韓国BLドラマ「JunとJun」の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|元アイドル新入社員をめぐる恋愛バトルBL

ドラマ

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人気韓国BLドラマ「君の視線が止まる先に」や「You make me Dance~紅縁<ホンヨン>」「冬すぎて桜」を手掛けたW-STORYのオリジナル作品、「JunとJun」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:JunとJun|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

アメリカ帰りのしごでき本部長×超鈍感な元アイドルのインターン生 のお話。

<あらすじ>
アイドルグループZe:usのメンバーとして活動していたイ・ジュンは、アイドルを辞めてからWコスメでインターンとして働くことになる。
出勤初日、イ・ジュンは初恋の人であるチェ・ジュンと偶然再会する。
チェ・ジュンはWコスメのカリスマあふれる本部長になっていた!

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 韓国BL、韓国BLドラマが好き🇰🇷✨
  • 攻めと受けの体格差(攻め>受け)があると萌える🔥
  • ドドド執着一途攻め×鈍感健気受けが性癖☺️💕

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

人気韓国BLドラマ「君の視線が止まる先に」や「You make me Dance~紅縁<ホンヨン>」「冬すぎて桜」を手掛けたW-STORYのオリジナル作品です。

ゲストとして、タイBLの「CutiePie」でサブカプのヌアとシンを演じたTutorとYimも出演しています。TutorYimは「Our Winter」というドラマを韓国で撮影しており、タイだけでなく韓国にもファンが多いカプです!

③イ・ジュンが所属していたアイドルグループのメンバーで、W-STORY制作のドラマ『Mr.ハート』の主役カップル、チョン・スンホと、イ・セジンがグループ内カップルという設定でカメオ出演しています。

 

ネタバレ感想

第1話 ジュン&ジュン

<あらすじ>
イ・ジュンはアイドルグループZe:usの元マネージャーであるソン・ヒョンジェの推薦を受けて、Wコスメでインターンとして働くことになる。
出勤初日に寝坊してしまったイ・ジュンがタクシーを拾おうとしていると、車で通りかかった男性が乗せてくれることに。
会社に着いてからも、なぜかその男性はイ・ジュンに付いてくる。

半裸でベッドから身を起こすと、スーツを身につけます。少年2人が写った写真を横目に、「起きろイ・ジュン。遅刻するぞ」とチェ・ジュンは言います。
携帯の充電を忘れていたイ・ジュンは「私の光 イ・ジュン」というボードを横目に、慌ててスーツに着替えます。母からの「初出勤ファイト!」というメッセージを見て、会社員になった自分を噛み締めます。

コンビニに入ったイ・ジュン。店員は「イ・ジュンを見たわ!アイドルZe:usのメンバーの!」と慌てて誰かにチャットをします。
ソン・ヒョンジェはイ・ジュンに「朝食は食べたか?」と電話します。「昔は水も飲ませなかったのに」と軽口を叩きつつ会社に向かおうとしますが、どうやら地下鉄が遅れているようです。初出勤だし早めに家を出たよな?と言われ、イ・ジュンは当然ですと言いつつ焦ります。
タクシーを捕まえようと待っていたイ・ジュンは、キム・ヨンという女性とどちらが先にタクシーを拾うかと争いになってしまいます。
そこに現れたのが、チェ・ジュン。江南駅に行くから乗せていってあげると言い、ヨンだけを乗せてあげます。イ・ジュンはお礼をするから頼むから乗せて欲しいと言い、チェ・ジュンは快諾してくれます。不機嫌そうなキム・ヨン。

車に乗ったイ・ジュンは犬のように車内の匂いを嗅ぎます。失礼な奴だと怒るキム・ヨンに、「この前もらった招待状にラベンダーの香りがついていたんです。いい香りですよね」と話しかけてくれるチェ・ジュンに「僕もラベンダーの香りが好きです」と喜ぶイ・ジュン。
ヨンがじろじろとイ・ジュンを見て「どこかで会ったような気がする」と言いますが、「そんなはずは」と必死で否定するイ・ジュン。目的地に着きそうになり、チェ・ジュンは送ってあげるとイ・ジュンに優しくしてくれます。どうやら2人は同じ行き先のようです。ヨンはヒールだからそこにあるサンダルを履いて少し歩いてくれと言われるも、ヨンは「気が効くわね」と嬉しそうです。

会社に着いたイ・ジュンは、必ずお礼をしますと約束します。別にいいと笑うチェ・ジュンに、「仕事じゃないなら、人に親切にした分だけお礼を受け取るべきです!」と主張するイ・ジュン。リュックから飲み物とペンを取り出すと、「まだ名刺がないのでこれをどうぞ」と飲み物に自分の名前を書いて彼に渡します。
「もうすぐ9時ですよ」と言われ、「必ず連絡をください!」と慌てて走り出そうとするイ・ジュン。段差に躓いたイ・ジュンを抱き止めてやるチェ・ジュン。なぜかチェ・ジュンからは懐かしい香りがします。

イ・ジュンは改めてお礼を言い、チェ・ジュンはその後ろ姿を見て思わず笑ってしまいます。

イ・ジュンがエレベーターを待っていると、チェ・ジュンが追いついてしまいます。人が多くて…と不安そうに待つイ・ジュンに、電話がかかってきます。「本部長は定時に出勤するからその前に必ず来いよ!早速目をつけられないようにな」と警告され、緊張が高まります。
チェ・ジュンがエレベーターに乗り込むと、なぜか他の社員は誰も乗りません。「遅刻しますよ」と優しく促され、イ・ジュンはおずおずと一緒に乗ります。「今日はありがとうございます。たくさんの方にお世話になりました」と頭を下げるイ・ジュンに、「さっきの電話の相手にも?どんなことで世話に?」と尋ねるチェ・ジュン。「辛い時に力になってくれたんです。彼のおかげで希望の会社に入れました。兄のような人です」とイ・ジュンは嬉しそうに言います。「それにいい情報もくれましたね。本部長は定時に出勤すると」と言うチェ・ジュンに、「それもお礼しないと」と笑うイ・ジュン。

階数を押していなかったと焦るイ・ジュンに、「11階ですよ」と微笑むチェ・ジュン。「ここです!僕はWコスメで働くんですよ」と嬉しげなイ・ジュンに、「僕からもいい情報を教えます」とチェ・ジュンは彼に向き直ります。「本部長よりも先にオフィスに着く方法を知りたい?」と問うチェ・ジュンに、「そんな方法が?」とイ・ジュンは目を輝かせます。
チェ・ジュンはついてくるように言い、2人は並んでオフィスに到着します。

「ヒョンジェさん」とイ・ジュンが声を上げると、ヒョンジェは「本部長!」と返し、全員がチェ・ジュンに頭を下げます。チェ・ジュンは「本部長より先に到着したでしょ」とイ・ジュンの耳元で囁きます。
「今日からインターンが出勤する。誰も遅刻しなかったね。自己紹介が必要だからインターンは1人ずつ30分後に本部長室へ」と言い、去っていくチェ・ジュン。
ヒョンジェは「どうなってる?」と小声でイ・ジュンに問いかけ、イ・ジュンは混乱のあまり固まってしまいます。

ヒョンジェに「出勤は大変だったろ」と言われ、「初日なのでまだ緊張してます」とこわばった表情で答えるイ・ジュン。「最初は同僚の名前や役職を覚えるのが仕事だ」と言うヒョンジェに、イ・ジュンは「初めての会社勤めだからうまく馴染めるか不安です」と吐露します。「本部長はアメリカから来たから、チームの雰囲気は堅苦しくないよ。アメリカ支社からうちのチームに来たんだ。系列会社の売り上げが伸び悩んでるから、有能な人を呼んだんだよ。本部長が来てチームは明るくなった。ジュンもすぐに慣れるはず」と励ましてくれるヒョンジェ。「いい人なんですね」と目を輝かせるイ・ジュンに、ヒョンジェは「ところで、なんで本部長と一緒に来たんだ?」と怪訝そうに尋ねます。タクシーに乗るつもりが…と経緯を説明しようとしていると、チェ・ジュンが現れ、「なぜか偶然イ・ジュンさんが世話になった」と補足します。
ヒョンジェから淹れたてのコーヒーをもらって去ろうとするチェ・ジュンですが、「本部長室で」と言われ、イ・ジュンは咽せてしまいます。イ・ジュンの慌ただしさが愛おしいヒョンジェ。

面接はどうだったかと話し合うインターン生たち。どうやらイ・ジュンが最後のようです。「本当に緊張したよ」「プロジェクトと結果で本採用されるか決まるんだって」「推薦で入ったから必ず正社員になれると思ってたのに…全員が不採用になるかも」「もしかしてコネ入社を隠すために他の人も採用したんじゃないか?」「ありえる。コネ入社といえば、イ・ジュンさんは本部長と出勤してきたからもしかして…」と他のインターン生たちはひそひそと噂話をします。そこにイ・ジュンが現れ、全員散り散りになりますが、そのうちの1人の女性が「コネ入社といえば私たち全員じゃない?全員が推薦で入ったから」と微笑みます。少し気が軽くなるイ・ジュン。

パソコンを開くと、シモン先輩から「今日が初出勤でしょ?会いたいな」と連絡が来ていました。

本部長の部屋に行くイ・ジュン。「楽に恩を返せるね。毎日会うから」と言われ、ぼうっとしてしまうと、「恩を返すというのは嘘だった?」と首を傾げられ、「いいえ!」と慌てて否定します。
チェ・ジュンはイ・ジュンの履歴書を見ながら、「新鮮で面白い」と言います。猫カフェでマネージャー業務をやっていたことについて問われ、「猫たちに餌をやってケアする業務も含まれます」と胸を張って答えます。

「香りがテーマのうちの商品に興味を持ったと?これについて詳しく説明を」とチェ・ジュンに言われ、「大事なことがある時や苦しんでいる時に、香りでアドバイスをくれた人がいます。それで香りがテーマの御社に興味を持ちました」と答えます。「どんな人?」と尋ねるチェ・ジュンは、どこか動揺しているようで、「ソン・ヒョンジェチーム長?」と探ってきます。「はい。彼には本当に感謝しています」と明るい表情でイ・ジュンが答えると、「彼が推薦書を書いてくれたんだってね」と言うと、「一つ聞いていいかな?」と前置きをして「ここからここまで何をしてた?」と履歴書の空白を指さします。言葉に詰まるチェ・ジュン。
チェ・ジュンはふっと笑うとイ・ジュンの目の前の机に座り、「久しぶり。元気だった?」と微笑みます。彼を見つめ、ハッと思い出すイ・ジュン。

