「アマプラ同時上映会」第98弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
今回観るのは、2013年初演、2015年に再演となった音楽朗読劇「MARS RED」。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
近代化が進み、大正ロマン只中にある日本の帝都、東京。
政府はヴァンパイアの男性4人に着目し、陸軍金剛鉄兵計画が動き出す。
4人は発足した零機関の実働部隊員となるが、実はヴァンパイアには弱点が多く、太陽光が苦手、強い匂いが苦手などの欠点を技術力で補いながら、特殊任務にあたる。
こんな人におすすめ
- ヴァンパイアものが好き🧛♂️
- 和洋折衷な大正ロマンにときめく👘
- 美少年・美青年ヴァンパイアたちに魅了されたい😍
ネタバレ感想
#01 陽のあたる場所
<あらすじ>
大正十二年・初夏の太陽眩しい東京駅に降り立つ前田義信を迎えにきたのは第十六特務隊の森山だった。
森山は中島中将の 命令で前田を月島の施設へと誘った。
前田がそこで見たものは、女王サロメの台詞を高らかに放つヴァンパイアの姿だった。
大正十二年・初夏の太陽眩しい東京駅に降り立つ前田義信を迎えにきたのは第十六特務隊の森山。
森山は中島の命令で前田を月島の施設へと誘いました。
前田がそこで見たものは、女王サロメの台詞を高らかに放つヴァンパイア・岬の姿。
帝劇の舞台女優である岬は、舞台照明が落ちてきて死んだにも関わらず息を吹き返し、さらには舌にヴァンパイア特有の紋様があったために政府によりヴァンパイアだと断定・隔離されたのでした。
彼女をヴァンパイア化させたのは相当高次のヴァンパイアだと目星をつけ根気強く捜査する前田ですが、彼女は尋問には口を開かず、延々とサロメを演じ続けます。
しかしそんな中、岬のサロメを見るために恋人が帰還するとの連絡が入り、彼女は脱走します。
前田が聞き込みをしていた、岬と同じ劇団にいた雇われ役者・デフロットもヴァンパイアに見えてきました…どうなんだろう…🤔💭
ヴァンパイアは血が黒いんですね。傷口もきれいかつ迅速に塞がります。
逃走する岬は何度も兵たちに銃口を向けられますが、弾を手で簡単に弾き返すなど、なかなか殺されません。
ヴァンパイアの活動時間は夜中のみ。岬はサロメの台本を口にしながら真っ直ぐに自分の出ていた劇場に歩いて向かいます。愛する恋人に自分の演じるサロメを見てもらうため。
岬は前田に「会いたかった」「口付けをしたかった」と告げ、消えてなくなります。
前田は岬のことを中島に報告。
前田は零機関隊長となり、今日もヴァンパイア殲滅に勤しみます。
#02 死が二人を分かつまで
<あらすじ>
栗栖秀太郎と山上徳一は、遠征したシベリアの地でヴァンパイアとなった。
彼らは人間としての生を終え、ヴァンパイアとして第十六特務隊の零機関へと編入される。
そこにはヴァンパイアのマッドサイエンティストのタケウチ、見た目未成年のスワ、そして隊長である人間、前田義信大佐の姿があった。
栗栖秀太郎(ランク外)と山上徳一(Sクラスに噛まれた日本唯一のAクラスヴァンパイア)は、遠征したシベリアの地でヴァンパイアとなりました。
ヴァンパイアの存在は秘密裏にされているんですね🤔💭
日都新聞の記者である葵はミーハーなモガですが、栗栖と幼馴染で、彼の行方も調べているようです。
栗栖と山上は人間としての生を終え、ヴァンパイアとして第十六特務隊の零機関へと編入されました。
そこにはヴァンパイアのマッドサイエンティストのタケウチ、見た目未成年のスワ、そして隊長である人間・前田の姿がありました。
ヴァンパイアは拳銃で撃たれても死なない、傷ついても血液を摂取すればだいたい治る、血を飲まないとくさやのように干からびる、火に当たると発火して消える、ヴァンパイアとしてランクが高いほど五感が敏感になる、本能的に血への渇望が強くなる…などいろいろと生存するには条件があるようです。
