「アマプラ同時上映会」第144弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
超人気WEB漫画を待望の実写ドラマ化!「ほら、耳がみえてるよ! MEOW〜EARS UP!」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:ほら、耳がみえてるよ! MEOW~EARS UP!|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>
孤独な漫画家×猫耳のある少年 のお話。
<あらすじ>
漫画家のトゥムテムは独りを好み、仕事に明け暮れる日々を過ごしていた。
そんな彼は、ある雷の夜に公園に置き去りにされていた猫を拾って家に連れて帰る。
餌をやろうと支度していると停電が発生し、次の瞬間、彼の目の前に現れたのは“耳”のある少年だった。
\ 国内最安の動画見放題サービス /
\ 140,000本以上の映画・ドラマ・ アニメ・ バラエティが見放題 /
予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 猫が好き!大好き!世界一好き!🐈⬛💕
- ケモ化、ケモ耳に弱い🤤
- ほんわか優しいファンタジーBLに癒されたい🥹✨
本作をもっとよく知るための小ネタ
①タイBLブームの火付け役となった名作「SOTUS/ソータス」シリーズの監督・リット・サマジャーンが担当しています。
②日本でも「ほら、耳がみえてるよ!-喂,看见耳朵啦-」というタイトルでアニメ化されており、ダイスウ役を内田雄馬が、ミョウ役を村瀬歩が演じています。monofilmo制作。第1期は2018年10月 – 12月、第2期は2019年4月 – 6月に放送された。ちなみに、原作はBLですが、アニメはBLみが薄く日常系に近いのだそう。
③主演のミャウは「The Effect」のシン、「Love By Chance」のピングを演じていたジェームス(プラパットーン・チャックチャン)。お相手のトゥムテムを演じるのは、新人俳優のギャップ(キティチャット・テーチャーフアシン)。
ネタバレ感想
第1話 雷の夜に
<あらすじ>
漫画家のトゥムテムは独りを好み、仕事に明け暮れる日々を過ごしていた。
そんな彼は、ある雷の夜に公園に置き去りにされていた猫を拾って家に連れて帰る。
餌をやろうと支度していると停電が発生。
1人を好む漫画家のトゥムテムは1匹の猫に出会います。まさか思ってもみませんでした。その猫が…彼の人生を変えてしまうなんて!
猫にミルクをあげようとしていたトゥムテムは、猫が突然猫耳の生えた青年に変わってしまい衝撃を受けます。ミャウは裸で自己紹介し、ファイエンという兄も人間に変身できると言います。しかし起きたら誰もおらず迷子になってしまったのだと打ち明けます。
ファイエンを探してやろうと彼に紙とペンを貸してやりますが、彼の絵は致命的。しかも「木がある家の通りにいた」とざっくりとした記憶しかありません。思い悩むトゥムテムを前に、半裸のミャウはくしゃみをしてしまいます。シャワーを浴びるように頼みますが、ミャウはシャワーの使い方も体の洗い方も知りません。全部やってあげるトゥムテム。
迷い猫を拾った時にどうしてやるかをネット検索するトゥムテム。とりあえず張り紙をするつもりです。シャワーを浴びた後は眠くなってしまったミャウ。その姿がかわいくてたまらないトゥムテムはメロメロになりながら、彼を自分の寝室に寝かせます。ミャウが一緒に寝ようと誘ってきたので、そうすることに。しかしミャウが擦り寄ってきて眠れないので、トゥムテムはソファーで寝ることに。久々に胸の高鳴りを感じるトゥムテム。「愛猫家になりそうだ」とつぶやきます。
起床したトゥムテムはミャウが猫になっていることに気づきます。ミャウの写真を撮り、迷い猫の張り紙をしてまわります。
トゥムテムとミャウの出会いは、ゴミ捨て場でした。ミャウはダンボールに入れられて捨てられており、子供達にいじめられていたのをトゥムテムが救ったのです。
ユニペット動物病院に来たトゥムテムは、猫の餌を選ぶ手助けをしてもらいます。つい人間のミャウの情報を伝えてしまい、ちぐはぐな会話になってしまいます。粒状と生の餌に加え、猫砂とおもちゃも買うように言われます。検査もした方がいいとアドバイスされ、SNSで迷い猫の情報を拡散してあげると言われます。
帰宅したトゥムテムがミャウに猫の餌やおもちゃを見せると、ミャウは既に人間の食べ物を食べた後でした。おもちゃは随分気に入ったようで、人間の体でも楽しそうに遊んでいます。ついミャウに押し倒される形になってしまうトゥムテム。
トゥムテムに電話が入ります。すぐに電話に出ないなんて女でもいるのかと言われ呆れるトゥムテムに、「実家のジュジーの様子を見にチャンタブリーに帰ってるの。あんたのところに行くわね」と電話をかけてくる編集者のジン。ミャウの存在を知られまいと彼を真実に隠すと、差し入れを持ってきたジンを家に迎え入れるトゥムテム。ジンはトゥムテムのケアも仕事のうちだと言い、編集長のポーンがトゥムテムは納期を必ず守るしいい作家だと誉めていたが、最近の作品は薄っぺらいとも言っていたと苦言を呈します。「1人が長すぎて寂しさが作品に現れてる。編集部の女の子はどう?人間が嫌なら動物を飼えば?」と言うジン。めざとく猫の餌を見つけたジンに、「漫画の参考にしたいから」と慌てて嘘をつくトゥムテム。
そこでミャウが部屋を出てきてトイレに入ってしまい、トゥムテムは慌てて「この角度が綺麗だ!漫画の参考にさせてくれ!」などと言い、ジンの視線を背けさせます。トゥムテムはトイレに駆け込むと、「ここに隠れてて!」と言いつけます。
ジンは母を迎えにいかないといけないからとその前にトイレに行こうとしますが、トゥムテムは必死で止めます。オオヤモリがいるからとか、トイレが汚いからとか理由を並べ立てますが、トイレを開けられてしまい…しかし、そこにはミャウはいません。猫に変身して、トイレから出ていったようです。
漫画を描くトゥムテムにまとわりつくミャウ。食事が食べたいと言うミャウのために何かを作ろうとしますが、冷蔵庫は空っぽ。家にいて暇だから一緒に買い出しに行きたいと頼むミャウ。ミャウは耳を隠せるようで、「耳を隠すから一緒に行きたい」と駄々をこねます。しかし耳を隠すと尻尾が出てしまいます。同時に隠すのは無理だと泣き言を言うミャウ。トゥムテムはミャウに帽子を被せて一緒に外出しますが、トゥムテムの持っている一番大きい帽子でも、ミャウは耳が潰れて痛そうです。
スーパーに着いたトゥムテムはミャウに好きなものをカゴに入れるように言います。野菜を見ながら、カップルが1セット2人分のタイスキを作ろうとしていたことを思い出すトゥムテム。ミャウにタイスキを食べないかと誘うトゥムテムを見て、きっと恋人同士よと盛り上がる客たち。その時、ミャウの帽子が偶然取れてしまい、トゥムテムは慌てて自分のカーディガンで彼の頭をくるみます。ミャウが「猫人間」と騒ぎ立てられたり、剥製にされたら大変です。それを見て黄色い歓声を上げる客たち。
ミャウを隠すためスーパーで適当に買い物をして帰ると、ミャウはトゥムテム惣菜に入った魚を物欲しげに見つめます。トゥムテムが魚をミャウにあげると、ミャウはお返しに野菜をくれます。しかし、トゥムテムは野菜が苦手。魚を堪能するミャウには聞こえていないようです。
徹夜で仕事をしなければいけないため先に寝ていいと言うトゥムテムですが、ミャウは店に連れていってくれたから付き合って起きていると言います。しかし、おもちゃで遊んで邪魔したりと気が散って仕方ないトゥムテム。絵を描いて遊んでいたミャウですが、眠くて仕方ありません。船を漕ぎ始め、そのうちトゥムテムの脚に顔を擦り付けて寝始めます。ミャウをベッドに連れていくトゥムテム。思わずミャウの寝顔に触れるトゥムテムですが、ミャウが「ファイエン」と寝言を言っているのを聞き、ミャウの落書きが自分と兄を示しているのを見て、彼の兄を見つけてやらねばとSNSをチェックし始めます。
起床したトゥムテムは、いつの間にか部屋がめちゃくちゃに散らかっていることに衝撃を受けます。しかも、仕上げた原稿が真っ白になっているのです。
実は部屋に入った虫を追いかけたミャウがコンセントを抜いてしまいました。今日中に入稿してと言うジンに、午後イチは無理だと懇願するトゥムテム。ジンはこれまで入稿を遅らせたことがないらしく、これでボーナスを貰えなかったらあなたの責任だからと釘を刺します。
