いて陳瀟がどう反応したかを尋ねる陸鴻斌のお節介ぶりに彼女は怒り、「そろそろ8:30だよ!宿題手伝わないからね!」と部屋の中に戻ります。

陳瀟は母を急かしますが、のんびり準備する母。「時間がない。急げ」とヒカルも急かします。陳瀟は荷物を強引に奪い、歩き出します。

「なあ、本当に地震が起きると思うか?」と劉萌に尋ねる劉萌。

「私もどうかしてるわ。こんな時間にかくれんぼなんて」と机の下で笑う陳瀟の母。母が忘れ物をしたと這い出そうとしたため、陳瀟は自分が取りに行くと言います。しかしその瞬間、8:30になり、地震が発生。家は一気に崩れます。

地震、家、崩れる、崩壊

陳瀟は瓦礫の中で母に呼びかけますが、母は瓦礫の下敷きになっていました。「大丈夫よ。でも少し疲れちゃった…」と息も絶え絶えな声が聞こえてきます。
ヒカルは「トキ、耐えられないなら写真の中から出ろ」と忠告。涙するトキに、陳瀟の母が呼びかけます。

「大丈夫よ。母さんがついてる。母さんがいるから大丈夫よ…陳瀟、母さんは駄目な母親だった。物覚えも悪いし怒りっぽいし、作れるのはお前とお父さんの好物だけ…学がないから勉強も教えられない。できることは大好きなお前とお父さんにやりたいことをやらせてやることだけ。都会に行きたいなら、行きなさい。だから陳瀟、やりたいことをやりなさい。わがままでごめんね。お前が離れていくと思うと寂しくて…目を閉じると、幼い頃のお前の姿が…はっきりと浮かぶ…。そよ風…そよそよ…」。

それは幼い頃、暗闇が怖いと言うトキに母が歌ってくれた子守唄でした。「愛しい子よ、お眠りよ…」。トキはかつての温かな日々を思い出し、号泣します。とんとんとトキの手を叩いていた母の手が冷たくなります。「怖いよ、暗くて怖いよ…ひとりにしないで…」と号泣するトキ。

「誰かいないか!」と響く救助隊の声に、トキははっとします。
「ここだ!母さん!救助隊だよ!起きて!」と絶叫するトキ。「母さんがまだ生きてる。中にいるんだ。頼む、早く助けてくれ…」と担架で運ばれながら懇願するトキ。陳瀟の父も現場に駆けつけますが、現場には近寄れません。

「さようなら、大切な2人」…トキの脳裏に陳瀟の母の声が響きます。

現実に帰ってきたトキは、「悪かった」とヒカルに謝られます。
「なんで騙した。なんでおばさんを死なせた」「軌道修正のためだ」。トキはヒカルを殴打し泣き崩れます。
「彼らを救えないなら、伝えた言葉に何の意味があったんだ…」と言うトキを抱き止めるヒカル。

「月日が経つのは早いな。あの日もう少し早いバスに乗れてたら、結果は違っていたかもな」と母の墓の前でつぶやく陳瀟の父とその横に佇む陳瀟。

「馬鹿だな。言っただろ。過去を問うな。過去は改変できない」と呟くヒカル。

「昨日家を掃除してたら懐かしいものを見つけたよ。地震で埋もれたと思ってた」と陳瀟に何かを見せる彼の父親。

後日、「古いカメラで撮った写真を現像できますか」と陳瀟が時光写真館にやってきます。
「できますよ。フィルムは?」「まだカメラから出してません。カメラが壊れてて…それでも大丈夫ですか?」と差し出したカメラにトキは見覚えがありました。

思い起こされる、ヒカルの「未来を聞くな。未来は今の俺たち次第で変わるものだから」という言葉。

地震の時、陳瀟の母は直前に陳瀟のカメラを取りに行こうとしていました。陳瀟は地震の中でもそのカメラを手放しませんでした。
フィルムを現像するトキ。

「キャプテン、話があります。最近あの夢を見るんです。龍陽一との試合を。キャプテンの代わりに出て、3ポイントシュートを決めて勝利した。目覚めると一緒にしたあの頃が無性に恋しくなります。大人になってもバスケを続けていますが、放課後交代でコートを確保し、僕の下手くそなシュートを責め、それでもパスを回してくれる皆はいない。そんなコートでは、あれほど熱く夢中にはなれません。だから…感謝してます。キャプテン。あの友情が情熱の思い出を作ってくれた」
陳瀟の目には陳瀟に呼びかける陸鴻斌のバスケ部員たちの幻影が見えています。

