中国人気BLドラマ「鎮魂」のネタバレ感想|1万年もの時を越える異種族政争物語

ドラマ

第11話 聖器、山河錐(さんがすい)

<あらすじ>
恋人が処刑されたことで暴君と化した桑賛(サン・ザン)は処刑に関わった者を次々に殺し、最後には自分も周囲に裏切られてしまう。
こうして山河錐(さんがすい)と共に氷柱に閉じ込められた桑賛。
地星(ちせい)人の燭九(ジュージウ)は山河錐を奪うために汪徴(ワン・ジェン)をおびき出したのだった。

汪徴を失ってから、反逆罪だ何だと理由をつけて村人たちを殺しまくる桑賛を、村人たちは奴隷に降格すると決断。「瀚噶族は滅びる運命だ!」と桑賛が狂ったように笑った途端、片手に持っていた山河錘が光りだします。「桑賛、だめよ!」と汪徴の声が響く中、山河錘は氷柱となり、記憶を失った格蘭は趙雲瀾たちに拾われたのでした。

「燭九、一連の事件の黒幕はお前だな」「昔仲間を裏切った黒枹使が俺を黒幕扱いとはな」と言い合う黒枹使と燭九。黒枹使の放った攻撃が氷柱に直撃し、その亀裂から山河錘を取り出します。燭九は慌てて消え去ります。黒枹使は山河錘で、亀裂から出てきた桑賛に肉体を与えてやります。趙雲瀾は「彼は新しく特調所で働く文献管理員だ」と特調所のメンバーに高らかに宣言。

楚恕之は「燭九はなぜ俺たちをここにおびきよせたんだ?」と疑問を呈します。
「山河錘を得るため君たちの力を利用しようとしたんだ。きっと協力者がいる。それに聖器は地星人に操れるものではない」と答える黒枹使。

趙雲瀾は、沈巍に貸していたジャンパーから妙な臭いを嗅ぎつけます。実は沈巍が幽獣を一刀両断した時、その血しぶきがジャンパーに飛び散っていたのです。正体を隠し通せるかどうかと沈巍は頭を痛めます。

その頃、とある研究所で水槽を研究員たちが取り囲んでいました。
魚が1匹入った水槽を取り囲むようにスピーカーが置かれており、研究員たちは音波を送り続けます。魚の動きが異常に速くなり、水は沸騰。魚は死滅します。

「所長、成功です!」と喜ぶ研究員に、所長は「談嘯、片付けを。意、ついに父さんの研究が成功したぞ。お祝いに一曲弾いてくれ」とヴァイオリンを持つ娘に話しかけます。そして、「談嘯、君は今日でクビだ」と研究員の一人に解雇を告げます。
所長は意を車に乗せると、財布を忘れたことに気づいて研究所に戻ります。そこに、研究員たちにタコ殴りにされた談嘯が戻ってきます。所長が研究所を出ようとした瞬間、音波が研究所全体に鳴り響きます。苦しむ研究員2人と所長。

「ねえ、聖器の原理は分かった?」と林静に尋ねる祝紅。「長命時計はDNAレベルで分泌物を共有、山河錘は肉体を量子化しエナジー体を保存。全て科学で説明可能だ」と言う彼。趙雲瀾は沈巍と黒枹使との繋がりを探っています。

とその時、汪徴が「新しい事件です」と告げます。集団自殺だそうです。
趙雲瀾は、祝紅と郭長城に、彼女の叔父から聖器の話を聞いてくるよう指示します。

現場に着いた趙雲瀾は、「同じ研究所の中で一晩に3人も手首を切り自殺?」と呟きます。「争った形跡はない。でも闇の力の痕跡が残ってた」と遺体の写真を見せる林静。「自殺を強いられた?」と趙雲瀾が仮説を立てます。
「失踪者が2人いる。1人は鄭意、死亡した鄭所長の義理の娘だ。口が利けず、母は鄭と再婚後に死亡。もう1人は談嘯。昨日解雇された研究員だ」と談嘯の資料を差し出します。「現場に遺された闇の力を辿り、行方不明の2人を捜してくれ」と指示する趙雲瀾。すると林静が「鄭所長は亡くなる前、沈巍に電話をかけてる」と言い出します。

祝紅の叔父は2人を歓迎します。「蛇族が集団で変異した時、お前は脱皮の時期でな。変異が不完全になった。特調所にお前を任せたのは経験を積ませるためだ。お前の父が…」と叔父が昔話を始めると、祝紅は「昔の話よ。それはそうと、山河錘は何のために使うの?」と祝紅が言った途端、叔父の表情が一変します。ひとまず酒でもと勧められ、祝紅は口をつけますが、すぐに倒れてしまいます。

 

第12話 音波の威力

<あらすじ>
山河錐(さんがすい)のことを調べていた祝紅(ジュー・ホン)と郭長城(グオ・チャンチョン)を祝紅の叔父が監禁してしまう。
その頃、趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は集団自殺の謎を追っていた。
死んだ鄭(ジョン)所長の知人である沈巍(シェン・ウェイ)は、彼が自殺するはずはないと言い切る。

祝紅の叔父は「全てはお前のためだ。帰らずここに残れ。聖器は隕石の力を吸収して作られたものだと聞いている。悪人に利用されればまた戦争が勃発するだろう」と祝紅を説得しようとしますが、彼女は「特調所の任務は聖器を悪から守ることよ」と聞きません。祝紅は郭長城を囮にして叔父を酩酊させると、家を飛び出します。

沈巍は「鄭所長は大学の先輩で、専攻は音響学。水中の音の伝播が専門で、研究上交流があった。昨夜11時に電話で脱イオン水内における音波の伝播に成功したと聞いた。彼は自殺じゃない。野心にあふれた学者だったし、音波の研究に情熱を注いでいた」と説明します。

汪徴が突然何者かに背後から攻撃され、床に倒れ込みます。その頃、特調所の扉が突然勝手に開き、談嘯は山河錐を盗もうとします。桑賛は罠を使い、彼を攻撃。
駆けつけた趙雲瀾が山河錐をキャッチした瞬間、彼の脳裏に祝紅が森で倒れている映像や氷柱などの映像が一気に流れこみ、失神。
目を覚ました趙雲瀾に、汪徴が「音波です。あの地星人は音波で空間に振動を」と説明します。「ということは…あの地星人は音波で空間に干渉でき、人の心も操れる、一石二鳥の能力だな?」と趙雲瀾は言います。

談嘯は鄭意を人質にされ、燭九の言いなりになっていました。談嘯はかつて恋人を亡くし涙に暮れた経験があり、鄭意は彼女にそっくりなのでした。「この子に平穏な日々を与えたい。あれを手に入れることであんたにどんな得が?」と疑問をぶつける談嘯に、燭九は何も言いません。

談嘯と鄭意は、脱走した祝紅を洗脳します。特調所では林静が闇の力を確認中。「見つけたぞ!祝紅の家の近くだ!」と叫ぶ大慶。
その頃、祝紅を助けに駆けつけた楚恕之と操られた祝紅が肉弾戦を繰り広げます。慌てて駆けつけた林静が彼女に鎮静剤を打ち、特調所に連れ帰ります。彼らを遠くから見ていた鄭意と談嘯は、趙雲瀾に声をかけられて降参します。

その頃、ロッカールームのような場所でスーツの中年男が青年の首を絞めます。燭九は青年から何かを吸い取ると、持っていた瓶の中に詰めます。
「周社長、供給が遅れがちなようだ」「あなたの要望が厳しすぎるせいだ。元気で体力のある若者だろ?合格ならまた差し出そう」と話し合う2人。2人の会話をドアの隙間から青い服の何者かが聞いており、燭九はその気配に気付きますが、追うことはできませんでした。

殺人動機を尋ねる趙雲瀾に、談嘯は「自業自得だ。誘拐なんかしてない。守っただけだ」と答えます。大慶が鄭意の服の袖を捲ると、彼女の体には打擲の痕が刻まれています。
「鄭意の養父だった鄭所長は、他の子とは違うからと彼女を常習的に虐待していた。鄭所長にとってバイオリンだけが自慢できる鄭意の特技だった。だがこの子には苦痛の代名詞だったんだ」。
鄭所長に思いきり鞭で打たれ、痛みに号泣しながらもバイオリンを弾き続けることを強要される鄭意の姿を、談嘯は密かに見つめていました。
鄭所長の虐待を知りながらも、「さすがお上手ですね」「教育が行き届いてる」とごまをする研究員たち。

暴力、DV、虐待

「この子を頼むよ」と談嘯が趙雲瀾に頼んでいると、現れた黒枹使が「この者は私が連れていく」と談嘯を連れ去ります。「あの子の罪は俺が償う」と懇願する談嘯に、黒枹使は「罪は己で償うもの。お前は姿を隠していろ」と彼を眠らせます。

「地星人が人間界で隠れるのは大変だ。力を使えば痕跡が残る。気弱な地星人が何かをきっかけに暴走しても不思議はない」という林静の言葉に違和感を覚える趙雲瀾。「談嘯は人間だ。談嘯は音波を空間に伝播させただけ。奴が身を挺して庇ってるそいつが、暴走して人を殺した地星人だ!」と叫びます。

犯行の日、鄭所長が自殺するのを見ていた燭九は「聖器を奪えるのはお前以外にいない」と手を叩きます。「誰なの?」と敵意を剥き出しにする鄭意に、「俺は同胞だ。お前と取引するためにきた」と笑う燭九。

趙雲瀾・林静・祝紅の3人で龍城第一病院へ向かいます。病室に着くと、やはりベッドに鄭意はいませんでした。
その頃、大慶は鄭意に操られて特調所に入り込みます。彼女に言われるがまま長命時計と山河錘をカプセルから取り出し、手渡します。鄭意は燭九に「明日、談嘯は結婚式に出る。お宝と交換に談嘯に会わせてやろう」と脅されていました。

翌日開催されたのは、黄麟奇と李佳琪の結婚式。
謎の男は、脱いだスーツのジャケットの下にカメラを隠し持っており、高部長と李氏の会話を撮影していました。
特調所の上位組織である海星艦の部長、高氏は「李さん、あなたは龍城の若者の模範となる経営者だ。海星艦も全力で支持しますよ」と李氏に挨拶します。握手する2人にカメラを向けながら、男は「明日の記事に決まりだな。権力と金の結びつきか」とにやけます。

たこわさ
たこわさ

鄭意がずっと所長の虐待に耐えてたのが意外でした。能力があるなら早々に殺して他の養父を探せばよかったのでは…と思ったのですが、地星人の能力を使わないようにとギリギリまで我慢していたのでしょうね…。

 

祝紅は蛇族の中で超甘やかされてて可愛いすぎましたw
桑賛の狩りの仕掛け、有用でしたね!!桑賛と汪徴、仲良しで嬉しいなあ。

 

沈巍が「脳波が乱れない、死人みたい」と林静に言われてたのが気になります。どういうこと?沈巍ってもしかして身体は既に死んでるとか…?
海星艦(特調所の上位組織)と黄グループ癒着のスクープ、燭九が仕組んだのならやり方回りくどすぎませんか?🤔

 

沈巍が懸命に「真実を言えば趙雲瀾を危険に巻き込む」と隠してるのに、趙雲瀾が沈巍を嘲笑し若干馬鹿にしてる感あって辛いです。沈巍はお前のこと愛してるんや、守りたいんや…だから地上におるんや…。

 

第13話 洗脳

<あらすじ>
黄麟奇(ホアン・リンチー)と李佳琪(リー・ジアチー)の結婚式の日がやってくる。
ところが鄭意(ジョン・イー)が発する音波に洗脳され、列席者は互いに襲い合ってしまう。
そこにやって来た沈巍(シェン・ウェイ)は何とかその場を収拾するが、趙雲瀾(チャオ・ユンラン)はまたもや事件現場に現れた沈巍のことを怪しむ。

「汪徴から連絡だ。鄭意が聖器を持って黄家へ」と電話が入り、慌てる趙雲瀾。
いよいよ結婚式が始まりました。突然会場に大音量の音波が流れます。「これは何?」と李佳琪は耳を押さえて苦しみ、倒れます。そこに現れた鄭意は「談嘯お兄ちゃん、どこにいるの?」と会場中を探し回ります。黄麟奇は音波で錯乱し、李佳琪を絞殺しようとします。他の列席者たちも互いに襲い合い、地獄の様相に。沈巍が鄭意を止めようとしますが、燭九は彼女とともに消えます。その様子を、パパラッチは写真に収めます。沈巍は力を使い、何とかその場を収拾します。
そこに駆けつけた特調所一行。高部長は洗脳を解除した沈巍にお礼を言います。
黄麟奇は李佳琪を助け起こしますが、そばでは彼女の父は死んでいました。

 

鴉は人間の女に変身して降り立つと、燭九に「計画は大丈夫?」と煽ります。

楚恕之は郭長城を取り戻すため、単身で蛇族の村に向かいます。郭長城は祝紅の叔父とすっかり意気投合していました。「あいつは人間好きな父親そっくりだ。都会へ飛び出していき恋だの愛だのと言っていたが、最後はあの子を残して命を落とした。父親と同じ轍を踏んでほしくない」と言う祝紅の叔父に、郭長城は「安心してください。僕たちが守ります」と約束します。

談嘯は研究所らしき場所に来ていました。鄭所長、研究員たち、鄭意の声がわんわんと脳内で反響し、発狂しそうになったその時、談嘯ははっと目を覚まします。
「鄭意は!?」と大声を出した途端、部屋に入ってきた趙雲瀾と目が合います。

沈巍が談嘯を隠した建物に入ろうとしていると花族の長老・迎春に呼び止められます。「あなたが追う相手と結託してる亜獣族人がいる。鴉族の長老、鴉青よ。このままではあなたも危険よ」と警告する迎春。
談嘯を隠している部屋に入った沈巍は、そこで趙雲瀾から「奴は特調所へ送ったよ。談嘯が連行される姿は特調所の全員が見てる。黒枹使からあんたが談嘯を奪えるわけがないよな」と言われます。沈巍は「隠したのは君たちを…君を、守りたくて」と言い訳します。その時、部屋中に音波が鳴り響きます。そこに燭九が現れ、趙雲瀾を奪うと消え去ります。
建物から出てきた沈巍に、迎春は「あなたは敵を追って、鴉青は私が」と伝えます。焦る沈巍。

迎春は鴉青を追いかけ、「分かってるの?中立を守る限り地星人は亜獣族に手を出さないわ」と話しかけますが、鴉青は「過去に縛られては復興を果たせない。一族の未来を人間などに託すものか。鴉族、花族、蛇族の長老は同位で、互いに不干渉のはず。なのに命令する気?もう手遅れよ」と言い残し、空へ飛び立ちます。

「談嘯はこいつ(趙雲瀾)が特調所に隠した。先にお宝を2つとも俺に預けないか?それから考えよう」とニヤつく燭九に、鄭意は拒否。特調所では談嘯が「鄭意、あの子はどうしてる?」と青ざめ取り乱していました
林静と大慶は装置を使いながら街中で鄭意を探していました。楚恕之は燭九の根城を突き止めますが、そこには誰もいません。そこに沈巍が現れ、「残る場所は一つか」と言います。
その頃、特調所に趙雲瀾・燭九・鄭意が現れます。燭九がにやつきながら「殺せ」と命じると、祝紅に戸惑いなく発砲する趙雲瀾。談嘯はようやく鄭意に会い、彼女を抱き締めます。

沈巍は特調所に足を踏み入れた瞬間、祝紅が倒れていることに気づきます。部屋の奥に経っている趙雲瀾と向かい合うと、趙雲瀾は銃を構えます。燭九が「殺れ」と命じた瞬間、趙雲瀾は発砲し、沈巍は倒れます。
鄭意は燭九に言われるがまま聖器を渡そうとします…が、沈巍はおもむろに立ち上がり、趙雲瀾は銃を構えて振り返ります。鄭意をとっさに人質にする燭九。
「鄭意の力が効かないだと?」と困惑する燭九。「能力は魔法じゃないぜ」と耳栓を外す趙雲瀾。実は沈巍は特調所に入ってすぐに倒れている祝紅を見た時、銃が彼女の首元を掠っただけだということに気づいていました。そこから趙雲瀾が洗脳されていないことを見抜き、彼に殺される演技をして反撃の隙を狙っていたのでした。

 

第14話 教授の正体

<あらすじ>
洗脳されているフリをしていた趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。
だが、惜しくも燭九(ジュージウ)を取り逃がしてしまう。
沈巍(シェン・ウェイ)と2人きりになった趙雲瀾は彼の正体に気づいたことを告げる。

沈巍は長刀で燭九に襲いかかりますが、彼は鴉青の助けを借りて逃げ出します。
聖器はどうにか保守できました。落ちている山河錘を趙雲瀾が持った途端、また彼の脳裏にさまざまな映像が流れ込み、失神します。
うなされていた趙雲瀾は、「崑崙!」と叫び、飛び起きます。そばには黒枹使が立っており、「鄭意は数々の罪を貸した。地界で審判を受けさせる」と告げます。趙雲瀾が特調所から抜け出すと、外の人ごみの中には談嘯と鄭意が手を握り合い、笑顔で手を振っていました。黒枹使は見逃してくれたのです。

趙雲瀾はバイクで沈巍の家へ遊びに行きます。「俺は今まで黒兄さんに失礼な態度もとった。だが過去のことは水に流そう。友人だろ?」と調子良く語る趙雲瀾に、「そうだ。ずっと友人だよ。昔からね」と返す沈巍。趙雲瀾は「実は気になってた。”ずっと”っていつからだ?」と問い返します。

 

沈巍は自分の前世を思い出していました。
「君は私を理解しようとしてくれる。こうして話を聞いてくれる人は初めてだ」と感謝する沈巍に、「もしいつか俺が姿を消しても恨むなよ。忘れるな。必ずまた会える」と前世の趙雲瀾はそう言って沈巍に微笑んだのです。

「それは…教えられない」と唇を噛む沈巍。「じゃあなぜ正体を隠してまで俺を助けてくれた?ずっと秘密にされていて俺は傷ついた」と趙雲瀾は沈巍を脅します。困惑する沈巍に、趙雲瀾は「1つ、頼みがある」とにやつきます。

その頃、燭九は根城で趙雲瀾に撃たれた傷痕を治癒していました。「エネルギーは奪われた。しばらく行動は控えるべきね。情報を探ってくるわ。失敗続きであの方に何と報告するのかよく考えておきなさい」と去る鴉青。燭九は復讐を誓います。

郭長城が特調所へ出勤していると、王さんから声をかけられます。「看板を書き直したいが、俺は字が下手くそだから代わりに書いてくれ」と筆を渡されます。「この筆はうちの家宝だよ。これで書けば商売繁盛さ」と言う王さん。特調所では聖器が光っていました。

沈巍を助手席に乗せ、趙雲瀾は海星艦へ向かいます。「結婚式であんたは大活躍したから、高部長は興味を持って”今日一緒に来い”と命じてきた」と話す趙雲瀾。沈巍は「他人には私の正体は秘密に。聖器が悪用される危険さえなければ戻ってこなかった」と言います。