「チェ・ジュン!あいつらからは逃げるかやり返せと言っただろ!やられてばかりでいいのか?俺が来られない時もある。毎日は一緒にいられない」と怒る幼いイ・ジュンに、「ジュンが来てくれるから平気だよ。ずっと隣にいてくれるんだろ?」と答える幼いチェ・ジュン。土管の中に隠れていたチェ・ジュンは、イ・ジュンを「ありがとう」と抱きしめます。「いい匂いがする」と言うイ・ジュンに、嬉しそうなチェ・ジュン。チェ・ジュンからはいつも優しくて暖かいいい香りがしたのです。

 

第2話 恋しい人

<あらすじ>
イ・ジュンはインターンとして入った会社の本部長が、幼馴染のチェ・ジュンだという事実に戸惑う。
オリエンテーションで、新商品のプロジェクトにインターンたちも参加することが伝えられる。
正社員になるためにも成果を出そうと意気込むインターンたち。

ずっとチェ・ジュンを公園で待っていたイ・ジュンは、なぜか元気がありません。両親が喧嘩をするのが辛いようです。チェ・ジュンは「今日はずっと一緒にいよう」と抱きしめて慰めては、シャボン玉で一緒に遊びます。
同じ名前が嬉しかった、お互いを「ジュン」と呼べるのが嬉しかった、一緒に過ごす時間が好きだった…だから習慣になった。チェ・ジュンを思い出すと恋しくなることが。寂しくて、忘れられなかった。イ・ジュンは思い出の公園で1人、ブランコを漕ぎながらそんなふうにチェ・ジュンのことを思い出していました。

チェ・ジュンが司会の新入社員オリエンテーションが始まりました。「Wコスメはグローバル企業を目指します。新たなビジョンを描く人材になってください」と言われるも、イ・ジュンはチェ・ジュンが本当に本部長なのかとそればかり気になってしまいます。
「皆さんの新商品アイデアに期待しています。代表も新商品に期待しています。期待に応えられるようベストを尽くしましょう。そのために、今までとは違う新しい形での業務を行います」と言うチェ・ジュン。
「データがない数値に対する感覚!市場に新たに登場した顧客層である、若者のニーズを把握する感覚です。そこで皆さんの力が必要です」と言った後、ヒョンジェに司会が移ります。
「Wコスメは新たな主要事業の一つとして、ヘアパフュームを準備しています。既存商品とは差別化したプレミアムラインとしてブランディングを進める予定です。試作品は完成し、デザインチームと一緒にパッケージを考案中です」とヒョンジェの説明を聞きながら、パッケージデザインもマーケティング部が行うのかと驚くイ・ジュン。
「この商品の一次企画を考えるのは皆さん、インターン生です」と言うヒョンジェにざわつくインターン生たち。「他の社員も一緒に取り組みますが、皆さんが貢献しなければ3ヶ月後に社員証を返してもらうことになります。まずは先輩方に挨拶を。先輩たちはベストを尽くして指導してください」。

拍手でその場は締めくくられたものの、イ・ジュンはまだ自分のデスクが本当には自分のものではないことにため息を吐きます。
その時、チェ・ジュンから「退勤後に時間は?」とチャットが入ります。イ・ジュンはお礼をしなければいけないことを思い出し、「時間はあるよ」と返します。「じゃああとで^o^」ですぐに返事が来たため、顔文字を使うなんてかわいいなあ、いや、顔文字がかわいいだけだけど!と1人で心の中で言い訳をしてしまいます。
続け様に、ヒョンジェから「オリエンテーションはどうだった?初めてだから大変だろ」とチャットがきます。「ヒョンジェさんのおかげで大丈夫だったよ。ありがとう」とすぐに返すと、ヒョンジェは返事を見た後、嬉しそうにハンカチを眺めます。

「お昼は歓迎会を兼ねてオフィスで一緒に食べましょう」と先輩の1人が言い出し、イ・ジュンはコーヒー係として全員分のコーヒーを持ってくることになりますが、ヒョンジェが「息抜きついでに一緒に行くよ」と助け舟を出してくれます。「おやつはどうする?」とヒョンジェが言うと、「私はケーキ!」「チーズケーキ!」「私も!」と次々に声が上がります。買ってきて欲しいものはメッセージでヒョンジェに伝えてもらうことにして、2人は会社の外のカフェへ買い出しに向かいます。

全員からのリクエスト通りに注文を読み上げるイ・ジュンですが、ヒョンジェは一旦それを制止し、すらすらとリクエストを言い上げます。驚くイ・ジュンに、「いつも同じだから覚えたんだ。昔の職業病かも」と笑うヒョンジェ。レシートはいらないと言ったイ・ジュンに、「法人カードで支払ったんだからもらわなきゃ。やっぱり新人だなあ。手が掛かるよ」とわざと嫌味を言うヒョンジェ。口を尖らせるイ・ジュンに「冗談…じゃなくて本心だけどな」と言い、煽ります。「でも僕は世渡り上手ですよ」と胸を張るイ・ジュンに、「昔からそうだったもんな」と笑うヒョンジェ。2人で商品を取りにいきながら、「まだ半人前だから、しばらくは面倒を見てください」と甘えるイ・ジュン。「見返りは?まさかただで助けろと?」と意地悪なヒョンジェに、「食べたいものはあります?」と上目遣いでイ・ジュンが尋ねます。「初任給でごちそうしてくれ」と言われ、「食べたいものを考えておいてください」と胸を張るイ・ジュン。いちゃつく2人を見かねたカフェ店員が思わず「お幸せに」と言ってしまい、気づいたヒョンジェはにやりとします。店員さんは「ありがとうございました」お言い直し、イ・ジュンだけが状況を分からずふくれています。

いざ歓迎会が会議室で開催されます。「これから3ヶ月は研修期間だ。仕事ができない人は必要ないから、この期間に一生懸命頑張るように」「私たちが丁寧に教えるから心配しないで」と先輩たちから言われ、インターン生の1人は「オリエンテーションで本部長が言ってた、貢献度が低い場合はクビになるって本当ですか?」と身を乗り出して尋ねます。そこにチェ・ジュンが現れ、空気がピリつきます。
「マーケティングで重要なのは信頼です。一度言ったことは必ず守ります」と言うチェ・ジュンに凍りつく一同ですが、イ・ジュンは「その言葉は裏を返せば、貢献度が高ければ必ず正社員になれるということですか?」と尋ね、「もちろんです」と返ってきたので「頑張ります!」と拳を握りしめます。意欲的なインターン生たちに先輩たちも嬉しそうです。

「本格的な新人教育は午後からだからそれまでは休憩を」と言うチェ・ジュンはイ・ジュンを見つめており、ヒョンジェは気になります。「プロジェクト業務はいつからですか?」と尋ねるヒョンジェに答えようとするチェ・ジュンですが、イ・ジュンの視線に気づくと「今日からです」と意気揚々と宣言します。「今日!?」とインターン生はざわつき、先輩たちは呆れたように笑い合います。「食べながらでも水を飲める。簡単でしょ?」と言って会議室を去っていくチェ・ジュン。

チェ・ジュンの後ろ姿を見ながら、昔はもっと柔らかい性格だったのに自分の思い違いだっただろうかと首を捻るイ・ジュン。18:00になり帰宅しようとする社員たちに、チェ・ジュンは「食事でも?」と誘ってきます。先輩社員の1人が「もちろんです!みんな行けるよね!?」と言ったせいで、全員参加の流れになってしまいました。イ・ジュンは、さっき僕と約束したのに…と内心微妙な気持ちです。18:30に店で集合しようと言い、チェ・ジュンは立ち去ります。「初日から会食なんてやめてほしい」「疲れてるのに」と文句を言う先輩社員とインターン生たち。

「別に期待してたわけじゃないけど、約束を破るのは良くないだろ!かなり久しぶりだな…結構変わった?そうでもない?テレビで見たとか?なぜ僕だと分かったんだろう…」とイ・ジュンが給湯室でぶつぶつひとりごとを言っていると、「分かるに決まってる」とチェ・ジュンが突然現れます。

驚きすぎて、持っていたコーヒーを自分のワイシャツにぶちまけてしまうイ・ジュン。「脱がないと」と言いながら自分のベストを脱ぎ始めるチェ・ジュンを、「なんでお前が脱ぐんだよ!アイスコーヒーだから火傷してないよ」と慌てて制止します。しかしチェ・ジュンが「会食まであと15分。俺は予備のシャツがある」と言うので、貸してもらうことに。しかしチェ・ジュンは意味深にイ・ジュンの体を眺め回すと、「サイズが合うかな?」とにやつきます。「細かいことを気にしすぎだとよく言われるだろ!僕はもう昔みたいに痩せてない」と言い返すと、「お前はかわいいとよく言われるだろ」と言われ、「それはよくファンから…」と言いかけて口をつぐみます。「早く脱げよ」とチェ・ジュンが急かすので、イ・ジュンは戸惑いながらも給湯室でもじもじとシャツを脱ぎ出します。

勢いよくベストを脱いだチェ・ジュンは、「身長以外は変わらないからすぐに分かった。会ってないから知らなかったけど、手が掛かるな。違うな。会ってない時も手が掛かりそうだと思ってた」と意地悪を言います。「悪かったな」とふてくされるイ・ジュンに、「謝ることじゃない。でも、俺はそれが好きだ」と真面目な顔で近づいてくるチェ・ジュン。「どういうこと?」と本気で問いかけるイ・ジュンに、チェ・ジュンは「手が掛かること」と言いながらネクタイに手をかけてきます。「好みが変わってるな」と言うイ・ジュンに、「いいじゃないか」と言いながらネクタイで自分の方へ引き寄せると、「俺の手垢がついて、俺の匂いもつく。自分のものって感じだ」と言いながらイ・ジュンのネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外そうとします。