トキの目の前には、現像されたバスケ部員たちの写真が並んでいました。

「劉萌、君が都会の学校へ行くと聞いて本当に嬉しかった。より良い教育を受けられるし、将来の可能性も広がる。だから躊躇うな。早ければ早いほどいい。すぐにでも行くんだ。僕も懸命に努力していい学校を受ける。君に追いつけるように」「分かった、約束!」。
バスに乗りながら彼女と結んだ小指を思い出す陳瀟。

「母さん、僕はバスケ部員で、校内新聞の写真も撮る。行かせてよ!」「いい?お父さんの初めてのカメラよ。壊さないでね。あなたが写真を撮りたいって言うから半年お金を貯めて買ったのよ」「父さんの仕事に反対じゃなかったの?」「ふん!あんな人嫌いよ!他人ばかり撮って。ほらほら母さんを撮ってちょうだい。まだ使えるか試さなきゃ」。
最後に現像されたのは、陳瀟の母の写真でした。

陳瀟は帰宅すると眠っている自分の息子に母から聞いたのと同じ子守唄を歌います。

「ちょっと休みたい」とリンに頼むヒカル。憔悴しきっているトキも無言で同意します。
「分かった、落ち着いたら再開しましょう」とリンが言った矢先、シャオイーと名乗る刑事が「ここに写真の中に入れる妖術使いがいると聞いたんだが」と訪ねてきます。

 

#06 番外編「手合わせ」

<あらすじ>
ある日、内気な少年・劉思文(リウ・スーウェン)は道で上級生に絡まれていたところを、欧陽(オウヤン)という少女に救われる。
頼もしい欧陽に一目惚れした劉思文はその場で思わず告白してしまう。
時が経ち、大人になった劉思文は欧陽に結婚してほしいと告げ、その誓言を果たすために欧陽の父に結婚の許しをもらいに行く。

「人は語り合う、愛で最も難しいのは何か?ある人は、運命の人に出会うのが最も難しいと言う。またある人は告白することが最も難しいと言う。そして今僕の目の前には、思っても見なかった困難が…」と内気な少年・劉思文は呟きます。

劉思文は道で上級生に絡まれていたところを、欧陽という少女に救われます。全員を殴り倒した頼もしい欧陽に一目惚れした劉思文は、その場で思わず「好きです」と告白してしまいます。

一方、ゲーム内でリンに惨敗するトキとヒカル。ヒカルは秒殺でトキに笑われます。
「その腕じゃ今回の依頼は無理かも」と呆れるリン。「今回の依頼人は武術一家の娘さんに何度もプロポーズしてる。でも彼女のお父さんは達人で、彼に認められない限り二人は結婚できない。しかも先祖代々門外漢を受け入れたことはない。依頼人はいつも手合わせに挑むも惨敗。なぜなら彼女の父親には秘伝の奥義があって、依頼人はそれを攻略できないから。今回の依頼はその扇を見抜くこと」と説明します。
「ヒカルなら簡単に見抜けるだろ」とトキは言いますが、ヒカルは「無理だ。撮影後12時間以内でも細かい動きはお前の目を通してじゃないと分からない」と即答。
「残されたチャンスは多くない」と言い残してリンは去ります。手合わせの前に撮った劉思文と欧陽のツーショット写真に入り、奥義を探る二人。

写真を撮る劉思文の中に入ったトキ。
「凱旋の前に婚約記念だ」と意気揚々と言う劉思文に、「あの父さんがあなたを認めるはずない」と欧陽は不安げです。
「必死に修練して奥義も体得したから楽しみにしててくれ」「いつもそんなこと言うけど失敗続きでしょ。初めてうちへ来た時のこと覚えてる?」。二人は回想します。