龍城海星艦に到着した2人を待っていたのは、郭英。郭長城の叔父です。
海星艦の一室では、白衣を着た老人たちが実験に勤しんでいます。突然エラー音が部屋中に鳴り響き、「できの悪いやつらだ!何度失敗すれば済む?」と激昂する男に、「実験のことは秘密だぞ」と宥める別の男。

「沈教授、特徴所に加わってくださるとは本当に光栄ですよ」と嬉しそうな高部長。「人間の助けがほしくて地上へ来たんだろ?だったら俺と手を組もう。2人でならどんな困難も解決できる。世界の平和と安定を守れると思わないか?」と趙雲瀾に誘われたことを思い出す沈巍。
高部長は沈巍が代わりに書いた始末書を「素晴らしい内容だった、さすが心慈さんの息子だ」と褒めますが、趙雲瀾の顔色が急に悪くなります。
「心慈さんは私が手本とする先輩だよ。先日、星督局に異動し局長になられた」と続ける高部長に、沈巍は「星督局とは?」と尋ねます。「星督局は龍城の最高指導部で、特調所もその管轄下にある」と高部長は説明してくれました。

高部長は2人に「先日の結婚式でカメラを持つ怪しい男を見なかったか?」と尋ねてきます。「男の名前は叢波。今朝彼が挑発的な手紙を送ってきた。”特徴所の正体を暴く”と。優れたハッキング技術を駆使してゴシップ記事をネットに書く、龍城で最も悪名高い男だ」と警告します。

「叢波とやらは燭九と関係があると思うか?」「接触した感じ、仲間ではなさそうだ」と趙雲瀾と沈巍は話します。
そこに郭英が現れ、高所長と、趙雲瀾と沈巍を夕食に誘います。
夕食の席で、「甥の仕事について全く把握できておらず、今朝本人から聞いて知った」と言う郭英に、「特徴所に来たのはあなたの指示では?」と不思議がる趙雲瀾。「甥を特徴所から異動させ、危険の少ない仕事をさせたい」と言う郭英に、「異動なんて嫌だ!」と抵抗する郭長城。

その後、特調所では二次会と称して、沈巍の歓迎会が開かれます。
「次の任務と連絡事項を伝える。1つ、燭九を捕らえること。引き続き健闘してくれ。2つ、最近妙な男がこそこそ嗅ぎ回ってる。秘密を握られないよう注意するように。そして3つ、沈教授が特徴所の名誉特別顧問に就任された!拍手で歓迎を」と趙雲瀾が言うと、メンバーからは拍手が起こります。
2人を撮影していた叢波は何かに気づきます。撮影した沈巍の横顔を見つめながら、「どこかで見た顔だな。…結婚式で活躍したヒーローか?新しいネタはあんたに決まりだ」とにやけます。

たこわさ
たこわさ

めちゃくちゃ最高だったのが、「俺の記憶を消さない限り(あんたが黒枹使であることは)ごまかせないぞ」とふんぞりかえってニヤつく趙雲瀾に、「消してほしいか?」ってすっごい優しい笑顔で見返す沈巍のシーン。趙雲瀾が気まずげで、蛇に睨まれた蛙感あって笑ってしまいますw 沈巍の笑顔美しすぎィ!!

 

第15話 暴かれた秘密

<あらすじ>
叢波(ツォン・ボー)に秘密を知られてしまった沈巍(シェン・ウェイ)。
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は林静(リン・ジン)に叢波のパソコンを初期化させてしまう。慌てる叢波。

叢波は、以前趙雲瀾が仕掛けた教授室の監視カメラに潜入します。
「燭九とあの方との関係は不明。聖器を狙う理由も謎です。摂政官様が地君冊で調べるとのことです」と地界から報告を受けた沈巍は、「3日ほどやる。地君冊を持ってこい。自分で調べる」と返します。沈巍が会話を終えると、煙は自然と消えます。

後日、特調所で叢波は趙雲瀾に沈巍の映像を見せます。叢波は「俺は世間に真相を伝える義務がある。俺が公表するか?あんたが公表するか?3日以内に連絡をくれ」と言い捨てて去ります。
帰宅した叢波は自宅のパソコンから特調所内部の監視カメラに潜入します。すると、林静の技術で、叢波のパソコンの全データが吹っ飛びます。そこに訪問客が。扉を開けると、趙雲瀾と沈巍が立っていました。
沈巍は、かつて彼の暴露した事実が捏造であることを示し、「君の報道は誤解を広め、真実をねじまげた。君が動いたのは世のためではない。他人の生活を盗み見たいという欲と承認欲求のためだ」と言うと、叢波は真っ青になります。「お前の技術は一流だ。俺たちを手伝って罪滅ぼししろ」と趙雲瀾は叢波をスカウトします。

「あんたの特殊能力は?普通の地星人が持つ能力は1つだが、あんたは戦闘からドアの開閉までこなす。いわば全能だ」と言う趙雲瀾に、沈巍は「私の能力も1つだけ。「学習」だよ。見た能力を使えるんだ。原則無限に覚えられる。だが人間界では鎮魂令に制約され、闇の力を十分には発揮できない」心の中で、(強さには代償が伴う)と呟きます。

聖器に触れようとした趙雲瀾を止める沈巍。
「聖器に近づけば闇の力が体を蝕む」と注意する沈巍に、「あんたが言ったんだろ!燭九の後ろにいる黒幕が聖器を狙っていて、世界を滅ぼす戦争を起こすと。聖器は俺が触れた時だけ共鳴を起こす。俺が無茶しないでどう残りを見つける?」と焦る趙雲瀾。沈巍は「残りの聖器を手に入れようと燭九たちは必死だ。奴らの入手を待ち、黒幕を倒せば聖器は全て揃う」と説得します。

酔った祝紅は「趙雲瀾、教えてよ、私の何がだめなの?私のどこが悪いのか教えてよ」と趙雲瀾に電話をかけます。

翌日、迷子の老人を特調所に連れてきた郭長城。しかし老人を見るなり、楚恕之は「貴様!!」と激怒して彼の首を締め上げます。老人の正体は摂政官でした。趙雲瀾は楚恕之をなだめ、沈巍を連れて部屋の奥へ。
摂政官は「地君冊を紛失しました」と沈巍に平謝りします。「地君冊は地星人の記録をとじた冊子で、地君が批准し摂政官が保管する。個人の能力や背景などが記されたものだ。近頃は地星人が人間界で暴れている。特に燭九は問題だ。ゆえに地君冊が必要だった。それなのに紛失しただと!?」と珍しく激怒する沈巍。
「おそらく地君冊は以前に逃亡した丁頓が持ち去ったものと推察します」と言う摂政官に、「丁頓は人間界で死に、屍は地界に持ち帰った!死者に責任を押し付けるつもりか?」と詰める沈巍。「地君冊は地界にあると思われます。地界にきて共に捜していただきたく」といけしゃあしゃあと言う摂政官。

「星督局から電話が。今から勤務態度を見に監査に来ると」と部屋に入ってきた大慶に、「俺は摂政官と地界へ宝を捜しに行く」と言う趙雲瀾。「聖器も地界も闇の力の塊だ。闇の力が君の体を侵食すれば死の危険も」と必死で止める沈巍ですが、摂政官は満面の笑み。「あんたがいれば安心だろ?」と趙雲瀾は聞きません。

汪徴が「監査員が到着するわ」と大声をあげます。「誰かを所長の席に座らせるしかないわ」「無理ね、上の人はここにいる全員と顔見知りよ」と話し合う祝紅と汪徴。
「そうか?全員じゃない」と言う楚恕之。全員から見られ、郭長城は「僕ですか!?」と悲鳴を上げます。

公園にある岩の前に来た趙雲瀾・沈巍・摂政官の3人。「私と摂政官だけが鎮魂令の特例で、両世界の往来を許されている。闇と光の力がぶつかる、たった1つの通路だ」と沈巍は説明しますが、「あんたたち2人だけがこの門を通じて両世界を往来できるんだろ?逃亡してきた地星人はどこから?」と趙雲瀾は訝しみます。「それについては…まだ調査中でしてな」と慌てて言葉を濁す摂政官。その様子を、木の陰から髭面の男がにやりと笑いながら見送っていました。
扉に入った途端、趙雲瀾は一気に幼少期の記憶を反芻します。仕事一筋の父は趙雲瀾を煙たがっていました。黒枹使に肩をゆすられ、趙雲瀾は自分が呆然と立ち尽くしていたことに気づきます。摂政官が2人を引導します。
趙雲瀾たちが地界に行く様子を見ていた髭の男に、燭九が接触します。「地上に来た理由を思い出せ」と燭九に言われ、覚悟を決める男。

所長に変装させられた郭長城は不安そうに所長室に入っていきます。
黒塗りの高級車が特調所の近くに到着し、各人のデスクに着席するメンバーたち。「どうも、副所長の…」と車のドアを開けながら挨拶した瞬間、硬直する大慶。

 

第16話 地君冊の行方

<あらすじ>
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)の趙心慈で星督(せいとく)局長の趙心慈(チャオ・シンツー)が監査にやってくるが、趙雲瀾は「地君冊(地君冊)」を捜すために沈巍(シェン・ウェイ)と地界に行った後だった。
勝手に持ち場を離れた趙雲瀾に怒りをあらわにする趙局長。
しかも龍城(ロンチョン)公園で事件が発生し、趙局長が臨時で指揮を執ることに。

監査に現れたのは、星督局局長である趙雲瀾の父・趙心慈でした。聖器を見る趙心慈。林静が気を逸らせようと、闇の力に反応する発明品を紹介すると、なぜか趙心慈に反応を示します。所長室に着くと、趙心慈はそこにいるのが息子ではなく郭長城だと即座に見破ります。
その時、汪徴が龍城公園で事件が発生したとの電話を受けます。

禍々しい像が並ぶ地君殿。「摂政官様、黒枹使様、地君様が今月の予定表を準備してお待ちです。供の者はここに入れません」と出迎えた男が進言します。仕方なく、摂政官を連れて街へ向かう趙雲瀾。「地君冊を無くした時、ここを通ったような…いや、あそこかな?」とへらへら笑う摂政官。

特調所の一行が事件現場の公園へ行くと、そこら一面の大木たちが薙ぎ倒されていました。趙心慈が「説明を頼む」と警備員の男に話しかけます。警備員は燭九といた髭面の男、包と名乗ります。
趙心慈は、「私が臨時で特調所の所長に戻った以上、私の命令に従ってくれ」とメンバーたちに命じます。
包が言うには、警備員仲間と2人で林の中を歩いていると、突然地面が盛り上がって木が倒れ、仲間は木の下敷きになったのだとか。趙心慈に「帰っていい」と言われた瞬間、包は逃げるように去ります。
趙心慈は「郭長城と楚恕之は、怪我をした警備員の家族に話を聞け。祝祝紅は責任者に頼んで監視カメラを見て来い。林静はここの土壌の質を調べろ。大慶、この辺の野良猫から話を聞いてこい」と指示すると、「私は特調所で報告を待つ」と帰っていきます。部下任せの捜査に不満を募らせる一同。

「助けて!」と女の叫び声が聞こえ、趙雲瀾は現場に走ります。そこでは1人の女をゴロツキの青年2人が取り囲んでいました。趙雲瀾はすぐにゴロツキと女がグルだと気づきます。おべっかをいう摂政官に「機嫌をとってないで道を探せ!」と怒りますが、摂政官はどこかへ走り去ってしまいます。
「趙雲瀾」と呼ぶ声が聞こえ、声に導かれて遺跡らしき場所へ向かう趙雲瀾。目の前には鎖で縛られた、裂け目の中から青白い光をを放つ塔があります。「君は自分の心の声を聞くべきだ。君は虚勢を張って不安を隠している。私は君の魂であり君の欲望だ。君に教えてあげよう…」という塔に、近づく趙雲瀾。
すると突然、先程の3人が来て、趙雲瀾を袋叩きにしようとします。「俺は黒枹使って奴の友達なんだ」と趙雲瀾は言いますが、3人は「黒枹使は裏切り者だから、その友人も逆賊だ」と言いがかりをつけてきます。全速力で逃げ出す趙雲瀾。

「丁頓の記録を見たい」と丁頓の後任に頼む黒枹使。しかし、「半月前に破棄しました。地君様のご命令です」とにべもなく言われ、自分への確認もなくそれが行われたことに困惑します。

趙心慈は特調所の図書館で桑賛と談笑しています。桑賛は、趙心慈が本のページをめくっていたのは左手だったのに、入館記録にサインを求めたときは右手だったことを思い出し、両利きなのかと不思議に思います。

趙雲瀾は酒場で客に紛れますが、すぐさま3人に見つけられてしまいます。しかしその瞬間、豚の仮面をつけた呉が瞬間移動で助けてくれます。「摂政官と一緒だったのですか。奴は評判が悪いんですよ」と忠告する呉に、「古狸でもうまく利用すれば、獲物が得られる」と笑う趙雲瀾。そこににやつきながら「令主、ずっと捜してたんですよ」と摂政官が現れます。

趙心慈は特調所メンバーを集めると「現時点で何か成果はあったか?」と尋ねますが、全員無言です。「君たちのこれまでのやり方は間違ってる!信頼できる内通者の情報から判断して、息子はリーダーとしての役割を果たしていない。そこで君たちに彼の罷免を提案する」と言い出す趙心慈。驚愕するメンバーたち。「君たちの中で1人でも賛同者がいたら、私が正しいということだ。今から1人ずつ面談を行う」と趙心慈は勝手に決めてしまいます。

趙雲瀾は腰を痛めたという摂政官を地君殿に送ります。「地君冊は俺が捜す。ところで地君冊はどんなものだ?」と趙雲瀾が問うと、摂政官は「表紙が黒い革の冊子かな。これくらいの大きさかな、いやこれくらいかも。あれ?」と要領を得ません。「もういい、黒枹使は?」と丁頓の後任に趙雲瀾が尋ねますが、「行き違いでしょう」と冷たく言われます。趙雲瀾は呆れ、地君殿を後にします。

趙心慈との面談は郭長城が最後です。現所長更迭賛成・反対の署名一覧には、「反対」に全員の名前が書かれていました。郭長城も「反対」に名前を書こうとしますが、趙心慈は「賛成」に名前を書くように銃で脅してきます。それでも郭長城が考えを変えないと、趙心慈は「合格だ」と言います。郭長城が部屋を出ようとした瞬間、趙心慈は「長城、君は私が選んだ伏兵だ。魔王の闇の力に対抗するには、君の正しい力が必要だ。だから自分が信じる路をとことん信じなさい」と洗脳するように言います。

趙心慈に、「事件に動きがありました」と告げる大慶。
事件現場では地面に大きな亀裂が入っていました。「公園の土が変わってる」と言う林静。祝紅へも「この前事情を聞かれた者です。変化があったのでご報告を。第一発見者の包がいなくなったんです」と電話が入ります。

建物の影から特調所の建物を見つめる燭九と包。「この建物を壊しさえすれば、地星人は誰にはばかることなく地上で生活できると?」と尋ねる包に、頷く燭九。

たこわさ
たこわさ

摂政官と丁頓の後任と燭九は絶対繋がってると思うんですが、もしや地君が黒幕…?😨
黒枹使を裏切り者と言ってた地星人のゴロツキの言葉が気になります。なぜ裏切り者?
趙雲瀾の父・趙心慈からなぜか闇の力が検出されたわけですが、郭長城に言った「魔王の闇の力に対抗するには、君の正しい力が必要」の意味が謎です?魔王って?趙心慈は何者?鎮魂令主とは?

 

第17話 父子の葛藤

<あらすじ>
燭九(ジュージウ)は、かつて趙(チャオ)局長に妻を殺された包老三(バオ・ラオサン)をそそのかし、特調所のビルを破壊させようとする。
そこに現れた趙局長は包を撃ち殺してしまう。
包を見捨てて逃げた燭九をなじる鴉青(ヤーチン)。

「無実の人間を巻き込みたくない」と言う包老三に、「無実?思い出せ、最愛の妻がどう死んだのか」と燭九は囁きます。
「もう何日も飢えてる。生きるためだったんだ。たったこれっぽっち盗んだだけだ!」と懇願する包老三に、趙心慈は無慈悲に発砲。包老三を庇った妻は即死でした。
「特調所のせいで妻は地上で死に、お前は地界に戻された。特調所がある限り地星人はここで穏やかに暮らせない!特調所を壊し、奴らを始末しろ」と言うと、燭九は去ります。包老三は全力で能力を使い、特調所の建物にヒビを入れます。

沈巍は黒枹使の姿で、趙雲瀾を探しに酒場へ。「どこかは分かりませんが、3人の若者に追われていました」と言われます。3人を見つけますが、見失ったとしらを切られてしまいます。

特調所に駆けつける一同。李を人質に取って、燭九に助けを求める包老三ですが、燭九は来ません。趙心慈は戸惑いなく、包老三を銃殺します。

街中を走り続ける趙雲瀾と呉ですが、同じところを何度も巡っているようです。「地君冊は見つからないし、スマホも圏外だ。情報を取り扱うような場所は?」と尋ねる趙雲瀾に、呉は「噂では鎮北街に情報を買える場所が」と答えます。趙雲瀾は呉の瞬間移動で、情報屋へと向かいます。

「同胞を助けなかったの?私があの方に従うのは亜獣族のためよ。やり方までは認めてない。あの方に大事な局面で捨てられても恨まない?」と言う鴉青に、「恨まない。あの方のおかげで俺は心の声が聞けた」と燭九はうっとりと回想します。
地君殿に配属された燭九は黒枹使のようになりたいと夢に胸を膨らませていました。
そんなある日、燭九は朽ちた遺跡跡に足を伸ばします。「若者よ、心の声を聞き逃すな。私にはお前の欲望が見える。地星人が暗闇の世界に追いやられているのは、黒枹使の仕業だ。お前は選ばれし者だ。私が地界の大英雄にしてやろう」と、趙雲瀾に話しかけたあの塔が燭九にも語りかけます。

「今回の件は片付いた。よくやったぞ。監査はこれにて終了だ」と言い、帰っていく趙心慈。その時、趙心慈に電話が入ります。家族仲睦まじい趙心慈の待ち受け画面を見てしまう大慶。

「燭九という地星人の特殊能力も瞬間移動だ」と趙雲瀾が言うと、呉は「この力を使う時には発動するための媒体が必要です。私の場合は酸素です」と説明します。趙雲瀾は洞窟で燭九と戦った時のことを思い出し、「燭九の媒体は光か!」と気づきます。気づくと、眼の前の店は「事情通」の文字が。呉が扉を叩きます。
「情報は金と引き換えだ。500元」とにやつく店員は、趙雲瀾の悩みが地君冊のことだと言い当てます。しかし、「これ以上聞きたいなら、金ではなく命をよこせ」と右腕を刺されてしまいます。実はその男は、地上で燭九に殺されたはずの丁頓でした。丁頓に飛びかかられそうになった瞬間、黒枹使が登場し、趙雲瀾を守ります。丁頓は「聖器のために死ね」と地君冊の燃え滓を見やり、意識を失います。

