台湾BLドラマ「僕らの知らない僕らーUNKNOWNー」(2023)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|血の繋がらない兄弟が織りなす切ない物語

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第201弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

人気作家Priestの原作小説を「We Best Love」制作チームが実写化した台湾ボーイズラブドラマ、「僕らの知らない僕らーUNKNOWNー」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:僕らも知らない僕らーUNKNOWNー|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

家族想いの兄×ずっと兄に憧れている血の繋がらない弟 のお話。

<あらすじ>
魏謙(ウェイ・チエン)は、幼い頃に両親を亡くし、妹の小宝(シャオ・バオ)と生きてきた。
ある日、帰宅途中の路上にひとりの少年がいるのを見つける。誰も面倒を見ていない様子の彼に情がわき、自身の家に迎えると、弟魏之遠(ウェイ・ジーユエン)として、三人で家族として暮らすことにする。
生活の為に加わったチンピラのグループを、壮絶な決闘の末抜けると、友人の三胖(サンパン)や、魏謙の才能を見込んだアプリ開発会社「HOT」の社長熊(シオン)の支援を受け、大学を飛び級して3年で卒業、「HOT」に入社する。

 

\ 国内最安の動画見放題サービス /

\ 140,000本以上の映画・ドラマ・ アニメ・ バラエティが見放題 /

 

予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 義兄弟もの、近親相姦ものに惹かれる👫
  • 貧乏な境遇から努力で成り上がる話が好き💪
  • 溺愛攻めの一途な愛を見守りたい👀

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

原作は、「山河令」原作小説「天涯客」の人気作家Priestの「大哥」。

引用:待望の新作BLドラマ「僕らも知らない僕らーUNKNOWN—」配信開始決定&日本版ビジュアル公開|Cinem@rt記事一覧 | アジアをもっと好きになるカルチャーメディア

兄の謙を演じるクリス・チウ(邱宇辰)は、歌手としても活躍する芸歴16年目の中堅俳優。今回は理系のメガネ男子を演じているが、決闘シーンでも分かる通り、鍛え上げられた上腕二頭筋の持ち主で、そのギャップも魅力だ。1990年10月生まれの33歳で、之遠役のシュエン・ホアン(黃宏軒)より7歳年上。撮影現場では、役同様にまだ演技経験の少ないシュエンをリードしていたようだ。シャープな印象のクリスに対して、シュエンは甘い目元が特徴的で、カップルとしての相性も抜群。ドラマ後半では、二人が生み出す“ケミ”にも注目したい。

引用:台湾BL『僕らも知らない僕らーUNKNOWNー』の周囲もトキめく弟のブラコンっぷり(※ネタバレあり)|Rエンタメディア(旧Rakuten TV News)

 

ネタバレ感想

第1話 一緒に帰りたい

<あらすじ>
家路の途中で会う少年を気に掛けるうち、魏謙(ウェイ・チエン)の後を追ってきた彼を、魏之遠(ウェイ・ジーユエン)と名付け、弟として、妹シャオバオ(小宝)と3人で暮らす事にした。
生きるためにチンピラの手伝いをするが、三胖(サンパン)に説得されグループを抜けようと決意。
腹いせに攫われた魏之遠の目の前で、決闘に挑むことに…。

泥酔した魏之遠は魏謙に「兄さんが好きなんだ」と強引にキスし、激しく拒まれます。

「2013年小遠小宝 158cm」と書かれた柱の傷。
母からのお土産を持って新年を祝いに家を訪れた三胖を小宝が出迎えます。魏謙の手料理をつまみ食いする三胖。三胖は魏謙にこっそりお年玉の袋を渡してくれます。魏之遠を迎えに行く魏謙。

ある日、いつもの帰り道にたまたま座り込んでいた魏之遠に魏謙は声をかけます。「ここにいたい」という魏之遠を説得し、家に連れて帰ります。それからいつも階段の下で待つようになった魏之遠を、魏謙は正式に家族として迎え入れたのでした。

三胖もまじえて四人で食卓を囲みながら、魏謙は同級生より二年以上遅れているものの大学を受験すると報告します。そして、小宝と魏之遠と三胖にお年玉を渡します。魏謙は三胖の両親が家を貸してくれていること、家賃を値上げしないでいてくれることに感謝します。通信料金の請求書をそっと取ると、自分のお年玉で支払おうとする魏之遠。

兄弟三人でトランプゲームをしながら、「来学期から飛び級をして高校に入る」と言う魏之遠。これから誰が守ってくれるのかと文句を言う小宝。それを見ながら、「箱入りで育つ子どもは成長しなくていい、箱の外にいる俺達大人が子どもを守らないと」と思う魏謙。

2007年、魏謙は「ここなら食いっぱぐれないと聞きました。放課後なら何でもやれます」とチンピラの楽兄貴に仕事を貰いに行きます。楽の使い走りをする日々の中で、魏謙は自分と同じようにストリートチルドレンをしている小遠に薬や食事を与えます。魏謙は幼い小遠に、母に虐待されていた自分の姿を見たのでした。やがて小遠は魏謙についてくるようになりますが、魏謙は「ついてくるな、引き取れない」と冷たい言葉を投げかけます。しかしやがて魏謙は根負けし、小遠も楽兄貴の手下にすることに。

楽兄貴から金一封を差し出され、「ボーナスを受け取ったら試練が待ってるぞ」と言われる魏謙。魏謙は早速その「試練」ー同僚を滅多打ちにすることーを実行します。無情なそのやり方に満足した兄貴たちは、魏謙に万頭を放り投げ、「次はもっと報酬を出す」と言われます。楽兄貴は、小遠ではなく「魏之遠(魏のものである遠)」という名前を授けます。「2011年 小遠 146cm」と柱に傷をつけます。

大怪我をして病院に担ぎ込まれた魏謙を心配し、病院に残ると主張する魏之遠。しかし魏謙は三胖がついていてくれるし、小宝が心配しているから帰れの一点張りです。魏之遠はしぶしぶ帰っていきます。三胖は「早く楽兄貴と手を切れ、弟たちの手本にならないと」と魏謙を説得します。「なんとかここから這い出さないと。自分を捨てても、家で俺を待つ二人を捨てることは許されない」と楽兄貴との縁を切る魏謙。

なかなか帰宅しない魏之遠を心配した魏謙が学校に電話をかけると、今日は欠席していると言われ顔面蒼白になる魏謙。慌てて楽兄貴の元に走ると、彼の部下である阿虎が「俺を殺したら小遠の居場所がわからなくなるぞ」と煽ってきます。大暴れする魏謙でしたが、組の者たちに取り押さえられてしまいます。「楽兄貴、ただで組織を抜けさせていいんですか。規則通り何かを置いていかせないと」と言う阿虎に、魏之遠を連れてくるように言う楽兄貴。「うちは木材と決闘で商売してる。試合で勝ったら抜けさせてやるよ。たった3勝したら抜けさせてやるよ」と楽兄貴は言います。自分の指示もなしに魏之遠を誘拐した阿虎を叱りつける楽兄貴。

決闘をする魏謙ですが、今のところ賭けは1対50で魏謙がボロ負け中です。「必死で勝とうとする兄貴の姿をよく見ておけ」と魏之遠の頭を掴む楽兄貴。魏謙はボロボロになりながら辛勝します。「僕のためにごめんね。僕を捨てれば楽になる?」と不安げな魏之遠に、魏謙は「捨てたら俺にはなにもない」と涙する魏之遠を慰めます。

小遠小宝158cmと書かれた柱の傷。「何もなくなっても兄さんといる」と決意を固める魏之遠。魏謙は大学に入学すると、単位をたくさん稼いで早く卒業しようとします。馴染の屋台で昼食を食べる魏謙は、アプリ開発会社「HOT」の熊社長から「早く卒業してうちの会社に来てくれ」とラブコールを受けます。熊社長は魏謙に大学進学の金を出してくれている恩人でもあります。魏謙の作ったゲームは人気があるので、熊社長は新興企業ではなく上場できるような大企業になるために一発当てたいと考えているのです。
しかし食事の最中に電話を受けた魏謙はどこかへ走り出します。高校を卒業してボウリング場で働いていた時に、魏謙は熊社長と知り合い、進学や将来を約束されたのでした。

ーー家族その1 決して捨てたりしない

 

第2話 誰が僕らに借りがある?