ミャウはトゥムテムを笑顔にしようと飲み物を持っていきますが、「こぼすからそこに置かないで!」と怒られてしまいます。トゥムテムはようやく深夜に入稿を終え、疲れたミャウはソファーで寝落ち。トゥムテムはミャウが散らかした部屋を片付けているうちに、ミャウが「虫を捕まえた!見て!」とトゥムテムに見せてくれたことを思い出します。叱ったことを反省するトゥムテム。
ユニペット動物病院に行くと、飼い主はまだ見つからないと言われます。疲れた顔をしているトゥムテムを案じる医師は、「病院で代わりに世話をしましょうか?」と提案してくれます。良い考えだと思うトゥムテム。
帰宅したトゥムテムは、ソファーで眠るミャウに叱ったことを謝ります。「俺はずっと1人だったから、他の誰かとうまく付き合えない。君の新しい家を見つけた。俺と暮らすよりそっちの方がいいよ。少なくとも今朝みたいに叱られなくて済む」と言いますが、トイレからミャウが出てきてトゥムテムは驚きます。ミャウだと思っていたのは、丸められた毛布だったのです。
トゥムテムはやんちゃなミャウが来てから大変なことばかりですが、彼が来てから家の中が明るくなったから、しばらく面倒を見たいと医師に言ったのでした。タイスキを食べようとミャウを誘うトゥムテム。コンセントにほこりがついていたせいで火事になりかけ、タイスキは別の機会に持ち越しに。ミャウは「危ないところだったね」と笑います。
第2話 独りじゃない
<あらすじ>
ミャウと暮らし始めたトゥムテム。
仕事の締め切りに追われ多忙なトゥムテムに構ってほしくて仕方がないミャウだったが、ある日、気分転換を兼ねて外出することにし、ショッピングやスワンボートを楽しむ。
外でサッカーをして遊ぶ子供達に混ざってきたらと言うノーイに、「きっと彼らは遊んでくれないから母さんを手伝うよ」と言う幼いトゥムテム。ノーイは息子を褒め、誰にも教えたことのない秘密のレシピを教えると言います。大人になって愛する人ができたら作ってあげなさいと言われるも、誰もきっと一緒にいてくれないと落ち込むトゥムテム。母は「あなたの心を理解してくれる人は必ず見つかるから、そうしたらこの料理を作ってあげて」と頭を撫でてくれたのでした。
いつものようにラーメンと魚缶をミャウに食べさせるトゥムテム。張り紙をしたのに兄から連絡がないことを不審がり、本当に彼と別れたのは近所なのかと問いますが、ミャウは頷いては楽しそうに食事をするばかりです。寂しくないのかと聞きますが、「寂しくないよ、トゥムテムもいるし魚も食べられる」と笑顔のミャウ。トゥムテムは微笑みます。
ミャウのお弁当を取ってあげようとすると舌で器用に取ってしまいます。トゥムテムもお弁当がついたのを見て、ミャウは飛び掛かります。叫び声を上げるトゥムテム。
なかなか原稿が進まないトゥムテムにジンから催促の電話が鳴ります。ジンは「うちの会社で有名作家・フアン先生のワークショップが開かれるけど、中国の主催者が作品を見て決めることになってるの。最新作を見せることになってるから、今描いてくれてるのを明日12時までに送って」と言われます。フアンはトゥムテムの憧れの作家です。
気合を入れて作品を描こうとするトゥムテムですが、部屋で遊ぶミャウの物音が気になって集中できません。散歩がしたいのを我慢して爪研ぎをしていたミャウに「環境を変えたらアイデアが出るかも」と、ショッピングモールに行こうと誘うトゥムテム。「好きな服を試着するといい、耳が痛くならない帽子を探そう」とミャウを送り出します。
オーバーオールのボタンを留めてとお願いするミャウは、似合っているかと嬉しそうに尋ねます。さまざまな帽子を試着するミャウですが、どれも彼に似合いません。たまたま売っていた猫耳つきのニット帽を気に入ったミャウのために、2個セットながら買ってあげるトゥムテム。トゥムテムも使えばいいのにと言うミャウに、トゥムテムは帽子は似合わないんだと嫌がります。
帰り道、ミャウは道ゆく人が乗っている自転車に乗りたいと駄々をこねます。最初は却下するトゥムテムですが、ミャウと二人乗りするのは悪くないとニヤつき始め、言われるがままに乗ることに。近くを走っていた自転車と競争してくれと頼むミャウのために、運動不足なのに全速力でペダルを漕ぐトゥムテム。
公園のそばを通ると、ミャウが遊具で遊びたいと言うので、子供達が不思議そうに見る中、お願いに負けて付き合ってやります。最後はスワンボートに乗りたいと言うミャウ。最後の一艘が残っていたので、2人で乗ることに。そこにヤンキーカップルが現れ、「うちの彼女は待つのが苦手だから譲ってくれ」と言います。トゥムテムは「スワンボートは恋人と乗るものだから俺たちは後日に…」と言いかけますが、ミャウは「じゃあ恋人になるから今すぐ乗ろう」とトゥムテムの腕をとります。
他のボートでは恋人たちが熱いキスを交わしまくります。ミャウは「僕も恋人だからキスしないと」と言いますが、トゥムテムは頭を抱え、「恋人っていうのはキスするだけじゃなくて…」と説明しようとします。しかしちょうど先ほどのヤンキーカップルがボートを譲らなかったことを根に持って何度も追突してくるので、必死で逃げる羽目に。
夕食は家でとることになりましたが、トゥムテムはミャウに1人で食べるように言い、自分は黙々と原稿に励みます。ミャウは黙ってトゥムテムの部屋の窓を開けたり、暗い部屋に電気をつけてあげたりと、静かに世話を焼きます。思わず微笑んでしまうトゥムテム。ミャウもそれを見て満足げです。
原稿に集中するトゥムテムは、ミャウと乗った自転車のイラストを描くのに夢中です。原稿がひと段落すると、ミャウのもとへ向かいます。ミャウは夕食を食べた後、スワンボートに2人で乗った絵と「楽しいな」とふきだしを書いていました。「俺も楽しいよ」と書き足すトゥムテム。
ジンはトゥムテムの最新作を絶賛します。「あんたの作品はいつも寂しげだけど今回は甘い。恋に落ちたんでしょ?漫画にデートのシーンがあった」と追求する彼女の話を遮り、ミャウのおかげでいい作品が描けたからお祝いしようと提案します。「市場へ行こう。特別な料理を作るよ」と言われ、ワクワクを抑えきれない様子で乗合バスで市場へ向かうミャウ。バスで老婆に席を譲るトゥムテムの真似をして「寂しくないように」と立ったミャウは、終点の急ブレーキでトゥムテムの胸に飛び込んでしまいます。ときめく間もなく、2人は市場へ。
迷子になるからと手を握ろうとするトゥムテムですが、ミャウは黒豆と緑豆のアイスを売る車のベルを見た瞬間、爆速で迷子になりかけてしまいます。アイスを落としてしまうミャウ。落としたアイスを食べようとするミャウを見かねて、自分のアイスをあげるトゥムテム。ミャウから「あーん」してもらいます。
市場でさまざまなものを見ては驚いたりうっとりしたりと忙しいミャウ。トゥムテムは魚屋で赤ティラピアを買おうとしますが、ティラピアしか残っていないと言われます。ティラピアと何が違うのかと尋ねるミャウに、「赤ティラピアはオレンジ色で美味しいんだ」と説明するトゥムテムですが、たまたま横を通り過ぎたおじさんの袋がオレンジ色っぽかったので、ミャウは「赤ティラピアを売ってください」と袋を鷲掴みにします。しかし、中身は人参でした。迷子になったことに気づいたミャウは急に心細くなります。同じ頃、血相を変えてトゥムテムが市場内を探し回っていました。ミャウは市場のあちこちで包丁が振るわれる音を聞いて不安に駆られます。
アイス屋に協力してもらい、ベルを鳴らしながらミャウの名前を呼ぶトゥムテム。ミャウはトゥムテムに抱きつき、泣きながら「魚を探してあげたかったの」と謝ります。トゥムテムは「大丈夫だよ。ここにいるよ」とミャウを抱きしめて彼を宥めます。市場で買い物を終えたトゥムテムの服の裾をしっかりと握りしめるミャウに「もうはぐれないよ」と優しい言葉をかけるトゥムテム。帰りの車の中ではミャウは疲れたようで、トゥムテムの肩を借りて眠ってしまいます。
トゥムテムは「初めて作る料理だから楽しみだ」とノーイ母さんの料理を説明します。タイスキに似てるけど、魚を使って…と言うトゥムテムに、ノーイ母さんは誰かと問うミャウ。「彼女は僕の親代わりの人で、この料理を愛する人に作れと言った」と言った後、「愛する人?」と復唱され、「さ、魚を愛する人ね!」と言い直します。トゥムテムを手伝いたいミャウ。危なっかしい手つきで野菜を切っていき、うっかり指先も切ってしまいます。絆創膏を貼ってもらい、休んでいるようにと言われてしまうミャウ。お手伝いをする気満々だったミャウは落ち込みます。トゥムテムの手つきを必死で真似するミャウ。トゥムテムはどうしても手伝いたいなら風呂場で野菜を洗うようにと頼みます。
ノーイ母さんに電話をするトゥムテム。寄せ鍋は先に魚の頭と野菜のどちらを入れるのかなどを質問すると、ノーイ母さんは丁寧に作り方を説明してくれます。恋人ができたのかと尋ねられ、動揺するトゥムテム。自分が食べたいだけだと嘘をつくも、声を聞く限り幸せそうと言われてはにかみます。幼いトゥムテムと自分の写真を見返して幸せそうに笑うノーイ母さん。