失神した趙雲瀾が目を覚ますと、特調所のソファーの上でした。沈巍は家に戻ったようです。

趙心慈は、「沈渓」と名前が彫られた墓石の前に花束を飾ります。「また仲間を殺めたか。10年前の再演だな」と言う自分の影と、「私の使命だ。宿命でもある」と話す趙心慈。
「母さんを離せ!」と叫びながら飛び出す趙雲瀾を部下に止めさせる趙心慈。妻は犯人に捕まっていますが、趙心慈は銃を下ろしません。「お前がその気なら道連れにしてやる!」と言うなり、犯人は自爆。

「丁頓の件は?」と花束を片手に問う趙雲瀾に、「釈然としない部分は残るが、ここまでだ。一連の出来事を繋げるのはやはり聖器だろう。燭九たちの仕業だ」と返す沈巍。沈渓の墓石の前に花束を見つけ、憎悪に燃える瞳で辺りを見回す趙雲瀾。
「私を裏切り者と呼ぶ地星人たちは、私が人間のために聖器を捜していると言うが、それは違う。私の目的は再び戦争を起こさないことだ」と言う沈巍。

地君殿にチンピラ3人が連行されてきます。「噂どおりだな。摂政官は恨み深く、白をも黒にする。俺たちはおしまいだな」と言うチンピラの1人。摂政官は「全員処刑だ。地君様の裁断を仰いでも?」と、格子の向こうに声をかけます。地君は震える指でベルを鳴らします。「これで大団円ですな。地界の聖和と安定が守られるのですから」とにんまり笑う摂政官。

特調所の図書室で、聖器に関する本を読み漁る趙雲瀾。するとたまたま「古代秘聞録」が目に入り、趙雲瀾はそれを手に取ります。本を読み始め、眉を顰める趙雲瀾。「”大荒山主、その名はー崑崙”」と文章の一節をつぶやきます。

叢波は違法な地下闘技場で闇の力が使われている写真を趙雲瀾にリークします。「荒くれ者が戦って金を稼ぎ、暇な観客がそれを見て騒ぐ。どれだけの若者が再起不能になったか。何度も逮捕者が出たが、まだ戦ってる奴らが?」と趙雲瀾は驚きます。

龍城大学で、学長と話す沈巍。沈巍が「教育の質を保つために、顧問かそれとも教授か、選んでくれないか」と迫られていると、佳佳が学長に「おじいちゃん」と呼びかけるのを聞いてしまいます。佳佳はどちらにも在籍してほしいと沈巍に頼みます。

地下競技場に着いた楚恕之と郭長城。競技場内を歩いていると、黒いマスクの男は場違いな郭長城を鼻で笑い去っていきますが、楚恕之は去っていく彼を見つめています。「どうしました?」と尋ねる郭長城に、「さっきの奴だが…」と口を開く楚恕之。

たこわさ
たこわさ

趙雲瀾が趙心慈と顔を合わせたがらない、彼の上昇志向を嫌っている理由は、趙心慈が仕事に没頭・地界人に対し弾圧的な言動を取り続けたことで地界人たちに必要以上に恨まれ、結果、お母さん(妻)が人質に取られたのに趙心慈は「俺の仕事を分かってくれるはず」と手をこまねいて彼女を見殺しにしたからだったんですね…。お母さん…。
趙心慈は後悔している様子ですが、言動がいまだに支配的なので趙雲瀾には伝わっていない感じがします。

 

第18話 競技場の覇者

<あらすじ>
地下競技場を怪しむ趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は楚恕之(チュー・シュージー)と郭長城(グオ・チャンチョン)を潜入させる。
楚恕之はチャンピオンの野火(イエフオ)を挑発し対戦に持ち込む。
勝手な行動に腹を立てながらも心配で対戦を見に行く趙雲瀾。

中央のリングで戦いが始まりました。郭長城は林静が発明した闇の力測定器を振りますが、全くの無反応。明日また出直すことに。
今回のバトルの勝利者が「チャンピオンである野火と戦いたい」と申し出ますが、「彼に挑戦できるのは1ヶ月に1度だけだし、彼の闘争心に火を付けるのは難しい」と審判に止められます。
楚恕之は野火を引きずり出すため、リングに飛び入り参加します。黒いマスクの男はその様子を部屋の隅から眺めていました。勝利者にさらに勝利した楚恕之を見て、野火は1時間後に挑戦を受けると宣言します。

楚恕之の無茶に激怒する趙雲瀾。「昔、楚は罪を犯し摂政官に処罰されたが、あんたの情けで特調所に配属された。あんた以外に服従するはずない」とふてくされる趙雲瀾に、「彼を入所させたのは内偵にするためだった」と告白する沈巍。

控室にいた楚恕之に、先ほど負けた男が「あいつは弟の小傑を騙して、リングの上で殺した。恨みを晴らしてくれ」と涙ながらに訴えてきます。観客たちが賭けに騒ぐ中、郭長城は楚恕之を心配します。郭長城を勇気づける楚恕之。試合開始のベルが鳴り響きます。早速闇の力を使う野火。楚恕之が繰り出したパンチで野火のマスクが外れると、野火の顎にはおぞましい火傷の痕が広がっていました。
すると、「俺たちが賭けに負ける!奴に勝たせるな!」と、野火に賭けていた観客たちが暴徒化。リングの鍵を破壊し、次々なだれ込みます。そこに現れた趙雲瀾と沈巍。その隙に野火は姿を消してしまいました。趙雲瀾は「ここの社長を探せ」と郭長城に命じます。
「記録を見ると、大勢の若者が試合後に姿を消している」と趙雲瀾が社長の周を尋問しますが、周は「みんな家族にも疎まれる不良少年だ。どこかで死体が見つかったとして、私に何の責任が?」とシラを切ります。

バイクに乗ろうとしていた野火を、小傑の兄が呼び止めます。
「2年間お前を倒すことだけを考えてきた。小傑はお前を慕っていたのに、お前は期待だけさせて絶望に突き落とした」と言う小傑の兄。

「野火さん、俺に勝たせてください。俺は賞金がないと困るんです」と小傑はすがりつきます。野火の無言を肯定だと受け取った小傑でしたが、野火との試合で負けてしまいます。戦いの帰り道、小傑はチンピラたちに「お前、競技場期待の星なんだろ?賞金は?猶予はやったぞ」と殴る蹴るの暴行を加えられます。
それを見た野火は1人で彼らを全員殴り散らし、「失せろ」と吠えます。「悪かった、こんな事情があったのか」と言う野火の手を振り払う小傑。「謝罪は受け入れる。でも俺は一生あんたを許さない…」と小傑は野火を睨みあげます。

小傑のことを思い出した野火。「小傑はお前が殺したんだ。金を稼ぐために小傑は競技場に行った。だがお前に裏切られ希望を失ったんだ。何もかも遺書に書いてあった!」と小傑の兄は叫びます。野火と小傑の兄は殴り合います。しかし勝機がないと分かった途端、小傑の兄は懐からガソリン入りの瓶とライターを取り出します。
「勝てないなら道連れにして死ぬ!」と言う小傑の兄ですが、野火は手から炎を出し、小傑の兄の肩に闇の力を思いきりぶち当てます。

しかしその瞬間、黒枹使が登場し、2人の間に割り込みます。逃げ出す小傑の兄。
「理由は何であろうと罪は償え」と言う黒枹使に、「まだやることがある」と野火はバイクで逃走。沈巍は後ろから来た趙雲瀾の車で彼を追跡します。
「おかしいな、左の道を1キロ進んだところに別の闇の力が。右側の闇の力は間違いなく野火だ。左側の方は奴のアジトかも」と言う林静。「二手に別れよう。2人は左へ、俺たちは右に」と趙雲瀾を指示します。

林静たちは謎の豪邸に到着。趙雲瀾たちは倉庫街に捨て置かれた野火のバイクを見つけます。小傑の兄が茂みから現れ、林静たちは驚きます。
林静たち3人は豪邸の中をゆっくりと進んでいました。2階の奥の部屋にそっと入った途端、少年2人に突然殴りかかられます。

倉庫内を慎重に進む趙雲瀾と沈巍。2人の背後から突然野火が現れ襲いかかりますが、沈巍があっさり彼を縄で縛り上げます。
「燭九との仲は?」と尋ねる沈巍に、「燭九とは?」と不思議そうに尋ねる野火。「連行される前に1つ頼みがある」と野火は懇願します。

「奴らに見つかった。取引は中止しよう」と周社長は必死で燭九に言い縋ります。燭九は周社長の手の中のキーに目線を移します。「遠隔操作で火を。死体を焼いて証拠を消せばいい」と笑う燭九に、顔色を失う周社長。燭九はあっさり彼を殺害。楚恕之と郭長城が入室すると、そこには周社長とスタッフの死体が。密室のはずなのにと驚愕する2人。

趙雲瀾たちは大慶たちの後を追い、豪邸に到着します。沈巍が見ていたバルコニーから少年たちが顔を出します。「火兄貴を解放し、車を用意しろ!さもなくば仲間を殺す!」と叫ぶ少年たち。その頃、林静・大慶・小傑の兄は縄で縛られソファーにぎゅうぎゅうに座らされていました。「あいつらとはどんな関係だ?」と趙雲瀾が野火に問うと、少年たちが揃って「命の恩人だよ」と叫びます。

ある日の地下競技場で勝利した少年。周社長は「ちょっと話がある」と勝利者の少年の背に手を回します。野火が少年の後に続いて控室に入ろうとすると、部屋では周社長は燭九から金を貰う代わりに少年のエネルギーを吸わせ、それを瓶の中に入れさせていました。「こいつには何人か仲間がいるんだ。合格ならまた差し出そう」という言葉に、野火の後ろからついてきた少年たちを慌てて散らせ、自分も姿を隠します。

「若者の数が減り、社長が疑われ始めた。それで方法を変え、新入りが目をつけられる前に俺が倒すようにしたんだ。特殊能力で新人を打ちのめした。タイトル防衛のおかげで観客が増え、社長は俺を解雇しなかった」と野火は自分の行動の理由を説明します。「奴は小傑を救おうとしたのか…」と呆然とする小傑の兄。

少年たちが気づいた時には、楚恕之と郭長城が室内に入り込んでいました。楚恕之が鮮やかに少年たちを糸で縛り上げます。

「お前は若者たちを救うために特殊能力を使った。人を守ろうとしたことは情状酌量に値する。寛大に処置しよう。早く龍城を離れろ。燭九に見つかる前にな」と沈巍は言い渡します。「仲間たちは俺たちが世話する」と笑う趙雲瀾。

燭九たちは趙雲瀾たちの様子を遠くから眺めていました。
「ボスの3つの命令は?1つ 聖器の収集、2つ 若く新鮮な人間を見つける、3つ…」と数え上げる鴉青に、「黙れ!時間がない。本気で仕掛けねばな」と激しく咳き込む燭九。

たこわさ
たこわさ

野火が誤って顔を焼いてしまった理由が気になります。幼い頃に火の加減が分からなくて、とか?
摂政官が腹黒狸なのは分かったんですが、それ以外にもまだ地君との関係や燭九との繋がり、燭九や趙雲瀾を唆した謎の塔の存在が気になっていますり
燭九たちがボスに命じられている3つ目の事柄は何だ?
郭があざとかわいい&楚が爆イケすぎて、楚郭妄想が捗りました…☺️❤️

 

第19話 絶体絶命

<あらすじ>
野火(イエフオ)を慕う若者たちを燭九(ジュージウ)から守る任務を受けた楚恕之(チュー・シュージー)と郭長城(グオ・チャンチョン)だが、用意周到な燭九に捕まってしまう。
絶体絶命の楚恕之たち。
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は危険を承知で聖器を手に取る。

突然車が原因不明で止まってしまいます。楚恕之が車外に出た瞬間、燭九が現れ、楚恕之に殴りかかります。燭九は楚恕之を守ろうとした郭長城と、その背後にいる少年たちを闇の力で吹き飛ばします。「新鮮な餌が手に入ってあの方も喜ぶ」とにやける燭九。燭九は小傑の兄・波比を見て、小傑の遺書の内容をそらんじます。実は、燭九は自殺を思いとどまろうとしていた小傑からエネルギーを奪って、殺した張本人でした。

燭九は波比を闇の力で殺そうとしまが、そこに「仲間の無事を見届けるために戻った」と野火が登場。波比は野火に誤解していたと謝ります。
燭九は「周社長はお前達の復讐を予想して商品に細工を施した」と掌に隠していたスイッチを入れます。野火のリュックが大爆発し、燭九以外の全員が失神してしまいます。

おもむろに光りだした聖器を前に、趙雲瀾は危険を承知で手に取ると、「燭九へ導いてくれ」と願います。その瞬間、脳内に、楚恕之と郭長城と野火が死んでいる映像が流れ込み、趙雲瀾はその場で失神します。趙雲瀾が目を覚ますと、目の前には沈巍が。趙雲瀾が夢の内容を沈巍に話すと、沈巍は「それは予知夢かも」と告げます。

汪徴が「匿名のメールを受信しました」と声をあげます。メールには動画が添付されていました。趙雲瀾が見た夢と同じ部屋の中で、楚恕之と郭長城と野火が縛られています。「人を助けたいなら長命時計と山河錐を俺に渡せ。今日中に回答しろ」と燭九は言い、動画は切れます。燭九を捕らえれば監禁場所が分かる」と言う沈巍。

大火傷に呻く野火。「頼むから手当させてくれ」と懇願する郭長城。燭九は3人により絶望を味合わせるために、手当を許します。燭九は楚恕之を味方にしようとしますが、楚恕之は鼻で笑います。そこに燭九宛に趙雲瀾から「聖器を渡す」と電話がかかってきます。

「ここは正式には”絶対零度実験室”だ。室内の温度は徐々に低下する。お前達が凍りつくまでな」と言うと、部屋を出ていく燭九。慌てて楚恕之と野火の縄を解く郭長城。「楚さん、もうマイナス10度に達してます」とパネルを見て報告する郭長城に、「まずい、なにか手を打たないと」と焦る楚恕之。

祝紅の叔父のもとを訪れた、沈巍と祝紅。「特調所は聖器を狙う者と戦いの最中にいる。烏賊の長老が敵に加担しています。同じ長老として彼女の動きを押さえていただきたい」と頼む沈巍。さらに迎春が「早く彼女の目を覚まさせないと」と口添えしたので、祝紅の叔父は渋々協力することにします。

「なぜ俺がこんなことを」と文句を言う叢波に、「龍城の安全を守るためさ」と嘯く林静。

鴉青は蛇族の長老である、祝紅の叔父の家を訪ねてきます。
「よそ者と手を組み、私と争う気?」とメンチを切る鴉青に、「令主と黒枹使は万全の構えよ。勝負はついてる」と言う迎春。祝紅の叔父は「節句を祝おう」と2人に酒を勧めます。

楚恕之・郭長城・野火は霜が下りた実験室の隅で寄り添っていました。
自分も眠りそうになりながらも、「寝るな、目を開けろ」と弱々しい声で野火に声をかけ続ける郭長城。楚恕之は朦朧としながらも懸命に郭長城の手を擦り、息を吐きかけ、体温を分け与えようとします。

燭九は趙雲瀾が指定した聖器の受け渡し場所に向かいます。趙雲瀾・沈巍・祝紅はある建物の屋上に集まります。沈巍は長命時計と山河錐を両手に持つと、目を閉じ、力を込めます。その瞬間、聖器から光が溢れ、夜空に謎の形を映します。
燭九が趙雲瀾たちのいる屋上に現れます。燭九は妙な異変を感じて逃げ出そうとしますが、林静が「叢波!」と叫んだ瞬間、龍城全体の光が消え、真っ暗に。沈巍は力を使い、暗闇の中で燭九がどこにいるのかを見つけ出すと、彼の胸を斬りつけます。

「ここまで引き止めれば十分だろう」と言う祝紅の叔父に、「はめられた?」と顔色を変えて怒って立ち去る鴉青。

「俺の負けだ。無念だ。お前を倒したかった」と沈巍を睨みあげる燭九に、手錠をかける趙雲瀾。「なぜそれほどまでに私を憎む?」と沈巍は眉を顰めます。「俺を覚えているか?」と普段は隠している右の前髪をかきあげ、沈巍に見せつけます。彼の素顔を見て、沈巍は表情を険しくします。

たこわさ
たこわさ

己の命を賭けてでも楚恕之と郭長城を助けようとする野火の底無しの勇気に泣くし、郭長城を抱きしめて「死ぬな」と叫ぶ楚恕之の取り乱した姿に涙が止まらんです。
楚恕之は地界で何の禁忌を犯したの?どう弟を失ったの?
あと鴉青は亜獣族の長老たちに割と甘くて憎めないですねw 仲間意識があるのかなあ。
燭九と黒枹使との因縁も気になります。

 

第20話 天柱の封印

<あらすじ>
燭九(ジュージウ)と対峙する沈巍(シェン・ウェイ)。
若き日に邪悪な天柱の罪人に心酔した燭九は、黒袍使(こくほうし)から罰を受けたことを根に持ち報復の日を待っていた。
だがそんな燭九もついに捕らえられ、楚恕之(チュー・シュージー)と郭長城(グオ・チャンチョン)も無事に助け出される。

燭九の右目横には、切ったような傷跡がありました。
地君殿の一角で、「陰で何をこそこそ動いている?」と上司から蹴り飛ばされる燭九。「黒枹使様は地界の裏切り者だというのは真実ですか」と問う燭九に激怒する上司。燭九は悔しげに去りながら、「証明してやる。俺が正しいことを」と独り言を言います。

後日、街の片隅で隊長の首を刃物で掻っ切る燭九。「俺は必ずやこの地界の英雄になる!」と叫びます。燭九が逃げた先には黒枹使が立っていました。「俺は聞いたんだ。黒枹使のせいで地星人が地上で生活できなくなったと」と言う燭九に、「1万年前の戦争で民は苦しんだ。平和は手に入れがたきもの。我らは地界にいるべき種族だ」と返す黒枹使。燭九は「地界人の裏切り者め!」と飛びかかります。黒枹使は刃をひらめき、彼の右のこめかみを刀で切り裂きます。

特調所の実験台の上で拘束され、意識は朦朧としながらももがく燭九。

「私のために働くと誓うか?それならば私が黒枹使に代償を払わせよう」と言う天柱に、燭九は「従うよ。今日からあなたが俺の主だ」と跪きます。

燭九から送られてきた動画を見直す趙雲瀾たち特調所メンバー。桑賛が「爆竹の音がする」と言います。「龍城市街は爆竹禁止だ。爆竹の音が聞こえるなら郊外だろう。場所ごとに時間の指定がある」と言う沈巍。「汪徴、その間爆竹の使えた場所を調べろ。祝紅、今は使ってない郊外の実験室を探せ」と指示する趙雲瀾。

楚恕之と郭長城は目を覚まします。冷風を吹き出していた設備が止まっているのを見て、楚恕之は「停電だ。助かった」と呟きます。

始末書を書く林静と叢波のもとに大慶が現れ、「星督局の者です。局長の指示です。あなたは仕事を。2人は僕が引き取ります」と偽の身分証を見せながら微笑みます。

その頃、趙雲瀾と沈巍が実験室を特定し突入。「全員無事だ」と楚恕之はぐったりしながら趙雲瀾に報告します。沈巍は野火と郭長城に力を注ぎ込みます。野火が目を開け、沈巍は彼を支え起こしてやります。