前田と山上は同期なんですね。ちなみに人間にヴァンパイアの体液が入ると99%中毒死するのだそう。
これまでは年に数件も報告されてこなかった人体発火事件の報告が、この1か月で8件も報告されている。つまり帝都に増えつつあるヴァンパイアの隠れ家を見つけ、殲滅するのが零機関の当面の仕事なのでした。
ヴァンパイアに噛まれると中毒死するはずなのに見つからないのは、ヴァンパイアたちが中毒死体を隠匿している、もしくは血液バンクとして使っていると前田は推測。
もし潜むならどこがいいか、病院、肉屋…。
情報を得るため、前田たちは天満屋というヴァンパイア専門の口利き屋に向かいます。
店主は人間。商売敵である売血屋を潰してくれるなら金はいらないとサンプルを渡してくれます。それを辿っていくと、夫婦のヴァンパイアに行き着きました。
栗栖は投降を勧めましたが、旦那を殺された妻が発狂したため、両方とも殺すことに。
雨の中、1人の人間の犠牲を出してこの事件は幕を閉じました。
#03 夢枕
<あらすじ>
ヴァンパイアとなった栗栖秀太郎は社会的には死んだことにされていたがその実感がなかった。
また山上も家族に死亡通知が届けられている事実を受け止めてはいるものの人間であった日との決別ができないままだった。
浅草の鬼灯市を見ながら、山上は妻である富子との思い出を栗栖に語り、けじめをつけるためにも別れの言葉をかけたいと呟く。
前田と中島は、イギリスにある諜報機関としての金剛鉄兵(ヴァンパイア)に倣って日本にも同様のもの作ろうとしているようです。
しかし沖村はそれよりも鉄量確保に努めるべきとして彼らの意見を無視します。
一方、町に住む吸血鬼を炙り出していた栗栖は、Vウイルスが入っているアスクラの運び屋を捕まえます。運び屋の行き先は遊郭。
スワは遊郭で血を吸われ死んでいる女の死体を見つけます。
前田はスワから報告を受けて現場へ向かいますが、胸を押さえて苦しんでいます。大丈夫だろうか…😨💦
タケウチ曰く、スワは江戸時代前からヴァンパイアとして生き残っているそう。
アスクラについての情報を聞き、満足げな天満屋。天満屋のような口利き屋は、スワのようなヴァンパイアたちのために戸籍を用意したり血液を横流ししてあげたり幅広く活動しているようです。
その後、スワは浅草の鬼灯市でレフロットというSクラスの吸血鬼とすれ違います。
前田に報告するも、自分たちでは太刀打ちできないのではと話す零機関メンバー。
その頃、ヴァンパイアとなった栗栖と山上は社会的には死んだことにされていましたが、本人にはその実感がありません。
浅草の鬼灯市を見ながら、山上は妻である富子との思い出を栗栖に語り、けじめをつけるためにも別れの言葉をかけたいと呟きます。
栗栖は機敏に動けるヴァンパイアならではの「夢枕作戦」を実行に移し、山上と共に富子のもとへと向かいます。
山上は富子に「再婚してくれてもいい、お前の幸せを願っている」と伝えますが、「いつまでも私はあなたの富子です。私がそちらに行く前にまた会いに来てください」と言われて山上は涙するのでした。
#04 歌知らずの歌
<あらすじ>
夜の練兵場に緊張の面持ちで村田刀を握る栗栖と相対する前田。
迷いのある栗栖に前田は、甘さは仲間を滅ぼすと厳しく言い放つ。
吉原で遊女のヴァンパイアに殺された変死体が発見され潜入捜査に乗り出す栗栖たち。
夜の練兵場に、緊張の面持ちで村田刀を握る栗栖と相対する前田。人を斬ることに迷いのある栗栖に、前田は「その甘さは仲間を滅ぼす」と厳しく言い放ちます。
その時、吉原で変死体が発見されたと報告が上がります。
長夜楼という大店で働くお玉という遊女が、店の近くで目と口をかっ開いたまま襦袢姿で死んでいました。栗栖たち特務の人間を潜入捜査にあたらせる前田。