<あらすじ>
担任から学校でいつも一人でいると聞き、魏謙は魏之遠にクラブ活動を薦めた。
兄に言われた通りクラブに入り、魏之遠は身体を壊しかける。
その様子を見て、三胖が家に大人の女性がいた方がいいと、魏謙に恋人を見つけようと準備する。

落ち着きのない魏謙に、魏之遠の担任は「保護者会の欠席は理解しますが、時間があれば小遠くんを気にかけてほしい。彼は他の子よりも年齢が低いので周りと距離ができやすいんです。知能は高くて勉強はできますが、人間関係も成長には重要ですから。彼は学級委員としか話さないんです。休み時間もずっと教室にいますし」と言われます。「部活動は同級生と交流するいい機会になる」と勧められ、魏謙は魏之遠の部屋に部活動のチラシを置きます。
机の上に魏之遠の携帯を見つけ、自分の誕生日をパスワードに打ち込むと、あっさり解錠します。そこにはアルバイトに関するメールがずらり。帰宅した魏之遠に、魏謙は「なぜアルバイトなんかしてるんだ。小遣いが少ないか?」と問いかけます。すると、魏之遠は「家計を支えたくて」とだけ答え、魏謙は余計な心配をするなと怒ります。担任が家庭訪問したことを知った魏之遠は、「兄さんが望むなら」と部活に入ることに。

囲碁大会高校の部第一位、チェス王杯優勝…と魏之遠の持ち帰った賞状の山に驚く小宝ですが、魏謙は「賞状を獲ってほしいんじゃなくて、人と交流してほしいんだよ。恋愛だってしていい。運動部のほうが人との交流が多くなるかも」と苦い顔です。「兄さんの言うとおりにするよ」と答える魏之遠。
日曜日は小宝の所属するダンス部の発表会ですが、人気者の魏之遠だけ来てくれればいいと小宝はクールな対応。明らかにダンスの下手な小宝を憐れみ、魏謙は「参加することが大事なんだ」とフォローします。

夜遅くに出かけようとする小宝を見て理由を聞く魏謙。「遠兄さんの湿布を買いに」と言う小宝。どうやら魏之遠は魏謙に運動部を勧められたのでハーフマラソンを走り切るつもりのようです。慌てた魏謙は試験勉強に励む魏之遠に声をかけますが、魏之遠はハーフマラソンをすれば観客たちとも交流できるからとだけ言って部屋に戻ってしまいます。
翌朝、早朝からトラックを52周もしてハーフマラソンを完走する魏之遠。魏謙が止まれと言っても止まらず、走りきった後に魏之遠は魏謙の胸に倒れ込んでしまいます。
そのまま失神した魏之遠を病院に連れて行った魏謙は、主治医の林先生から「横紋筋融解症なので経過観察が必要です」と言われます。「魏之遠は強情すぎる。何を考えてるかわからない」と言う魏謙に、三胖は「彼女を作れば?家に女性がいると雰囲気が変わるぞ」と知り合いの劉さんを紹介してくれます。

劉さん以外にも数人の女性と会いますが、そのうちの一人の揺れるイヤリングが母を思い出させ、魏謙は嘔吐してしまいます。母から「あんたなんか死ねばいい」と罵倒されたことを思い出す魏謙。それから魏謙は明らかに体調を崩し、シャワーの後に倒れてしまいます。心配した魏之遠は彼を抱き起こし、髪を乾かしてやります。「兄さんは一人じゃないよ」と言って去っていく魏之遠に、生意気なと笑う魏謙。

2016年 小通174cmと書かれた柱の傷。大学の卒業式に出る魏謙についてきた小宝はカメラを首からかけた男にナンパされますが、三胖が「俺にもカメラの使い方を教えてくれ。俺はこの子の兄なんだ」と小宝を指差すと慌てて逃げ出します。魏之遠は魏謙のために花束を用意し、魏謙は魏之遠の人付き合いは問題ないようだと安心します。

いつからか分からないけれど、墨の世界は彼のために回っていた。一人じゃないよ、僕がずっとそばにいるから。と、心の中でつぶやく魏之遠。

ーー家族その2 明かりをつけて待っている

 

第3話 捨てれば楽になる?

<あらすじ>
大学を卒業して「HOT」に入社した魏謙は、あるアプリの企画を社長の熊(シオン)に反対される。
兄の企画を助けるため、魏之遠は自身の学生チームで制作しようと提案し、その場を収める。
次の日、魏之遠が家に帰ると、咳込んだ魏謙がぐったりとしていた。

「反対する理由が分からない。競合がいない今こそ早くリリースしたい」と物申す魏謙に、熊は「リスクと予算を考えろ。HOTの経営方針に反する」と反対。とうとう魏謙は解散すると言い出しますが、部下から来月のゲーム展も控えているのだからとたしなめられます。
熊は「仕事量が多くてアプリを作る暇はない」と言い渡しますが、そこに魏之遠が割り込んできて、魏謙がアプリのために残業し続けていること、社内メンバーである魏之遠に作らせれば開発費が浮かせることを話します。軌道に乗ったらプロに運用を任せればいいし、アプリ広告で投資分も取り戻せると熊を説得する魏之遠。

帰宅した魏之遠が持ち帰った唐揚げを横取りする小宝。兄さんには夢がないのかと問われ、魏謙のことを思い出します。小宝は最近遅刻が多いため、遅刻警告書のサインを魏之遠にこっそりと書いてもらいます。

「モデルの仕事がしたいから」と露出度の高い格好で外出しようとする小宝。「母親のマネか」と怒る魏之遠に逆上する小宝に、思わず「もう返ってくるな」と言ってしまいます。怒りのあまり階段で足を踏み外して怪我をしてしまうものの、「あの女と一緒にするなんて」と道端でなくじゃくる小宝。そこをチンピラに見つけられ、「怪我を手当するために病院へ行こう」と車に乗せられます。

高熱で寝込む魏謙ですが、「小宝を探しにいかないと」と魏之遠の制止を振り切って外出しようとします。魏之遠は魏謙を説き伏せて小宝を探していると、彼女は見知らぬ男の車から出てきます。なぜ知らない男の車に乗っているのだと激怒する魏之遠に、小宝は「兄さんたちはおかしい。知らない人のほうが私に優しい」と反撃。二人を探しに来た魏謙は小宝に「おかえり」と言うなり倒れてしまいます。

林医院で林先生から「あいつ、喫煙してるだろ。肺炎だ。チンピラ時代に散々殴られたからだよ」と言われ、楽兄貴を探そうとする魏之遠。しかし誰のために抜けたと思っているのだと止められます。絶対安静にも関わらず動こうとする魏謙を制止して、お粥を食べさせてあげる魏之遠。

帰宅した魏謙を甲斐甲斐しく世話をする魏之遠。魏謙がベッドに潜り込むと、魏之遠は「退屈だろうから話し相手になる」と隣に潜り込みます。「僕が支えになる」と言う魏之遠に、魏謙はアプリゲームの進捗を尋ねます。「兄さんに追いつきたいから先輩と組んでる」と言う魏之遠に、「志が低すぎる。俺を超えろ」と発破をかける魏謙。
魏之遠が抱きつくと、魏謙はうっとおしがります。「あの頃はお前が悪夢にうなされてたから」と言うと、「留学資金は貯めてあるからどこの国にでも行け。俺は行かない」と続ける魏謙。「兄さんが行かないなら行かない」と頑なな魏之遠に、魏謙は「お前に拒む権利はない」と冷たく突き放します。「僕はただ兄さんとこうしていたい」と思う魏之遠。

起床した魏之遠は、いつの間にか魏謙が自分に抱きついていることに気づき、向かい合って幸せを噛み締めます。

ーー家族その3 寝床から離れない

 

第4話 一生このままでいい?

