タイBLドラマ「Dear Doctor―死神が愛した医者―」の全話ネタバレ・あらすじ一覧|死を宣告する死神×命を救う医者の相反する二人のラブストーリー

ドラマ

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「ラブ・バイ・チャンス」シリーズ、「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」など大人気ドラマを世に生み出してきた制作会社Studio Wabi Sabi作品!人間に死を宣告する“死神”と患者の命を救う“医者”が、相反する関係に苦悩しながらも惹かれ合っていく感動のラブストーリー!「Dear Doctor―死神が愛した医者―」

全話のネタバレ・あらすじ一覧を掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:Dear Doctor―死神が愛した医者―|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

ワケありの死神×熱血人情家の医者 のお話。

<あらすじ>
プラカーンは病院内で実力のある優秀な外科医の1人。
彼は“トゥアピー”と呼んでいる死神を見ることができる不思議な力があった。
人の命を助けたいプラカーンにとってトゥアピーは最も会いたくない存在だが、トゥアピーがプラカーンの隣の部屋に引っ越してきたことをきっかけに、2人の距離はだんだんと近づいていく——。

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こんな人におすすめ

  • ファンタジーBLも現代BLも大好き💕
  • タイBLが好き🇹🇭
  • お仕事モノのBLに興味がある🥼✨

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

①Studio Wabi Sabi最新作&多数のBL作品に携わるスタッフ陣が集結!

本作は、「ラブ・バイ・チャンス」シリーズや「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」などの名タイBLドラマの数々を手掛けた制作会社Studio Wabi Sabiが贈る新作ドラマです!
プロデューサーには、監督としてドラマを通し多くの人々の心を掴んできたシワット・サワットマニークン氏が参加。
また、監督にはこれまでBL作品に携わってきたパデート・オンラフーン氏をはじめ、「My Gear And Your Gown」の脚本を担当したクスリン・メークウィパート氏とペンパン・ホームチャン氏が再びタッグを組むなど、実績ある制作陣による上質なドラマに仕上がっています。

 

②死神と医者が惹かれ合う…全く新しいジャンル、医療×BLの幕開け!

数々のBL作品を生み出してきたタイで、意外にも、 “死神”を主人公にした作品は本作が初です。
本作は、死神と医者という人間の生死において相反する2人がその壁に苦悩、克服しながら2人だけの愛を見つける感動のラブストーリーです。
ファンタジーではあるものの、それを感じさせないリアルさ溢れる演出と、重みのあるテーマながらコミカルなシーンの数々に笑いがこぼれる、メリハリの利いたストーリー展開に引き込まれること間違いなし!

 

③待望の再共演、ナット&カーンの新境地!

主人公・プラカーン役のナットことナチャポン・ラッタナモンコンと、トゥアピー役のカーンことカシデート・ホンラダーロムは、2016年に公開されたオムニバスドラマ「Views of Love」の1エピソードである「Grey Rainbow」で共演。タイ国内で今のようにはBLドラマが制作されていなかった当時、LGBT作品の1つとして世に送り出され反響を呼びました。そんな彼らの本作への出演が発表された当初大きな話題となり、満を持しての再共演に喜びの声も。劇中では落ち着いた大人の雰囲気をまとい、お互いに相容れない医者と死神という難しい役柄ながらも息の合った演技を披露しています!

 

 ネタバレ感想

第1話 第1のチケット

<あらすじ>
私立病院の外科医プラカーンは、手術中に亡くなった患者の魂を迎えに来た死神トゥアピーを目撃する。
普段は人と同じように暮らしているトゥアピーだが死神の姿になるとプラカーンにしか見えなくなる。
そんなある日、プラカーンはトゥアピーが捜している魂の持ち主の写真を見せられるが…。

道を歩く老婆の荷物をひったくった泥棒を、近くの食堂で食事をしていた男が追いかけます。泥棒は私立ピタックチッティ病院に逃げ込み、行方が分からなくなります。

敏腕外科医ブラカーンは、泥棒を探す男を見つけて顔を顰めます。男の名前はトゥアピー。プラカーンにだけ見える死神です。
何をしに来たのかと冷たく問うプラカーンに、トゥアピーは「ここに入院しているジーンちゃんの父親・プラジャックの魂が病院に迷い込んだのだが行方を知らないか」と尋ねます。知らないふりをするプラカーン。病院は死者が好む場所のため、死神はよくこの病院をうろついています。

そこにバスの転落事故で重症者多数運ばれてきます。死んだばかりの魂たちは未練がましく現世の人間に関わろうとしますが、命には時間があり、魂は人間と一緒には過ごせません。トゥアピーは次々と魂を冥界へ導きます。
プラカーンはクイッティアオという食べ物が好きで、仲の良い看護師のキータとともに昼食によく食べています。

プラカーンは転落事故の患者を全ては救えなかった罪悪感から、救急車の台数を増やして、より多くの患者を受け入れられるように出資者会議で提案します。しかし、病院の出資者であり同僚でもあるメーター医師が先にMRIの導入を提案しており、もし救急車を増やすならMRIの導入と引き換えだと言われてしまいます。メーターは困惑し、プラカーンに提案を引き下げるように求めます。プラカーンは怒り、その場を後にします。

プラカーンとメーターがいがみ合っているのは、外科部長の座を争っているせいです。女医のヌットと三人、大学時代はずっと仲が良かったのに…。ただ、メーターは優秀ですが冷徹で、あまり支援者は多くありません。それに対してプラカーンは人情に厚く、支援者は多いです。今の病院理事長、ムアンラームはメーターの叔父ですが、メーターに、現状ではプラカーンが優勢だと言い渡します。

クイッティアオを店で食べるトゥアピー。死神にとっては食事は耐え難いほど苦いものであるはずですが、トゥアピーは「思い出の味だから」と美味しそうに噛み締めます。

四年前、プラカーンが病院内でペンを落としたところ、偶然にもトゥアピーの靴に当たり、二人は出会いました。

トゥアピーが座っていると、少年がクイッティアオを差し出し、「すごく美味しいよ」と微笑みます。

「ついてくるな、現れるな、僕に死神は必要ない」と怒るプラカーンですが、トゥアピーはどこ吹く風です。

帰宅したらプラカーンはシャワーを浴びます。浴室を出ると、別の部屋から音がしました、鈍器を片手に恐る恐る音の方へ近づくプラカーン。音の元へ襲い掛かろうとすると、そこにはトゥアピーが。驚いたプラカーンは腰に巻いていたタオルを落としてしまい、トゥアピーは隣に引っ越してきた報告に来たつもりがプラカーンの全裸を見てしまい驚き慌てて去っていきます。

