どうしてBLが好きなんですか?

雑談

不定期で連載されております「BLマニアのお悩み相談室」のコーナーです。

さて今回のご相談は?

 

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皆さんはなぜBLが好きなんですか?男性と女性の恋愛ものじゃダメなんですか?

また、私は恋愛をテーマにした小説も漫画も映画もアニメも全て苦手です。

恋愛の何が楽しいのかわかりません。

性的な言動には特に気持ち悪さを感じます。

通りすがりのユッキー(会社員・40代・女性)

 

というわけで、当サイトのライター3人が答えていきます!

BLが好きな理由は?

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

とりあえず、それぞれ異性愛ものではなくBLが好きな理由を答えていこっか。

たこわさ
たこわさ

はーい。じゃあ、私からいきますね。

 

私の場合は、受けに自分を投影して読んでいます。

 

少女漫画だと主人公と自分の外見などに差がありすぎて感情移入できないけれど、BLだと性別から何から違うので逆に自己投影しやすいんです(笑)

理想の恋愛像をBL作品に投影して読んでいます。

 

理想の恋に浸れると、すごくドキドキして生き生きするんです!🥺✨

 

現実は醜く不完全だと知っているからこそ、完璧なものを定期的に見ることで心が溌剌とします。

 

永遠に欠けたり朽ちたりしない理想像(BL)は、私にとって心の栄養、糧ですね。

 

小錦あや
小錦あや

次はわったっし〜。

 

私はシンプルに男性の肉体の造形が好きだった。ので、好きな造形同士が絡み合うことが目の保養だな〜と思って読み始めました。

 

今もその意識は変わらないけれど、徐々にストーリーも重視するようになってきた感じがします。

 

私はいわゆる闇の腐女子で、登場人物が辛い思いをするほどカタルシスを覚えるんですけど…

 

登場人物が心身ともにボロボロになるほど気持ちいいというと気持ち悪がられるんですが、私はしんどさを言語化するのが苦手な方でして…登場人物がしんどい思いをしているのを見ることで、私はしんどさを今感じてる、と自己認識して、ストレスを昇華します。

 

つまり、しんどいBLは自分にとってのガス抜きみたいなものなんですね!

 

BLは造形美で目と心を楽しませてくれるものでありながら、同時に、自分の代わりに生きづらさやしんどさを代弁してくれるかけがえない存在です。

 

男同士でなければダメなのか、というご質問がありましたが、はじめに言ったとおり、私は男性の肉体造形が好きなので、LGBTものよりもBLの方が好きです。

 

具体的に言うと、筋肉質な肉体と男性器に興味があります。

 

ゲイビも、美しいもの同士の絡み合いなので目の保養だと思いながら見てます。

 

性欲処理的なものというよりかは…なんというか、芸術的ですよね。

うごめく筋肉、飛び散る汗、湧き上がる性欲が表情に現れてるのなんてほんとすばらしくって…恍惚とします✨

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

最後は私です〜。

 

私の場合は、苦難を乗り越えて人間関係を築く物語が好きなので、特に異性愛でなければ、BLでなければ、LGBTものでなければ…などのこだわりはありません。

 

強いて言うなら、こだわりがないのがこだわりです(笑)

 

恋愛が嫌いでいいじゃん!

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

これは私の受けた印象ですが、ユッキーさんからは、①同性愛を好きな人たちへの嫌悪 ②そもそも恋愛を好きな人たちへの嫌悪 ③恋愛が嫌いな自分への不安・焦燥感 の3点を感じました。

 

でね、①②が生まれた理由は③なのではと感じたんです。

 

恋なんてね、別にしなくていいんです。恋って、料理とか読書とかたくさんある趣味の中のひとつですからね。

 

あとこれは蛇足ですが、今日まで人類が続いてきたのは生殖行為を好きな人たちが延々と続いていたからなわけです。

つまり、生殖行為を好きな人が今周囲に多いのは当たり前なんですよね。

それに、昔は娯楽がなかったから、セックスについてみんな今以上に関心があっただろうしね。

 

でも、これだけ娯楽がたくさんある中であえて生殖行為を楽しみとして選ぶ必要はなし、無理して誰かを好きになろうとしなくていいし、恋を好きな人を敵視して苦しんだり疲れたりもしなくていいと私は思います。

 

恋を好きになれない自分に不安になったり、焦ったりすることもあるかもしれないけど、「そんなこともあるよね〜趣味は人それぞれだもんね」って構えてたら良いんじゃないかな?

 

 

無理に理解しようとしなくていい

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

とはいえ、恋を好きじゃない自分を受け入れられたとしても、他人はユッキーさんの内面の変化なんて気づかないわけですから、これからも好き勝手に恋のあれこれを押し付けて来るかもしれません。

 

そんな時は、相手の恋に対する「好き」「楽しい」という熱量の高さは自分にとって何だろうな、と変換して考えてみるとアレルギー感が薄れるかもしれません。

 

重要なのは、他人とのやり取りの中で自分の好き嫌いとか根幹に関わることについて深く考えすぎないこと。ゆる〜く生きましょう。