「アマプラ同時上映会」第32弾!
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1950年代のイギリスを舞台に、当時は許されなかった同性同士の愛を描いた「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ主演作、「僕の巡査」。
あらすじ・ネタバレ内容と感想をご紹介します。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: 僕の巡査を観る | Prime Video
世間体に縛られるバイの警察官×ゲイの博物館のキュレーター のお話。
<あらすじ>
1950年代ロンドン近郊の海辺の街で、恋人の教師マリオンと順風満帆な生活を送っていた警察官のトムには、世間に言えない秘密があった。
相手は、街に引っ越してきたばかりの博物館キュレーターのパトリックで、2人の関係はしばらく続いていくが、それも次第に嫉妬によって崩れていく。
時は流れて1990年代、そこには40年の時を経たそれぞれの人生があった。
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こんな人におすすめ
- ゲイカプに女性が絡む話が好き👬
- 同性愛への偏見と闘う話が好き💥
- イギリスを舞台にした話が好き🇬🇧
ネタバレ感想
ロンドン近郊の海辺の街で、元教師のマリオンは警察官のトムと同棲しています。
マリオンは脳卒中で倒れたパトリックを引き取り「私にアートを教えてくれたのは彼だから。借りがある」と介護をし始めますが、トムはマリオンの行動に反対し、パトリックに近づこうともしません。パトリックはそれにひどく傷つき、癇癪を起こします。マリオンはパトリックの介護とトムの投げやりな態度に苛立ちを覚えながらも、トムと出会った頃の甘いトキメキを思い出します。
二人が出会ったのは1950年代でした。本やアートに詳しくないトムは、本の虫である教師のマリオンの興味につられて図書館や博物館に行くようになります。引っ越してきたばかりの博物館のキュレーターであるパトリックはトムとマリオンに興味津々で、三人は休日に会うほど仲良くなります。
三人は仲を深めていきますがマリオンは知的好奇心の面ではパトリックと合いますが、トムを心から愛していました。
ある夜、トムはパトリックの部屋にマリオンを招くと、彼女に「妻になって欲しい」と願い、マリオンもそれを受け入れます。
マリオンはパトリックの日記を読み返します。パトリックとトムの出会いは1957年7月29日、パトリックがトムに自動車事故の通報をしたことからでした。パトリックは警察官という粗野な人種を嫌っていましたが、トムがパトリックの肩書に興味を示してくれたことからパトリックは彼にただならぬ興味を持ちます。パトリックはトムに肖像画を描かせてほしいと頼み、描いた絵をいつか美術館に飾りたいと夢を語ります。その後、パトリックは狼狽えるトムの服を脱がせ、フェラチオをします。
トムはパトリックの生き方を理解できないと言い、部屋から立ち去ります。パトリックは「アーガイル」というゲイバーで失恋の痛みを癒そうとしますが、ワンナイトしようとした相手は警察に捕まりタコ殴りにされます。
帰宅したパトリックを待っていたのは泥酔したトムでした。性行為は過ちだと言いながらも、彼は激しくパトリックを抱きます。
パトリックはかつて五年付き合った恋人は街角で殴り殺されたと打ち明けます。
それからパトリックとトムはパトリックの部屋で何度も交わります。しかしそのうちトムはマリオンをパトリックの前に連れてくるようになりました。
海辺を歩きながらトムはパトリックにマリオンと結婚すると告げ、パトリックとの生活も続けると優柔不断な答えを出します。
結婚式では、トムはパトリックの選んだスーツを着て出席しました。初夜、トムはマリオンと交わりますが、失敗してしまいます。
後日、二人の新居に料理を作りに来たパトリックでしたが、マリオンが結婚しても教職を続けたいと言った瞬間、トムは「母親は家にいるべきだ」と激怒します。パトリックはマリオンを擁護しますが彼女からも「夫婦の問題だから」と突き放されます。
翌日、マリオンは納屋でパトリックとトムがキスしようとしているのを見かけてしまいます。マリオンは自分からトムを誘い、セックスをして気を鎮めます。
