中国人気BLドラマ「鎮魂」のネタバレ感想|1万年もの時を越える異種族政争物語

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第86弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

動画再生回数36億回超え&2018年度ドラマ人気No.1のサスペンス超話題作、「鎮魂」を観ました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ

引用:PR TIMES | チュー・イーロン×バイ・ユー出演の人気ブロマンスドラマ『鎮魂』をU-NEXT独占で見放題配信!

冷静沈着な生物工学科大学教授・沈巍と、危険を顧みず怪奇事件を追う特別捜査所所長・趙雲瀾 のお話。

<あらすじ>
数万年前、地球によく似た“海星”という名の惑星には、人間に似た海星人と、獣と人の遺伝子を持つ亜獣人、そして地底には特殊能力を持つ地星人が暮らしていたが、ある日、惑星に隕石が落下。
食糧を求め、地底に暮らす地星人は海星人の土地を侵略しはじめ、争奪戦を繰り広げる事態に。
そこで海星人は5つの特殊な力を秘めた聖器を作り出し、地星人を地中深くに封じ込めた―。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 輪廻転生ものが好き🐍
    →本作はブロマンスドラマですが、主役カプ(?)の片割れである趙雲瀾は、1万年もの時を超えて、かつて愛した(?)人・沈巍に巡り合います。
    沈巍は再会したその時から、趙雲瀾=かつての想い人だと分かっていましたが、趙雲瀾は沈巍を覚えておらず、警戒心でいっぱい。にも関わらず、なぜか惹かれる・なぜか気になる…と沈巍を「捜査」の名目で執拗に追いかけます。
    たとえ、その世で結ばれずとも、愛は必ず時を超えて恋人たちを結びつけるはず!と信じるロマンチストなあなたに、本作はぴったりです。
  • 異星人が出てくる怪事件などSFミステリーが好き🛸
    →本作には「地星人」と呼ばれる、地下空間に住む異能力を持った人々がたくさん現れます。彼らは資源の乏しい地下空間に苦しみ、何らかの希望(お腹いっぱいごはんを食べたい、本物の空が見てみたいなど)を求めて地上に出てくるのですが、彼らはその異能力を使って地上の人々を脅迫したり強奪したりして生きようとします。そのため、地上で起こるさまざまな怪事件は地星人の仕業ではないか?と、捜査することになるのですね。
    さらに、そもそも本作は「海星」という架空の惑星を舞台にしていますが、海星で1万年前に起こった種族間の大規模な戦争や、その時に作られた4種類の聖器が、現代にまで大きな影響を及ぼしていて…という壮大なSF的面白さもあります。
  • 知己の熱い友情に号泣したい😭
    →最初は懐かない猫のように毛を逆立てていた趙雲瀾ですが、心を許してからは沈巍にべったり。なかなか人に見せない弱音を沈巍にだけは打ち明けてみたり、人一倍沈巍の心身の変化に気を配ったり。そして、自分の命すらも投げ出して沈巍を助けようとする場面も。ブロマンス作品なので、愛を囁きあったりはしませんが、逆に、そういったシーンなしでも、ここまで二人の熱い絆を描ききれるのだと感動させられます。

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

動画再生回数36億回を突破!中国を代表するwebサイトの一つ“微博”による『2018年度ドラマ大賞』にて「人気ドラマNo.1」を獲得。さらにネットドラマの祭典『2018年第3回金骨朶網絡影視盛典』にて主演二人が「人気俳優1位&2位」の座をつかみ、「今年の人気webドラマ」も受賞。

引用:ドラマ「鎮魂」公式サイト

原作は人気作家Priest氏の同名“耽美”小説。Priest氏は、ウェブ小説サイトである晋江文学城の専属作家。女性向け作品で中国のトップ5に入ると作家とされる。人気ブロマンスドラマ「山河令」、「有翡」は、同著者原作作品。「鎮魂」については原作小説では本格BLとして描かれた二人の関係をドラマではブロマンスとして描き切り、より一層視聴者の想像力をかきたてるストーリーとして生まれ変わった。

引用:ドラマ「鎮魂」公式サイト

 

 ネタバレ感想

第1話 謎の殺人事件

<あらすじ>
地球に似た惑星・海星(かいせい)では、海星人、亜獣(あじゅう)族人、地星(ちせい)人の棲み分けができていたが、隕石衝突によって戦争が勃発。
海星人は4つの聖器で星を平和へ導く。
数万年後、龍城(ロンチョン)大学で謎の殺人事件が発生し、特別調査所の趙雲瀾(チャオ・ユンラン)所長が調査にやってくる。

数万年前、地球に似た古き惑星・海星(かいせい)に、異星人たちが宇宙船で到着しました。うち一部の異星人の細胞は、海星の動植物と融合して成長。動物や植物の特性をそなえ、自在に変形する力を持ったそれらは、「亜獣族人」と呼ばれます。そして別の異星人は地底に定住したため、「地星(ちせい)人」と名付けられました。

地底では気候による化学反応が起き、地星人は人の心を操るなど多様な能力を発揮するようになりました。海星人・亜獣族人・地星人の三者は棲み分けができていましたが、巨大な隕石の墜落後、状況は一変します。海星の生態系は破壊され、地底の資源が枯渇したため、地星人は地上へと避難。一部の野心ある地星人が資源を狙い、海星人や亜獣族人の地を侵略し、戦争が勃発したのです。海星人は隕石のエネルギーから4つの聖器を作って地星人を打破。三者は平和協定を締結し、今日まで平穏が保たれてきたのです。

数万年後、龍城(ロンチョン)大学の生物工学科教授・沈巍(シェン・ウェイ)が「DNAの角度から変異を探る」というテーマで授業をしていると、授業後に、情報工学と生物工学の権威である欧陽教授から「DNAの変異について、私と君の師が研究中だと言ったら加わりたいかね?」とスカウトされます。自分には分不相応だと断る沈巍。