「1人捕まえるだけでなぜこんな騒ぎを?」と激怒する高部長。そこに趙心慈が入ってきたため、慌てて態度を変えます。「高よ、燭九を甘く見るな。特調所の行いは未来を担っている。私が責任を持つ。そうだ、今日は実験部門の成果を見に来た」と言う趙心慈。実験部門の話が出た途端、高部長の表情が変わります。

実験部門を案内する欧陽教授に、「これが3ヶ月の成果か?」と渋い顔をする趙心慈。「民衆を守るためだ。一刻を争う」とその場を去ろうとした瞬間、趙心慈の目の色が突然変わり、立ち眩みを起こします。慌てる高部長に、「大丈夫、ただの発作だ」と弁明し、実験部門から出て行きます。

中秋節を祝うパーティーを開く特調所のメンバー。趙雲瀾は沈巍に「聖器が見せるのは予知夢と言ったが、ただの悪夢だったようだ」と耳打ちします。その時、「海星艦が所長と教授をお呼びです。もう迎えが来ています」と電話の報告をする汪徴。
「燭九が起きたら尋問を。時間がない。全て吐かせろ」と指示する趙雲瀾。趙雲瀾が車に乗り込もうとした瞬間、突然頭痛と「趙雲瀾」という声が脳内に響き渡ります。違和感を感じつつも出発します。
2人きりの車内で、「祝紅の気持ちを?」と尋ねる沈巍。「知ってるが、応えられない。俺は人を愛せない」と返す趙雲瀾。

地界から天柱が燭九に呼びかけます。そのたびに、燭九は意識がないながらも台の上でもがきます。目覚めた燭九が「用を足したい」と言うので、郭長城は彼の拘束を外してしまいます。燭九は郭長城を彼の持っていた電流棒で失神させます。

趙雲瀾は郭長城が失神し、燭九が聖器を前に舌なめずりする夢を見て飛び起きます。趙雲瀾は自分だけ特調所に戻ると言います。祝紅に電話し、「聖器をどこかに移せ!すぐにだ!」と叫ぶ趙雲瀾。

トイレから出てくる燭九は聖器を探し回りますが、どこにもありません。
楚恕之、林静、大慶の3人が「黒幕はだれだ?」と問うと、「あの方を召喚せねば。少し時間が必要だ」と言うなり、燭九は開いていた窓から逃亡。彼は小瓶を懐から取り出し、「光明か、俺は待てなかった。主よ、最後に我がエネルギーであなたを召喚しよう。人間共に罰を。この世界を滅ぼしてくれ」と願います。蓋を開けると、彼の体は煙になり、瓶の中に吸い込まれていきます。どこからか現れた鴉青はそれを回収し、蓋を閉めます。「燭九、安らかに」と瓶を握りしめる鴉青。

その頃、地界では天柱が光り、周囲の地面が揺れ始めます。摂政官と丁頓の後任が物陰からそれを見つめています。
「まだ天柱の封印が解けきっていません。我らも力添えを?」と尋ねる丁頓の後任に、「焦って立場を明らかにするでない」とニヤケ顔で天柱を見つめる摂政官。

タクシーに乗っていた祝紅は、趙雲瀾を見つけて駆け寄ります。「聖器を持って飛び出してきた。置き場所が分からずあなたを捜してたの」と袋を差し出す祝紅。そこに突然鴉青が現れます。「趙令主、あなたを待つ方が」と鴉青は趙雲瀾を見つめます。

鴉青の案内で祝紅とともに聖器を持って森へ来た趙雲瀾。そこには目元だけを隠すような仮面を被った長髪の男が呻いていました。男には実体がないようです。「夜尊と申す。燭九と鴉青を従えているのがこの私だ。私は地星人のために動いている。地星人が地上に戻ることは自然の摂理だと思わないか?」と彼は主張します。
趙雲瀾は肩をすくめ、「思わないね。あんたは自分が地上に戻るためだけに人間や地星人を殺したんだ!」と声を荒げます。
「所長、君は賢いと思っていた。そう出るなら話は終わりだ」と言うなり、夜尊が突然巨大化します。夜尊は趙雲瀾に攻撃し、彼は片腕でとっさに身を守ります。

その頃、海星艦に着いた沈巍は嫌な予感を覚えます。「しまった」と呟くやいなや、走り出します。

長命時計のお陰で夜尊の攻撃を防いだ趙雲瀾。「私に聖器を寄越せ。渡せばすぐに去る」と襲って来ようとする夜尊と鴉青に、長命時計をかざす趙雲瀾。「人間を見くびるな。俺たちにも無限の可能性がある!」と叫ぶも、顔に黒いひび割れが入る趙雲瀾。
「ある男なら勝てる。そいつがもうすぐ現れるぞ」と趙雲瀾は笑います。その瞬間、夜尊と趙雲瀾の間を沈巍が一刀両断。全員吹き飛ばされます。失神する趙雲瀾。
睨み合う夜尊と沈巍。沈巍は刀で斬りかかりますが、夜尊は煙のように消えてしまいます。同時に鴉青も烏に変化し、飛び去ってしまいました。

地界では夜尊がまた天柱の中に戻っていました。

趙雲瀾の手から長命時計をはずし、力を与える沈巍。「沈巍は?夜尊は?」と尋ねる趙雲瀾の手を握ると、沈巍は「しばらくは人間界に来られないだろう」と答えます。
「妙なんだ。夜尊の声に聞き覚えがある…」と呟く趙雲瀾に、動揺し目を逸らす沈巍。さらに、「また停電か?目の前が真っ暗だ」と言う趙雲瀾。沈巍と祝紅は絶句します。

たこわさ
たこわさ

夜尊の召喚を導いたのは摂政官だと判明!!
しかし夜尊は黒枹使に顔も声も似ているような?🤔
祝紅の想いに応えられない、俺は人を愛せないと趙雲瀾が言いきった理由が気になる。なぜ人を愛せない…?
夜尊との戦闘・失神後、第一声が「沈巍は…?」だったのに大歓喜しました😭そして即手を握り安心させる沈巍😭愛や…😭

 

第21話 失われた視力

<あらすじ>
聖器にむしばまれて視力を失ってしまった趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。
だが診察を受けても目には何の異常もなかった。
沈巍(シェン・ウェイ)は趙雲瀾のことが心配で講義もうわの空。

趙雲瀾は特調所メンバーに何も言いませんが、誰もが異変に感じています。「祝紅、あの夜何があった?なぜ教授も一緒に戻ってきた?」と祝紅に問う楚恕之。
沈巍の大学の同期である成という医師に、病院で目の検査をしてもらうも、「失明した原因は不明だから、治療法もない」と言われてしまいます。

趙雲瀾の失明を心配して、特調所メンバーはボイスレコーダーに思い思いの言葉を吹き込みます。祝紅は「天地開闢により世が混乱に陥った時、黒枹を身にまとった者がこう叫んだ。”天禄は途絶える”。北西に傾く天を四柱が支える、封印時に崑崙は言った。”突然石が苔むし、急に水が凍り 木が枯れ 鉱石が金になる。これは全て不可能だ。聖器により、天と地は守られる。封印の続く限り世の平穏は守られるだろう”」と「古代秘聞録」の一節を読み上げます。聖器が世界の平和を維持していたこと、聖器を封印し世を救った「崑崙」という人物のことを黒枹使から聞いたことがないのはおかしいと悩む趙雲瀾。

電気屋にいた派手な女性・沙雅に一目惚れする林静。沙雅の譜面が置きっぱなしになっているのに気づき、林静は彼女を追いかけて渡します。沙雅も林静に好感を抱きますが、それを鴉青が見つめていました。

趙雲瀾が検査後に病院内で転ぶと、趙心慈に支えられます。趙心慈に家まで送ってもらうことに。「沈巍とは距離を置け。面倒に巻き込まれるだけだ」と忠告する趙心慈に、「あいつは信頼できる友人だ」と跳ね除ける趙雲瀾。趙雲瀾が自室に近づいた途端、車の事故で趙心慈が流血している映像が脳内に流れ込みます。慌てて外に出た趙雲瀾は事故に遭いかけますが、沈巍が救ってくれます。
沈巍は趙雲瀾を部屋まで送り、世話を焼きます。「古代秘聞録」という本を探し回り、祝紅の録音を聞かせる趙雲瀾。沈巍はボイスレコーダーを奪うと、隠してしまいます。

実家に戻った祝紅に、「愛する所長のために薬を探しに?3年に1度の亜獣の市場を見て帰れ」とアドバイスをくれる叔父。趙雲瀾は祝紅から亜獣族の市場に来てほしいと呼びつけられます。

大慶は病院で成先生から「話を聞く限り、人生の大半の記憶を失っていて、改善も見られない。解離性健忘は自己の存在さえ忘れてしまう」と診断されます。「絶対思い出さなきゃ。失った記憶はすごく大事だって」と言う大慶。
そこに看護師が訪れ、「白素霞さんの遺体が家族のもとへ」と報告します。「中秋節の夜に妊婦と胎児が亡くなるなんて」とため息をつく成先生。

「王さんは?お店は休みかな」と珍しく閉まっている近所の青果店を見て驚く郭長城。
店の前にはスーツを着た謎の男がおり、「王向陽の知り合いか?私も捜している。中秋節の夜に大変なことが」と声をかけられます。

洞穴の近くに立つ蛇族の若者・甲に、「聖地の中には一体何があるの?例えば万病を治せる薬とか?中へ入れて」とねだる祝紅。洞窟を進むと、突き当たりには黒い頑丈な扉がありました。一向に洞窟から出てこない祝紅を心配して、甲は洞窟の外から何度も呼びかけます。そこに鴉青が現れ、彼を殴打。

趙雲瀾と沈巍は美しく整備された森林公園を歩いていました。杖で歩き出した途端つまずき、迎春に支えられる趙雲瀾。鴉の声が聞こえるなり、迎春は顔色を変えて走り出します。

祝紅は鴉青に首を絞め上げられます。駆けつけた祝紅の叔父に、鴉青は「決着をつけにきたわ」と叔父を攻撃。同時に沈巍が鴉青を攻撃し、趙雲瀾は祝紅を抱きとめます。とっさに沈巍を「小巍!」と呼ぶ趙雲瀾。しかし趙雲瀾本人もなぜそう呼んだのか分からず、笑ってごまかします。
「中立を保つ亜獣族の内紛には人間も地星人も干渉する権利はない。だが同様に俺たちの争いを利用し、人間を傷つけるのは越権行為だ。鴉青長老、蛇族と花族を裏切り孤立を深めた時、あんたの主が助けてくれるとでも?」と言う趙雲瀾に、「どう決着をつければいい?」と惑う鴉青。「3ヶ月後、亜獣族の族長を選ぶ。長年の争いにそこで決着を」と言う祝紅の叔父。

祝紅の叔父は、「聖地の扉を開ける鍵だ」と木の枝を祝紅に差し出します。「今は無理だ、一万年も枯れたままだからな。花を咲かせられたら扉を開けられる」と言います。

特調所に入ってきた趙雲瀾と沈巍。沈巍を見て、「黒枹使様」とかしこまる特調所メンバーに爆笑する趙雲瀾。そこに郭長城が「いい知らせが!」と「龍城の名医」と書かれたチラシを持って駆け込んできます。全員呆れ顔ですが、沈巍は藁にも縋る思いで趙雲瀾を連れて行こうとします。趙雲瀾・沈巍・大慶・祝紅はすげなく追い返されますが、沈巍は診療所に入っていく欧陽教授を見つけます。

「私は君の腕を信じている。望むなら活躍の場を与えるよ」と熱っぽく語る欧陽教授に、「お断りします。まずはヤブ医者の汚名を返上したい。それ以外のことは後で考えます」と返す医者。大慶は猫の姿に変身し、その会話の一部始終を見聞きしていました。

沈巍は病院から出てきた欧陽教授に声をかけます。
「海星艦の研究所で才能を発揮すべきだ。加入すれば最高機密を教えよう」と強引に勧誘してくる欧陽教授に、沈巍は「ここの馮医師の腕は確かですか?」と沈巍が尋ねます。「もちろんだ。私のリューマチを瞬時に直した」と答える欧陽教授。

たこわさ
たこわさ

なぜ趙心慈は「古代秘聞録」を持っていたのか?沈巍が「古代秘聞録」や崑崙の存在、夜尊の正体を隠したがるのはなぜなのか?趙心慈の中に潜む別人格は何なのか?馮去病医師は地星人なのか?鴉青がもし亜獣族の長になったらどうなってしまうのか?亜獣族の聖地には何があるのか?
謎は山積みです…🏔

 

第22話 老化事件

<あらすじ>
馮去病(フォン・チュービン)医師の治療でようやく視力を取り戻した趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。
その頃、ちまたでは若者が瞬時に老化する奇病が広まっていた。
調査に乗り出した趙雲瀾と沈巍(シェン・ウェイ)は馮医師が闇の力に操られ、病人を治療することによって、若者を老化させていることを知る。

後日、趙雲瀾はまた馮去病のもとへ行き、趙雲瀾を治してほしいと懇願します。診察室には患者以外入るなと馮去病は念を押します。窓の外から大慶が治療の様子を確認します。馮去病が両手に力を込めると、緑色の力が渦巻きます。しかし覗き見がバレてしまい、趙雲瀾もろとも追い出されてしまいます。

沈巍は一人で馮去病の診療所へ行くと、「治してくれるならどんな条件でも飲みます」と懇願します。「外で跪け」と言われ、夜でも雨でも跪き続ける沈巍。熱意に負け、馮去病は趙雲瀾を再診してくれることに。馮去病が趙雲瀾の目の上に手をかざすと、趙雲瀾の目は見えるようになっていました。

街では「若者が瞬時に老化する」という奇病が流行っており、青年・劉浪もその被害者の一人です。いつも特調所に荷物を届けてくれていた、王群という青年も被害者のようです。
劉浪への聞き込みの帰り道、楚恕之と郭長城は、会社の入ったビルの入り口付近で、劉浪の同僚らしき青年に話を聞きます。「うちの会社ではもう3人目なんですよ」と言う彼は、2人の眼の前でみるみる老人になっていきます。

特調所では、事件の整理が行われていました。「最初の老化事件は中秋節の夜、死亡したのは宅配便の配達員・王群。その日から1日おきに事件が発生しています。全部で6件、そのうち4件が同じ会社で、その会社の荷物も王群が配達していたそうです」と言う祝紅。「会社に問題はない。事件の唯一の共通点は、仕事のエリアだ」と言う楚恕之。

「ボスの治療に馮去病が闇の力を使ってた」と言う大慶。「闇の力は感じなかった。しかし、得る者がいれば失う者がいるはずだ。まるで長命時計で命を共有されたようだ」と言う沈巍。趙雲瀾と沈巍は老化者リストと馮去病診療所患者リストを見比べます。馮去病が1人治すと、別の被害者が出ています。

海星艦の実験室では、欧陽教授が「さすがだ!聖器の元主人だけある。細胞が増殖している」と歓喜の声をあげます。「これ以上聖器を使えば彼女の体が持ちこたえられない」と困ったように言う周教授。「発展には犠牲が必要だ」と主張する欧陽教授。

趙雲瀾と沈巍は、馮去病に彼の治療と流行っている奇病との関係について探りを入れます。観念した馮去病は、「この筆は名医になる夢を叶えられる」と黒いフードの男に渡されたことを打ち明けます。「他の人が犠牲になるなんて思わなかった。みんなに生命力を返さないと。1人だけ自業自得な奴がいる。大勢を傷つけた罪滅ぼしをすべきだ」と決意した様子の馮去病に、「俺も罪なき者を犠牲にした。一緒に返そう」と趙雲瀾は言います。

「私たちの偉大な実験に参加する気はないかね?」と李茜をスカウトする欧陽教授。李茜は笑顔で承諾します。
そのころ、海星艦の実験室に白衣の女が乱入し、金庫を開けようとします。周教授が止めようとした瞬間、女は彼を失神させると、海星艦全体の電気を落とします。しかし即座に実験室の電気は復旧。女は逃げるように外へ走り出します。欧陽教授は「まずい」と実験室へ一目散に走り出します。
海星艦の実験室では、欧陽教授が「真の任務を見せる」と金庫を開けて外付けHDDを取り出し、李茜にパソコンの画面を見せます。

馮去病の掌の上に自分の掌をかざす趙雲瀾。馮去病は趙雲瀾から生命エネルギーを吸い取ります。建物を覆っていた黒い煙もなくなります。一気に老いた馮去病はよろめき、また失明状態に逆戻りする趙雲瀾。馮去病は微笑んだまま息絶えたようです。

「資料は失敗したけど、あれは手に入れたわ」と言う女に、鴉青は「それで十分よ。ボスに伝えておく」と言います。「そっちの準備はできたの?」と鴉青が男に尋ねます。「当然だ。老化事件は始まりに過ぎない。罪人どもは全員始末してやる」と崩れた建物の壁を握りしめます。

「海星艦に地星人が侵入したわ。狙いはきっと研究所の極秘資料ね」と言う汪徴に、沈巍は表情を険しくします。「林静、測定器は治ったか?」と問う趙雲瀾ですが、「なぜか反応しないんだ」と林静は首を捻ります。
そこに、「玄関に手紙が」と郭長城が駆け込んできます。「特調所 御中」と書かれた手紙です。「功徳筆の主からだ」と沈巍が言い、所内に緊張が走ります。
「老化事件は序の口だ。幕は開かれた。特調所が私の正体を暴き私を捕まえたら、功徳筆は献上しよう」と手紙には書かれていました。「そういえばドラ猫は?」と言う趙雲瀾に、汪徴は「副所長は古い友人に会いに早退を」と言います。

「こんな実験…特調所は?」とハードディスクの内容を見て絶句する李茜。「烏合の衆は相手にするな」と言う欧陽教授。

大慶は病院で成先生から催眠療法を受けていました。催眠状態の大慶は「崑崙」と呟きます。夢の中で、大慶は白毛で長髪の沈巍に似た男と対峙していました。男はにやりと笑います。「近寄るな、やめろ」ともがく大慶を成先生は「思い出した?何を見たの?」と揺り起こします。「沈巍…?」と答える大慶。

その時、林静のパソコンに匿名のメールが届きます。「長命時計でボスの目を治せると」と聞いて、沈巍はメールを確認します。長命時計を握る趙雲瀾と沈巍。趙雲瀾に視力が戻ります。しかし沈巍が握った長命時計は鈍く光り、沈巍は顔色がどんどん悪くなります。

沈巍の作った手料理を、趙雲瀾の部屋で2人で食べます。「功徳筆ってのは何だ?」と問う趙雲瀾に、「4大聖器の中で最も能力が高いそうだが、具体的なことは不明だ。それだけでなく馮去病の件以降、龍城で闇の力を感じなくなった。敵の陰謀も探りようがない。功徳筆の主の思うままになりそうだ」と返す沈巍。しかし、「摂政官に連絡した。功徳筆の資料が地君殿にあるはずだ」と沈巍が言うので、趙雲瀾は「一緒に行く」と主張します。