「これまで門外漢が我が道場に足を踏み入れたことはない、帰れ」「成人してるだけでお前より若いじゃない。噂になったら恥ずかしい」、そう言って反対する欧陽の両親を前に、劉思文は叫びます。「結婚の申込みに来た!欧陽!」。しかし道場までの長い長い階段を上がってきたことで体力と気力を使い果たし、劉思文はその場で失神します。

「今回は叫ばないで」「断る!君が望んだんだろ。証拠だってある」と欧陽の「私を娶りに来て」というメッセージを見せて痴話喧嘩する二人。
「思文、私言わなきゃいけないことが。兄弟子も結婚を申し出たの」「お父さんは許したのか」「許しても私が断る!山頂で待ってるわ。頑張って」。劉思文を残して先に帰宅する欧陽。
トキはリンの言う「残されたチャンスは多くない」の意味を知ります。写真に入れるのは一度だけ、つまりチャンスはこの一度だけです。

「欧陽!結婚の申込みに来た!」「やめろやめろ、毎年同じで芸がないな」「今回は必ず勝ちます」「一つ、お前が武術の素人で家柄が釣り合わん。二つ、男が年下など様にならん。結婚は認めん!」。欧陽の父親はきっぱりと言い放ちます。

「左手は拳を前、右手は拳を握り心臓へ」「基本姿勢ができんとはなんてザマだ!」
「左手を出せ、防御だ。ぐずぐずするな、立て。姿勢を低くして避けろ。右足を引け、右手で牽制、重心を低く」。
父親からの罵倒の合間に、ヒカルがトキに攻撃方法を逐一指示します。「ぶつぶつうるさい!攻撃の来る方向だけでいい。他は俺が決める!」と内心叫ぶトキ。

「その情けない姿を見ろ、武術を学んだとは到底思えん。身の程を弁えろ!」と欧陽の父親が殴りかかると、ヒカルが「右、右、下、右、左」と父親の動きを先読みして讃えます。
「どの門派の武術?お父さんの手が読まれてる」と困惑する欧陽の母。ヒカルは「やりすぎた、少しは殴られろ」とトキを注意します。トキが金的を狙った瞬間、突然視界が光り輝き、父親にアッパーを食らわせられます。「一体何が起きた?今のが依頼人が攻略できずにいる奥義なのか?」と困惑しつつも、「絶対見破ってやる!」と意気込みます。

父親に挑むトキを兄弟子は見つめ、「師匠の奥義を私たちも10年学んだ」と内心つぶやき、回想します。
「欧陽さんのことがずっと好きでした!」と父親に頭を下げる兄弟子。「結婚を願い出るなら腕に自信があるのだなんだ。では手合わせといこう」と構える父親。

劉思文と兄弟子は父親にタコ殴りにされます。

「だめだ、拳が全く見えない。体が痛くて死にそうだ。意識も朦朧としてきた。手の感覚もない。これまでなのか…」「まだ終わってない」「これ以上どうしろって?」「俺には過去の出来事が見える」「もう限界だ、彼は何を支えに立ち上がった?」。弱音を吐くトキの脳裏に、ふと過去の映像がよぎります。

仁王立ちで劉思文を庇う若き日の欧陽。そして「私を娶りに来て!」の言葉。夕陽の中で寄り添い合う劉思文と欧陽の背中。

劉思文はふらふらと立ち上がります。
「お願いパパ、もうやめて!一生誰とも結婚しないから!」と欧陽は父親を止めようとしますが、父親は彼女を片手で制します。父親の拳がトキに迫ります。

時光写真館では、リンが「どう?技の動きは覚えた?どうしたの?」と項垂れているトキと光に尋ねます。
「最後まで見えなかった。速すぎる」「そう。人助けは趣味みたいなものだし無理しなくていいよ」「なあ、どこで請け負った依頼だ?」。トキがリンに尋ねると、「過去を問うな」とヒカルがすかさず咎めます。