<あらすじ>
もう大人になったから、人を守れるように強くなれと、魏謙は魏之遠にボクシングを教える。
魏謙がバンテージを巻いたり、傍で指導する時に、魏之遠はぼんやりと兄の顔を見ている。
魏謙が出張から帰ると、小宝が最近遠兄さんはまるで恋でもしているようで変だ、と打ち明ける。

魏之遠の18歳の誕生日を家族で祝います。3つお願いしろよとせっつく魏謙。「万事うまくいくように」とサボテンを贈る小宝。三胖からは高級そうなプレゼント、魏謙からは高そうな財布でした。

本を読みながら、ふとかたわらにあった魏謙の大学卒業式での家族写真を見返す魏之遠。「あの甘い夏の日」という同性愛の小説を読んでいた魏之遠は、その写真をしおり代わりに使います。

突然魏謙がボクシングを教えると言い出し、魏之遠が理由を問うと、「強くなければ周りの人を守れないから」と言われます。先に練習していた魏謙は、テーピングの遅い魏之遠を見かねて自分の手で巻いてやります。魏謙のそばに縛り付けられたいと思う魏之遠。魏之遠はやりたくないと言いますが、魏謙は聞き入れません。魏謙が言うなら仕方ないと折れる魏之遠。
魏謙を守るために強くならなければと思う魏之遠。ボクシングの大会のポスターを見ながら、誰の身体つきがいいかと問う魏謙。魏之遠は「兄さんかな」と答え、魏謙を困惑させます。

出張から帰宅した魏謙に土産をねだる小宝。明らかに小宝よりも魏之遠への土産が多いものの、小宝はそれよりも魏之遠がBLにハマっている様子なのを問題だと報告します。魏之遠のいない間に、部屋を漁ってBL本やDVDをあげつらう小宝。そこに魏之遠が帰宅し、明らかに部屋が物色された様子であることに気づきます。魏謙は明日は暇かと魏之遠に問うと、自室にこもってなにかを考え始めます。

翌日、魏謙は魏之遠とサイクリングに来ました。魏謙は「もっと外に出ろ」と魏之遠に説教すると、高校時代の学級委員とはまだ連絡を取っているのかと尋ねます。魏之遠は誰とも話さないのは学生生活を送る上で不便だったのと、彼が魏謙と同じ誕生日だから仲良くしていただけで、今は連絡を取っていないと答えます。「次は小宝の誕生日で探すか」とふざける魏謙を後ろら抱きしめると、「僕のことは心配しないで」と言う魏之遠。飲んでいたペットボトルを踏んでうっかり足を捻った魏謙を担いで帰る魏之遠。平気だと言う魏謙に、「兄さんが怪我するのは嫌だ」と丁寧に処置を施す魏之遠。

会社で「釣りの達人」というアプリが企画されることになり、魏謙は「明日釣りに行かないか」と魏之遠を誘います。会社の車を借りてまでやる気の魏謙に、魏之遠は戸惑いながらも車の運転をすると申し出ます。魏之遠にシートベルトをさせられ、ドギマギしてしまう魏謙。
目的地に着いてしばらくして目を覚ました魏謙は、魏之遠が起こさなかったことに文句を言いつつも、のんびりと釣りを始めます。魏謙がそばにいる穏やかな日々を噛みしめる魏之遠。魏謙が何をしなくても魏之遠は釣られてしまいます。
「兄さんの隣は居心地がいい」と言う魏之遠に、「お前もいつかは離れる。好きな人ができたら」と返す魏謙。魏之遠に好きな人はいるのかと問われ、魏謙は「俺はそんな暇はない」と笑います。
釣りをやめてしまった魏之遠に「辛抱強くなれ」と叱咤する魏謙。「僕は辛抱強いよ」とい言うなり、魏謙にキスをする魏之遠。

ーー家族その4 振り返ればそこにいる

 

第5話 恋しさは慣れか 運命か?

<あらすじ>
河原で釣りをしながら魏之遠は魏謙に、自分の恋愛対象は男性だと話す。
多様性の社会だが、自分の教育のせいかと魏謙は考えてしまう。
好きな相手は誰なのかと聞いても、魏之遠は答えない。

魏謙にキスする妄想を膨らませる魏之遠。「僕は男が好きなんだ」と告白します。「よく考えて言ってるのか?そんなはずはない。よく将来のことを考えたか?」と問い詰める魏謙に、「時が経てば変わるかと思ったけど、心の中にある人がずっといて僕の一部になってる」と返す魏之遠。「多様な社会だけど受け入れられない家庭もある。俺がちゃんと教育しなかったせいか?」と魏謙はさらに問いかけます。「でも僕は血縁じゃない。その人を好きになったのは僕の勝手だ」と魏之遠は答えます。「どんな奴だ?いつまで隠す気だ?」と更に問う魏謙に、「僕の片思いだから相手は知らないよ」と答える魏之遠。呆れ返る魏謙。

翌朝、珍しく早起きをして朝食を作る魏之遠に、「いずれお前の好きな奴が結婚したらどうするんだ」と問う魏謙。魏之遠は「正気を失う」と端的に答えます。

新CMの出演が決まった小宝のお祝いをする魏謙一家と熊たち。さらに熊はゲームの投資家が決まったと言い、彼女は魏謙のファンらしいとインスタグラムのアカウントを見せます。彼女は馮寧、通称「ビューティー・ニン」というそうで、以前魏謙がインスタライブをした時に「寧逢佳人」というアカウント名で大金を投げ銭してくれていました。彼女と顔合わせしようと意気込む熊をよそに、呆然とする魏之遠。

帰宅した魏謙は夜中まで頭痛薬を飲み続けながら仕事を続けます。それに気づいた魏之遠は薬を飲むのをやめさせてマッサージしてやり、寝かしつけます。魏謙の寝顔を見つめるうちに魏之遠は彼に抱きついて寝てしまいます。

魏謙を呼びに来た三胖は、魏謙が魏之遠と一緒に寝ていることに驚愕します。「小遠は男が好きなんだ。俺まで偏見を持ったら気の毒だろう」と言う魏謙に、「だから添い寝をしてやってうのか?」と驚く三胖。「あいつが好きなのはお前じゃないか?」と三胖は言いますが、魏謙は「バカを言うな」と憤慨します。

魏之遠と話に来た三胖に、にわかに浮足立つ小宝。しかし三胖は「お前は自分のベッドで寝てるのに、なぜお前の兄さんたちは一緒に寝てるんだ?」と困惑した表情で尋ねます。「魏之遠兄さんの癖だよ。私も昔はしてた。今はしないけど」と答える小宝。
三胖は魏之遠が魏謙を好きに違いないと言いますが、小宝はむしろ家族に執着しているのは魏謙の方だと否定します。小宝に好きな人がいるのかと問われ、「いると」と答える三胖。小宝はどこか嬉しそうです。

