フィリピンBLドラマ「ゲームボーイズ SEASON1」のネタバレ感想|コロナ下のオンラインラブ

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第158弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

身近な家族や大切な人との関わりが絶たれる“寂しさ”と“疎外感”を表現した、「ゲームボーイズ SEASON1」

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:Amazon.co.jp: ゲームボーイズ SEASON 1(字幕版)を観る | Prime Video

オンラインゲームが強い一途な陽キャ×ゲームは好きだが弱い草食系ツンデレ のお話。

<あらすじ>
全世界を襲ったパンデミックの影響による都市封鎖、カイロは日常の鬱屈を晴らすかのようにオンラインゲームに熱中する毎日を送っていた。
そんなカイロに、自分を負かした対戦相手エンジェル2000(ハンドルネーム)から“友達申請”が突然届く。
ゲームの再戦を熱望するカイロに対し、エンジェル2000ー本名ガブリール・アラルコン、愛称“ガブ”ーが提示した条件は、カイロが負けたら自分と付き合う、という突拍子もないものだった。

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こんな人におすすめ

  • フィリピンBLに興味がある🇵🇭
  • オンラインから始まる恋にドキドキ🎮
  • 陽キャ攻め×陰キャ受けが好き❤️

 

 ネタバレ感想

第1話 パスか プレーか

<あらすじ>
世界中がパンデミックに見舞われるなか、カイロ・ラザロは日常の鬱屈を晴らすかのようにゲーム実況に熱中していた。
ある日、カイロのSNSアカウントに最近ゲームで勝負したエンジェル2000(ハンドルネーム)からの“友達申請”。
その正体はガブリール・アラルコン、愛称“ガブ”。

世界中がパンデミックに見舞われるなか、カイロ・ラザロは日常の鬱屈を晴らすかのようにゲーム実況に熱中していました。
しかしある日エンジェル2000(ハンドルネーム)と名乗るアカウントに大敗します。不服なカイロ。

後日、カイロの「ScreenTime」というSNSアカウントに最近ゲームで勝負したエンジェル2000(ハンドルネーム)から“友達申請”が届きます。彼の本名はガブリール・アラルコン、愛称“ガブ”。
突然彼からFaceTimeがかかってきたため慌てて出ると、彼は「出ると思わなかった」となぜか上裸。さらには「俺の裸に見惚れた?」と見せつけてくる始末。

さらにガブは「君に一目惚れした」と口説いてきます。再戦しようと言うカイロに「キスして」とねだるガブ。呆れたカイロは一方的に通信を切断します。

プロポーズ、男性

兄のラザロからカイロに「夕食だ 降りてこい」とチャットが入り、カイロは「パパの様子は?」と心配します。主治医の連絡待ちだそうで、「ママに聞け」と突き放すラザロ。

いかにもリア充な投稿を繰り返すガブ。さらにはカイロへ一方的に「再戦したいなら君のヌードを見せて」だのとセクハラまがいの連絡を嵐のように送ってきます。不機嫌なカイロは「再戦に条件をつけるな!変態め!」とキレます。

名前の由来を尋ねられ、まじめに「両親が行ってみたい街の名前を子供につけたんだ」と答えるカイロ。ガブリエルは「平和の天使」という意味だそう。そんな世間話をしつつもカイロはガブにひたすら再戦を申し込みます。カイロのフォロワーたちが再戦を望んでいるのです。
「負けたら俺と付き合え」とガブに言われ、困惑しつつも了承するカイロ。

大喜びのガブは毎日カイロに電話爆撃し、「いつでも再戦したい!」と笑顔。しかしなかなかカイロがつかまりません。やっと電話に出たカイロは「再戦(play)なんかしない。勝手に”祈って(pray)”ろ」と馬鹿にします。それでも食い下がるガブに、「僕が勝ったら二度と付きまとうな」と再戦を約束し、突き放します。
ラザロから「隔離が終わったからとぶらぶらするな」と怒りの連絡が入り、カイロは慌ててガブの電話を切ります。

生配信で再戦した二人。カイロはガブに大敗します。なぜ俺に付きまとうんだと、どこが好きだと言うんだと苦々しい顔をするカイロに、カイロがいつも寂しそうで気になると言うガブ。動揺するカイロ。電話を切り忘れたカイロはガブに下着姿を見られてしまい大慌てします。

後日、カイロの家に突然ガブからピザが届きます。ガブも同じピザを食べているようで、バーチャルデートだと口説かれます。ピザはカイロの好物らしく、素直に喜びます。

ガブには両親がいないらしく、育ててくれた祖母も去年亡くなったと身の上話をされます。同情したカイロはまた一緒に食事してやってもいいと了承。
カイロもガブに家族のことを尋ねられますが、カイロの父は新型コロナで入院中です。家族は自分に怒っていると言うカイロを「僕がいるからいつでも話しかけて」と慰めるガブ。カイロは孤独が少し癒されます。

その後、同じ食事を食べたりとオンラインデートを重ねる二人。
腹筋の筋トレ中に電話をかけてくるガブ。裸の彼が迫ってくるのを見ながら動揺するカイロ。

そんな時、カイロの父からチャットが入ります。「パパに何があってもカイロを愛してる、ゲームをやりすぎるな、ママや兄さんと喧嘩をするな」という文章不安が募るカイロ。慌ててロンドンに連絡するとこれから気管挿入だからパリスに食事をさせろと言われます。ロンドンは要件だけ伝えて電話を切ります。

不安に襲われたカイロは思わずガブに電話をします。しかしガブではなく「彼はシャワーを浴びてる」「PCを借りにきたの」と言う美女が画面に映ります。さらにガブを「ベイビー」と呼ぶ彼女に動揺したカイロは電話を切ってしまいます。

笑顔、お辞儀、女性、ほっこり

 

第2話 他人同士

<あらすじ>
ガブと彼の親友パールの関係が気になるカイロは、ガブに対してつい冷たい態度をとってしまう。
カイロと話せない寂しさに打ちひしがれるガブは、カイロへの思いを伝えるべく、ある思い切った行動に出る。

ガブの連絡を無視し続けるカイロ。
ガブは「パールのせいだ!君とはよりを戻さないぞ!」と不満をぶつけますが、彼女は「あなたはガブを好きなんじゃなく、ロックダウンに飽きて付き纏ってるだけよ」と笑いながら言い返します。
実はもともとガブはゲームに全く興味がなかったのですが、パールが「推し」を探していた時にたまたまカイロを見つけ、ガブは一目惚れ。カイロのプレイのくせを徹底的に研究したのでした。

しつこく連絡を送り続けたガブはようやくカイロに電話を受けてもらえますが、むっつりしているカイロに「嫉妬してるんでしょ」とふざけたため「君にとってはこれも全てゲームの一つなんだろ?君は俺のそばにいると言ったくせに電話に出なかった。どうせ俺たちはネット上の他人だ」と本気で怒り、がっかりしたように彼を突き放します。

カイロはロンドンに父母のお見舞いに行きたいとお願いしますが、「感染のリスクがあるからダメだ」とけんもほろろに断られます。悲しみが募るカイロ。
さらにパールのScreenTimeのタイムラインを見ると、ガブと抱き合い「少しのお別れよベイブ❤️愛してるわ❤️」とラブラブっぷり全開の投稿だらけで、カイロはガブをブロックします。
ガブのインスタグラムもブロックしようとしますが、祖母らしき人とのツーショットをいくつも見つけ、手が止まります。

ガブはカイロの父がコロナに感染・入院しており大変な状況であること、去年自分も死んだ両親の代わりに自分を育ててくれた祖母を亡くした体験をしたからその喪失感はなんとなく分かるということをパールに話します。パールにカイロとの関係を修復するための協力を求めるガブ。

パールはScreenTimeでカイロに友達申請し、ガブと話してほしい、彼はサプライズを用意しているとメッセージを一方的に送ってきます。困惑しながらもカイロがガブのブロックを解除すると、ガブのタイムラインには「君のためなら喜んで馬鹿になる」と書かれた投稿が。さらに「ストーリーを見て」とチャットが来ます。ストーリーでは、ガブが「もし君が僕を遠ざけても僕は君が好きだ 君のことが本当に大好きだ! 君のために曲を書いた」と単語が書かれたメモを次々見せていました。さらにタイミングよく動画が送られてきます。動画ではガブが笑顔でカイロへの愛を歌っており、「電話に出て」と連絡がきます。