その夜、特別捜査員の趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、新入りの郭長城を歓迎します。特別捜査室に入ると、蛇の尻尾を持つ美女、黒猫に変身する男・大慶、爆発頭の男や足元の透けた女に歓迎されます。「こいつは郭副部長が送り込んだ甥だ!来年新しい場所へ引っ越すためにも面倒を見てやらないと」と全員に言い渡す趙雲瀾。

翌日、龍城大学で謎の殺人事件が発生し、大慶と趙雲瀾が調査にやってきます。特別調査所は怪事件を担当しており、上が直接通達している秘密の組織なのです。被害者は若い女で、遺体の首には細い紐で縛ったような痕が残っています。沈巍は趙雲瀾と目が合い、気軽に名刺を渡されます。郭長城を連れて去っていく趙雲瀾を見つめる沈巍。

その頃、沈巍の助手である女子学生・李茜は昨夜見た恐ろしい光景を反芻し、混乱していました。突然現れた趙雲瀾から「君が盧若梅殺害の第一発見者だね」と言い当てられ、李茜は「ぼやけた影が彼女に覆いかぶさって首を締めていました」と主張します。

趙雲瀾は沈巍が訳ありな人物だと目星をつけ、郭長城に尾行させます。しかし、郭長城は彼を見失い、代わりに「茜茜や、家に連れて帰っておくれ」とわめく老婆を家まで送ってやることに。
老婆の家にあった箱を偶然開けた郭長城は、箱の中から黒い影のような男が飛び出してたことに驚きます。
影から襲われかけたものの、人形と黒ずくめの男が影に反撃してくれました。影は窓から逃げ出してしまいます。黒ずくめの男は特調所のメンバーの一人、楚です。影の男の狙いは李茜であり、背格好の近い盧若梅は誤って襲われたのだと趙雲瀾は推測します。

一方その頃、沈巍は趙雲瀾の情報をくまなく確認していました。1万年探してきた、と沈巍は心の中でつぶやきます。「どんな決断でも後悔するな!沈巍、私たちの交わした約束を覚えていてくれ」という、趙雲瀾にそっくりの男・崑崙の残した言葉を、沈巍は反芻します。

趙雲瀾に、今回の事件は地星人の仕業ではないかとほのめかす沈巍。趙雲瀾は驚きつつも、「沈教授を見てると懐かしい気がする」とふざけ、沈巍は「古い友人かも」と痛々しい笑顔で返します。

沈巍が大学構内を歩いていると、李茜にぶつかられます。彼女が首から下げているペンダントを見て、瞠目する沈巍。そこに影の男が現れたため、沈巍は趙雲瀾に「地星人が現れた」と電話をかけます。楚が彼女と彼女のペンダントを救うことはできましたが、沈巍は建物の屋上から落ちてしまいます。
そこに黒衣の男・黒枹使が現れ、影の男を氷漬けにします。黒枹使は「奴(影の男)は連行する。天変は近い。我らは近く再会する」と言い残して去ります。困惑する郭長城に、大慶は「地星人を捕らえても管理するのは向こうだ」と言い聞かせます。そして、李茜は沈巍が突き落とされたことに気づきます。

たこわさ
たこわさ

黒枹使(沈巍?)自身は地星人ですが、地星人を封じる4つの聖器を奪い再び海星を人類から奪い返そうとしている地星人たちを罰している?ようです。
前世の沈巍と趙雲瀾が何の約束をしたのか気になります。沈巍が物言いたげに趙雲瀾を熱く見つめるさまに胸が焦げつきそう…なんて強い視線だ…恋に落ちてしまう…🥺

 

第2話 ペンダントの秘密

<あらすじ>
屋上から飛び降りようとする李茜(リー・チェン)を助けた趙雲瀾(チャオ・ユンラン)と沈巍(シェン・ウェイ)。
2人は李茜の祖母が数日前に死んだことを知る。
入院した李茜を見張ることになった新人の郭長城(グオ・チャンチョン)は、同じように祖母に育てられたことで李茜の悲しみに共感していた。

沈巍を見つける李茜。沈巍は無事を装っていましたが、黒い影に深い傷跡を負わされ、自らの掌から出す黒い煙で脂汗を流しながら癒やします。

屋上から飛び降り自殺を図る李茜を助ける趙雲瀾と沈巍。二人は「祖母のために生きろ」と励まそうとしますが、数日前に睡眠薬を誤飲して亡くなったばかりだそう。李茜の祖母は1年前に脳梗塞を発症し瀕死になりましたが、驚異的に回復すると同時に認知症を患うようになったようです。

李茜のネックレスを見た蛇女・祝紅は、「長命時計だわ!なぜ小娘が聖器なんて持ってるの?」と驚きます。長命時計は他人の命のエネルギーを奪う力を持っています。李茜の祖母は自殺しようとした李茜の命を奪って生きていたのでした。
突然現れた黒服の男が、手から出した黒い煙で人々をなぎ倒しながら李茜のネックレスを奪おうと近づいてきます。黒服の男は楚に行く手を阻まれ、逃亡します。

命を狙われたくなければネックレスを手放すよう説得する祝紅に、「祖母の形見だから」と拒絶する李茜。しかし、またも黒服の男から殺されかけた時に長命時計から出てきた祖母の霊に助けられ、ようやく手放す決意をします。
現れた黒枹使は、「1万年前の大戦後に消えた聖器が今になって覚醒したことで、長年平穏だった世界に突然波風が立った。聖器は使い方を間違えば己を焼く」と趙雲瀾に忠告して去っていきます。
その後、黒枹使は楚だけを呼び出します。「あなたの目的は聖器の探索だが、今日はなぜ聖器を特調所に託したんです?」と疑問をぶつける楚に、「聖器を奪い、海星の平和を乱す黒幕はすぐにでも姿を現すはずだ。君たちに預ける方が、地界より安全だ」と説明します。

特調所の実験室では、長命時計が成長している上、趙雲瀾が触った途端に光り始めます。

たこわさ
たこわさ

聖器を狙う黒幕 is 誰!?
黒枹使の地界での立ち位置が謎です。
李茜の祖母は李茜が介護疲れで殺したのかと思ってましたが、よもや祖母を蘇生させた自己嫌悪で自殺を企てた李茜を守るための策だったとは…🤦‍♀️
しかしなぜ趙雲瀾が触れた時にだけ聖器が反応したのか不可思議すぎます。趙雲瀾、一体何者?