「先月、ある道場で。ここ最近殺人事件が続いてるって。そこで護身術でも習おうと。そこで一人の道場主に出会ったの」「愛する人を正々堂々と娶るため諦めずに毎年一度通い続けてる。彼女の父親に武術家じゃないから釣り合わないって拒まれて、彼は修行をして道場を開いた。しきたりにこだわる彼らのことを頑固で時代遅れだってみんな笑う」と語るリン。
店の前で立ち往生しているリンに、老人は「お嬢さん、入門希望かい?興味があるならどうぞ。おしゃべりだけでもいいよ」と穏やかに微笑みます。
道場では欧陽の父親が劉思文を待ち受けていました。しかし毎年なら来るはずの時間に彼は来ません。
「部屋へ戻れ。奴はもう来ないだろう。来なくていい者はようやく諦め、来るべき者は早々に去っていった」と欧陽に言う父親。彼の脳裏には、「師匠諦めます!どうかご勘弁を…」と自分の攻撃を受け泣いていた兄弟子の姿が映っていました。

「おい、未来を聞くなって言ったろ?」「お前の監視に来たんだ」と、言い争うトキとヒカルに両腕を引かれながら階段を上ってきた劉思文。
「欧陽!結婚の申込みに来た!」と今年も劉思文は叫びます。

「決心してから自分を律し、規則正しい生活を送り、修練に励んだ。だが年を重ねてもお父さんは衰えることなく、歳下の私でも歯が立たなかった。それに長い石段を登らないと辿り着けない」「待ってください。ずっと一緒にいるのにどうしてお父さんの許可にこだわるんです?」「私は彼女に正式な形で娶ると約束した。だから約束を果たしたいんだ…」「方法があります。試しませんか」。
こうしてリンは劉思文から依頼を受けたのでした。

父親の前で倒れ込む劉思文。
「来年は…下界でやりませんか」と情けなく笑う劉思文に、父親は彼の肩に手を置き、「私の負けだ」と呟きます。その瞬間、欧陽が弾かれたように走り出し、彼に泣きながら抱きつきます。

「なぜだったんですか」「孫は外国で試合に出るほどの腕がある。祖父を倒せない者をそんな孫の父親として認められんからな」とヒカルと会話する父親。抱き合う二人にクラッカーを鳴らすトキとリン。

「人々は語り合う。愛で最も難しいのは何か?私は…」と劉思文は欧陽と抱き合いながら心の中で呟きます。

「物珍しい題材を探すのではなく、ありふれた題材を非凡なものへと変える」ーエドワード・ウェストン

 

#07 消えた息子

<あらすじ>
ある大学のそばにミルクティー店を出した李亮(リー・リャン)夫妻の店は人気となり連日たくさんの客がやってきていた。
ある暑い日、店は繁盛し、忙しく働く李亮夫妻だったが、息子の豆豆(ドウドウ)は遊びたい盛り。
忙しく働く母親に遊んでくれとせがむ豆豆に父親の李亮はスマホを渡し、外のテーブルでおとなしく見ているようにうながす。

ある大学のそばにミルクティー店を出した李亮夫妻の店は人気となり連日長蛇の列ができていました。
ある暑い日、客を捌くのに忙しく働く李亮夫妻でしたが、息子である幼い豆豆は遊びたい盛り。母親に遊んでくれとせがむ彼に父親の李亮は彼の好きなアニメを流したスマホを渡し、外のテーブルで大人しく見ているように促します。
しばらく時間が経ち、ふと外に目をやるとそこにいるはずの豆豆の姿はなく、アニメが流れるスマホだけがテーブルに置かれていました。

豆豆が失踪してから3年間、李亮はずっと彼を探し続けていました。妻は子を失ったショックで子供帰りし、李亮自身も藁にもすがる思いで占い師に金を注ぎ込んだりと迷走しています。

時光写真館にも「写真の中に入れる妖術使いがいる」という怪しげな噂を聞いてやってきたようですが、「過去に縋らず今を大切にしろ」とトキに冷たくあしらわれ、そんな彼をシャオイー刑事は「自分のいる間は捜査は打ち切らないから」と慰めます。

