映画「わたしはロランス」のネタバレ感想 |心は女、体は男

映画

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心と身体の性の不一致に悩む男性と、それを告白された女性の交流を描いたラブロマンス、「わたしはロランス」

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:映画『わたしはロランス』公式サイト

心は女性の男性とその恋人(女性) のお話。

<あらすじ>
30歳の誕生日、国語教師のロランスは恋人のフレッドにある秘密を打ち明ける。
「僕は女になりたい。この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」
それを聞いたフレッドはロランスを激しく非難するが、ロランスを失うことを恐れたフレッドは、ロランスの最大の理解者、支持者として、一緒に生きていくことを決意する。

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こんな人におすすめ

  • グザヴィエ・ドラン監督作品が好き!
  • LGBTQ+系の葛藤する映画が観たい
  • 映像の美しい映画が観たい

 

 ネタバレ感想

国語教師のロランス・アリアは恋人のフレッドからベルティオーム賞を受賞したことを祝われます。淡々と続く変わらぬ毎日ですが、ロランスは徐々に女装の気に目覚め始めます。

30歳の誕生日、ロランスはフレッドや友人、上司に囲まれて祝われます。そして、モントリオールの街を見下ろしながらニューヨークへ行こうと勝手に車を走らせ始めたフレッドに激怒しある秘密を打ち明けます。「僕は女になりたい。35年間、この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」と。それを聞いたフレッドはロランスを激しく非難し、一人にしてくれと拒絶します。

ロランスもフレッドもそれぞれ実家に帰り、家族に相談します。ロランスの母は「私たちは元々仲の良い家族じゃない。あてにしないで」と突き放しながらも、愛していることは変わらないと言います。
ロランスを失うことを恐れたフレッドは、ロランスの最大の理解者、支持者として、一緒に生きていくことを決意します。

翌年、女装して職場へ行こうと何度も試みるロランスですが、生徒の反応が気になってなかなか思いきれません。家では化粧をしてみるロランス。フレッドに綺麗と言われて喜びます。
ある日、ロランスは意を決して女装して教室へ行きます。静まり返る生徒たち。フレッドはお祝いにウィッグを贈ろうと決意します。
女装を始めた日に母に誕生日プレゼントを渡しに行きますが、母は嫌そうにしながらも受け入れてはくれます。

ロランスを交えてフレッドの友人たちとの会食中、彼女は違和感を感じてトイレに駆け込みます。翌日産婦人科に駆け込んだ後、病院に行くと彼女はノイローゼになっていました。二ヶ月経っても病状はなかなかよくならず、さらにロランスは学校から解雇を言い渡されます。女装の教師をそのままにしておくなという過激派の親たちが集まり、その中にいた地元新聞の論説委員が「精神疾患者を教育者にするな」と記事を書き、それを見た教育省の大臣からお達しがあったのだそうです。ロランスは学校を訴えると言い、去ります。

フレッドは映像関係のスタッフとして雇われたいとあちこちオファーを探しますが、勤務形態を指定した働き方をしたい彼女とはそりが合いません。
バーで書き物をしていたロランスは屈強な男にいきなり「変な格好してるな」と絡まれ、思わず殴り合ってしまいます。
ロランスは通りすがりのシモン・ベリルという女装家に電話を借りて、母に電話します。どうしても今日会いたい、正直な自分で会いたかったからずっと連絡をしなかったのだと言いますが、母は「正直に生きることで失うものもあると忠告したのにあなたは聞かなかったでしょ」と電話を切ります。シモンは傷の手当てもしてロランスを送り出してくれます。

ロランスはクビになったことをフレッドに告げ、失業手当が出るまで本を書いてフレッドに寄り添うと言います。そんな話をしている最中もカフェでは店員が無真剣にロランスの女装について無神経に尋ねてきて、フレッドは大激怒。ロランスのためにフレッドは怒りますが、彼女はもう精神的に限界でした。
ロランスはシモンに招かれて女装家のサロンに行きます。彼女たちは口パクの歌手だそう。

フレッドは招かれたパーティーで乱痴気騒ぎをし、ある男と絡み合うように踊り狂います。そして、5〜6回にわたり浮気をしたことをロランスに打ち明け、トロワ・リヴィエールに引っ越すと告げます。ロランスは「今は調整期間なだけで君の望むものは全部あげるから」と男の格好をして縋りますが、フレッドは「彼のことが好きなの」と告げます。
ロランスは絶望し実家へ向かうと、母は号泣する息子を前にしてもテレビに夢中な父にキレ、外で事情を聞きます。