電話に出たカイロは、「花束なんて送ってきてどういうつもりだ」と噛みつきます。
「真剣なんだ。遊びじゃない。曲は初めて書いたよ。歌はパールにつけてもらったけど…全部正直に話すよ。彼女は友達としては最高だったけど恋人としては最低だった。君の気持ちは分かるよ…僕も去年は最低の気分だった。生きていけないと思うくらい。僕はいつでも君の味方だよ」と話します。カイロは戸惑いながらも「父さんが死ぬかもしれない。先のことが怖い。覚悟ができない」と不安を吐露します。「医者に任せるしかない。大丈夫だよ」とガブに言われ、やっと笑顔を見せます。
その晩、「友達ができた」とScreenTimeに投稿したカイロ。「お前のことじゃない」と憎まれ口を叩くカイロをよそに、ガブは大喜びします。

ロックダウン中は検問があり越境できないにも関わらず、ガブは食品配達業を経営しているパールの父親がドライバー用の許可証を持っているため、病気で欠員が出たのを好機とカイロの住むケソンに1時間半かけて車で向かいます。

パールから「あと20分で着くから急いで!彼は臭いのを嫌がるから早くシャワーを浴びて!」と指南されます。いよいよガブの車がカイロの家の前に着き、パールとカイロは大興奮。

 

第3話 勝者

<あらすじ>
ガブが会いに来る…パールからそう告げられ動揺するカイロだが、厳しい規制のなか結局2人は会えず。
それでもガブとの間に確かな絆を感じ始めていた矢先、思いがけない人物がカイロの前に現れる。

ガブはブラウンの日本車に乗ってるから迎えに行ってあげてとパールに大騒ぎされるものの、家の前に止まったその車は全く別人の車でした。ガブと電話が繋がらないため、カイロとパールは何か事故にでも遭ったのではと心配します。

ガブの最後の投稿を確認するカイロ。「無事なの?」「心配したんだぞ」と書いては消し、やっとガブと連絡が取れたものの「何だよ」と冷たい連絡をしてしまいます。
ガブはカイロのもとに向かってはいたのですが、マニラ市内が全面車両通行止めでパールの父の会社にそのまま引き返したのだと言います。さらに慌てていたためスマホの充電器を忘れていて君に連絡できなかったと身振り手振りを加えて話すガブ。
外でカイロが待っていたことや慌てて裸で部屋から飛び出したことをパールから聞いていたガブは、「君の家で告白しようと思ってたのにな」と残念そうです。

「カイロの天使」に改名しようかな、「カイロは勝者の意、君は僕の心を買い取ったんだ」と口を開けば口説いてくるガブにカイロはうんざりします。
しかしガブが会話の途中で突然咳込みはじめます。「咽せただけ」と言う彼を心配するカイロ。カイロの父も最初は咳の症状から発症したのです。

カイロは毎日父が読んでくれるかも分からないまま、愛のメッセージを送り続けていました。

ガブ、パール、カイロの三人でオンライン飲み会を決行。暗いニュースばかりで気が滅入ると言うパールに、「僕はカイロと毎日会えて幸せ」と惚気るガブ。
「借り物競走をするわよ、負けたら酒を一本飲むのよ」「大人しか使わないものを持ってきて」とパールに言われ、ガブはライター、カイロはロンドンが隠していたコンドームを持参してパールは大盛り上がり。
さらに「何か美しいものを持ってきて」と言われ、ロザリオを持参するカイロを尻目に、ガブは「今話している人」とカイロを指さします。
飲み会の記念にガブとカイロにハート型を作らせたパールは、画面をスクショしてScreenTimeに「愛するゲーマーたちと」と投稿。

後日、カイロはガブに電話します。医療従事者向けの弁当を作り梱包しているガブ。カイロを言いくるめて画面越しにキスするガブ。ふざけた悪戯をされても、「ベイビー」と呼ばれても、カイロはなぜかガブから離れられません。カイロはガブとのやりとりを見返しながら、ガブへの気持ちを言葉にしようとしますが、うまく形になりません。

ほっこり、男性、ハート

そんな時、カイロはゲーム配信で「1対1の勝負をして僕を負かしたらプレゼントをあげよう」と視聴者に呼びかけます。「テレンス」という男が積極的だったため、カイロは彼を選びます。

テレンスのユーザー名「ガブリエールの恋人」を見たカイロは絶句し固まります。不敵な笑みを浮かべるテレンス。

 

第4話 追いかけるドキドキ

<あらすじ>
カイロがオンラインゲームで知り合ったテレンスは、ユーザー名“ガブリールの恋人”と名乗っていた。
テレンスからガブとの関係を知らされ不信感を募らせたカイロは、思いの丈をガブにぶつけてしまう。

カイロがオンラインゲームで知り合ったテレンスは、ユーザー名“ガブリールの恋人”と名乗ります。
「ユーザー名は昔から変えていないんだ。ガブリエルというこは君の「平和の天使」だよ。でも今日はただゲームがしたいだけ」と微笑まれますが、カイロは慌てて接続を切ります。

男性、カップル、手を繋ぐ

テレンスのScreenTimeの投稿を遡ると、ガブとのツーショットが出てきます。「最高のダチと」という一言が添えられていましたが、どうにも怪しいものです。ガブがいつものように無邪気に口説いてきますが、カイロは上の空。

そんな時、テレンスから「この間は怒らせてごめん。直接話したいんだ」とメッセージが届きます。
テレンスはパールの投稿を見てカッとなってしまったけれど、冷静になったらガブとカイロの関係を拗らせたくなくなったから謝りたいのだと話します。テレンスはガブに片想いしていただけらしく、もう今は関係ないそう。

テレンスは「ガブは手に入らないものに興味がある」と言います。テレンスはもともと男に興味はなかったそうですが、ガブに言い寄られるうちに彼に惹かれてしまったそうです。ガブは落としたい相手に好物のピザを送るのが常套手段らしく、自分だけでなくテレンスにもそれをしていたと知って愕然とします。

ガブから「ロックダウンが解除されたらケソン市に配達に行く!そうしたらベイビーと会える!」と大喜びの電話がかかってきますが、カイロは「不要不急の外出はしない。君はいつもふざけてばかりだ。パールともテレンスともなぜ別れた?すぐ飽きるんだろ?」と言い、電話を切ります。

ガブはカイロが怒っているのはパールのせいだと彼女に当たり散らします。パールはガブとの仲を取り持つため、ガブとの相性占いをしてやって「相性抜群」「お互いに感情をコントロールすること」の結果を見せて、事情を聞き出そうとしてくれます。
ガブはパールと付き合った当時、自分がゲイなのかバイなのかで悩んでいたのだそう。パールは、ガブはカイロにするほど情熱的に自分を口説いてくれなかったし、嘘をつかれていて自分も辛かったけど彼の方がもっと苦しんでいたからと言葉を濁します。

テレンスが「彼は甘い言葉で人をたぶらかす。騙されてはいけない」と投稿しているのを見て、カイロはガブへの批判ではと勘ぐり、電話します。
テレンスはゲームをきっかけにカイロと仲良くなりたかっただけらしく、「君は僕に似てる」「僕はガブみたいにおばあちゃんを利用したりしない」と切なげに言います。ガブはテレンスに迫る時、おばあちゃんの話を何度もしたそうです。しかし一度も会わせてはもらえず、さらにおばあちゃんが亡くなる前一週間は毎日飲んだくれていたそうです。ずっと病院にいたと聞いていたカイロは唖然とします。

テレンスがガブと別れた理由を尋ねると、ガブが付き合った途端豹変したからだと言います。「追いかけるのを楽しんでただけなのかも。でもきっと君は違う」と背中を押してくれるテレンス。しかしカイロの耳に最後の言葉は届きませんでした。

「誰と電話してたの?ずっとかけてたのに!また不機嫌みたいだね。君を好きだから笑わせたい!どうしたら笑ってくれる?」と大喜びで話しかけてくるガブにうんざりするカイロ。
「新しいゲームが出るとあらゆる方法で制覇したくなる。難しいゲームほど燃えるんだ。面白いゲームでも制覇した途端忘れてしまう。ロックダウンで頭がおかしくなってるんだ。君は暇つぶしに僕にちょっかいをかけただけだろう。おばあちゃんのことも利用して…」と怒りに任せて告げると、カイロは泣き始めます。

「愛を示すためならなんだってやるけれど、おばあちゃんを利用するなんて有り得ないよ。どうしたらいい?僕たちのことは忘れればいい?もう二度と連絡しないよ、カイロ」と、ガブは一方的に接続を切ります。