 

 第3話 新たな事件の勃発

<あらすじ>
龍城(ロンチョン)大学で新たな事件が発生する。
被害者は今回も沈巍(シェン・ウェイ)の教え子だった。
郭長城(グオ・チャンチョン)と共に沈巍の研究室を訪ねる趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。

“研究星人”林静の調べによると、長命時計に触って変化があったのは趙雲瀾だけです。趙雲瀾は「俺は鎮魂令主だからな」と胸を張りますが、関係があるとは思えません。

龍城大学でまたも沈巍の生徒の一人、張皓が殺されました。遺体はまるで老人で、岩のかけらに「3」と書かれています。趙雲瀾がクラス長の劉亜東に話を聞くと、彼と仲がよかったの王子強だとか。

風邪気味の趙雲瀾は、病院で女子生徒・王一珂とぶつかるも、薬を受け取らずに去っていく姿に違和感を覚え、劉亜東に彼女について尋ねます。「一珂さんはいつも手袋をして人に触れるのが嫌みたいです」と話す劉亜東。
彼女が処方されていた薬は全て貧血の治療薬ですが、病院には処方の記録はなし。正体がバレたくない、つまり地星人か?と趙雲瀾は推測します。

翌朝、大慶が見張りの手を抜いた隙に、王子強が老化した遺体で見つかります。さらに、現場近くの石には「2」の文字が。
現場に張助教が来ているのを見つけた趙雲瀾は、彼女が昨晩王子強と会っていたことを理由に、「学生たちとの間で何があったか教えてくれ」と尋問します。張助教は「半月前、私は4組の3人から、私の単位を取れなかった腹いせに、暴行を加受けました」と打ち明けます。沈巍に頼み、張助教の科目の成績表を手に入れる趙雲瀾。
劉亜東は張助教に命乞いをします。そこに王一珂が現れ、 手袋を外すと彼を老化させます。逃げる彼女の後を趙雲瀾が追おうとしたため、張助教は「私が殺したの!自首します!」と縋り付きます。

王一珂は地星人で、手で相手の生気を吸い取ってしまう特別な力を持っていました。そのせいで人間関係を築けない彼女を不憫に思い、張助教は黒革の手袋をプレゼント。王一珂はそのおかげで、初めてさまざまなものに触れることができるようになったのです。それをきっかけに張助教を実の姉のように慕っていた王一珂は、彼女が3人に襲われたことを知って殺意を抱いたのでした。
そこに、王一珂から「実は”3 2 1”の後ろには”0”がいたの。これで本当に全てが終わる」と電話がかかってきます。趙雲瀾は直感で「0」が沈巍だと見抜き、彼のもとへ走ります。

王一珂は沈巍の首に手をかけ、「若楠に下心があったんでしょ!彼女を守れたらこの生命には意味がある!」と能力を使いますが、沈巍は老化しません。そこに楚が駆けつけ、彼女を沈巍から引き離します。
慌てた張助教は王一珂の素手を触ってしまい、一気に老化してしまいます。張助教は「これで気にせず私の顔に触れられるわね」と王一珂の素手で自分の頬を触らせ、王一珂は「ごめんね」と泣き崩れます。

後日、年老いた張助教の車椅子を押す沈巍。「一珂のため、ここを去ります。強くなって、罪を償います」と言う張助教。
「張若楠は一命をとりとめた。王一珂の力に耐性ができていたのかも」と大慶はぼやきます。王一珂は黒枹使に連行された後、どうなったのか誰も知りません。
王一珂が初めてのバイト代で買ってくれたというチェキで写真を撮ってくれと言う張助教に、「力になれる人を知っています」と王一珂に会わせる沈巍。

「女子を殺すだけじゃ飽き足らず、顔を剥ぐなんてどれだけの恨みが?」と遺体の写真を見る林静。祝紅が「この私から逃げられると?」と高笑いした瞬間、物陰に隠れていた男を楚が縛り上げます。
その頃、沈巍は「一体どこだ?山河錐を捜索中か?」と何かを探していました。街角で震えうずくまる女を見つけた途端、何かが彼の足を掴んで動けなくします。
間の悪いことにそこに趙雲瀾と林静が駆けつけます。泥のついた男の足跡、形状や大きさもこれまでの犯人と同じだと言う林静。「こちらを向け」と言う趙雲瀾に顔を見せる沈巍。趙雲瀾と林静は瞠目します。

たこわさ
たこわさ

地星人と家族のように愛し合う海星人がいると分かった回。
謎の長髪男がモリアーティの如く悪事の糸を引いてるのは分かるんですが、自ら沈巍を殺さないのには理由があるのでしょうか?🤔
沈巍の回想で趙雲瀾とは知己っぽかったから趙雲瀾が沈巍に敵意を持つ展開が辛いです…😭
次回、どうか沈巍の疑惑が晴れますように。

 

第4話 深まる謎

<あらすじ>
事件現場で沈巍(シェン・ウェイ)に遭遇した趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、特調所で祝紅(ジュー・ホン)と楚恕之(チュー・シュージー)に沈巍の取調べをさせる。
だが沈巍は動じないどころか、むしろ2人をやり込めてしまう。
その様子を見ていた趙雲瀾は、沈巍よりも今回の被害者に疑惑を抱き、所員の祝紅、楚恕之、猫の大慶(ダーチン)に被害者を見張らせる。

祝紅と楚恕之が捕まえたのはただの人間でした。
事件現場で沈巍に遭遇した趙雲瀾は、特調所で祝紅と楚恕之に沈巍の取調べをさせます。「龍城大学は市の北側で事件現場は正反対の方角、夜中に遠出をするのはおかしいわよね?」と言う祝紅に、沈巍は「現場の足跡を見ただろ?別の男が真犯人だ」と冷静に言います。