翌日、会社で三胖は同僚の小菲に同性の兄弟と一緒に寝るかと尋ね、そんなことはしないと呆れられます。
同じ頃、熊たちは出資者の一人から支援を打ち切られ、江社長に支払期限を延長してもらえないかと頼み込んでいました。
研修旅行に行く準備をしていた魏之遠は真っ先に魏謙のもとへ向かうと、食事をとらない彼のために口元までビタミン剤を運び、飲ませます。その間もずっと出資してくれそうな小曹らへ電話をかけ続ける魏謙。魏之遠が休むように懇願し、どうにか魏謙は横になります。
魏之遠はサプリメントを用意すると、自分が研修旅行に行く間しっかり取るように魏謙に言い含め、同僚のエミーにも魏謙が飲むサプリメントを渡し、さらに「頭が痛い時には濃い緑茶に黒糖を溶かして飲ませて」などと細々頼んで出ていきます。ランチをとりながら「ブラコンすぎる」と笑う社員たち。

魏之遠から頼まれた社員たちが次々と魏謙に差し入れを持ってくるので、魏謙はとうとう怒り出してしまいます。三胖は「魏之遠はお前にだけは特別愛情深いな。どうするつもりだ?兄として弟を理解してるのか?」と尋ねてきます。困惑する魏謙ですが、そこに熊がやってきて「ビューティー・ライフが新たに出資してくれる!」と大騒ぎします。「馮寧の愛は大きい」と喜ぶ三胖ですが、魏謙はなぜ突然彼女が出資を決めたのか気になります。

馮寧に会社と商品についてプレゼンする魏謙。プレゼンを聞き終えた馮寧は「資金のことは任せて」と胸を張り、熊はほっと胸をなでおろします。しかし魏謙は「経営不振の会社に投資するのはなぜですか?」と切込み、うろたえる三胖たち。馮寧は「私をバカだと思ってるの?あなたには実力も才能もある。でも私はチームとしての作品を評価したの」と笑い、魏謙は安心します。

馮寧の差し入れてくれた美しいケーキを持ち帰った三胖は、魏之遠と小宝と分けて食べようとします。しかし三胖が「未来の義姉さんからだぞ」と言うので、「そんなの聞いてないよ」と魏之遠は困惑。さらに馮寧は魏謙にだけ特別に彼の名前入りの万年筆も贈っており、三胖はその資金力に感嘆します。ふてくされて部屋に引きこもった魏之遠に、「魏謙が好きか?」と問う三胖。気持ちを見透かされた魏之遠は動揺します。

ーー家族その5 どうしても手放せない

 

第6話 さよならしなきゃまた会える?

<あらすじ>
未来の兄嫁候補馮寧(フォン・ニン)が会社のパートナーになったと聞いて、魏之遠は急に不機嫌になる。
HOTとビューティーライフの合同プロジェクト調印式で、酒に酔った魏之遠は、酒の勢いで魏謙に気持ちを打ち明けてしまう。
その日以降魏謙は家にほぼ帰らず、三胖から魏謙がずっと貯めて来た留学の準備金を渡される…。

「俺はただお前の兄貴を心配して…」と言う三胖を、「いらないお節介だよ」と非難する魏之遠。「魏謙が好きなのか?」と問われ、魏之遠は思わず顔をそむけます。
「あいつがどれほど苦労してきたかは知ってるだろ?あいつの未来も考えろ。お前は兄貴を苦しめたいのか?」と言う三胖に、「僕は自分を苦しめてる」と反論する魏之遠。「今のお前は何だ?」と問われ、魏之遠は言葉をなくします。「いいか、無理強いするな。俺の話を聞き入れろ。お前が傷つくんだぞ」と三胖は説得しようとしますが、魏之遠は「僕の勝手だ」と部屋に閉じこもってしまいます。

泥酔して帰宅した魏謙に酔いざましを飲ませる魏之遠。「僕のゲームを買った企業が株も保有させてくれた」と言うなり「渡したいものがある」とカフスを差し出す魏之遠に、困惑する魏謙。魏之遠は「努力すれば兄さんに追いつけると証明したかった」と言い、「あの男にもあげたのか?俺はお前が大事だ。そんなに彼を好きで疲れないか?」と魏謙は心配します。「僕が尽くす相手は一人だけだ。好きでいるのは辛いよ。好きになってはいけない人だから。でも自分でそうしたんだ」と答える魏之遠。魏之遠は風呂に行く魏謙を見送り、就寝します。

魏之遠は高熱を出して寝ていたものの、魏謙から「家に合同プロジェクトの資料を忘れた」と言われ、会社まで届けることに。資料には馮寧からもらった万年筆が挟まっており、魏之遠は怒りのあまり万年筆を勝手に捨ててしまいます。

「HOTテクノロジー」という合同会社が設立され、お祝いのパーティーは開かれていました。魏謙、馮寧が親しげに話している様子を見た魏之遠は怒りにまかせてやけ酒し、挨拶に来てくれた馮寧に「兄と親しいの?」と馴れ馴れしく尋ね、「小さい頃から知ってるわ。これからもっと親しくなる」と返されて、さらなる怒りを感じます。魏謙と馮寧がお似合いだというエミーたちの噂話を聞いて、魏之遠の怒りは限界に達します。

魏謙は馮寧を連れ出すと、「公私を分けたいと思って。あなたの気持ちには応えられません。僕には養うべき弟と妹がいるから」と言う魏謙。二人ともいつかは巣立つと馮寧は言いますが、魏謙は「一人より二人がいいとは限らない」と突っぱねます。馮寧は「愛のためにビジネスを台無しにはしないし、あなたを脅したりしないから大丈夫」と笑います。そして「誠実なままでいて。あなたのその点を高く評価しているの」と言われ、魏謙は「このご恩は忘れません」と固く握手します。
三胖は「その気はないと伝えた」と魏謙から言われ、馬鹿なのかと唖然とします。

バックヤードで泥酔していた魏之遠を見つけた魏謙は家に帰そうと担ぎ上げますが、「兄さん、好きなんだ」とキスされかけ、酔っぱらいの冗談だと流そうとします。しかし魏之遠は「これが冗談だと?兄さんが好きなんだよ」と激昂し、その勢いのまま魏謙にキスします。魏謙に殴られ、「僕が望んだと思うの?僕だって苦しいんだよ」と泣きじゃくる魏之遠。魏謙は魏之遠を見ないまま「出ていけ」と叫びます。そこに三胖が駆けつけ、「兄弟だろ?」と間をとりなそうとしますが、「これが兄弟か?俺が何をしたって言うんだ」と魏謙は激怒します。

翌朝、魏之遠は家に帰っていましたが、魏謙は怒って顔を合わせようともしません。「三胖さんに聞いたよ。仕事で殴り合いをするなんて、謙兄さんも怒って当然よ」と魏之遠をたしなめる小宝。魏之遠は何度も魏謙に話しかけますが、完全に無視されます。さらに魏謙は家に帰らず残業するように。「家に帰って休んで。薬の飲み過ぎは身体に良くないよ」と魏之遠からメッセージが来ますが、魏謙は無視してオフィスに泊まります。家で泣きじゃくる魏之遠。

三胖から「小宝からだ」と差し入れをもらい、朝食に食べる魏謙。三胖は「いつまでも逃げ回らずに家に帰れ」とたしなめますが、魏謙は「魏之遠はすぐキレる。それに、どうすべきか分からないからここにいる」と返します。「家を出る?それとも魏之遠を出す?」と問われ、考え込む魏謙。

魏謙が帰宅したのではと慌てて玄関に駆けつけた魏之遠に、三胖は「お前の兄貴は明日から海外出張だ」とパスポートの在り処を探します。「もう帰ってこないの?」と問う魏之遠に、三胖は「あいつにどうしてほしいんだ?お前たちが大人になってあいつの肩の荷がやっと降りたのに…」と困惑したように言います。「なぜだめなの?実の兄弟じゃないのに。泣いて、笑って、ずっとそばにいたのは僕だ。どうして好きになったらだめなの?」となおも問う魏之遠に、三胖は諦めたように海外留学体験のパンフレットを差し出します。「あいつがお前のために貯めた金だ。学校の資料も入ってる。場所も専攻も選べる。お前はずっとあいつのそばにいた。外の世界は広い。実際に行って見てこい」と言う三胖に、魏之遠は「そんなに僕を嫌ってるの?直接言わないなんて。もういい、僕が出ていく。少しでも早く」と資料を掴むと自分の部屋にこもってしまいます。