地界への門を開ける沈巍に襲いかかろうとする大慶。「一体何を企んでる?物騒な地界にボスを行かせるのか?」僕も行く!」と大慶は無理やり同行します。

かつて趙雲瀾が騒ぎおおこした地界の酒場に、趙雲瀾と大慶だけが召喚されます。沈巍は趙雲瀾と大慶を探し回り、どうにか2人を見つけ出します。地君殿に行くと、丁頓の後任が「ここは今 地君改任の総会中で、自由に動けません。明日の総会終了までお待ちを。書庫も例外ではありませんから」と答えます。「地君も老い、寿命も尽きる。あるいは他の者よりも早く」と言う沈巍。「黒枹使様と鎮魂令主が参加なされば一層盛大な総会になりますよ!」と摂政官はおべっかを使います。
大慶は地君殿のより深くに進もうと「地君と黒枹使の命令で資料を閲覧しにきた」と警備の男に事情を話すも、「地君はもう代わる。書庫も昨日封鎖命令が出た。帰れ!」と言われてしまいます。

 

第23話 3つ目の聖器

<あらすじ>
3つ目の聖器 功徳(くどく)筆の謎を解くために、沈巍(シェン・ウェイ)と共に地界にやってきた趙雲瀾(チャオ・ユンラン)と大慶(ダーチン)。
だが功徳筆に関する資料はすべて破棄されていた。
そんな中、地君(ちくん)が殺害され、新地君の安柏(アン・バイ)が殺害犯として捕えられる。

地君殿の衛兵に捕らえられた大慶。そこに趙雲瀾と沈巍がやってきます。摂政官が新地君を紹介し、「なぜお前が?」と趙雲瀾は訝しげに新地君を見つめます。新地君は、かつて趙雲瀾と摂政官を襲ったチンピラのリーダー格の男・安柏でした。

処刑が決まった時、安柏は「2人を助けてくれ、俺はどうなってもいい!」と摂政官に嘆願しました。すると突然、鈴が鳴り、「すべてを犠牲にしても構わないというのか?」と地君の声が響き渡ります。「地君の座を継ぐ者は名家出身で才徳兼備でなくては」と焦る摂政官に、「この若者が友を思う心は称賛に値する、地君を継ぐ資格はあるだろう」と再度鈴を鳴らす地君。

「実は記憶が戻った。ほんの少しだけど。あの沈巍って奴は信用できない。絶対何か隠してる。崑崙のことも」と打ち明ける大慶。趙雲瀾はボイスレコーダーを壊された経緯を大慶に話し、「なにか理由があると信じてる」と言います。大慶は「なら僕があんたを守る」と宣言します。

楚恕之と林静は海星艦の廊下を歩いていましたが、楚恕之は突然白衣の男に行手を阻まれます。「侵入事件の捜査だぞ」と言っても、「欧陽教授が外出中で、部外者は入れません」と断られてしまいます。

沈巍は天柱に近づき、大慶はそれを物陰からこっそり見ていました。
「夜尊、手を引け。まさか本気で己の野心のために民を犠牲にする気か?」と言う沈巍に、夜尊は「よく分かっているはずだ。お前が復活できたのは他ならぬこの私のおかげだと。お前に私は殺せない」と煽ります。「私は全力でお前を封じ続ける。一万年前と同じようにな」と言う沈巍。
その時、謎の男の攻撃が大慶を襲いますが、すぐに煙になって消えます。「今はまだ話せないが、趙雲瀾を裏切る真似は絶対にしない」と言う沈巍を信じない大慶。

地君殿では宴の準備が着々と進められていました。
「書庫を捜したけど、功徳筆の資料は全て破棄されていた」と報告する大慶に、「地君殿にスパイがいるのか、先を越されたな」と淡々と言う趙雲瀾。「そういえば、次の地君が決まったのに何の挨拶もない」と言う大慶に、「地君は多忙で外出はいたしません。そのため民の中には地君が私の傀儡だと言う者もいます」と笑う摂政官。

しかしそこで突然、摂政官の悲鳴があたりに響き渡ります。沈巍が摂政官の倒れている地君のそばに向かうと、そこには急所を一突きされた地君の遺体がありました。「死後数時間経っている」と検死する沈巍。補佐官は「安柏の姿がありません。彼の仕業では?」と言いますが、「即位目前なのに殺す必要はない」と大慶が即座に否定します。慌てる補佐官を怪しむ趙雲瀾と沈巍。「安柏を指名手配しろ!屍でもよい、必ず探し出すのだ!」と激怒する摂政官。

沈巍・大慶・補佐官は町を歩いています。「安柏の友人たちは無関係のはず。それを捕らえて拷問で証言させるなど法に反する」と反対する沈巍に、補佐官は「別行動にしましょう」と言い放ち、去っていきます。

酒場で酒を飲む安柏らゴロツキ3人組。「新地君になるはずが、なぜお尋ね者に?」と尋ねる2人に、「地君の末路を知ってるか?」と安柏は唇の端を釣り上げます。

地君殿内を歩いていた安柏は地君に呼ばれ、衝立の奥に入ります。地君がよろめいたため、咄嗟に安柏は「おじいさん」と呼びかけます。「おじいさん?私が地君に就任して数年にしかならない」と地君が言ったため、安柏は地君の座っていた椅子を恐ろしいものを見るように見つめます。

「地君になればきっと同じ憂き目にあう。願い下げだ」。酒を煽る3人組。そこに安柏を探す衛兵2人組が訪れます。衛兵は「あいつらは地君を殺した容疑者だ」と安柏とその仲間を引っ張り、乱闘になります。衛兵を後ろからひっそり刺し殺す補佐官。3人は縄で縛られ、趙雲瀾・沈巍・大慶・補佐官たちの前に跪かせられます。

補佐官は縛られた安柏に「逃げるがいい、私が手を貸してやる」と囁きます。それを見つめる趙雲瀾。「思い出した!地君殿を出る前に部屋で人影を見た」と言う安柏。「疑問点がある。再審を。地君殿へ」と沈巍が言ったため、刑は保留に。

補佐官は安柏を強引に天柱の前に引き倒します。震える安柏の髪を掴んだ瞬間、かつらが外れ、趙雲瀾が現れます。「なぜお前が!」と叫ぶ補佐官の前に、沈巍と大慶も現れます。「我々は摂政官の駒にすぎない。地君もな」と笑いながら襲い掛かる補佐官を刀で圧する沈巍。「地君を殺した理由は?」と迫る趙雲瀾に、「あの老いぼれに見られたからだ!」と答える補佐官。

「お呼びでしょうか」と補佐官が地君のもとに馳せ参じると、「書庫から盗んだ資料を戻すのだ。今回は見逃そう」と地君に言われます。その瞬間、「恨むなよ。余計なことをするからだ」と彼は地君を刺し殺したのでした。

「任務に失敗したな。では死んで償え」と言う夜尊に、「喜んで!」と叫ぶ補佐官。趙雲瀾たちが補佐官を捕まえる前に、彼の生命エネルギーは天柱に吸い込まれてしまいます。
「天柱を破壊しよう」と言う大慶に、「奴を封印している間は破壊できない」と言う沈巍。補佐官の服の中には、功徳筆の資料が入っていました。

「地界の統治が滞らぬように、安柏の即位を急ぐしかありません」とわざとらしく悲しむ摂政官に、「俺を殺そうとしたくせに地君の座を押し付ける気か?」と安柏は叫びます。「大切な人を守りたければ相応の犠牲を払わねば」と摂政官は冷たい目で彼を見遣ります。安柏は新地君に就任しました。「先代には及ばぬようだ。見たところもって5年だろう」と冷たい目で新地君を見ながら呟く摂政官。

特調所の一室で、趙雲瀾・沈巍・大慶は功徳筆の資料を見ています。
「功徳筆の能力とは、エネルギー量の操作だ。地星人による闇の痕跡を消す一方で、威力を高める。闇の痕跡を頼りに功徳筆の主を捜すのは無理だ」と解説する沈巍。

その頃、安柏の仲間2人は夜尊に呼ばれていました。
「共に地界を出て光を取り戻そう。私に仕えよ。私を信じ、皆に信仰を広めるのだ。”光明を求めるもの まず闇夜を尊ぶべし”」と夜尊が言うと、2人は壊れたおもちゃのように「光明を求めるもの まず闇夜を尊ぶべし」と繰り返します。

趙雲瀾の私室に来た沈巍は、彼を案じて料理を作ってやります。趙雲瀾は、なぜかキッチンとリビングの間に青く光る膜のようなものを見ます。触れようとしますが、怖くなり手を引っ込める趙雲瀾。沈巍は気づいていない様子です。

「こんな臆病者が聖器の主とは」と悪態をつく沙雅。「彼の助力なしに1人で海星艦に侵入できたと思うの?」と咎める鴉青に、「聖器に興味はないわ。復讐が終われば私は好きにする」とそっぽを向く沙雅。黒いフードを被った男は「次の標的は見つけたか?」とだけ尋ねます。

食後にうたた寝していた趙雲瀾は、キッチンに立つ沈巍の声をかけます。やけに慌てた様子の沈巍。趙雲瀾が沈巍の手首を見ると、そこには深々とナイフで切った痕が。
「目を治す時、何をした?長命時計か」と趙雲瀾は沈巍に詰め寄ります。「俺にそんな価値は…」と憤る趙雲瀾に、「あるとも」と真剣な表情で食らいつくように言う沈巍。
「そう簡単に人の命をもらえるかよ!」と激怒する趙雲瀾ですが、「この命は君に返す」と涙を湛えた目で見つめられ、言葉を失います。

郭雄、郭長江と書かれた墓石の前に座り込む郭長城。郭長城が墓石に話しかけるのを、木の陰から少女が見つめています。郭長城は次に李茜の祖母、李玉芬の墓石に好物のヨーグルトを供えます。
ふと気配を感じて郭長城は振り返ります。そこには「白素霞」と書かれた墓石の前で泣いている男がいました。「奥さんは苦労したあげく、報われることなく死んだ。お腹の子供も助からなかった。敵をこのまま放っておくつもり?」と彼は鴉青に復習を唆されていたのです。

龍城病院では、金医師が、落ち込む看護師の衛藍を励まします。「譚さんのことは私も残念だが、多くの患者が私たちを待っている」と激励する金医師。
すると金医師が突然苦しみだし、傍らにあった注射を刺そうとします。成医師が金医師を止めようとしますが、「これで死ねる!」と金医師は叫びます。

特調所では、趙雲瀾と沈巍の間に重苦しい沈黙が落ちていました。「龍城病院で事件だと海星艦から連絡が」と言う汪徴の言葉を受け、趙雲瀾は珍しく無言で1人で特調所を飛び出し、沈巍は彼を追いかけます。

ぐちゃぐちゃのベッドを整頓する成医師は、枕の下に大量のスマホを見つけて表情を凍り付かせます。

たこわさ
たこわさ

本話の号泣シーンは、①趙雲瀾が、前世の記憶はなくても「沈巍は苦しいことを一人で抱え込むから言ってくれるまで俺は待つ。信じる」と大慶に断言したシーン ②趙雲瀾に心配させまいと沈巍が怪我を必死で治しホッと笑顔を見せたシーン ③俺の命にお前の命を削るほどの価値はないと言う趙雲瀾に、沈巍が「ある、この命は君に返す」と涙目で見つめるシーン の豪華3本立てです(号泣)

ナイフで腕を切るのも、命を削るのも絶対絶対苦しい。なのに沈巍にとってはそれより趙雲瀾が健康で生きてくれることが何よりの幸福なんですよね…。趙雲瀾には理解できなくても、沈巍の幸福は一万年前からずっと趙雲瀾の形をしてるんだよ…😭

沈巍、もっと趙雲瀾を頼ってくれ。好きな人に頼られないの辛いの分かるやろ。って沈巍の肩掴んで説得したいです😭

これまでで一番いい笑顔が、趙雲瀾のために命削ったことがそんな負担じゃないって本人に必死で証明した瞬間だったのがもう…たまらなくてずっと泣いてます。沈巍お前もう…もう命削るな共に生きろ愛してるなら片方置いて死ぬなあんな綺麗な笑顔するな瞼の裏に焼きついて離れんやないか…。

 

第24話 リアルゲーム

<あらすじ>
病院で譚八斗(タン・バードウ)の自殺を皮切りに、奇妙な自殺事件が頻発する。
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は譚八斗の最後をみとったゲーム中毒の祖馬(ズー・マー)の行動から、ゲームにカギがあるのではと探り始める。
そんな中、病院内でリアルゲームが始まり、プレーヤーにされた趙雲瀾は腕に爆弾を仕込まれてしまう。

「私は君を傷つけない」と言う沈巍に、「でも秘密は作る。俺はあんたの全てを受け止めるのに。なぜまだ黙ってる!」と趙雲瀾は怒ります。

言い返そうとした沈巍は、スタッフステーションで看護師が「嫌よ!死にたくない」と言いながら注射を打とうとしている姿を見て、とっさに彼女を制止します。看護師の近くにはゲーム画面が映ったスマホが落ちていました。「生きたいのになぜ自殺しようとした?」と趙雲瀾が尋ねると、「幽霊よ、譚おじいさんが私たちを殺しに来た」と彼女は答えます。沈巍が「君と金浩の関係は?」と尋ねると、彼女は「私と金先生は人を死なせてしまったの」と泣きだします。

王の青果店の前に、またも茶色のスーツを着た男がいます。「金を工面してる最中だと昨日も言っただろ?王向陽もタチが悪い」と男が話すのを盗み聞きする郭長城。郭長城が再度両親の墓へ行くと、李おばあさんの墓の前でヨーグルトをすすっている少女がいました。

「譚さんの死でまた病状が悪化を。彼はゲームにばかり熱中し、いつからか成長も止まった」と相馬を心配する成医師。

趙雲瀾に電話が入ります。「譚の家族と衛藍の供述は一致。譚は医療費が原因で自殺したが、病院は費用を催促せず、治療にも力を注いでた。衛藍も命で贖うほどの過失は犯していない」と報告する楚恕之。郭長城は「東南です。墓地で出会いました」と楚恕之に少女を紹介しようとしますが、彼女は忽然と消えてしまいます。

趙雲瀾は「昔のゲームを捜してこい。遊んで内容を研究しろ」と林静に命じます。ゲームを買っていた林静は、店内で沙雅を見つけます。勇気を出して話しかけるも、そっけない沙雅の態度にため息をつく林静。
徹夜ゲームをする林静に、「何か収穫はあったか?」と問う趙雲瀾。「詳しい人の話だと昔のゲームは収集家向きで、遊ぶのは生粋のゲーマーだけだと」と返す林静。

「衛藍が騒ぎを起こした時のカメラ映像を見た。実は事前にあそこに行った者が」と言う趙雲瀾。成医師はしらばっくれますが、「衛藍と金浩は譚の死に関わりが。そして譚には忘年の友が1人いた。相馬だ」と言います。「祖馬は成人してるけど、大切な弟なの」と成医師は懇願します。
「リアルゲームは楽しい。昔のゲームはおろか仮想現実の世界よりもね」と言う祖馬に、鴉青は笑みをこぼします。成医師はその会話を聞いていたのです。
成医師が睡眠薬入りのコーヒーで趙雲瀾を眠らせた後、祖馬の部屋に向かうと、黒パーカーの男がベッドの脇の椅子に座り、彼の空のベッドを撫でていました。「誰なの?あなたの名前は?」と成医師が問うと、男は「白素霞」と答えます。

趙雲瀾が目を覚ますと、成医師はいなくなっていました。さらに手に謎のボタンがつけられていたため、特調所に応援要請の電話をかけます。

趙雲瀾がなぜか患者も医療従事者も1人もいない廊下を歩いていると、成医師が「こんにちは、プレーヤー1号様、私は案内人です。ご一緒に。はぐれないで。復活コインはありません」と話しかけてきます。
「これは?」と腕のボタンのようなものを見せる趙雲瀾。「爆弾を装着しました。ゲームのクリア失敗かリタイア時に爆発。3メートル以内の人が吹き飛びます」と言う成医師。

趙雲瀾が部屋に入ると、祖馬が携帯でゲームをしていました。犯行動機を聞かれ、「譚さんはゲーム好きな僕を認め、家族として見てくれた!譚さんには自殺願望があると金先生たちに伝えた。なのに、あいつらは油断しやがった」と激昂する相馬。

龍城病院に来た大慶・楚恕之・祝紅・郭長城。「この病院はただならぬ気配がする」と呟いた楚恕之と祝紅は、一緒に病院内の奥へ走り出します。

「第1ステージは、”ロシアンルーレット”です」とアナウンスが流れる中 部屋に入ると、そこには拳銃を一丁だけ乗せた机を前に衛藍が座っていました。衛藍は銃で自殺させられかけますが、発砲された銃口からは水が溢れ出し、趙雲瀾と衛藍はあっけに取られます。

「第2ステージは、”孤軍奮闘ゲーム”です」とアナウンスが流れると、趙雲瀾の前に特調所のメンバーが立ちはだかります。4人を1人1人華麗に叩きのめしていく趙雲瀾。

「ラストステージは、”幸運は2分の1″です」とアナウンスが流れます。1つは普通の水で、片方は毒入りの水、どちらかを飲まなくてはいけないようです。
目の前には金浩が立ち竦んでいます。趙雲瀾は水を飲みますが、腕の爆弾のボタンは取れません。さらに金浩はもう片方の水を飲み、死んでしまいます。
「ゲームクリアおめでとうございます」とアナウンスが流れます。

「ゲームで人を殺す感覚と違う!」と、祖馬は金浩の遺体のそばで泣き出してしまいます。そこに沈巍が現れ、祖馬が持っていた携帯を闇の力で叩き落とします。趙雲瀾の腕から爆弾のボタンが取れます。

祖馬は「まだ終わってない、”爆弾人間ゲーム”が。僕の部屋に病院ごと壊せる爆弾を仕掛けた」と言い、趙雲瀾と沈巍は驚愕します。ベッド横の棚の下段に爆弾があることを発見した沈巍。闇の力を爆弾に当て、カウントダウンを止めようとしますが、全く止まる気配はありません。
沈巍は「謝る。隠していることはいつか必ず話す」とつぶやき、「心配するな、その日はくるさ」と趙雲瀾は笑います。
趙雲瀾はペンチで導線を切っていきます。3本切ったところでカウントダウンの時間が10分で止まりました。

李茜は実験室に入ります。「血清の実験に使った針が見当たらないだと?前に実験室が襲われた時、数を確認しただろ?」と欧陽教授は研究員に激怒していました。「針が誰かに利用されていないことを祈る」と李茜にぼやく欧陽教授。

ある夜、タクシーの前に突然男が走り出してきます。タクシーの運転手・朱豪は急ブレーキをかけますが、男の姿は見えません。男は朱豪に大金を握らせると、「五里村へ」とだけ言います。男が幽霊ではないかと怯える朱豪。

龍城病院では祖馬が「本当に人を殺す気なんてなかったのに死なせてしまった、ごめんなさい」と人工呼吸器をつけられながら謝ります。成医師は「死なないで!」と必死で彼の手を握り話しかけます。「功徳筆の代償は大きい」と沈巍が呟いた途端、祖馬の心電図の波形がゼロになります。

「功徳筆は誰が持ってる?」と尋ねる大慶に、「筆の主は病院に深い恨みがある。今回の事件はただの序章だ。早く捕まえねば」と沈巍が答えます。

相馬の死を悼む成医師に、「ご希望の白素霞の資料です」と衛藍が書類を持ってきます。資料のサイン欄には「夫、王向陽」と書かれていました。

「龍城病院と衛藍、それに金浩の資料が揃った」と資料を差し出す沈巍に、「犯人の目星はついてる」とにやつく趙雲瀾。
そこに郭長城がやって来て、「海星艦から依頼が。大人しいタクシー運転手が突然店で暴れ出したと」と告げます。

趙雲瀾と郭長城が、両手と身体を拘束された朱豪と面談します。
趙雲瀾が彼の個人データを見ながら「同僚によるとあんたは接しやすい人だそうだな」と言うと、朱豪は「見下されてるだけだ。金にも汚い小心者さ!聞いただろうが俺は妻に浮気されても我慢するような男だ」と吐き捨てるように言います。
朱豪は「店員を殴ったのは、先に店員がつっかかってきたせいだ。正当防衛だ」と言うので、郭長城は朱豪の身体検査をすることに。すると、朱豪の肩のあたりから黒い煙が出て、郭長城の中に入ります。

たこわさ
たこわさ

「私は君を傷つけない」「でも秘密は作る。俺はあんたの全てを受け止めるのに」が最高すぎて死にました。痴話喧嘩やんけ!!!(血涙)
からの、「謝る。隠していることはいつか必ず話す」「心配するな、その日はくるさ」と笑う趙雲瀾に泣きそうです。「その日」はいつなの…死ぬ直前とかに言わないで…沈巍、事前にいっぱい趙雲瀾に相談して…絶対生きて2人で幸せになって…😭

「私が電子機器について学んでいたら…」「いつ俺の見せ場が?」も好きです。電子機器に弱いくらいの弱みがないと完璧すぎて近寄り難いです教授!!