パトリックはトムといる時間を大切にしたがりますが、トムはマリオンが子供が欲しいと言うため隠れてパトリックと会うことに疲れていました。パトリックはベネチアに出張で行くから君を連れて行きたい、一緒に羽を伸ばそうと誘います。
マリオンはパトリックからトムを出張に借りると言われて、パトリックからプレゼントされたベネチアのガイドブックをめちゃくちゃに破ります。
マリオンは帰宅したトムに「パトリックは性的倒錯者よ」と言いますが、トムは仕事だと言い張ります。トムはマリオンを言いくるめ、パトリックとベネチア旅行を楽しみます。
旅行中にマリオンに絵葉書を送るなど、トムは旅を満喫していました。マリオンは友人にトムを正常に戻さねばと言いますが、友人は自分が同性愛者であることを明かし、「彼は変わらないわ」とアドバイスします。
後日、パトリックは警察に同性愛の罪で逮捕されます。トムは自分も罪に問われると焦りますが、マリオンは自分が証人になるからパトリックに良い弁護士をつけようとトムに提案します。
法廷で検事たちはマリオンはパトリックの日記を引用し、パトリックがトムとも性的関係にあったことを明らかにしますが、マリオンは必死で感情を殺し夫の無罪を主張します。
懲役二年を課されたパトリックは、面会に来たマリオンにトムがどうしているのか尋ねます。トムは警官を辞め、制服を燃やします。パトリックはマリオンに「君の勝ちだ、満足だろう」と言いますが、マリオンは「誰も勝っていないわ」と返します。
マリオンは帰宅すると、トムにパトリックを愛しているか尋ねます。トムはマリオンを愛しているとだけ答え、パトリックのことを忘れようと言います。
その頃刑務所の中では、パトリックが同室の男に殴る蹴るの暴行を受けていました。
マリオンはパトリックが孤独だから引き取ったのだと言い、トムに、彼を告発したのは自分だと告白します。彼の上司に匿名の手紙を書いたのですが、それ以来彼女はずっと後悔を抱えていました。マリオンは自分たち夫婦の間には常にパトリックがいた、どうか愛に決着をつけて欲しい、自分はここを去るとトムに告げます。
トムは独りでは生きられないとマリオンが行くのを引き止めますが、彼女は手を振り切ります。
マリオンは家を出て初めて、解放感に浸ります。
トムはパトリックに近づくと、彼の肩に手を置き、二人は手を握り合い寄り添い合います。
まとめ
不倫モノ、浮気モノながら、鑑賞後は不思議と爽やかさが残りました。面白い映画です。
トムがパトリックに「マリオンを傷つけないでくれ」って懇願するシーンがあるんですが、どの口が言っとんじゃい!!ってつい思ってしまいましたね…😂
パトリックが刑務所の中で同室の男に暴行されてるシーンが辛かったです…。
パトリック役、デヴィッド・ドーソンの色っぽさよ…!!彼の流し目一つで国が滅びそうです。傾国の美人すぎる。
アートに秀でた魔性のゲイという役にぴったりすぎて、観ながら何度もため息がこぼれました。ハマり役です。この後のパトリックとトムの姿も見たいなあ。
映画の最後らへんに、年老いたパトリックのかたわらに若かりし頃のトムが立って、パトリックを半分抱きしめてるようにする映像が一瞬だけ映るんですが、それがなんだか…物悲しくて胸がギュッとなりましたね。一番好きなシーンです。
パトリックがゲイだと告発したのは絶対マリオンでしょ…夫を支えるみたいなこと言ってるけど元はと言えば自分が大事にしたんじゃないの…と思いながら見ていて、パトリックが「君の勝ちだ」と言った時にマリオンは勝ち誇った笑みを浮かべるかなと思ったんですが、予想外にも「勝者なんていないわ」という言葉に心を射抜かれましたね。トムを突き放しきれないマリオンの情…いろんな想いを引き出された映画でした。もう一度頭から観てみたら、また引き出される感情が変わりそうです。
ちなみに、原作「マイ・ポリスマン」は日本語訳されています。そちらも併せて読むと、マリオン、パトリックそれぞれの心の繊細な揺らぎをより深く理解できました。より苦々しく、より耽美で、より哀しく愛の物語を噛み締められます。おすすめです。
今回3人が見た「僕の巡査」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
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