 

第5話 秘密のパーティー

<あらすじ>
ガブに放った一言で彼の心を深く傷つけ、罪悪感に苛まれてしまうカイロ。
これまでの経緯を打ち明けたパールからガブの繊細な一面を知ったカイロは、ガブと仲直りするためにとっておきのサプライズを思いつく。

ScreenTimeで「愛する人に謝るのは難しい でも謝らずに愛する人を失うのはもっと辛い」という投稿を見て、自分が謝る必要はないと思いながらもガブが気になるカイロ。

ガブはストーリーを更新しますが、どれも落ち込んだ内容ばかり。
カイロにはパールからどうしたのかと心配する連絡が来ますが、「僕が悪かったと言いたいのに電話に出てくれないんだ」と不貞腐れます。

「おばあちゃんの死を利用して僕に近づこうとしたんだろって言ったんだ」と喧嘩した理由を話すと、「おばあちゃんが亡くなってからガブは何ヶ月も引きこもってたのよ!彼が嘘つくはずないわ!」とパールは怒ります。
テレンスのことを話すと、パールは「あのクズ男を信じたの!?ひとまずガブと話すべきよ」とカイロの背中を押します。

テレンスがガブに電話をします。用がなくたって昔はエロい電話してただろとふざけるテレンスに、ガブは渋い顔。その最中にカイロから着信が届きますが、ガブは無視します。
テレンスはガブにスイーツを贈り「会いたい」と伝えますが、「甘いものは好きじゃない」とガブはそっけない態度です。

カイロからガブへ「秘密のパーティー」への招待が届きます。「隠されたメッセージを探せ」「ヒントは”早い者勝ち”」、投稿されているカイロの写真を見ると、「Gしよう!」と書かれています。Geeメールを探すと、「勝者」と名乗る者からメールが届いていました。

「パーティーに参加するならイエスと返信を」「このリンクをクリック」と書かれたメールの通りに進むと、人形劇の動画が始まります。訝しむガブ。
「酷いことを言ってごめん、君を信用するようこれからは頑張るから」と人形と共に踊るカイロ。

人形劇を見終えると、ガブはカイロに電話します。カイロは真剣にガブに謝り、ガブは「君を忘れるなんて無理だ。寂しかったよ、僕の天使」と仲直りします。
ガブの軽薄さにはいまだに腹が立つカイロですが、「会いたかったよ」と言われると胸がいっぱいになります。

ガブはテレンスと電話します。「昔みたいに”愛する人”って呼んでよ」と言うテレンスに、「ミシェルに慰めて貰えば?」とクールなガブ。ミシェルとの仲は随分前に終わったらしく、テレンスはカイロを電話に参加させますが、なぜかパールもついてきて困惑します。

テレンスとガブが別れたのは、テレンスが浮気をしたせいのようですが、テレンスはまだ好きだから戻ってきて欲しいと懇願します。「僕が悲しみでどん底なのに君はミシェルに乗り換えた。でも僕は君の選択を尊重した。だから君も僕がカイロを選ぶことを尊重してよ」と言うガブ。
テレンスは自分とガブは何もかもが同じだった、なのになぜカイロがいいんだと怒ります。

パールは「ガブ、あなたのせいよ!三人で話をつけてね!」た言って退出します。
いつも不貞腐れてて機嫌が悪い、カイロのどこがいいんだと言うテレンスに、ガブは「家族思いで優しい。知り合ってまだ間もないけれど、僕は彼を守りたい」と真摯に告げます。
カイロがガブを好きだと言うなら諦めるけど、好きじゃないなら何をしてもガブを手に入れると言うテレンス。カイロは選択を迫られ、狼狽えます。

 

第6話 本心を聞かせて

<あらすじ>
オンライン上で一堂に会することとなったカイロ、ガブ、テレンス。
テレンスがカイロの本心を聞き出そうと詰め寄る一方、普段は臆面もなしにカイロに好意を伝えてきたガブは、内心では大切な人から拒絶されることを最も恐れていた。
そんな中、カイロは家族から悲しい知らせを受ける。

テレンスはカイロの本心を聞き出そうと詰め寄りますが、ガブは「カイロの気持ちがどうであろうと僕は彼を愛すると決めてる」と言って先にグループから抜けてしまいます。ガブはカイロに「愛していない」と言われるのが怖くて逃げたのです。テレンスと二人きりにされたカイロも逃げるように退出し、テレンスは呆然とします。

カイロは「パリスが探していたよ。今どこにいるの?」と母に電話をします。母は叔母の昔のアパートで父の隔離生活の準備を進めているようです。父はもうすぐ退院できるようで、母は部屋を片付けておいてねと淡々と話します。無邪気に喜ぶカイロ。

パールから夜8時からの謎のバーチャルパーティーに誘われるガブとカイロ。パールとカイロはきっちり正装します。
父がそろそろ退院するからロンドンに髪を切ってもらったのだと照れているカイロをパールとガブは誉め、共に喜んでくれます。
何のパーティーなのかとカイロがパールに尋ねると、「あなたたちの1ヶ月記念日よ!テレンスのことも片付いたし二人の信頼関係はもっと固くなったわよね。次の関係に進む準備はできた?」と楽しそうに言われます。話をうやむやにするカイロ。
その後、パールが踊ってパンデミックを吹き飛ばしたいと言い始めたため、三人は音楽に乗って踊り始めます。

パールはカイロに本心を聞きたいと粉をかけます。ガブを愛しているかどうかの話をしたくないカイロはパールは元カレのジェームズとはどうなったのかと水を向けます。
パールと元カレが出会ったのはオンラインで、イケメンで話も弾んだけれど、実際に会ったら心のつながりが一切なかったのだと言います。何とかしようと互いに努力しましたが、結果的に彼は浮気したのだそう。
オンラインで結婚したカップルもいるとガブは口から出まかせをいいますが、泥酔しているパールはそれを遮り、「オンラインのカップルなんて絶対うまくいかないわ。でもあなたたちが違うって証明してよ」と笑顔で言います。

ガブはオンラインで知り合ったカップルの実話、オンラインデートの成功例などのネット記事をScreenTimeに連続で投稿します。
なぜかシャワーを浴びながら電話に答えるガブ。ついガブの全裸を見つめてしまうカイロ。

ガブはパールの言葉でカイロが怖気付いたのではと文句を言いますが、「そうやってスーパーネガ(なんでも悪い方に考えること。パールの造語(笑))なのはだめ!」とパールは叱り飛ばします。そして、「彼はいろいろ悩んでる。時間をかけなきゃダメよ。耐えることは美徳よ」とガブにアドバイスします。

ガブはカイロにPlayfixで一緒に「Sleepless」という映画をオンラインで観ようと誘います。映画の後、「お互い惹かれあっているのに一度きりのチャンスに何もしないなんて現実では有り得ない」と言うカイロに、「彼らの関係はセックスを超えてるんだよ。でも君と会う時はそうしようかな。でも本当に君と会えたら僕は泣いちゃうだろうな。一晩中君を抱きしめるよ」と笑うガブ。

映画の途中、カイロは母からロンドンはどこにいるのか電話で尋ねられます。ロンドンは家に帰っていませんが、「明日台所にある消毒液を持ってきてって伝えて」と言伝られます。カイロはロンドンに電話しなくてはいけないからと映画を中断しますが、ロンドンは駐車場で呆然としていました。
どうしたのかとカイロが尋ねると、「ママには言うなよ、僕から話すから。看護師に聞いたんだ。パパの容態が悪い。お前のせいでこんなことになった。何を考えてた?」とロンドンはカイロを責めます。
「分かってる!僕も毎日自分を責めてる!こんなことになるなんて思わなかったんだ」と号泣するカイロ。
ロンドンは「知ってるよ…お前は父さんの一番のお気に入りだ。だから父さんはお前のために危険を冒した。逃げなくてもパパも皆もお前を許したのに、お前はあんなバカなことを…パパのことでお前を責めたくないが、話してくれてたらこんなことには」と言い、言い、電話を切ります。

カイロと父はおもちゃや音楽が好きなところが同じで、何かと父はカイロにプレゼントを贈ったりと仲の良い親子でした。
ガブから「心配事なら話してよ」と電話越しに笑顔で言われ、家族のことを話そうとするカイロでしたが、突然母から電話が入ります。