ミャウが石鹸だらけの野菜を持って笑顔で浴室から現れ、トゥムテムは「水洗いするだけでよかったのに」とため息を吐きます。煮ていた魚も焦げ付いてしまい、結局夕食はいつも通り、ラーメンと魚缶に。
僕はトゥムテムに迷惑をかけてばかりだから僕はいても無意味だねと寂しそうに言うミャウに、トゥムテムは自分は施設で育って友達もいないと身の上を話します。大人だから自立しなければならないものの、1人で部屋の中で過ごしていたけれど、ずっと寂しかったのだと。でもミャウと出会ってから、世界が変わったと言います。眺めるだけの自分が、一歩踏み出せるようになりました。無意味だなんて思わないでとミャウに言うと、ミャウは疲れてすっかり夢の中。トゥムテムは疲れたのは俺のほうだよと言いつつも、ラーメンと魚缶を食べようと誘います。
明日は残った魚を黒胡椒炒めにしようねと2人が笑い合っていると、突然ノックが。ジンはバンコクです。誰でしょうか?ノックした男は部屋に入ってくると、ミャウに抱きつきます。男の正体はファイエン。ミャウの兄です。
第3話 最後の思い出
<あらすじ>
トゥムテムが出した貼り紙によりミャウは兄のファイエンと再会するが、そこで“耳”について驚きの事実を聞く。
慣れ親しんだ人のもとに帰ることになったミャウと、複雑な心境のトゥムテムは思い出作りに出かける。
今週末から5連休とニュースが伝えますが、トゥムテムは普段通りの日常を送っていました。そんな時に出会ったのが、捨てられていたミャウです。
「ミャウは野良猫だけど親は海外にいるから僕が親代わりなんです。車に乗っていたら、誤ってミャウを車に置いたまま降りてしまったのです」とファイエンは説明します。
トゥムテムはファイエンたちの正体を尋ねます。ミャウたちは「耳族」。耳族は猫から進化し、猫にはない特別な遺伝子を持っているのだそう。ここ数百年で耳族は進化して耳を隠せるようになり人間社会に溶け込みました。実は各国の著名人は耳族ばかりだとか。
ファイエンは、ミャウは幼少期に傷を負ったせいで安心できる人といる時しか耳を隠せない。だから自分がいないとダメだと言います。人間とはいられないのだと言うファイエン。今日は遅いから明日迎えにくる、耳族のことは秘密にしてねと言うと帰って行きます。
テレビを見て楽しそうなミャウに荷物をまとめてと苦言を呈するトゥムテム。ミャウはなんとなく寂しげです。置いてあったジェンガの遊び方を教えてほしいと頼んでくるミャウに、仕事を中断して付き合ってやるトゥムテム。
ミャウはトゥムテムが海の絵を描いているのを見て、ファイエンが水遊びは楽しいって言ってたから連れてってと頼んできます。苛立つトゥムテムはジェンガを倒し、さっさと寝ろとミャウを怒鳴りつけます。
翌朝もジェンガで遊ぼうと誘うミャウを、仕事があると冷たく突き放します。
ジンから今月の原稿は修正なしで採用になったと電話を受けます。来月のテーマをジンから聞くために出かけるからミャウも荷物を纏めろとトゥムテムは淡々と言います。寂しそうなミャウ。
友達のヨーとバスケをするファイエンは、1人でバスケの練習をする男を不思議そうに見つめます。そこに「お前らシカゴ・ブローのファンなのかよ。あのチームは終わってる。今はLAクラッカーだ」といちゃもんをつけてくる男2人組。バスケで対決することになります。12対0で惨敗していたトゥムテムたちのチームでしたが、さらにヨーが捻挫してしまいます。試合が終わりそうになった時、1人で練習していた男がシカゴ・ブローのユニフォームを着て参戦してくれることに。
ジンと打ち合わせを終えたトゥムテム。ジンは愛犬のジュジーがやっと病気の容態が安定してきたと嬉しそうに言います。愛犬は普段バンコクにいますが、愛犬の寿命は長くないから往復8時間かけて毎日会いに通っているのだそうです。いつか別れが来るから後悔しないように今を大切にしていると言うジン。
帰宅したトゥムテムはジンに車を借りてミャウを海に連れて行くことにします。ペアの帽子を被ろうと言うミャウの誘いを断り、それよりも自慢したいものがあるとトゥムテムは言います。海へ向かう途中、ラジエーターが故障してしまい車が動かなくなってしまいます。いかつい顔の整備士が海に連れて行ってくれると言うので、ミャウはいそいそと車に乗り込みます。ヘッドボードに銃が入っていたので怯えるトゥムテムですが、息子と海外旅行に行きたいのだがどこに言ったらいいだろうと相談され、ミャウは「おじさんと一緒ならどこでも楽しいよ」と答えます。上機嫌なおじさんはヘッドボードに入っていたお菓子を全部ミャウにくれたのでした。
ファイエンは飛び入り参加した男のおかげで、バスケの対決に勝つことができて大喜び。男に感謝を伝えるファイエンですが、男はそっけない様子です。
海の近くに着いたトゥムテムとミャウ。海まで歩くのに疲れたと騒ぐミャウをおぶってやるトゥムテム。海に着いた途端、雨が降ってきてしまいます。
ヨーが試験に出るからとプリントをコピーしてくれたにも関わらず、ファイエンは気がそぞろ。その時、ゲーオ先生が急用のため英語の補習はイヴァン先生が担当すると言われ、先ほど一緒にバスケをした男が入室してきます。わかりやすい授業に気をよくしたファイエンたちは、これからも彼がいいと喜びます。授業後、LINEを交換してと群がる生徒たちに「LINEは私用なので」ときっぱり断るイヴァン。
ファイエンはイヴァンに近づくと、一緒にシカゴ・ブローの試合を携帯で見ないかと誘います。携帯で試合を見ながら、時間ギリギリのシュートに興奮したファイエンは思わずイヴァンに顔を近づけてしまいます。イヴァンはバスケの約束をしたいからとLINEの交換を申し出、2人は連絡先を交換することに。嬉しさを堪えきれないファイエン。
海辺のコテージで雨宿りをするミャウ。遊ぶものを持ってこいと言われたからとミャウがジェンガを取り出します。どうせ雨で遊べないからと始めますが、トゥムテムはうんざりした様子です。一緒にいられる最後の日なのに楽しく過ごせず問題ばかりだと暗い顔のトゥムテムに、ミャウは「今日も楽しいよ。 僕はトゥムテムと一緒にいるだけで十分幸せなんだ」と笑いかけます。そんな時、突然雨があがります。水を怖がるミャウの手を取り、海に誘うトゥムテム。
砂でお城を作ってみたりと楽しむ2人。カップルが自撮りしているのを見たトゥムテムは、2人で写真を撮ろうと提案します。
なぜいかつい顔の整備士が優しいと気づいたのかと問うトゥムテムに、ミャウは「匂いで分かる。耳族は人の気持ちが匂いで分かるんだ」と言い張ります。トゥムテムが僕の気持ちは分かるかと尋ねると、ミャウは大きく息を吸い込み、何かを言いかけます…が、そこでトゥムテムの電話が鳴ります。神妙な顔のミャウ。ファイエンからの迎えに来るという電話でした。帰ろうと言うトゥムテムの言葉に、寂しそうに項垂れるミャウ。トゥムテムは「悲しまないで。最後にやることがある」と言います。
トゥムテムは、ノーイ母さん直伝の魚の寄せ鍋を自宅でミャウに食べさせます。「こんなに美味しい魚は初めて食べた!」と大喜びするミャウ。「お礼はいいよ。ノーイ母さんは俺に食べる人の笑顔を見せたかったんだ」と微笑むトゥムテム。
そこにファイエンがやってきたので、トゥムテムは夕食に誘います。食事を終えた3人。トゥムテムはミャウの荷物をファイエンに手渡します。ファイエンに連れられて朗らかに家を出て行くミャウ。
その夜、トゥムテムは海でミャウと撮った写真を見返していました。実は海にミャウとお揃いの帽子を持ってきていましたが、最後まで被れずじまいでした。1人で帽子を被っていたトゥムテムのもとに、「キーを返しにきた」とミャウが1人でやってきます。「早く帰れ。次に拾うのは俺とは限らないんだから」と泣くのを我慢しながらトゥムテムが言うと、「悲しい匂いがする」とミャウが後ろから抱きついてきます。「悲しまないで。僕はここにいる。どこにもいかない」と言うミャウに、「ここにいると安心できないだろ?」と不安げに尋ねるトゥムテム。「大丈夫。なぜなら寄せ鍋を食べたいから!」と自信満々なミャウに、トゥムテムはずっこけます。
ファイエンは「弟は見る目があるから」とあっさりとミャウを預けていきます。兄との絆より寄せ鍋を取るなんてと、ファイエンは寂しくなりながら1人で帰ります。幼い頃、歩けないとわがままを言うミャウをおぶり、「俺がいなくなったらどうするんだよ」「ずっと一緒だから大丈夫」と返されたことを思い出してしんみり。しかしすぐに「これで自由の身だ!大学生活を楽しむぞ!」と大はしゃぎするファイエン。そんな彼にイヴァンから「明日バスケやらない?」とチャットが届きます。
第4話 トゥムテムの尻尾
<あらすじ>
