「アマプラ同時上映会」第5弾!
当サイトの運営者3人が、AmazonプライムビデオでBLドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬💕
今回観るのは、たこわさが「私の性癖大博覧会」と呼ぶ「あらしのよるに」。
早速見てみましょう!
「あらしのよるに」とは?
引用:Amazon.co.jp: あらしのよるにを観る | Prime Video
境遇の似たオオカミ(捕食者)とヤギ(被食者) のお話。
原作は、きむらゆういち・あべ弘士 作の絵本です。映画版では、中村獅童さんがガブ(オオカミ)を、成宮寛貴さんがメイ(ヤギ)の声を担当しています。
<あらすじ>
ある嵐の夜、仲間とはぐれたヤギのメイは、壊れた山小屋で雨風をしのいでいた。
そこへ、同じように嵐から逃げてきた同士に出会う。
真っ暗で何も見えない小屋の中で、話をするうちに仲良くなった2匹は「あらしのよるに」を合い言葉にして再会を約束する。
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映画「あらしのよるに」のおすすめポイント
- 中村獅童さんの演技に酔いしれる🥺
- ガブとメイがかわいい!自然が美しい!🌲
- ガブとメイのロミジュリ的な愛のやりとりに号泣😭
ネタバレ感想
はじめに
実はこの映画が公開された当時もかなり興味を持っていたんですが、予告編の時点で号泣してしまい、本編を見たら相当やばい…!!!😭😭😭(身体中の水分を涙に持っていかれる的な意味で)と、なかなか見られずにいましたw
しかし久々に予告編を見たら、やっぱり号泣しつつも「見たい!!!」という強烈な思いに駆られたので、早速視聴したのでした。
仲良くなっていくガブとメイ、愛おしい
不穏なオープニングの後は、ガブとメイの出会いのシーン。
「あらしのよるに」を合言葉にして再会したら、なんとおたがい天敵同士の動物だった…!
「あらしのよるに」と合言葉を決めるシーンは有名ですよね。
その後、2人は一緒にピクニックに行きますが、ガブはメイを食べたい思いを必死で我慢します。メイの魅惑のおしりにうっとり🐐💕
ちなみに、このピクニックに向かうのにガブと会うのにルンルンしてるメイがめちゃくちゃかわいいです。ぴょこぴょこ弾みながら歩いてる…うーん、これはおいしそうだ(オイオイ)
ガブが食べたい気持ちを我慢して「今度いつ会うっす!?」っていうシーンは、泣きそうになっちゃいました。 ガブの「自分の命に換えても友情を裏切らない」という強い信念、本当にすごいです。
仲を深めていく「秘密の友達」
メイの友達・タップが「きんもくせいの下にいれば、僕たちの匂いがオオカミに見つからない」ってアドバイスするのに「ほお〜!」ってなりました。
でも自分自身もオオカミの匂いに気づかくなっちゃったりしないのかな?
タップが「僕はオオカミのことには詳しいんだ!」って足を振り回してたらガブにあたってしまうというハプニング発生😂ww ガブのおでこにプクッとできたたんこぶ、なんだか情けなくてかわいかったですw
「オオカミなんか」とメイの友達にボロクソ言われても怒らないガブ、人格者ですね…すごいなあ。
そして、メイが言う「やっと2人だけになりましたね」。
っかーー!!!(悶)
ガブとメイはここで初めて名前を言い合うんですが、「メイかあ、そりゃあなんとも優しそうな名前だ」「ガブこそ、強そうな名前ですね」って会話がもうなんともかわいくてですね…。
しかしこの会話のあとに続く
「私たちだけの秘密ですね」「そ、そんな言い方するとおいらドキドキしちゃいやすよ」
は、完全に「BLだ………」となりました(真顔)
ドキドキしちゃいやすよ、っていうガブの言い方が本当にドギマギしてて、ハァ〜中村獅童さん演技うまいなあ…!って感動します。
ヤギの友達・ミーとタップに邪魔され(?)つつも、逢瀬を重ねるガブとメイ。
どうやって落ち合う場所とか決めてるのかな〜と思ったら、なんと見晴らしのいいところにお互い石を並べて旗信号みたいな感じで連絡を取り合っていたのでした。
ガブとメイ、それぞれが山のてっぺんあたりでいそいそと石を並べてるのがかわいかったです。
ガブ、メイを助ける
ヤギから見ればオオカミは自分たちを無慈悲に食い荒らしていく悪党ですが、オオカミからすれば肉を食べなければ死ぬので、ヤギを食べられるかどうかは死活問題です。
ある日、ガブとメイが落ち合う予定だった丘で、オオカミたちが狩りをすることが決定してしまいます。
「冬になる前に食料を集めないと」と意気込むリーダーのギロ。「げっ!」という表情をしているガブの顔がめっちゃかわいいです。
他のオオカミたちはシャープな顔つきですが、ガブだけは全体的に丸っこくてもっふりしています。優しい心が顔つきに出ているのかな。
「メイだけは逃してやらねえと…」と焦るガブ。一方その頃、メイは約束した場所に来て「ガブ〜〜」と小声で叫びます。後ろ足で二足歩行になって、前足を口の近くにあててるのがかわいいです。
メイはガブを探しながら、「何かあったらすぐ呼んでくださいよ」と言ってくれたガブのことを思い出してニコニコしていました。
このメイが回想してるガブが本当にかわいくて…。
「俺は結構怖がられてるんすよ!がお〜!」って吠えるんですけど、「がお〜」がいかにもメイを驚かさないように加減してる感じなのがほんっっっとうに…萌…!!