 

第2話 思い出のチケット

<あらすじ>
プラカーンの隣に越してきたトゥアピーは、プラカーンの車で一緒に病院へと向かう途中、ある泥棒の魂を迎えに行くことに。
その男が臓器提供を希望していたことで偶然にもヌットが担当する患者ジーンが移植を受けられることになる。
しかし、移植する腎臓が泥棒のものだと知ったジーンは手術を嫌がり病室から逃げ出してしまい…。

プラカーンの隣に越してきたトゥアピーは、プラカーンの車で一緒に病院へと向かいます。なぜ隣に引っ越してきたんだと嫌がるプラカーンに、プラカーンの近くにいたいからとでも?と揶揄うトゥアピー。
その時、トゥアピーの心臓が妙な音を立て、妙な映像が見えます。慌てて車を止めてもらうトゥアピー。何かの力に導かれるまま歩いていくと、そこには血まみれの男が倒れていました。それは昨日、老婆の鞄をひったくっていた泥棒でした。

泥棒の名前は、チャイヤチョーク・チューチープ。救急車が来て、泥棒の懐から臓器提供意思カードを見つけます。なぜ死に際に良いことをしたくなるのか理解に苦しむと言うトゥアピーに、先輩の死神であるA001は、「死に際で良いことをしたくなるのは、恵まれなかった人間の良いことができる最初で最後の機会だから」だと教えてくれます。

泥棒が臓器提供を希望していたことで偶然にもヌットが担当する患者ジーンが移植を受けられることになりました。しかし、移植する腎臓が泥棒のものだと知ったジーンは手術を嫌がり病室から逃げ出してしまいます。ジーンの家族は移植に賛成しています。

ジーンの主治医であるヌットは困り果て、プラカーンは彼女を励まそうと手を握りますが、それを見たメーターは「院内でいちゃつくな」と激怒。メーターはジーンの他にも移植提供を待っている患者はいるのだから、10時間は待つがそれ以上に時間が必要と言うなら別の患者に移植すると宣言。プラカーンはジーンを説得しようと決意します。

ジーンがどこに隠れたのかと院内を必死で探し回るプラカーン。トゥアピーはプラカーンを呼び止め、透視します。ジーンを見つけたプラカーンは、ジーンの父親が死ぬまで彼女のために働いていたことを引き合いに出し、泥棒もいいことがしたいのだと説得します。プラカーンに感謝されたトゥアピーは、死神には瞬間移動など特殊能力があるのだと微笑みます。

ジーンへの移植が決まりほっとしたプラカーン。キータからピザデートに誘われますが、すげなく断ります。
トゥアピーとカフェでミルクティーとチーズケーキを食べていたプラカーンは、口の周りが汚れてると言われ、食べくずを指で取ってもらいます。その瞬間、プラカーンは年上の青年から幼い頃に同じことをされた記憶を思い出します。「前にどこかで会ってないか?」と言うプラカーンに、神妙な顔をするトゥアピー。

 

第3話 勝利のチケット

<あらすじ>
病院では新人医師のナティーが加わり、プラカーンとメーターは外科部長の座を懸けて争うことになる。
何としてもその座を勝ち取りたいプラカーンは、高評価を得るために無理をして仕事をこなしていた。
そんな働き過ぎのプラカーンをトゥアピーも案じていたある日、プラカーンは手術中に持っていた器具を落としてしまう。

死神は、半径10キロ以内の死ぬ者が任務の範囲です。嗅覚はなく、食事はできませんが、全て苦く感じます。人より体温が低いです。人の記憶には残らず、記憶を蘇らせたら冥界に罰を下されます。契約すれば、望みのものが手に入ると言われています。先輩の死神であるA001は、トゥアピーこと新人の死神888を監視する役目を負っています。A001はトゥアピーに「あの医者に絶対に気づかれるな、彼を死神にしたくなければな」と釘を刺します。

キータがピザデートに振られて落ち込んでいると、謎の青年が何かを尋ねようと彼に近づきます。しかしキータは落ち込むあまりそれに気づかず、話しかけられた後も上の空。青年は「こんな看護師に世話をされる患者がかわいそうだ。ひどい病院だ」と吐き捨てて去っていきます。キータは憤慨し、あの男は何者だとひとりごちますが、実は彼は、後日赴任予定だった新人医師のナティーでした。

外科部長を決めるため、チームを編成しろとムアンラームに命じられたメーターとプラカーン。チームごとに成長度合いや患者からの満足度を調査し、よりポイントが高かった方が外科部長に任じられるとのことです。新人医師のナティーと看護師のダッキーは「評価があるならメーターのチームに入りたい」と言い、プラカーンは気まずくなります。

体調の悪い老婆を退院させようとしていたキータを見咎めるナティー。彼女の主治医であるプラカーンはもう退院して問題ないと言ったと言い張るキータ。ナティーは納得できません。

外科部長の座を射止めるため、働き詰めのプラカーン。あまりの激務ゆえ、プラカーンは手術中に器具を落としてしまい、それを看護師たちに見られ、心配されます。同じくこの病院で働いていた医師の父が他界してからずっと働き通しで、誰からも心配されたことがなかったとふと思います。器具を落としたことを小耳に挟んだナティー。

嫌味っぽいナティーは同僚たちから嫌われており、周囲からのあまりの評価の低さに、メーターから呼び出され怒られてしまいます。ナティーは報復のために、プラカーンが体調の悪い老婆をそのまま退院させたり、器具を落としたりして業務に集中していないことを告げ口します。老婆はたしかにプラカーンの手術の後に新たな病気を患っていました。