イ・ジュンは慌てて彼の手を離させると、「こうやって会えたことだし、お礼をするから期待してて!」といきがります。「期待してがっかりするかも」「ありえない。お前の好みに合わせるから」と言い合う2人。「好き嫌いが激しいよ」と言うチェ・ジュンに、「じゃあどんなスタイルが好きなんだ?」と尋ねるイ・ジュン。「アメリカンスタイル?それならもっと脱がないと」とチェ・ジュンが言うと、「何を脱げと…!」とイ・ジュンはギョッとします。

自分が揶揄われていると思ったイ・ジュンは、「お前は変わったな。昔と性格が違う」と唇を尖らせます。「お前は昔と変わらない。気性が荒くなったけど、いまだに中身はふにゃふにゃだ」とチェ・ジュンは愛おしそうに言います。「人に向かってふにゃふにゃってなんだよ。あ、アメリカにいたからか!説明するのは難しい」とふてくされるイ・ジュンの腰を掴んで引き寄せると、「お前が教えてくれ」とチェ・ジュンはじっと見つめてきます。「なぜ僕が…」と目を泳がせるイ・ジュンに、「お礼をしてくれるんだろ」と追い詰めるチェ・ジュン。「これがアメリカンスタイルなの?」と笑ったイ・ジュンは、アイスコーヒーを拭いた後の紙を握らせて「これが”ぶよぶよ”」、もう片方の手で自分の頬を触らせて「これが”ふにゃふにゃ”」と言います。思わずイ・ジュンのうなじを掴んで引き寄せてしまうチェ・ジュン。「あ、アメリカンスタイルだな…」と言うイ・ジュンに、「”ぶにょぶにょ”は柔らかいこと、”ふにゃふにゃ”はいやらしいこお?」と尋ねてくるチェ・ジュンの視線からなぜか目を離せないイ・ジュン。

 

第3話 かちかちな人

<あらすじ>
仕事が終わり、みんなで食事をするマーケティングチームのメンバーたち。
そこで課長たちからチェ・ジュンが初日から成果を出していたという話を聞いてインターンたちは驚く。
イ・ジュンとソン・ヒョンジェが仲良くしている姿を見たチェ・ジュンは、いらいらして飲み過ぎてしまう。

「いやらしいとは…ちょっと違う気がする」と答えたイ・ジュンを離して頭を撫でるチェ・ジュン。撫でられた頭を触って、嫌な気分ではない自分に気づくイ・ジュン。

会食が始まり、ヒョンジェが「初出勤だったけど少しは慣れた?」とインターン生たちに尋ねます。「チーム長のおかげで慣れてきました」「僕はプロジェクトのことで頭がいっぱいで…」と話すインターン生たちに、「まだ初日だから焦らなくていい。初日から成果を出す新人なんて…」と言いますが、「初日から成果を出す新人はいたでしょう。今は電話中で席を外してる人!」と本部長を指差す先輩社員たち。

当時別部署にいた社員にも轟くような逸話で、午前中に渡された会社の広報資料を昼休みにリニューアルして教育担当者に渡したらしく、そのあとから本部長が作った資料に変わったのだそうです。さらに広告代理店のプレゼンよりも優れたアイデアを出して内部企画に変更になり、それが全部初日の出来事で、2日目からはさらに成果を上げていったのだそうです。

冗談かと絶句するインターン生たち。本部長があまりにも優れすぎているため、チームが足を引っ張っているように見せてしまい、少しでも仕事が遅いと目立つとぼやく先輩社員。
本部長が電話から戻ると、先輩社員が「イ・ジュンくんは本部長と名前が同じだから間違えちゃいそう」と言います。「名前は同じでも、本部長は骨の髄までビジネスマンで、イ・ジュンさんはテレビに出ていたアイドル…」と課長が言いかけ、イ・ジュンは彼の言葉を遮ろうと慌てて彼に酒を注ぎますが、慌てたせいで酒が溢れてしまいます。「処理して」と言われ酒を一気飲みするイ・ジュン。「酒に強いんだな」と嬉しそうな課長はもっと飲ませようとします。本部長に「ちょっと今日はペースが速いですよ」と諌められ、おとなしくなる課長。「やっぱり2人は全然違う。本部長はかちかちなタイプで、イ・ジュンさんはふにゃふにゃ?」と言う課長に同意する本部長。「僕もかちかちです!」と憤るイ・ジュンに、「私もそう思う。再出発するのは大変なことだから」と言う先輩社員。
「再出発?課長の再婚のことですか?」とヒョンジェが助け舟を出してくれたおかげで、イ・ジュンから話が逸らされました。ヒョンジェはイ・ジュンが無理していないか心配し、「トイレに行くついでにこれを飲んできな」とイ・ジュンの好きなチョコ牛乳をこっそり手渡します。それをじっと見つめるチェ・ジュンは一瞬笑みを浮かべますが、面白くなさそうです。

どんどん酒を煽るインターン生と先輩社員たち。「君が焼酎を飲むのを初めて見た」と言いながらヒョンジェに酒を注いでやるチェ・ジュン。ヒョンジェはすっかり酔っ払い、「新鮮な焼酎は”ふにゃふにゃ”です」とイ・ジュンのほっぺをつねります。その後意識を失い、ヒョンジェはイ・ジュンの肩に寄りかかります。運転代行を呼ばなきゃと携帯を操作するイ・ジュンの腕に「寒いよ」と巻きつくヒョンジェ。彼らを殺し屋のような目で見て、酒を煽るチェ・ジュン。

店を出たイ・ジュンを追うチェ・ジュン。二次会に行くのかと尋ねるチェ・ジュンに、イ・ジュンは「バスで家に帰ります。お先に失礼します」と頭を下げます。気をつけてと彼を見送りながら、「俺との約束は?」とつぶやくチェ・ジュン。

帰宅したイ・ジュンは、「初出勤を無事に終えたぞ…!」と言いながらベッドに倒れ込みます。母から「カニの醤油漬けを送ったから食べてね。昔みたいに食事を抜かないでよ」とチャットが届き、子供扱いするなよとぼやきます。「もう1ヶ月くらい経ったような気がする…」とつぶいた瞬間、「これ僕の服じゃなかった!」と思い出すいイ・ジュン。「においがついちゃったかな。洗って返さなきゃ…」と言いながら袖口を嗅ぐと、チェ・ジュンの良い香りがします。思わず顔を緩めたイ・ジュンは、「匂わないからこのまま返しても…」と思いかけますが、「恩には恩で返さないと」とシャツを手洗いし始めます。

「懐かしいな。練習生の頃はよく手洗いしてたから」とつぶやくイ・ジュン。深夜に突然家のチャイムが鳴り、もしや母の醤油漬けが届いたのではと喜び勇んでドアを開けると、チェ・ジュンが立っていました。驚くイ・ジュンに、「誰か確認もせずに開けるな」と注意するチェ・ジュン。「マネージャーにもよく言われた…」とつぶやきつつ、「連絡もせず何しにきたんだ?」と尋ねます。勝手に部屋に上がり込むチェ・ジュンに、「なぜうちの住所を?」と尋ねるイ・ジュン。チェ・ジュンは「今度は失わないように。逃がさないためにずっと見てたから。ソウル特別市…」と言うとイ・ジュンの肩に頭を埋めます。「こんなになるまで飲むなよ!」と困惑するイ・ジュンに、「酒に強いことは秘密だ。お前も秘密を知ってるから俺も秘密を教えようか?実は俺は…かなり酔ってる」と言うなりソファーに昏倒するチェ・ジュン。「寝るな!起きろよ!」と彼を叩くも、起きる気配がありません。ジャケットを脱がせ、ベストのボタンを外してやり、「韓国式スタイルだけど恩は返したぞ」と言うイ・ジュン。首元が苦しそうなチェ・ジュンを見て、ネクタイを緩めてボタンを外してやります。服を脱がせるべきなのか悩み、ワイシャツのボタンも外しますが、途中で我に帰り「これ以上はやめよう!」とブランケットをかけてやります。

「随分変わったな。背も伸びてかっこよくなった」とチェ・ジュンを見ながらつぶやくと、昔2人で遊んでいた時のことを思い出します。「飴を舐める?友達からもらったの。好きな人に飴をあげる日だって」と自分が飴を差し出すと、チェ・ジュンはいらないと突っぱねます。もう片方のポケットから「これは僕からジュンへのプレゼントだよ。お気に入りなんだ。僕が好きな人にあげる」と飴を取り出し、チェ・ジュンに渡すと、彼は「ありがとう。次は僕も用意するね」と微笑んでくれたのでした。

朝、目を覚ましたチェ・ジュンは、あたりを見回します。ブランケットの匂いを嗅ぎ、「この匂いを知ってる。帰巣本能」とつぶやきます。「この言葉を知ってる?住居侵入」と彼の前に立ちはだかるイ・ジュン。「俺の家に来られたのになぜ自分の家に帰れないんだ」と問い詰めると、「自分の家に帰れるなら酔ってない」と返され、「押しかけてきたのに図々しいのは常識はずれだけじゃなくてアメリカに住んでたからか?」と呆れます。「アメリカに対する偏見があるな」と言いつつ、イ・ジュンを自分の膝に座らせ、「アメリカスタイルだ」と言うチェ・ジュン。イ・ジュンの首筋の匂いを嗅ぐと、「シャンプーのいい香りだ。どこの製品だ?」と尋ねます。「僕は韓国人なんだぞ」と憤るも、尻の下にあるチェ・ジュンのあそこが「かちかち」なことに狼狽えるイ・ジュン。朝の生理現象だから仕方ないと思いつつも、「大きすぎないか?」「自然に立ち上がるにはどうしたら?」と焦ります。チェ・ジュンは「考えが顔に出てるぞ。このままじゃ2人とも困るから、こうしよう」と言うと、「手伝ってくれ、お前が」と言い出します。
「い、いつも誰かに頼んでるのか!?こういう生理現象が起こった時に…ひい!どんどん大きくなってる!」と衝撃を受けるイ・ジュンに、「俺も予想外だった」とチェ・ジュンは笑います。「お前が大きくなってもかわいいこと」と言われ、イ・ジュンは自分のアイドル時代のことを思い出します。