「いつ俺の見せ場が?」って返しがニヒルでいいですよね。趙雲瀾っぽい❤️

 

第25話 変貌する人格

<あらすじ>
突然狂暴化したタクシー運転手 朱豪(チュー・ハオ)を取り調べていた郭長城(グオ・チャンチョン)は、同じように狂暴化してしまう。
一方、普段から強気の祝紅(ジュー・ホン)はいきなりおとなしくなる。
人格の変貌は次々に伝染していた。

「勾留する場所がない。海星艦で預かってもらおう」と結論を出す趙雲瀾。
「負傷した店員は朱豪のテーブルの前を通っただけらしい。体が触れてもいないのに朱豪はビールの空瓶で相手を殴った」と楚恕之は報告します。「また日記を書いてたのか」と郭長城を揶揄う大慶に、郭長城は「勝手に触るな」と激怒。さらに祝紅はやけに内気な言動を繰り返し、趙雲瀾は呆気に取られます。

龍城病院には、孔鯨という男が運び込まれていました。「俺は病気じゃないぞ!」「あはは!阿魚が俺に復讐しろと?あいつの話はでたらめだ!」と百面相をしながら叫ぶ孔鯨。
趙雲瀾が廊下を歩いていると孔鯨のジャケットが落ちており、思わず拾います。「彼は妄想性障害よ。99個もの人格を持つと妄想を並べているわ。99個もの人格を持つ苦しみがどれほどか…精神力の限界を越え、死に至るほどよ」と、成医師は孔鯨の症状について説明します。ふと服から落ちた吸引薬に巻かれた紙を広げ、驚く趙雲瀾。それは朱豪の運転するタクシーの領収書でした。

「小二郎がリュックを背負って…」と孔鯨は鞄を抱えて夜の小道を進みます。彼がつまづいて転ぶと、鞄からは大量の札束が溢れ出します。「俺が強盗を?」とにやける孔鯨。

「立て続けに強盗や窃盗事件が起こり、頭を抱えてるんです。どの事件も犯人の背格好が告示しているんですが、行動から推測される犯人像が全ての事件で異なっています」とぼやく高部長に、「多重人格者である可能性は?」とアドバイスする趙心慈。帰りしな、腹を押さえて苦しみだす趙心慈を高部長は心配します。

趙雲瀾が沈巍を連れて特調所へ戻ると、楚恕之が「待ってたわ〜!ボス!」とオネエ言葉で趙雲瀾に迫ってきます。「やはり特殊能力のせいか。地界へ行って関連する資料を調べてくる」と沈巍は言い、「俺は朱豪に会ってくる。おそらく一連の事件は奴に原因がある」とげっそりと返す趙雲瀾。
沈巍は摂政官に人格を変える特殊能力について尋ねますが、煙に巻かれてしまいます。

海星艦に来た趙雲瀾は、「逃げられた?真面目で大人しい運転手にまんまと逃げられるなんて!」と高部長の報告を聞いて呆れ返ります。「親父さんの様子を見てこい」と高部長に言われ、趙雲瀾は顔をこわばらせます。

その頃、龍城病院では成医師が孔鯨がベッドにいないことに気づき、顔色を変えていました。

楚恕之が朱豪を連れて特調所に帰還します。
朱豪の取り調べでは、郭長城が「いつ人格が戻った?」と凄みますが、「一体何の話ですか。人違いでは?俺にはさっぱり」と朱豪は怯えます。「まさか中秋節の夜…あの夜、母が体調を崩したんです」とやっと朱豪は話し始めます。

「今すぐ帰るから」と電話しながらタクシーを走らせる朱豪。「スピードをあげたとき、妊婦に当たりそうになって…でも、車は当たってない。それと、店で傷害事件を起こす前に、男を車に乗せたんです」と言う朱豪。趙雲瀾が孔鯨の顔写真をスマホで見せると、朱豪は首肯します。朱豪が事情を話そうとした途端、彼の首に換気扇を通り抜けて飛んできた矢が刺さり、絶命。
外に出て怪しい者がいないか確認する趙雲瀾、楚恕之、郭長城ですが、誰もいません。趙雲瀾が路地に入った途端、首に刃物が当てられ、壁に押し付けられます。刃物を持っているのは孔鯨でした。「あの方に急かされてる。仕方がないんだ」と言うなり、孔鯨は趙雲瀾を殴って気絶させます。

趙雲瀾が目を覚ますと、身体は椅子に縛り付けられていました。孔鯨は「俺ほどの勇ましい人格がこんな情けない男の体に宿るしかない苦しみが分かるか?」と言うなり、闇の力を趙雲瀾の頭に注ぎ込みます。しかし孔鯨は弾き飛ばされてしまったため、今度は「殺してやる」と趙雲瀾の首を絞め始めます。
孔鯨を蹴り飛ばし、趙雲瀾の拘束を解く沈巍。「お願いだ、俺を楽にしてくれ、人を傷つけたくない」と孔鯨が叫んだ瞬間、窓の隙間から朱豪を殺したものと同じ矢が彼の首に刺さり、「ありがとう」と笑顔で彼は死にます。

趙雲瀾は驚愕し、思わず沈巍を見ます。沈巍は闇の力で孔鯨を解析。「普通の人間だな。どうりで地界に資料がなかったわけだ」と呟く沈巍。「では特殊能力はどこから?」と趙雲瀾が言うと、林静は動揺したように目を彷徨わせます。郭長城と楚恕之の性格が戻っているのを確認し、趙雲瀾はホッとため息をつきます。

塀の上には王向陽と鴉青が立っています。矢で朱豪と孔鯨を殺したのは、この2人のようです。王向陽は空間に功徳筆で印を書きます。「あの方はもうすぐ自由の身よ。心残りは?」と問う鴉青に、「何もない。復讐の時が来たら、俺はこの生命をあの方に捧げる覚悟だ」と呟く王向陽。

呉が夜尊の力を抑えようとやってきますが、天柱から呉に闇の力が噴き出します。「能力は制限されているはず」と狼狽えるも、呉はかき消えます。「まだ序章に過ぎぬ。王よ、頼んだぞ。私の自由は功徳筆にかかっている」と夜尊は呟きます。

「人格が変わった後、周囲が気づかないのは、そもそも正常時の人格が偽りなのかも」という成医師の言葉を聞きながら、唯一人格が変わらなかった林のことを思う趙雲瀾。

大慶、林静、郭長城が、孔鯨の死んだ現場を調査しています。
珍しく外勤を希望した林静。林静は注射器を出し、こっそり隠そうとします。注射器を見つけた郭長城は「沈教授が孔鯨の体に注射器の痕があったと。重要な証拠品ですね」と喜びますが、大慶は林静の行動を訝しみます。

郭長城は孔鯨のお墓参りにきていました。「また来たの?私が死んでもお供えを?」と笑う東南。その瞬間、彼女は崩れるように倒れます。「人間って素敵だわ。郭長城、ありがとう」と東南は儚く笑い、息絶えます。すると突然東南が消え去り、そこには1羽の小さな鴉の死骸が残っていました。
郭長城の背後に鴉青が現れます。「東南は鴉族の娘よ、体が弱く孤立しがちだった。笑った顔を初めて見たわ。鴉族は受けた恩は必ず返す」と、鴉青は郭長城の目の前に銀の羽のネックレスを差し出し、「願い事が決まったら教えて」と言います。
郭長城は「夜尊と縁を切り、改心してほしい」と言いますが、鴉青は「東南に免じて今日は見逃す。口は慎むことね」と睨みつけて去っていきます。

一緒に家に帰った趙雲瀾と沈巍。沈巍の部屋から妙な臭いがします。趙雲瀾が部屋に入ろうとするのを、沈巍が制します。

たこわさ
たこわさ

「黒枹使様ご無事で〜♡ここで待ってるわ♡」って沈巍の腕に抱きつこうとした趙雲瀾を雑に退ける沈巍に笑った(沈巍嬉しいくせに〜❤️ニヤニヤ)んですが、「安心しろ、君だけは感染しない」と断言する理由が謎でした。沈巍の命を分け与えられたから…とか…?🤔

 

孔鯨に闇の力を注ぎ込まれた時も跳ね返して「黒兄さん…?」って趙雲瀾が呟いていたし、彼に命とともに沈巍の力が分け与えられたのかな…でも普通の人間が闇の力を持てば命が蝕まれるはず…もはや趙雲瀾は普通の人間じゃなく、地星人とのハーフみたいな存在になってるんですかね?🤔

 

孔鯨から誰に感染させるかは功徳筆主が操ってたんですかね。あと孔鯨が口走った「阿魚」が誰なのか気になります。林静の怪しい行動も…なんだか嫌な予感がするなあ。

 

あと楚のオネエ化を「楚にとってあの人格は死より残酷かも」って冷静に言う沈巍に笑いましたww そんなに!?ww

 

地味に、林静の「このまま全員を感染させて沈教授と2人の世界に浸ると?俺は元から存在感がないし、2人の邪魔はしないよ」が好きですw 周囲から完全にカップル扱いされているww

 

第26話 猫族の蘇り

<あらすじ>
夜尊(やそん)が力を増しているのを感じる沈巍(シェン・ウェイ)。
功徳(くどく)筆の主、王向陽(ワン・シャンヤン)は新たな事件を起こそうとしていた。
王向陽と親しかった郭長城(グオ・チャンチョン)は功徳筆を見せてもらったのを思い出す。

「夜尊の手下か。侵入した目的は何だ?」と首を傾げる趙雲瀾。「私なら周教授の実験データを持つと踏んだんだろう。しかし、空振りだったわけだ」と言う沈巍。
眠り込んだ趙雲瀾を見て、沈巍は思わず微笑みます。自分の脱いだジャケットを彼にかけると、テーブルに腰掛けて彼の寝顔を見ます。ネックレスをシャツの間から取り出し、再度、趙雲瀾を見つめて微笑みます。

林静は勤務時間中に、カフェで沙雅とお茶をしていました。沙雅は「今晩ライブをやるから来て」と誘います。
林静の近くの席で、「すぐに別れたいさ、だがこのままだと財産は折半だ」「奥さんがいなくなれば全て手に入る」と鄭大銭と女が物騒な会話をしています。

鄭大銭は「結婚記念日だ」と大きな花束と豪華な料理で、妻である大吉を出迎えます。
鄭大銭は大吉にワインを飲ませると、「実は話がある。家事や家計の切り盛りを長年ありがとう。これで俺は…自由だ」と言います。大吉は突然昏倒します。

「金が消えてる」と叫ぶ鄭大銭に、不倫相手の女は「あの日、奥さんは生きてたんだわ」と怯えます。その時、玄関のチャイムが鳴ります。郭英が「半年前の金融詐欺事件に関し匿名の通報がありました」と彼と不倫女を連行します。

「鄭大銭は妻を殺したと証言したが、彼女は再び現れた」と林静は報告します。
鄭大銭の証言では、銀行から金を引き出そうとしたところ、「奥様の大吉様が全額お引き出しになったのでお振込できません」銀行員にと言われたのだそう。
「鄭大銭の妻を調べたが、身分証明書は偽造だった。龍城では過去10年間に2度も容貌がそっくりな若い女の遺体消失事件が起きてる。時間が経過してるのに年齢も同じ」と言う林静。

楚恕之と郭長城は、アイスクリーム露店の女に「中秋節の夜に何か見てませんか?」と聞き込みをします。女はちょうど自撮りしており、背後に映る妊婦とタクシーを見せてくれます。「あの晩、この人を病院まで送ってあげたのよ」と言う女。楚恕之は近くの監視カメラを見上げます。

特調所に呼び出された叢波は、林静の指示で監視カメラの映像と大吉と似た女たちの写真の画像分析をさせます。叢波は「20歳前後の同一人物だ。鄭大銭の妻と年齢が合わない!」と驚愕します。さらに大吉について調べると、「結婚紹介所で相手を募集してる。”前向きな恋がしたい。活発で社交的な人を希望、身長問わず、年下歓迎、猫系男子求む”」とのことで、大慶に白羽の矢が立ちます。

龍城街コンに来た大慶は、大吉と一対一で食事をします。大吉は大慶に積極的で、「”大ちゃん”、私を忘れたの?」と迫ってきます。大慶が逃げようとすると、大吉は「思い出させてやるわ!」と彼の首を絞めます。そこに登場する趙雲瀾と沈巍。沈巍が闇の力を使い、彼女を投げ飛ばします。大吉は縁石に頭を打ち、失神します。

「俺のカンどおりなら功徳筆の主が判明する」と趙雲瀾が特調所メンバーに資料を見せ始めます。
まずは楚恕之が見ていた、アイスクリーム露店の近くの監視カメラの映像です。妊婦がタクシーに乗ろうとすると、鄭大銭と不倫女が彼女を押しのけて横取りします。
「車両ナンバーN8338、朱豪の車だ。この角度からだとひき逃げに見える。朱豪は事故を起こしてないが、妊婦が転倒したのは事実だ」と楚恕之は報告。
「続きがある、病院に借りた映像だ」と趙雲瀾は祝紅の肩を叩きます。祝紅が映像を出すと、そこでは医師たちは急患を優先し、妊婦を後回しにしていました。結果、妊婦は死亡しています。「功徳筆の主はこの妊婦の敵を討ったと?」と言う楚恕之。
「老化事件の被害者はこの件と無関係では?」と言う汪徴に、「老化事件の被害者・王群は、中秋節の夜、光明路にいた」と趙雲瀾は言います。「この人、王さんの奥さんだ!それに僕は功徳筆を見ました」と郭長城が告白します。
「孔鯨は?彼は何の関わりが?」と祝紅が尋ねると、「中秋節の夜、王の店で騒ぎを起こしてる」と趙雲瀾が答えます。

台の上で寝ている大吉を見て、「死に値する罪ではなかったのに」と謝る沈巍に、「ボスのためだろ。”人のため 殺さず 天下のため 殺さざるを得ず” 、そう言ってたよね」と大慶は言います。驚いて思わず振り返るも、捜査に加わるため立ち去る沈巍。大吉は起き上がると大慶を殴って失神させ、特調所を去ります。

「記憶は少しずつ取り戻したほうがいいわ」と言う成医師に、「急ぐんだ。最近ずっと頭の中で記憶が入り乱れてる」と大慶は懇願します。
その後、街中で大吉に再会する大慶。大吉は大慶を何の変哲もない歩道へと連れて行き、「ここを覚えてる?」と問います。実は、大吉はかつて歩道に飛び出した大慶を守るため、身代わりになり死んでしまったのでした。しかし、「猫には命は9つある」という迷信のとおり、大吉は夜になると目覚めます。大慶は大吉が死んだと思い込み、姿を消していました。

寂しがりの大吉は、真実の愛を求めて何人もの男性と交際しました。一度は恋人の前で殺されるも、生き返って彼のもとに駆けつけたこともあります。しかし、気味悪がった恋人に追い出されるばかり。「馬鹿よね。怖がられて当然なのに…」と後悔する大吉。

大慶は特調所に大吉を連れていきます。そこに、李が顔を出します。大吉は李を見るなり、絶叫して彼の首を締めます。大吉は大慶を攫って逃げ出し、「あなたは特調所にいると功徳筆の主に聞いたの。記憶喪失になった理由を知ってる?ここをよく見て」と大慶にあたりを見渡させます。
李は街角で1匹の黒猫を抱き上げます。李は黒猫を撫でて可愛がり…ある日、黒猫は大慶に変身します。「俺はここで記憶をなくしたんだ、李さんに殴られた」と大慶は呟きます。大吉は「特調所にいたら酷い目に遭うわ」と大慶を説得しようとします。

趙雲瀾、沈巍、楚恕之、郭長城は、趙雲瀾の母が地星人に殺された廃屋に来ていました。趙雲瀾に林静から「例の奴の方を見つけた」と電話が入ります。

大慶と大吉を見つける李。「あの時はお前が怖くて殴ってしまった…この10年ずっと謝りたいと…」と李が懇願するように言います。「今更何よ!」と大吉は李を殴りますが、大慶が彼を守って昏倒してしまいます。大慶は朦朧としながら、「崑崙…」と呟きます。1万年前、崑崙は「大慶、従い守りたいと思う者に必ず出会う。人であれ猫であれ心惹かれる偉大な者に会えば分かる」と、大慶に教えてくれました。
目を覚ました大慶に、大吉は「思い出したの?」と問いかけます。「思い出した。でも、よく分かった。特調所のみんなは仲間のために命をかける。本当にいい奴らなんだ」と答える大慶。。李は「大慶や、本当にすまなかった」と彼に懺悔します。

たこわさ
たこわさ

寝てる趙雲瀾にそっと自分のジャケットかける沈巍〜〜〜!!!!!完璧な攻め様仕草なんよ😭❤️しかも寝顔をじっと見つめてるのがもうたまらない。どんな想いで趙雲瀾を見てるの?教えて沈巍…😭

 

あと、大慶の「いいんだ。ボスのためだろ?」「”人のため 殺さず 天下のため 殺さざるを得ず” そう言ってたよね。合ってた?」に、「まだ覚えて?」って返してた沈巍が気になりすぎます。1万年前に大慶は沈巍と一体何を話したの?崑崙に何があったの?2人は崑崙をめぐってどんな思いを抱いてたの?