一方、中島は「金剛鉄兵計画が金を食うため、軍全体で10万人削減する。零機関への予算は来年から半分になると思ってほしい。諜報機関に組み込むという案は、今年が限度。目立った功績がなければ零機関は解散させる」と沖村から通達を受けます。
潜入捜査に向かう特務一行は、「ランク外の人間に近いヴァンパイアはランクの高いヴァンパイアを本能的に怖がるので識別できる。また、ランクの高いヴァンパイアはランク外の人間に近いヴァンパイアを食べることもある」とタケウチに説明され、一番ランクの低い山上は慄きます。
前田がタケウチにアスクラの効果を尋ねると、「ヴァンパイアには興奮作用があるようだが、人間には未知」と返答されます。
ランクの高いヴァンパイアは超音波で会話ができるようで、栗栖とタケウチは何か問題があればこれで連絡し合おうと約束します。
葵は帝国ホテルで「イギリスから横浜に最高級品の香水(アスクラ)を取り寄せている」とルーファスと沖村が話しているところを目撃します。
潜入したスワは、そこで一人の遊女、明里(あけさと)に出逢い、明里はスワに自分の簪を渡して「この簪を返しに来て欲しい」と約束させられます。明里の素朴さに心癒されるスワでしたが、その晩、ヴァンパイアを取り逃してしまいます。
タケウチの報告では、客と遊女それぞれ1名ずつさらに被害が出たが、それぞれの歯形の大きさが違うとのこと。さらに後日発見された変死体は先の2例とは違うことが判明。
その後、吉原周辺で計6件の変死体かつ歯形が見つかり、前田は「数が一気に増えすぎている」と怪しみます。
その晩、再度吉原に潜入する特務一行。
山上は裸足でふらふらと吉原を徘徊する遊女と客達(ヴァンパイア)を見つけ、その多さに狼狽します。
スワは明里を指名しようとしますが、行方不明になっていると言われその場を立ち去ります。
その頃山上は遊女の投げ込み寺で大勢の吸血鬼に襲われていました。山上の窮地を栗栖がどうにか助けますが、明里は吸血鬼に襲われ死んでしまいます。
葵はデフロットと仲良く話をしており、話の中でアスクラを彼に渡します。デフロットは「甘くてベタつく香りだ」と話し、「なるほどね」とひとりごちます。
ルーファスとデフロットは吉原が陸軍に閉鎖されているのを見ながら、「東京を狩り場にしない約束だったよね?」「私の方から主人達に伝えておきます」と話します。
投げ込み寺には酒瓶(スコッチ)の中に大量のアスクラが隠されており、前田たちはイギリスからスコッチが運び込まれそうなところを調べようと目星をつけます。
しかしその矢先、前田が倒れてしまい…?
#05 ペルソナ・ノン・グラータ
<あらすじ>
吉原に流れていたアスクラの出処が横浜の赤レンガ倉庫であることを掴んだ特務隊はそこに潜伏するヴァンパイアを殲滅すべく総攻撃をかける。
だがその作戦を指揮するはずの前田は病床にあった。
隊長不在の中、海から横浜上陸を狙う零機関の面々。
「酒樽から生まれた」ルーファスは、赤レンガ倉庫にてヴァンパイアの女2人に傅いていました。
中島はルーファスと繋がっている沖村から、8月中に特務を解散させること、金剛鉄兵計画を白紙に戻すこと、特務の任務はイギリスから輸入した戦力が引き継ぐことを告げられます。
一方、入院している前田は、シラセ記者から栗栖の居場所について問いただされていました。
岬の遺書を発見し、デフロットの正体がヴァンパイアだと気づく前田。
吉原に流れていたアスクラの出処が横浜の赤レンガ倉庫であることを掴んだ特務隊は、そこに潜伏するヴァンパイアを殲滅すべく総攻撃をかけます。
前田隊長不在の中、海から横浜上陸を狙う零機関の面々。赤レンガに奇襲攻撃をかけ、陸上で待機する特務隊との挟撃作戦でした。
作戦を立案した前田のためにも成功させると意気込む零機関でしたが、作戦開始直後、ヴァンパイアが1人残らず殺されていることに驚愕します。
建物正面と奥から大勢のランク外ヴァンパイア(Sクラスヴァンパイアの食い残し)が、大勢脱出してきます。
街を彷徨きはじめたヴァンパイアによって、被害者は増すばかり。