「こんにちは、Ze:usのイ・ジュンです」
「なぜアイドルになりたかったんですか?」
「アイドルとして成功した姿を必ず見せたい人がいるからです」
「それは誰?」
「秘密です」
イ・ジュンのインタビュー動画を見ながら、「それは誰だ?まだ会えてないのか?」とつぶやく謎の男。撮影が始まりますという声を聞き、彼はそちらに顔を向けます。

「メロン飴さんからの質問です。イ・ジュンさんの理想のタイプは?」
「いい香りがする人?暖かくて優しくて、その人だけから感じられる、一緒にいると心が和らぐ香りです」
「具体的ですね。初恋の人の話ですか?」
「秘密です」
イ・ジュンのインタビュー動画を見ながら思わず自分の服の匂いを嗅ぎ、笑ってしまうチェ・ジュン。

 

第4話 混乱させる人

<あらすじ>
チェ・ジュンがイ・ジュンと車で会社へ向かっている時、キム・ヨンを見つけたので乗せてあげることに。
ヨンが車から降りる時にチェ・ジュンの頬にキスするのを見てイ・ジュンは驚く。
企画書作りに苦戦するイ・ジュンは、夜遅くまで作業を続ける。

イ・ジュンは慌てて立ち上がると「大きいのはお前だ!」と恥ずかしそうに叫びます。「目を閉じててなぜ分かるんだ?」と不思議そうなチェ・ジュンに「もう知ってるから」と赤面するイ・ジュン。チェ・ジュンは「かわいい」とイ・ジュンの頭を撫でますが、イ・ジュンは気が気ではありません。

チェ・ジュンの車に乗せてもらい出勤するイ・ジュン。チェ・ジュンはまたもヨンを拾って会社に向かいます。ヨンはイ・ジュンをハト呼ばわりしますが、彼の正体が「チェ・ジュンがアメリカでよく”ジュン”と口ずさんでいたその人」だと分かって急に楽しそうにし始めます。「ジュンちゃん」と親しげに呼ぶヨンに困惑するイ・ジュンですが、ヨンは「せっかく会えて積もる話もあるだろうから」と会社より随分手前で下ろしてと頼みます。ヨンはチェ・ジュンの頬にキスして降りていき、イ・ジュンはそれを見て動揺してしまいます。

ぼーっとしているイ・ジュンに大丈夫かと声をかけるヒョンジェ。思わず水をこぼしてしまい、ヒョンジェは丁寧に手についた水を拭ってくれます。しかし、イ・ジュンの脳裏に浮かぶのは、なぜか水を滴らせてこちらをセクシーに見つめるチェ・ジュン。頭を振って必死で妄想を追い出します。
ヒョンジェは「まだ二日目で雑務も多いし大変だろ?でもすぐに慣れるから」とイ・ジュンを励まします。「今日は時間ある?」「人というのは生きてきた環境によって価値観が違うだろ?人は無意識のうちに偏見に囚われることがある。多様性が重視される社会だから」と言うヒョンジェに、「それにしたって久々に会った友達にあんなことを頼んだり、女性にキスさせたり、理解できないでしょ!」と憤るいイ・ジュン。「あんなこと」の内容を耳打ちされ、ヒョンジェは「クズだな!」と驚きます。「偏見は捨てられません。捨てられる偏見も多いけど、そこまで心は広くなれない。でも話したらすっきりしました。会社の前で待ち合わせします?」と身を乗り出すイ・ジュンに「約束があったのを忘れてた」と訂正した後、彼を見送るヒョンジェ。1人になると、「墓穴を掘った。一体誰なんだ?手を貸してと言って女とキスさせたやつは」と首を傾げます。その頃、チェ・ジュンは部屋で1人くしゃみをしていました。

ヨンからの電話に出るチェ・ジュン。風邪を引いたのかと心配するヨンですが、「ジュンちゃんに移さないでよ」と妙にイ・ジュンを気にします。「久しぶりに会っても気まずくないみたいね」と言う彼女に「変わったところもあるけれど、変わらないことも多い。…目、かな?」と嬉しそうに答えるチェ・ジュン。「婚約者として言うけど…」とヨンが続けようとしますが、課長が何か言いたげに入ってきます。

イ・ジュンは他のインターン生たちがプロジェクトに熱心に取り組んでいるのを見て、焦りを感じます。ドンヒョンが「PPTのテンプレートが再審バージョンの人は?」とチャットを送ってくると、ミヨンが「クラウド資料室にありますよ」と返します。ヨンソクが続け様に「エクセルのマクロはいくつ組めば?」と尋ねると、「資料が多いから使えるだけ使いました」と答えるミヨン。イ・ジュンはみんなが話している内容が少しも理解できませんが、どうにかくらいついていこうと奮起します。
しかしそこで課長や先輩社員たちからコーヒーを買ってくるように頼まれてしまいます。イ・ジュンが行けばポイントをおまけしてくれるかもと言われ、曖昧な笑顔を浮かべるイ・ジュン。
昨日課長に酒をついだりして媚を売っていた罰だと陰口を叩くヨンソクとドンヒョンに、「買い物に行ってくれた人にひどい陰口じゃない?」と釘を指すミヨン。出しゃばるとこじれるだけなのにと悪口を重ねるヨンソク。(ヨンソク、ドンヒョン、ミヨンは全員インターン生)

イ・ジュンは資料のコピーを頼まれます。コピー機の使い方が分からず、あたふたしているところをチェ・ジュンに見られてしまいます。チェ・ジュンが助けてくれたおかげで、どうにかコピーができました。

残業しているイ・ジュンを見つけ「手伝おうか?」と声をかけるチェ・ジュン。イ・ジュンは大丈夫だと胸を張り、チェ・ジュンは心配しつつも「あまり無理するなよ」と帰っていきます。
代わりにヒョンジェが来て、「甘いものでも食べて考えよう」とケーキを差し出してくれます。「僕の好きなケーキだ!好みをよく知ってますね」と嬉しそうなイ・ジュンに、「それだけ長い間一緒に過ごしてきたからね」と答えるヒョンジェ。口の端についたクリームをハンカチで拭われ、そのハンカチが自分が随分前にプレゼントしたものだと気づくイ・ジュン。今日のお礼にまたプレゼントする、今のものと交互に使ってと言うイ・ジュンにいい考えだと笑うヒョンジェ。
2人が楽しげにケーキを食べている後ろには、チェ・ジュンがケーキの箱を持って呆然と立っていました。ヒョンジェがまたイ・ジュンの口のクリームを拭う姿を見て、チェ・ジュンは無言で立ち去ります。

翌日、ミヨンはヨンソクから企画書を褒められます。
いよいよ企画会議が始まります。本部長も出席し、一次で合格した企画を確認するので、資料を用意するように言われます。会議の準備担当者のミヨンは先輩と一緒に準備することに。
ドンヒョンは自分の企画が落ちたことに凹んでいます。ヨンソクは「企画書で大事なのは内容でしょ。見栄えの良いものが選ばれると知ってたら僕もそうした」と虚勢を張ります。「ミヨンさんの企画は良かったですよ」とイ・ジュンが言うと、「君は企画書を出せもしなかったよね。書類を作るのは簡単なことじゃないから」とバカにするヨンソク。不合格だった企画書を「念のため。本部長の目に留まるかもしれないからね。諦めるのはまだ早いから」と持っていくドンヒョン。イ・ジュンはその言葉に励まされます。

会議室ではエージェンシーが「そんな金額でできると思います?これだけ?」と誰かがイ・ジュハ代理を詰めていました。会議が長引いているのを見て、入れない社員たち。本部長も参加する大事な会議だから、事情を話して部屋を譲ってもらおうか、それとも本部長室を使わせてもらおうか…と一同は悩みます。「本部長室なんて!本部長が近くにいると緊張するよ」とヨンソクが漏らすと、後ろから来たチェ・ジュンが「ヨンソクさんは一番遠くに座らせるよう」と言います。
チェ・ジュンは他の会議室が空いていないことを知ると、会議室に入り「すぐに終わらせてくる」と言います。会議の内容も知らないのにどうするんだろうと不安げな一同。

会議室内では、エージェンシーであるパク部長に挨拶したいという口実でチェ・ジュンが会議に参加します。「自分の利益だけを求められないので、互いの条件をすり合わせる過程が重要ですよね」と笑うパク部長。営業スマイルの本部長を見て恐ろしげなヨンソクに、「本部長はよく笑う人では?」と不思議がるイ・ジュン。「イケメンが光って見えるように、本部長はたまに笑った時のインパクトが大きいのよ」と説く先輩社員。
チェ・ジュンが「パク部長が担当になってから2年が経ちますね」と言うと、パク部長は「君は2年前も今も若い。君のチームもだ。だからか無理をよく言われます。うちが仲介しているモデルの中でも、うちと専属契約しているモデルはお金だけでは交渉できません。たとえばこの人、この人ももちろんそうです。その程度の予算では無理ですよ。仕事が詰まっていて予定は空けられません」と傲慢に言います。チェ・ジュンは「予算を変更する考えはないので、モデルの仲介に関する依頼は全て撤回します」と言い出します。パク部長は突然焦りだし、「いや、絶対に無理というわけではありませんよ!」と慌てます。「仕事が詰まっているのでは?別の仕事が入っているモデルをどうやって連れてくると?」と冷たく言い放つチェ・ジュン。パク部長は必死で「本部長と僕の2人でじっくりお話ししませんか?」と言いますが、チェ・ジュンは「パク部長のやり方はよく知っています。決まっている金額以上の手数料を取りますよね?」と言い放ち、「大金を使って大金を稼ぐより、マーケティングらしい仕事をしようかと。例えば自分たちでモデルを探して自分たちで良い広告を作る。そんなブランディングの成功事例を作るんです。時間の浪費はここまでにしましょう」とチェ・ジュンは言い放ちます。ため息をつくパク部長。
会議室から出るなり、パク部長は「僕と手を切ったら人気のモデルは使えませんよ!僕だから気難しいシモンにもコンタクトできる!あんな傲慢なやつと連絡が取れるとでも?」と大声でチェ・ジュンたちを威嚇します。