魏之遠は早々と留学の荷造りを始め、「明後日には飛行機に乗る」と言い出します。小宝は卒業旅行の予定でしたが、魏之遠を見送るために中止しようかと悩みます。魏之遠は一生に一度だからと旅行を優先させるように言うと、魏謙が帰宅します。二人が何も詳しいことを説明してくれないことに激怒する小宝に、魏之遠は「僕はニューヨークに行く。お前も行ったことがないところだから喜んでくれるだろ?兄さんは僕達を思ってくれてるよ」と彼女を抱きしめます。
家を後にする魏之遠は、自分の部屋のドアノブにブレスレットがかかっていることに気づきます。魏謙からの餞別だと気づき、旅先に持っていく魏之遠。魏之遠との思い出を反芻し、虚空を見つめる魏謙。

ーー家族その6 強がってさよならを言わない

 

第7話 君と僕がいる場所に戻る

<あらすじ>
魏之遠がいないお正月、寮生活を送っている小宝が帰宅し、三胖と3人で正月を祝う。
小宝と三胖は夜市に行き、魏謙は1人家に残った。
電話が鳴って取ろうとするが、そのまま床へ倒れ込んでしまう。

「兄さんの好物を作ったから食べて。僕が留守の間は自分で体調管理するんだよ」と冷蔵庫に大量の作り置きを置いていった魏之遠。また、生命保険の書類とともに「保管しておいてほしい」とメモが残されており、魏謙はそれらを見て魏之遠の不在を噛み締めます。
その頃、アメリカに留学した魏之遠は、魏謙が別れ際にくれたブレスレットを見つめて物思いにふけっていました。

新年を祝う魏謙、三胖、小宝の三人ですが、魏謙は酒ばかり飲んで、1年ぶりに帰省した小宝が夜市に誘っても「三胖と行って来い」と投げやりです。呆れる小宝。三胖は「妹を気にかけろ。ずっと沈んでるな」と魏謙を叱りますが、魏謙はその言葉を無視して酒を飲み続けます。
その時魏之遠から家に電話がかかってきますが、魏謙は泥酔して受話器を取り落としてしまいます。焦った魏之遠は小宝に魏謙の様子を見に行くように頼み、三胖が帰ってきて魏謙を介抱します。三胖は魏謙が持病のせいでこうなっているのではと弟妹たちに事情を話すべきだと言いますが、魏謙は心配をかけたくないと断固として拒否します。三胖は魏謙を寝かしつけ、小宝を迎えに行きます。魏謙は三胖に「魏之遠を想っているのか?」と尋ねられますが、その質問を無視します。

翌朝、魏謙の携帯には魏之遠からの大量の着信が。「誰かを想い続けると人は変わる。こだわり、焦り、嫉妬、手に入らない怒り、そのすべては消える。離れてみて分かったんだ。兄さんが幸せなら僕は構わないから自分を大事にして」というメッセージを読み、魏謙は魏之遠の部屋に入って彼の使っていたものたちに触れていきます。ベッドサイドに手紙が置いてあるのを見つけて、魏謙は手に取ります。「生きていればいつか別れはやってくる。だからどうか万が一の時は兄さんを想う人がいたと知ってほしい。僕をあまり突き放さないで。兄さんを忘れそうだから。兄さんの声や兄さんの全てを。この先ずっと兄さんと会えなくなるなら、その前に会ってさよならを言わせて。少なくとも告白したからには別れを伝えたい」と書いてありました。

熊と飲んでいると、「ちゃんと飯を食え。俺が魏之遠に怒られる。魏之遠をなぜ急に海外留学に送り出した?一つ告白すると、妻が出ていった時は辛かった。辛さのあまり出家したほどだ。でも一月で追い出された。俺の心には捨てきれない思いがあった。だから雑念が浮かぶ。あの時はどん底だったが、一人で弟と妹を支える若者に出会ったんだ。そいつを見た時に人生は単純なものだと分かった。難しくしてるのは自分だとね」と言われます。
魏謙は帰宅すると、魏之遠の机の電球を取り替えてやり、床掃除をし、ベッドもきれいに整え、ベッドサイドのサボテンにも水やりをかかさずしてやります。その頃、魏之遠はただ魏謙からもらったブレスレットをベッドに横になりながら見つめていました。

仕事から帰宅した魏謙は、柱に傷つけた魏之遠の身長の記録を見つめていました。魏謙は魏之遠に電話をかけます。
魏之遠は開口一番、「兄さん、誕生日おめでとう」と言うと、何事もなかったかのようにお互いに近況報告をしあい、電話を終えます。喜びに興奮する魏之遠。魏謙は魏之遠の部屋のベッドに座ると、「家が恋しいなら帰ってこい」とメッセージを送ります。
帰宅した小宝は自分の載っている雑誌がリビングに置いてあるのを見て、「兄さんは私のことも気にかけてくれているんだ」と微笑みます。やけに家が片付いていることを怪しむ小宝。

プラチナホテルで接待し泥酔した魏謙。一次会が終わると同時に魏之遠が迎えに来て、「兄は酒が弱いので帰ります」と魏謙を連れて帰ってしまいます。「どうして急に帰ってきたんだ?」と問う魏謙に、「いつかは帰るさ」と淡々と答える魏之遠。自分の肩に頭を乗せさせると、そのまま眠らせます。
帰宅した魏謙を、魏之遠と小宝は二人がかりで介抱します。魏謙はにわかに騒がしくなった家の中を見て微笑むのでした。

ーー家族その7 離れずに遠くで待つ

 

第8話 “好き”との距離

<あらすじ>
前日の接待で二日酔いの魏謙、三胖、熊社長は、魏之遠の作った手料理で食事をする。
プロ級の腕前を誇る魏之遠の料理に皆が感動しているところ、魏之遠は留学時に背中を押してくれた三胖に感謝を伝える。
三胖は、魏之遠が吹っ切れたと思い、ぎこちない魏謙をたしなめた。

目を覚ました魏謙は、自分のベッドサイドで魏之遠が寝ていることに気づき動揺します。熊たちも誘って火鍋を食べようかと提案する魏謙ですが、リビングには二日酔いの熊と三胖がぐったりしており、三人は魏之遠の手料理に舌鼓を打ちます。いつもは自分に真っ先に水をくれる魏之遠が自分を避けたため、魏謙は困惑します。
熊は魏之遠の手料理が美味いので店を開いたらどうかと提案します。四人は魏之遠の学業修了に乾杯し、魏之遠は三胖に「渡米を迷っていた僕の背中を押してくれてありがとう」と感謝します。魏謙を手放す決心がついたんだなと魏之遠を褒める三胖。

一人で食後の皿洗いをしている魏謙は、近づいてきた三胖に「会わない間に成長することを忘れてた」とぼやき、「お前は魏之遠を手放す決心がついたのか?」と煽ります。その時、三胖の胸元にキスマークのようなものが見えたので追求しようとする魏謙ですが、あっけなく逃げられてしまいます。さらに小宝にも似たようなキスマークが。魏謙が追求すると、三胖は「小宝と付き合ってる」と告白します。包丁を持ち出す魏謙ですが、熊も魏之遠もすでに知っていたようです。自分だけ蚊帳の外だったと気付いた魏謙は拗ねてしまいます。
魏謙の部屋に訪ねてきた魏之遠は「僕達はみんな現状に慣れてるから変化を受け入れられない。兄さんは幼いままの小宝と背後に隠れる弟に慣れてる。懐かしい場所に帰れて嬉しいと想っただけだよ」と笑います。