するとその時、大勢の金剛鉄兵(ヴァンパイアで構成された死なない部隊)が街に蔓延るヴァンパイアたちを殺していきます。
しかしこんな杜撰で混乱を招くやり方は前田の作戦ではないのではと考えた特務は真相を探ります。
今回の事件で、導入が決まっていたSクラスのヴァンパイアを全滅させた中島は沖村から誹りを受けますが、淡々と彼を射殺。
#06 さいごの青空
<あらすじ>
大正十二年九月朔日、太陽の光の届かない帝都の地下、下水道の中を特務隊本部目指して進む栗栖と山上。横浜に現れた金剛鉄兵はいったい何者なのかを中島に問うためだった。
一方、スワとタケウチは横浜から撤収する金剛鉄兵たちの後を追いかけて月島に辿り着く。
大正十二年九月朔日、太陽の光の届かない帝都の地下で下水道の中を特務隊本部目指して進む栗栖と山上。
横浜に現れた金剛鉄兵はいったい何者なのか、一体誰に指揮されていたのかを中島に問うためでした。
一方、スワとタケウチは横浜から撤収する金剛鉄兵たちの後を追いかけて月島に辿り着きます。
そこで約80個もの棺桶に語りかける中島を見てタケウチはひとつの結論を導き出します。
中島は岬が演じるサロメを聴くルーファスのもとへ行きます。そして今回の事件がルーファスの指揮によるものだったことが判明。
中島はルーファスを保護・協力していたのでした。
葵は赤レンガのあたりでヴァンパイアによる暴動があったと聞き、吉原の事件と人体発火事件も関連しているのではと睨みます。
特務隊本部へと辿り着いた栗栖と山上は、作戦室の前で軍刀を手に中島を待つ前田と出会います。
中島は市井から吸血鬼を探し諜報員にするのではなく、十六特務隊の隊員全員にアスクラを飲ませることで効率的に吸血鬼を作り出し金剛鉄兵を指揮することにしたのだと前田たちに話します。
前田は中島にアスクラを飲むよう指示されますが、前田は岬が中島を止めてくれという遺言を残していたと話します。
中島はいずれ岬は前田と結婚し、自分を支えるはずだったが惜しいことをしたと言いながら去っていきます。
中島のやることは外道だと山上・栗栖は言いますが、中島は「もう二度と若い部下たちを失いたくない。特務隊の隊員たちは犠牲になったのではない、英雄になったのだ」と考えを変えません。
そして、前田たちの作戦室はなぜか突然大規模な地震に襲われ生き埋めにされます。
瓦礫の下敷きになった前田を助けるため、山上は栗栖を頼むと言い残して陽のもとに晒され消滅。
#07 手紙
<あらすじ>
大正十一年・冬、これは十六特務隊の前田義信がヴァンパイアとなった岬と出会う少し前の物語。
雪が舞う東京駅に降り立ったのはヴァンパイアとなる前の人間・中島岬だった。
岬は帝国劇場の住み込み役者のひとりとして人生を歩み出していた。
前田は山上を失った衝撃で、その場に座り込んでいました。そこに現れたのは、岬が演じるはずだったサロメの台詞を口にするデフロット。
1年前の大正11年・冬、人間である岬は雪が舞う東京駅に降り立ち、帝国劇場の住み込み役者のひとりとして人生を歩み出していました。
特別扱いを望まぬ岬に劇場が用意したのは他の劇団員たちが寝泊まりしている劇場のバックヤードの一画にある薄暗い屋根裏部屋。
ですがそこはヴァンパイアであるデフロットが塒にしている場所でした。
デフロットはお節介焼きの岬を嫌います。
同じ頃、栗栖は出兵し、葵に見送られていました。
デフロットは岬と屋根裏で過ごしながら、彼女に演技指導をしてやるようになります。そして、彼の指導の甲斐あって岬はサロメの主役をもぎ取ります。
岬は会ったことはないものの、許嫁である前田と文通するほど、愛おしさが募っていました。
サロメの人気は上々で、葵も岬の演技に魅了され、上司に次に上演される「ロミオとジュリエット」も岬が主演だから取材させてくれと頼み込むほどでした。