母は呆然と「パパが亡くなった…」と叔母の家で一人涙していました。ガブとの通話を切るのも忘れ、号泣するカイロ。ガブはカイロの涙を見て声をかけることもできず、涙を流します。「カイロ、(電話を)切らないで」とガブは縋りますが、カイロはあまりの辛さに通話を切ってしまいます。

 

第7話 何があっても

<あらすじ>
母から伝えられた父の知らせ。
カイロの心は深い悲しみと後悔に覆われ、一時的にSNSアカウントを削除し周囲との関係を断ってしまう。
父は自分のせいで…自責の念に囚われるカイロだが、その原因は彼が抱える“ある秘密”が関係していた。

カイロの心は深い悲しみと後悔に覆われ、SNSアカウントを全て削除し周囲との関係を断ってしまいます。
ガブは食事の動画を送っては「一緒に食べよう」と誘ったり、練る前の動画を送っては「僕のことを考えたらきっとよく眠れるよ、一緒に寝よう」と誘ったりと頑張りますが、一向に返事は返ってきません。

パールがロンドンの投稿を調べてくれたおかげでどうにかカイロが生きていることはわかりますが、それ以上のことは掴めません。パールは「今はそっとしておいてあげたら」とカイロを気遣います。
パールは調査のために調べたロンドンのアカウントに載せられている脚がかわいくて好きとふざけながらも、「病気になってから一度も会えずお葬式もできないなんて相当辛いはずよ。カイロは強い。いつか連絡してきてくれるのを待ちましょう」と涙を浮かべて話します。
法を破ってでもカイロに会いたいと弱音を吐くガブを止めるパール。

ScreenTimeにはコロナで家族を亡くした人の投稿が溢れています。カイロは父との思い出を反芻。ガブに久々に連絡します。パールとガブから花を受け取ったためお礼の電話だったようです。

「話したいならいつでも聞くよ」と言うガブに、「君たちが羨ましい」と言うカイロ。カイロにもリサという親友がいましたが、彼女に告白され、拒否。しかし彼女が理由を執拗に知りたがったため、「女性に興味がないのかもしれない」と言ったところ、カイロの両親だけでなく学校、オンラインにも「カイロはゲイよ」と勝手に暴露されたのです。後から「あれは八つ当たりだった」と謝られたものの、カイロは自分を見つめ直す機会を勝手に彼女に奪われたことに呆然とし、誰とも顔を合わせたくない、家族に拒絶されたら生きていけないとパンデミックの中、家出しました。

カイロの父はもともと喘息持ちで心臓が弱かったにも関わらず、カイロのことを心配して自分の体を顧みず、毎日街を探し回っていたのだそうです。父が感染したと分かりカイロは家に帰りましたが、その時にはすでに父は入院した後でした。全て自分のせいだと泣くカイロ。

ガブは「君が逃げたのも当然だ」と慰めます。ロンドンは「自分を責めるな。ひどいことを言ったけど本心じゃない。イライラして誰かに責任を押し付けたかったんだ。お前を苦しめてすまなかった。お前の気持ちを考えるべきだった。俺は長男なのに…」と言い、泣くカイロを抱きしめます。

「君は?」とロンドンに尋ねられ、「弟さんとデートしたい男です」と自己紹介するガブ。「花や食べ物を贈ってくれたのは君?」と尋ねられ、「認めてくれますか?」と笑います。「こいつを泣かせないならな。泣き虫だから」とロンドンが笑うと、「お兄さんの許可を貰ったぞ」とガブは微笑みます。

パールがカイロに心配だと連絡を送ります。花をありがとうと端的な返事が返ってきます。

そんな時、テレンスからパールに電話がかかってきます。テレンスは自分のしたことは間違いだったと認め、ロックダウンで精神的に参っているから錯乱したのだ、謝りたいと言いますが、パールは「こんな状況下じゃみんな参ってるに決まってるでしょ!精神状態のせいにしないで!謝るなら今じゃないほうがいいわ。彼らはまだ怒ってるんだからね」と怒ります。
「話し相手が欲しかった。パール、僕は寂しいんだ」と涙を浮かべるテレンスに、「あなたは悪い人じゃないから立ち直ってほしいわ」とパールはアドバイスします。
テレンスはScreenTimeにあげていたガブとの写真や動画を次々に消していきます。

カイロのもとに母から電話が。ロンドンは車に、パリスはもう寝たと報告するカイロに、しばらく叔母の家にいると言う母。父の遺骨を受け取った時に人と接触したから安全のためにねと言う母に、カイロは涙ながらに謝ります。
「僕は思っていたような息子じゃなくて…ゲイでごめん」と言うカイロに「謝らなくていいのよ。自分自身でいることを悪いなんて思わないで。謝るならママの方よ。あなたは悪くない。ママはずっと気づいてた。でもあなたに信用されるママになれてなかった。怖かったのよね。あなたを追い込んでしまった…きっと、ママたちはあなたの味方だって、何があっても味方だって示せてなかったのよね。ママもパパも信用してよかったのに。本当にごめんなさい。あなたを愛してるわ」と泣く母に、「僕も愛してるよ」と告げるカイロ。

落ち込むカイロの話し相手になるガブ。少しずつカイロに笑顔が増えていきます。互いの寝顔を見て幸せになったりとささやかな喜びを積み重ねます。

ある日、パールと三人でオンライン瞑想をすることに。カイロもガブもお菓子を食べたりと不真面目なのでパールは怒り、「私変な夢を見てたわ。老人からパンデミックを生き延びるために選択をしろと言われるの。アルデン・リチャーズかマスクか。アルデンを選んだわ!アルデンならマスクを持ってるけど、マスクを選んでもアルデンはついてこないからね!」と大笑いするパール。「本当にアルデンが好きだね」と苦笑するガブに、「えくぼに弱いの。そうでしょ?ガブ」と反撃するパール。「瞑想しないなら一人でやる!」とパールは退出してしまい、ガブとカイロは取り残されます。
スナックばかり食べるカイロを咎めるガブ。そんな時、カイロの父からメールが届きます。困惑するカイロ。予約送信されたメールを読みます。

「愛するカイロ
回復したら話そうと思っているが、万が一私に何かが起きた時に備えてメールを書いておく。お前はパパとママに打ち明けるのを怖がっているね。パパがお前の立場でも怖いと思うよ。家出をして一人になりたいと思ったのもよくわかる。でも当たり前だけど、パパはお前が心配で探すしかなかった。病院でお前のメッセージを見るのは辛かった。何度も言ったけど、お前のせいじゃない。直接聞いたら安心するかな。カイロ、お前を許してるよ。だからお前も自分を許しなさい。ママの世話を頼むぞ。誕生日にはママの好きなツバキを贈ってやってくれ。兄弟と仲良くしろよ。そして忘れるな。何があってもお前を愛してる。
愛してる パパより」

「もう泣かないと決めたのに」と涙するカイロ。ガブは「泣き顔も可愛いよ。そろそろロックダウン解除らしいから会えるね」と楽しげです。ゲームをしようと誘うカイロ。カイロはゲームのアカウントを作り直したらしく、ガブがアカウント名を尋ねると「”ガブのベイビー”」と笑って言ったためガブは感動のあまり何度も聞き返してしまいます。

 

第8話 愛をこめて

<あらすじ>
悲しみを乗り越えてSNSを再開したカイロは、ガブへの愛をこめた新しいアカウント名を作成し、自分に嘘をつかず正直に生きることを決意する。
しかしパンデミックを乗り越えた先にある希望に満ちた未来を夢見る2人の前に、新たな壁が立ちはだかる。

「配達チャリティーへの参加とお悔やみの言葉をありがとう、でも生配信はまだ難しいな。あとでプレゼントがあるよ。何人かの名前を呼ぶね」とゲーム配信をしながらコメントするカイロ。
ガブは自分をベイビーと呼んでほしいと配信のコメントでも一対一の電話でも要求します。カイロは犬や弟も「ベイビー」と呼ぶと意地を張りますが、ガブは「僕は君に夢中だよ」と気にならない様子。

医療従事者に集まった寄付金をガブの口座に送るカイロ。

そんな時、パールを介してテレンスからガブとカイロ宛のビデオメッセージを預かったとパールから連絡が来ます。

テレンスはまずガブに呼びかけます。「あんなことがあった後で許してほしいとは言えない。僕はバカだった。君の愛を取り戻そうなんて…間違った方法でも僕が頑張れば振り向いてくれると思ったんだ。もう遅いのは分かってるけど、君といた時が僕の人生で最高だった。あの時は分かってなかった。ごめん」。涙するテレンス。