トゥアピーに体調を心配され、これまでずっと壁とばかり話していたけれど、壁じゃなく君に話せて気が楽になったと言うプラカーン。気を楽にするために花を植えたらどうかと苗を持ってくるトゥアピーに渋い顔をするプラカーンですが、トゥアピーは「花は咲くかどうかではなく待つことに意味があるんです」と言います。プラカーンは外科部長になるためメーターに勝つことがそれほど重要なのかと考え始めます。二人でプラカーンの家の庭に、花を植えます。もし花を植えてから1ヶ月以内に咲けば、トゥアピーの着ているようなアロハシャツで1日過ごしてやる、そしてお前も1日仕事を休めと啖呵を切るプラカーン。

ナティーの報告を受けて、プラカーンの担当していた老婆の主治医がメーターに変わったりといくつかの揉め事はありましたが、結局、ナティーは自分が余計な報告をしたせいで医局を混乱させたと謝ります。プラカーンはナティーの謝罪を受け入れ、自分が同じ立場でも同じことをしただろうと言い、器の大きさを見せつけます。

 

第4話 海へのチケット

<あらすじ>
庭の花を咲かせたトゥアピーはプラカーンに約束のアロハシャツを着てもらおうとするが、プラカーンはその約束を破りトゥアピーを落胆させる。
そんな中、病気の母から約束の大切さを諭されたプラカーン。
償いをしようとみずからアロハシャツを着てトゥアピーの家に向かい、さらにトゥアピーの行きたい場所へ連れていくと話し…。

少年から海の話を聞く、病院着を着たトゥアピー。貝をあげようとくるプラカーンに、トゥアピーは「貝は海でしか生きられない。取ってくるのはかわいそうだ」と貰うのを拒否します。反省した少年は、トゥアピーに貝の代わりにとアロハシャツをあげます。トゥアピーは喜び、二人でアロハシャツを着て海で遊ぶ絵を描きます。

担当である老婆の病気について、ヌットがよくある症例だとコメントしてくれたことについて感謝するプラカーン。ヌットは、自分の机に「内視鏡的逆行性胆道すい管造影後」の本を誰かが置いていたため、変な症例ではないと分かったと言います。実はその本はトゥアピーが持ってきていたものでした。

プラカーンの庭に、たった1日でトゥアピーの持ってきた花が咲きました。トゥアピーは約束通り1日アロハシャツを着てほしいと言いますが、プラカーンは耐えられないと言い、約束を反故にします。途端に口数が少なくなりそっけなくなったトゥアピーに、死神でも約束は守らないといけないのかと軽口を叩くプラカーン。どんな人でも約束を守らない人は嫌いだと思うと正論を言われ、ぐっと黙ります。

プラカーンの母の身の回りの世話をするアップソーンという侍女から電話が入ります。母の容態が悪化したようです。しかし結果的に何事もなく、それでも入院中の母を案じるプラカーンですが、母はアップソーンとともにプラカーンに何かを隠しているような素振りです。

キータが同僚の看護師に告白されてるところを見てしまうナティー。好きな人がいるとキータから聞き、それが誰なのか気になり始めます。

現時点でプラカーンとメーターのどちらが優勢かを宣告するムアンラーム。メーターが負けていると聞き喜ぶプラカーンですが、プラカーンが外科部長になればメーターが病院を去ると聞き、気が気ではありません。
プラカーンと父の間には何か確執があるようで、プラカーンは父を許せないと言います。がんの母は、死んだ父を許してほしいと言い、約束を守れないなら約束しないでと懇願します。その瞬間、プラカーンの脳裏にトゥアピーが思い浮かびます。プラカーンは彼との約束を破ったばかりです。
プラカーンは帰宅すると、翌日、トゥアピーにアロハシャツで会いに行き、二人で海を見に行きます。

メーターはプラカーンよりも点数を稼ごうと必死で働きます。ピタックチッティ病院の経営をプラカーンに渡すなという父からの遺言を守りたいのです。産休のプーン先生の仕事を全て引き受けていると、ヌットは「そんなに勝ちたいのか」と怒鳴りつけます。自分に勝ってほしいならそんなことは言わないはずだとメーターに言われたヌットは図星を突かれ怒って去っていきます。

プラカーンは海でメーター一族秘伝のソースにつけたバーベキューをトゥアピーに振る舞っていました。学生時代はヌットと三人仲良しだったのにと懐かしがるプラカーン。
食後は二人とも海辺で遊びますが、トゥアピーが少しだけ目をつぶっている間に、プラカーンの姿が見えなくなってしまいます。慌てるトゥアピーは泳げないにも関わらず海の中に入り、溺れそうになります。すんでのところでプラカーンに見つけられ、トゥアピーは「先生、もういなくならないで」と半泣きで彼を抱きしめます。

 

第5話 誰も要らないチケット

<あらすじ>
海に行ったことで距離が縮まったかのようなプラカーンとトゥアピー。
そんな中、車で出勤していたプラカーンは事故現場に遭遇する。
救急隊員でプラカーンの知人のバートが到着し救助しようとするが、バートはプラカーンの目の前で車にひかれてしまう。

手術同意書を前に不安がるトゥアピー。少年に「サンヤーお兄ちゃん」と呼び止められた彼は、プラカーンと呼ばれるその少年が医者になると聞いて、死神になると決意します。

メーターチームに属するナティーは、プラカーンの点数を下げようと、キータがプラカーンを好きだから、二人の仲をこじらせれば仕事がやりにくくなるのではとメーターに告げ口します。しかし、メーターは私情を持ち込むのは嫌いだと突っぱねます。とはいえ、プラカーンが誰を好きなのかは気になるようです。

ナティーが仮眠室のベッドに寝転がろうとすると、先客がいました。キータです。偶然ナティーの体に触れたキータは、彼の体があまりにも凝りすぎていることに衝撃を受けます。マッサージしてやっていると、ナティーの腹が鳴ります。一緒にピザ屋に行く二人。ピザを前にして、キータは自分は施設育ちだからピザは贅沢品だったと感慨深げに言います。ナティーも母子家庭ゆえに貧乏で、勉強するための灯りさえなく、ピザなど夢の食べ物だったと言います。似た境遇だと気づいた二人は、心を通わせ合います。

