GODSSTATION「SANCTIFY 霊魂侵蝕」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
自身の境遇から馴れ合いを求めず、孤独に生きる【エクソシスト】のランスのもとに、「悪魔に魂を魅了された人間【堕落者】が殺される」という特異な事件の捜査依頼が舞い込む。
捜査を進めるなか、身辺の補佐をするという警察官・ギルバートと出会ったランス。
初めこそ煙たがるも、臆することのないギルバートの態度に少しずつ心を解かしていき―?
こんな人におすすめ
- 海外サスペンスドラマ・映画が好き🎬
- 天使と悪魔、エクソシストと堕落者…といった宗教的なテーマに惹かれる👼😈
- 猟奇的な歳下攻めにゾクゾクする❤️
ネタバレ感想
1巻
最初に用語説明があること、世界観設定の用語がさほど多くなくていいですね。あんまり世界観が複雑すぎるとそれだけで疲れてしまう💦
ギフトの読み仮名が「十字架」なところに、素直に心から「贈り物・プレゼント」の意味に捉えられない感覚がありますね。足枷的な意味を感じる…。
コリー一家を斬殺した犯人はエクソシストの存在を知っていて、ランスに家族の悲痛な様を見せたかった愉快犯なのか?もしくは、悪魔と取引するために残酷な殺し方をしたのか?いずれにしてもエクソシストの「思念が読み取れる能力」っていうのは、しんどいですね…。
殺人現場でお茶をしようと言い出す警官のギルバート、怪しいです。コリー一家を殺した犯人の姿形と似ているし、やけにランスに絡んでくるのにも違和感を感じます。
「より多くの苦痛と絶望を感じた生贄こそが悪魔が欲する供物」ってところに吐き気がします。なんて残酷な…。
コリーが参加したセントマリー孤児院での虐殺シーンはおぞましく、ページから血の匂いが立ち上ってくるようでした。
エクソシストという生き方はなんと苦しいものか…。生前の写真からでも記憶を読み解くことができるんですかね?
ランスは「事件の鍵は孤児のギルバートとルシアン」と言っていましたが、なぜでしょう?彼らがうっかり悪魔からギフトをもらってしまったとしても、犯人ではないですよね。いや、犯人の可能性があるのか?でももう2人とも死んでるんじゃ?(混乱)
ランスはものすごい傷(特に体の前面に十字架の跡…堕落者にやられたんでしょうか?)が身体中にありますが、一体前世から誰を待っているのでしょうか…。
ランスがセントマリー孤児院を襲った逆食の1人であるディクソン一家の裕福な暮らしぶりを見て言う、「人生とは皮肉だな 道を外れた者たちの方がこんなに幸福な生活を送っているなんて」に何とも言えない気持ちになります。真理ですね。
ギルの独白?らしき、「ランスごめん… 僕は君に」という言葉にゾッとしました。ランスもギルも笑顔なのに、2人の姿はモノクロで描かれていて…嫌な予感しかしません。一体どんな惨劇が今後待ち構えているの…😨
ギルはランスのストーカーだったのか…!!もしや前世で彼を傷だらけにしたのはギル?😨
神はなぜ人に痛みを与えるだけなのでしょうか。神が喜びを与えてくれるのなら、人は悪魔に心を売り鬼畜な所業を行うことなんてないはずなのに。人間はそもそもあらゆる欲を孕んだ悪魔としてこの世に生まれ落ちるのではないか?と思ってしまいます。
ランスとギルのプロフィールが掲載されていて、嬉しい!身長や生年月日を見比べてニヤニヤしてしまいます。
特にランスは、アップルパイが好きな食べ物だなんて愛おしいなあ☺️🥧🍎
2巻
ディクソン一家…新たな被害者が生まれてしまいました。しかし、正直言うと憐れむ気持ちよりも「当然の報いだ」というスッキリした気持ちの方が強いです。セントマリー孤児院の子供たちが感じた何億倍もの絶望を感じて死んでほしいです。
鏡の自分と会話しているギルのシーン…これはギルが二重人格?もしくは一連の事件の犯人であることの隠喩でしょうか。
ディクソン一家殺害事件はバチカンから派遣された神父でも止められませんでした。そんな犯人をエクソシスト(ランス)は止められるのでしょうか…正直、不安が募ります。