どうにか仲間のオオカミたちの目をあざむき、メイを逃がすことに成功したガブ。2人で洞穴に隠れている時、ガブがすごく素敵なことをメイに言ってくれるんです。
「オイラ、今はヤギの肉じゃなくてヤギが好きなんス」
照れながら言うガブを見て、私、号泣。
ヤギが好きだとメイを見ながら言った後
「どうしてここの丘に来たかっていうと、きれいな満月をメイに見せたかったんス」
「ここからの満月を見ると、嫌なことなんてぜ〜んぶ忘れちゃうっスよ」
と打ち明けるガブ。
でもメイはそんなガブを見ながら、幸せそうに「でも私、ガブと話してると嫌なことは全部忘れられます」と返します。それに照れるガブ。
また満月を一緒に見ましょうね、と約束する2人に涙がとまりません。
満月は見たいけれど、ガブと一緒にいられるならなんでもいいよ、って自然と言うメイ…尊いよ…。
突然の告発
ガブとメイはこうして友情(恋?)を育みますが、そんな中、それぞれの群れで告発がされます。
「オオカミに襲われた時、メイがオオカミと手をつないで逃げていた」
「ヤギを追っている時、ガブはひとりで姿を消していた」
(ガブ、メイの手をつないでたんかと聞きながらちょっと笑ってしまいましたw仲良しすぎるw)
メイもガブも、仲間たちに「どうしてオオカミ/ヤギなんかと一緒にいたんだ」と糾弾されるも、「あいつ、すごくいいやつなんです。本当に他のオオカミ/ヤギと違うんです」と真剣に話します。
これ、めちゃくちゃすごくないですか?
これまで生きてきたコミュニティの全員から「お前の考えはおかしい」って否定されても、「あいつはいい奴なんです」とひるまずに友達を守る2人。
しかも、どれだけ「お前はおかしい」「群れから追放する」と言われても、2人は決して「友達をやめます・二度と会いません」とは言いません。
「あいつだけは違うんだ、わかってほしい」と真っ直ぐに主張する、その勇気と強さに泣きます。
きっと2人はさまざまな覚悟を決めて友達になろうと決めたんだろうな…と目頭が熱くなります。
けれど、仲間たちは「お前はオオカミ/ヤギの秘密をバラすつもりか?利用されてるだけだ」「オオカミとヤギが本当の友達になれるはずがない」と2人の意見を否定します。
そして、ガブもメイも仲間から隔離され、群れの中での刑の執行を待つことに。
メイがひとりでいると、おばあちゃんから「あなたのお母さんはオオカミに殺されたのよ」と衝撃の事実を告げられます。それを聞いて、涙するメイ。
一方ガブは、深い井戸のような場所に入れられて、過去を思い出しています。昔は痩せっぽちだったガブ、群れの仲間から「どんくさい」「オオカミらしくない」と嘲笑されていました。
この過去を振り返っているガブの表情、なんともいえない苦さに満ちています。
ガブもメイと同じくお母さんがいません。ヤギの群れ以上にクールなオオカミの群れ。一体いつからガブはひとりぼっちで戦っていたのでしょうか。
「友達だから絶対食べない」と、ヤギと仲良くなるくらい心優しいガブ。
きっとガブはオオカミという群れの中でいじめられ、とても立場が弱かった(弱い)のだろうと思います。
群れの仲間はいるけれど、友達はいないガブ。やっとできた親友。
ガブにとってメイはどれほど大きい存在なのでしょう…。
星空を見ながら、おたがいを思い出すガブとメイ。美しい星空が涙を誘います…(号泣)
親友を裏切れば、群れに戻れる
2人はそれぞれの群れの長から、「オオカミ/ヤギの秘密の情報を探ってくればまた仲間に入れてやる」と提案されます。
オオカミとヤギという特殊な友達の話は、あっという間に森じゅうの噂になってしまいます。
2人がぎこちなく会話を続けていると、突然大雨が。雨宿りをしようと洞窟へ向かうのですが、途中には氾濫寸前の川が。