ロランスは別荘を借りてフレッドへの出さない手紙を書き続けます。しかしそれらは全て彼の手によって捨てられました。

フレッドは新しい街で新しい男・アルベールとの子供・レオを産み、幸せに暮らしていました。ロランスはシャルロットという新たな恋人を得て、彼女に買い物を手伝ってもらいながら存分に女装を満喫して生活していました。ロランスは女装家たちを家に招いてパーティーを開きます。
その頃フレッドも家族団欒のクリスマスパーティーを開いていました。結婚生活に表面上は満足していましたが、心の底ではどこか虚無感と苛立ちを抱えています。

ロランスは文筆家として生計を立てています。母は父と離婚することを決めたようで、二人での食事中に引っ越しをすると話します。
その頃、フレッドのもとにロランスから彼の著書「彼女たち」が届けられました。フレッドは本を読み、彼が自分の新居に残したピンク色のレンガを見て涙します。フレッドはロランスにファンレターを送ります。
シャルロットはフレッドからの手紙を見てしまい、彼に怒って家を飛び出します。

フレッドからの手紙はこうでした。
「ロランス、あなたはすべての境界を越えた。残るはドアだけ。住所は分かるわね。フレッド」。

化粧をするのも忘れて、ロランスは慌ててフレッドの家に向かいます。二人は無我夢中で抱き合います。ロランスはフレッドと楽しい時間を過ごし、一緒に来てほしいと乞います。シャルロットはロランスとフレッドが家から出てくるのを車から見て、一人涙します。

イル・オ・ノワールに来た二人。フレッドは1〜2週間で家に戻ると夫と息子に電話し、ロランスと束の間の恋人気分に戻ります。その頃、アルベールのもとにシャルロットが訪ねてきます。
ロランスはアレクサンドルという性別適合手術を受けた元女性のカップルの家にフレッドを招きます。それに衝撃を受けたフレッドは縋るようにアルベールに電話しますが、彼は「シャルロットから全て聞いた。誤魔化さなくてもいい。君に必要なことをすればいい。帰ってから話そう」と淡々と言います。突然ひどい後悔に襲われるフレッド。

「心に従うだけ、外見に縛られない」と言うアレクサンドルたちの言葉に、フレッドは怒り心頭。
「あなたのために全てを捨てると思った?」とロランスを嘲り、シャルロットがアルベールにこの逃避行のことを話したとぶちまけます。
「二人の時間や愛を大切にしてほしい」と訴えるロランスに、フレッドは「どんなに望んでも全ては手に入らない、それを選んだのはあなた」と言いながらも「息子より愛してる」と打ち明け苦しみます。
そして、引っ越ししたのはロランスが女になった直後、中絶したことを忘れたかったからだと打ち明けます。驚愕するロランス。

三年間のアメリカ逃避行から戻ったのは本を出版するのと母の病気の介護のためと編集者に話すロランスは、フレッドがアルベールと別れてモントリオールへ戻ったことを共通の友人から知ります。
ロランスとフレッドは久々に会います。ロランスはフレッドから後悔しているかと尋ねられ、「フレッドを失ったことは後悔していない」とはっきり言います。するとフレッドは「地上に降りてくれない?」と男に戻るよう遠回しに懇願するので、ロランスは「それは二人に対する侮辱」と突き放します。フレッドはトイレに行くと入ったきりそこから逃げ出し、ロランスは「21世紀を乗り越える自信はある?」と言う編集者の言葉に「覚悟はできてる」と力強く答えるのでした。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

フレッドはこれからも「もしも」の世界の自分に飢え続けて生きていくのだろうなと思いました。アルベールとの息子を風呂に入れながらもぼーっとする彼女の姿からは、とうてい「母」とは言えない未成熟さを感じました。
正直に言えば、ロランスやフレッドはもう大人なのでどうなろうと自己責任ですが、ロランスへのあてつけのように生まれたアルベールとの子供が…哀れで…でも出産する動機なんて人それぞれですもんね…。

フレッド、手に入らないものを夢見ては自分の手でぶち壊すのを繰り返しているように見えてしまいます。自分の手の中にあるものを慈しめばもっと幸せになれるのではと思いますが、それは余計なお世話というものかな…。

小錦あや
小錦あや

ロランスもフレッドも思ったことをはっきり言うので、見ていてスカッとしましたね。観た後元気いっぱいになれる作品ではないけれど、この鬱々とした現実の中で生きる、勇気という一筋の光になってくれる作品だと思いました。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

グザヴィエ・ドラン監督作品が好きで追いかけているのですが、本作もやはり圧巻の映像美でしたね。1シーン1シーンが様になる。良い意味で、全編「映え」のオンパレードです。映像が美しいので、長編ですが観ていて飽きないんですよね。お酒やお菓子を片手にぼーっと観て癒やされたい、そんな作品でした。

今回3人が見た「わたしはロランス」は、Amazonプライムビデオ、dTV、U-NEXTで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:映画『わたしはロランス』公式サイト

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