後日、事件現場の病院から逃げようとしていた男・林玉森を捕まえる趙雲瀾。彼は被害者女性に告白しようとしたところ、犯人を見たから証拠を捜しに来たのだと言います。林玉森に加えて沈巍も捜査に同行したいと言うので、趙雲瀾は仕方なく許可します。

しかしその時、「助けて!化け物がいる!」と、女・張丹妮が趙雲瀾のもとに走ってきて、不審な男は走り去ります。
張丹妮は昨日ここで男に襲われたので憂さ晴らしに散歩していたところ、同じ男に襲われたらしく、「帰りに襲われないか不安なので送って」と泣きます。「襲われた翌日に郊外で散歩するか?」と趙雲瀾と沈巍は話します。
帰宅した張丹妮を前に、男は「君が美人じゃなくたって僕は…」と泣きますが、張丹妮は「この顔はいいわね、しばらく使いましょう。監視がいないか見てきて。燭九の命令が来てる」と男を顎で使います。

趙雲瀾は沈巍と林を歩きながら、「巍」に深い意味があるのかと尋ねます。沈巍は驚いたように趙雲瀾を見つめ、「あるよ。私の大切な人が考えた特別な意味が」と微笑みます。
沈巍が走り出そうとするとまた足に黒い煙がへばりつき、動けません。沈巍はこっそり手から黒い煙を出し、足元の煙を抹消します。それを木の影から見ていた長髪の男は「面白くなってきたな」と笑います。

おとり役の祝紅と警護役の大慶が攫われたと聞いた趙雲瀾・楚恕之・郭長城は、張丹妮の家を捜査します。クローゼットを開けると、そこには顔が剥がされた死体が。その時、林静が発信機から祝紅の居場所を割り出し、趙雲瀾たちに知らせます。祝紅はどうにか拘束を解いて脱出。駆けつけた楚恕之が男を捕らえます。

その頃、沈巍は街中で長髪の男に付きまとわれていました。「あの有名な黒枹使様も所詮この程度か。特調所を巻き込むのを恐れているのか?お前の秘密を趙にバラしてやろうか?奴らに小さなサプライズを用意した」と笑う声が聞こえます。

趙雲瀾・楚恕之・郭長城・祝紅が車で特調所へ帰っていると、車を緑の霧が覆います。楚恕之と大慶は失神。「地界ではみんなが震え上がる傀儡師も、大したことないのね。この毒霧は地星人だけに効くのよ」と張丹妮が現れます。「取引よ。家輝をよこすならこいつを返すわ」と大慶を人質にする張丹妮。

地界から出た張丹妮と家輝は、地上でゴミ箱から食べ物を漁っている時に出会いました。
家輝は互いの能力を使って協力して暮らそうと持ちかけますが、張丹妮は「私の顔を見てもそう言える?」とマスクを外します。家輝は張丹妮を救いたいと、特殊能力で女の顔を剥ぎ彼女に与えますが、徐々に張丹妮はゲーム感覚で顔を奪わせ、彼に遺体の始末をさせるようになっていました。

一瞬の隙をついて楚恕之が大慶を取り戻し、家輝を攻撃。激怒した張丹妮は身体中から毒霧を出し、その瞬間、林玉森が「彼女の敵だ!」と身体に爆弾を巻きつけて張丹妮と家輝もろとも集団自殺を図ります。
そこに黒枹使が現れ、「林玉森も連れて行く。彼は条例に反して殺人を犯した」と黒焦げの死体になった3人を見つめて告げます。趙雲瀾は遅すぎる彼の到着に憤ります。

黒枹使は楚恕之を呼び出すと、「林玉森は地星人を殺せる火炎瓶を持っていた。彼は何者かに復讐心を利用され、気づかぬ間に闇の力を得たのかもしれない。闇の力は確かに願いを叶えるが、人間に取り付いて離れることはない。そして死ねば体が爆発し何も残らない」と話します。楚恕之は「だから連行を…」と納得するも、「みんなに釈明もせず、お一人で戦うつもりですか?」と心配します。

黒枹使は前世を思い出します。「巍々たる山と深い海がつながってる。山あり谷ありの休めない人生と同じだ。だから名前は沈巍」と名付けてくれた崑崙。「何があっても約束は必ず果たす。君に誓った。天下の民と海星の平和のためどんな重荷を負ってでも私はやり抜く」と黒枹使は心の中で呟きます。

たこわさ
たこわさ

もしや地星人は地上に出てきても犯罪に走るしか生きる術がない?😨
黒枹使が一人であまりに多くの憎悪と苦悩を背負いすぎてて辛いです。
楚恕之も秘密を共有してるけど全てじゃない。それに黒枹使は趙雲瀾(の前世 崑崙)との誓いを守るために奔走してるのに、趙雲瀾には嫌われてるのがやりきれない…🤦‍♀️

 

 第5話 浴室の失踪事件

<あらすじ>
政略結婚を前にした御曹司が浴室から姿を消し、特調所の一行は黄(ホアン)家を捜査する。
父親をはじめ周囲の人物全てに疑いを抱く楚恕之(チュー・シュージー)。
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は冷静すぎる婚約者を怪しんで見張らせるが、彼女も同じように浴室で行方不明に。

沈巍は「最近続いた事件の影響で龍城大学に悪影響が出ている。学内の噂ではどの事件も沈教授が関わっていると。教員宿舎を出ては?」と学長に言われ、早速、趙雲瀾の家の真向かいに引っ越します。

次の事件は、政略結婚を前にした御曹司・黄麟奇が浴室から姿を消したという事件です。彼の父親は龍城機械の会長で大富豪の黄朝陽。呉執事は「会長はいつも息子のいいなりでしたよ。会長は若社長のために縁談を組んだんです。あの李社長のご令嬢と。若社長は自分が会社の犠牲になったと考え、毎日口論をなさっていました」とため息をつきます。二人の視線の先には、その令嬢・李佳琪がいます。