飛び石を渡って対岸に行こうとする2人ですが、メイが滑り、危うく川に流されそうになってしまいます。
メイを助けたガブは心を決め、メイを裏切れば群れに戻してやると長に言われたことを正直に話します。メイも自分も同じことを言われたと困ったように告白。
私、このシーンでガブが勇気を出して自分から「実は…」と言ったのが本当にかっこいいなあ…って思いました。「あなたを裏切れと言われた」なんて、相手が大切であるほど言いづらかったはずです。
そして、それを聞いてメイは「私を食べて終わりって手もありますよ」と話すんです。ガブに食べられるなら構わないという意思を感じる言い方、しびれました…。
もう秘密どころか森じゅうで噂の友達になってしまった2人。
「いくところまでいってみますか」と誘うガブに、「その覚悟ならとっくにできてます」と答えるメイ。
プロポーズか?
そして、濁流を見ながらメイがガブに言います。「絶対また生きて会いましょうね」。
えっ、どういうこと…?と思ったのもつかの間、メイはにっこり笑って、ガブと一緒に濁流へ飛び込みます。あまりの水量と勢いに溺れるガブとメイ。
「ガブ!」「メイ!」と2人は叫びながら水にもまれていきます。
ヤギの仲間たちは、メイの突然の行動に絶叫します。「メイ!」と名前を呼ぶ仲間たち。メイは親友のガブを否定した仲間たちではなく、命がけでガブを選んだんだなあ…と泣きました。
2人で暮らせる「みどりの森」へ出発
濁流に飲まれた後、ガブはふと目を覚まします。起きてすぐにメイを探すガブ。
その必死さにも目頭が熱くなるんですが、ガブはメイが死んでしまったと勘違いし、
「オイラのせいだ」「こんなことになるならオイラと出会わなければよかったのに」
と泣きます。この責任感よ…(号泣)
だって、川に飛び込む直前の会話でも分かるように、メイはガブに食べられてもいいと思うくらい覚悟を決めてるんです。だからガブがそこまで責任感を感じる必要はない…けれど、ガブはメイが大切だからこそ、つらかったんですよね。
自分に会わなければ、メイは群れを追われることもなかった。溺れて死ぬこともなかった。全部自分と出会ったせいだ…!と思ったんですね…。
ガブって、なんて優しい心の持ち主なんだろうと思わず泣いてしまいます。
泣いているガブに、誰かが声をかけます。
「私は出会ってよかったですよ」
おいいい〜〜〜〜なんだこれは〜〜〜〜(錯乱)(号泣)
メイもちゃんと生きていたんですね。よかった。泣きながら全開笑顔になるガブがかわいいです。
しかし、森を歩いていると、リスや鳥など他の動物たちが「例のオオカミとヤギよ!」と会話している声が2人の耳に飛び込んできます。
オオカミたちに見つかる前に、逃げきらなければと話し合う2人。目の前には大きな雪山がそびえ立っています。
メイはあの山を越えようと提案します。ヤギのメイにはかなり過酷ではと不安がるガブ。でもメイはガブを勇気づけるように話します。
「あの山の向こうにも、みどりの森があるはずです。その森ならきっと、オオカミとヤギが一緒に暮らせる…」
メイの言葉に、ガブが笑顔を見せます。じゃあ行こう、と決意する2人。2人の笑顔が光に照らされて、神々しいです…(涙)
本当に山の先には森はあるのか?2人はそこで一緒に暮らせるのか?少し不安です。
雪山へGO
雪山へ向かいながら、ついスキップしてしまうメイ。
「これからは毎日ずーーっと一緒にいられるんですね」
「そうでやんすね、これまでは心のどっかで”群れに帰らなきゃ”って思ってやしたからねえ」
「そう思うと、それだけでなんだか楽しくって!」
弾むような言い方が、めっっっちゃくちゃかわいいです。嬉しそうなメイを見守るガブの優しいまなざし、嬉しくて仕方なさそうなメイ。
心の底から、2人は大好き同士なんだなあ…と胸が熱くなります。メイもガブも、お互いに出会えてよかったね…!