死神の先輩A001ことゲートは、「死神とは仕事中に顔を合わさない方がいい」とプラカーンにアドバイスします。
その後、プラカーンの目の前で、救急隊員のバートが車に撥ねられます。同じ頃、病院では腎臓の手術を待っていた女性が痛みに喘ぎ、ナースコールできずにもがき苦しみます。バートの魂はトゥアピーに「姉に腎臓を提供したい」と頼みます。トゥアピーは臓器提供の意思をすぐにプラカーンに伝えます。姉は腎不全で死んでしまい、弟の臓器は別の患者に移植されることに。魂になった姉は、また弟に会いたいと涙ながらにトゥアピーに頼みます。
プラカーンは、「医者になるきっかけをくれたのはバート先輩なのに、何もしてあげられなかった」と嘆きます。さらに、「君のせいだ」とトゥアピーを責め、「君のいない人生の方が良かった」とまで言い放ちます。

家まで送ってやると言うキータに、ナティーは、では寮まで頼むと言います。しかし泥酔したプラカーンを家に送ってほしいとトゥア日までに呼び出され、キータはナティーに謝り、プラカーンのもとへ急いで行きます。その後ろ姿を見ながら、複雑な気持ちになるナティー。

「絶望に慣れたら何も感じなくなると思っていたのに、とても辛い」とゲートにこぼすトゥアピー。
二日酔いのプラカーンに、ヌットが目が覚めたら病院に来てほしいと言っていたと伝えるキータ。ヌットは、プラカーンがバートの臓器提供意思確認を早く確認してくれたおかげで他の命を救えたと感謝します。誰も救えなかったわけじゃないとプラカーンを慰めるヌットですが、プラカーンは、それは自分のおかげではなくトゥアピーのおかげだとひとりごちます。

帰宅したプラカーンはトゥアピーに感謝を伝えようとしますが、トゥアピーは反応しません。居留守を使うトゥアピーは、もうプラカーンの幸せのために会わないと決めたのでした。

 

第6話 失われたチケット

<あらすじ>
プラカーンはヌットから自分の部屋に届く花の花言葉を聞き、さらにキータからではないかと言われ花の贈り主が気になってしまう。
ヌットは、痙攣をよく起こす患者パーファンを一緒に診ることを条件にプラカーンに花の贈り主を探ると申し出る。
パーファンの病室を訪れたプラカーンは、そこで子どもたちと楽しげに話すトゥアピーと遭遇するが…。

プラカーンは、ふと自分の部屋にいつもグラジオラスが枯れる前に次々と贈られてくることに気づきます。ヌットはきっとその花の送り主はプラカーンのことが好きなのだと茶化します。プラカーンが部屋で作業していると、誰かが部屋をのぞいていたような気がしました。部屋を出ると、グラジオラスの枯れた花びらが部屋の前に落ちていました。一体誰が花を贈ってくれているのでしょう?

ヌットは、バーファン・カムイックという担当患者が理由不明の痙攣を起こすので困っているとプラカーンに相談します。
プラカーンがバーファンに会いに行くと、カムイックたち児童はトゥアピーとともに遊んでいました。「弟が寂しがるからお見舞いに来ている」と嘘をついているらしいトゥアピーは、子供達にお菓子やおもちゃをあげて慕われているようです。トゥアピーと話をしようとしましたが、彼は煙のように消えてしまいます。

バーファンの母は娘の病状が良くならないのを心配し、貧乏だと直してくれないのか、病院につれてきたのは死を待つためじゃないと激怒します。ヌットは自分の不甲斐なさに涙し、プラカーンは彼女を優しく抱きしめます。それをメーターが見てしまい、ヌットとプラカーンを激しく罵倒します。本当はメーターのことが好きなヌットはひどく傷つきます。

ヌットは自分を追い込むあまり、倒れてしまいます。小児の外科治療についてはメーターが専門医のため、メーターは点数稼ぎの意味もあり、バーファンのカルテを見ます。さらにバーファンの病例に詳しい専門医に話を聞きますが、類似例の患者はもう死んだと言われてしまいます。しかし患者が死ぬまでに残してくれた症例と照らしてみると、痙攣は脳炎のせいではないかとの答えが出ます。

プラカーンはキータにピザ屋に誘われ、一緒に昼食をとります。キータは告白の文章をスマホにまとめており、いつ言おうかとちらちらとプラカーンを伺いますが、プラカーンは告白される前にキータの好意に気付いてたと言い、やんわりと告白を断ります。グラジオラスは君が贈ってくれたのかと尋ねると、キータは何のことか分かっていないようでした。きっとトゥアピーだろうと当てをつけ、彼の家のドアを鬼ノックするも、居留守を使われます。
「人間は欲深いものだから、持ってるものを失うのを恐れる」と言うゲート。

バーファンの母の元にトゥアピーが現れます。バーファンが入院中さびしくないように、母は曜日ごとに違う編みぐるみを届けていました。最後の曜日分の編みぐるみを届けようと急いで病院に向かっていた時、母は車に撥ねられ死んだのでした。
最後の編みぐるみをバーファンに届けるトゥアピーと、そこに偶然居合わせたプラカーン。トゥアピーはプラカーンを一瞥しますが、何も言わずに消えてしまいます。またしてもトゥアピーに逃げられ、焦るプラカーン。

不謹慎とは知りながらも、今日死ぬ可能性が一番高い患者をヌットに尋ねるプラカーン。ヌットは、トッサポン・ルアンスックウアムさんがそうかもしれないと言います。
ヌットの予想通り、病室前にいたトゥアピーに会うプラカーン。「話す必要などない」と言うトゥアピーを追いかけ、階段から落ちかけたプラカーンは、彼に抱き止められます。すぐさま逃げようとしたトゥアピーを抱きしめて、「もうどこにも行くな」と懇願するプラカーン。

トゥアピーは、会いに来ていた弟がいたのは昔の話だとプラカーンに告白します。トゥアピーにひどいことを言ったと謝るプラカーン。「君がいないと幸せになれない、君の姿を見ないと落ち着かない」と言われて、何も答えられないトゥアピー。

 

第7話 予期せぬチケット

<あらすじ>
プラカーンと庭でバーベキューを楽しんだトゥアピーの元にたくさんのチケットが届く。
一方、プラカーンにも病院から多数の負傷者を受け入れるための緊急連絡が入る。
懸命に命を救うプラカーンのそばで死者の魂を迎えるトゥアピー。

一緒に遊ぼうとトゥアピーを誘うプラカーン。一緒にいたくなくなったら今度は俺が消えると言うので、「じゃあ、今ここにいるのは一緒にいたいから?」とトゥアピーに聞かれて口籠ります。