李佳琪が風呂に入ろうと湯をためていると、突然浴槽から引っ張られ、またも忽然と姿を消します。祝紅と郭長城と大慶が李佳琪の家を見張っていましたが、彼女が失踪した夜、外部からは何者も侵入していません。
趙雲瀾が湯を出すと、鏡に「戻ってきたぞ」という文字が浮かび上がります。呉執事は黄麟奇が失踪した日、鏡に浮かび上がる「戻ってきたぞ」の言葉を見ており、李佳琪失踪の報を聞き凍りつきます。
森の池に向かい、「お前だろう!戻ってきたのか!お願いだから返事をしてくれ」と叫ぶ呉執事。そこに林静と楚恕之が現れ、「正体を現したな」と連行します。林静は池の水を採取。
趙雲瀾は呉執事に尋問。「黄家で働いてもう20年以上になります。当時龍城を転々として絶望のどん底にいた私は会長に救われたんです。しかし。今回の件と私は無関係です」と言う呉執事。林静が調べたところによると、浴槽の水は水道水ではなく川の水でした。

その頃、呉執事は突然「息子の暁君と会える予感がするんです。今から迎えに行きます」と会長に言い、黄家を出て行きます。
20年前、出張から帰った呉執事に、会長は「暁君は数日前から行方不明だ。一人でどこへいったのか全くわからない」と言いました。
池に向かって呉執事が話しかけると、池の中から人型が飛び出し、「しつこいよ、父さん。奴らが俺を山に捨てた時、なぜ捜さなかった?」と言います。
その頃、会長と李佳琪の父は「呉が息子を探しに行ったぞ。二人共始末せねば」と話をしていました。実は呉執事が留守中、暁君は一人で水を操って遊んでいました。それを見た会長と李佳琪の父は「あの子は怪物だ」と恐れ、山に捨てたのです。「私や会長たちを憎んでもいい。けれどお子さんたちに罪はないんだ」と庇う呉執事の前で、激昂した暁君は水で縛っていた黄麟奇と李佳を池に沈めて殺そうとします。しかし、父の説得に心動かされ、暁君は呉執事に抱きつきます。

そこに黄家のボディーガードたちが現れ、毒の銃弾を暁君に打ち込もうとしますが、呉執事が庇い、瀕死の重体に。
暁君は会長を殺そうとしますが、趙雲瀾が「こいつらの犯した罪は法で裁く。父親の心配をしろ」と割って入ってきます。
郭長城は長命時計で助けてくれと趙雲瀾に懇願。趙雲瀾は使おうとしますが、全く反応しません。「長命時計を使って死者を蘇らせれば、自分の寿命が縮まるぞ。その価値が?」と言う黒枹使に、趙雲瀾は「俺たちも地星人も同じ人間だ。救ってやってくれ」と懇願します。

長髪の男は「役立たずの親子め。次の手を討つぞ」と木の駒らしきものを手で握りつぶします。

暁君と呉執事を連れて地界に戻った黒枹使は、2人の男たちから、地君が「罪人を渡せ」と命じていると言付けられます。黒枹使が男たちを攻撃すると、男たちは煙になって消えます。「地星人には悪事を企む者もいる。かつて聖器の捜索部隊が突然連絡を絶った。一体何があったのだ?」と尋ねる黒枹使。呉執事は「あの夜、私の隊は森を通過中に幽獣に囲まれたのです。私は襲われて気を失い、気づくと隊は全滅していました。そういえば隊長が言っていました。夫人が身ごもったと」「では子孫が生きているのか?」と目を見張る黒枹使。

趙雲瀾が長命時計を見ていると、それは突然光りだし、新たな聖器の形を空中に浮かび上がらせます。驚愕する趙雲瀾。

後日、浴室から女性・薇薇が消えた事件の捜査に向かう趙雲瀾と楚恕之。
機械を操作し、「窓の外に指紋はない。争った形跡や血液反応も」と言う楚恕之。
趙雲瀾は、事件の日の最初から最後までを話すよう、恋人の男に命じます。
最初に妙なことが起きたのは浴室です。恋人の首を謎の女が締めており、慌てて男が引き離し女を振り返ると、そこには誰もいなかったのです。

 

第6話 鏡の向こう側

<あらすじ>
結婚間近の周薇薇(ジョウ・ウェイウェイ)が失踪し、恋人の季小白(ジー・シャオバイ)が行方を捜していた。
その後、薇薇は何事もなかったように戻ってくるが、小白は不信感をぬぐえない。
その夜、趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は沈巍(シェン・ウェイ)に捜査協力を要請していた。親しげに意見を交換し合う2人。

結婚間近の周薇薇が密室のはずの浴室で突然失踪し、恋人の季小白は行方を捜していました。
最初に妙なことが起きたのも、自宅の浴室でした。女が周薇薇の首を絞めており、慌てて女から彼女を救ったものの、振り返れば誰もおらず…緊張で見間違えたのかとその時は気にもとめませんでした。しかし周薇薇は日に日に情緒不安定になっていきます。

気分転換に散歩していた、季小白・楚恕之・郭長城の三人はカササギの鳴く声を聞きます。「願い事を言えば必ず叶います!」と騒ぐ郭長城に、季小白は「薇薇戻ってきてくれ!」と叫びます。楚恕之が郭長城に「お前の願い事は?」と尋ねると、「皆が幸せになること」と笑います。その瞬間、楚恕之は弟に同じ問いをした時に返ってきた言葉と同じだと気づきます。

とその時、季小白のスマホが鳴ります。なんと周薇薇からの電話です。
「たった半日で大げさよ。親友の家に行ってた」と周薇薇は言いますが、彼女が失踪していたのは半日どころではありません。彼女の左手を見ると、季小白の贈った指輪がありません。「指輪って?」と意味が分からない様子の周薇薇。

