商業本でも同人誌でも、作家さんに「この本のここが良かったです!」と伝えたい…そんな時にオススメなのが付箋本。
今回は「付箋本の作り方」についてご紹介します!
付箋本とは?
付箋本とは、本に感想付きの付箋を貼って作者に贈るというプレゼントのことです。
最近はいろんな種類の付箋本が出てきましたが、私自身いろんな付箋本を作ってきたので、その経験をもとにそれぞれの作り方・準備するもの・完成までにかかる時間についてご説明していきます。
付箋本には3種類ある
付箋本には3種類あります。
①各ページにトレペを挟み、感想を書く
各ページにトレーシングペーパーを挟み、それに感想を書く方法です。
本自体に書き込まないので、たくさんのスペースを自由に使って感想が書けます。
ただし、トレーシングペーパーが本からはみ出ると見た目にも管理するのにも汚くなるので、本のサイズによって書き込める感想の量が変わります。
②各ページをコピーして別紙に貼り、感想を書く
5/17は葵居ゆゆ先生「愛傷コレクション」の受、斎条…いや、花賀屋十有くんの誕生日❤️大大大好きな作品!🥰
お誕生日祝いに、付箋本を製作!総重量1kg、総制作時間約200時間。愛が重い(物理)2人の愛のクラダリング、お祝いポストカード、お手紙も同封🎁
花賀屋さんと十有くん、末永くお幸せに…🙏✨ pic.twitter.com/tdrXzRwKVj— たこわさ (@takowasaoi4) May 16, 2019
上のツイートのように、各ページをコピーして別紙に貼り付け、それに感想を書き込む方法もあります。
これだと書き込めるスペースがトレーシングペーパーの付箋本よりも広い上、貼り付ける紙のサイズを自分で選べるので、本自体のサイズにとらわれず、より多くの感想を書き込めます。
③各ページに感想を書いた付箋を貼る
#中庭みかな 先生「#キャンディーカラーの世界できみと」が好きすぎて付箋本を作ってるんだけど、書きながら高頻度でわんわん泣いていて、今日涙があと数ミリのとこで付箋に落ちそうで危なかった。ギリセーフ。
中庭みかな先生の文章、ほんと好きだ…😭溢れる透明感がたまらんよー! pic.twitter.com/YlH383ZKig— たこわさ (@takowasaoi4) June 13, 2020
付箋本の最もスタンダードな形です。
ただし、付箋を挟むと本がどんどん分厚くなるので、出来上がった時にやや不恰好になります。
随時上から重しを乗せて圧縮しておくと、比較的分厚くならずに済みます。
付箋本の作り方
①各ページにトレペを挟み、感想を書く
1.本のページ数と同数のトレーシングペーパーを用意する
2.トレーシングペーパーを本のページよりも少し小さめに切る(全く同じ大きさだと綴じた時にはみ出る)
※複数回作る予定がある方は、裁断機があると便利です。
3.トレーシングペーパーを各ページに貼り付ける
全面にのりをつけて貼り付けるのではなく、100均や文房具店などでかわいいマスキングテープを選び、ページの四隅や上下部分のみ接着している方が多いです。
4.トレーシングペーパーに感想を書く
5.完成!
②各ページをコピーして別紙に貼り、感想を書く
1.各ページをコピーする
2.コピーしたページの余白を切る
3.2をA4のルーズリーフに貼り付ける
以下で紹介しているルーズリーフは私が実際には付箋本で使ったものですが、横線のみや真っ白なものよりも方眼罫がおすすめです。文字を書いたりシールなどを貼る時に、位置を確認しやすいので。
紙のサイズはA4がベスト。B5だと感想を書くスペースがあまりありませんでした。
4.感想を書く
5.リングタイプのバインダーに綴じる
商業誌の付箋本の場合、バインダー1冊では収まらないと思います。実際私は2冊必要でした。
推しキャラのカラーを選ぶなど、遊んでみてください♫
6.完成!
③各ページに感想を書いた付箋を貼る
1.各ページの好きな箇所に蛍光ペンで印をつける
2.蛍光ペンの箇所に付箋を貼る
3.付箋に感想を書く
4.完成!
ワンポイントアドバイス
①ペンの種類にバリエーションを持たせよう
気持ちに合わせていろんなペン(蛍光ペン、油性ペン、筆ペン…)を使い分けると、先生に自分の思いが伝わりやすいです。
②紙やシールを推しキャラにまつわるものにしてみよう
ルーズリーフを推しキャラの色にしたり、付箋紙の材質にこだわるのもいいかもしれません。(和風のキャラなら和紙とか)
余白が空いたら、推しキャラにまつわる動物のシールを貼ったりすると一気に紙面が華やかになりますよ🌸
③感想を書くのがキツくなったら、即翌日にもちこそう!
疲れているのに無理やり感想を書こうとしても、心からの感想は出てきません。空白を埋めるために適当な感想を書いてしまうと、後から「もっと心にゆとりを持って作れば良かった」と後悔します。
感想が思い浮かばないな、疲れたな、と思ったら、付箋本の作成は翌日に持ち越すこと。明日できることは明日やりましょう!
全ページにびっしり感想を書いた場合、かかる費用と時間は?
私が実際にやったことがあるのは、
「②各ページをコピーして別紙に貼り、感想を書く」と「③各ページに感想を書いた付箋を貼る」の付箋本ですが、それぞれかかった費用と時間は…
かかった費用
②3,000円くらい
バインダーやルーズリーフの料金がかさみました。
③1,000円くらい
付箋を100均で買ったので節約できましたが、それだけでは寂しいのでシールなども買うと1,000円ほどになりました。
かかった時間
②毎日約6時間で2〜3ヶ月
A4サイズの用紙を感想でびっしり埋めたので、かなり時間がかかりました。完成した時の達成感と感動はひとしおでした!!
③毎日2〜3時間で3ヶ月
付箋の大きさにかける感想の量が限られるので、そんなに時間はかかりませんでした。
まとめ
付箋本を作るのに一番必要なのは、「根気」!!😂💪🔥
付箋本を贈ると、先生方はこちらが予想している以上にとても喜んでくださいます。
先生に喜んでいただけるのももちろん嬉しいけれど、実は一番感動が大きいのはできあがった瞬間です。
愛を全部詰め込んだぞ!!!という達成感で心がフワフワします❤️
皆さんもぜひ推し作品の付箋本を作って、先生に贈ってみましょう!📖✨