そこでイ・ジュンの携帯に電話がかかってきます。「なんだ?うるさいな?」というその声の主は、なんとシモンその人。「バリ島にいるのでは?」と動揺するパク部長を置いて、イ・ジュンは「バリ島にいるんですか?」と尋ねます。「イ・ジュンさんの会社はバリ島にあるの?」と逆に尋ねられ、「いいえ、江南にありますが…」と答えると、なんと会社にシモン本人が電話をしながら入ってきます。どよめく一同。

「シモンさんがなぜここに?」と震えるパク部長を無視して、「誰かさんと連絡がつかないから寄ってみた。ここで働いてるのか。イ・ジュンさんは意外と賢かったよね。声もいいし、香りも良かったかな」とシモンはサングラスを外してイ・ジュンに微笑みかけます。だんだん距離が近づいてくるシモンを制止すると、「僕の知り合いなんです!お騒がせしてすみません!」とイ・ジュンは慌てて空いた会議室に飛び込みます。自分の肩に思いきりぶつかったのも気づかないほど動揺するイ・ジュンに呆然とするチェ・ジュン。

 

第5話 距離を置く人

<あらすじ>
突然、トップモデルのシモンがWコスメに現れて驚く社員たち。
シモンが来たのはイ・ジュンに会うためだった。
課長から仕事を頼まれたイ・ジュンだが、やり方が分からず困っているとチェ・ジュンに呼び出される。

Ze:usが新人アイドルだった頃のことです。マネージャーのヒョンジェは撮影現場でイ・ジュンたち3人のメンバーを同じ事務所の先輩であるシモンに挨拶させます。ze:usに優しくしてくれと言うヒョンジェに、シモンは「僕の欲しいものはヒョンジェさんの給料じゃ買えないだろうけど」と軽口を叩きつつ了承します。

いざ撮影が始まると、イ・ジュンがうまくポーズを取れず「お前のせいで台無しだ」とカメラマンに激怒されます。シモンは謝るイ・ジュンの腰を抱くと、「ポーズも表情も俺の真似をすればいい。力を抜いて。声を出さずにカメラを見て。もたれた時は支えてくれ」とアドバイスします。

撮影後、ヒョンジェはイ・ジュンの体調を心配します。イ・ジュンは「薬を飲んで寝れば大丈夫です。メンバーが心配するので先に帰りますね」と言い、薬局で薬を買ってくると言うヒョンジェの優しさを「先輩を送っていかなきゃでしょ」と遮り、バスか地下鉄で帰ると笑顔で去ろうとします。それを遠くから聞いていたシモンは、「この近くで約束があるからついてこないで。もう帰っていい」と言い、イ・ジュンに向き直ります。感謝するイ・ジュンに、「無理に笑うな。体調管理もプロなら仕事のうちだ」と釘を刺し、帰っていきます。「シモンにかなり気に入られたな」と言うヒョンジェに、「怒られた気がしますが…」と不思議そうなイ・ジュン。

楽屋ではze:usの片方のメンバーがもう1人のメンバーに「シモンばかり見ていたな」と嫉妬をあらわにします。「かっこいいから。妬いてるの?」と笑うと、「お前が一番かっこいいよ」と頬にキスするメンバー。もう1人のメンバーは嬉しそうに頬を撫でて機嫌を直します。

「これでイ・ジュンさんは入社確定じゃ?」と言うヨンソクに、ミヨンは「イ・ジュンさんは無名じゃなかったわ。それにシモンさんはまだ契約が確定してない」と返します。「大企業に入れるならアイドルになればよかった」とぼやくヨンソクを横目に、ドンヒョンは「シモンはかなり気難しいらしいよ。媚を売る人が大嫌いなんだって。シモンと親しいなんてイ・ジュンさんはかなりやり手なのかも?柔らかい雰囲気だけどかなり真面目だからきっとそうだよ」と断定します。「正直やりづらいよ。バックに何かがついてる感じでさ。チーム長と本部長と何か関係がありそう」と言うヨンソクに、「そういえば初日から一緒に出勤してたな。でも本部長は面倒見がいいらしいから一緒に来ただけじゃ?」とにやけながら話すドンヒョンの後ろをヒョンジェが通っていきます。ヒョンジェに気づいたミヨンが咳払いをし、ドンヒョンが今更ながらに「”競合製品の分析”これは重要だ」などと話し始めます。

「先輩、今日お時間は?」と・イジュンが尋ねると、シモンは「ついにデートしてくれるの?」とふざけます。「僕が避けてたみたいな言い方しないで」と膨れるイ・ジュンに、「今日は少し寄っただけなんだ。君の顔を見られるかと思って」と微笑みます。「先輩の空いてる時間にまたお会いできますか?」とイ・ジュンが尋ねると、シモンはしばし悩み、「今の言葉はいつも俺が君に言ってたね。惚れた方が負けだ。日程を調整する。今度はちゃんと返信してくれよ」と念を押します。「はい!」とイ・ジュンが笑顔で返すとシモンは、「笑顔でときめかせるな」と笑い、イ・ジュンの頬をつまんで帰っていきます。

会議室からイ・ジュンが出ようとすると、ジュハが「もうあの人はイ・ジュンさんの知人じゃない。みんなの貴人です!」と、イ・ジュンの手を握って叫びます。救世主が近くにいたのねと大騒ぎする先輩たちに、「先輩にはモデルの件をまた今度話してみます」と遠慮がちに言いつつ、役に立てたことが嬉しくて微笑んでしまうイ・ジュン。

会議を終えたチェ・ジュンは、インターン生たちから資料を受け取ります。イ・ジュンも資料を渡して部屋を出ようとしますが、「何か言うことは?」と呼び止められてしまいます。チェ・ジュンは「そうですか」と言って怒ったように出て行ってしまい、イ・ジュンは首を傾げます。

課長に「これお願い」と紙の束を渡されるイ・ジュン。「ペーパーワークならチャートに内容を入力すれば?」と提案し、ヒョンジェが何か言おうとしますが、そこで本部長に部屋へ呼ばれてしまいます。
チェ・ジュンはノートパソコンをイ・ジュンの目の前に置くと、「今夜は帰れないぞ。俺と過ごすんだ。チャートを見ろ。マクロは使える?」と尋ねます。「マクロ?」とおうむ返しをするイ・ジュンに、「始めて。俺と徹夜したくなければ」と楽しそうに言うチェ・ジュン。

「同じ会社なのに全然話もできない」とぼやくチェ・ジュン。彼の脳裏には、ヒョンジェにケーキのおべんとうを拭ってもらう姿や、シモンとデートの約束をしているイ・ジュンの姿が浮かびます。「俺がいない間に変な虫も寄ってきた」と独り言を言いながら考え込みます。とある資料を見たチェ・ジュンは、キム課長を呼び出し、訂正してほしいと頼みます。訂正の内容は簡単なものですが時間がかかり、さらに課長は外出の用事があるのでした。チェ・ジュンは本日中にまとめてほしいからインターン生に頼んでくれと言い、イ・ジュンに任せることになったのでした。

本部長室でチェ・ジュンと向き合いながら作業をするイ・ジュン。メガネをかけて仕事をするチェ・ジュンを見ながら、「メガネ姿も似合うなあ。イケメンだから?」とぼんやり考えていました。
他部署との電話の後、いらだちを押さえつけるように「最初から上手くやれよ」とつぶやきながらネクタイを緩めるチェ・ジュンを見て、「その話し方だと別人みたい」と言うイ・ジュン。「昔の俺が好きみたいだな。よく知らないくせに」と意地悪に言うチェ・ジュンに、「君だってそうだろ。僕の過去を知らない」と返すイ・ジュン。
「そうだな。なぜシモンを知ってる?」と尋ねるチェ・ジュンに、「お前はなぜその歳で本部長なんだ?普通じゃない。実は社長の息子とか?」とイ・ジュンは矢継ぎ早に尋ねます。「うん」とあっさり認められ、どこまで完璧なんだよ…と敗北感を覚えるイ・ジュン。「俺の質問の番だ。シモンとの関係は?」と追求してくるチェ・ジュンに、「前にいた事務所の先輩だよ。アイドルだったんだ」とイ・ジュンは渋々返します。するとチェ・ジュンが吹き出したので、「嫌な感じだな!僕は歌もダンスも得意だ!僕に興味がないんだな」とイ・ジュンはふてくされます。チェ・ジュンは「いや、お前は俺にとって特別だ」と訂正します。「そんなふうに言われるとドキドキするだろ」と苦笑するイ・ジュンに、「じゃあ、お前は?」と尋ねるチェ・ジュン。「え?どういうこと?ドキドキしたかって?今?」と混乱する2人ですが、そこにヨンが「サプラーイズ!夜食よ!」と食べ物を持って現れます。「夜食なら自分で買いに行くよ」と動揺を隠せないチェ・ジュンに不機嫌そうなヨン。

残業しているヒョンジェに、シモンから「結局そばに置いたんだね。意外と幼稚だな」とチャットが入ります。ため息をつくと、ヒョンジェは「そうだな。俺は何をしているんだ」とつぶやきます。

本部長室でチキンを食べる3人。社員証もないのにどうやって会社に入ったのかと尋ねるイ・ジュンに、「お父さんがうちの理事なんだ。お母さんは有名な企業のCEOだし」とヨンを紹介します。「お金持ちなんだね」と驚くイ・ジュンですが、ヨンは「お金は食べられないから多くても意味がないわ」とチャーミングに答えます。ヨンの口元についたタレを拭いてやるチェ・ジュン。
ヨンは初めて会った時にイ・ジュンがハトのふりを、チェ・ジュンが熊のふりをしたのが面白かったと言います。チェ・ジュンは誰が何を頼んでも「OK」と言うのよと、ヨンは説明します。
「2人はお互いをよく知っているんですね」と拗ねたように言うイ・ジュンに、「妬いちゃったの?大きいチキンをあげるわね」と食べさせてやるヨン。妬いてないと言いつつチキンを頬張るイ・ジュンにヨンは大喜び。「かわいい人ね。会いたかったでしょ」とヨンに耳打ちされて、チェ・ジュンは微笑みます。「どうして笑うだけなの?恋にでも落ちた?」と言うヨンに、イ・ジュンを見つめながら真面目に「そうかも」と答えるチェ・ジュン。今度はチェ・ジュンがヨンに耳打ちしますが、イ・ジュンはそれを見ながら(誰とでも距離が近いな。本心なのか聞かなくて良かった)と内心思っていました。