しばらく依頼は受けないつもりのヒカルとトキでしたが、リンがかつて豆豆が何者かに手を引かれていたのに声をかけずに立ち去ったことを後悔しており贖罪したいとトキに懇願したため、2人は依頼を受けることにします。

豆豆が最後に映ったのは監視カメラの映像です。普段はトキは写真の撮影者に入り込むのですが、今回はなぜか「トキ」として映像の中に入ります。

物陰から豆豆を観察していると、小太りの中年男が彼の手を引いて歩き出します。慌てて彼らを追うものの、途中で「トキ、なぜここにいるの?」とリンとその友人に声をかけられ、トキは豆豆を見失ってしまいます。

 

#08 信念

<あらすじ>
李亮(リー・リャン)が警察に頼み込んで手に入れた監視映像からは豆豆(ドウドウ)の手がかりは見つからなかった。
その報告のために李亮の元を訪れたリンは、豆豆が失踪した日、豆豆とすれ違っていたことを正直に打ち明けた。
ずっと李亮に伝える勇気がなかったと後悔し自分を責めるリンに李亮は、これまで諦めずに捜し続けたからこそリンの証言を得られたと伝える。

夏休み中はルーグァンと海外じゃないの?とリンの友人に問い詰められたトキは思わず逃走します。リンとその友人から逃げながら死角の多い道をしらみつぶしに回って豆豆を探しますが、ヒカルの見える範囲を越えてしまいタイムアップします。

「貪欲と強欲がいつか貴様らを飲み込むだろう」とアニメが響き渡るがらんとした李亮夫妻の部屋に捜査報告のため訪れたリン。
リンは豆豆とすれ違っていたことを正直に打ち明け、ずっと李亮に伝える勇気がなかったと謝ります。李亮はこれまで諦めずに捜し続けたからこそリンの証言を得られたと感謝します。

李亮の携帯から失踪当日に豆豆が撮った写真が見つかったため、トキは写真の中にダイブすることになります。

失踪する数分前にダイブしたトキ。豆豆(トキ)は見知らぬ中年女性にボールを投げられ、思わずそれを嗅ぐと急に意識が混迷して、女の言うがままになってしまいます。

トキは「タイヨウ旅館」という別の町にある全国チェーンの宿泊施設に連れ去られます。どうにか女の身分証をバッグから引き摺り出すと、女の名前は「梅琵艶(メイ・ビーイエン)」だと分かりました。身分証番号は5948181810…と読み上げていたトキ、梅琵艶が目を覚まし迫ってきます。

咄嗟に「畜生に用いろ」と師匠に教えられた体術で彼女を殴打し、「3年後必ずお前は警察に捕まる。この子を大切に育てなければお前は死んでも安寧は得られないぞ。俺はお前の先祖だ!」と言い残し現実に戻ります。悪党ながら信心深い梅琵艶は先祖の言葉に震え上がり、豆豆を必死で拝みます。

李亮夫妻は豆豆とようやく会うことができました。スターヒーローのお面を被ったヒカルたちの助太刀のおかげでどうにか豆豆は両親と再会を素直に喜ぶことができます。梅琵艶はこの3年間他に子供を攫っていないから減刑してくれと懇願し続けています。

トキは班長に「写真の中に入れるのだろう?」「なぜ3年前の監視カメラに君は映っていたんだ?」と問い詰め、重大事件の捜査に協力しろと迫られます。依頼なら俺を通せと話を遮るヒカル。資料を見ると、それは元チュエダーゲーム社員のエマの死体写真でした。

 

#09 逃したシグナル

<あらすじ>
今回の依頼はトキ、ヒカル、リンと共に大学生活を送った徐姗姗(シュー・シャンシャン)の過去へ遡り、彼女が聞き逃した言葉の内容を確認すること。
徐姗姗は一緒に大学生活を送った董易(ドン・イー)という男友達に想いを寄せ、ずっと董易から想いを伝えられる日を待っていたが、共に大学院に進んでからも二人の関係は曖昧なままだった。
そんな中迎えた卒業の日、同級生たちと食事会に行き、二次会のカラオケを出たところで、董易は意を決してある言葉を徐姗姗に伝える。