その頃、岬は一度実家に戻り、前田がそろそろ帰ると言われ、嬉しげに手紙をしたためていました。彼女は中島とルーファスが「横浜からエスの血をお持ちしました。沖村様との交渉で必要なので準備しました」と話しているところを見かけます。岬はヴァンパイアが実在するのではと疑い始め、デフロットに相談します。
その後、サロメの練習をしていた岬はセットの下敷きになって死にかけます。
「前田のおじさまにサロメを見てもらいたかったのに謝らなきゃ」と言う岬に、デフロットは自分の血を飲ませるのでした。
そして、ヴァンパイアとして覚醒した岬。
時は戻って現在、デフロットは「自分のしたことは自分でやりきれ」と前田を一喝し、瀕死の前田にも自分の血を飲ませるのでした。
#08 煉獄
<あらすじ>
帝都を襲った烈震から数日が経ち、崩壊した特務隊本部には栗栖の姿があった。
しかし其処に前田と山上の姿は見当たらなかった。
ふたりの姿を探し、瓦礫の中を彷徨う栗栖の前に地獄と化した帝都の様子が広がる。
帝都を襲った烈震から数日が経ち、崩壊した特務隊本部には栗栖以外の姿は見当たりません。
山上と前田を探し、瓦礫の中を彷徨う栗栖の前に地獄と化した帝都の様子が広がります。
突如、流行りはじめたヴァンパイア病が人間を襲い、軍はそれを抑制するワクチン(アスクラ)を配布、金剛鉄兵でヴァンパイアたちを粛清していました。
葵は配給の手伝いをしながら、今回の事件を新聞に書くために取材に奔走します。栗栖はシラセの無事を確認し、安堵します。
陸軍へ行っても「十六特務隊など聞いたことがない」と言われ、居場所を失う栗栖。思い立って山上の家を尋ねると、あなたと同じ制服を着た背の高い軍人が門の前に立っており、山上の遺物を置いていったと言われ、前田が生きているのだと確信します。
一方その頃、中島はルーファスとチェスをしており、アスクラをばら撒く計画は順調だと2人でほくそ笑みます。
栗栖は神田で襲われていたヴァンパイアの少女たちを助けていました。すると、天満屋の主人が彼を呼び止めます。居場所を無くしたヴァンパイアを匿う家を教えてくれます。
十六特務隊に何があったのかと聞かれ、栗栖は中島の思惑、金剛鉄兵やアスクラについて話します。
栗栖はヴァンパイアワクチンと言って配られているものがアスクラだと、主人から聞かされそこで初めて知ります。
主人はヴァンパイアに関する情報はここにいれば入ってくると場所を提供してくれますが、十六特務隊に関する情報は入ってきていないそうです。
栗栖は主人に頼まれ、天満屋の番頭とともに隠していた食用血液の場所が知られていないかを確認しにいきますが、そこをルーファスと金剛鉄兵たちに襲われます。
栗栖は自分を見ても分からない、言葉が通じない仲間達に絶望します。しかし金剛鉄兵の中の1人が突然発狂し、仲間を殺し始めてどうにか栗栖たちは逃げることができました。
#09 疑念
<あらすじ>
千本鳥居の天満屋に居候することになった栗栖は前田たちの行方を探していた。
そのとき彩芽から子供のヴァンパイアを殺している者がいるという噂を聞かされる。
その真相を確かめるため栗栖は月島へと向かう。
震災とヴァンパイア騒動で街の何もかもが壊されていく中、心が折れそうになりながらも栗栖はずっと前田たち十六特務隊の隊員たちを探し続けていました。
栗栖が天満屋に戻ると、同じく天満屋に居候をしているヴァンパイアの少女たちから「あやめちゃんは何でも知ってるから聞いてみたら?」と言われます。助言に従い、栗栖はどんな些細なことでもいいから陸軍人のヴァンパイアを見なかったとあやめに尋ねます。
あやめは月島の近くで子供のヴァンパイアを殺す人がいると聞いたことがある、そのちゃんとようちゃんを守りながら逃げていたけれどずっと怖かったと話し、栗栖は一縷の望みをかけて月島へ向かいます。
その頃、街ではヴァンパイア化した住民たちを金剛鉄兵(人々は「赤メガネ」と呼んでいる)が制圧していました。ルーファスは建物の上から金剛鉄兵たちを指揮しつつ、何者かが罠にかかったようだとほくそえみます。