次にカイロに呼びかけます。「ガブは最高にいい奴だよ、君は分かっていると思うけど、彼をよろしく。安全に、健康にね」。仲直りするテレンス・ガブ・カイロの三人。

後日、パール・ガブ・カイロはパールに連れられてズンバをしますが、「君の運動に付き合わせてよ」とガブとカイロが見つめ合い始めたため、パールが「来週からGCQになるらしいわよ。ロックダウンの緩和措置で特定の店は営業できるの」とダンスを中断して世間話を始めます。
そしたらとうとう君に会える。もっと一緒にいられるね。一緒に行きたいところがたくさんあるんだ。リアルケソンでサーフィンやラフティングをするんだ。絶対君には怪我をさせない」と嬉しそうなガブ。カイロはシュノーケリングをやってみたいと言いますが、「君は連れて行かない」と意地悪を言うのでガブは拗ねてしまいます。
「去年マティンロック島でシュノーケリングをしたよ。きれいだったけど一人だったから、次は好きな人と来るってその時決めたんだ」とカイロを誘うガブ。カイロは「どうせ何か企んでるんだろ」と旅行には興味がないアピールをしますが、リアルケソン島やマティンロック島の写真や観光名所を検索してはうっとりと「早くパンデミックが終わらないかな」と妄想します。
テレビ電話の背景を海や雪山、世界遺産に変更しては旅する気分を楽しむ二人。

そんな時、リサからカイロに電話が。リサはカイロの父の訃報を聞いたらしく、「私がバカだったからこんなことに…許してもらえなくてもいい。でも私がしたことを後悔してる」と涙ながらに謝罪の電話が届きます。カイロは「君を友達だと思ってたのに、君は裏切った。僕に酷いことをしたのは事実だ。でもパパの死は君のせいじゃない」と静かに言います。

「私があなたを傷つけたのに私に気を遣ってくれるなんて、あなたらしいわ…私がしたことは間違いだった。でも私は報いを受けた。一番の親友のあなたを失った…」と泣きじゃくります。「今は許せないけど、謝ってくれたのは嬉しいよ」と冷静に返すカイロ。

ガブはScreenTimeに「パンデミックが終わったらベイビーと世界旅行をするんだ」と投稿をします。
カイロに電話したガブは「ベイビーと言って」とおねだり。カイロは渋々ガブの言うとおり、心を込めて「ベイビー」と言ってあげます。
ガブとカイロは互いにプレゼントを贈り合いますが、カイロのもとにはガブの顔写真が大きく印刷された枕が届きます。「僕だと思って抱いて」と言うガブ。さらにカイロから写真をもらってお揃いで自分用の枕も作っていたようで、ガブは見せつけるように枕を抱きしめます。
カイロからガブに贈ったのは、「カイロの天使」と書かれたTシャツ。シンプルだねと笑うガブに、嫌なら脱ぐぞとカイロは着ていたシャツを見せます。そこには同じデザインで「ガブの天使」と書かれていました。

「君にはたくさんもらった。ありがとう。いつもそばにいてくれて」と感謝するカイロ。「プレゼントは物だけじゃない。僕の魂と心もプレゼントするよ。会えるようになったら毎日これを着て会いにいくよ」「君のママに許可を取りに行こう。駆け落ちする?ベイビー、一緒に将来のことを考えよう」と言うガブ。幸せいっぱいのカイロは笑顔を抑えきれません。

ゲイ、同性愛、ハグ

そんな時、カイロの母から「折り返し電話をして」とメッセージが届きます。
「ガブのベイビー」と書かれたTシャツやガブの顔写真が印刷された枕を見られ、慌てるカイロ。「ファンからのプレゼントだよ」という言い訳を信じた母は、「おばあちゃんのいるブキドノンに引っ越すわ。パパの入院費用を払ったから貯金を使い果たしちゃったの。だからこのマンションも売るわ。そのお金でブキドノンで新生活を始められる。おばあちゃんのバナナ農園をやっていくつもりよ。あそこなら何の不安もなく生きていけるわ」と話します。

カイロは慌てて「あと1年だし僕は残りたい、普通に戻れば仕事も見つかるよ。生配信でもお金は稼げるから生活の心配はない」と言いますが、母は「あなたの気持ちはわかるわ。ここで生まれ育ったから友達も多いでしょう。もう大人なんだから自分で決めるといいわ。でもこれはママにとって大きな決断なの。あなたの支えが必要だわ。頼れるのは子供たちだけなの。それと、家族が離れ離れになったらパパが悲しむと思う」と言います。
カイロは途方に暮れ、母の決断を支持します。

 

パールは自分のチャンネルを作ることにしたようで、冒頭の挨拶を何度も撮り直しをしています。うまくいかないと拗ねていると、カーリーン・グレゴリオなる人物から電話が。

その頃、カイロはガブに送るメッセージムービーを録画していました。ガブの枕を抱きしめたりキスするふりをしたりして遊んで、最後は寂しくなったのか枕を抱きしめます。

ガブに言う前に、パールに引っ越すことを伝えるカイロ。「僕は今まで自分を優先させてきたから今度は家族のことを優先させたい。僕が招いたことだからせめてそれくらいは…ママを助けたいんだ。僕たちの関係がどうなるかは分からないけど」と不安を吐露します。
「ガブを傷つけるのが怖いんだ。彼は将来を楽しみにしてる。僕もだけど…。でも今はもっと大事なことがある」と強い決意を込めて言います。バーチャル・ハグをする二人。

カイロがガブに電話をかけると、「アポ島もいいみたいだよ!亀と泳げるんだ!色々調べたんだけど、ジョマリグ島ならマニラから近いし、そこにする?」と元気いっぱいです。
医療従事者にはいつ食事を持っていくのかと尋ねると、「来週だよ。配達員は忙しいから僕が行くけど…どうかした?」と返されます。

カイロが「話したいことがある」と言うと、ガブは愛の言葉を聞けるのかとうきうきした顔で待ち構えます。
「ここでは話したくない。君の顔を見て直接話したいんだ。僕が言いたいのは…ベイビー、直接会おう」とカイロが真剣な表情で言ったため、ガブは目に涙を溜め、喜びと緊張に満ちた表情を返します。思わず互いの表情を見て笑い出してしまう二人。

 

第9話 パスか プレーか 2

<あらすじ>
オンラインデートを重ねて愛を育んできたカイロとガブは、ついに実際に会う決心をする。
途中、思わぬアクシデントに見舞われながらも、念願の対面を果たす2人。
ガブはカイロのためにとっておきのサプライズを用意していた。

パール・ガブ・カイロはオンラインでジェスチャーゲームをしていました。映画、歌…とジャンルを決めて時間制限内に何を示しているかを当てるのです。パールは最強で、「自分に関係がある」「スーツケースを持って去る」とカイロが行動すると、「悲しみのジェット・プレーンね!」と大正解。ガブは「なぜその歌が君と関係あるの?」と不思議そうです。

パールはガブに「二人がやっと出会える明日が待ち遠しいわ!早く寝るのよ!」とおせっかいを焼きます。
カイロはすっかりガブを「ベイビー」呼びすることに慣れました。「君の学校はいつから?」と尋ねただけなのに、ガブは「僕が卒業したら仕事に就いて、帰宅すると君が待ってる。今日何があったかを話す。もしくは君が仕事から帰ったらハグしてキスする。そして君の肩を揉むんだ。いや、共働きでもいい。そして家に帰るとお互いに労わりあうんだ。台湾で結婚しよう。認められてるらしいから」と妄想を膨らませます。

風呂に入り、おしゃれをするガブとカイロ。朝3時まで話していたので、カイロはおしゃれをした後寝落ちて寝過ごしてしまいます。
ガブから「もう1往復することになったから焦らなくていい」と言われ、「あそこはもうすぐ閉まる。パパの知り合いが特別に入れてくれるんだ」と慌てるカイロ。「僕が話をつけるから」と微笑むガブ。

そこにロンドンから「買い物に行く。車を使うけどすぐ戻るよ」と連絡が入ります。「迎えに行こうか?お兄さんが帰ってこなかったら言ってね」と提案するガブ。
ロンドンは母の買い物に付き合っているようです。

パールも交えて三人でテレビ電話をしていると、カイロがタクシーを捕まえて店に行く、そうでないと約束の店に行けないと意固地になるので、二人は「最初に会う場所にこだわってる。かわいい」と騒ぎます。
しかしその直後、ガブの車のタイヤがパンク。