動機不明、被害者の身元も共通点なしの連続快楽殺人事件が続いているのだそう。ヒカルはエマの遺体写真を見て、受けられないと断ります。

今回の依頼はトキ、ヒカル、リンと共に大学生活を送った徐姗姗(シュー・シャンシャン)が聞き逃した、董易という男友達との会話内容を確認すること。

徐姗姗は董易(ドン・イー)に想いを寄せ、ずっと董易から想いを伝えられる日を待っていましたが、共に大学院に進んでからも二人の関係は曖昧なままでした。
そんな中迎えた卒業の日、同級生たちと食事会に行き、二次会のカラオケを出たところで、「みんなは帰っていいけどあなたはどこにも行かないで」と懇願する徐姗姗に董易は意を決してある言葉を徐姗姗に伝えたのですが彼女は泥酔していてそれを聞き逃してしまいました。ヒカルは「本当の答えは思っているのと違うかも」という彼女の言葉を聞いて依頼を受けることを決意します。

トキは董易の言葉を聞こうとするのですが連続殺人犯が友人を襲おうとしているのを見かけ、慌てて犯人の後を追います。
裏路地に入ったトキは犯人から薬を嗅がされそうになるのですが、その男の正体は徐姗姗に振られたマザコン男で、例の連続殺人犯ではありませんでした。しかし翌日の新聞では、徐姗姗が連続殺人犯を捕らえたと大々的なニュースに。

董易はあの時、「徐姗姗、君に伝えたいことがあるんだ。卒業したら実家に帰って来いと。卒業したらこの街に残れないと分かってた。告白しなかったのは6年間一緒に過ごした君を傷つけたくなかったから。今になって分かった。将来苦労しようとここに残る。だって君と離れるのは何よりも辛いことだから。朝10時、大事な面接があるから応援に来てほしい」と話していました。ヒカルは徐姗姗にそれを一言一句伝えますが、徐姗姗は董易のもとには現れませんでした。

さらには徐姗姗からヒカルたち宛に「新しい友達へ ヒントを受け取った」という謎のメッセージが届きます。すると突然徐姗姗からリンに電話がかかり、「あのメッセージはあなたが送ったの?」と尋ねるリンに「あはは…!ああ、約束通りな」とボイスチェンジャーで変わった声の人物から返答されます。

 

#10 善意の代償

<あらすじ>
徐姗姗(シュー・シャンシャン)の携帯から怪しい電話があり、その後音信不通となったことでトキ、ヒカル、リンは不安を募らせる。
徐姗姗の身を案じたヒカルは肖力(シャオ・リー)の元へ行き、連続殺人犯の容疑者の写真を見せてもらうことに。
その頃、警察には容疑者に関する情報が続々と寄せられ、劉旻(リウ・ミン)という男の名前が浮上していた。

ヒカルが徐姗姗に電話をかけるも音信不通となり、混乱するヒカルとリン。トキは徐姗姗のネット記事が原因だろうと目星をつけ肖力(シャオ・リー)刑事に相談しようと提案・外出します。トキはヒカルがデマに動揺しないようにリンに彼の携帯を没収してほしいと頼みます。

警察では連続殺人犯のプロファイリングが勧められていました。ほとんどの犯行が自殺と見まごうほど巧妙な手口ですが、フー・リーホア(エマ)の一件だけは彼女の死亡前に男と車に乗り込む映像が入手できました。
犯人の後ろ姿の画像を公開したところ、情報が続々と寄せられ、劉旻(リウ・ミン)という男の名前が浮上していました。海外留学経験があり今は企業の専務取締役をしているのだそうです。彼は元チューダーゲームのCFOでもあります。
ヒカルは徐姗姗のことを肖力刑事に打ち明け、犯人の写真を見せてもらいます。犯人の車のナンバーを言い当てるヒカル。しかしそこにトキが入り込み、慌てて時光写真館に戻ります。刑事が調べてみると、車の持ち主は劉旻でした。