大慶と沈巍にしか分からない、崑崙の思い出があるような気がします。2人の熱い見つめ合いを見ただけで泣きそうになりました…。

 

第27話 研究所の秘密

<あらすじ>
記憶が蘇った大慶(ダーチン)はさらに任務への情熱を燃やす。
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は所員たちと共に王向陽(ワン・シャンヤン)を追い詰めるが、鴉青(ヤーチン)に連れ去られてしまう。
鴉青は次に沙雅(シャーヤー)に海星鑑(かいせいかん)の研究所を襲わせる。

「人間に変わる猫を見て怪物だと思い、つい殴ってしまった」と懺悔する李。大慶が猫から人間に変身したのは、李のためにラーメンを作ろうとしたからでした。「でもすぐに後悔したよ、お前は私の家族だった。それから私は手を尽くして特調所の所員に」と李は続けます。「もういい、小魚に免じて今後もチャンスをやる」と李の背中を大慶が叩くと、やっと李も大吉も笑顔になります。

街を歩いていた沈巍に、「思い出したんだ。当時僕はある目的のために特調所に来たことを。あなたも同じ目的じゃ?」と大慶は問います。「応援に行くぞ。功徳筆の主が…姿をあらわす頃だ」と、沈巍は大慶を連れて歩を進めます。

王向陽は廃工場で特調所のメンバーと戦っていましたが、鴉青とともに姿を消します。
王向陽が空に功徳筆で印を書くと、結界が張られました。地界では天柱が鳴動しています。「残るは1箇所だけど、その前に最後の任務があるわ」と言う鴉青。

摂政官を殺そうと飛び掛かってきた男を、衛兵が即座に殺害。衛兵は「今月もう4人目です」と摂政官に報告します。摂政官は「逆徒を鎮圧すべく兵を出したく存じます」と地君に頼みます。

林静は棚から瓶を取り出し、黄色い液体と混ぜ合わせ、孔鯨の部屋にあった注射器をその液体に漬けます。液体からは煙が出始めました。

海星艦から欧陽教授が外出します。李茜が研究所で仕事をしていると、沙雅が強引に入室し、金庫を開けようとします。開けられないと悟ると、台の上に置かれていた薬瓶を薙ぎ倒し、「あなたたちの宝物を捜しにきただけ」と言い残して去っていきます。李茜はどこかへ向けてメールを送信します。

海星艦の廊下を歩く趙雲瀾、沈巍、大慶。「匿名メールの内容は真実のようだ。研究所でまた事件が起きたのかも」と言う沈巍。3人の前に立ちはだかる高部長。郭英が「また逃げられたようです」と高部長に耳打ちします。「今は特殊な状況で研究所は立ち入り禁止だ」と高部長が苦々しく言います。
高部長の背後で、李茜が大柄な男たちに両腕を抱えられどこかへ連れ去られていきます。 「李茜」と走り出そうとした沈巍は、「見間違いでは?」と制止されます。「間違いなく李茜だった。あのメールは彼女が送ってきたものだな」と沈巍は呟きます。「何度研究所が襲われても人は殺されていない、狙いは人じゃなく物だ」と趙雲瀾と沈巍は顔を見合わせながら結論づけます。

龍城病院では、李茜がベッドに横たわっていました。「大切な血清が台無しに」と謝る李茜に、以前の失敗作を改良するつもりだと言う欧陽教授。李茜はリスクが高いと反論しますが、「人間のためだ。躊躇している時間はない」と、欧陽教授は暴走し始めます。

エレベーターで研究所に向かう趙雲瀾・沈巍・大慶の3人。室内には異様なほど何もありません。「襲撃のあと高部長たちがここの資料を廃棄したか移したのだろう」と沈巍が言うと、「隠すのには理由がある」と趙雲瀾が言います。沈巍は部屋の隅にあるところどころ消されたホワイトボードの内容を読み始めます。沈巍は「研究していたのは、人間を変異させる血清だ」と驚愕します。

林静と沙雅は夜の街をデート中です。沙雅の横顔を見て、思わず彼女の耳飾りを触ってしまう林静。沙雅は「耳飾りは駄目!」と彼の手を払い除け、「龍城にもう私の望む星空はない」とこの街を去ることを告げます。林静はハグする際に彼女に追跡装置をつけようとしますが、装置は一瞬で壊れてしまいます。「明日最後のライブがある。見に来て」と言うと、沙雅は去ります。
その後、沙雅は王向陽・鴉青と合流します。王向陽は沙雅に功徳筆の力を与えて敵を討たせてやるとささやきます。

大慶は特調所で証拠品の山を漁り、「針付き注射器」と書かれた空の袋を趙雲瀾に差し出すと「誰かに盗まれたんだ」と主張します。特調所の中に裏切り者がいるようだと林静を疑う趙雲瀾。

郭英と彼の妻は沙雅に「星督局と海星艦の上層部の予定を教えれば殺さない」と脅されていました。そこに通りがかった郭長城と楚恕之は、沙雅に相対しますが逃げられてしまいます。楚恕之は沙雅が飛び去った後に地面に落ちていた三角形のピアスを拾います。

「身内を調べろ」と叢波に電話で指示する趙雲瀾。通りがかったカフェで沈巍と趙心慈が一緒にいるのを見かけ、電話を中断し聞き耳を立てることにします。
「海星艦の研究内容については?変異を起こせば人間にも地星人にも未来に影響が」と苦言を呈する沈巍に、「人間も万全の準備をする必要がある。この世界や私と君が守るべき男のためにね」と趙心慈は意見を覆そうとはしません。
「この件は地界には秘密にします。ですが私にも約束を。海星艦は彼を危険に巻き込まぬよう」と言う沈巍。「安心しろ、私はあいつの…」と趙心慈は言いかけ、突然心臓を押さえて身体を折り曲げます。会合を終えた沈巍は趙雲瀾を見つけると気まずげな表情をします。
「俺に聞かれちゃ困る話なのか?俺はあんたを相棒だと」と趙雲瀾は傷ついたように沈巍に話しかけます。「あんたをまだ信じても?実はこれまで何度もあんたを怪しんできたが、最後には信頼した…なぜだろうな」と乾いた笑いをこぼす趙雲瀾に、沈巍は沈黙します。

沙雅が海星艦と星督局の上層部の行動を知ろうとしていたことを報告する郭長城と、彼女のピアスを渡す楚恕之。林静は突然立ち去ってしまいます。
沙雅の出演するクラブに来た趙雲瀾と沈巍。沙雅は2人に気づくと、ギターのコードから大量の電気を流し店を停電させて、失踪。
沙雅を説得しようと現れた林静でしたが、彼女から電気攻撃を受けます。「ごめんね」と謝る沙雅に、「もっと君を抱きしめたかった」と言いながら気絶する林静。沙雅は林静を抱きしめ、現れた楚恕之と大慶に大人しく捕まります。
一部始終を見ていた王向陽と鴉青は、「時間稼ぎをしてくれたら十分だ」と言います。

特調所の取調室にて、趙雲瀾と沈巍が沙雅と面談しています。「海星艦を襲ったのは私よ。鴉青は海星艦の血清とやらが夜尊の計画に役立つと。他に何も聞いてないし、興味もないわ」と言う沙雅。

たこわさ
たこわさ

大嫌いな父親と沈巍が話しているのを見て、「あんたをまだ信じても?」と縋るように彼を見た後、自重するように笑い、「実は何度もあんたを怪しんできたが、最後には信頼した。なぜだろうな…」と呟く趙雲瀾の瞳が傷ついて見えて、何とも言えない苦しい気持ちになりました。
沈巍はただ趙雲瀾を危険な目に遭わせたくないだけなんだよ…でも隠すのが下手くそで不審になっちゃうだけなんだ…ごめんよ趙雲瀾…🤦‍♀️沈巍もっと趙雲瀾を頼って🤦‍♀️

 

あと、摂政官が(人間界に?)出兵しようとしてるのが気になります。趙心慈は人間を変異させる血清を作らせてるし、人間界も地星界もどうなってしまうんだろう…?今後の展開の想像がつかなくて怖いです…。

 

第28話 恋人の復讐

<あらすじ>
沙雅(シャーヤー)が捕らえられる。
沙雅は協力する代わりに、華玉柱(ホア・ユージュー)を捜してほしいと言いだす。
利用されていたと知っても沙雅を信じたい林静(リン・ジン)。

「夜尊が抱く恐ろしい陰謀は大きな争いを招くだろう。その時苦しむのは無辜の人々だ。改心すれば情けをかけてやろう」と言う沈巍。沙雅は、「協力してもいいけど条件がある。ある人を捜して」と頼みます。

楚恕之と郭長城は、龍城にいる119人もの華玉柱を1人ずつ当たっていくつもりのようです。郭長城の落とした華玉柱のリストを拾ってくれた花屋の女は、2人を恐ろしげに見送ります。
店内のラジオから「城東区の林が今日から伐採されます」と流れた瞬間、華玉柱は店を飛び出します。趙雲瀾は彼女とぶつかり、彼女の耳に沙雅とおそろいのピアスが揺れているのを見て、後を追います。

「華玉柱って人は一体誰なんだ」と林静が尋ねると、沙雅は地界での日々を語り出します。地界には少ない花を生き生きと育てる華玉柱に、沙雅は癒やされていました。人間界にこっそり来た二人は、本物の星や花に魅了されます。
「古班の敵討ちより生花店を選ぶつもり?」と華玉柱に詰め寄る沙雅。「敵を討ってどうなるの?彼だって望んでないはずよ」と打ちひしがれる華玉柱に、沙雅は絶縁を宣言します。
「あの日以来会ってない。でもあの裏切りは一生忘れないわ」と言う沙雅。林静は彼女に贈りたかった青い宝石のついた銀の指輪を差し出します。沙雅は安物だと言いながらも嬉しそうです。

林静が「城東区の林が伐採されるって」と言った途端、沙雅は「守らなきゃ。林へ行く、玉柱も来るはずよ」と取調室から駆け出します。
一足先に城東区の林についた沙雅と林静。沙雅は古班と華玉柱と三人で過ごした地界での日々を思い出します。古班は沙雅にピアスをプレゼントしますが、「彼からの贈り物はいつも半分こでしょ」と、一方的に華玉柱に半分押し付けます。
三人が偶然天柱にたどり着くと、天柱は三人が地上に行きたいと願っていることを見透かし、「地上に送り届け、後で迎えに行ってやる」とそそのかします。
地上で古班が華玉柱を口説いているのを見た沙雅は、自分だけ地上に残ると言い張ります。沙雅が追いかけてくる二人から身を隠していると、突然銃声が鳴り響きます。その後、銃を持った趙心慈が黒服の男を追っているのを見かけます。古班は額を撃ち抜かれて死んでおり、沙雅は彼が趙心慈に殺されたのだと気づきます。

華玉柱が現れ、沙雅は彼女に攻撃します。しかしショベルカーで地面を掘り起こす音が鳴り響き、二人は戦いを中断して「大切なものが入っているの」と慌てて彼らを止めます。しかし、古班が眠っていたはずの場所には何もなく、沙雅は激昂。そこに王向陽と鴉青が現れ、沙雅を連れて消えてしまいます。

その晩、趙心慈と高部長の乗る車の前に沙雅たち3人が現れ、2人は攻撃を受け失神してしまいます。
王向陽は「人質を隠すぞ。特調所の奴らに謎を解かせ、人質を捜させる。お題をクリアできるか楽しみだな」と笑います。車を動かし、王向陽は光り輝く功徳筆を自分の左手に刺し苦しみ始めます。

特調所に郭英が来て、「今夜9時半頃、海星艦の車が襲われ3人が行方不明に。意味不明なメッセージも」と封筒から手紙を取り出します。手紙には、「”三人墓” 功徳筆の主より」と書かれています。 林静は字を指でなぞりながら「”24時間で謎を解け、午前0時に…”0時開始で謎を解け”と」と解読します。
その時、林静のスマホに沙雅から「暗号は目くらましで秘密は手紙に隠されてる」とメールが届きます。

王向陽は亡き妻との思い出を回想します。2人で買い物をした帰り道、白素霞は古い電話ボックスを見つけてはしゃぎます。「白…白素霞さん、結婚してくれ」と跪き、震えながらシンプルな銀の指輪を捧げ持つ王向陽。白素霞はそれを見て笑顔で泣き出します。

林静と叢波はメッセージカードから「三火三」という文字を見つけます。「八卦の謎解きだ、三は坤の記号に似て南西を指す。火は離の記号に似て南を、あらわす数字は坤は2、離は9だ」と暗号を解き明かす沈巍。林静が「龍城南西の最南端29区に再開発予定の地区が」と指摘し、趙雲瀾と沈巍は現場へ向かいます。
趙雲瀾と沈巍の前に鴉賊の青年たちが2人立ちはだかります。「鴉賊が人間を敵視するのは亜獣族の復興のためだ」と言う青年たちを、叩きのめしていく趙雲瀾と沈巍。沈巍は矢傷を受けますが、なかなか治癒しません。趙雲瀾は違和感を感じます。
「鴉青長老に伝えてくれ。夜尊は傲慢で自尊心が高く、信用できぬ。尽くしても得られる物はない」と沈巍に言われた途端、青年たちは飛び去ります。

2人が行き着いた電話ボックスの中には、人質ではなく口にガムテープを巻かれた男が閉じ込められていました。激昂し、電話ボックスを蹴る趙雲瀾。しかしその瞬間電話ボックスの受話器が落ち、その電話ボックスに何らかの違和感を感じます。

「命など惜しくはない、人間のために戦うと決め、恐怖を感じなくなった」と言う趙心慈に、「人間のためなら私たちを犠牲に?古班が何をしたの?」と沙雅は叫びます。古班のことが分からない様子の趙心慈を見て、沙雅は激怒し、電流を流します。

たこわさ
たこわさ

机から降りようとしてよろめいた趙雲瀾を沈巍が抱きしめながら耳元で囁き、背を叩いたら追いつくという…その直前に郭英も趙雲瀾を支えてたはずなのにいつのまにか沈巍が1人で趙雲瀾を抱きしめてる構図になってて、(さりげなく郭英から趙雲瀾を奪ったのかな…)と妄想が広がりますね!!(いい笑顔)

「君とは違って冷静な父君がなぜ君を所長に推したと思う?」が煽り力バカ強くて笑っちゃったんですが、「冷静じゃなくて悪かったな💢」とならない趙雲瀾は偉いw

 

王向陽が急に体調悪くなり始めたのは、本当にあなたを愛し始めたから…(ゴスペラーズ「ひとり」)じゃなくて、功徳筆に生命エネルギー吸い取られてるからとかですかね?🤔

 

戦いの最中なのに速攻で「治癒しない?」とかすり傷を見咎める趙雲瀾、沈巍のこと好きすぎますわ…☺️その後ずっと責めるようにガン見してるしw

 

あと亜獣族ってやっぱりピュアだな〜としみじみ思います。若者たちは長老に一心に忠誠を誓ってるし、特に鴉青長老は若者たちや亜獣族を率いる責任にもがいてる感じがします。鴉青はまじめ過ぎて亜獣族の未来を悲観してしまい、闇落ちしてしまったのではないかなあ…と妄想しています。迎春くらい能天気な感じでいいのよ!🌸
でも鴉族、花族、蛇族じゃそもそもの気質が全然違いそうですよね。

 

沈巍の「愚かだぞ、共鳴が小さく済んでよかった。さもなくば…」の続きが気になります。共鳴が大きかったらどうなってしまうの?あと摂政官から地界の状況について連絡がないのが怖いです。もう地界は夜尊に支配されていたりして…。

 

第29話 憎しみの果て

<あらすじ>
鴉青(ヤーチン)が残した手がかりを求めて蛇族を訪ねた沈巍(シェン・ウェイ)と趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、祝紅(ジュー・ホン)の叔父から車のキーを渡される。
見つけ出した車の中では高(ガオ)部長が倒れていた。
一方、楚恕之(チュー・シュージー)と郭長城(グオ・チャンチョン)は、白素霞(バイ・スーシア)の妊娠を喜ぶ王向陽(ワン・シャンヤン)の動画を見つける。

趙雲瀾は「謎かけは青の指示だろう。手がかりを捜すにはここしかない」と祝紅の叔父の家を訪れます。「今朝預かりました。”渡せば分かる”と」と車のキーを趙雲瀾に手渡す祝紅の叔父。

大慶は最初の指定場所にあった公衆電話を調査し、やけに摩耗している「0、1、5、9」とのボタンに引っかかります。摩耗の度合いからして「5019」ではないかと推測する沈巍。

海星艦では、郭英が「市内でナンバープレート5019の四駆車を探せ」と部下に指示。そこに通りかかった李茜は不安げにしますが、欧陽教授は「今後は研究以外のことは何も考えるな」と彼女を叱ります。

趙雲瀾と沈巍は湖のほとりで車を見つけます。扉を開けると、荷台には高部長が押しこめられていました。沈巍が時間を確認すると午後5時です。さらに車内を探索する趙雲瀾は、助手席の座席下に白いバラをみつけ、スマホで写真を撮って林静に送ります。「白バラの花言葉は”純血の愛”、一般的には結婚式用だ」と言う林静。

純白のウェディングドレスとタキシードを来た王夫婦は、湖の近くに立ち寄ります。結婚写真をプロに頼むお金がないので、衣装だけ借りて自撮りするつもりでした。たまたま鍵の刺さった高級車を見つけた白素霞は車をもらおうと言い出しますが、生真面目な王向陽は反対し、白素霞はそんな彼が好きだと告白します。その時に、白素霞のブーケから白薔薇が助手席にこぼれ落ちました。

車の所有者と事件との関連性は低いだろうと沈巍に報告する趙雲瀾。そこに郭英が駆けつけ、高部長を送っていきます。もう午後7時です。「あと5時間だ」と言う沈巍。「結婚式、電話ボックス、王向陽…」と趙雲瀾は呟きます。

幼い頃、趙雲瀾は飼っていた犬の小八が脱走し、半泣きで探し回っていました。趙心慈は「行動を辿りたいなら相手にとって何が重要か知ることだ」と趙雲瀾に説教しました。

郭長城に電話した趙雲瀾は「電話ボックスの話を王向陽から聞いたことは?」と尋ねます。「たしかプロポーズの場所です」と郭長城が答えたため、趙雲瀾は「今すぐ楚と王向陽の家に向かえ」と指示します。
楚恕之と郭長城が特調所を出ると、茶色いスーツの男が王向陽の家から家財道具一式を運び出していました。彼は家主のようで、今すぐにでも王向陽に退去してほしいようです。楚恕之は郭長城と共に荷物を漁り始めます。

王向陽がよろめきながら功徳筆で空に印を書くと、空に結界のようなものが張られます。「準備は整った。あとは結末を待つだけだ」と言うと激しく咳き込む王向陽。「あの方と全亜獣族、そして地星人はあなたに受けた恩を忘れない」と言う鴉青。

地界では呉の息子・呉天恩が天柱の前に駆けつけ、天柱を成敗しようとします。しかし、地君の友人のチンピラ男女2人が天柱の吐き出す黒い煙の中から現れ、「光を求める者、闇夜を尊ぶべし」と言いながら呉暁君を攻撃します。
夜尊は吸収した者の能力を使えるようで、呉天恩は慌てて逃亡します。夜尊は「あと少しで私はこの憎き戒めから解放される。その時始末しよう」とつぶやきます。

王向陽の荷物の中からアルバムを見つけた郭長城。現場の写真と見比べ、「謎かけは王夫婦の思い出と関係がある」と確信しながらページを捲っていくと、楚恕之は「白素霞」と書かれたDVDを見つけます。