キータのおかげでプラカーンにまた点数が入ると聞き、ナティーは気が気ではありません。キータがダイエットに関するビラを配ってるのを見つけ、跡をつけます。しかしすぐに尾行がバレてしまい、とっさに「君が好きだから跡をつけてた」と言います。本当なら手伝えと言われ、ビラを配ることになります。

母とテレビ電話するプラカーン。母は何か言いたげでしたが、忙しそうな息子の様子に電話を切ります。眠るトゥアピーに毛布をかけるプラカーンですが、トゥアピーは慌てて起き上がります。その手には大量のチケット(死ぬ予定の人の名前が書かれている)が。

プラカーンが病院に呼ばれて行くと、工場か倒壊して100名もの負傷者が出たとの報告がありました。「それぞれの仕事をしよう」と別れる二人。
魂の誘導に追われた1日の最後、サッチャ・プッパージンさんが今日最後に誘導する魂です。これで終わりだと思ったトゥアピーのポケットに、プラーニー・ピタックチッティと書かれたチケットが新たに入ります。それはプラカーンの母の名前でした。
死ぬ人の秘密を漏らせば、生まれ変われず、愛する人のそばにもいられなくなります。トゥアピーは死神の掟を破ってでもプラカーンに母が死ぬ事実を伝えようとしましたが、ゲートに仕事を代わられてしまい、伝えることは叶いませんでした。

プラカーンのもとに母危篤の連絡が。プラカーンが母の元に着いた時には、彼女はすでに生き絶えた後でした。彼女は延命治療を拒否して死んだとのことです。治療の苦しみが、病気本来の苦しみを上回っていたようだとアップソーンに言われ、絶望するプラカーン。
「分かり合えたと思っていたのにガッカリだ」とトゥアピーに言い放つプラカーン。プラカーンは、医師でありながら実の母さえ助けられなかったことにショックを受け、辞職を決意します。

 

第8話 死のチケット

<あらすじ>
母親を助けることができず失意のプラカーンは医者を辞めることを決意する。
みなが引き止める中、食って掛かったメーターだったが、退職願を理事に提出せずプラカーンの患者まで担当していた。
そうとは知らず、悲しみに暮れひとり殻に閉じこもるプラカーンを見かね、ヌットが自宅にやって来るがプラカーンは聞く耳を持たず…。

プラカーン少年は検査を嫌がり、脳腫瘍で入院するトゥアピーの病室に逃げ込みます。突如、容態が悪化するトゥアピー。プラカーン少年は狼狽えることしかできません。

辞職の決意を固めたプラカーンに、メーターは尻尾を巻いて逃げるんだなと喧嘩を売ります。しかし、絶望の淵にいるプラカーンにはどんな言葉も響きません。ヌットに、どうしてそんなことしか言えないのかと言われても、メーターは逆ギレして去ってしまいます。

ナティーの父が緊急搬送されてきました。父の死を望む自分が怖いとキータにこぼすナティー。ナティーは幼い頃から、酒を飲んでは母を殴る父が嫌いでした。両親が離婚した後は母子家庭になりましたが、貧乏なあまり勉強のための灯りもつけられず、蝋燭でしのいで勉強をしていました。母に蝋燭代を稼がせるのが申し訳なく、医者になるのは辞めると言うナティーでしたが、母に「幸せになってほしい」と説得され、今があります。
迷った時は北極星を探してみるといいと言うキータに、見つからないかもと不安がるナティー。キータは「ここに、目印のおおぐま座がいるだろ」と勇気づけます。

プラカーンの両親は、心臓病の彼の医学部受験をずっと反対していましたが、最終的にはプラカーンのためと、適合する心臓の移植を願っていました。
自分には誰もいないからもう頑張る必要がないと言うプラカーン。トゥアピーは自分がそばにいると言いますが、「そばにいても心を許せなければ近くにいても意味がない」と彼を突き放します。母の魂を迎えに行った時、自分のことを考えたかと尋ねるプラカーンを、無言で抱きしめるトゥアピー。

ナティーの父は「俺が悪かった」と息子に病床で謝りますが、ナティーは無言で去り、父は涙します。

メーターはプラカーンの患者も診ており、ひどい過労状態です。心配するヌットに、看護師たちは「メーター先生は理事会にプラカーン先生の退職届を出してないからこんな状況で…」と説明します。「私が悪かったわ」と書いたメモ付きのコーヒーをメーターに差し入れるヌット。メモをポケットに入れる彼を見てほくそ笑みます。

検温後、病院を逃げ出してしまったナティーの父。彼の行きそうな場所を探し回ります。ナティーがかつて家族で住んでいた場所へ赴くと、出血性ショックで倒れている父を見つけます。彼は家族の写真を抱きしめていました。泣きじゃくる母。ナティーは救急車を慌てて呼びます。

ヌットはプラカーンの家を訪れると、「メーターはあなたのために頑張ってる。あなたは誰にも心を開かない。心を入れ替えなさい!あなたが一人なのはあなたに問題があるからよ」と詰め寄ります。どっちにしても病人は死に勝てないと言うプラカーンを睨みつけて去るヌット。母の遺品も見ていない彼に呆れ果てます。母がプラカーンに宛てた手紙を見つけたトゥアピーは、プラカーンの部屋にそれをそっと差し入れます。

プラカーンのもとに、メーターから電話が入ってきます。工場倒壊の際に診た患者の一人、サッチャが助かったという連絡でした。プラカーンは慌てて病院へ。死神のチケットに名前が入っていたのにも関わらず、彼は奇跡的に助かったのです!