時光写真館でヒカルの帰りを待つトキは警察が公開した犯人の写真をネットで見つけ、徐姗姗を救いたい一心でヒカルの許可なく一人で写真に“ダイブ”してしまいます。
しかし、ヒカルと手を叩いていないのでトキとヒカルはリンクされず、トキは何が起こるか分からないまま写真の中に入っています。

刑事たちは劉旻の自宅に向かいます。劉旻の父はネットの情報を鵜呑みにするなんて、事故で下半身付随になった息子に人殺しなんてできるはずないと激怒します。

トキは劉旻の車のトランクに滑り込みます。
劉旻は人気のない神社に車を停めると、扉にロックをかけ「俺の金を奪っておいて逃げるつもりか。ホワイトカラー気取りでビジネスネームまでつけてキモいんだよ!金はどこだ!しらばっくれるなら思い出させてやる!」と彼女を車内で締め殺します。トキはなぜエマが殺されているんだと混乱。そしてヒカルが事件を受けなかったのは、自分が「父さん、母さん、会いたい」と彼女の両親に連絡したせいだからだと絶望させないためと察して苦しみます。

劉旻はトランクに異常を感じて開けますが、そこにはトキはいませんでした。トキは慌てて現在に戻ってきたのです。ヒカルは「自分の行動で全てを変えられるなんて思うな」と激怒します。トキは写真の中で今度は何もしていないこと、エマが劉旻に殺されたこと、自分とヒカルは写真の中にダイブできることをリンに伝えます。

ヒカルは肖力刑事に徐姗姗とエマのことを尋ねますが、証拠が足りず逮捕できないと言います。なんと彼はその日の夜1時に手術を受けており、ある橋の監視カメラが1人で歩くエマの姿を捉えていたのです。

 

#11 罠

<あらすじ>
徐姗姗(シュー・シャンシャン)の失踪について、失踪後48時間が経過しないと警察では立件されないと聞かされたトキ、ヒカル、リンは焦りを覚える。
何とか1枚、徐姗姗がSNSに上げた自撮り写真を見つけるも、ヒカルがそこで目にしたのは、仮面の男が徐姗姗に襲いかかる場面だった。
しかもその男が徐姗姗にナイフを振り下ろしたところで、写真の世界との接続が途切れてしまう。

徐姗姗の失踪について、失踪後48時間が経過しないと警察では立件されないと肖力刑事に聞かされたトキ、ヒカル、リンは焦りを覚えます。
何とか1枚、徐姗姗がSNSに上げた自撮り写真を見つけるも、ヒカルがそこで目にしたのは、仮面の男が昨晩1:30頃、徐姗姗に襲いかかる場面でした。しかもその男が徐姗姗にナイフを振り下ろしたところで、写真の世界との接続が途切れてしまいます。

男の正体を暴こうと息巻くトキでしたが、ヒカルは写真との接続が途切れたということは最悪の事態、つまり彼女の死を体感することになるはずで、それと向き合う覚悟があるのかとトキに問います。しかし、何としても真相を暴きたいトキは心を決め写真へとダイブするのでした。

董易は面接をすっぽかしてまで徐姗姗に電話をかけ続けていました。
肖力刑事たちは捜査を続けますが劉旻が下半身付随なのは真実のようです。しかし彼はネットで炎上する自分に関する報道を見ながら不敵に笑い続けています。

徐姗姗の中に入ったトキ。リンはトキの不憫な半生を振り返り、ヒカルがトキに惹かれたのは「無邪気なところ」と言っていたこと、周りに溶け込もうと頑張るトキを応援したいということを流されて心が温まります。

ほっこり、男性、ハート

いざ仮面の男との対面の時間、トキは刃を受け止め「明日の10:00まで徐姗姗の身の安全を約束してくれ」と頼みます。仮面の男はけたたましく笑うと、「新しい友達になってくれるのか?」と謎の言葉を残します。
トキは男が了承したと受け取り、現実に戻ります。

 

#12 光をくれる人

<あらすじ>
大胆な作戦が功を奏し、何とか仮面の男を捕らえることに成功したトキとヒカル。
ずっとエマの事件が気にかかっていたトキは陳彬(チェン・ビン)に頼み込み、彼女が身を投げた橋にあった監視カメラの画像を入手する。
エマは不本意ながらもCFOの助手として虚偽の財務データ作成に加担し、さらには劉旻から濡れ衣を着せられて殺されそうになり、生きる意味を見失って橋から身を投げようとしていたのだった。