ヨンは満腹になったからか、本部長室で寝てしまいました。
仕事をほとんど終え、「徹夜を免れたのは本部長のおかげかな」と言うイ・ジュンを前に、完全に仕事を終えるチェ・ジュン。「僕はまだやることがあるから先に帰って。この後新商品の企画も考えたいし」とイ・ジュンは言いますが、「待つよ。その間、質疑応答を」とチェ・ジュンは答えます。

「いつ韓国に?」「2年前だ」「2年前!?なのにもう本部長なのか!?」「アメリカ支社で働いてたんだ」「すごいな、アメリカに行ったのも後継者教育のためとか?まさかあそこで寝てる人は小さい頃に決められた婚約者?」とイ・ジュンが驚くと、チェ・ジュンは動揺し、「ところどころ違うところはあるが…アメリカに行ったのは母さんのためだ」と言うので、イ・ジュンはヨンを見て「じゃああの人は婚約者?」と尋ねると、チェ・ジュンは頷きます。「どうりで仲がいいと思ったよ」と声を震わせるイ・ジュンに、チェ・ジュンは何か言おうとしますが、「僕も仕事が終わった!もうすぐ終電の時間だ」とわざとらしく時計を見て、イ・ジュンはさっさと帰宅の準備を始めます。チェ・ジュンは車で送ると言いますが、「その人を送ってあげてよ」とヨンを顎で指します。ちょうどヨンが目を覚まし、その時にはイ・ジュンは帰った後でした。

イ・ジュンは1人で帰りながら、「思わせぶりだな!大事なことを言わないから勘違いするだろ…」とぶつぶつ文句を言っていました。後ろから全速力で追いかけて肩を掴まれ、「地下鉄で帰るって…!」と言おうとすると、走ってきたのはヒョンジェでした。「こんな遅くまで仕事を?」と不思議そうなイ・ジュンに、「今日は仕事が多くて。お前もかなり遅かったな」と案じるように言うヒョンジェ。「改名しようかな。だって、同じ”ジュン”なのに全然違う。僕は劣ってるように感じる。僕はデビューしてからCMにも出られなかった。あっちは僕と同い年なのに既に本部長になっていて優秀だし…」と落ち込むイ・ジュンに、「優秀な1人以外はみんな劣ってると?愛らしい人がいたとして、その人以外は醜いわけじゃない」と諭すヒョンジェ。「でも本部長は客観的に見て優れてます!お金、家柄、名誉、実力とか…」と落ち込むイ・ジュンに、ヒョンジェは「愛らしいことも客観的に評価できるかも。その人を愛する人が世の中に何人いるのかで」と言います。「ロマンチックですね。それこそ客観的じゃないですよ。自分を愛する人が何人いるのかなんて分からないから。こっそり片思いしてる人だってたくさんいます」と下を向くイ・ジュンに、「そうだな。そんな人は、かなり多いよな」と同意しながらイ・ジュンを愛しそうに見つめるヒョンジェ。

帰宅したイ・ジュンは、「婚約者がいるのはチェ・ジュンのせいじゃない」と言い、彼のワイシャツの袖を嗅いで「香りもいい」と言ってしまった自分を嫌悪します。ヘアパフュームはこんな香りがいいなと思ってしまい、「誰かこのシャツをどこかに持って行ってくれ…」と思わず叫んでしまいます。

その時、シモンから電話が入ります。「明日、会社の近くに行くんだ。一緒にランチを食べよう」と言うので、「先輩はサラダしか食べないでしょ」とイ・ジュンは笑います。
「新商品のモデルを探してるの?だから俺に連絡してきたんだな。いいぞ、利用すればいい。その代わり明日のランチは一緒に」と言われ、「ぜひ!」とイ・ジュンは大喜びで答えます。

電話が終わりそうになった時、玄関のチャイムが鳴ります。「ジュン、俺だ」という声は明らかにチェ・ジュンのものです。居留守を使おうかと思いますが、「声が聞こえたからいるのは分かってる!何を考えてるのかは分からないがとりあえず開けてくれ」と言われ、渋々開けてやるイ・ジュン。
「こんな時間に何の用?」と尋ねると、チェ・ジュンは苦し紛れに「シャツを取りに」と言います。「これだよ」とシャツを渡して返そうとするイ・ジュンに、「本当にシャツを取りに来たと?」と詰め寄るチェ・ジュン。
「イ・ジュン、俺と恋愛しよう。実は俺…」とチェ・ジュンが言うと、イ・ジュンは呆れたようにため息を吐きます。「そんな奴だとは思わなかった。これは良くない。これからは、これくらいの距離を保ってください、本部長!」とチェ・ジュンを突き放すと、イ・ジュンは冷たく自宅のドアを閉めます。「お、俺は振られたのか?」と呆然とするチェ・ジュン。

Wコスメに入社する前のことです。仕事を終えたシモンを車で送ろうとしたヒョンジェは、シモンに「会社を辞めるんだって?」と問い詰められます。「俺に黙って辞めるなんてあんまりだ」と感情的に言うシモンに、「どんな状況か知ってるんだろ。もう俺がいなくても平気だろ?」と穏やかに言うヒョンジェ。「2人とも辞めたら俺は?イ・ジュンが大切?」というシモンの質問には答えず、「お前を送ってからやることがあるんだ」と言い、シモンは「もういい」と諦めたように返します。

 

第6話 近づいてくる人

<あらすじ>
イ・ジュンと一緒に食事をするためにWコスメにやって来たシモン。
やけに仲がいい2人を見てチェ・ジュンは嫉妬する。
イ・ジュンは新商品のモデルを依頼したいとシモンに話す。

ジュハは「見栄えはあまり良くないんですが、本部長の言うとおり文だけを読んでみると興味深かったです。面白そうですね」、ヒョンジェは「ジェンダーレスをキーワードにしては?誰の企画書かを調べてブラッシュアップを」とチェ・ジュンに提案します。

「調子はどう?」「いいよ」「よかった」と英語で会話するシモンとモデルたちを案内するジュハ。シモンはイ・ジュンのいるフロアに来ると「ハニー」と彼を呼び出します。まだランチには早すぎる10:15です。「まだサラダを買っていません」と戸惑うイ・ジュンに、「時計が壊れてたみたい。サラダは代わりに買ってきた」とにっこりと笑顔を作るシモン。シモンに肩を抱かれて出ていくイ・ジュン。
チェ・ジュンがヒョンジェに「”ハニー”と言っていた。あいつらの関係は?」と尋ねると、「見ての通り、元同僚です」と淡々と答えます。

ちまちまとサラダを食べるイ・ジュンを見つめるシモン。「サラダを食べるのにも手間をかけるんだな」と言われ、「才能のある人とは違って、丁寧にやらないと失敗しちゃうんです」と困ったように答えるイ・ジュン。「僕に才能がないという話なら散々言われてきたので聞きたくないです」と言う彼に、「鈍感だな」と言いながらイ・ジュンがフォークで突き刺したサラダを食べるシモン。「怒られてます?」と不安がるイ・ジュンに、「いや、愛されてるんだ」とシモンは笑います。
「才能がないと言われるかと思った?」とシモンが逆に尋ねると、「僕が傷つくからですか?」とイ・ジュンは不安げに言います。「いや、僕が傷つくからだよ。やっぱり鈍感だね。こういう時は、”僕が悪かったから付き合おう”と言うべきだ」とアドバイスするシモン。
「”付き合おう”とそんな簡単に言うんですか!?」「おっ、先輩に反抗するのか?興奮してきたな」「僕は間違ってません」「過剰反応してるね。告白された?」「え!?いいえ…」と、シモンに図星を突かれてあたふたするイ・ジュン。「ランチではなく朝食ですね」と時計を見ながらイ・ジュンが言うと、「ランチじゃないからまた会わないといけないね」とシモンは楽しげに言います。「先輩は忙しいでしょ」と呆れたようにイ・ジュンは言いますが、「忙しいけど、君に利用されるために来た」と言われ、どんな顔をしたら良いか分かりません。

ヒョンジェはシモン宛に「帰る前に会おう」とチャットを送ります。イ・ジュンは改めてシモンに向き直り、「モデルの件を検討してくださってありがとうございます」と感謝します。「イ・ジュンさんに会えるチャンスだから逃せないよ。仕事で深く関わりたかったけど、機会がなかった」とイ・ジュンの頬を撫でるシモンに、「それは僕が無名だったから…」と言うと、いきなり頬をつねられます。「無名?誰に言われたんだ?謝らなくていいよ。そんなこと言う人が悪い。とにかく久々に一緒に仕事ができて嬉しいよ」と笑顔を絶やさないシモン。「詳しく説明していないのに引き受けてくださるんですか?」と不安気なイ・ジュンに、「歌わせたりしないでしょ?」と返すシモン。「歌わせるかも」とイ・ジュンがふざけると、シモンは笑った後、「君の頼みなら何でもやる」と微笑みます。
イ・ジュンは早速仕事の概要を説明します。「1番の香りは濃くて持続力も高いです。2番は男性よりも女性に合うようなほのかな香りです」。イ・ジュンの説明している顔をじっと見つめながら、シモンは「いまだにかわいい」とつぶやきます。あっけに取られるイ・ジュンに、もう一度聞き直すシモン。「集中して聞いてください!」と言いつつも楽しそうなイ・ジュン。