もうガブと会えないと悟ったカイロは「君らしいよ。余計に辛くなる。簡単な決断だと思う?」と言い始め、ガブは混乱。「ブキドノンに引っ越す」と言ったカイロに、「もっと早く言ってよ。もう時間がない?」とガブは表情を無くします。
「直接会って言いたかった」「もう決定なの?いつ引越し?」「フライトが取れ次第。ブキドノンの許可が下りたらすぐ発つ。あっちの方が安全だと。本当のことを言うとせっかく仲良くなったのに行きたくない。僕も君に夢中なんだ。一緒に旅行するのも楽しみだし、毎日君がそばにいてくだらない話をして冷たくするのも楽しい」「これからも何も変わらない。ブキドノンは遠いけど会いに行くよ。僕も引っ越したっていい」「僕のわがままにつきあわないで」「わがままじゃない!僕が決めることだ」「今はそう思っていても将来は?」「君のためなら賭けに出る。君も僕に賭けてよ」「これは賭けじゃない!ゲームとは違うんだ」と言い合うガブとカイロ。
しかし突然ガブとの回線が切れてしまいます。

パールとは回線がつながったため、カイロは「引っ越しのことがショックで僕に怒って会いたくなくなったのかも。どうしたら会える?兄貴は買い物から帰ってこないし…。彼にをありがとうと伝えて」と言います。パールは「あなたはいちいち大袈裟なのよ!ガブと一緒にあなたの家に向かってるわ。10分後に着く」と断言。「いいよ、恥ずかしいから」「ごちゃごちゃ言わないで!ロビーで待ってて」とにこやかに電話を切る二人。

ガブと会うギリギリまでカイロはパールに「もし会っても何も思わなかったらどうしよう?気が変わってるかも。どうしよう」と言いますが、ひまわりの花束を持ったガブとカイロは横断歩道で出会います。
距離を保ちながらもやっと出会えた二人。

「本物なんだね。ようやく愛する人に会えた。君だけだ」と泣くガブ。カイロもつられて「やっと分かった。君への気持ちは本物だったって…愛してるよ」と泣いてしまいます。「これからどうなるか分からない。うまくいくかどうか。正直言うと怖いよ。こんなふうに思ったのは初めての経験だよ。でも、賭けてみようと思う。君を失う方が辛いから。これはゲームじゃない、現実だ。今度は僕が聞くよ。パスかプレーか?」と尋ねるカイロに近づくガブ。「プレーだ」。ガブに言われた瞬間、二人は笑顔をこぼします。

ガブは「僕とハグがしたいだろうと思って作ってきた」と謎の機械を持ってきていました。ビニールの壁に腕を入れ、それ越しに抱き合う二人。キスしたいと懇願するガブに負けて、マスクを外してビニール越しにキスをするカイロ。

 

第10話 気持ちを強く持って

<あらすじ>
家庭の都合でマニラから遠く離れたブキドノンに引っ越すことになったカイロ。
2人は現実を受け入れながらも前に進もうとするが、ガブは引っ越しの手伝いをするカイロの幼馴染ウェスリーの存在を知る。
やきもちを焼いたガブはつい感情的になってしまい…。

ガブとドライブするカイロ。距離を取りつつもデートを楽しみます。ガブは「カイロの天使」と刻印され自分の写真を入れたドッグタグをカイロにプレゼント。自分用には「ガブのベイビー」と刻印されカイロの写真が入ったドッグタグを用意しており、早速つけます。
子供用の遊具で遊び、公園の緑を楽しむ二人。「カイロ、愛してるよ。僕は君を毎日幸せにしたい」とガブは絶え間なく愛を囁きます。

ScreenTimeに「君は僕の心にいるから近くに感じる」「距離が愛を深める」「君がどこにいてもいつも心の中にいる」と連続登校するガブに、「どこに行っても僕は君のものだよ」と返信するカイロ。パールはコメントから二人を応援します。

カイロは生配信を再開。ガブは相変わらずカイロの配信にコメントしまくり惚気たり邪魔をしたりと好き放題。カイロがガブを無視して一対一の対戦相手を探し始めた時、「SOB!」と何度も発言するユーザーを発見。「マスターウェスリー久しぶり」と大喜びのカイロ。そんなカイロに嫉妬するガブ。「ソブ!久しぶり!覚えててくれてよかった」「当たり前だろマスター」と2人は楽しげにゲームを始めます。

「パールは元気?最近連絡がないけど」と食事をしながら電話越しにガブに話しかけるカイロ。「僕も知らない、ソブ」と当てつけのように何度も「ソブ」を連呼され、「彼は幼馴染なんだよ」と弁解するカイロ。
「なぜあだ名で呼び合うの?ソブって何?」「BOSSを反対から読んだんだ。小さい頃いろんなゲームでお互いトップを争って譲らなかった。だからマスターとボスになった」「ソブって恋人の呼び方みたい」「考えすぎだよ。”ベイビー”の方がよほどいい。嫉妬してるの?」「そんなことない。あんな不細工なやつ」と不貞腐れるガブ。
カイロは「そうだ、彼と会う?いいやつだから気が合うよ」と提案しますが、ガブは「会いたくない」と即却下。

慌てて「君が会ってほしいならそうするけど…」と取り繕いますが、カイロの部屋で荷造りを手伝うロンドンを見て表情を失います。
「ピザが欲しいな」と強請ってくるロンドンに快諾するガブ。「引っ越しは大変だ」とカイロがこぼすと、「残される方が辛い」と真顔で返すガブ。「からかっただけだよ。僕を忘れないでね」と言いつつも、言葉の棘を隠せません。

「ブキドノンに持って行って」とアルコール消毒スプレーを送るガブ。パールがビデオ通話は無視するのに投稿はし続けるので暇です。ガブはウェスリーについて調べ始めます。ウェスリーはハリーポッターマニアのようです。

「生配信で君の名前を見て驚いた」と楽しげにウェスリーと会話するカイロ。「母さんから君たちがブキドノンに引っ越してくるって聞いて検索したんだ。君のママに頼まれたんだよ。旅行許可証を手配してほしいって。だから引越しのことを知ったんだ」「ここの生活は退屈だ。でも君がしたら楽しくなりそうだよ。実はママに医学部には進みたくないと話そうと思ってここに戻ってきたんだけど、その矢先にパンデミックが起きたんだ。ママを知ってるだろ?理解してもらえるはずない。何か別のことがしたいんだけど」「何がしたいか分からないのにブキドノンに戻ったの?」「映画関係かも。最近写真にも興味がある。絵画もやってみたい。でも両親が医者になれとうるさくて…」「説得するのは大変だな」「今話したら追い出される」「まだママが怖いのかよ」「お前もだろ!」と2人は真面目な話をしつつふざけます。

ガブはウェスリーに対抗意識を燃やし、彼の絵を「インクのシミ」と非難し、彼の顔やダンスを不細工だと嘲笑します。「気取り屋め」と馬鹿にしますが、写真を漁っている最中に幼い頃のカイロとウェスリーの写真が出てきたため真顔でページを閉じます。

パールはライブ配信で誰かと楽しそうに話しています。彼女はすっかり有名ブロガーの一員のようです。久々にパールも含めてテレビ電話をするカイロとガブ。パールには好きな人ができたようですが、ガブに元カレのジェームズを殴られたことがあるため、正式に付き合ってから実際に会うようです。
「この筋肉でいつでも君を守るよ」と言うガブに引きぎみのカイロ。「初夜はどうだった?」とパールは尋ねますが、カイロは「結婚したわけじゃない」と言い返します。ベイビーと呼び合う2人を嬉しそうに見つめるパール。

「一度しかデートしていない」と突然不機嫌になるガブ。「ママから外出禁止と言われているんだ」とイラッとするカイロ。
「会えないことは恋人たちにどんな影響を及ぼすか」という記事をシェアするガブ。カイロは「ウェスリーのことを知れば嫉妬しなくなるはずだ」と彼をガブに紹介しようとしますが、ガブは余計嫉妬し、それを隠して「嫉妬なんかしないよ。紹介してくれていいよ」と返します。

テレビ電話でウェスリーとガブを会わせるカイロですが、ガブがカイロに「ベイビー」と呼びかけたためウェスリーが笑ってしまいます。その瞬間、「ソブなんてダサい」と激怒。ウェスリーは「聞き慣れなかったから。非難するつもりはなかった」と謝りますが、ガブは「僕とベイビーに文句があるのか」と喧嘩腰。ウェスリーはカイロの口から自分たちは恋人だと紹介されて満足します。ウェスリーは好青年で、二人の仲を応援。

