赤河左岸先生「羽化(メタモル)」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
番を失った獣人ボディーガード×βだと思い込んできた高校生Ω のお話。
<あらすじ>
自分をβだと思い込むあさひを守るために雇われた大型獣人でαのボディガード・アル。人間の中で奇異の目で見られながらも静かに優しく自分を見守るアルにあさひは次第に惹かれていくが、アルには既に亡くなった「運命の番」がいた―!
人間と獣人という禁忌、しかも平凡なβの自分にはどうしようもないとあさひは必死で感情を抑え込もうとするが、恋を知ったあさひの身体は暴走していき―!?
こんな人におすすめ
- 異種間の恋に萌える🥺❤️
- 愛憎にまみれた人間関係描写にドキドキワクワクする🔥
- 獣×人間が好きだ!!!!!!!!!
ネタバレ感想
主人公のあさひ・受けはとても病弱です。
裕福な家に生まれたおかげで、頻繁に健康診断を受けたり、ボディーガードのアル・攻めに学校の送り迎えをしてもらったりしています。
あさひは物心ついた時から「お前はβだ」と言われて育ってきたのですが、実は……というお話です。
アルへの恋心がトリガーとなり、あさひは薬で押さえ込んでいた(病弱だというのはあさひのためについた父親の嘘だった)、体のさまざまな生理現象が爆発してしまいます。
なぜあさひの父親は嘘をついたのか?あさひの嘘を知っていながら、なぜ同級生はあさひのそばにいたのか?アルの番は本当に死んだのか?
読み進めるほど謎が深まり、そして、登場人物それぞれのかなしい愛ゆえの行動が最悪の結果を招いたのだと分かっていきます。
そもそもあさひの父親があさひにβだと嘘をつかなければ全ての問題は起きなかったのではと思うのですが、真実を知った後では、私はあさひの父親を責めることはできませんでした。
人間の一生は短いです。だからこそ、親は子の幸せを願います。
愛ゆえに何を思うか?どう行動するか?
生きとし生けるものの愛とは何かを考えさせられる作品です。
まとめ
攻受各人の、バースをめぐる諸事件が胸に沁みます。
ファンタジーとリアルの塩梅が素晴らしく、透明感ある世界観に引き込まれました🥺✨
子守唄のように暖かく優しく切ない、愛に溢れた良作🐺❤️