来栖は月島の地下施設に入り、テレパシーでタケウチやスワたちに呼びかけますが誰も応答しません。しかし、突然誰かの声が聞こえ、来栖は走ります。
たどり着いた先にあった部屋には、サロメを演じる渚の声がレコードから流れており、さらには前田の声で「ヴァンパイアの幼生と栗栖を抹殺せよ」という命令が流れてきます。
衝撃のあまり、その場で前田に呼びかける栗栖。
その後、栗栖が地下施設内を探索していると子供の死体のすぐそばに立っているスワを見つけます。
あやめたちが噂していたのはスワのことだったのかと栗栖がたじろいだ途端、スワは栗栖に刃を向けてきます。
激しい戦闘をする2人の前にタケウチが現れ、これは罠だと言います。
信じていいのかと問う栗栖に、それを決めるのはあなただと言うタケウチ。タケウチは目当てのものが見つかったから去りましょうと2人に告げ、スワと栗栖は彼を追います。
栗栖が姿を消したすぐ後に現れるルーファス。彼は声色を変えられるようで、「簡単には罠にかかりませんねえ」と楽しげです。子供の死体と前田の声で偽の命令をしたレコードは彼が用意したもののようです。
中島は綺麗好きだからとルーファスは鼻歌混じりに血の跡を掃除し始めます。
震災後の行動をタケウチたちに尋ねる栗栖。タケウチたちは金剛鉄兵を追いかけていたところ、震災が起き、一旦私的な隠れ家にこもっていたといいます。
栗栖は山上は死んだと報告し、山上の遺品を届けたのは彼だから前田は無事だと思うと話します。
タケウチは中島は金剛鉄兵が完成した以上、自分たちは目の上のたんこぶだから消したいのだろうと言い、スワは腹立たしげに「中島のガキが」と吐き捨てます。
地上に出た3人は子供のヴァンパイアを見かけますが、その少年は彼らの目の前で太陽の光を浴びて燃え死んでしまいます。
栗栖がヴァンパイアの子供を殺したのかと聞くと、スワは子供も殺したと言います。
スワは栗栖になぜ子供のヴァンパイアが少ないのが分かるかと問いかけます。「子供のヴァンパイアが少ないのは生きられないからだ。太陽を浴びられず、水には沈み、臭いにも耐えられない、歳も取らないから同じ場所にとどまれない…人間の100倍生きるのが大変だ」と遠い目をして語るスワに、栗栖は何も返すことができません。
栗栖たちは一旦天満屋へ身を寄せることに。天満屋の若旦那からワクチンの中身はなんなのかと聞かれたタケウチは、あれは自分が研究していたものとアスクラとを混ぜて作ったものだろうと忌々しそうに言います。
若旦那は日本のとある場所にヴァンパイアの里があるらしいから冬頃にそこに移動しようかと思っていると話します。だが冬までの食事が足りるかどうか…と悩む若旦那に、タケウチはあてならあると言い、そのためにはスワたちの力が必要だと言います。
中島は震災後の活躍からして金剛鉄兵は非常有能なだろうと上司たちに売り込みます。しかし彼らは政府の軍縮路線は変わらず、復興こそが最優先事項だと言います。強い兵力補填ではなく市民からの信頼回復を優先してくれ、憲兵として使わせろと言う上司たち。金剛鉄兵の本格採用は東京が復興してからだと言い渡されます。
中島は苛立ち、ルーファスは「秋から冬こそが君たちの出番だ」と楽しげに金剛鉄兵に話しかけます。
その頃、デフロットは葵と共にいました。デフロットは真っ暗な部屋の中で毛布にくるまりながら、「自分は舞台を降りたんだ、三文芝居は見てられない」と独り言を言います。
#10 通り過ぎし、夏の夜の夢
<あらすじ>
徘徊するヴァンパイアを倒す金剛鉄兵を冷ややかな目で見つめるデフロットは死を疑似体験できる舞台を失い静かな滅びの時を待とうとしていた。
そんなデフロットに葵が帝国ホテルのロビーを使って劇をやってほしいと話を持ちかける。
一方、零機関の栗栖たちは特務隊近くの濠の中から大きな荷物を引き上げていた。
街に徘徊するヴァンパイアを金剛鉄兵たちは無慈悲に殺していきます。デフロットは殺戮の音を聞きながら「地獄の方がまだマシなのかもしれないね…」と独り言をつぶやきます。