憧れの先生のセミナーに参加するため、トゥムテムはミャウとバンコクへ向かうことに。
トゥムテムは伸ばした髪を切って心機一転、イメージチェンジをするが、結んだ髪を尻尾だと思い込んでいたミャウは落ち込む。
トゥムテムの使うヘアゴムが気になるミャウ。ヘアゴムでずっと遊び続けています。
「セミナーで使う申告書に載せるから、身綺麗にして写真を撮り直して。もしかしたら彼女ができるかもよ」とジンに言われ、美容室に行って髪をバッサリと切ります。
髪を切ったトゥムテムを見て、ミャウは「トゥムテムの尻尾が千切れちゃった!」と泣き出します。
猫の姿に戻ったミャウを抱きながら、髪を切ったことを謝るトゥムテム。ジンからは新しい髪型を褒めるとともに、セミナーの仮審査が通ったためもっと作品を見せてほしいという注文が来ているという報告を受けます。
会社でコーヒーを飲みながら書類を見ていたジンにぶつかる若い女性。書類にコーヒーがこぼれて、慌てて近くにあった雑巾で拭こうとするので、ジンは声を荒げて怒ります。そこに上司が現れ、「その子はマニー。最近仕事が忙しいと嘆いてたでしょ?あなたの助手よ」と言われ、愕然とするジン。
1人でバスケ練習をするファイエンですが、致命的にバスケが下手くそです。イヴァンにシュート方法を教えられますが、うまくできません。イヴァンは実際にプレーするよりも試合を一緒に見ないかとファイエンを誘い、携帯では画面が小さいから君の家で見ないかと言います。ドギマギしながらもOKするファイエン。
連日徹夜で仕事をするトゥムテムは咳き込みます。ミャウは休んだらどうかといいますが、トゥムテムは拒否。しかしパソコンが動かなくなり、店で予備を貸してもらうことに。ミャウは道なら覚えられるから自分が行きたいとお願いし、トゥムテムは苛立ちを抑えて頼むことにします。携帯に道順を示したマップを表示させてミャウに持たせるトゥムテム。しかし、ミャウは外で人にぶつかり、地図が見られなくなってしまい、大慌て。
ファイエンは精一杯おしゃれをしてイヴァンを出迎えますが、エレベーターが故障してしまい、重い飲み物を2人で持って長い階段を上がる羽目に。「教職員の寮に住んでるんですよね?寮ではエレベーターが故障することってないですか?ないなら一緒に住みたいなあ」と冗談めかしてイヴァンにアプローチするファイエン。自分の部屋の前でカードキーがないとあたふたしていると、イヴァンに電話が。「急用ができた」と帰られてしまい、ファイエンは落ち込みます。
ミャウが迷子になりながら店を探していると、暴漢に「怪物!」と襲われ…る夢を見たトゥムテム。そこにミャウが帰宅し、倒れかけたトゥムテムを支えます。地図が見られなくなったミャウでしたが、どうにか道を覚えており帰宅できたのでした。しかもトゥムテムに良くなって欲しいからとお粥まで買ってこられて、トゥムテムは「賢くなったね」とミャウの顎の下を撫でて褒めます。
大学に来たファイエンはイヴァンに挨拶されますが、ぎこちない態度しか取れません。「嫌な思いをさせたならごめんなさい」と謝るファイエンに、イヴァンは不思議そうな顔をします。ファイエンはてっきり自分が不快な思いをさせたからイヴァンが帰ったのだと思っていましたが、実は大学から急に書類が必要だと言われてから帰っただけで、顔はもともと仏頂面なだけでした。ちなみに、仏頂面なのは幼い頃に事故に遭ったせいで感情表現が乏しくなってしまったのです。そのせいで皆から気取ったやつだと思われて、あまり友達が作れなかったと打ち明けます。ファイエンは自分は友達だからとイヴァンと握手をします。来週の土曜日に一緒に試合を見ようよと嬉しそうに誘うファイエン。
マニーは撮影スタジオで檄を飛ばすジンにセミナーの参加者名簿を渡そうとしますが、セットが倒れてきてしまい、咄嗟にジンが彼女を守ります。ときめくマニー。「フアン先生にデスクトップのファイルを添付してメールを送っておいて」とジンに言われるも、早速ファイルを削除してしまい、「私がやったほうが早いからもういい」と突き放されてしまいます。
部屋を掃除するトゥムテムの体調を案じるミャウ。ミャウは額を合わせて「まだ熱があるから休んでて」と、トゥムテムを寝かしつけます。顔の赤いトゥムテムをミャウはさらに心配します。自分が部屋を掃除している間に寝てしまったトゥムテムに添い寝するミャウ。
深夜、鍵が空いていたからと勝手にトゥムテムの部屋にあがるジン。耳をそのままにしていたミャウを見つけて悲鳴を上げますが、すぐに「かわいい」と大騒ぎし始めます。「最近作品がイキイキしてたのは猫ちゃんのおかげね!誰にも言わない代わりに私にも遊ばせて!」と嬉しそうなジン。
ジンが持ってきた選考結果を見ると、無事通過。フアン先生に会えます!ジンがバンコクのホテルを1週間予約してくれることに。しかしミャウを置いていけないと辞退すると言い張るトゥムテム。ジンはミャウも同行できるように取り計らうと言ってくれます。
早速荷造りを始める2人。ミャウは幼い頃にバンコクに行ったそうですが、よく覚えていないと言います。はぐれないようにとミャウに言い含めるトゥムテム。
ジンの勤めるエマリュート出版社では、マニーがジンにファイルを消した件を謝っていました。セミナーのスケジュールとプログラムを10部コピーしてと頼むジン。しかしマニーは間違えて書類を廃棄してしまい、またジンに「自分でやるべきだった」と言われてしまいます。
バンコクに来たトゥムテムとミャウ。ミャウは行きたいところがたくさんあるようです。立ち止まるトゥムテムに男がぶつかってきて、ミャウは違和感を感じて男を追いかけます。気づくと、トゥムテムの財布がありません。車に轢かれかけながらも、男を捕まえるミャウ。少額のお金のために命を危険に晒すなど注意するトゥムテムに、「お金のためじやなくて、財布の中にはトゥムテムの尻尾の長い時の写真が入ってるから」と寂しそうに言います。トゥムテムはミャウの気持ちを理解し、ミャウに改めて気をつけるように言います。
ホテルに着くと、スタッフから予約の部屋に問題が見つかったから部屋をグレードアップしたと知らされます。喜ぶ2人ですが、ベッドがツインではなくキングサイズ1つしかないそうで、「大人気のお部屋で、ハネムーンで予約されることも多いんですよ」と力説されて困るトゥムテム。
イヴァンを部屋に呼んだファイエン。イヴァンはファイエンの部屋のぬいぐるみや写真を興味深そうに眺めます。ミャウと並んだ写真を見られ、「似てないでしょ?弟は可愛いとよく言われる」と言うファイエンに、イヴァンは「君も可愛いよ」と褒めます。
酒を飲みながら試合を見るのが夢だったと言うファイエンに酒を振る舞うイヴァンですが、ファイエンは一気に酒を飲むと、試合が始まると同時に爆睡してしまいます。しかもイヴァンの膝を勝手に使うので、困惑するイヴァン。
スケジュールの紙をシュレッダーにかけてしまったことを申し訳なく思っていたマニーは細切れになった紙を一枚一枚貼り付けていました。ジンはもうスケジュールは印刷しなおしたと言い、落ち込むマニー。ジンはマニーを励まし、修復を手伝います。
様子のおかしいトゥムテム。ベッドに座って一緒にドラマを見ますが、ちょうどキスシーンが映り、トゥムテムはさっさと横になります。しかしどうにも居心地が悪いようで、床にシーツを敷いて寝ようとします。トゥムテムの様子が気になるミャウは、トゥムテムと一緒に床に寝ます。いつもと違う場所だから匂いが違って眠れないた言うミャウ。兄さんが顎を掻いてくれると眠れたと言うミャウの言葉に従い、顎を掻いてやるトゥムテム。
トゥムテムは財布を取り返してくれたことを改めて感謝します。よく考えると、髪が長い時の写真は財布に入っていた1枚しかありません。これからはたくさん写真を撮ってたくさん見ようと言うトゥムテム。いつの間にかミャウは寝ていました。トゥムテムに抱きつくミャウ。「そんなことしたら俺が眠れないよ」と独り言を言いつつ、嬉しいトゥムテム。
起きたファイエンは気づいた時には試合が終わっており更には負けていました。なぜ起こしてくれなかったのか、生放送で応援したかったとわがままを言うファイエン。そこで突然耳が出てきてしまい、イヴァンは驚きで言葉を無くします。
第5話 ライバル、現る
<あらすじ>
バンコクのホテルに滞在中、トゥムテムとミャウは人気イケメン俳優のポーチに出会う。
親しげにミャウに近づいてくる彼に嫉妬心を覚えたトゥムテムだったが、2人は久しぶりの再会に喜びを隠せない。
朝食のビュッフェに興奮するミャウ。「弟さん、可愛いわね」と言われ、どんな関係なのか人に説明しづらいトゥムテム。「あーん」をし合ったりと楽しい時間を過ごします。プールサイドのディナーに興味を示すミャウ。