翌日、郭長城は季小白から「彼女はこの鏡の中にいるんです」と三面鏡を指差されます。季小白曰く、周薇薇は「指輪はどこなの?何のつもり?鏡を割って彼を見られなくしてやる」と鏡の中の自分を脅し、鏡の中の彼女は煙のように姿を消したのだそう。
鏡に光を当てていた趙雲瀾は、突然光が反射しなくなった時を見逃さず、季小白・楚恕之・郭長城を連れて鏡の中に入ります。

縋りついてくる周薇薇と、立ちすくんでいる周薇薇、どちらが本物なのか…季小白は立ちすくんでいる方の周薇薇に近づきますが、趙雲瀾から「その女には影がない」と言われ、後ずさってしまいます。「私があなたの愛した薇薇よ」と涙する彼女を、もう一人の彼女は「怪物よ!」と貶めます。突如、部屋の中に突風が吹き荒れます。「みんな私と一緒に死んで!」と周薇薇が叫んだ途端、黒枹使が登場し、彼女を拘束します。

かつて「私の恋人を奪っておいて捨てたのね。美人は勝手すぎる。こんな私にはうんざりよ」と周薇薇が鏡に向かって愚痴っていた時、鏡の中の自分から「外の世界に出てみたかったの。私と代わって」と言われ、周薇薇は彼女を信じて1年間入れ替わりました。鏡の中の周薇薇は、垢抜けた途端恋人を作りました。「本来私が得るべきものでしょ?怪物に人間の生活は不相応よ!」と言う周薇薇。
しかし、季小白は結婚指輪を指から抜き、「あの時、実はすごく戸惑ってた。みんな本物は君で、彼女を偽物だと言う。でも愛おしいのは彼女だった」と言って去ります。

「君の父親は重責を担う私の部下だった。だが彼は…重大な秘密をすぐに私に報告しなかったのだ」と周薇薇に言う黒枹使。「父の口癖は、”山河は鎮まり、天地を分かつ” 。どういう意味でしょうか?」と言う彼女の言葉を反芻する黒枹使。

「教授は地界と関係がある。地星人か確かめよう」と趙雲瀾に詰め寄る大慶。
趙雲瀾と大慶は沈巍の部屋に侵入。沈巍の机に、特調所の調査書類を見つけます。趙雲瀾はお香を焚くと、摂政官に「沈巍という男について、地界に情報があれば知りたい」と伝えます。沈巍は二人が侵入したことに気づきますが、あえて見逃します。
翌日、龍城大学にいた沈巍に楚恕之が「所長からあなたに贈り物が」と「沈巍教授は学界の良心 趙雲瀾」と書かれた旗を渡しに来ます。旗には隠しカメラが仕込まれていました。

その晩、帰宅していた沈巍は、「金を貸してくれよ」とゴロツキたちにカツアゲされますが、顔色一つ変えません。

たこわさ
たこわさ

地星人なら誰でも捕まえる主義の趙雲瀾が、黒枹使の「海星人と地星人はただ種別が違うだけだ。人の心は種別で判断できない」に影響されてて胸熱です。
大慶の「心に刻まれた言葉ってのは色褪せないんだよ」が趙雲瀾と沈巍の前世を示唆するようで苦しい…。
不良にカツアゲされていた沈巍の行方が不安です😨

 

第7話 模倣殺人

<あらすじ>
ゴロツキから沈巍(シェン・ウェイ)を助けた趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、沈巍に特調所の顧問にならないかと持ち掛ける。
だが沈巍は首を縦に振らない。
翌朝、沈巍を襲ったゴロツキの1人が同じ場所で凍死体となって発見される。

沈巍は首から下げているネックレスを奪われそうになり、初めて「触れるな」と怒りをあらわにします。

翌日、沈巍を襲ったゴロツキたちが生きたまま凍死したとのことで、現場の監視カメラを確認します。「犯人を逮捕したが、幻覚症状が出ているようだ」と呼び出しを受け、病院に向かう趙雲瀾。合流した林静は「嘘だろ!ネット小説”8月8日の怪談”と同じだ」と大騒ぎします。

「作者はネット小説の新人で、名前は来蘇。主人公が犯人で、新奇な方法で人を殺す殺人マニアなんだ。最近、小説の事件が実際に起きているって噂が流れた。小説の人気が出たのは噂の影響が大きい」と熱弁を振るう林静。
楚恕之が「来蘇はどこに?」と尋ねると、「分からない。小説は3日ごとに更新されてたけど、5日経つのにまだ更新がない」と返す林静。趙雲瀾は「来蘇を探せ」と指示します。

趙雲瀾は楚恕之・大慶・林静・郭長城とともに来蘇の家に行き、隠し部屋に隠れていた彼を見つけます。「最近起きた殺人事件のことで来たんですよ。あなたは容疑者だ」と言う趙雲瀾に、「奴は小説を模倣し、私を陥れようとしている!私は無実だ!」と来蘇は慌てふためきます。

「ある日、突然奇妙な訪問者が現れたんだ」と言う来蘇。「お前は書くだけでいい。私を信じて想像を解放しろ。願いは全て叶う」という匿名チャットを受取り、来蘇は取り憑かれたように文章を書き始めました。「小説を書くと、奴は筋どおりに人を殺した」と言う来蘇。「本当に黒幕がいるなら最後の標的は、お前だ」と言う趙雲瀾。
趙雲瀾と林静は一旦事務所に戻ろうとしますが、来蘇はその間に匿名チャットに、「もう殺さないでくれ。全部返すよ」とメッセージを送ります。林静が「来蘇の小説が更新された!話の途中で主人公の犯人が死んだぞ」と言ったため、慌てて家に引き返す二人。
「あとは身を潜めていよう。もとに戻るんだ。大丈夫」と来蘇がひとりごとを言った瞬間、チャットルームが自動で開き、「手遅れだよ。エンディングをありがとう。また会おう」と書かれます。パソコンから怪物が出てきたため驚き、来蘇はショック死します。

