尾上与一「奇跡の泉」シリーズのネタバレ感想|敵対した幼馴染、主人と従者…身分違いの恋に苦悩する美しい兄弟の物語

小説

尾上与一先生「奇跡の泉」シリーズを読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ

赤獅子王と呼ばれる王国一の槍使い騎士×美貌の修道司祭 のお話。

<あらすじ>
教会生まれの美貌の修道騎士・ヨシュカと、赤獅子王と呼ばれる騎士・イグナーツは、永遠の絆を誓いあった恋人同士。
しかし王家の分裂により、敵味方に引き裂かれることに。
ついに和平の兆しが見えてきた頃、二人は戦いが終わったら、恋人たちだけが行けると謳われる憧れの地へ、一緒に旅立つことを約束するが、和平が失敗し…!?

 

こんな人におすすめ

  • 「奇跡の泉」シリーズが好き🌊
  • 尾上与一先生の作品が好き📖♥️
  • 中世ファンタジーもの、身分差もの、主従ものが好き⚔️✨️

 

ネタバレ感想

アヴァロンの東〜奇跡の泉・金〜

王国一の槍使い・イグナーツ(攻め)と、奇跡の力を持つ修道騎士・ヨシュカ(受け)のお話です。

特に印象深いのは、①ヨシュカの断首②戦場でイグナーツからヨシュカの兜を取り去る③ヨシュカが牢から脱出 してからのシーン。①は読みながら顔面蒼白になりました…。

THE・ファンタジー!!という非日常的な世界観なので、長く美しい夢を見ていたような読後感です。

2人とも、アヴァロンの東で新婚生活を楽しんでほしいな…👍✨

あと、同著者の1945シリーズの彗星カプがファンタジー世界で生きていたらこんな2人になっただろうな、と思いました。

イグナーツがヨシュカを守りたいと思いつめ、彼を監禁し性的な拷問(お仕置き?)を繰り返すくだりに「謹製ヘルブック」みを感じます///

アヴァロンの東~奇跡の泉・金~
作者:尾上与一
教会生まれの美貌の修道騎士・ヨシュカと、赤獅子王と呼ばれる騎士・イグナーツは、永遠の絆を誓いあった恋人同士。しかし王家の分裂により、敵味方に引き裂かれることに。ついに和平の兆しが見えてきた頃、二人は戦いが終わったら、恋人たちだけが行けると謳われる憧れの地へ、一緒に旅立つことを約束するが、和平が失敗し…!?

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ルドヴィカの騎士〜奇跡の泉・銀〜

マティアス専任の修道騎士・レーヴェと、強大な奇跡の力を持つ司祭候補・マティアス(ヨシュカの兄)のお話です。

レーヴェもマティアスも、幼少の頃に出会ってからずーーっとお互いのことが大好きなところがかわいいです☺️❤️

精通ってなに?赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんでしょ?レベルの箱入り息子であるマティアスに、レーヴェが必死で情欲を抑えているのも微笑ましいw

レーヴェがマティアスを盗賊や瑞霊から守るシーン、賢者の実のせいで射精できなくなったマティアスにレーヴェがフェラするシーンが印象的です。

弟カップルに比べて、甘さもエッチさも初々しくも濃厚でした❤️

ほわほわぽわぽわ〜なマティアス、「マティアス以外は見えない!マティアス様愛してます!!」と一直線な鉄面皮イケメン、レーヴェの優しい恋物語です😚❤️

ルドヴィカの騎士~奇跡の泉・銀~
作者:尾上与一
《聖ルドヴィカの泉の奇跡》を起こすハイメロート家の嫡男で司祭候補のマティアスは、鍛冶屋の息子のレーヴェに命を助けられ、彼を自分の騎士にと願う。レーヴェもまた、純真無垢なマティアスを唯一の主と敬愛し、将来司祭となる彼に仕えるために騎士を目指すことに。しかしある日、瑞霊からマティアスを庇い、レーヴェが倒れてしまって…!?

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まとめ

1945シリーズや「さよならトロイメライ」で尾上与一先生を知った方は、今回のようなファンタジーものを読むと驚かれるかもしれません😲💥

魔女という生き物が信じられていたりとファンタジーではあるんですが、基本的には国内の政争を舞台としたシリアスな物語です。

彼らの生きる国の文化や歴史が細やかに丁寧に描かれているところが、尾上先生のこだわりを感じてグッときますし、そういった細部の描写が物語の現実味を増しているように感じました。

1巻目の弟カップルは同志という感じ、2巻目の兄カップルは溺愛という感じで、全く雰囲気が異なっていて面白いです。

世界観がしっかりしたファンタジーBLを読みたくなったら、ぜひ挑戦してほしいシリーズです🧙‍♂️✨