特調所にメンバー全員が集まりDVDの中身を確認します。
「お前がこの動画を見る頃には俺たちの子はもう生まれてる。約束するよ。絶対にお前たちにひもじい思いはさせない。見ろよ、妊娠を教えてくれたあの日、ここに2人で立って祈ったよな。子供は龍城で最高の場所に行かせたいって。将来が楽しみだ。素霞、ありがとう!」と嬉しそうにカメラに言った王向陽は、最後に恥ずかしそうに投げキスをしてカメラを切ります。

「前の2つの事件は求婚と結婚に関係していた。恐らく妊娠が分かったこの日も彼には重要な日だ。王にとって龍城最高の場所とは、子供を行かせたかった場所…龍城大学だ」と言う沈巍。

白素霞の妊娠が発覚した日のことです。
王向陽はビルの屋上に白素霞を連れてきます。「話があるの。妊娠したわ」と王向陽の耳元で小声で言う白素霞。大喜びする王向陽。白素霞は「特調所で働いてほしい、人々のためにね」と腹を愛おしげに撫でます。自分の知っている中で一番の知識人は先代の趙室長だから、子どもの名前は彼に決めてもらおうと相談する二人。

「時間だ。趙雲瀾は来なかった。罪を償ってもらう」と言う王向陽に、「死ぬにしても理由を説明してくれないか」と趙心慈は乞います。しかし、沙雅が電気を流すため振りかぶり、王向陽は功徳筆で趙心慈を刺そうとした瞬間、趙雲瀾・沈巍・楚恕之、郭長城が到着します。
趙雲瀾が趙心慈と復讐になにの関係があるのかと問うと、「こいつさえいなければ、素霞は死なず、俺もこんな姿にならなかった!」と王向陽は叫びます。

中秋節の夜のことです。臨月の白素霞を迎えに行こうとする王向陽ですが、店の前で男達が乱闘し、売り物の野菜や果物をめちゃくちゃにします。その時、王向陽のスマホが道に放り出されます。
その頃、陣痛の痛みに耐えながらタクシーに乗ろうとした白素霞は鄭大銭(海星白素霞からの助けを呼ぶ電話に出ようとした王向陽でしたが、目の前で王群(老化事件の被害者)が足でスマホを踏みつけ、画面は真っ暗に。スマホは壊れてしまいます。
白素霞は再度タクシーを呼び止めようとしますが、朱豪(人格を変えられた事件の被害者)のタクシーに轢かれそうになります。

「親父と何の関係が?」と問う趙雲瀾に、「あの夜こいつも病院にいた!」と王向陽は血走った目で叫びます。

王向陽が慌てて病院に駆けつけると、そこには真っ青な顔で簡易ベットに横たわる白素霞の姿が。「大量出血で血液の在庫が足りないんです」と説明する金医師(リアルゲーム事件の被害者)に、「輸血なら俺の血から取ってくれ」と懇願する王向陽。そこに「金先生、緊急手術です。輸血を!」と衛藍が彼を呼びます。運ばれてきたのは趙心慈でした。「あいつには輸血を?」と王向陽は絶望した表情で言います。そして、白素霞とお腹の子どもは死んだのです。

王向陽は泣きながら、「あの晩、お前のせいで妻と子が命を落とした。これでも奴に罪はないと?」と叫びます。「殺さないと気が済まないなら若い方にしろ。俺は奴の息子だ。代わろう」と趙雲瀾が一歩進み出ます。「どっちを先に殺しても同じだ。俺の計画が成功すれば、お前達は全員死ぬんだからな!」と王向陽は笑い、沈巍は表情を険しくします。

王向陽は功徳筆を回し、沙雅の特殊能力を底上げします。沈巍が王向陽を止めようと闇の力を放ちますが、全員弾き飛ばされ、沙雅と鴉青は逃亡します。王向陽は功徳筆を持ったまま建物から落ちそうになり、趙雲瀾と趙心慈が彼の腕を掴みます。
趙心慈は病院に搬送された日のことを話し始めます。
手術室に運ばれた趙心慈。趙心慈は「彼女が先だ、私を特別扱いするな」とか細く命じます。しかし金医師は「彼女の血液型は特殊で、龍城に3名しかいない。残り2名のうち1人は失踪し、あと1人は連絡はとれましたが到着まで何もできません」と首を振ります。2人に助け出された王向陽は、「なら原因はあんたじゃないのか」と呆然とします。

功徳筆が空へ飛んでいきます。「功徳筆よ戻れ!」と王向陽は筆に叫び、無事彼の手の中に戻ってきましたが、その瞬間彼は喀血します。「”鍵”をあんたに返す」と趙雲瀾に功徳筆を渡す王向陽。「”門が破られた、元には戻せない”」と言い残し、王向陽は黒い煙になって消え去ります。

「王向陽の最期の言葉が気にかかる。なぜ死に際に功徳筆を鍵だと言ったのか。彼の言った”門”とは何だ?」と首を傾げる沈巍。「王向陽は復讐のために行動していたが、なぜか常に時間稼ぎをしていた。準備時間が長いほど力が増強されてたのか?」と趙雲瀾は言います。「鴉青は逃げる時、功徳筆に何の未練も見せなかった。まるで任務が完了したかのように」と言う楚恕之に、「夜尊の手下だよな?でも今回奴の動きはなかった」と大慶は付け足します。
その時、地震が起きます。地界では天柱が震え、青白く光りを放っており、柱の中から黒い煙が溢れ出します。煙は人型になると、「もうすぐ、完全に自由になれる。1万年待った。ついに私の時代が来るのだ」と呟きます。

特調所の外で鴉が鳴き、趙雲瀾と沈巍は共に窓を開けます。そこに広がっていた空は異様な色をしていました。街全体にオーロラのような色の膜が張っているようです。「功徳筆の真の効力はエネルギー反応炉の構築。その力で天柱の封印を破壊できる。王向陽の死で反応炉は完成し、天柱の封印はすでに破壊された」と笑う鴉青の声が響き渡り、「門は…破られた」と沈巍は呟きます。

「私は地界に戻る。約束してくれ。何が起きても守りに徹し、安易に動かないと」と、沈巍は懇願するように趙雲瀾を見つめます。趙雲瀾は「黒兄さん、俺たちは生きてこそ平和を守れる」と彼の肩に手をそっと当てます。

地界では、夜尊がチンピラ男女を黒い煙で飲み込みます。黒枹使が駆けつけるまで足止めをしようと呉親子が駆けつけます。呉暁君を一撃で殺した夜尊は、呉暁君に向かって黒い煙を広げます。

呻きながら海星艦の部長室のソファーで目覚めた高部長。「部長は王向陽たちに誘拐されたんです。特調所が救出を。外の異変も王向陽たちと関係が」と郭英が簡単に報告します。高部長は「面倒なことになった」と呟きます。

亜獣族全体が大混乱しており、迎春は祝紅の叔父に事情を聞きに来ます。「鴉青が夜尊の封印を解いたんだ」と言う祝紅の叔父は、「黒枹使が頼りだ。1万年の平和も彼が築いた」と呟くと、森の中を走り去ります。

地上と地界を繋ぐ門の前に、沈巍と沙雅と華玉柱の3人が立っています。華玉柱は沙雅に「実はね、古班を殺したのは地星人よ。古は私を助けたの」と言います。

華玉柱は他2人と待ち合わせていた城東区の林の中にいました。するとどこからか「待て!」という声が聞こえてきます。次の瞬間、黒い服の地星人が突然華玉柱にナイフを突きつけ人質にします。地星人を追っていたのは趙心慈でした。
そこで古班が華玉柱の異常事態に気づき、趙心慈から銃を奪った男の背後から襲い掛かりました。2人は揉み合いになり、男は古班の額に発砲。趙心慈は男の後を追います。「沙雅には言うな。恨みの中で生きてほしくない」と古班は言い残し、絶命します。華玉柱は寂しそうに「彼はあなた一筋よ」と言い、沙雅は涙します。

3人が地界で暮らしていた頃のことです。
「沙雅が好き?」「沙雅には秘密だぞ。チャンスを狙って自分で告白したいんだ」と古班に言われ、華玉柱は自分の片想いが砕け散ったのを知ったのです。そこに沙雅が現れ、ピアスを半分こしようと提案したのでした。

「でも、確かに聞いたわ、あなたは優しくて私よりいいと」と言う沙雅に、「あなたが聞いたのは半分だけよ」と華玉柱は寂しそうに言います。

「玉柱ごめんよ、たしかに沙雅は率直すぎるし気立てもよくない。でもやっぱり好きなんだ」と幸せそうに言う古班。

「早く言ってほしかった」と沙雅は項垂れます。

たこわさ
たこわさ

「趙雲瀾、約束してくれ。何が起きても守りに徹し、安易に動かないと」と必死で言い縋る沈巍に泣けてきます。一体1万年前に2人に何があったの?😭
夜尊と摂政官の関係が気になり過ぎて夜も眠れません…。

 

楚恕之の郭長城に対する「ボウズ、どうした?」の声の甘さと表情の柔らかさは完全にお兄ちゃんが弟にするそれでしたね…楚恕之、郭長城の家族にまで紹介されてるし家族公認ラブラブカップルじゃん…🥺❤️

 

第30話 存亡の危機

<あらすじ>
古班(グー・バン)の死の真相を知った沙雅(シャーヤー)は華玉柱(ホア・ユージュー)と共に地界へ帰る。
夜尊(やそん)をこのままのさばらせまいと誓う沈巍(シェン・ウェイ)。
一方、海星鑑(かいせいかん)にやってきた趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は林静(リン・ジン)が欧陽貞(オウヤン・ジェン)教授のスパイだったと知る。

「古班が殺されたのは私のせいだから言いだせなくて」と謝る華玉柱。華玉柱は「私達一緒に地界に戻りましょうよ。大事な人を失いたくない」と言い、2人は微笑み手を握り合います。
沈巍は沙雅に林静からの指輪を渡します。「投影とやらの機能を使うには君の合言葉が必要らしい。合言葉は…」と彼女の耳元で小声で言う沈巍。「”林静、愛してるわ”」と言うと、指輪から綺麗な満月と星空が投影されます。指輪を握りしめる沙雅。

「彼に何か伝言は?」と沈巍が尋ねますが、沙雅は「いつかまた会える」と言います。先に門に入る黒枹使。華玉柱と沙雅は彼の後に続きます。

海星艦に来た趙雲瀾と林静。趙雲瀾は高部長の部屋に向かいますが、林静は「トイレに行きたい」と言って別行動すると、近くの壁に隠れて見送っていました。

「夜尊の件は伏せる。長年の平和で人々は恐怖に耐えられない」と言う高部長。「人々には状況を知る権利があるはず」と趙雲瀾は言いますが、却下されてしまいます。

夜の公園に現れた、夜尊らしい人型の黒い煙。鴉青が近づきます。「ボス、エネルギー反応炉は完成しました。いつ総攻撃を?」と尋ねる鴉青に、「天柱の封印が解けた以上すぐに開始する。お前は地上で特調所を根こそぎ始末しろ」と夜尊は指示。「連中の個人データを何とかして手に入れろ。公表して奴らの信用を無くせば特調所は自然とバラバラになり、手を下さずとも済む」と言う夜尊に、鴉青は(もう後戻りできない、亜獣族が再興できれば私の選択は正しいはず)と己を鼓舞します。

「孔鯨の件では僕に隠蔽までさせて、今度は王向陽の遺体を入手しろなんて無理です」と怒る林静に、欧陽教授は「君を特調所に送ったのは私だ!情報が欲しかったのに、この1年、君は何か知らせてきたかね?」と激怒します。研究室の外で2人の会話を聞いてしまう趙雲瀾。
そこでタイミング良く、趙雲瀾が林静が作った磁気を破壊する機械を使って入室します。驚く林静。趙雲瀾は林静に事情を話せと迫ります。「特調所を裏切ってはいない」と言う林静。

「林静は海星艦の研究所のスパイだぞ。異動させる」と荷造りする林静の後ろで言う趙雲瀾。特調所の他メンバーは林静を懸命に庇います。しかし趙雲瀾の意思は固く、一同は林静を見送ります。

「地君殿が陥落せず何よりだった。夜尊が天柱から逃走したことは?地君とお前はどう対処するつもりだ?」と黒枹使は摂政官に尋ねます。目を泳がせる摂政官を見て、「摂政官、地君殿も夜尊に支配されたか?」と言う黒枹使。「あなたの来るのが遅かった」とにやつく摂政官。

黒枹使が留守にしている間に、地君殿にはチンピラ男女が入り込み摂政官を取り囲みます。「光明を求める者、闇夜を尊ぶべし」とチンピラ男は唱え、「あんたの護衛たちが誰の命令に従ってるか考えたことはないの?」とチンピラ女はせせら笑います。

「黒枹使を捕まえろ」と摂政官が命じた途端、衛兵たちが次々黒枹使に向かって発砲。黒枹使は華玉柱と沙雅を助けようとしますが、摂政官は2人を人質に取ります。黒枹使は手から矛を出しますが、その瞬間、突然腹のあたりを押さえ呻きます。
「自分の生命エネルギーを他人にやったそうだな。何という愚か者!己の寿命が縮むことを知らなかったのか?」と笑う摂政官に、「私の死は生に勝る」と黒枹使は吠えます。黒枹使は黒い煙になって消えると、沈巍に姿を変え、地界の街を歩き始めます。

龍城病院では、成医師が「今日4人目ですよ。呼吸が荒くて全身の機能も落ちてます」と不安げに院長に相談していました。「原因は何だ?」「器官に問題がないのでまだ分かりません」と2人は暗い表情で患者の元へ向かいます。

李茜は研究室で淡々と実験していました。欧陽教授は、「私の自慢の弟子、林静だ。今日からここで君と一緒に助手をしてもらう」と紹介します。「外の”雑音”は気にしないように。世界を救えるのは私たちだけだ」と欧陽教授は李茜に頼み、去っていきます。暗い表情の林静と、戸惑った様子の李茜。

沈巍は天柱に駆け寄ります。「出てこい!私に話がないとでも?」と沈巍は叫び、天柱をまじまじと見つめます。そこには文字が刻まれていました。「1万年前の対決は慌ただしく、甚だ遺憾であった。今、心ゆくまで死闘を繰り広げ、兄弟の情を取り戻そう 弟 夜尊より」。沈巍が文字の上を掌で殴ると、そこから力が奪われていきます。「夜尊…!」と呻きながら力を使い無理やり引き剥がしますが、すぐそばに人型の黒い煙の夜尊が現れ、沈巍は矛を一振りします。

沈巍は愛用の矛を構えますが、夜尊の笑い声が聞こえると同時に突如矛が重くなり、沈巍は「重力制御か!」と矛ごと夜尊に投げつけます。しかしその瞬間、天柱を縛っていた鎖に沈巍は両手両足を縛られます。
「能力が大幅に落ちたな」と嘲る夜尊に、「お前が大勢の地星人を吸収したんだ」と沈巍は激怒。夜尊は「お前にも味わってもらおう。天柱に囚われる苦しみを」と笑います。「私を恨むならなぜすぐに私を殺さない?他人を巻き込むな」と言う沈巍を黒い煙でいたぶる夜尊。「もっと大勢を吸収してやる。お前の大切な友人たちも目の前で惨殺してやろう」と不敵に言う夜尊。

「再度要求します。混乱を防ぐため今の状況を人々に公表してください」と高部長に嘆願する趙雲瀾。「再度指示を出す。危険情報は厳格に封じよ!社会の秩序が乱れる!」と高部長は机を叩きます。「特調所は危険の回避に努める。だが失敗した場合、民衆と共に戦う」と言い残して趙雲瀾は部屋を出ます。

「所員のデータを全て削除?」と、叢波は膨大な量の仕事に鬱々としつつも指示に従おうとします。しかしその瞬間、鴉青が叢波に手刀を食らわせ失神させると、彼のパソコンを勝手にいじり始めます。
叢波が意識を取り戻すと、パソコンの画面にはSNSのページが開かれていました。「しまった!」と青ざめる叢波の視線の先には、アクセス順位の上位に特調所の機密情報が並んでいます。
鴉青が街に現れると、人々は混乱していました。「近くに怪物がいるぞ、家族と逃げろ」と青年たちが話し合うさまを見てにんまりする鴉青。

龍城病院で、成医師は「特別調査所?」という誰かの話し声を聞きます。「地星人を匿ってるそうだ」とスマホを見る患者たち。成医師はすぐに沈巍に電話します。

街を歩く大慶と祝紅に、男が「君たち特調所の人だよね?」と特調所の所員の個人情報一覧をスマホでスクロールして見せつけます。執拗に絡んでくる男を振り払うように、迎春が祝紅を連れ出してくれました。
「一緒に帰ろう。林の中なら静かだ」と叔父は祝紅の手を取りますが、祝紅は「特調所の仲間のそばにいないと」と渋ります。「3日だけやる」と言い残して去る祝紅の叔父。

楚恕之は「なぜ特調所の噂を流した?」と鴉族の青年を締め上げていました。「長老が言ったんだ、鴉族と亜獣族の再興のためだと」と青年は言い、飛び去っていきます。
楚恕之はポケットから手紙を取り出し「黒枹使様からの辞令だ。地界に戻って地君殿を守れと書いてある」と言いますが、郭長城じゃ「教授の筆跡を真似ただけのような気がします」と辞令を見せながら違和感を説明します。「もし黒枹使様に何かあったら…」と苦しげな顔をする楚恕之に、「所長に話しましょう!」と郭長城は特調所へ向かいます。

三角錐のお香を焚き、摂政官を呼ぶ趙雲瀾。しかし一向に煙から遣いは現れません。「約束してくれ。何があっても守りに徹し、安易に動かないと」という沈巍の言葉を反芻し、苦しむ趙雲瀾。
趙雲瀾が窓の外を見ると、郭英が車から降りてくるところでした。

郭英はすぐさま趙雲瀾を連行しようとします。「汪徴、桑賛、俺が留守の間、聖器を守ってくれ」と趙雲瀾は真剣な顔で2人に頼みます。
「趙局長、海星艦に戻りますか?」と問う郭英に、「彼の家へ」と返す趙心慈。趙雲瀾はこの会話に違和感を覚えます。自室で趙心慈と2人きりになる趙雲瀾。

「お前は誰だ?」と趙心慈に向かって銃を構える趙雲瀾。「この銃を知ってるだろう?普通の人間なら問題ないが、地星人に当たれば致命傷になる。試してみるか?」と趙雲瀾が言うと、趙心慈は笑います。

たこわさ
たこわさ

楚恕之の「もし黒枹使様に何かあったら…」と後が気になりすぎます!!楚恕之の罪って一体何…?🤔
しかし郭ちゃんがだいぶしっかりしてきてなんか寂しいです。いつまでも子ウサギでいてほしかった…ぐすん🐰

 

「今特調所は危うい。内外の敵に追われているんだ。趙雲瀾、約束してくれ。何があっても守りに徹し、安易に動かないと」という沈巍の言葉を頑張って守ってる趙雲瀾が超かわいいです。沈巍のこと信じていいのか?って不安がってたけど、もう完全に信頼しきっとるやないか〜!!(笑顔)

 

趙心慈のフリしてるの夜尊ですかね?🤔