ちょっぴり喧嘩
ガブはメイが寝ている間に、こっそりネズミを狩っては食べてお腹を満たしています。それに気づいたメイは、なんだか不機嫌に。
肉食のガブは草食にはなれないけれど、「分かっているけど、イヤなんです」と言うメイにガブは困惑。
でも、追手のオオカミをまいたりと2人で走っているうちに、メイは徐々に反省したよう。
「ガブ、さっきはごめんなさい」「なあに、いいんすよ」
ガブの気安い返事にぐっときます…。肉食動物である自分を「なんだかイヤ」と存在否定されても、決して嫌味で返したりしません。
これは私の想像ですが、メイが急に不機嫌になったのは、群れからはずれて行動している自分に急に不安を覚えたのかもしれませんね。
本来なら群れの中でぬくぬく生きているはずだったのに…みたいな。
でも、ガブと走り回っているうちに、群れじゃなくガブを選んだ理由を思い出したのかも。
仲直りした2人は、黙々と氷山を登ります。2人は自分たちが住んでいたバクバク谷とサワサワ山を見て、「あんなに小さいんだ!」と笑いあいます。
「ガブと出会ってよかったな」「もちろんおいらも」
「きっとありやすよね、みどりの森。そこにいけたら楽しいだろうなあ」
「ええ、ガブと一緒なら」
涙…………。
こんなの泣くしかないでしょう………。
メイが思い描いた「みどりの森」、それをガブも同じように夢見ているんですね。
そして、「そんな森があってほしい」と祈るように話すガブを勇気づけるように、「ガブと一緒なら(楽しい)」と嬉しそうに付け加えるメイ。
ガブとメイ、姿かたちが違うだけで、2人の魂はこんなに深く共鳴してる…と涙が溢れます。ガブはメイ、メイはガブとでなければこんなに愛し合うことはできなかった…。
2人が出会えてよかったと感動がこみあげます。
吹雪、到来
山頂に近づくほど、吹雪がひどくなっていきます。ヤギのメイは寒さに耐えきれず、とうとう動けなくなってしまいました。
地面に崩れ落ちたメイに焦ったガブは、必死の形相で洞窟を彫ります。メイを洞窟に連れ込んで、小さなメイをぎゅうっと強く抱きしめます。そして、涙声で言うんです。
「おいらをひとりにしないでくれ、メイ」
ガブーーーーーーー!!!!!!!!😭😭😭😭😭
メイはぐったりして、目を開けることさえできません。メイを抱きしめ続けるガブ。
「ひとりにしないで」の言い方、必死さに、ガブがどれほどメイを愛しているかが伝わってきます。
そして、しばらくガブが抱きしめ続けた後、ふとメイが目を覚まします。それに気づいたガブは、「よかったーーー!!!」と飛び上がって喜び、さらに強く抱きしめるんです。
ガブはきっとすごく不安でしたよね。
一緒にみどりの森に行く、ずっと一緒だと約束した親友が今にも死にそうになっている…でも自分にはしてあげられることがない…オロオロとメイを抱きしめるガブの姿が、脳裏に浮かびます。
「私を食べて」
なんとか一命をとりとめたメイですが、吹雪はどんどん強まります。メイもガブも、もう何日も食事をしていません。
もともと大食らいのガブは、メイを見てふと「おいしそう」と思ってしまいます。寒さに衰弱しきったメイは、そんなガブに気づき、ふと提案します。
「ガブ、私を食べてください。私のぶんまで生きて」
「私、ガブと出会って嬉しかったんです。命をかけてもいいと思える出会える友達に出会えて…」
こんなこと言われて…泣かない人がいます…???