長髪の男が特調所に滑り込もうとしますが、バリアに弾かれてしまいます。「長命時計は預けておく。だが山河錘は俺がもらう」と内心でつぶやき去っていく男。

「来蘇は地星人のDNAを持っていた。彼の能力は自分の書いた文章で自己催眠をかける力だ。つまり、彼と怪物は同一人物だった。最後に自分の生んだ怪物を滅ぼそうとしたが、逆に飲み込まれたんだろう」と推測する趙雲瀾。

 

第8話 新たな敵の出現

<あらすじ>
晴れて本採用となった郭長城(グオ・チャンチョン)に林静(リン・ジン)は特製の武器をプレゼントする。
一方、事務の汪徴(ワン・ジェン)のもとには差出人不明の手紙が。不安になる汪徴。

特調所では郭長城が本採用され、メンバーたちに祝福されます。汪徴は「これで入り口のバリアを超えられるわ」と郭長城の手の甲にスタンプを押します。林静は電流が流れる特製の武器をプレゼントしてくれました。

特調所では李が玄関の扉に挟まれていた、汪徴宛の差出人不明の手紙を見つけます。手紙には「お前の過去を知っている」という文章と謎の印が書かれていました。汪徴は苦しげに顔をしかめます。

郭長城は道端で黒い手袋をした男とぶつかります。男は丁頓というお尋ね者の地星人で、地君殿で記録係をしていました。丁頓の能力は”触知”で、物にふれると前に触れた者の記憶が読めます。黒枹使は特調所に来ると、「この者と私の追い続けている者が結託している。この者を捕らえて敵の素性を暴きたい」と言うなり、消えます。

「やはり汪徴は内情を知っているようだ。次はどうする?」と問う丁頓を、長髪の男は殺害します。偶然発見した丁頓の遺体を連れ帰る楚恕之。長髪の男は「山河錘を手に入れたら、勲章でもやるよ」と丁頓に向かってつぶやきます。

沈巍が教員宿舎前の黄色い花に「丁頓が誰に殺されたのか見当もつかない」と話しかけていると、長髪の男が彼に殴りかかって来ます。花族の女が沈巍に加勢したため、「お前ごときに我らは止められない」と男は去っていきます。
「花族は紛争には関わらない」と最後通牒を言い渡された沈巍は、「私が捜していた物の在り処は?捜さなければ諦められない。一度失った。二度としたくない。あんな思いは…」と食い下がります。

恐ろしい仁王像の祀られた黒一色の宮殿の中、「我が言葉を、鎮魂令主に伝えよ」と男が煙を球状にして宙に飛ばします。

沈巍は趙雲瀾が道端で座り込んでいるのを見つけます。「毎度の胃痛だ。家に帰りたい。薬がある」というため、沈巍は彼を部屋まで送ってやります。彼の生活力のなさを目の当たりにした沈巍は世話を焼いてやります。沈巍が顔を上げると、「冷主様、地界90万人の名簿の中に”沈巍”の名前はなし。かつてある高位の者が”沈巍”と名乗っていたようでした」と告げる紙がありました。沈巍は「令主様 何なりとご用命を」と内容を書き換えます。

長髪の男は洞窟に来ていました。汪徴に届いた手紙に書かれていた紋章と同じ紋章がついた、先端の光る岩があります。
「こんな所で敵と100年間も共に幽閉され続けて死人も同然だ。気の毒でならない」と言う男に、「貴様、一体何者だ?」と返す声。「山河錘は得られずとも、サプライズがあった。こんなつまらぬ場所に収穫があるとはな。お前たちが俺の計画を盤石にする」と言うと、男は自分の力を洞窟全体に行き渡らせます。

鼻歌を歌いながら出勤した汪徴は、「北西山地、山崩れで文字が出現」「奇妙な文字」という新聞の見出しと写真(差出人不明の手紙に書かれていた紋章)を見て、頭痛に苦しみ始めます。汪徴の脳裏に、紋章とさまざまな声が浮かび、彼女は「桑…」と言ったきり失神してしまいます。
しばらくして汪徴は目を覚まし、「使命のためにここを辞めます」と突然言い出します。「全ての記憶が戻ったのか?君を拾った北西山地と何か関係があるのか?」と趙雲瀾が言うと、彼女は目に涙を浮かべ「記憶が止まっている場所です」と言います。

その時、長命時計が光り始めます。「黒兄さんは聖器同士は共鳴すると。片方の聖器は?」と尋ねる趙雲瀾。林静は慌てて検索し、「北西の果ての高山地帯にある」と言います。

 

第9話 西北山地の異変

<あらすじ>
汪徴(ワン・ジェン)の故郷、北西山地に怪しい動きが確認される。
故郷に帰りたいと言いだした汪徴を送るため、北西へと旅立つ所員たち。
同じ頃、沈巍(シェン・ウェイ)もまた、調査のために北西へ向かっていた。

趙雲瀾が林静に北西山地の歴史を調べさせていると、汪徴が「故郷に帰らせて」と懇願してきます。趙雲瀾は「事情はわからないが俺たちも手伝うぞ。送り届ける」と言い、エナジー体である彼女のために関節可動な人形を郭長城に手配させます。
北西に向けて旅立つ趙雲瀾・林静・楚恕之・大慶・郭長城・祝紅・汪徴の7人。汪徴はずっと険しい表情です。

沈巍は花からの忠告を反芻しつつも、「もう待てない。だがすぐに動けば趙雲瀾が危険だ」と悩んでいました。彼も実地調査のために、学生を連れて北西へと旅立ちます。目的地へ向かう途中、沈巍一行に出会う趙雲瀾たち。沈巍を疑う趙雲瀾は彼に同行することに。趙雲瀾に気がある祝紅は、趙雲瀾が沈巍を気に入っていることにやきもきしています。