父を信じられずとも、プラカーンの心臓は父が誰かから奪い取ったわけではない、この手紙があなたの力になってほしいと母は手紙に書いていました。焦るあまり事故を起こしてしまうプラカーン。トゥアピーの胸ポケットに新たなチケットが。そこにはプラカーンの名前が書かれていました。

ナティーの父は、彼の奮闘虚しく死んでしまいます。事故現場でトゥアピーと向き合うプラカーン。

 

第9話 忘れられたチケット

<あらすじ>
事故で大けがを負い死の淵をさまよったプラカーンだったが、メーターによって命を助けられる。
トゥアピーはプラカーンを案じつつも自分の立場を考え遠くから様子を見守っていた。
少し回復したプラカーンは、病院内を散歩中とある患者を助ける。

救急車で勤務している病院に運ばれるプラカーン。メーターが必死で救命措置を施します。

ナティーの父の墓前に花を備えるキータ。古い家を片付けるナティーたち。

自分の病室に花を置くキータに気づいたプラカーン。しかし花はいつものようにグラジオラスではなく、アイリスです。メーターに、プラカーンに会いに行こうと誘うヌット。メーターは渋りますが、ヌットに強引に連れ出されます。

ゲートがトゥアピーの前に現れ、プラカーンの母を見殺しにしたことを怒るなら俺を怒れと言います。冥界のルールを破れば、転生できないか、追加で100年間、死神を続けなくてはいけません。トゥアピーはその取引をして死神になりました。彼には叶えたい目的があったのです。

アイリスをプラカーンに贈り続けるキータ。アイリスの花言葉は、期待、純粋な愛、再びチャンスを、です。献身的なキータを横目に、ナティーは複雑な心境です。キータは死にかけたプラカーンを見て、今度は簡単に諦めないと誓い、懸命にプラカーンの心を掴もうと試行錯誤していました。しかし、君は友達だとプラカーンに宣告されるキータ。恋人になる可能性はないと言われ、キータはひどく落ち込みます。ナティーはキータを慰め、以前君にした告白は嘘だと打ち明けます。気づいていたよと苦笑するキータ。

病室のプラカーンは、メーターが奇跡的にあなたを救ったのだとダッキーに言われます。メーターはプラカーンにとって弟のような存在です。外科部長の座を争ってはいますが、メーターとこれまでのように兄弟のように仲良くしていたいと思うプラカーン。

気晴らしに病院の屋上に出たプラカーンは、痴呆のような症状を見せる老婆に出会います。家族のことも忘れているようなそぶりを見せる彼女を見て、プラカーンは痴呆ではなく膠芽腫が原因ではないかとメーターに相談します。詳しく調べてみるとプラカーンの予想通り。腫瘍を摘出するには高いリスクを伴います。
リスクを背負わせたくない娘は母に手術は受けさせたくないと言いますが、母は娘を忘れたくないから手術を受けたいと言い、娘は涙します。

病室に戻されたプラカーンは、ヌットにグラジオラスの花言葉を尋ねます。花言葉は約束、と言われ、プラカーンはトゥアピーを思い出します。
トゥアピーがグラジオラスを贈っていたのは、プラカーンを励ましたいからでした。
プラカーンはトゥアピーに会いに行き、「振り回してごめん、そばにいてほしい」と謝ります。休みが取れたら遊びに行こうと誘うプラカーン。

自分の遺灰を父の隣に置いてほしいと願った母の言葉を叶えるプラカーン。父を許しているか?というトゥアピーの問いに、父を怒れないと返すプラカーン。

プラカーンとともに海に来て、木に寄りかかりながら記憶だけでプラカーンの絵を描くトゥアピー。絵を描く姿を見て、「サンヤーお兄ちゃん?」と何かを思い出すプラカーン。

 

第10話 真実へのチケット

<あらすじ>
トゥアピーがかつて慕っていたサンヤーだと気づいたプラカーン。
自分に移植されたサンヤーの心臓のために、死神トゥアピーの姿も見えるのではないかと考える。
さらにその心臓は父親がほかの患者から横取りしたと思いこんでいるプラカーンは、複雑な思いからトゥアピーを避けてしまう。

「新しい心臓はいつもらえる?」と、痛む心臓をさすりながら父に尋ねるプラカーン少年。慕うサンヤーとトランプで遊ぶも、心臓のことが気になります。サンヤーに心臓の代わりは必ずあると太鼓判を押され、安心します。

トゥアピーがサンヤーだと気づいたプラカーンは、「この心臓があるから君が見えるのか」と問います。トゥアピー、つまりサンヤーの心臓はプラカーンに移植されたのです。しかし、サンヤーの心臓は別の人のものだったのに、プラカーンの父が横取りしたと病院では噂が流れていました。そのせいで、プラカーンは父を軽蔑したのです。
一人になりたいと言うプラカーン。トゥアピーは何かを言いたげにしますが、黙ってしまいます。

キータが辞めるらしいと聞いて、仕事後に彼を呼び出すナティー。
ヌットは通称・暗号通貨の貴公子という男性から院内で薔薇の花束を貰います。それを目撃したメーターは、ダッキーから、彼がバツあり子持ちで金には困らず、気配りもできるイケメンだと聞いて、気が気ではありません。
「プラカーンがいないからと男を漁って…浮気者」となじるメーターに、友達なら恋路を応援してと言い返すヌット。メーターは思わず「友達だと思ったことはない」と言い返してしまい、ヌットを激怒させます。

病院に赴いたプラカーンは、「あなたのお父さんについて話したい」とトゥアピーに呼び止められます。

ナティーとキータは飲みに行きますが、ナティーは飲みまくり、泥酔。「プラカーン先生に振られたから仕事を辞めるのかよ」と喚き、辞職した後は海上採掘場に行くと言うキータに一緒に行くとわがままを言って彼を困らせます。泥酔したナティーを家に送るキータ。
家の前に着くと、ナティーは突然「僕は君にキスしたいんだ」と言うなりキス。キータは驚き、動くことができません。「僕は酔っていないよ」と、それまでのへべれけ具合が嘘のように自分で家の鍵を開けるナティー。二人は体を弄り合いながら、家の中に消えていきます。

ヌットのインスタに「先生とてもきれいです💕」と例の暗号通貨の貴公子、テー・シリ・ワーティットがコメントしているのをみてしまうメーター。男のカルテを取り寄せ、何かを考え始めます。

あなたのお父さんから遺言を預かったとプラカーンに打ち明けるトゥアピー。死神の掟に反しても先生のためなら話したいと言い、話し始めます。
プラカーンのお父さん、チャナパイ・ピタックチッティの魂を迎えに行ったのはトゥアピーでした。息子には誤解されているが、息子の心臓は決して騙し取ったものではないと息子に伝えてほしいと頼まれたのです。
トゥアピーは、死後、検体されました。最初の患者は死に、次は適合せず、最後にプラカーンのもとへ来たのです。プラカーンの父は、心臓を奪い取ったと言う噂を否定しませんでした。自分の患者であるサンヤーが死に、プラカーンに適合したことを喜んでしまった自分を恥じていたからです。