「ほら、ガブの目の前にエサがあるじゃないですか」と自分のことを言うメイに、ガブは本気で怒ります。
「自分のことをエサなんていうな!!!」
でも、ガブの体は食料を求めています。お腹はぐうぐうと鳴り続けます。
ガブは涙をぼろぼろ流しながら、自分のお腹を必死で押さえ、「鳴るな!鳴るなああ!!!ちくしょう!!!!」って叫ぶんです。
苦しそうなガブを見て、涙を流すメイ。メイも死にたくないはずです。
でも、もし死ぬのなら凍えて死ぬよりもガブに食べられて一緒に生きていきたい…そう思ったのかもしれません。
取り乱すガブを見つめながらも、決して自分の言葉は覆さないぞという強い意思に満ちたメイ。食べられる覚悟を決めているメイを見て、ガブが泣き叫びます。
「なんでおいら、オオカミなんかに生まれてきちまったんだよ!!!」
ガブはメイの何倍も大きな体をしているはずなのに、メイに食べてと言われ絶望した時のガブは驚くほど小さく見えました。
地面を拳で叩き、ガブは大粒の涙を流します。
「どっちが生き残ろうと、飢え死にしようと、そんなことどうでもいいでやんす。どっちになっても、おいらたちもう二度とおしゃべりできなくなっちまう。それが一番つらいんスよ!」
「私だって…」
苦しむガブを見つめながら、メイも苦しそうに涙を流します。このシーンは本当に…何度見ても胸が苦しいです。言葉が出てきません。
ガブを見つめながら、メイは言います。
「命だっていつか終わりがくる。でも私達が一緒にすごした時間は消えてなくなるわけじゃない。でしょ?」
吹雪の中、メイはずっとガブを生かすにはどうしたらいいか、どうしたらガブが自分の提案を受け入れてくれるか考えていたんですね…。
ガブもメイも、どうしてこんなに相手のことが大好きなんだよお!!(号泣)
メイの提案は辛い、でもメイを食べる以外に2人が生き残る選択肢があるのだろうかと、観ている私達もわからなくなってきます。
「初めて出会った時のことを思い出して。私を知る前なら、きっと食べられるでしょ?」と言うメイに、「分かったでやんす。じゃあ初めて会った時みたいに、外から入って来るっす」と了承するガブ。
洞窟でガブを待ちながら、「さようなら、ガブ」と殺される準備をするメイ。
ガブが喉元に噛みつきやすいように、首をぐっと伸ばして待つメイの姿に号泣します…。メイはガブに本気で命をあげるつもりなんだ…🤦♀️
ガブの戦い
ですが、ガブはメイを食べる気は全くありませんでした。ガブ…!!!
「今さらメイを食えるわけないっすよ!少しでも食べれば、きっとメイは元気になるっス。草、生えてないかなあ…」
と、洞窟の外に出て雪を掘り、草を探すガブ。自分の食料さえ何日も見つかってないのに…と、ガブの優しさに心を掴まれます。
ガブが草を探していると、どこからともなく足音が聞こえます。ガブが急いで音の方を見ると、なんとオオカミの群れが…!!
ガブはメイを守るため、決心します。崖から飛び降り、群れへ猪突猛進。ギロと一騎打ちです。互いの牙が体を裂き、血が滴ります。
何日も食事をしていない下っ端のガブと百戦錬磨のギロでは、あまりに力量に差があります。
ギロの「裏切り者を殺す」という気迫、ガブの「メイを絶対傷つけさせない」という燃えるような決意が激しくぶつかります…!!!🔥
ギロがガブを仕留めにかかったその時、突然雪崩が起き、ガブもろともオオカミの群れが雪に飲まれます。
「メイ!!!」と必死で叫びながら雪に飲まれていくガブ。
呆然としながら画面を見つめました。2人でみどりの森に行こうって約束してたのに…どうなるの…?
みどりの森、見つけた
ガブの帰りを待っていたメイは、吹雪がおさまっていることに気づきます。
おそるおそる洞窟の外に出て歩きだすと、なんと眼下にはみどりの森が…!!!
「ガブ、みどりの森はあったよ…!」と涙声で叫ぶメイ。
ここのシーン、メイが本当に…心底嬉しそうに叫ぶんです。
この時、ガブがメイのそばにいてくれたら…🤦♀️ガブは死んでしまったんでしょうか…?
みどりの森に無事着いたメイでしたが、森じゅうを探してもガブの姿は見つかりません。
冬は終わり、春になりました。でも、ガブはいません。
「私を食べてなんて言ったからだ…」と、メイは自分を責めます。歩き疲れて、メイはすっかりげっそりと痩せていました。
ガブと出会った頃はぽんぽんに柔らかく膨れていたお腹も、すっかり皮と骨だけです。メイ…。
メイは心も体も疲れ切って、倒れ込んでしまいます。もう死んでもいい…と倒れたまま意識を失っていきます。
ガブに出会えた?