カイロが「好きな数字のルートを瞬時に計算する」遊びをしようと言い出し、怪訝な顔になるガブ。どうやらウェスリーは暗算が得意らしく、ガブはそれが気に入りません。
「ミルクのCMに天才として出演したよね」とカイロはまるで自分のことのように自慢しますが、ガブは「僕もCMに出たことがある!見せたよね?」とウェスリーのスクショにひどい悪戯書きをして鬱憤晴らしをしながら対抗します。「通行人として映っただけでしょ」と言うカイロに本気で食ってかかるガブ。ガブの勢いに困り、カイロは思わず宥めます。

「ソブは僕をマスターと呼ぶよ」と自己紹介したウェスリーに、「はっ!モンスターね」と馬鹿にするガブ。ウェスリーの表情が曇ります。ウェスリーは「二人の出会いは?僕たちは幼馴染だよ。ブキドノンでしか会わないけど」「彼のおばあちゃん家が近所なんだ。引っ越してきたらお隣さんだよ」と言うと、ガブは「大丈夫」と言いつつ顔を顰めます。

同じ頃、パールはSNSで元気に活動中。「遠距離恋愛は成功する?」というテーマで書いたブログに、「愛と信頼があればうまくいく」と書き込むガブ。しかし「遠距離恋愛はうまくいかない」「周りの人が干渉するとうまくいかない」「傷つくからやめておいた方がいい」と否定的なコメントが並んでいます。

ウェスリーの「ソブと再会した!近々会えるね」という投稿に怒りマークのスタンプを押すガブ。カイロと話をしようとしますが、「ママとの用事があるから」と断られ、パールに連絡するガブ。パールも忙しいようで構ってくれません。

テレンスが「パンデミックでは恋愛はみんな遠距離のようなものだ」とつぶやいており、その直後に電話がかかってきます。「誰かと話したくなったから。みんな忙しいし」と寂しげな彼に、ガブは心配になります。
「前より元気はないけどそれは皆同じ。話し相手が欲しいんだ。いい?」と言う彼に、思わず頷くガブ。テレンスは顔を綻ばせます。

 

第11話 抑えられない嫉妬

<あらすじ>
カイロに対する愛情から苛立ちを隠せないガブだが、モヤモヤを抱える彼に良きアドバイスをくれたのは、意外にもテレンスだった。
一方、SNSでの2人のやりとりを快く思わないカイロは、テレンスの過去の一件を未だに許せずにいた。

テレンスはガブと話して心が晴れたようです。また友達に戻ろうと提案するガブ。
テレンスは仕事漬けの両親や兄弟とはほとんど話さないのだそう。彼はパールの投稿に激怒しているガブを心配します。

パールは新しい仕事と恋人とで忙しく捕まりません。ガブは自分は一人ぼっちだと零します。カイロがブキドノンに引っ越すことで、彼が幼馴染のウェスリーと仲良くなるのではと嫉妬していると吐露。テレンスは昔は嫉妬なんかしなかったのに君は変わったなと驚きつつも、カイロに素直に気持ちを伝えるべきだとアドバイス。「信用していないと思われたくない」と躊躇うガブ。

ガブが1人になるからとわざと兄弟との時間を減らしてまで一緒にテレビ電話越しに食事を取るカイロに感動するガブ。「特別だぞ、抱きしめてやる」「ありがとう、抱きしめ返す」と2人は互いの顔写真のついた枕を抱きしめます。
料理をしていたらおばあちゃんのことを思い出し、家の中がとても静かなことに気づいたガブ。それで悲しくなってしまったようです。

「うちの地域でロックダウンが延長されるって噂がある。感染者が出たからね。外出は絶対しないよ。君を空港に送る時は気をつける」と笑うガブに、カイロは母にガブを紹介できると喜びます。

順調に引っ越しの準備をするカイロに寂しさを感じるガブ。

市役所に行ったウェスリーはブキドノンへ来る方法をカイロに伝えます。旅行バスと医療証明書を取得し、PCR検査も受けてくること。到着したら14日間の隔離生活(少なくともマニラの隔離施設よりはマシそうなホテル)が求められること。
「嬉しそうじゃないね。誰かと離れたくないんじゃない?」と尋ねるウェスリーに、「いろいろ複雑だからね。ガブと仲良くなれたから本当は引っ越したくないんだ」と答えるカイロ。ウェスリーは生きるには1日4回、成長するには12回ハグが必要だと有名セラピストの記事で読んだらしく、遠距離恋愛を心配します。

その時、ガブが2人の電話に入ってきます。ウェスリーが話の途中でうっかり飲み物をこぼした時、「おばあちゃんのマグカップを割ってすごく怒られたよね」と昔話をして2人は盛り上がります。服がベタベタするからと上裸になったウェスリーに対抗して脱ぎ出すガブ。笑顔で「カイロをソブと呼ぶな」「話はもう終わっただろ?」と牽制します。カイロはガブがウェスリーに喧嘩を仕掛けようとしているのを見て慌てて電話を切ります。

パールが久々にガブとカイロを収集。カイロは「僕のベイビーは君だけなのに嫉妬するな」と言いますが、「ウェスリーは絶対君が好きだ」とガブは断言。「じゃあ彼と絶交すればいいわけ?」とカイロが怒ると、「わからない」と突然突き放すガブ。パールは喧嘩はやめてよと憤慨。

「喧嘩はやめようよ。もう馬鹿なこと言わないから」とガブはカイロに懇願するも、一方で「他人にちょっかいをかけたがる奴がいる」とウェスリーに喧嘩を売るのをやめません。その投稿にテレンスが「誰か特定の人のことを言ってる?」と返信をしていました。
「半分ね」「僕のアドバイスは前と同じだ。ちゃんと話せよ」と話す2人を見て、「2人とも仲が良さそうでよかった」と刺々しい返信をするカイロ。

「ベイビーと呼ぶな。なぜテレンスと通話を?いつから話すようになった?彼のしたことを忘れたわけじゃない。彼は僕には謝ってないしね。なぜ自分と奴の行動を庇う?」「君がブロック解除しようと言ったんだろ?」「君がテレンスと離すなら僕もウェスと話す。友達と話すのに罪悪感を感じたくない。テレンスは君に未練がある」。

「今からすぐ行く。僕たちうまくいかない?僕と別れたいの?君のことは信じてるけとあいつは無理だ!」と言うガブに、「馬鹿なことはやめろ。ブキドノンに引っ越したらどうするつもりだ。彼は僕の友達で、友達は僕の一部だ!」とカイロは反論。

ガブはテレンスとの交流は認めてほしいが、ウェスリーとカイロが交流するのは許さない。「僕の気持ちを考えたことないだろ!」とカイロを罵倒し、「もういい!」と電話を一方的に切ります。

 

第12話 境界線を越える

<あらすじ>
パール主導で突然開かれた4人勢ぞろいのWeb会議は、状況をさらに悪化させ不発に終わってしまう。
もうガブとはダメなのかな…引っ越しの準備を着々と進めながらも、心が離れていく不安に駆られるカイロ。
そんな彼を救ったのは母からの意外な提案だった。

パールはカイロとガブが冷戦状態なのを気にして、「真相を確かめましょう」とテレンスとウェスリーを招待して5人で話すように促します。

ウェスリーはガブが遠回しに自分を攻撃していることに気づいていたため、「何が言いたいなら面と向かって言ってくれ。不安を僕に当たり散らすなよ」と言いますが、ガブは喧嘩腰に「カイロの気を引こうとしてる!この目立ちたがりが!引っ掻き回すな!」とつっかかります。ウェスリーは「僕はカイロを好きだけど、君たちの関係を尊重してるしそのうち冷める」と言いますが、ガブは「やっぱりこいつはそうだったろ」と大笑い。ガブ以外の一同は静まり返ります。

テレンスは「ガブも僕も話す相手が必要だったんだ」と言いますが、カイロは「朝から晩まで電話をしていて、なぜテレンスが必要なんだ?」とガブを問い詰めます。

ガブは「君に言えないことがあるだろ。君から離れる辛さとか」と言い、「それは話し合っただろ」とカイロが言っても「納得してない!君と離れるのは嫌だ!」と駄々をこね始め、「君が悪い」と互いに罵倒する羽目に。ガブとカイロはさっさと退出し、不思議とテレンスとウェスリーはいい感じに。