事実を知り、何もかも間に合わなかったというプラカーンに、「一つだけ間に合いました。先生を救えたこと」と言うトゥアピー。プラカーンの一部であることが嬉しい、病弱な自分が価値ある存在の一部になれたと言う彼に、プラカーンは言葉を失います。
死ぬ前、サンヤーはプラカーンに自分の心臓を移植してほしいとプラカーンの父に頼んでいたのです。

プラカーンはトゥアピーにキスします。夢中でキスする二人ですが、我に帰り、「ごめんなさい」と何度も謝りながら帰っていくトゥアピー。プラカーンは突然のことに呆然とします。
庭に張ったテントの中で自己嫌悪するトゥアピーに近づくプラカーン。死神の掟について聞きたいと言います。人間と結ばれたら罰せられるのかと言うプラカーンに驚くトゥアピー。君が処刑されたりしたら生きていけないと言うプラカーンに、先生のためなら構わないと言うトゥアピー。トゥアピーからプラカーンにキスし、テントの中で体を貪り合います。

 

第11話 冥界へのチケット

<あらすじ>
父親を誤解していたと知ったプラカーンは、当時父に対する悪意のウワサが意図的に流されたのではないかと疑念を抱く。
プラカーンは移植待ちの順番が先だったにもかかわらず亡くなってしまった患者のカルテに手がかりがあると考え、メーターやヌットの協力の下過去のカルテを捜す。
そして、カルテと共に疑わしい書類を見つけ…。

サンヤーは自分の魂を迎えに来たゲートに、2ヶ月ほど待ってほしい、自分の心臓がどんなふうに過ごすかを見たいと懇願します。移植から2ヶ月後、プラカーンが元気にバーベキューに向かう姿をサンヤーと死神は見送ります。生前の記憶は失われるが、もっと彼を見ていたいなら死神になれ、とスカウトされるサンヤー。人間を楽しめなかった彼を気の毒に思ってゲートは誘ったようです。

テント内でのセックス後、プラカーンとトゥアピーは二人で海を見ます。サンヤーにとっては弟でも、トゥアピーにとっては今のプラカーンは、死神にも屈しない強い「先生」です。死んだら両親に会えるのかと問われたトゥアピーは、死神にも分からないと答えます。両親に謝りたいプラカーン。お父さんは怒っていません、許すべき人は自分自身です、と答えるトゥアピー。

院内でナティーを探すキータ。仮眠するナティーに馬乗りになり、じゃれつきます。そこにプラカーンが帰ってきてしまい、気まずい空気が流れます。

プラカーンは、父が意図的に中傷されていた証拠探しをしたいとヌットを頼ります。移植される前に先に死んだ患者のカルテを見れば死因が分かると言うプラカーンですが、20年も前のカルテがあるかどうかと躊躇うヌット。そこにメーターが現れ、カルテの保管庫を教えてくれます。トゥアピーも一緒にカルテ探しを手伝います。ヌットがカルテを見つけました。

20年前のカルテをムアンラームに見せる、メーターとプラカーン。理事の話とカルテは異なっていました。プラカーン父の悪い噂を流すことで出資者からの信用を失わせ、病院の経営から手を引かせたのではと二人は指摘します。ムアンラームは、全ては噂に過ぎない、証拠もないのに中傷行為だと言いますが、賄賂を受け取り、金持ちである暗号資産家のテーさんの手術を優先したと二人は言います。賄賂は採掘権やビル建設権です。誰もお前たちを信じないとムアンラームは喧嘩腰になりますが、二人が特別捜査局に証拠を渡したと言うと、ムアンラームは激怒します。

メーターの好きなバーベキューをする三人。理事を信じた、父と自分自身を恥じるメーターを慰めるプラカーンとヌット。三人で祝杯をあげます。ヌットは、あんたたちを誰より愛してると言い、二人を抱きしめます。

トゥアピーの家に、冥界から警告の手紙が届きます。実は、警告の手紙は、すでに何度も来ていました。冥界に戻るまで延々と届きそうです。
冥界に戻りたくない、冥界で罰を受ける自分を見てプラカーンが自分を責めるだろうと不安がるトゥアピー。現世は冥界の七倍の速さで時間が進むので、プラカーンをまた不安にさせるのではないかと心配なのです。

トゥアピーはプラカーンと一緒に彼の家に帰り、ベッドで甘やかな時間を過ごしていましたが、そこに警告の紙が届きます。慌てて手紙を隠すトゥアピー。

プラカーンが戻ってきてくれて嬉しい、キータも退職届を取り下げたし、と喜ぶ医局の同僚たち。プラカーンが復帰したからキータも戻ったのではと言うダッキーに、ナティーは複雑な心境です。
ナティーは診断ミスやカルテの記入漏れなどミスを立て続けに起こし、メーターに怒られます。原因を聞かれるナティー。君を助けたいと言われ、失恋したからだと正直に言います。メーターは着替えてここに来いと言い、一緒に酒を飲むことにします。
泥酔する二人を迎えにきた、ヌットとキータ。「失恋した人はここに集合」と二人がSNSに投稿したのを見咎めるヌットですが、メーターは酔っ払い、支離滅裂なことを言い始めます。キータに家まで送ってもらうナティーですが、「僕には何の価値もない」と言う彼の口を唇で塞ぐキータ。

トゥアピーとプラカーンが庭でいちゃつく家で目を覚ますメーター。二日酔いの薬とお粥が手紙と共に置いてあり、ヌットに抱きついたことを思い出して頭を抱えます。あまりに仲睦まじい様子に、本当にトゥアピーはただの隣人なのか勘繰るメーターに、心の友だと言うプラカーン。

ナティーのために豆乳を買ったと差し出してくるキータですが、ナティーはいらないと突き返します。僕らの関係はあの夜限りだ、プラカーンの代わりのようなプレゼントはいらないと言うナティー。

事故の負傷者が次々運ばれてくる中、ヌットが食道から出血してしまいます。
ゲートのもとにチケットが10枚配られ、トゥアピーには緊急招集がかかります。「ウィーラヌット・パサポーン」とヌットの名前が書かれたチケットがトゥアピーのポケットに入ります。
ヌットの手術はプラカーンが行うことになりましたが、メーターは気が気ではありません。手術は成功し、ほっとしたメーターはプラに抱きつき、感謝します。