メイの意識が朦朧としはじめた時、森にけたたましい鳴き声が響き渡ります。
森の動物たちが「オオカミよ!」と一斉に逃げはじめたのです。
でもメイには確信がありました。ガブだ!と。
喜び勇んで、動物たちが逃げてきた方向に全力疾走するメイ。
遠くにいても、メイはすぐにわかりました。丘にぽつんと座っていたのは、ガブです。
ガブ!と笑顔で走っていくと、ガブも同じように走ってきてくれます。
やっと会えた…!と思った次の瞬間、メイは意識を失います。
もうね、この…笑顔で全力疾走するメイがね…何回見ても泣けます。やっと会えた!!って気も狂わんばかりに走るんですよ。
ガブと離れ離れになってしまってから、メイはずっと暗い顔をしていたから…こんなに笑顔になれるんだ!と驚いてしまうほどでした。
記憶を失ったガブ
メイは目を覚ますと、ガブに話しかけます。でも、ガブは自分の名前さえ覚えていませんでした。
満月を見ながらお前を食う予定だと楽しげに言われて、メイは泣き崩れます。
「ガブになら食べられてもいいと思った。でも、君はガブじゃない。ただのオオカミだ。こんなことなら、山を越えなければよかった、あの「あらしのよるに」出会わなければよかった!」
この悲痛な叫び…見ながら号泣です。思い出しても嗚咽が止まりません。
ガブと出会ってから、何度も「君と出会えてよかった」と噛みしめるように話してきたメイ。
メイがどれほどガブを愛していたか、2人で過ごした時間がどれほど大切だったのか…改めて痛感します。
メイの叫びを聞き流していたガブは、「あらしのよるに」という言葉に引っかかります。
「あらしのよるに」と呟いているうちに、徐々に戻ってくるガブの記憶…そして、「メイ、どうしたんでやんすか…?」とすっかり記憶を取り戻します。
メイは記憶の戻ったガブに気づき、涙を流します。「ずっとあなたを待ってたんですよ」と泣きながら笑顔で話すメイ。
最後は、ガブがねぐらにしていた洞窟がある丘に2人並んで座り、ガブがメイに見せたがっていた満月を眺めます。
「これからはずっと一緒ですよね」と嬉しそうに言うメイに、ガブが答えます。「ずっと、ずうっと一緒っす」。
そしてカメラが引いていき、2人が住んでいたサワサワ山とバクバク谷、そして美しい満月が映って…終わりです。
………涙がとまらん………。
メイとガブは生まれ育った土地も仲間も捨てて、自分たちの愛と自由のために旅立ちました。けれど、その道中は敵に襲われたり、喧嘩してしまったり…決して平坦な道ではありませんでした。でも、ガブとメイはたどり着いた。
2人が何者であろうと関係ない、ただ、愛し合う2人が一緒にいられる場所に。
メイとガブの物語は、いろんなことに置き換えられると思います。
同性愛など性のありかた、白人や黄色人種といった人種の差別・偏見そして迫害…ただ平和に愛し合いたいだけなのに非難・嘲笑されてきた、弱きマイノリティの人々にスポットライトをあてた物語だと思いました。
もしも自分がガブだったら、メイだったら…いろんなキャラクターの立場になって見ることで、いろんな世界が見えてきます。
世界のどこかに、2人が行き着いた「みどりの森」のような場所があってほしい、と心から思います。それを作る努力を私達はしていきたいし、自分の子どもたちへプレゼントしたいですよね。
本当にすばらしい物語でした。
まとめ
実はこの作品、当サイトの運営者3人で同時上映をしていました。
あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜(性癖ど真ん中すぎて号泣している)
マジで「ロミオとジュリエット〜ケモ版〜」だった…。
中村獅童さんの演技、すごすぎない?最初から最後まで完っ全にガブだった。一回も中の人の存在を意識しなかった。
雪山で「私を食べてください」って言うシーン、涙腺崩壊しちゃったよ〜〜。泣けるとは聞いてたけど、こんなに号泣しちゃうなんて思わなかった…。
本作はAmazonプライムビデオで視聴できます!
まだ見ていない方、種族を越えた愛に号泣したい方、ぜひ見てみてくださいね〜!!!