ヒョンジェに呼び出されたシモン。「なぜ呼び出したの?」と尋ねるシモンに、「元気だった?」とヒョンジェは微笑みます。しかし、シモンは「その作り笑いは俺には通用しない。用件は何?撮影があって忙しいんだ」とびしりと断言します。表情を消したヒョンジェが「静かに来られないのか?」と忠告すると、「存在感があるから目立っちゃうんだよ」と楽しげに言うシモン。「お前のせいでイ・ジュンが悪く言われてる」とヒョンジェが言うと、「誰が言うんだ?しかも俺のせいで?ありえないよ」とシモンは憤ります。ヒョンジェは「ありえるよ。いつも目立ちすぎだ」と苦言を呈し、シモンは「嫌な感じだな」と返します。ヒョンジェは言いたいことは言ったというように、「忙しいなら早く行け」とシモンを追い出そうとします。「いつもお前はそうだな。言うことだけ言って、連絡は無視する。いつからそうだった?」と怒るシモンに、「仕事上の関係だろ。常に、いつでも」と愛想笑いを浮かべるヒョンジェ。呆れるシモン。「知ってた?イ・ジュンより5年も長く一緒に仕事をしてた。それなのに仕事上の関係?寂しいことを言うね。長い付き合いなのに」と問い詰めるシモンに、「俺が?お前に?時間の長さが重要なのか?」と冷たく突き放すヒョンジェ。「いけすかない人だとみんなに知ってほしい」とシモンは言うと、「もう呼び出さないで。連絡もしないでよ。電話をかけてきても出ないよ!ほんとに出ないからな!…冷たい人だな、むかつく」と念を押して帰っていきます。シモンの後ろ姿を見ながら、思わずヒョンジェは「まだ子供だな」と笑ってしまいます。

黙々と仕事をするチェ・ジュン。ジュハは本部長室に入ってくると、「シモンさんのモデルの件は前向きな返事だったので契約しました。イ・ジュンさんのおかげです!知名度はトップ俳優レベルなので、新商品はヒットしそうです」と興奮する彼女に、「順調そうでよかった。日程が決まったら報告を。イ・ジュンさんのお手柄だ。新人のケアを頼みます」とチェ・ジュンは改まって返します。すぐに印鑑を押すほど親しいのか…と1人思い悩みます。

コーヒー休憩をしているヒョンジェの前に、イ・ジュンがぴょこんと現れます。「給料でプレゼントすると言いましたよね。遅くなりましたが…」ときれいにラッピングされた箱を差し出すイ・ジュン。「僕が前にあげたハンカチを大事に使ってくれてますよね。それが気になって…」と言うイ・ジュンに、「君がくれたものだから捨てられなくて」と笑うヒョンジェ。「大切に使ってくれて嬉しいです。だから、新しいものを」と言うイ・ジュン。ラッピングを開けると、中には素敵なハンカチが入っていました。ハンカチには香りがたきしめてあり、「ヒョンジェさんの雰囲気に合うと思ったんです。招待状に香りをつけているのを見て、プレゼントにも良さそうだなと…。それも大事に使ってくださいね。きっと何年も使いそうだから。また僕が買わないと」と言っていると、そこにチェ・ジュンが現れます。近寄ってきたチェ・ジュンと明らかに距離を置くイ・ジュン。「これ、貰っていきますね」と、イ・ジュンはヒョンジェの飲みかけのコーヒーを持っていってしまいます。「飲みかけだぞ」とヒョンジェが制止しましたが、「今更そんなこと気にしませんよ」と唇を尖らせ、去っていってしまいます。「コーヒーを飲むほど疲れているんだな」と独り言を言うヒョンジェの近くに寄って、「似合いますね、そのハンカチ。ダサいので」と棘のある言葉を吐くチェ・ジュン。ヒョンジェは「喧嘩でも?」と尋ねますが、チェ・ジュンは「俺が?誰と?」としらばっくれます。

イ・ジュンが会議室でぼうっとしていると、ヨンが突然隣席に座ってきます。驚くイ・ジュンに、「呼び出されたの。ジュンちゃんが私に連絡をくれないから、会いにきた!」と朗らかに言う彼女。「なぜ連絡をくれないの?」と不満そうな彼女に、「連絡先を知らないから」とイ・ジュンが答えると、「なら聞いてよ!薄情な人ね」と怒られてしまいます。
「今日だけで2回目ですね…」というイ・ジュンのつぶやきを聞き逃さなかったヨンは、「会社が辛い?チェ・ジュンが悪いのよ。自分が優秀だからって容赦ないでしょ。あなたは悪くないわ。悪いのはジュンさんよ。ジュンさんはたまに抜けてるから」と容赦なくチェ・ジュンを攻撃するヨン。「婚約者に容赦ないですね」とイ・ジュンが笑うと、ヨンは「婚約のこと知ってたの?」と目を丸くします。「本部長に聞きました」とイ・ジュンが言うと、ヨンは言葉を遮って「家同士が約束しただけなのよ!」と慌てます。「今日は婚約者に会いに?」「いいえ、あなたに会いに。気まずくなったのはジュンさんのせいでしょ。強引すぎるのよね。何かにハマるとそれしか見えないの。理解してあげるしかない」「ヨンさんも頭が痛いですね」と、ヨンに同情するイ・ジュン。「そうねえ…最近私の周りのじれったい人たちのせいで頭が痛くて死にそう。なぜ昔と変わったことを受け入れないの?新しい関係を築けばいい!違う?そう思わない?」とヨンに詰め寄られ、「そう思います」とイ・ジュンは答えてしまいます。「チャンスを逃したら取り返しがつかない。違う?違わないでしょ?私はいつでも味方だからね。知ってるでしょ?」と言いたいことを言うと、ヨンは満足そうにします。

イ・ジュンが会議室から自分のデスクへ戻ると「さっき見た?社長が本部長と一緒にどこかへ消えた」とドンヒョンがミヨンに話しかけます。「きれいな女性が本部長と腕を組んでたわ」と言うミヨンに、「噂では本部長の婚約者らしいよ。だから来てたんだよ」と言うドンヒョン。「本部長が急にアメリカから来てのは系列会社の売り上げが伸び悩んでるからだと聞いたけど、それが解決したらアメリカに帰るんだろうね」と言うヨンソク。
「短期間滞在する予定で来たのに、やることが多くて長引いてるとか。全部噂だけどね」と遠くでつぶやく先輩社員。「もしかして…結婚するんじゃ?状況的にそうじゃない?」と言うミヨン。「その話は結構前から出てたので」と言いながら、インターン生たちの噂話を面白そうに聞くジュハ。「社長と婚約者と一緒に会うってことは、話がついてるんじゃ?」と笑うインターン生たちに、「うちの新人たちは情報を得るのが早いね」とキム課長が揶揄うと、インターン生たちは散り散りになります。イ・ジュンは席を立つと、「アメリカに行っちゃうくせに…」と階段で1人落ち込みます。「俺と恋愛しよう、なんてひどい奴…」とイ・ジュンはチェ・ジュンの言葉を反芻して暗くなります。

とぼとぼと歩くイ・ジュンの肩を後ろから抱きしめるヒョンジェ。「朝からシモンと会って大変だっただろ」と労られ、「それだけじゃなくて…今日は忙しかったので」と弱音を吐きます。「ビールを奢ろうと思ったけど、別日がいいか?」と尋ねられたので、「飲みたい気分なのでいきましょう」とイ・ジュンは快諾します。

車でハンドルに頭を預けながらぼうっとするチェ・ジュン。「本当に恋愛下手なんだから!私たちに対する誤解をちゃんと解いてよ!逃げ回らずに!本当にじれったい!」と怒るヨンにため息で返すと、「あっちが逃げてるんだ。何も知らないくせに…。やっぱり腹が立つ!」と言った瞬間、車の前にヒョンジェとイ・ジュンが連れ立って現れます。
チェ・ジュンはクラクションを鳴らし、2人の足を止めさせます。なぜか3人で食事をすることになりますが、イ・ジュンが2人のために水を注ごうとするとこぼしてしまい、ヒョンジェが「またか」と苦笑しながら、イ・ジュンにプレゼントされてハンカチで彼の手を丁寧に拭いてやります。
「2人はスキンシップが激しいんですね。今はマネージャーじゃないのにそこまでする必要が?子供じゃあるまいし」と嫌味に言うチェ・ジュンに、ヒョンジェは「世話を焼くことが習慣になっていて。ジュンを担当していましたし」と笑顔で返します。「本部長、嫌な言い方をしますね!これ食べますか?”出ていけ(ナガセキ)この野郎(ナガセキ)”ちゃんぽんです!」とちゃんぽんをよそおうとするので、ヒョンジェは思わず笑ってしまいます。「美味しそうですね、よそってもらえますか?」と喧嘩を買うチェ・ジュン。
イ・ジュンはちゃんぽんをよそうと、「目上の方から」とヒョンジェに渡します。「俺が邪魔みたいですね。2人で話でもあったのかな」と言うチェ・ジュンに、「そうでしたが、お気になさらず」と牽制するヒョンジェ。酒を煽るチェ・ジュン。

突然「どのくらい酒は飲めますか?」と尋ねてくるチェ・ジュン。酒豪のチェ・ジュンに負け始めるヒョンジェ。「いつから好きでした?」と直球で尋ねられ、「4〜5年前?正確にはわからない。気づいたら好きだった」とヒョンジェは呂律の回らない舌で答えます。
「それなら俺はチーム長の3倍、いや4倍かな」と笑いますが、「時間の長さで勝負を?」とヒョンジェは不満の声をあげます。「どうしても勝ちたくて」と言うチェ・ジュンに、「そうですね、イ・ジュンが一番辛い時にそばにいられただけですごくありがたいです」とヒョンジェは愛想笑いをします。「チーム長は憎たらしいですね」と喧嘩腰のチェ・ジュンに、「お前ほどじゃない」とぼやくヒョンジェ。チェ・ジュンが怒って席を立とうとした瞬間、「イ・ジュンだ!」とヒョンジェが後ろを指差したため、チェ・ジュンは意識が逸れます。

