蜂煮「うみのお城」のあらすじ・感想・レビュー・試し読み|純愛すぎて狂気!超美形俳優の片想い相手は…田舎の工員!?

コミック

蜂煮先生「うみのお城」を読みました!

新人にして鬼才・蜂煮が描く抱腹絶倒のロマンチックラブコメディが堂々登場!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


田舎のマイルドヤンキー工員×100年に1人の超美形「顔だけ」俳優 のお話。

<あらすじ>
「ヤマ、今行くから待っててね?」
顔しか評価されない若手俳優のフカイウミは、小5の学芸会で演技を褒めてくれた“ヤマ”という青年の記憶だけを支えに厳しい芸能界を生きていた。
どんなに頑張っても変わらない世間の反応に心が折れかけていた時、会いたくてたまらなかった“ヤマ”を見つけ―?

 

こんな人におすすめ

  • 個性的な絵柄・タッチであればあるほどいい!!ハマる!!🥹🩷
  • シュールなギャグBLが読みたい😂📚
  • お互いに一途な攻め・受けが好き🥹🩷

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

蜂煮先生は「進撃の巨◯」(エレリ)の二次創作をされており、そこで既にかなり多くのファンがいたらしい。他にも「鬼滅の◯」(炭義・実義)の二次創作も。

「うみのお城」は蜂煮先生の初単行本作品。ただ、2024年7月19日時点で在庫がなくなり次第販売終了とアナウンスされた。電子新装版が新たに配信予定だそう。

③蜂煮先生の一次創作初デビュー作品は、「うみのお城」の前作、「ゆうちゃん」(2024年7月24日現在は電子版のみ)。2024年中に紙版・電子版が新たに発売予定だそう。

 

ネタバレ感想

①攻めの脇を嗅いで「天国の入り口みたいだね」!?新ジャンル、キモ美しい受け!?

ウミのぶっとび具合に、度肝を抜かれました。

昔から輝くように美しかったウミは学芸会などでも主役や王子様役を任されることが多かったにも関わらず、本人は演技力が必要とされるような脇役や端役を望んでやりたがります。「お城」役として顔面を格子柄に塗って立つ役をいきいきと演じている姿を見た時は、思わずふふっと笑ってしまいました。かわいい。

さらに、その時に誰にも城の演技力を認めてもらえなかったものの、攻め(ヤマ)だけは「よかった」と言ってくれたのを機に、彼への片想いが始まります。約10年間にもわたる片想いの始まりです。

ヤマをたまたまテレビで見つけたウミは彼の勤務する工場に飛び入り就業し、毎日ヤマにべったり。時にはヤマの脇にいきなり顔を突っ込んで「しゅごい しゅごいね 天国の入り口みたいだね」などと血走った目で言って、ヤマをビビらせます😂

BLの世界は広しと言えども、攻めの脇の匂いを嗅いで「天国の入り口みたいだね」と言う受けはウミくらいしかいないんじゃないでしょうか😂ww

さらに、帰宅してからは「ヤマワキゲット!ヤマワキゲット!ヤマのワキは俺のモノ!セイ!」と風呂で大声で歌うわ、「好きだーっ!!」と家で告白の練習をしまくるわ、職場の朝礼でヤマに花束を渡して「好きです」といきなり告白するわ、ヤマに振られた後はなぜか大仏のマスクを被ったまま街を徘徊するわ…。

ウミの奇行に思わず「どういうこと!?」と突っ込みつつ、大笑いしてしまいますw

 

②誰にも認めてもらえなくても、愛する人に認めてもらえたのなら。一途すぎる受けの羽化に感動!

ウミは物心ついた頃から「100年に1人のイケメン俳優」として活躍していましたが、演技に関してはずっと「顔だけ」と言われていました。ウミの憧れは、演技派俳優。なのに、どんなに努力しても、「顔だけ」の評価は変わらず、ウミは憔悴していきます。

そんな時に、たまたまヤマをテレビで見つけたのです。
ウミはヤマと職場で会って話すようになったおかげで、変わっていきます。最初は、ただヤマに好きだとアプローチして、彼の匂いを嗅いだりストーカーまがいのことをするだけでした。

しかし、ヤマに「俺は仕事のできるひとがタイプなので」と言われ、毎日家でまで仕事の練習をします。そのおかげで前代未聞の発注を受けた時もウミのおかげで乗り切ることができました。
さらに、ヤマに別れを告げられて俳優に復帰した後も、それまでは心のどこかで「どうせまた顔だけって言われるんだろうな」という諦めを持つのではなく、「仕事をちゃんとやれなきゃヤマに好いてもらえないから」と踏ん張れるようになったんです。

ヤマが別れ際に「お前の演技、すげぇ良かった。自信持ってやってんのが伝わってきた。存在感があった。いい役者だよ」と褒めてくれたことも、ウミの心を奮い立たせました。それまでの、努力しても空回りしていたウミとは違います。本気で役に向き合って、ヤマに見せたいと願うその熱意が、まるでその役に憑依したかのような凄みをウミに与えていました。

からも、両親からさえも認めてもらえなかったウミは、ヤマというたった1人の理解者を得て、大きく変わったのです。憧れが、現実に。それは、ヤマを愛するそのウミの純愛の力のおかげです。

 

③唯一無二の圧倒的な個性。シュールギャグと純愛のギャップに風邪引きそう!!

蜂煮先生作品の個性的なところといえば、まずは絵柄。古屋兎丸先生や和山やま先生のようなややホラーっぽい劇画チックな絵柄が、線の細い絵が好まれるBL界ではかなり珍しく感じられます。

次に、ストーリー。とにかく、ずーっとボケている😂w 一コマで一回ボケてるんじゃないかと思うくらい、ボケの量が多い!紹介しきれません!

キャラの顔の造形もかなりデフォルメされてまるでアンパンマ◯とかの登場キャラみたいだし、キャラの名前なんてストーカー役は「須藤加子」ですよ😂ストレートすぎる😂

こんなにギャグ要素の強い作品でありながら、基本的なストーリーは純愛BLというそのギャップに風邪を引きそうになりつつも、なぜかすごい吸引力を感じて、先を読みたくなる。知りたくなる。読み続けたくなる。これが蜂煮先生の沼にハマったってことかな…としみじみ感じます🕳️✨

 

まとめ

田舎のマイルドヤンキー工員・ヤマは、人気絶頂の中、突然活動休止を発表した「100年に1人」の超美形俳優・フカイウミから告白されます。しかもウミが言うには10年間も片想いしていたとか…。戸惑いながらも、同じ工場で働くことになったウミの面倒を見るヤマでしたが…?

「考えるより感じろ!」タイプの漫画です。読めば読むほど、圧倒的な個性でぶん殴られる感じが、心地良い。基本的にはシュールなギャグ漫画なので、大笑いさせられっぱなし😂 時々ふとシリアスな純愛BLものになるので、「ぎゃ、ギャップ萌え…!!」(キュン🩷)ってなります🫰🩷

シュールなギャグに笑わせられたい方、純愛が過ぎてストーカー気質な受けに興味がある方、ぜひとも読んでみてください!絶対損はさせません!😂✨

うみのお城
作者:蜂煮
「ヤマ、今行くから待っててね?」顔しか評価されない若手俳優のフカイウミは、小5の学芸会で演技を褒めてくれた“ヤマ”という青年の記憶だけを支えに厳しい芸能界を生きていた。どんなに頑張っても変わらない世間の反応に心が折れかけていた時、会いたくてたまらなかった“ヤマ”を見つけ―?

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