マニーは「この仕事でミスしたら正社員になれないと聞きました」と怯えた様子で言い、ジンはそんなマニーを勇気づけます。私も昔はよくセミナーに行っていたと言うジンに「知っていた」と言うマニー。なせ知っているのかとジンは不審がります。
トゥムテムはセミナーに出かけた後、プールサイドの店に行こうとミャウに約束してホテルを出ます。豪華な車が出てきて、トゥムテムは自分を迎えに来たのかと勘違いしますが、周りから黄色い声をあげられる美男子が車に乗って行きます。その後に車でマニーが来て、「さっきポーチさんがいましたよね!?大ヒットドラマの主人公なんですよ!」と大騒ぎします。
ファイエンは耳が出たことであわてて自分が耳族であることをイヴァンに打ち明けます。イヴァンは秘密は誰にでもあるし、誰にも言わないし、その耳もかわいいと思うと言ってくれて、ファイエンは嬉しくなります。
バスケの練習をするイヴァンとファイエン。そこに講師のトムが現れ、イヴァンは寮が修繕工事中だから日貸しの家を探さないとと困ったように言います。
ファイエンは恥ずかしそうに自分の家に住まないかと誘い、その代わりに英語を教えてくれないかと言います。イヴァンは試験で合格点に届かなければ出ていくと交換条件を出します。
タクシーに道を間違えられて遅刻するも、フアンのクリエイターのためのセミナーに着いたトゥムテム。ウェブトゥーン界の伝説であるフアン先生は早速現れると話し始め、トゥムテムは感動します。
ホテルの部屋で留守番していたミャウでしたが、うっかり部屋の外に出て、オートロックの部屋から閉め出されてしまい、ホテルのロビーで寝ていました。しかもレストランはあと5分で閉店らしく、料理は部屋に届けると言われてしまいます。
トゥムテムとミャウはこっそりプールサイドの店に忍び込み、料理を食べます。明日改めて店が開いたら来ようと約束するトゥムテム。2人で逃げようとした時、ポーチがミャウを呼び止めます。「ポーチ!」と嬉しそうに反応するミャウ。
実はポーチはミャウの幼馴染でした。しかもポーチも耳族で、芸能人は耳族が多いのだそうです。明日のセミナー中はポーチがミャウの面倒を見ると申し出てくれ、ミャウは大喜びします。頭を撫でられて嬉しそうなミャウを見て、複雑な心境のトゥムテム。
ファイエンがベッドメイクをしていると、イヴァンに押し倒されます。そんな妄想をしているファイエンに、イヴァンはソファで寝ると言ってリビングへ向かいます。大きな雷が鳴って大騒ぎするファイエン。いつもは猫に戻り、ミャウにくっついて慰めてもらっていました。イヴァンが自分に甘えていいよと言うので、ファイエンは猫に戻ります。
翌朝、全裸のファイエンに抱きつかれて目を覚ますイヴァン。
翌日、朝早くにポーチがミャウを迎えに来ます。店長が自分のファンで予約の取りづらい点心のお店に予約したから行こうと言うポーチ。
フアンのセミナーに集中するトゥムテムですか、ポーチからミャウと親しげな写真が何枚も送られてきて嫉妬に怒り狂いそうになります。
「慈しみ」をテーマに絵を描き、フアン先生に一点選んでもらい特別賞には商品を贈呈すると言うジン。
パソコンをいじるマニー。次々と隠し撮りのジンの写真が出てきて、マニーはパニックになります。ジンがどうにかその場を収めますが、マニーの正社員登用は絶望的でしょう。
ミャウとともにショッピングセンターに行き、「好きなものをなんでも買ってあげる」と言うポーチ。ミャウはどれも欲しそうではなく、「トゥムテムのくれるものが好き」と言います。微妙な顔をするポーチ。
セミナー後はフアンとの食事会が設けられました。しかもフアンはトゥムテムの作品を褒めてくれています。しかし、朝ミャウとディナーを一緒にすると約束してしまいました。悩むトゥムテム。
歯磨きをするファイエンは、イヴァンと同じ歯磨き粉を使うことに照れています。さらにイヴァンが自分の口についた歯磨き粉を取ってくれる妄想をしてニヤついてしまいます。
ポーチは自分と一緒にいるのはつまらないかとミャウに尋ねます。ミャウはトゥムテムに会いたいとつぶやきますが、なかなかトゥムテムは帰ってきません。不安がるミャウにポーチは「普通セミナーの後には食事会があるから、遅くまで帰って来られないよ」とアドバイスをします。それでも約束したからと言い返すミャウ。
トゥムテムは食事会の約束を蹴って帰ってきます。ジンはフアンに食事会に参加できなくて申し訳ないと謝ります。フアンはトゥムテムの「慈しみ」の絵は生命が吹き込まれたようで素晴らしいと絶賛します。「慈しみ」の絵は、猫のミャウをトゥムテムが抱きしめている様子の絵でした。
マニーは仕事でのミスを謝りますが、ジンはなぜ自分の学生時代の写真をあれほど持っているのかと問いただします。マニーはジンのファンで、作品制作のやる気を出すためにジン自身の写真も保存していたのだと言い訳します。「今日もミスしたからもう一緒に仕事はできないですよね?」と不安がるマニーに、ジンは「まだ研修中なのだから挽回するチャンスはあるんじゃない?」と元気づけてやります。
トゥムテムはポーチに「今日はお疲れ様でした。もう帰っていいですよ」と追い返そうとしますが、ポーチは「僕のことが嫌いでしょ?ミャウのことが好き?この際はっきりしておきましょう。僕はミャウを実の弟のように思っています」と打ち明けます。トゥムテムは自分も同じだと言いますが、「弟に嫉妬はしません」とポーチに笑われてしまいます。トゥムテムは「僕にも分からない。でも一緒にいると楽しいし、笑顔を見ると幸せになる。彼が悲しいと慰めたくなる」と答えます。ポーチは「僕は匂いで人の感情が分かるから、あなたの気持ちにも気づいていたよ。弟をよろしくね」と笑いかけます。
マニーは帰宅中にジンが「優秀な部下と一緒。合格できるかな?」と自分とのツーショットをSNSに投稿してくれていたのを知って笑顔になります。
ポーチと店でおちあうことにしたトゥムテムとミャウ。ポーチはわざわざ店を貸し切ってくれたようで、「2人きりのディナーを楽しんでください」とトゥムテムにチャットを送ってきます。好きなものを食べてと言うトゥムテムに、ミャウはクラッカーにツナを乗せたものを食べたいとねだります。もっと高いものもあるのにと言いつつ、ミャウに「あーん」をしてあげるトゥムテム。
第6話 2人の約束
<あらすじ>
ポーチにもらった宿泊券で旅行に行くことになったトゥムテムとミャウ。
ハプニングがありつつも、トゥムテムのミャウに対する気持ちは大きくなっていくばかり。
一方ジンは、実家の愛犬が亡くなり涙に暮れていた。
上裸でトゥムテムに抱きつくようにして起きたミャウは、「何があったの?」と尋ねます。「ごめん、俺のせいなんだ」と言うトゥムテム。
1日前、ポーチは日本風の旅館の宿泊券をプレゼントしてくれました。服を着て入浴できるところだから大丈夫だと言うポーチを信じたトゥムテムでしたが、ミャウと裸で小さな露天風呂に入ることになってしまい、トゥムテムはポーチを恨みます。近づこうとするミャウを必死で避けるトゥムテム。ミャウはぼうっとした顔で「変な気分だよ」と言いながら顔を近づけてくるなり、気を失ってしまいます。
ミャウを布団に運んだトゥムテム。急に熱いお風呂に入るとめまいを起こすことがあると旅館の人に言われ、トゥムテムは水を飲ませてやったりとミャウを必死で看病します。しかし飲ませてあげた水はなんと日本酒でした。ミャウはトゥムテムを押し倒し、彼の浴衣に描かれた魚を必死で追いかけまわし、トゥムテムに齧り付いて離さなかったのです。そういうわけで、冒頭のような形で目覚めたのでした。水とお酒を間違えた自分のせいだと言うトゥムテム。そこに旅館の人が朝食を持ってきて、浴衣が脱げたトゥムテムに驚きます。新婚だと勘違いされてしまう2人。
年に一度のお祭りがあり、夜には花火も上がると旅館の人に教えられ、ミャウは行きたいと騒ぎます。
「”君は可愛い。伝えたいことがある”今の間違いに気づいた?」とファイエンを見つめながら言うイヴァン。ファイエンはイヴァンをうっとりと見つめたままで、何も考えられません。「正しくはtellだ。toldじゃない。俺の教え方が悪い?」と落ち込んだ様子のイヴァンに、ファイエンは懸命にフォローします。試験の予想問題を作ったからやってみてと言うイヴァン。早速ファイエンは解いてみます。前回は15/50点でしたが、どうでしょうか。19/50点に少しだけ上がりましたが試験は明日なのにこんな調子ではどうしたら良いのでしょう。不合格ならイヴァンは出て行ってしまいます。自分のせいで引っ越すなんてとファイエンは落ち込みます。今日は徹夜で頑張ると奮起するファイエンを見つめるイヴァン。
お祭りに来たトゥムテムとミャウは屋台を見て周り楽しみます。なんでも好きなものを買ってあげると言うトゥムテムですが、輪投げも的当ても全くうまくいきません。金魚掬いを楽しむ2人ですが、トゥムテムは下手くそで1匹しか取れませんでした。近くにいた兄弟が取れないと嘆くのを見たミャウはその1匹を2人にプレゼントします。金魚掬い屋のおじさんは、「いいことをしたプレゼントだ」と1匹金魚をくれ、さらに花火がよく見える場所も教えてくれます。