翌日、出社した魏謙は三胖から「話がしたい」と言われますが、「忙しい」と突き放します。熊は拗ねたままの魏謙を呼び出すと、「お前はいくつになった?好きな人を想う気持ちは誰にも止められない。妹さんはもう大人だ。ちゃんと本人と話し合え」と言う熊に、「先に申し立てがったならここまで怒らなかったはずだ。親友に兄弟の世話を頼んだはずが、まさか手を出されるなんて」と魏謙は癇癪を起こします。呆れる熊は「最近は暇なのに残業するな」とだけ言って帰ります。

帰宅した魏謙に、魏之遠はやけに近い距離から「僕が設計したゲームの問題点を挙げてほしい」と頼みます。手料理を作った時も、「あーん」をしてきたりと、やけに距離が近いことに困惑する魏謙。
小宝は魏謙の好物を作ったのに話し合いの機会もくれないと魏之遠に愚痴りますが、魏之遠は「待つしかない」とアドバイス。魏謙が帰宅すると、「僕の友達は何年も片思いしていたけれど”弟としか思えない”って捨てられたんだよ」と当てこするように小宝に話し出します。「好きな人と巡り会えることは貴重なことだよ」と魏之遠は小宝をなぐさめます。

部屋で一人シャドーボクシングをする魏謙に、小宝は部屋の外から「どんなに大きくなっても私は兄さんの小宝だよ。この尊い縁を大切にしたい。今週末は家族三人で出かけようよ」と声をかけます。原稿通り読んだのに無視されたと小宝が喚いていると、魏之遠に「時間はあるのか?」と魏謙とメッセージが入ります。私が誘ったのにと呆れる小宝。
「家を離れたら疎遠になると思わなかった?」と問う小宝に、「思ったけど、大丈夫だと思った。”21日間の法則”という概念がある。疎遠になってもたくさんの”21日間”で取り戻せると信じた。どんな人であっても好きになれば関係ない」と答える魏之遠。

週末、小宝はミラノに出張に行ってしまい、魏謙と魏之遠は二人で外出することに。「兄さんが困るならやめよう」と言う魏之遠に、魏謙はムキになって行くと言い張ります。狭い車内で挙動不審な魏謙に、「僕になにかしてほしかった?」と魏之遠はしたり顔。

いざ二人は川に向かうと釣りを開始。魏之遠はいつの間にか釣りが上手になっており、「留学中に兄さんを思い出したくて何度も釣りをしていたから」と言う魏之遠。魏謙が「俺を想うのはやめろ」と話を切り出すと、魏之遠は「ずっと前に僕に”好きな人が結婚したらどうする?”って聞いたよね。昔は正気を失うって思ってたけど今は違う。その人が幸せなら結婚して子どもを持ち年をとってもいい。その人が存在し、僕がそばにいられるならそれで十分だとね。僕達のこの関係を拒む?それとも怖い?」と魏謙の頬を撫でながら尋ねる魏之遠。

ーー家族その8 自分なりに向き合う

 

第9話 世界が終わる前日

<あらすじ>
魏謙と魏之遠は、留学前に訪れた同じ場所に、2人で釣りに行く。
変わらない思いを口にしつつ、どこかで兄との関係を吹っ切っている魏之遠。
帰り道、魏之遠宛に林先生から連絡が入るのを目にする魏謙、留学前に比べ自分に隠し事が多くなっているのが気になっていた。

「今日は世界が終わる日だから学校をサボろうよ」と魏之遠を誘う小宝に、「世界が終わっても俺がお前達を支えてやるから大丈夫だ」と送り出す魏謙。魏之遠は「支えるなら僕も一緒に」と言い残して学校へ向かいます。

魏之遠は「4年前、海外留学に行かされた時の兄さんの冷たい目線が頭から離れなかった。諦めようとしたけどできなかった。僕は満足しやすい人間だ。ここに戻ってこられて満足してる。僕をもう追い出さないで」と魏謙に頼みます。二人は無邪気に魚釣りを楽しみます。
林先生からの「来週、奴が戻る」といメッセージを見て、「隠し事が随分増えたな。この中古車もいつ買ったんだ。海外で貯めた金は大事に使え」と苦言を呈する魏謙。「気持ちは隠してない」と魏之遠はうそぶきます。

魏之遠は楽兄貴の帰る時期を林先生から仕入れていました。「魏謙の奴を締めましょう」とそそのかす阿虎に、楽兄貴は「俺は上の連中の罪を肩代わり。分前や口封じも済んだ。今更何をしろと?」と吐き捨てます。「敵を討たなきゃ」となおも阿虎は言いますが、「何でもかんでも人のせいにするな。力不足を恨め」と楽兄貴は言い聞かせます。

魏之遠の部屋を掃除してやっていた魏謙は、見慣れない空き缶を見つけて中をこっそり改めます。中には兄弟三人で撮った写真とボロボロの紙に「生まれてから死ぬまで、僕の人生は周囲と真逆でかたくなだ。振り返ってもそれしか思い浮かばない。でもここで全てが終わるなら最後にひとめ会いたかった。それが最大の心残りだ」と書かれたものが入っており、魏謙は慌ててどこかへ電話します。

林先生に「ここ数年兄貴が世話になった礼だ」と金一封を押し付ける魏之遠。「ネズミ野郎がどうしてお前に敵討ちすると分かる?しかも楽が戻ったこのタイミングで」と問う林先生に、「情報収集は得意なんだ」と返す魏之遠。
「連中に一般常識は通用しない。分かるな?」とたしなめる林先生に、魏之遠は「兄さんが全てだ。だからこの件はなんとしても解決する」と意気込みます。「お前も謙の全てだ」と林先生は止めますが、魏之遠はそれを振り切ります。

会社の会議が終わるやいなや、魏謙は持っていたコーヒーを盛大にこぼしてしまいます。「魏之遠が数日間出張するだけでえらいポンコツだな」と三胖はめ息をつきます。「普段は前日に知らせるのにやけに急だし、携帯の電源もオフだ」と言い訳する魏謙に、「まるで旦那の浮気の心配だな」と三胖は軽口を叩きます。

林先生に会いに来た魏謙は、「魏之遠に何を伝えた?誰が戻った?」と問い詰めます。「楽だよ。虎を警戒してたから」と気だるげに言う林先生に、「魏之遠の居場所は?」と噛みつく魏謙。林先生が「楽の元子分はお前だろ」と言うと、魏謙は走り出します。

阿虎に会いに来た魏之遠。「ちょうど謙に用事があった。あいつが来てから楽兄貴は俺に目もくれない」と阿虎が言うなり、魏之遠の周りを彼の部下が取り囲みます。

準備中の食堂で食事を楽しむ楽兄貴。阿虎から「贈り物ですよ」と魏之遠をリンチしている動画が送られてきます。楽兄貴のもとに魏謙が現れ、「俺のせいで危うく逮捕に。すみません」と謝ります。「やられたのはお前だけじゃない。薬物は儲かるのに拒んだから上から目をつけられたんだ」と朗らかに言う楽兄貴。「楽兄貴、魏之遠の居場所を教えて下さい」と言う魏謙に、「探してほしいのか?渡してほしいのか?お前、俺を疑ってるだろう。阿龍、例のものを」と食堂の料理人に声をかける楽兄貴。銃を手渡す阿龍。