テレンスはガブに、ウェスリーはカイロにそれぞれへの愛を確認し謝るようにと言いますが、ガブは「カイロは僕の感情を無視する」、カイロは「ガブは嫉妬深すぎる」と怒ります。
しかし引っ越しの日が近づいてきて、カイロはガブと直接話そうと提案します。

カイロの近所で再度会う2人。ガブは「僕は精一杯受け入れようとしてるけど辛い。君に助けてほしいんだよ」と泣きながら言います。カイロは「辛いのは君だけじゃない。残りたいけどママのケアが最優先だ」と言います。
ガブは「僕は君の嫉妬を受け入れたのに君は僕に嫉妬すら許さない」と責めます。カイロは「君はウェスと僕を離したいだけだろ。恋人でも僕の友達を選ぶ権利はない」と激怒。
顔を見て話せば問題を解決できると思っていましたが、予想外に2人の溝は深かったようです。

カイロが帰りの車内で酒を煽っていると、母からキッチンの荷造りを手伝ってと電話が入ります。世界は僕らの幸せを祝福していないんだと泥酔しながら泣くカイロに、母は自分と父さんも最初は遠距離恋愛だったと話し始めます。
父は船乗りで、母はブキドノンに住んでいました。それが5年続き、やっとマニラに落ち着きました。SNSのない時代、電話だけで2人の心は繋がっていました。互いへの愛を毎日育てなくてはいけないから努力が必要だけど、そうすれば愛は必ず育つからと言われ、カイロは感謝します。

ウェスリーからカイロに、母に通行許可証、診断書、PCR検査の結果を持たせるようにと最終確認の電話が入ります。ウェスリーはガブとカイロの仲を心配しますが、カイロは別れを告げられそうにないからとうやむやにしたままマニラを後にします。

パールはカイロがもう出発したとガブに連絡しますが、ガブは二日酔い状態。パールは「僕に来てほしくないかも」と言う彼に、「仲直りしなさい!愛を伝えるのよ!」と背中を押します。

カイロは空港に行く前に泣きながら母に寂しいと電話します。すると母は「部屋はまだ売れてない。使っていいわ。でもあげられる時間は1週間だけ。家族が揃わないと不安よ」と猶予期間をくれます。カイロは慌ててガブに会いに行きそれを伝え、仲直り。

ガブは両親や祖母が亡くなったことでまた愛する人を失うのではと過剰に怯えてしまっていたと謝罪します。カイロは決して別れないと約束します。PCR検査で陰性だったことを伝えたガブ。2人は初めて直にキスをします。

その晩は2人でピザを食べさせ合います。その最中にパールが現れ、3人は抱きしめ合い、ダンスをします。
2人で1つのベッドに眠る2人。互いに寝顔を見つめ合い、微笑み合います。

 

第13話 番外編

<あらすじ>
人々の心に暗い影を落としたパンデミックの災禍により、孤独になったテレンスの心もまた、大きく影響を受けていた。
くすぶった気持ちを晴らすためにネットの世界で出会いを求めるテレンスは、そこで思いがけない再会を果たす。

ScreenTimeで「君を失っても平気な人に夢中になるな」という投稿を見て、ガブを思い出しため息をつくテレンス。
長引くロックダウンでテレンスの心は疲弊し切っていました。ガブへの未練、罪悪感、孤独…1人でそれらの感情を抱えるにはあまりに重すぎて、ScreenTimeでその苦しみを懸命に発散させようとしてもうまくいきません。

そんな折、ChatterというSNSに登録するテレンス。手癖で「ガブリエールの恋人」と登録しそうになり、「ミスター暇人」名前で登録し直します。「話がしたい #裏垢フィリピン」とつぶやいた途端、セックス相手を探す男たちから次々と連絡が来ます。
ペニスを見せつけるような写真を一方的に送られたり、「話したいだけだ」と誘いを断ると「お前はデブの老人なんだろ」と罵倒されたりして、テレンスは「ここでも誰も僕と話してくれない」と途方に暮れます。

テレンスは、ガブと別れた後に告白してくれた女装好きゲイ友達のアキレス・デ・ディオスに連絡します。
ガブのことで落ち込んでいると話すと、「まだ彼のこと引きずってたの!?」と驚かれます。実はテレンスがガブと別れたのは、彼との関係が両親にバレてカミングアウトしなければならないことを恐れたからでした。「浮気した」と嘘をついて別れたものの、「あの時の自分は勇気がなかった」とテレンスは過去を反芻して落ち込みます。

落ち込む、男性、膝を抱える、体育座り、悲しい、がっかり

アキレスと同じ経験をしたテレンスは「好きな相手に好かれないのは辛い」と呟きます。
そして、「君との話が恋しかった、君はどうであろうと魅力的だ」とかつて傲慢だった自分の言動を謝罪します。
アキレスは面食らい、「あなたの魅力は不遜なくらいの余裕だったのに、今はそれが全くなくなってしまったのね」と切なそうに言います。電話を切った後も、アキレスはテレンスの落ち込んだ様子が気になり、自分は彼のタイプではないと分かりながらもまた彼に恋心を抱き始めてしまいます。

人恋しいテレンスはScreenTimeでアキレスにたびたびチャットを送るようになります。
しかし、タイムラインにパール、ガブ、カイロが仲直りしていちゃついている写真が流れてきたため、彼らを応援してはいるものの複雑な気持ちになります。

Chatterをまた開きますが、やはり体目的の男たちからしか連絡が来ません。ため息をついていると、突然「アインチ砲」と名乗る男からDMが届きます。「肉体関係はお断りだよ」と初手で連絡するテレンスに、「そんなことしないよ」といかにも無害そうな連絡が届きます。

「魔法を信じて自分を愛せ」と一行だけ書かれたアインチ砲のプロフィールを見て、他の人とは違うようだと対応を改めるテレンス。
アインチ砲は、「匿名の自分こそ本当の自分だ。友達には言えないことでもここでならさらけ出せる」と、テレンスの悩みを聞こうとしてくれます。

テレンスは、「自分には前に進む権利がないと感じる」と正直な思いを吐露します。大好きだった元彼を傷つけてしまい、彼が幸せそうな姿を見るたびになぜ彼の手を離したのかと後悔してしまうと。
アインチ砲も、「君ほどじゃないけど僕もつらい。恋人がいる相手を好きになった」と告白。2人は早速電話番号を交換し、酒でも飲みながら話そうと約束します。

テレンスへの恋心が再燃したアキレスは電話したいと乞いますが、テレンスはアインチ砲と約束したからとやんわり断ります。「待つのは慣れてるからいつでも電話してね」と健気なアキレス。

そしてテレンスがアインチ砲に電話すると、テレビ電話の画面の先にいたのはまさかのウェスリーでした。
ガブとカイロの痴話喧嘩テレビ電話に乱入させられて以来ウェスリーと再会し、また会えて最高だよと笑いあう2人でした。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

ガブ、一刻も早くウェスリーに謝るべきじゃないですか?

一度もガブに敵意を見せず、それどころか2人を応援すると一貫して言い続けるウェスリーに対して一方的に、「モンスター」やら「カイロの気をひこうとする目立ちたがり」やら散々悪口言ったくせに、ハピエンになったら全部がなかったことになるんですか?おかしくないですか?

それにガブが異常な執着心でカイロの友人関係をぶち壊した言動は確実にDVですよね?仲直りしたって言ってますけど、ガブの言動の改善は全く提示されてませんよね?

メインカプの恋をこんなに応援できないBLドラマは初めてでした。怒りが収まりません。

小錦あや
小錦あや

うーん、たこわさちゃんも言っていますが、正直ウェスリーへの当たりがキツすぎて、なんでこの子何も悪いことしてないのに一方的にガブにこんな責められてるの?ってかわいそうでしたね。

9話で終われば文句なしの大団円だったのに、どうして13話まで続けてしまったのか…。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

フィリピンの方々の「普通の恋愛」が分からないので、「これがフィリピンでの”幸せな恋愛の形”なんだろうなあ」と思いながら観ていました。

人によっては不快感があるかもしれないし、全くそれを感じずハッピーに観終えられる方もいるでしょう。

まあ誰にでもおすすめ!という作品ではないかなあという感じはしました。

今回3人が見た「ゲームボーイズ SEASON1」は、Amazonプライムビデオ、U-NEXTで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:Amazon.co.jp: ゲームボーイズ SEASON 1(字幕版)を観る | Prime Video

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