徹夜するファイエンにホットミルクを作ってきて、間違えている箇所を教えたり採点を手伝ってくれるイヴァン。ファイエンはときめきながら、懸命に問題を解いていきます。イヴァンに採点してもらっている間に、ファイエンは深く眠ってしまい猫の姿に戻り、イヴァンの膝の上でうたた寝してしまいます。ファイエンを撫でるイヴァン。
打ち上げられる花火を見ながら、花火は好きかと尋ねるミャウ。「好きだよ」と答えながら、ミャウを見つめるトゥムテム。ミャウの手を握ろうとしますが、勇気が出ず、手を引っ込めてしまいます。思い悩んだ様子のトゥムテムを見て、ミャウは暗いのが怖いのかと勘違いしてしまいます。「怖がってるのが匂いで分かる」と言われ、トゥムテムは「ミャウの存在が大きくなりすぎて失うのが怖い。もう1人には戻れない」と心の中でつぶやきます。ミャウは「僕がそばにいて守ってあげるから大丈夫」とトゥムテムの手をしっかり握ります。トゥムテムは手を握り返し、花火を見上げます。
翌朝、ファイエンは全裸のままイヴァンの脚の間で目を覚まします。こっそりと服を回収し、制服に着替えます。採点済みの予想問題には「頑張って」とイヴァンからのメッセージが書いてあり、ファイエンは笑顔になります。イヴァンにメモを残し、ファイエンは先に家を出ます。起きたイヴァンは「ありがとう」と書かれたファイエンのメモを見つけます。
旅館を出たトゥムテムとミャウ。ミャウは金魚をつついて嬉しそうです。なぜ写真を撮らなかったのかとミャウに問われたトゥムテムは、「写真を見せる人がいなかったから」と答えますが、「僕に見せてよ」とミャウに寝だられたので、旅館を出る時にツーショットを自撮りします。
遅刻を指摘されたマニーは「家が遠いので」と言い訳しますが、同僚のゲーから「家が遠いからなんて言い訳はしない方がいいわよ。ジンさんは実家の愛犬ジュジーちゃんが病気だから、毎日チャンタブリーから通ってるのに遅刻したことがないんだから。あなたの住むランシットは近い方よ」と苦言を呈され、言葉を失います。会議に行きなさいとせっつかれ、一緒に向かうマニー。
試験はどうだったかとイヴァンに尋ねられ、「自信はない。運任せだよ。6時にオンラインで発表がある」と答えるファイエン。ちょうど6時になったので祈りながら結果を見ると、45/100点。5点足りず赤点になってしまいました。語学の習得には時間がかかるからともう一度チャンスをくれるイヴァン。ファイエンは大喜びします。そんな彼に「手紙が届いていたよ」とイヴァンが封筒を差し出すと、ファイエンは「アパートからだ。部屋が空いたみたい。新しい部屋に引っ越そう」と突然提案します。
「誤字を全て修正しました」と書類を持ってきたマニーは、「最近は遅刻はしてないようね」とジンに確認されます。マニーはジュジーのことを聞いた、一緒に遊びたいと頼みます。そこでジンに彼女の母から電話がかかってきて、「ジュジーの体調が悪くて入院したみたい」と言うジンに、「今すぐ行かなきゃ!私が運転しますから仕事は車の中で」とマニーは強く主張します。その通りにするジン。
家で洗濯物を畳んでいたトゥムテムとミャウ。突然ファイエンが尋ねてきて、トゥムテムの部屋の向かいに引っ越してきたと報告してきます。みんなで飲むためのお茶を探すファイエン。そこに起きてきたイヴァンが現れ、耳をあらわにしたままのミャウをトゥムテムは慌てて隠しますが、ファイエンに「彼は耳族のことを知っているんです」と説明されます。
ファイエンの買い物を手伝うことになったトゥムテムとミャウ。大荷物を抱えて家に帰る途中、トゥムテムに電話がかかってきて、彼は顔色を変えます。
病院に行くトゥムテム。ジンは「私が来るのをこの子は待ってから逝ったの。小さいのに偉いわ。もう苦しまなくていいのよ。楽になってよかった」とジュジーの亡骸に泣きながら話しかけます。マニーも泣いてしまいます。
ジュジーとの思い出を反芻するジン。トゥムテムは彼女の背をさすりながら、物思いに沈みます。
帰宅したトゥムテムたち。ファイエンはジンを心配しますが、トゥムテムは「心配ないよ。ジンは強いから」と太鼓判を押します。
そんな時、ジンが部屋にやってきて、「ジュジーが楽になったお祝いよ」とたくさんの料理を買ってきます。「父親が亡くなった時もカラオケに付き合った。人に悲しむ姿を見せたくないんだ」と言うトゥムテムに、マニーはジンに付き合うことで悲しみを晴らしてあげようと考えます。
飲んでいる最中に、ジンはマニーが帽子を取ったところを見たことがないと言い出します。何かを隠している匂いがすると気づいたミャウは帽子を取りますが、そこには何もありません。「何もないですよ」とはにかむマニーですが、ジンに「帽子を取ってもかわいい」と言われ、照れた瞬間にネズミの耳が出てきてしまいます。
ネズミ耳族もいるなんてと驚くファイエン。それでずっと帽子をかぶっていたのねとジンは納得します。驚いた時や緊張した時に耳が出てしまうらしく、帽子を手放せないのだそうです。
金魚を見つめるジンに、ミャウは「あげるよ。友達ができると寂しくなくなる」と言います。感謝するジン。雑魚寝していると、マニーはミャウから耳を齧られてしまいます。やめてと悲鳴をあげるマニー。
仕事を終わらせて寝ようといつもジュジーに急かされていたことを思い出すジン。トゥムテムは「人生は虚しい。結局別れが来る」と言いますが、ジンは「別れが来るとしても価値あるものだと思う。もしあんたに大切な人がいるなら分かると思う」と言います。「大切な人を見つけたよ」と言うトゥムテムに、「ミャウでしょ。彼にはちゃんと伝えた?」とジンは当然知っているというように答えます。伝えようか悩んでいると言うトゥムテムに、「ノーイさんの言葉を忘れた?”幸せを見つけたらしっかり捕まえる”。人生は短いのよ。したいことをしなきゃ。私を見てきたでしょ。長い間ジュジーと一緒で何度も抱きしめたけど、今は足りなかったと思ってる」と振り返ります。
翌日、ジンは、「実は小さい頃ハムスターを飼いたかったの。まさか大きなネズミの世話をすることになるとは」とマニーに顔を近づけます。すると突然耳が出現。「なんで私のそばにいるといつも耳が出るの?私が好きなの?」と言うジンに、「違います!」と慌てて帽子で耳を隠すマニー。
ファイエンの荷解きを手伝うトゥムテムとミャウ。トゥムテムが大量の本に驚くと、「それは全部ミャウのです。内容を覚えてるかは別として、ミャウは本を読むのが好きなんですよ」とファイエンは説明してくれます。その中に2人の子供の頃の写真が入ったアルバムがあり、ミャウはファイエンの子供の頃の写真見たいとねだります。
イヴァンに頼まれ、脚立を探しに自分の部屋に戻るトゥムテム。アルバムを見つけ、写真を見ているところをミャウに見つかります。笑顔の写真が一枚もないことをミャウが指摘すると、「友達がいなかったんだ。笑い合う相手がいなかったから」と言うトゥムテム。「今は僕がいる」と胸を張るミャウ。
「ミャウはすぐに迷子になるから笑っちゃうよ。でも、ミャウが迷子になったから出会えた。こうして笑い合うこともできる。今まで俺はずっと1人だった。誰にも好かれてないと思ってたけど、実際は俺が人を避けてた。でもミャウとは一緒にいたいと思った。言ってる意味がわかる?自分でもわからないけど、つまり…ミャウはずっと俺と一緒にいたい?」とトゥムテムは決死の覚悟で尋ねます。「うん、いる。約束する」と笑顔で言うミャウ。トゥムテムは笑顔を抑えられません。裸足の足を絡め合う2人。
アルバムには、先日旅館で撮ったツーショット写真を新たに追加しました。「幸せを見つけたらしっかり捕まえる。ノーイ母さんの言う通りに」とトゥムテムはつぶやきます。
第7話 メリー・クリスマス
<あらすじ>
クリスマスの前日。
いつもひとりだったトゥムテムは、初めて誰かと一緒に過ごすクリスマスにどぎまぎしていた。
クリスマスのお祝いに特別な人にプレゼントを贈ろうと、ミャウには内緒で買い物に出かけるのだが…。
クリスマスに教会に来たトゥムテム。
1週間前、トゥムテムは1000冊ものサイン本を書き終えて疲れ切っていました。クリスマスには教会に行った後実家に戻ると言うトゥムテムに、ジンは今年は1人じゃないんだからと苦言を呈します。ミャウとのラブラブクリスマスデートを妄想し、にやけるトゥムテム。
トゥムテムにブラッシングしてもらい夢見心地のミャウ。「欲しいものはない?」とトゥムテムに尋ねられ、「寄せ鍋!」と即答するミャウ。「丸くて大きくて赤いんだ。白い髭があってよく笑うんだ。あれが欲しい」と言うミャウにサンタクロースの画像を見せると、彼は売ってないんだよとトゥムテムは説明します。
