テラシマ「普通に恋して」のネタバレ感想|お人好しで平凡な部下×絶世の美貌のスパダリ上司 “普通”の男と”特別”な男が出会い、奇跡が生まれる

コミック

テラシマ先生「普通に恋して」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


「普通」と言われ続けてきた派遣社員×人に好かれすぎるイケメン敏腕上司 のお話。

<あらすじ>
学生時代からずっと「普通」と言われ続けてきた派遣社員の普川は、突然会社のエース・須波田から「独立する自分の会社にきてほしい」と提案される。
普川は驚くが、自分を変えるために須波田と働くことを決意。
しかし、須波田は異常なほど誰からも好かれてしまう「特別」な人間だった!

 

こんな人におすすめ

  • 自分の人生は平凡だと思う☕️
  • 外見の美しさ、社会的地位…など、「持てる者」に生まれてみたいと思ったことがある🥺
  • 孤独を感じたことがある

 

ネタバレ感想

第1話

「普通」と言われ続けた普川、「まるで呪いみたいにその言葉は心をだめにした」というモノローグに胸をぐさりと突かれました。

派遣社員という肩書きで値踏みされ、普通にさえなれない自分への不甲斐なさ。そして「普通」という言葉のプレッシャー。

普川は、「私たち」だな…と思いました。いろんな言葉でラベリングされて、見下されたり、圧迫感を感じて苦しんでいる。読者の私たちそのものだなと。

初っ端からめちゃくちゃ共感度高いです。続きを読むのが楽しみ。

須波田さんの「君との仕事はとてもやりやすかった」に思わず泣いてしまいました。大人数のプロジェクトだったのに、普川のことを覚えててくれたんですね。
周囲の人をきちんと見ている人なんだなあ…こんな上司が欲しいです。

ヌァ!?火事!?放火!?定期的に隣人がストーカー化する!?服を盗まれる!?
須波田さん、じょ、情報量が…多い…!ww

オフモードのぽやぽやしてる倫次さん(須波田さん)かわいいな…❤️
普川がソファーベッドの背もたれ倒そうとしたら、「ん」って言って赤ちゃんみたいに指を握るのかわいすぎませんか!?!?
萌えで口から変なもの出そうになった…。

普川が自分のお人好しっぷりを自虐しようとしたら、「(君はそれを”普通”と言うけれど、)それはちゃんと評価されるべき”普通”のこと(特別なこと)だよ」とちゃんと認めてくれる倫次さんに泣きました。見てる人は見てくれてるんだね…😭

実の兄が「平穏に過ごしたければ弟と距離を取ったほうがいい」と言うとは…倫次さん、本当に人に好かれる(好かれすぎる)のが筋金入りですね…。

「なんで須波田さんだけが我慢しなきゃいけないんですか。俺と一緒だと気が楽って言ってましたよね。じゃあ二人の方がいいじゃないですか」と誘える普川のイケメンっぷり…好きだ…😭❤️

 

第2話

倫次さんがモテるのは、弱ってる人に優しい言葉をかけるのが異常に上手いから…それは普川にも当てはまりますね。普川も派遣社員だからと正社員に見下されて仕事を押し付けられたり、人間関係で心が擦り切れそうになっていたところを倫次さんに見出されたんだもんな…。

「ピザを好きなやつハーフアンドハーフで頼んでもいいかな…」(※ピザは配達員にストーカー化されてから頼めなくなっていた)って普川に尋ねる倫次さん、完全にショタだ…なんて無垢な目をしているんだ…可愛すぎました…🤦‍♀️🍕

倫次さんが何かを一緒にしたりシェアしたりするのをすごく喜ぶのはなんでだろう…みんなに惚れられすぎて友人がいないからでしょうか?🤔💭

「サークルとか部活ってこんな感じ?友達と喧嘩したり…僕には縁のないことだからドラマとはいえ見てて楽しいんだ」「(ミステリーでもラブロマンスでもなく)人が好きなんだ」と笑う倫次さん、桜に攫われてしまいそうな儚さで泣いてしまいました…普川が言うとおり、きっと寂しいのだろうな…。

洋ドラが始まる前の倫次さんカワイイ…😭反応が完全にライダー・戦隊ものが始まるのを待つ休日の幼児…😭

倫次さん、普川と出会ってから「寂しさ」を思い出したんですね…これは吉と出るか凶と出るか…?