朝10時に届いた「新しい友達へ ヒントを受け取った」という犯人からの謎のメッセージは、トキが事前に徐姗姗にダイブして犯人を誘導した結果でした。トキは犯人を暗室に誘い込むと、殴り合います。暗室には犯人が殺してきた全ての被害者の写真が貼ってあります。写真の中と外を行き来しながら犯人を殴るトキ。

トキは全ての罪のない被害者に懺悔させると意気込みますが、犯人は「俺が悔いる必要などない」と全く反省していません。犯人の仮面を剥ぎ取ると、正体は劉旻でした。犯行を自白した劉旻はヒカルの呼んだ警官たちにはがいじめにされますが、「俺たちはまた会う」と不気味に笑い続けています。
徐姗姗はショックを受けていますが、劉旻の別荘の車庫で無傷で見つかりました。
しかし取り調べて劉旻は「友がやった」としか言いません。

ずっとエマの事件が気にかかっていたトキは事件当時、劉旻にアリバイがあったことを不審に思い、陳彬に頼み込んで彼女が身を投げた橋にあった監視カメラの画像を入手します。トキは再び写真の中に“ダイブ”し、身も心もボロボロになったエマに全てを話すことを決意します。

エマは不本意ながらもCFOの助手として虚偽の財務データ作成に加担し、さらには劉旻から濡れ衣を着せられて殺されそうになったのですが、トランクでトキが悲鳴をあげたことをきっかけに劉旻は正気を取り戻しエマを病院に連れて行こうとします。しかしエマは途中で起きて車から下ろしてと抵抗。そのせいで劉旻は下半身付随になったのでした。
この車事故の後、エマは家族全員殺してやると呻く劉旻をよそに必死で逃亡します。しかし彼女は都会での辛い生活を思い出し、生きる意味を見失い、橋から身を投げようとしていました。

トキがエマに過去に戻れることを告白すると、エマは最初に戻って、人生をやり直したいと懇願します。トキは「いろんな人生を体験したが、そのほぼ全てに後悔がある。でも一番の過去は手に入れられなくても少し良い未来なら手に入れられるはずだ。人生にはいつだって懸命に生きる理由がある。光をくれる人に出会えるはずだ」とエマに必死で伝えます。

死は改変できない分岐点なのになぜ変えられる?とヒカルが焦っていると、エマの目が突然赤く光り「まさか目撃者がいたとは。面白い」と犯人と同じ喋り方を始めます。「劉旻は傀儡だ」とヒカルが気づいた瞬間、犯人は劉旻・エマ・リンに乗り移り、劉旻とエマを自殺させてリンにヒカルを刺させます。
ヒカルのもとに戻ってきたトキに犯人は「この間、お前がルール違反をした罰だ。さあゲームをしよう」とにやつきます。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

1話からいきなりハピエンかと思いきや地獄に落とされて色んな意味で泣きました。救いのなさがいかにもこの世界の無情を表していて良いですね…。

しかしまさか強敵が現れたところで1期終了とは!!!!

早く2期が見たいです!!!!

小錦あや
小錦あや

声優陣が豪華!

特に豊永利行さんの演技が大好きなので、最高にシビれました。両親を求めて迷子のような声を出すところなんて、胸が締め付けられてたまらなかったです。ああ、2期も楽しみだなあ。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

さすが中国アニメは絵も物語もハイクオリティ!!

アニメが放送される前、OP・ED映像だけでもかなり内心盛り上がっていたんですが、アニメ本編でもしっかり「魅せ」てくれて、期待を裏切らないな〜と大満足です。全部で何期予定なんでしょう?

いろんな意味で今後の展開が読めなくて楽しみですね!

今回3人が見た「時光代理人 -LINK CLICK-」は、Amazonプライムビデオ、dアニメストア、U-NEXTで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:Amazon.co.jp:時光代理人 -LINK CLICK-を観る | Prime Video

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