葵はデフロットに帝国ホテルのロビーを使って「オルフェウス」をやってほしいと話を持ちかけます。エウリディーチェとの結末を変えていいならやってもいいと彼は快諾。日都新聞で劇団員や衣装を募集することになります。
一方、中島はルーファスに十六機関隊員の生い立ち・交流関係をまとめた資料を譲ります。中島はルーファスを金剛鉄兵の指揮官に任命すると話し、ルーファスはそれを聞きながら資料の最後にあった葵の写真に目を留めます。
栗栖たちは、特務隊近くの濠の中から大きな荷物を引き上げていました。その中にはタケウチが研究に使っていた金剛鉄兵の血液と数々の発明品の中に空を飛ぶ機械の図面が入っています。
金剛鉄兵の血液は腐らず固まりもしませんが、紫外線を当てると爆発します。「紫外線をうまく使えばヴァンパイアも歳をとるのかもしれない。100年もすれば開発できるはず」とタケウチは話します。
隠しておいた食用血液を確保できた栗栖たち。後は列車の手配さえできればヴァンパイアの里へ移動できます。
天満屋に頼んで大量の竹を確保してもらったタケウチは本格的に飛行装置を製作し始めます。
「オルフェウス」は大盛況。かりそめにでも死を味わえる舞台はいいとデフロットは幸せそうです。しかし舞台裏で見つけたあざみの花の添えられたルーファスからの手紙を読んだ途端、みるみるうちに表情は暗くなります。
軟禁された葵はデフロットを呼び出す餌にされていました。ルーファスはデフロットを殺そうとします。
その矢先、ヴァンパイア化した前田が現れ「ヴァンパイアを抹殺する」と瞳を光らせます。
#11 黒翼
<あらすじ>
月島の零機関施設にある太陽の光差し込む一室で葵とデフロットの前に現れたのはヴァンパイアと化した前田だった。
意識朦朧の前田は使命感に従いデフロットに斬りかかる。
人知を超えたヴァンパイアの攻防を目の前に戸惑う葵。
意識朦朧とした前田は使命感に従いデフロットに斬りかかります。人知を超えたヴァンパイアの攻防を目の前に戸惑う葵。思わず前田からデフロットを守ります。
そんな葵の姿を見た前田は「岬」とつぶやきその場を立ち去ります。
大凧作りを楽しそうに手伝うスワに、あやめはなぜヴァンパイアなのに楽しそうなのかと苛立ったように問いかけます。
スワはお前も栗栖も人間らしさ=生きる虚しさを捨てられていないから苦しいのだと返します。
活動写真や芝居…人生の楽しみを語るスワに、憑き物が落ちたような表情のあやめ。
アスクラは毒にも関わらず吸血行為に変えがたい快楽を得られるため、使用者が後を絶たないという噂を聞いたタケウチたち。
天満屋で飛行装置を作る栗栖の耳に葵を助けろと命じるデフロットの心の叫びが超音波として飛び込んできます。
栗栖はできたばかりの大凧で葵を救出に向かい、無事彼女を助け出します。
その頃、ルーファスは中島を監禁。彼の上司を殺し、自分が金剛鉄兵で日本陸軍を牛耳ろうと目論んでいました。
#12 道化の王
<あらすじ>
瓦礫と化した帝都の冬―、市街地では数を増したヴァンパイア排除に陸軍が対応にあたっていた。
だが対抗できる唯一の力は新たに特務隊隊長となったルーファス指揮する金剛鉄兵たちだった。
此の世の春とばかりに自らの指揮に酔いしれるルーファスは更なる野望を遂げるべくアメリカ渡航を企てる。
瓦礫と化した帝都の冬、市街地では数を増したヴァンパイア排除に陸軍が対応にあたっていました。しかし対抗できる唯一の力は、新たに特務隊隊長となったルーファス指揮する金剛鉄兵たちのみ。
この世の春とばかりに自らの指揮に酔いしれるルーファスを、あやめは遠くから見つめています。
そしてルーファスはいよいよ天満屋の人々が住んでいた屋敷にも火を放ち、高笑いをします。
捉えていた中島元中将に「あなたの理想は全て具現化した。もう思い残すことはないだろう、とっとと死んどけ老害」と言い、彼はその場に銃を置いて去ります。
