瀬戸うみこ「カスタマスカレード！」シリーズのネタバレ感想｜CSマネージャー×CSの聖母（猫かぶり）のえっちで甘々なラブコメ❤️

瀬戸うみこ先生「カスタマスカレード！」シリーズを読みました！

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します！☺️✨

登場人物とあらすじ

大手通販会社CSマネージャー×CSの聖母 のお話。

＜あらすじ＞
大手通販会社で“CS（カスタマーサービス）の聖母”と呼ばれる江藤（えとう）の前に、江藤の電話対応に感動し転職してきたと言う男・岸本（きしもと）が現れる。 岸本は江藤の笑顔の下にある「“本当のあなた”に会いにきました」と迫ってきて…！？

 

こんな人におすすめ

 

ネタバレ感想

カスタマスカレード！

本音で話す性格ゆえにぼっち街道まっしぐらだった江藤（受け）は、決して怒らない外面のおかげで今の職場（カスタマーセンター）では「聖母」と崇められている。しかし本音をぶちまけているところを社長子息・岸本（攻め）に見られた上、「好きだ」と迫られて…！？というお話です。

自分が嫌いな自分を好きだという岸本を理解できない江藤さん。でも岸本は「友達からでいいから」と構わずアタックしてきます。でも実は江藤さんには自分を好きになれない理由があって…この過去回想シーンは何度読んでも号泣します。いじめられていた頃に久々に名前を呼ばれて嬉しそうに振り返る江藤さんの表情…辛いです（でも江藤さんの心の一番深いところが垣間見えるので一番好きなシーンでもあります）。「岸本さんに会うまでずっと寂しかった」と本音をこぼすのと同時に涙が溢れるその姿に一緒に号泣してしまいました😭

ちなみに、瀬戸うみこ先生といえば、「ほだされ健気受け」！

既刊「ライフisオンリーわん！」や「ふたごサンド」もそうですが、うみこ先生は「ほだされ健気受け」を描くのがうまい！！

最初はツンツンしている受けが、恥ずかしがりながらも攻めのやさしさに甘えていく様子が死ぬほどかわいいです。死ぬほどかわいいです。（大事なことなので2回言いました）

本作の江藤さんも「ほだされ健気受け」なんですが、変態腹黒執着攻めの岸本くんにえっちなことをさせられたり、言わされても、「うう…でも…好き…（だから頑張る）」となっちゃうところが本当にもう…たまらないです。健気受けの鑑。健気受け好きは、江藤さんのこと絶対好きなのでぜひ見てみてください…最高です。

ちなみに、江藤さんのほだされ健気受けっぷりが（エロ方面に）爆発しているのが、描きおろし「はじめてのご奉仕」。風邪をひいた江藤さんに岸本さんが冗談っぽく言った「風邪治ったらお医者さんごっこしましょう」を真に受けて、ナース服でご奉仕しちゃう江藤さんのかわいさよ…。岸本さんに騎乗位でご奉仕する江藤さん最高でした。

カスタマスカレード（恋愛中！）

お付き合いを始めた二人ですが、岸本に釣り合う自分になりたいと江藤は「友達を100人作る」という目標を掲げ、チーム長に抜擢されてからも難ありなメンバーたちと懸命に意思疎通を図ります。一方、岸本は1ヶ月間の単身赴任が決定し、江藤が自分を好きなのは初めて外の世界を見せたのが自分だからではないかと思い悩み…というお話です。

描き下ろしの「江藤さんのはじめての日記2」ではテレフォンセックスに挑戦する二人。 電話越しのせいでえっちの最中に「CSの聖母」になってしまう江藤さんに笑いました😂
「きしもとくんとえとうさぎさん」では、人参の食べ過ぎが原因なのに想像妊娠したのではと巣作りするえとうさぎさんがかわいすぎました！ちなみに「きしもとくんと〜」は4コマ漫画での連載も始まったらしく…！「カスタマスカレード！」シリーズ、怒涛の人気ですね♥️

カスタマスカレード（蜜愛篇！）

岸本父から送り込まれた同級生・世良が二人の関係をぶち壊そうとし、さらに新人・高坂が江藤を落とそうとし…というお話です。

世良が「岸本はこういう性格なんだ、こんなことしない、こういう奴なんだ」と断じるシーンがありますが、岸本も江藤と同じくたくさんの仮面を被って生きてきているのを知っているだけに、人の一側面しか知らずに「こういう奴」と言い切ることはすごく失礼なことだなと感じました。それに、そういう仮面に縛られて生きてきた岸本と江藤さんだからこそ、初めて自分の素をさらけ出せたし、だからこそお互いを守りたいと思っているのだと尊く感じました。

あと、「受けだからとポエムを上手になろう！」と日々脳内でライムを刻む江藤さんは斜め上の方向に努力家で好きすぎました。

カスタマーベリック！

女性が好きなのに女性恐怖症の渋谷（受け）は「トラウマで人を好きになれない男
」そして、EDが原因で破局する目黒（攻め）は「トラウマで人に好かれたくない男」。二人は「恋にセックスはいらねぇ！心のセックスが出来れば充分だろ！？」という恋愛観が一致し、セックスすることに…！？というお話です。

渋谷の女性恐怖症の原因は、幼い頃の逆レイプ。さらには顔がかわいいせいで男からも狙われ、相手を逆上させないように言いなりになってフェラしてあげたり…と流されて生きてきました。
目黒のEDの原因は、過去に恋愛で女性に傷つけられたこと。そのせいで、恋愛で相手に依存しないようにと気をつけた結果、本心の見えない軽い男に見られるようになってしまったのでした。

こんなに重い過去を背負っていながらも、ノリで付き合い、セックスもしてしまう二人。とはいえ、付き合うほどに少しずつ見えてくる本音が切ないです。シリアスになりすぎず、「カスタマスカレード！」シリーズらしくぶっ飛んだギャグテンポなのが癖になります。
ちなみに、江藤さんは恋の相談相手として少しだけ出てきて、岸本も描き下ろし部分に登場していました！嬉しかったです。

 

まとめ

ベースはぶっ飛んだラブコメなのに、自分自身の生き方（どんなふうに人付き合いするか、どんな自分で生きていくか…など）について考えさせられる描写が多く、そんなところも、本シリーズの好きなところの一つです。

笑えて、泣けて、萌える！3拍子揃ったBLコミック「カスタマスカレード！」シリーズ。

頭を空っぽにして大笑いしたい！でもストーリーがありきたりなのは嫌！というわがままなあなたに読んでいただきたいです。