帰宅したプラカーンはトゥアピーを探します。ゲートは、トゥアピーは冥界に罰を受けに行ったと言います。冥界の流れは現世と違うから待つなと言う彼に、彼は待っててくれたから今度は自分の番だと答えるプラカーン。

 

第12話 最後のチケット

<あらすじ>
冥界で謹慎処分を言い渡されたトゥアピーは、謹慎期間が明けたのち再び人間界に戻れるのかと問う。
一方、病院では新しい外科部長としてプラカーンが選出される。トゥアピーを待ち続けると決めたプラカーンはトゥアピーのいない寂しさに独り耐えていた。
そして7か月後、海辺にただずむプラカーンは懐かしい呼び声を聞き…。

冥界に呼び出されたB88(トゥアピー)は、魂の遺言を人間に漏らした罪を問われます。謹慎処分を受け、死神や人間との接触を禁じられます。トゥアピーが「人間界で特定の人間と共に生きてもいいか」と尋ねると、愛し合うことは罪だから良いと言われます。

病院のベッドに横たわるヌットを見つめるメーター。あまりの熱視線に「いつまで見つめているの」と呆れるヌットですが、「僕が見ていたいんだ」と甘い声で答えるメーター。まるで別人です。ヌットの命の危機を味わい、メーターは「君が死ぬかと怖かった、君を愛してる」と勇気を出して告白します。告白の返事を期待したメーターですが、ヌットに「それだけ?」と言われ、慌てます。

手術後、ナティーの手術着を脱がせるキータ。仲の良さげな二人を見てプラカーンは「二人の関係で何か報告することは?」とにやけながら尋ねますが、ナティーはカチンときたようで、ただの同僚だと言い、足音荒く去っていきます。キータも気まずげです。プラカーン先生の気を引くために俺を使うな、俺はお前が好きだけどもう俺に関わるなとキータにぴしゃりと言うナティー。キータは、プラカーン先生のために病院に残るんじゃない、誤解だ、ナティーのために残るんだと言います。懸命に愛を伝えるキータに根負けしたナティーは、付き合ってもいいと言い、キスをねだるのでした。

メーターとヌットが病室でキスしていると、そこにプラカーンが入ってきて、三人は大慌て。二人は恋人になったとプラカーンに報告します。

いよいよ新しい外科部長が決まります。外科部長はプラカーンに決定しました。メーターから「おめでとう、兄さん」と素直に祝われ、二人は抱き合います。医局のみんなで乾杯していると、トゥアピーを誘えと言われますが、今いないからいいと断るプラカーン。ふられたのか、とメーターはふざけます。

その頃、トゥアピーは冥界で、「死神と人間が愛し合っても人間だけは歳をとる。愛する人の死のチケットを受け取る覚悟はあるか」と尋ねられていました。

2ヶ月後も、トゥアピーからもらっていたグラジオラスの花を飾り続けるプラカーン。トゥアピーの家に行っては、彼のことを思い出していました。

7ヶ月後、死神に復帰したトゥアピー。海を眺めていたプラカーンに会いに行きます。トゥアピーを抱きしめるプラカーン。これからは一緒にいてほしいと言うプラカーンに、トゥアピーは本当にいいのかと確認します。普通の人生より、トゥアピーといる人生がいいと言うプラカーン。
長生きしたい、と医者に言うプラカーン。歳をとっても愛してくれるかと尋ねるプラカーンに、トゥアピーはキスを返します。誰にも伴侶の存在を明かせなくてもいいかと問われても、もちろんと答えます。

メーターはヌットと結婚するようです。トゥアピーはどこかと尋ねられ、いつも近くにいると答えるプラカーン。ゲートは、トゥアピーからいつまで死神業を続けるのかと問われ、トゥアピーのように迷える魂がいなくなるまで転生しないと笑います。
ヌットは妊娠。キータたちもラブラブです。

なぜ人は生まれるのか?人生の意味を探すため?好きな仕事をするため?幸せになるため?僕にとってはプラカーン先生に会うためーー。トゥアピーは心の中でつぶやきます。

海岸でシワだらけの手を握るトゥアピー。老人は目をつぶったまま動きません。
またいつか君に会えるだろ?と若き日の姿で尋ねてくるプラカーンに、そう信じていると答えるトゥアピー。消えていくプラカーンに、トゥアピーは涙を堪えます。

20年後、ピタックチッティ病院に来たトゥアピーたち死神。トゥアピーはプラカーンにそっくりな少年に出会い、驚きます。笑顔を見せる少年に、トゥアピーは微笑みかけるのでした。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

死神に好かれる医師という設定を聞いた時、なんで?ってはてなマークで頭がいっぱいになりました。全く話が想像できなかったんです。でも実際に観ると、院内政治や死に抗う医療の存在意義など、死神と医師が主人公でなければ抉れないようなテーマを深掘りしていて、ただ恋愛模様が楽しいだけじゃなく、すごく考えさせられました。

小錦あや
小錦あや

プラカーンの情緒が不安定すぎて、なんでトゥアピーはこの人のことが好きなんだろう?と割と真剣に悩ましかったです。だって、好き!って言ったかと思えば突き放して…の繰り返しが多すぎませんか?最後らへんは、プラカーンの言葉を信じられなくなっている自分がいました。どうせ今は好きって言っても、また不都合なことが起こったら嫌いって突き放すんでしょ…みたいな。トゥアピーは猫ちゃんみたいに気まぐれなプラカーンだからこそ好きなのかな。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

私は家族のほとんどが医師という医療関係者が多い家で育ちましたが、プラカーンが良い医師というのはかなり疑問が残る設定です。医療従事者の数が足りないのに、救急車を増やして患者をもっと受け入れよう!というのは、明らかに医療従事者を軽視した発言です。そんな人が「良い医者」だと言えるでしょうか?医者があんなに頻繁に休むのも現実的ではありません。医療BLを描くなら、仕事部分はもっとリアリティの高いものにしてほしかったです。

今回3人が見た「Dear Doctor―死神が愛した医者―」は、Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXTで無料視聴できます。

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引用:Dear Doctor―死神が愛した医者―|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

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