長髪の男は岩場に座り、「海星人と地星人の世界で身を隠す場所もない。居心地が悪いだろう?お前たちに憂さ晴らしをさせてやる」と4体の幽獣に語りかけます。

清渓村に到着してからずっと祈りを捧げていた汪徴は、「ここは昔、龍城の管轄下ではなく文化も異なったの。ここに居着いた瀚噶族には奴隷制があった。奴隷たちは男女ともに恐ろしい仮面をつけていて、普段は戦場に送られていたけれど、祭事の時はいけにえとして捧げられた。掟も多く、他民族と婚姻を結ばなかった。一番重要なのは、ずっと前に民族が消滅している点よ。だから誰も知らない」と話します。
その時、一行が泊まっている招待所の外から「出ていけ!よそ者はお断りだ!」「命を返せ!俺を生き返らせろ!」と仮面の男たちが叫ぶ声が聞こえます。趙雲瀾が男をひっ捕らえると、村長は「地震の前にここで村の見張りが殺された。よそ者の仕業だと思ってたらあんたらが来た。だから村人はあんたたちを疑ったんだ」と弁解します。

「あれほど苦労したのに氷柱の中の男は連れ出せず、お前たちが出てきた。お前たちをどう使うか考える必要がある。お前らの家族は氷柱の中だ。命令に従わねば永遠に出られないようにしてやる」と長髪の男は色とりどりの布を体に巻いた人型の者たちを脅します。興奮が収まると光らなくなった彼らに、「お前らを怪物もどきにした女がそこにいる。まずはあの女で肩慣らしをしてこい」と満足げに指示する男。「お前が悪いんだ、汪徴。俺を恨むなよ」とつぶやく長髪の男。

仮面の男たちと戦う楚恕之。汪徴は「お目当ては私よ。私が行けば…」と林静に懇願しますが、「馬鹿言うな!俺たちは全員一緒に帰るんだ!」と一喝されます。とその時、反響していた長命時計を持って聖器を捜していた趙雲瀾と祝紅が帰還し、戦いに加わります。徐々に村人たちは落ち着きを取り戻します。

「さっきの瀚噶族の紋章は君と何か関係あるのか?瀚噶族は一体何が原因で滅亡したんだ?」と汪徴に尋ねる沈巍。

その夜、汪徴は1人で、ある岩壁に向かいます。「やっと来たか。長命時計も山河錘も、俺のものだ」と汪徴を見つめる長髪の男。汪徴は壁に手を当てると、壁の中に吸い込まれていきます。
汪徴は洞窟内を進んでいきます。「罪人は結局、罪を貸した場所に戻るのよ」と言う彼女の脳裏には、十字架にくくりつけられ「桑賛」と叫ぶ自分と、同じようにくくりつけられ泣き叫ぶ男の姿が映っていました。「族長はこの女の妖術に惑わされた。処刑が済んだら族長の座に戻してやろう」と言う長老。「罪人・格欄(ゴー・ラン)、前族長の汚れた血を曳き、妖術を学び英雄を惑わした。刑に納得しようがしまいが、結果はこの箱の中だ」と長老たちは箱の中に入った、文字が書かれた紙切れ2枚を見せつけます。

 

第10話 瀚噶族の悲劇

<あらすじ>
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)が目覚めると汪徴(ワン・ジェン)の姿がない。
彼女はかつて自分が処刑された場所に向かっていた。
恋人の桑賛(サン・ザン)との幸せだった日々を思い出す汪徴。

洞窟にて、氷柱の中の桑賛と汪徴の目が合った途端、地震が発生。氷柱を抱きしめて「やっと会えた」と泣く汪徴に、「来てくれたのか」と言う桑賛。長髪の男が現れ、汪徴を洞窟の壁に叩きつけます。「お前は大物を釣るための餌だ」と笑う彼は、幽獣に「奴らを連れてこい」と指示します。

趙雲瀾は楚恕之・郭長城と共に山頂を目指します。「瀚噶族は山に住む。彼らの信仰する羅布拉禁術の教えでは、山には魂があると信じられていて、三角形を組成すると深い谷ができる、”山魂口”に祭壇を作った」と地図を前に説明する楚恕之に、「じゃあ祭壇は3箇所あるってことか。さっき拾ったビニールーラブドールのかけらは汪徴からの目印だろう」と言う趙雲瀾。

楚恕之・郭長城を残して洞窟に入った趙雲瀾は幽獣に襲われかけますが、黒袍使が退治してくれます。「地上では体に負担がかかるゆえ、半分しか力を発揮できない。私の予想だとここにある聖器は山河錘だ」と胸を押さえる黒枹使。長命時計に導かれる2人。

2人が汪徴のもとにたどり着くと、汪徴は氷柱に黒い煙で縛り付けられていました。「あの氷柱が山河錘だ。気軽に近づくな」と黒枹使に言われる趙雲瀾。
「君は、瀚噶族が滅びた100年と7ヶ月前に亡くなった。ではなぜ特調所で働いている?」と質問する黒枹使に、「汪徴は記憶を失ったあとの名前で、瀚噶族時代の名前は格蘭でした」と語る汪徴。

族長のお転婆な娘・格蘭。するとそこに仮面を被った青年・桑賛が現れ、驚かせたお詫びにと彼女に花を贈ります。桑賛は「兄が族長の息子に殺され、母の薬代を稼ぐため鳥を捕っている。族長は俺の妹を殺し、抗議した兄も殺した」と言いますが、格蘭は「でたらめよ!」と憤慨。しかし父と兄の知られざる顔を教えてくれた彼と友達になりたがります。

桑賛は奴隷たちを集めて反乱を起こし、格蘭の父を刺殺します。奴隷制度を廃した桑賛を讃える人々。しかし、格蘭を殺すよう村人たちに乞われ、桑賛は彼女を守り続けます。やがて、新しい族長を選ぶか彼女を選ぶかの二択を迫られます。「一緒に逃げよう」と格蘭と駆け落ちを計画する桑賛。しかし計画を知った村人たちに格蘭は処刑されます。桑賛は偶然手に入れた聖器・山河錘で彼女を生き返らせようとしましたが、叶わず、彼女の遺体と山河錘を一緒に埋葬したのでした。

黒枹使は「山河錘の能力は肉体からエナジー体を強制的に剥がし、固めること。エナジー体はすぐに形を成すことはできない」と言います。