テストの合格結果を見るのを躊躇うファイエン。今回も合格しなければイヴァンがでていってしまうと言うファイエンを、「合格すると信じてる」と勇気づけるイヴァン。結果は61/100点で、「一緒にいられる!」とファイエンは大喜びして抱きつきます。
明日のクリスマスは外国人講師が母国の料理を持ち寄らなければいけないらしく、イヴァンは材料が揃うか心配します。ファイエンはイヴァンの助手を買って出て、一緒に買い物に行くことに。
トゥムテムはジンと話し合うために外出しようとします。ジンに金魚の様子を聞きたいから一緒に外出したいと言うミャウ。そこにちょうどファイエンが来て買い物に誘ったので、トゥムテムは勝手に了承します。帽子を被ろうとすると、穴が空いていることに気づきます。自分の帽子を使ってと言うトゥムテム。ミャウは先に外に出て行きます。
トゥムテムは帽子屋に行き、ミャウへのプレゼント用に帽子を買います。しかし、なぜかミャウとファイエンが食料品店ではなく帽子屋に入ってきます。すぐにミャウに見つかってしまい、ジンとの話し合いはカフェに変更になったのだと嘘をついて逃げます。
イヴァンの料理を手伝うファイエン。料理が上手なファイエン以上にプロ並みに上手なイヴァンに驚くファイエンとミャウ。イヴァンの作ったスープを「好き?」と尋ねられ、「好きに決まってる」とうっとり言うファイエン。
できた料理を美味しい美味しいと頬張るミャウ。イヴァンの国では、クリスマスは家族が集まる特別な日なのだそうです。イヴァンは「クリスマスが一番好きな日だけど、今年は仕事があって家に帰れない」と寂しそうに言います。ファイエンはそれを見て心を痛めます。
クリスマスのために特別おしゃれをしている同僚を褒めるマニー。ジンにも予定があるのかと尋ねると、ジンは「相当暇なのね。表紙案を10考えて」と冷たくあしらいます。仕事の鬼で独り身のジンにクリスマスの予定があるはずがないと言う同僚たちの声を聞きつけたジンは、「20個ね」と更に冷たく言い放つのでした。
教会に来たミャウは大はしゃぎ。トゥムテムはミャウに「遊びに行く?」と尋ねます。まだこの時は、記念すべきクリスマスになるなど知る由もありませんでした。
スーパーの中でみんなが手を繋いでいるので、ミャウもトゥムテムの手を握ります。驚きながらも受け入れるトゥムテム。
スーパーでは「高級魚鍋を食べる中国旅」が景品の抽選会をやっており、新聞紙の上でバランスを取るというゲームをします。トゥムテムは負けてしまいましたが、勝者は海に連れて行ってくれたコワモテのおじさん親子でした。海外旅行に連れて行ってやりたかったけどお金がなくてと嬉しそうに言うおじさんに微笑むトゥムテムとミャウ。
2位はペアルックの服と映画鑑賞券が2枚もらえました。喜ぶミャウ。
イヴァンの母国の情報を知りたいとネットで調べるファイエン。「この国ではたくさんの星で飾り付けをして、ツリーの下で愛する人とお祝いをする」と買いてありました。どこを飾りつければいいのかしばし考えた後、ファイエンはいいことを思い付きます。
マニーは表紙案をジンに見せると、「腹痛がひどいから薬局に行ってくる」と走り去ります。そこにポーンから電話がかかってきて、「クライアントが掲載製品を変更したいらしい。誰か編集に入れる人はいる?」と尋ねてきます。同僚たちはデートを楽しみにしているので、ジンは明日の印刷に間に合うようにと自分を犠牲にします。
イヴァンとバスケットコートで待ち合わせをしたファイエン。悪天候のためコートが濡れており、家に帰ろうと促すイヴァン。
久しぶりに映画館に来たトゥムテムとミャウ。ホラー映画を観ようとするミャウを制して、アニメ映画を観ることに。周りはいちゃつくカップルだらけ。トゥムテムも雰囲気に乗じてミャウの手を握ろうとしますが、うまくいきません。アニメの中で男性が女性の頬にキスしており、ミャウはなぜあんなことをするのかとトゥムテムに尋ねます。「誰かが幸せにしてくれた時、お返しにキスをするんだ」と言うトゥムテム。
同僚たちは次々に帰って行きます。ジンが1人でコラムの手直しをしていると、マニーがなぜ残業しているのかと尋ねてきます。マニーの持つプレゼントを見て「彼氏のために早く退勤しなさい」と言うジンですが、マニーはプレゼントを渡したい人は仕事中だから、自分は誤字をチェックすると言って席に座ります。
映画を観終えると、ミャウは「キスするシーンが好き」とうきうきと言います。トゥムテムが用意したプレゼントを渡そうか悩んでいると、ファイエンから電話がかかってきます。
ファイエンは飾り付けられた教会にイヴァンを連れてきて、「今年はイヴァンが家族と過ごせないから、クリスマス会を企画したんだ。寂しくない?」とイヴァンに尋ねます。トゥムテムとミャウも参加しています。「こんなサプライズは初めてだ。すごく好きだよ」と言われ、喜びを隠しきれないファイエン。
10曲も踊り、楽しくも疲れてしまったファイエン。彼に水を渡しながら、「君はこんなにしてくれたのに、僕は忙しくて何も用意してないんだ。ごめんね。僕の人生で最高のプレゼントだよ」と言うイヴァン。ファイエンはこっそりとパーティーを楽しむイヴァンの横顔を撮ります。自分もイヴァンの笑顔という最高のプレゼントをもらったからいいと笑うファイエン。
人がいなくなり始めた頃、トゥムテムはミャウにプレゼントを渡します。中身は耳のついた新しい帽子でした。ミャウは「クリスマスは特別なプレゼントをする日だとファイエンが言ってた。トゥムテムの帽子をもらったから、新しいのをあげたくて」と言ってプレゼントをくれます。なんと2人とも中身は同じ帽子でした。ミャウに新しい帽子を被せ、自分も帽子を被るトゥムテム。突然ミャウから頬にキスをされ、固まります。「僕は幸せだよ。メリークリスマス」と言われ、トゥムテムは微笑みます。
やっと仕事が一段落したジンに、マニーはプレゼントを渡します。「ハッピーバースデー」と書かれたメッセージカードを見て「間違えてるわよ」と言うジンに、「今日はジンさんの誕生日ですよね?前にトゥムテムさんから聞いたんです」とマニーは打ち明けます。ジンがマニーに感謝すると、電話が鳴り響きます。「アメリカ本社から送られてくる写真は朝5時になるらしいから今日はオフィスに泊まるわ」と言うジンに、マニーも付き合うことに。
ジンと同じ布団で眠れることにウキウキした気持ちを隠せないマニー。
ジンは面接の時からマニーを知っていると言い、マニーを採用してよかったと言います。「あの日のジンさんの情熱に比べたら私なんて…」と恥ずかしそうに言うと、マニーは背を向けて眠ってしまいます。
ユニペット動物病院にて、父と喧嘩したマニーは怒りに任せてネズミに変身しました。その時、ジンとトゥムテムが自費出版の雑誌を置かせて欲しいと院長に必死でプレゼンしていました。その時の情熱に惹かれて、マニーは彼女と同じ学部を受験したのです。ジンの寝顔を見ながら、私が本当に好きなものを教えてくれてありがとうとつぶやくマニー。
帰宅する途中、ミャウの頭から落ちた帽子を拾ってやるファイエン。「てっきり耳を隠せるようになったと思っていたのに」と不安がるファイエンに、「大人になればきっと出来るようになるよ」と安心させるイヴァン。「あの日の出来事でミャウは変わってしまった。他の耳族とは違うんだ。物心つく前に悪い人間にいじめられていたところを、運良く僕の母さんが通りかかって助けたんだ。母さんはミャウが耳族だと知ってずっと面倒を見てきた。心の奥ではきっと人間を信じられないから耳を隠せないんだ」と不安げなファイエンに、「時間が必要なこともトゥムテムが変えてくれると信じてるよ」と慰めるイヴァン。
トゥムテムにノーイ母さんから電話がかかってきます。「年末は帰省するの?今年はあなたの顔が見たいし後輩たちも会いたがってる」と問われ、ひとりぼっちだった幼少期を思い出すトゥムテム。
第8話 流れ星に願いを
<あらすじ>
間もなく新年を迎えようという年の瀬。
ノーイ母さんに会いにトゥムテムが育った施設に行く一行。
しかし、辛い過去の記憶が頭をよぎってしまい、トゥムテムは抱えきれない孤独にさいなまれてふさぎ込む。
児童養護施設「ノーイ母さんの家」に養子を迎えに来たとある夫婦。子供ができない体質だと医師に言われたため、この児童養護施設に来たと言います。ノーイ母さんはその夫婦に、「トゥムテム(満たす人)という名前の通り、他人を思いやれる子」だとトゥムテムを紹介しますが、夫婦は直前になって彼を迎えるのは都合が悪くなったと言って去ってしまいます。過去の悪夢にうなされていたトゥムテムは飛び起きると、ミャウに抱きつきます。
ジンが長期休暇を取ったと聞き、驚くマニー。友達がいた施設に行くらしく、次に会えるのは年を越してからになりそうです。