ランスは一度心を許した人にはとことん懐いてしまう性格なんですね。ギルの肩に頭を預けて寝たり…無防備で不安になります。
ルシアンは手先が器用で、ギルバートは勉強が得意。そんな凸凹で仲良しの2人は、夢半ばにして逆食のせいで悪魔に身体中を食い破られて死んでしまった…。
ルシアンとギルバートと仲良しだった、幼いヘレンが見た悪魔があまりにもおぞましく、ページをめくった瞬間に私も悲鳴をあげそうになりました🤦♀️
なぜヘレンの両親はセントマリー孤児院から上がる逆十字を見ても「大丈夫」と娘に言えたのでしょうか?普通なら逃げたくなるのでは?ヘレンの両親も逆食、もしくはエクソシストらの存在を知る者なのでしょうか。
なるほど…目の前でルシアンを嬲り殺されたギルバートの怨念が孤児院にこびりつき、さらには逆十字と融合して悪魔になった…?あと、ギルがランスの体の前面についた十字模様の傷を見て震えていたのはなぜなんでしょうか。
ギルの中にもう1人の男がいたのは…あれはそれこそ孤児院で生き残った「ギルバート」なのでしょうか。
今までの描写を総合して、犯人はセントマリー孤児院の惨劇で思念だけが生き残ったギルバート、目的は逆食の抹殺…だと思っています。ランスの身体に刻まれた十字架(逆十字?)を見て震えたのは、孤児院での惨劇を思い出したからとかかしら…🤔
ランスの幼少期の回想は、ホワイトおじさんの話が怖過ぎました。あんなに無邪気だったランス…幼い心で悪魔と対峙するのはどんなに怖かったでしょう。
3巻ではセントマリー孤児院での虐殺事件の謎が解き明かされるのか?発売が待ちきれません🥺✨
3巻
逆食たちに死ぬまで弄ばれながら(遊びで体を十字架に切り裂かれて臓物を引きずり出されたり)、苦しみの中でルシアンが「来世があれば僕を守って」と言うのに涙。現世で殺人者たちはのうのうと優雅な生活をして、純真な孤児たちは突然彼らの欲望のために虐殺されて…。そして、ギルバートが最後に自分とルシアンの遺体を寄り添うように並べるシーンでまた号泣。体がなくて何もできない。でもそれだけは叶えたかったんですね、最期にルシアンに寄り添ってあげることができなかったから…。
イーライの被害者ヅラには呆れます。孤児院に多額の寄付をしたとか信心深いとかどの面下げて言ってるんでしょうか。多くの人を殺しておいて「真実の愛」だなんて反吐が出る。挙句の果てには新しい奥さんが「私たちは善人なの」ですって。
「俺は君を守れなかった」と最期までギルはそのことばかり心配して…これまで秘密を抱えて一人で辛かったろうに…。「もう俺は消えるから悲しまないで」とランスに笑顔で寄り添うのにも泣いてしまいました。反対だよギル。ギルが消えるから辛いんだよ…。
ランスからギルへのもう届かない「愛してる」の言葉がしんどいです。ギルに届いているかな…届いていたらいいのになと願わずにはいられません。
ギルがランスを見ながら「どんな姿になっても(ルシアンの)煌めきは変わらない」と言うのに涙が溢れます。ギルがどれだけルシアンを真摯に愛しているのかが伝わってくる…。
あとがき後、幼いギルが幼いルシアンのほっぺにキスしてるのが幸せそうで辛いです。二人を幸せにしてあげたかった。ただ、二人が幸せな日々を送ってくれたらそれでよかったのに。悔しいです。二人で探偵事務所をする幸せな未来が見たかったです。
まとめ
セントマリー孤児院での逆食(悪魔からのギフトを欲する極悪非道の堕落者集団)をきっかけとした、主に富裕層が加害者となった逆十字連続殺人事件。
たくさんの罪なき孤児たちが、富裕者たちの快楽殺人の餌食になりました。最後まで絶望にあえぎ、怯え、死んでいった幼い子どもたちを、なぶり殺してもなお、今は社会的成功をおさめる加害者たちに、エクソシストはどう向き合うのか?
これほど残酷な現実を前に、神は本当にいるのかと問いたくなります。
キリスト教、信仰心、悪魔、殺人、復讐…ミステリーとオカルトが絶妙に交わった、リアリティのあるサスペンスホラー作品です。
最後まで手ぬるい展開は一切なし。ただただ物語という名の鞭が冷徹に振るわれます。でもだからこそ、読み応えがあるし、心に深く残ります。一生忘れられない作品になりそうです。