「CDドラマ 十二国記夢三章」を聴きました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
NHK-BS2で放映されている小野不由美原作のファンタジー・アニメ「十二国記」のCDドラマ。
人気声優たちによる個性豊かなキャラクターの魅力がたっぷり。
この作品のために書き下ろされたオリジナルストーリー3編を収録。
こんな人におすすめ
- 十二国記シリーズが大好き!🥰
- 十二国記の番外編情報を少しでも多く知りたい✏️
- 戴麒がみんなに愛されてると幸せになる❤️
ネタバレ感想
第1話 八麒麟
<あらすじ>
碧霞玄君玉葉が12ヵ国の麒麟に蓬山へ集まるよう号令をかけます。
各国の麒麟たちは自国の様子を尋ねられ、戸惑うやら憤るやら。
それを見ていた戴麒は不安になり、思わず泣き出してしまい…。
玉葉が12ケ国の麒麟に声をかけ、集合させます。どの国の麒麟も何事かとソワソワ。
12ヵ国のうち、集まったのは慶・雁・恭・範・才・巧・戴・芳の8ヵ国です。
来られなかった柳と奏と舜は謎、漣は開闢したてだからだとか。
玉葉は巧王に関して何も言及はしませんが、巧麟は国の行く末にどことなく不安そう。
景麒もまだこの時は舒覚に仕えていたようで、「何の問題もない」と言いながらも何か言いたげです。
恭麒は主上から「最近芳国からの難民が多いから理由を聞いてこい」と言われたようですが、芳麟には「我が主に暗いところなどない」と跳ねつけられて萎縮しています。
才国は前王・砥尚が失道し黄姑に代わったばかりなので玉葉に「残念なことだった」と労られています。采麟は声も小さく、憔悴気味です。
自分に政治はわからないけれどきっと問題ない、と拙くも懸命に話す戴麒に玉葉をはじめとして全員が笑顔になります。
でも各人が各国の統治状態はどうなのかと探り合いを始めた途端、空気が険悪になり、戴麒が「皆さん喧嘩されているのですか」と泣き出してしまいます。
慌てて「そんなことはありません」「心配しているだけなんですよ」と戴麒を慰める麒麟たち。
芳国・慶国・巧国が崩壊する前の会合のようで、戴麒が他の麒麟たちからどれだけ愛されていたのかが分かります。
戴麒が「私たちは同じ胎果から生まれたのだから兄弟のようなものですよね」「仲良くしたいです」と話すと、急に麒麟たちが毒気を抜かれたように和やかになるのでした。
戴麒がみんなと仲良くしたいと頑張る姿が目に浮かぶようで、お小さい戴麒を愛でられる麒麟たちが羨ましくなると共に、今は昔…と胸をギュッと締め付けられるような切なさに襲われます。
第2話 姉妹王
景国のとある田舎の里に、性格も外見も正反対の姉妹がいました。
姉は大人しく引っ込み思案で、妹は弁舌が立ち美人で社交的。
そんな彼女たちのもとに、なんと突然景麒が訪れます。
田舎の商家に姉妹がいました。
姉の舒覚は大人しく温厚で店先には出てきません。一方、妹の舒栄は派手好き、遊び好きの美人で有名でした。
ある日突然景麒が家にやってきて、舒栄は当然のように自分が王に選ばれるものだと思い込み、自分を飾り立てます。その後ろでひたすらオロオロする舒覚。
しかしいざ景麒がぬかづいたのは舒覚。
舒覚は王になる野心などありませんでしたが、景麒の美しさに一目惚れし、「許す」と告げます。
舒栄はそれを見て辱められたような気持ちになり、景麒を憎みます。
しばらくすると、舒栄は王に呼び出されます。
景麒は朝議にも参加せず引きこもり続けている王にはすべきことがあると反対していましたが、靖共が「王が求められているので」と押し切って舒栄を王に会わせます。
舒覚は子犬を侍らせており、舒栄に「寂しいから一緒にいてくれ」「仙籍に入れてあげるから」と乞われ、自分は舒覚にとって子犬のようなものだと馬鹿馬鹿しく思いつつも永遠の美しさを保っていられるならとその頼みを受け入れます。
舒覚はその後も和州州候・呀峰(和州侯として私腹を肥やし国法に違反した刑罰を施行し非道の限りを尽くしていた男)が献上した庭園に籠り機を織ることで、現実から逃避し憂さを晴らしていました。
