ymz先生「ヒゲと鈴としゃぼん玉」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
家事が全くできない28歳、甘やかされるの大好き!な鈴太郎と、家事全般をこなす優しいヒゲの32歳、鈴太郎を甘やかす三太。
2人で花見しようとすると絶対に雨だし、鈴太郎は家で何の役にも立たず、三太はたまにストレスで壊れる…それでも、2人でいれば何とかなる!
楽しくて、時にはちょっぴりしょっぱくて、でもとっても幸せな、ヒゲと鈴のケセラセラな同棲生活。
こんな人におすすめ
- のんびりほっこりな、ゲイカップルの可愛い日常を見たい👨❤️👨
- 凸凹な2人の、持ちつ持たれつなゆる〜い同棲生活に癒されたい🏘️
- ymz先生の作品が好き📖✨️
ネタバレ感想
ヒゲと鈴としゃぼん玉
家事が壊滅的にできないマイペースなダメ男・鈴太郎と、器用貧乏な恋人・三太のお話です。
鈴太郎は普段はダメな部分が目立つんですが、ふとしたときに急に男前になるんですよね。例えば、嫉妬深すぎる鈴太郎に呆れる三太に、「ずっと一緒にいるって決めちゃった人だから、嫉妬するのに期限なんてない」とふくれたり。ゲイに偏見を持つ兄や両親と衝突した三太から当たり散らされ、「どんな時でも俺がいることを忘れるな 俺が全部なんとかしてやる。結婚しよう!」と思い切ってプロポーズしたり。
控えめな三太が言えないこと、できないことを、鈴太郎は軽やかに言ったりやったりしてみせるんです。その凸凹カップルっぷりに、二人はやっぱり運命の相手同士なのかななんて思わされました。
ひよこと夜と遊園地
イケメンで、いつだってポジティブで、仕事も料理もなんでもできるミスター・パーフェクトといえば、そう、三太の元彼・キヨシです。そんなキヨシに若干引きつつも、彼を包み込むように愛しているのがキヨシの恋人・トウヤ。前作ではうざいけど面倒見のいい当て馬キャラとして登場したキヨシですが、今回はそのキヨシが主人公のお話です。
キヨシは意外にも恋愛には臆病。超依存体質で、少し連絡がつかなかっただけで家や職場に押しかけたり、GPSで追跡したり…ただ、それはキヨシが恋愛に対してもいつも一生懸命であるとも言えます。一途で優しく、どんな時も真摯に、相手が恋人という特別な人以外でも優しく向き合ってくれる。そんな誠実さをトウヤは愛しているんだろうなと思いました。
意外だったのは、二人の交際のきっかけはトウヤからの告白だったこと。キヨシの愛がかなり重めなのでてっきりキヨシが押しまくってお付き合いすることになったのかと思いきや…。しかも二人がすれ違ってしまった時も、トウヤの方から「死ぬまでふたりで生きたい」とポロポーズ(?)してキヨシを引き止めるんです!!クールでドライに見えたトウヤが、実はすごくキヨシのことが大好きなんだなと、秘められた深い愛情を感じられて嬉しかったです。
キヨシとトウヤにも末永く幸せでいてほしいです。
まとめ
「ヒゲと鈴とシャボン玉」のあとがきに「大事な人が死んでしまったあと、相手との思い出を振り返るときに思い浮かぶ「いい思い出」だけを厳選して寄せ集めたような話が描いてみたいなとしんみりした目標で描き始めた。本のタイトルもそういった儚い記憶の暗喩としてシャボン玉という言葉を添えた」と書かれていて、鈴太郎と三太どちらかが死ぬときに見る走馬灯がこの作品なのかもと思うと、なんだか泣けてきてしまいました。
「想像以上に人物がはちゃめちゃに元気で自由に動き出し、儚さとは無縁のお話になった」とも笑いを添えて書かれていたのですが、それもまた元気ではない死ぬ間際だからこそ、あえてそんなふうに対極の元気であった頃の自分や恋人ばかりを思い出しているようで、切なくなります。
あったかくて優しくて、馬鹿馬鹿しいのにそれが幸せな物語でした。
人生って悪くないな、意外といいものだな、と思わせてくれる素敵なシリーズです。