ルーファスはあやめに寄り添い、アメリカに渡航するから先に船に乗っているようにと命じます。
帝国ホテルで行われたアメリカ大使の送別パーティに参加するルーファス。彼の目の前に現れたのは太陽に焼かれたはずのデフロットでした。
スワはあやめを泳がせていた自分に責任があると言い、自分はここで零機関を抜けると宣言。
タケウチは快く送り出します。天満屋に逃げ込んでいた人々は全員浅草に避難していました。葵は天満屋で吸血鬼の人々の世話をしています。
栗栖、デフロットに怯えるルーファスは東京駅へ向かいます。栗栖を追って駅へ向かう葵を天満屋の番頭が守ります。
栗栖はルーファス越しに自意識を失った前田と刃を激しく交わしあいます。
ルーファスはデフロットを幻覚で海に突き落とし、スワは死に急ごうとする裏切り者のあやめ(ルーファスに作られたヴァンパイア)に「ひとりで生きていけないなら自分もついて行ってやる」と言い、そのまま船で新大陸を目指します。
#13 弱きもの、汝の名は
<あらすじ>
前田義信は幸せな夢を観ていた。
己のもうひとつの生き様となる夢を。
だがその夢の中に死の影が静かに伸びてくる。
前田は山上に中島の娘である岬と夫婦になることを報告し、岬の演じるサロメを見るという夢を見ていました。
その夢の中に、死の影(栗栖)が静かに現れます。金剛鉄兵たちの動向を見つめるタケウチとヴァンパイア化した市民たちは、前田を慕うように集まってくる金剛鉄兵たちの動きに哀しみを感じていました。
葵は天満屋番頭に道を切り拓いてもらいながら栗栖のもとに向かい、辿り着きます。
夢現の前田は躊躇なく栗栖に襲いかかりますが、栗栖はなかなか思いきることができません。本能のままにヴァンパイアを斬る前田を野放しにすれば東京脱出を図るタケウチたちに危機が及ぶ、だから前田を斬らなければならないと、栗栖は刀を握りしめ前田へと向かっていきます。
前田は夢の中で山上と栗栖が特務隊に入隊した時のこと、中島に戦場で救われたことを思い出し、自分はどこに行けばいいのかと独り言をつぶやきます。
栗栖は「もっとあなたにいろんなことを教えてもらいたかった」と血を吐くように叫びながら、前田に斬りかかります。
栗栖が心臓に刀を突き立てた瞬間、前田はまた意識を取り戻します。そして、迫る朝日。前田は朝日に照らされ燃え去ります。
栗栖は人間のままでいてと泣いて乞う葵に人のようにいたいから戦うんだ、ヴァンパイアになりたいんだと言う栗栖。葵の血を貰って完全なヴァンパイアになり、金剛鉄兵たちを完全に倒すため栗栖は立ち向かいます。
タケウチとヴァンパイアの市民たちはその間に東京を無事抜け出すのでした。
まとめ

山上さんがまさか途中で死ぬとは…しかも自殺を選ぶなんて想像もしませんでした。栗栖のいい兄貴分だっただけに、ショックです…。
それにルーファスと中島が繋がっていたなんて!🤦♀️
無理やりヴァンパイアにさせられた陸軍人たち(金剛鉄兵)はどうなるんでしょう?😨💦

MARS RED、オタクが大好きなネタがてんこ盛りすぎませんか???
ヴァンパイアものってだけでときめくのに、美少年ヴァンパイアのデフロット、美青年ヴァンパイアのルーファス、クール系イケメン上司の前田、元気で素直な部下の栗栖…萌えどころが多すぎて…!!🥺❤️
和洋折衷な世界観もいいですよね。たまりません。

大正時代のロマン溢れる雰囲気が好きなので、MARS REDは性癖ドンピシャでした🤦♀️
日高ショーコ先生「憂鬱な朝」シリーズ、丸木文華先生「霧の楽園」が好きな人にきっと刺さるはず!
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ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨
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