 

第3話

「僕は何もしてないし特別じゃないし みんなが思う気持ちで誰のことも好きじゃない 関わると周りがおかしくなるなら 見てるだけでいい」
幼い頃の倫次さんは、生きているだけでどれだけの孤独と罪悪感を抱えていたのでしょう…。モノローグを読みながら、知らず涙が溢れていました。
自分が悪いのかと悩んで、本当は人の輪の中に入りたいのに「見てるだけでいい」と必死で寂しさをこらえて…。
倫次さんは悪くないんだと味方になってくれるお兄さんがそばにいてくれて本当によかった。

引きこもり、男性、落ち込む

「事務所まで一緒に行っていい?」の小首の傾げ方〜!!!!倫次さんったら小悪魔!!!😚❤️

仕事でミスした普川に「今日のこと気にしてる?じゃあいいや。気にして落ち込んだら次からは気をつけるでしょ。だから気にしてて」っていたずらっぽくフォローするの、もう完璧すぎる上司です倫次さん…!😭✨

普川、自分を倫次さんに近づくためのダシにされてもそれに怒ることなく、「無神経に須波田さんに近づくのに腹が立った」って泣くところがもう…ピュアすぎる😭❤️倫次さんのナイト(騎士)だ…😭❤️

普川、「次で最後」ってどういうこと…?倫次さんの引っ越し先が決まったからって、洋ドラを一緒に見る会までどうしてなかったことに…?倫次さんのことを本気で好きになっちゃったから、近くにはいられないってこと…?

 

第4話

倫次さんが普川に「これからも一緒にいちゃだめ?」って聞きたかったってことがかわいすぎる…🤦‍♀️
嫌われたかもとか、これまでの言動が恥ずかしいとか悩んでるその状況は、倫次さんがずっと羨んでいたことだよ、それを普川とやれてるよ…とお兄さん(利一さん)は言いたかったのかな?悩む倫次さんをニヤニヤしながら見てるだけで具体的には何も言ってくれませんでしたがw

普川と喧嘩した(?)後の、倫次さんの未亡人感ww たしかに付け入る隙がありそうで、普段以上にモテてしまいそう…!!

倫次さんの弟・理央くんのおかげで2人の勘違いが解決できてよかった…!😭✨ありがとう理央くん!!😭🙏✨

倫次さん、普川とストーカーとの違いは「僕が普川くんを好きだから」ってあっけらかんと言うのめちゃくちゃドキュン!!って胸に突き刺さりました💘かっかわいい😭💘

倫次さんは普川の誰にでも平等に接せられるところ(普川本人はそれを”普通”だと思っている)が好きだけど、「特別」になりたい、それを嬉しいって思ってるんですね…ッカーーーー恋じゃん!!!!😍❤️

 

最終話

普川、倫次さんと釣り合うために「何か」になろうとなんてしなくてもいいのに…責任感が強くて真面目なんですよね。ありのままでいいんだよ、普川😢

倫次さんは倫次さんで、これまで特別な感情を他人に抱いたことがないから「きっとラブでもありライクでもある」って朗らかに普川に宣言しちゃったけど、お互いに触ったり踏み込んでもらえないのは気持ちを信じてもらえていないからだ…と悩んでしまっている…。

しのさんは「持っている人の窮屈さは理解されにくい」と言っていたけれど、それを知っているからこそ倫次さんの会社を手伝いに来てくれたのかな?と思いました。

倫次さんは普川にとってのメリットになる存在になりたくて、そうすれば保留を解いてもらえると思って仕事を頑張っていた…。倫次さんも自分を超えた「何か」になろうともがいてたんですね。普川と一緒だ😢

倫次さんは「君の「普通」の一部になりたい」。普川は「あなたの「特別」な普通になりたい」。素敵すぎる告白だ…ぴったりパズルのピースが合うみたいに噛み合ってる…。

 

描き下ろし「それから」

「一緒にいすぎるとムラムラしちゃう」「一緒にいたら触りたいからそれはやめたくない」とか、真っ直ぐな目で倫次さんに言われるともうたまらん気持ちになりますね…///

普川とこすりっこしてるの、死ぬほど興奮しました/// 挿入なしのエッチなシーンでこんなに興奮したの初めてかもしれない///

 

オマケ設定あれこれ

表紙のマグカップの背景(倫次さんのお気に入りらしい)や、香さんのパートナーが女性だということなど、興味深いことがいっぱいでした!あと普川と倫次さんのミニキャラがかわいい😍❤️

 

まとめ

ほんわかかわいい表紙とは裏腹に、中身は現実の理不尽さを抉り、「(美しい外見・社会的地位・事務処理能力の高さ・運などを)持てる者」と「持たざる者」の苦悩を浮き彫りにするというな意外にもシビアでリアリティのある内容でした。

物語の中で何度も出てくる「普通」や「特別」と言う言葉は、「あなたは組織・社会の中でどんな立ち位置を心地よいと思うのか?」と読者に問うてきます。読みながら改めて、自分は何者になりたいのかを考えさせられました。

自分が何を幸せだと思い、何を目指して生きていきたいかを、立ち止まって考えさせてくれる物語でした。

ストレスで擦り切れそうな日々の中で、ホッと一息つきたい時、ぜひ手に取って欲しい一冊です。

普通に恋して【単行本版】
作者:テラシマ
学生時代からずっと「普通」と言われ続けてきた派遣社員の普川は、突然会社のエース・須波田から「独立する自分の会社にきてほしい」と提案される。普川は驚くが、自分を変えるために須波田と働くことを決意。しかし、須波田は異常なほど誰からも好かれてしまう「特別」な人間だった!

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