朝食を食べるトゥムテムに、ミャウは昨日の夢の内容を尋ねます。トゥムテムは覚えてないとはぐらかします。そこにジンが現れ、勝手に席について朝食を食べ始めます。「やっと休暇が取れたからここでお祝いしようと思ったの。施設にはいつ行くの?」と急かすジンに、「仕事で行けないと母さんに電話しておいてくれる?」と頼むトゥムテム。昔のことを気にしているのかとジンがからかうと、「思い出すと辛いんだ!」とトゥムテムは激怒します。早速ジンはノーイ母さんに電話すると「明日必ず行きます」と言い、トゥムテムは怒り出します。ノーイ母さんは「明日は流星群が見られるから楽しみにしてる」と言い、ジンも「ノーイさんは年老いていくのよ。今会いに行かなきゃ」と急かします。
母国に帰るイヴァンを見送るファイエン。年越しを1人で過ごして平気かと尋ねる彼に、大丈夫だと笑顔を見せます。しかし何をしていてもイヴァンのことを思い出して寂しくなってしまいます。
ノーイ母さんの家に着いたトゥムテム、ジン、ミャウの3人。施設内を歩き回りながら、トゥムテムはひとりぼっちで絵を描いたり食事をしていたことを思い出します。ノーイ母さんの部屋に着くと、ミャウをルームメイトとして紹介します。ノーイ母さんは正月は職員が実家に帰るから人手が足りないから手伝ってと3人に仕事を与えます。ジンは料理、トゥムテムは掃除、ミャウは洗濯物を畳むのを手伝うことになります。
起床したファイエンはイヴァンの不在をずっと悲しんでいました。しかしなぜかイヴァンが家にいます。地元が吹雪で飛行機が飛ばなくなったのだそうです。帰省は旧正月(ソンクラーン)のお祭りの時にすると言う彼に、「初めての年越しを2人でお祝いできるなんて」と嬉しがるファイエン。
ミャウは昔ノーイ母さんにあったことがあるかと尋ねます。
子猫だったミャウは子供達にカゴに閉じ込められ、救い出そうとしたトゥムテムを引っ掻いたことがありました。ファイエンが人間と共存できるように耳を隠す方法を懸命に教えても、ミャウは「猫をいじめるような人間と仲良くなりたくない」と猫の姿に変身して逃げ出します。ファイエンが探しているのにも気づかず、ゴミ捨て場の中で人間の姿に変身して寝てしまったミャウに、ノーイ母さんはトゥムテムのシャツをくれたのでした。ミャウはノーイ母さんの前で猫に変身すると、ファイエンの声のする方へ一目散に走っていきます。「もし耳を隠せたらあの優しい人とも友達になれるのかな」と耳を隠す方法を学ぼうと意気込みます。「もう1人はどうしたの?」とノーイ母さんに尋ねられ、訝しむミャウ。
ファイエンは魚料理を大量に出してイヴァンと朝食を取ろうとしますが、イヴァンは戸惑います。ファイエンは今年もミャウと年越しするつもりだったので、魚をたくさん準備していたのです。大勢と一緒にいるのが苦手なイヴァンですが、ミャウと一緒にいたそうなファイエンのために、彼のもとへ行くことに。ノーイ母さんの家に着いたファイエンたち。「子供の面倒を見る人たちがいないからあなたたちに任せた」と言って去るジン。子供達とボール遊びをするファイエンとイヴァンですが、子供たちはイヴァンに怯えてなかなか打ち解けられません。ファイエンが橋渡しになり、徐々に仲良くなっていきます。
1人で登って泣いていた木に、大人になった今、改めて座ってみるトゥムテム。養子にもらってもらえると期待していた日、トゥムテムは親になるであろう夫婦のために絵を描いていました。夫婦と自分が手を取り合っている絵です。夫婦がトゥムテムをいらないと言った時、彼は絵を丸めて捨ててしまいます。それをノーイ母さんは見つけていました。
そんな時、トゥムテムは子猫をいじめる子供たちを見つけ、カゴから逃がしてやろうとしたのですが、怯えたミャウに引っ掻かれてしまったのです。夫婦にも救った子猫にも拒絶され、トゥムテムはますます内向的になりました。ノーイ母さんに言われても友達を作らず、施設を旅立つ時も同居人は要らないと言い張り一人きり。「1人でいるのが一番いい」とずっと自分の世界にこもっていました。
ノーイ母さんは「また会える気がしてあの日の服を取っていたの。この服の持ち主も、あの日同じように辛い思いをしたの。いじめられた猫を助けて、引っ掻かれて」と言うノーイ母さんに、「あの服からは優しい匂いがした。彼に謝りたい」と言うミャウ。服の匂いを嗅いだミャウに「彼に会いに行ってあげて。待ってると思うわ」と言うノーイ母さん。ミャウは木に座っていたトゥムテムに「僕のことを助けてくれたのに勘違いして引っ掻いちゃってごめんね」と謝ります。「毎晩なぜみんな自分から離れていくのか問いかけていたよ」と言うトゥムテムに、ミャウは「これからは僕がずっと一緒にいるよ」と微笑みます。トゥムテムがミャウを抱きしめると、ミャウの耳が隠れていました。尻尾も出ていません。自由に外に出られると大はしゃぎしていると、また耳が出てしまいます。「一度は隠せたんだから、またできるよ」と励まされ、2人は手を繋いでノーイ母さんのもとに戻ります。トゥムテムは幼かった自分がやっと笑顔で自分を見つめ返しているような気がしました。
荷物を車に積み込む一同。流星群が見られるのは夜7時頃です。そこに警察が現れ、ジンを探して施設に迷惑をかけまくっている人がいると言われ、ジンは困惑します。パトカーから出てきたのはマニーでした。研修の最終日だからジンの口から直接結果が知りたいと言う彼女に、年明けには言うのになぜ急ぐのかと呆れるジン。マニーは気になって休めないと泣き言を言います。ジンは研修の結果は不合格だと言い渡しますが、「頑張りは評価に値する。誠実さがあなたの長所よ。ようこそ出版業界へ」とジンはマニーに手を差し出します。マニーも含めて一同は海へ。
お揃いの帽子を被って手を繋ぐトゥムテムとミャウ。イヴァンに日焼け止めを塗ってあげるファイエン。海に入って全員でボール遊びをします。最後は記念写真を撮りました。
徐々に辺りは暗くなり、ノーイ母さんがバーベキューを主催してくれます。「恋人がたくさん食べるでしょうからもっと盛るわね」と言われ、「違いますよ」と言いつつ赤面するファイエン。ファイエンは子供達に見せていたような笑顔を見たいと言いますが、イヴァンは首を傾げます。「イヴァンが忘れても子供は覚えてるよ」と、子供達が描いたイヴァンの似顔絵を渡します。もう一枚はボールが当たった瞬間のファイエンの絵で、思わず笑ってしまうイヴァン。ファイエンはイヴァンが笑ってくれたことに嬉しくなります。
ジンに焼けたお肉を持っていくマニーですが、豚肉を持ってきてと言ったのに、皿に乗っているのは鶏肉です。思わずネズミ耳が出てしまうマニーを見て、かわいすぎて怒れないと憤るジン。
トゥムテムは「子供の頃は星を見るたびいじけてた。宇宙は俺を作ったのになぜ1人にするのかって。でも今は宇宙に感謝してる。ミャウに会わせてくれたから」とミャウに告白します。ミャウは自分も感謝していると照れながら告げます。
寄せ鍋ができたと告げるノーイ母さん。美味しいと何度も口をつけるミャウ。流星群が流れてきて、一同はお願い事をします。現実主義者のイヴァンは願い事をしませんでしたが、ファイエンは「イヴァンが自由に感情表現できますように」、マニーは「ジンがタイ一の編集者になれますように」、ジンは「これ以上マニーに振り回されませんように」、ミャウは「トゥムテムにもっと友達ができますように」、トゥムテムは「ミャウが耳を隠せて幸せに暮らせますように」、ノーイ母さんは「みんなが愛する人に出会い、心の拠り所ができますように」と祈りました。
まとめ
人間の青年に変身できる猫・ミャウの成長ぶりや、ミャウと暮らすことで少しずつ明るくなっていくトゥムテムの変化に心がほっこり温まります☺️💕
メインカプのトゥムテムとミャウだけでなく、イヴァンとファイエン、ジンとマニーのサブカップルもほほえましく、見ていて癒されます。タイは常夏の国のためか、のんびりとしたBL作品が多い印象ですが、本作はその中でも特にの〜んびりとした最強の“ほっこりBLドラマ”でした。疲れを癒したい休日に見たい作品ですね♨️
マニーは採用でいいの!?あんなに盛大にミスを連発してたのに!?とつい思ってしまいました😂
それにしても、イヴァン役のボードー・チェーファーさんは超弩級のイケメンでしたね…。他の作品でもぜひ彼の演技を見てみたいです。
あと主題歌「Call Me Meow」がとてもかわいくて、見るたびに頭の中をぐるぐる回って離れないです。ミャウミャウ…という何度も繰り返されるワード…中毒性がありますね…🐾
今回3人が見た「ほら、耳がみえてるよ! MEOW〜EARS UP!」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