楽兄貴は魏謙を魏之遠がリンチされている場所まで車で連れて行ってやります。楽兄貴が喧嘩を止めるために発砲すると、阿虎は「こいつをいつまで庇うんだ?生意気なこいつをのさばらせておいていいのか?」と叫びます。楽兄貴は「折角みんな集まってるんだからパーティーをやろうぜ。ロシアンルーレットだ」と言うなり、銃口を阿虎に向けます。しかし彼はひよって不参加。次は魏之遠に向けます。やめろと叫ぶ魏謙ですが、結果はセーフ。次に魏謙が進み出ますが、やはりセーフ。楽兄貴は「解放してやる」と笑います。「二度と会わねえぞ」と魏之遠を担ぎながら去っていく魏謙に、「借りは返したからな」と返す楽兄貴。
「どうせ弾なんて入ってないんだろ!俺はあいつらのせいでこうなったのに!」と叫ぶ阿虎を撃つ楽兄貴。「あいつらはお互いのために命を張った。お前は?できねえよな。今後のためにもやり過ぎは現金だ」と言うと、楽兄貴は去っていきます。

重い身体を引きずりながら帰る魏謙は、衝動に突き動かされたように魏之遠を抱きしめます。
帰宅すると、「なぜ一人で楽兄貴のところに?これはなんだ?」と紙を振りかざして怒る魏謙。魏之遠は渡米して二年目にした登山で遭難し、遺書を書いたのだと告白します。「どんなに拒まれても、僕には兄さんしかいない。僕の人生は”魏謙”の二文字で語り尽くせるほどなんだ」という魏之遠の言葉を聞きながら、「現実から逃げたままあの遺書を受け取っていたら、俺は後悔しなかったか?」と自問自答する魏謙。

ーー家族その9 世界の終わりに支え合う

 

第10話 傷痕

<あらすじ>
楽(ロー)と何があったのか心配した三胖が魏謙を訪ねてきて、具合いが悪そうだった魏謙を、強引に林医師の所に連れて行った。
過去の古傷が悪化しているとの事で、総合病院での検査を進められる。
魏謙は、自分の事は自分で解決すると、病院にも行かず普段通り仕事を続けている。

魏之遠の遺書について考え続けていると、魏謙は鼻血が出てしまい驚きます。突然魏之遠が部屋に入ってくるなり、無言で魏謙の髪を乾かし始めます。「あんなことのあとじゃ一人で眠れない」と抱きしめてくる魏之遠に、何を残せるのかと考える魏謙。

翌日、三胖は楽兄貴が心配していたのになぜ電話に出ないのかと魏謙を問い詰めます。また鼻血を出した魏謙を心配する三胖。林先生に診てもらえ、さもないと魏之遠に告げ口するぞと脅され、慌てて病院へ向かう魏謙。「総合病院で診てもらえ。血栓が脳神経を圧迫してる。悪化したら死を待つのみだ」と言われ、「万が一のことを思うと…魏之遠には言うなよ」と三胖に口止めする魏謙。しかしそこに魏之遠が来てしまいます。会社の健康診断だと嘘を付く魏謙。「いつも僕に隠して何かしてる。頼むからいい子にして」と言う魏之遠に、生意気だと憤慨する魏謙。帰宅した魏謙に魏之遠は「僕に話がある?」と尋ねますが、「ない」と一刀両断されてしまいます。

翌日、会社で熊と仕事の話をする魏謙。健康診断の話をしようと魏之遠にかまをかけられる熊ですが、魏謙に目配せされ、「ああ、健康診断ね」と嘘に乗っかります。魏謙が隠し事を打ち明けてくれず、苛立つ魏之遠。
一人で酒をあおる魏之遠は、三胖に魏謙の隠し事を尋ねます。三胖は「決闘直後は平気だったんだが、実際は血栓ができてて神経を圧迫してた。本来は手術すべきだったんだが、あいつのあの性格のせいでやらずじまいだ。数年後にはだいぶ改善してたが、先日阿虎にやられて再発したのかもな。だから総合病院を勧められたんだ」と話し、魏之遠は慌てて帰宅します。
家にいた魏謙に、魏之遠は「兄さんにとって僕は何なの?隠してる方が楽なの?」と呆れたように言います。「医者が大げさに言ってるだけだ。自分のことは自分でできる」と取り合わない魏謙。「自分だけのことだと?」と激怒する魏之遠。

「魏之遠に話しただろ。小宝には話したのか?」と三胖を問い詰める魏謙。「そのまま退院できなかったら二人はどうなる?」と噛みつく魏謙に、「最近魏之遠の様子がおかしかったのは、お前が病院に行かないからじゃなくて隠し事をしてたからだよ。好きな人に心配させられたら俺だって腹が立つ。自分を痛めつけながら痛くないふりをしてる。言っとくがこれは自業自得だぞ」と言う三胖。「巻き込みたくないだけだ。なぜあいつが怒る?」と憤る魏謙。

怒って口を利かない魏之遠。魏之遠の好物ばかりを作る魏謙ですが、魏之遠は食事に目もくれず部屋にこもってしまいます。魏謙と目を合わさない魏之遠。小宝は「私は仕事でしばらく留守にするから、見張りを交代して」と三胖に頼みます。
魏謙と目を合わせないくせに、三胖がビールと油飯、砂肝の醤油煮、鶏肉炒めを買ってきて彼と二人で飲もうとすると、「兄さんに油物とアルコールは禁止だ」と取り上げてサラダを置いていく魏之遠。
三胖は「魏之遠に海外留学を勧めたのは、それがお前らのためだと思ったからだ。でも魏之遠がいない間、心が空っぽだっただろ?俺も小宝と付き合い始めた時はこう思った。幸せにできるか、正しい判断なのか、お前になんて言うべきか。でも人生は短いと気づいたんだ。何年も迷ってたら時間がもったいないだろ。自分のことを一番大事に思ってくれるのは誰だ?二人にしか分からないこともある。たしかに男同士だが、魏之遠は世界中の誰よりお前を慕ってる。問題を直視したらどうだ?」と言い、魏謙は「俺の一番の望みが分かるか?弟と妹が幸せであればそれでいい。兄貴だからな。俺は怖いんだ。気軽に決断できない。あいつの将来を考えないと」と返します。「じゃああいつの将来にお前がいなくてもいいのか?」と三胖に言われ、「一人で考える」と言い、彼を家に帰す魏謙。

会話のすべてを階段で聞いていた魏之遠は、家を飛び出してしまいます。魏之遠を追う魏謙。「兄さんは悪くない。尽くしても無駄だと分かってた。でも本人から聞くと傷つく。頭を冷やすよ」と去ろうとする魏之遠を引き止める魏謙。「俺も分からないんだ。お前に対する感情が何なのか。別の愛情に変わるのか?俺にはお前が必要だ。4年経ってお前の遺書を見た時、初めて怖くなった。お前が戻らなかったら俺はどうしたらいいか」と戸惑う魏謙に、魏之遠は「後ろめたいから来たの?僕が大事だから?」と問いかけます。魏謙が「分からない」と答えると、魏之遠は「分からなくていいよ。これは僕の問題だ。僕が兄さんを追いかけて好きになった。独占したくなった。兄さんには何の責任もない」と行って去ろうとします。しかし魏謙は彼の手を握り、「魏之遠、待ってくれ」と引き止めます。

ーー家族その10 捨てたいほど愛しい

 

第11話 後悔が生む勇気

<あらすじ>
魏之遠が出て行こうとするのを初めて魏謙が引き留めた日、2人の想いが通じ合う。
魏謙が仕事中にふと魏之遠を思い出したり、魏之遠のリクエストで食事に行ったり、少しずつお互いの関係が変化していった。
そんな時、病院から魏謙宛てに検査結果を取りに来るようにと連絡が入る。