しかし戴麒と接した後から景麒が舒覚に優しく接するようになったため、舒覚は恋に溺れ、景麒の周囲にいる侍女たちを意味もなく殺そうとしたり、果てには景国中から女を追い出そうとします。
舒栄は舒覚を見限り、唆しておいた征州公のもとに身を寄せます。
塙王の援助のもと、力尽くで景麒を従わせて「自分こそが景国を変えてみせる」と偽王となりますが、最後は真の景王である陽子と一騎討ちになります。
碧双珠を持った舒栄は、「真の王であればこれを使うことができる」と対話を望む陽子を無視して彼女の構えた水禺刀に向かって飛びかかります。
そんな舒栄が最期に見たのは、水禺刀に写る姉の姿でした。
なぜ自分が靖共に権力の全てを委ねてもいいから王になりたかったのか、それは姉ではなく天が間違っていたと証明したかったからだと舒栄は気づき、そして死んでゆくのでした。
舒覚、舒栄と民からすれば無能なだけの王が続いた辛く苦しい日々、彼女たちの視点からはどんなふうに景国が見えていたのかが分かったお話でした。
第3話 地に獣
<あらすじ>
和州の乱後、陽子は桓魋に「芳国へ王の遣いとして赴いてほしい」と頼みます。
しかし、桓魋は頑として首を縦に振りません。
それどころか、今すぐ辞職させて欲しいと言われ、陽子は困惑します。
和州の乱後、陽子が桓魋に芳国へ祥瓊の戸籍を景国へ移させてほしいと仮王に頼んでほしいとことづてます。
しかし、桓魋は激しく拒否。謀反人である自分が王の代理として他国に赴くわけにはいかない、すぐに辞職させてほしいと頼みます。
それを陽子が断ると、ならば王命に叛いた罪で辞職させてほしいと言い置いて去ってしまいます。
そこにたまたま現れたのが楽俊。桓魋に会って、半獣としての半生をお互いに語り合います。
桓魋はもともと麦州では特に裕福な商家の息子でした。
範国と独占取引する少ない商家のうちの一つだったため、身の回りのことは全て侍女たちがしてくれており、それゆえ今でも自分では茶を淹れることもできないのです。
兄たちには積極的に教育を受けさせ厳しかった両親は、桓魋にだけは「お前は半獣だから」と家に押し込めて何もさせてはくれませんでした。
しかし、軍に入れば腕っ節が強ければ功績を認められます。桓魋は半獣の姿を隠して昇級していきます。
そんな折、桓魋は麦州侯の浩瀚に見出され、どうせ官吏たちは腐っていて経歴など見ないからと半獣であることを示した記帳を破り捨てられ、重用されたのでした。
主上(陽子)が俺を重用するのはあんたという半獣に助けられたからだ、あんたに恩を返したいけれどできないから俺に返しているんだと話す桓魋に、楽俊は「だからこそ陽子はあんたを芳国へ行かせようと思ったんじゃないのかい。だって芳国の仮王である月渓殿は前峯王・仲韃に叛逆したんだろう?義のために立ち上がったとはいえ謀反人だという後ろめたい気持ちがわかるからこそ、陽子はあんたを選んだんだ」と諭します。
桓魋はそれにハッとし、半獣であることに拘っていたのは陽子ではなく自分の方だったと気づきます。
「主上に謝ってくる。あと、俺の半獣姿も見ていってくれ」と言い残して桓魋は楽俊と別れるのでした。
まとめ
私は十二国記をアニメから知ったのですが、十二国のどの国を好きな人もぜひ聴いてほしいドラマCDでした。
特に麒麟好きは、「第1話 八麒麟」で悶絶するはず!お小さい戴麒をみんなでよってたかって可愛い可愛いと愛おしむ姿が、たまらなく愛おしいです。みんな可愛いよ!!
「第2話 姉妹王」「第3話 地に獣」は景国のお話。
「第2話 姉妹王」、これを知っておくと、陽子が舒栄を討つシーンの見方ががらりと変わると思います。暴君舒覚と、悪意の塊のような舒栄…と思っていましたが、悲しい姉妹愛に泣かされます。
「第3話 地に獣」は、麦州公およびその麾下好きの方はたまらない裏話です🐻
十二国記ファンの皆さん、ぜひ聞いてみてくださいね〜っ!!☺️✨