「辛い時は僕を頼ってほしい。一生そばにいたい。できる?」と迫る魏之遠。魏之遠は魏謙の手を乱暴に引くと、キスをして家に戻り、ベッドに引きずり込みます。

翌朝、「今まで僕と小宝を守ってくれただろ。これからは僕が兄さんを守る」と夢現の魏謙に言う魏之遠。魏之遠が魏謙の部屋から出ると、小宝と鉢合わせします。「喧嘩したの?仲直りした?」と心配する小宝をもう大丈夫だと安心させる魏之遠。

会社では「愛情物語」という恋愛ゲームのプレゼンが行われており、魏謙は「キス」という言葉に過剰に反応してしまいます。
禁煙している様子の林先生をからかう楽兄貴。「もう足を洗うよ。阿虎の件は上に任せた」と言う楽兄貴に、「無事なら連絡をくれ」と声をかける林先生。

魏之遠が「夕食はステーキがいい」と言うので、いつもの食堂でステーキを出してもらう魏謙。「ロマンチックすぎて驚くだろ」とふざける魏謙にキスして黙らせる魏之遠。

帰宅した魏謙がうたた寝をしていると、母から暴力を受けた過去が夢に出てきます。うなされていた魏謙は、病院から診断結果を伝えたいので来院予約するようにとの電話を受けます。「視神経が長年血栓によって圧迫されてきたため機能が低下しています。血栓切除の手術をすれば健康な細胞が守られ、神経機能も復活します。ただ、難しい手術なので必ず成功するとは言えません。術後は意識が戻っても日常生活に支障が出たり完治しない可能性もあります。とにかく早めの手術を」と医師に言われ、泣きじゃくる魏謙。

翌朝、魏謙は突然魏之遠にハグとキスをして早めに出勤します。しかし三胖から出社していないと言われた魏之遠は魏謙を探し回り、やっとタバコを吸う彼を見つけます。「なすすべがない。俺が怖いのは母さんみたいになることだ。お前たちを巻き込む。俺の人生はつらすぎた。お前たちを同じ目に遭わせたくない。俺に何かあったら放っておいてくれ」と言う魏謙に、「ひびが入ってもいい、そこから光が差し込む。これから先はやるべきことをやるんだ。手術も受けてくれ。僕がついてる」と元気づける魏之遠。禁煙するように言うと、魏之遠は魏謙にキスします。

「兄さんは苦労ばっかり」とむくれる小宝に、「でもみんなついてる」と答える三胖。
そこに魏謙をともなって魏之遠が帰宅し、小宝は泣きながら魏謙に抱きつきます。抱き合う魏謙、魏之遠、小宝の三人。

ーー家族その11 好きだから放任する

 

第12話 僕ら

<あらすじ>
小宝は、魏謙の部屋から出てきた魏之遠に、好きな人は魏謙かと問い質し、2人の関係を自分だけが知らなかったとむくれる。
魏謙のサポートをするためにHOTに来た魏之遠は、魏謙の仕事を三胖と熊社長に振り分ける事を頼み、熊社長と三胖の手間を省くため、自分のチームでHOTを手伝うと話す。
魏謙が帰宅すると、静まりかえった部屋のテーブルに1枚の写真が置かれていた…。

魏謙を寝かしつけた魏之遠に、小宝は「好きな人って謙兄さん?」と尋ねます。肯定した魏之遠に、「なぜ私に黙ってたの?謙を譲ったら大事にする?三胖さんも知ってるの?」と問い詰める小宝。小宝は魏之遠の愛を理解し、受け入れます。

会社では、「書類仕事は全部魏謙に任せてきたのに、急に放り出されたら困る」と文句を言う熊と三胖に、魏之遠は「僕のチームが加われば研究設計をリードでき、外部との連携が不要になります。みんなで一緒に兄をサポートしましょう」と笑顔で返します。魏謙も納得している様子です。頭を抱え、小菲に丸投げする熊と三胖。
熊から「魏之遠とは恋人になったのか?」と尋ねられ、「会社に悪影響なら…」と言い淀む魏謙。しかし熊は「他人の目なんて気にするな。自分の人生なんだから価値あるものにできるかは自分しだいだ。お前らの決断を祝福する」と祝います。
その夜、スーツを着た魏之遠に車で迎えに来られ、「正装で出迎えられるのも悪くない」と笑うと彼にキスをし、「諦めないでいてくれてありがとう」と礼を言う魏謙。
会社では魏謙と魏之遠のキスシーンを目撃した社員が多数おり、みんなで祝福モード。さらにはどちらがタチでネコなのかを想像して盛り上がります。

帰宅した魏謙は、机の上に小宝のエコー写真が置いてあり、驚愕します。小宝に、「一生の決断だ。よく考えろ。三胖は一生守ってくれるか?責任を取ってくれるのか?結婚するか?」と問い詰める魏謙。「小宝はまだ23歳なのに。は引退してるわけじゃない。母さんみたいに妊娠したら結婚するなんて」と小宝を問い詰める魏謙。「家族以外でも幸せにしてくれる人を見つけたの」と言う小宝。「小宝に肩身の狭い思いをさせるなよ」と三胖に念を押す魏謙。

「ずっと守ってくれたけど今度は守る側になりたい。手術の結果がどうなろうと、僕の大黒柱は魏謙。忘れないで、君には僕がいる。君の半分は僕だ。一緒に闘おう」と魏謙を勇気づけて一緒に病院へ向かう魏之遠。

「通りすがりの人はたくさんいるけど、ずっとそばを離れない人がいたらそれは幸運だ。一旦は去って取り戻したものがある。僕にとっての家と家族だ。そして一生愛すると決めたあの人。教えてくれたね。自分のしたことは自分で責任を取れと。僕と小宝を抱えてこの家路を歩いたあなたのように、あなたとともに歩む道を僕は選んだ。どんなに困難でも、たとえ死んでも後悔はない。あなたが僕の誰でも、いつか死が僕らを分かつまで」とつぶやきながら、三胖と小宝とその子どもの集合写真、家族三人の最新の集合写真を幸せそうに見つめる魏之遠。

ーー家族その12 死ぬまで離れない

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

丁寧に描かれた義兄弟BLドラマでした!
特に幼少期の魏謙が弟と妹のために生計を立てようと死に物狂いで努力するシーン(楽兄貴の靴も舐めそうな勢いでトイレ掃除をしたり、命令されて人を殴ったり…)は、年若い俳優さんなのにすごく演技が成熟していて、ものすごく引き込まれました。

小錦あや
小錦あや

魏謙と魏之遠が初めてセックスするシーンですが、あれは結構いきなり感がありましたね。それまで二人の心情が丁寧に描かれていただけに、急にキス!?急にセックス!?みたいな。魏謙が「弟と恋愛する」ことに相当抵抗感を抱いていたと思うんですが、それは魏之遠の遺書を読んだことで吹っ切れたってことですかね。あと、かなり「HOT」の面々が二人の恋愛を後押ししていましたが、実際に台湾での同性愛事情が知りたくなりました。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

楽兄貴と林先生はナイスな脇役でしたが、二人が仲良くしているのは意外でした。林先生が楽兄貴の戻って来る日を知っていたのは単に情報通だからかと思っていましたが、「身内」というくらい仲が良いとは驚きです。ただ、楽兄貴の林先生に対するあのラフな対応は、LOVEによるものなのか、LIKEによるものなのかが、BLドラマの登場人物ゆえに分からず…。もし二人がカップルなら、林先生は結構危ない男が好きなんだなと意外性満点かもしれませんw

今回3人が見た「僕らの知らない僕らーUNKNOWNー」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:僕らも知らない僕らーUNKNOWNー|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

 

\ 学割あり!国内最安の見放題サービス /

\ 1ヶ月間無料トライアル /

注意事項:視聴可能タイトルは予告なく変更もしくは終了する場合があります。本サイトでは紹介している作品の内容についての責任は持てません。