2人の険悪な雰囲気を感じ取ったイ・ジュンはヒョンジェの隣に座ります。ヒョンジェは甘えるようにイ・ジュンの肩に頭を擦り付け、チェ・ジュンは酒を流し込みます。イ・ジュンの心配をよそにヒョンジェは1人でタクシーに乗って帰ろうとしますが、逆にイ・ジュンの方が帰れるかと心配されてしまいます。
「どうやって帰るんだ?車は会社だろ」と言うイ・ジュンに、「心配してくれるのか。ちょっと嬉しいよ」と喜ぶチェ・ジュン。しかし、「ヨンさんには連絡した?」と問われ、「なぜヨンに知らせる必要があるんだ?」と本気で不思議そうな顔をします。「結婚する相手だからだよ!連絡しないと心配するだろ」と困惑するイ・ジュンに、「待て、俺が結婚すると言ったか?」とイ・ジュンが制止します。「婚約者なんだから当然結婚するだろ…」と面食らうイ・ジュンに、「婚約しただけだよ。それだけだ」と言うチェ・ジュン。「お前を見送るよ」とチェ・ジュンが言うと、イ・ジュンは「歩いて帰る」と返します。「じゃあ俺も酔い覚ましに歩こうかな」とチェ・ジュンが言うのです、イ・ジュンは「好きにしろ」と突き放します。しかし、チェ・ジュンは家まで着いてきます。

「帰らないのか?」とイ・ジュンは冷たく言いますが、チェ・ジュンは「説明することがたくさんある。ヨンとは結婚しない。親たちが決めたことだし、婚約していれば見合いをせずに済むから…ヨンも分かってる。恋人ができたら破棄をする予定だ」と言います。「何を言ってるんだ?」と困惑するイ・ジュンに、チェ・ジュンはため息を吐きます。「ヨンは恋人じゃない」。「だから何?」と冷たい反応のイ・ジュンに面食らうチェ・ジュン。「お前が誤解してるから…」と言っても、「誤解してると何か問題が?2人は婚約してるけど、結婚はしない。なぜそれを僕に?どうでもいい」とイ・ジュンは吐き捨てて部屋の奥へと進んでいきます。
チェ・ジュンは彼を追い、「俺の気持ちが分からない?」と縋ります。「分かったら、何かが変わる?」と冷たい態度を崩さないイ・ジュンに、「変わろうと努力してるんだ!」と激昂するチェ・ジュン。「これがお前の努力?努力しても全てがうまくいくわけじゃない。何がしたいんだ?」とイ・ジュンは逆にチェ・ジュンに詰め寄ります。「お前こそ何がしたいんだ?話も聞かずに逃げてたのはお前だ。俺を弄んで楽しいのか?」と言うチェ・ジュンは思わずイ・ジュンにキスしてしまいます。「消えろ」と言った後、「お前が好きだ」と告白するイ・ジュン。

 

第7話 本心を伝える人

<あらすじ>
イ・ジュンに誤解されたくないチェ・ジュンは、婚約者のことなどを正直に話してイ・ジュンに好きだと告白する。
ヘアパフュームの広告に関する会議をするマーケティングチームのメンバーたち。
動画などの資料を準備してきたイ・ジュンのコンセプトが採用される。

「アメリカに戻るんだろ。説明は必要ない」とむくれるイ・ジュンに、チェ・ジュンは「ちょっと待ってくれ…俺とお前が好きだ」と改めて告白します。「いなくなるなら言うな」とイ・ジュンは言いますが、チェ・ジュンは構わず「ジュン、好きだ」と告白します。殴られたいのかと怒るイ・ジュンに、「アメリカに行くとも、結婚するとも言ってない。ちゃんと話していなくて悪かった。俺の言葉以外は信じるな。これから全部説明するよ。時間をくれ」と頼むチェ・ジュン。「俺を理解してるなんて全部嘘だ。残された人はすごくつらい」と涙目で見上げてくるイ・ジュンに、チェ・ジュンは「分かるよ。俺も常に1人だったから。俺の親は息子よりも仕事の方が大事だった。成人して一人暮らしを始めたけど、料理ができなくて即席ラーメンばかり食べてた。ラーメンは得意だ。…座って話そうか?」とチェ・ジュンが言うと、イ・ジュンは無言で彼に抱きつきます。

イ・ジュンがベッドで目を覚ますと、チェ・ジュンから「昨日のことは覚えてるよな?」とチャットが入っていました。頭を抱えるイ・ジュン。重い足取りで出社すると、チェ・ジュンが待ち構えており「一緒に来てくれ。最終試作品が届いたんだ。一緒にテストをして意見を聞かせてほしい」と言ってきます。「僕より先輩たちの方が…。それに頼まれた仕事があって…」と逃げようとしますが、「イ・ジュンさんの企画では?その仕事の期限は月末では?付いてきて」と強引に命じられてしまいます。

「この3つがブラインドテストをクリアした。番号がついてるから、香りとパッケージが合ってるか見てくれ。企画に参加した人の意見を聞きたい」と言うチェ・ジュンを横目に、「昨日のことは何ともないのか…」とつぶやくイ・ジュン。「お前は?俺を避けてるだろ」と問われ、「僕も努力してることがあるんだ」と返します。「それを教えてくれたら、俺も努力してるからお前を手伝えるかも」と言いながら、1番だ、とイ・ジュン香水を手首に振りかけるチェ・ジュン。「爽やかだな。シャワーした後みたい」と香水の感想を伝えた後、「お前に手伝えることはないよ」と俯くイ・ジュン。「そうか、残念だな。俺がお前を手伝って、お前も俺を手伝う。ウィンウィンの関係になりたい」と言うチェ・ジュンに、「僕に手伝えることがあるの?」と顔を上げるイ・ジュン。「お前に愛されたい。大事にされたいし、頼りにされたい。昔のように仲良くなりたいから…」と言うチェ・ジュンの言葉を、「ここは会社だから、仕事の話をしよう!」とイ・ジュンはさえぎります。「何を言われると思った?…好きだ。好きだ、ジュン」と迫ってくるチェ・ジュンに動揺するイ・ジュン。チェ・ジュンは「アメリカに連れて行かれて、離島に行った気分だった。毎日怖くて孤独だった」と打ち明けます。イ・ジュンは「昨日はあんなこと言ったけど、説明しなくていいよ」と気遣うように言います。「説明したいんだ。でも、お前に嫌がられそうで言えなかった」と申し訳なさそうなチェ・ジュンに、「言わなくちゃわからないだろ。どこへ行ったのか、どれだけ遠くへ行ったのか、どんな家柄なのか、婚約者がいるのか、言わないと分からない」と頬を膨らませます。「ごめん」と素直に謝るチェ・ジュンに微笑むと、イ・ジュンは「もう分かったから避けたりしないよ。少し時間がほしい。待ってて」と言ってチェ・ジュンの頭を撫でます。2人で仕事の続きをしながら、チェ・ジュンは愛おしそうにイ・ジュンを見つめます。

仕事に勤しむ同僚たち。「30分後にヘアパフュームの広告に関する会議を行います」とヒョンジェが号令をかけ、ジュハを連れて部屋から出ていきます。ジュハはドンヒョンに部屋の準備を頼みますが、ドンヒョンはミヨンにすぐさま駆け寄り「どうしよう。アイデアが思いつかなかった」と不安げに相談します。「自由に意見を出すだけだから、気負わずに話せばいいのよ」と返すミヨンですが、ドンヒョンは浮かない顔です。

会議室に移動し、チェ・ジュンが「資料を受け取りましたね。マーケティングプランについて話し合います。まずは広告から。考えてきましたよね?」と全員を見回しますが、ドンヒョンは下を向きます。ジュハに話が振られ、「新たに発売するヘアパフュームはシャワー後の気分を連想させるすっきり爽やかな香りの製品です。この製品で最も目を引くのはパッケージです」と香水のようなパッケージをプロジェクターで映し出します。「香水とエッセンスのいいとこどりだな!」と嬉しそうなキム課長。「クオリティーは高いですね。それでは皆さんの意見を聞きたいです」とチェ・ジュンが全員を見回します。
「オイルベースの製品なので、ゴージャスな雰囲気が合うかと。高級ホテルでの1日とか。ホテルでの滞在を楽しむことがトレンドなので」と提案する女性社員に、「ターゲットは2〜30代ですが、流行を意識し過ぎるとあまり人々の記憶に残らないかもしれません」と言うヒョンジェ。
インターン生に話が振られ、ヨンソクは「清涼感といえば青、青といえば海ですよね。海を背景にリゾートのコンセプトは…」と言いますが、ジュハから「ありきたりなのでメリットがないかと。そのコンセプトでは他社製品とも差別化ができません」と突っ込まれてしまいます。ドンヒョンも「すでに言われてしまったので」と消極的です。
ジュハに「イ・ジュンさん、何を持ってるの?資料を持ってきたのなら見せてください」と背中を押され、イ・ジュンは発表し始めます。

「一瞬でイメージを変えて強烈な印象を残すもの、それが香りだと思います。僕が考えたコンセプトは”無意識のうちに引き込まれる瞬間”です。今から7秒の動画をお見せします」とシモンがこちらを一瞬見つめる動画を見せます。「いいですね、こっそり社内恋愛をしてるみたい」と言う女性社員。「日常の中で独占したいその人の全て、10秒だけでもドキドキする瞬間です。例えば動画のように仕事中に目があった瞬間、自分だけに見せる笑顔、そんなコンセプトです」と発表し終えるイ・ジュン。「短時間で人を惹きつけられるので、いいコンセプトだと思います」と評価するヒョンジェ。「指導した人がいいから」と笑う女性社員。「少し改良すればいいものになるかと」と言うキム課長。インターン生たちも頷きます。「皆さん同意してるようなのでそのコンセプトで決定を。ソンチーム長とイ代理がブラッシュアップして、撮影チームに内容を伝えてください」とチェ・ジュンが会議を締めます。

「昼には何を食べる?お疲れ様、ご馳走するよ」と微笑みかけてくれるヒョンジェに、嬉しそうに頷くイ・ジュン。「この辺では有名な店だけど口にあったかな?」と食後に尋ねてくる彼に、「ヒョンジェさんが教えてくれるお店はどこも美味しいです」と微笑みます。その笑顔を見て、ヒョンジェは嫌な予感を覚えます。何か言いかけますが、チェ・ジュンからイ・ジュンに電話がかかってきます。話の途中だからと無視するイ・ジュンですが、今度はキム課長から電話がかかってきたのですぐに電話に出ます。ヒョンジェが言いかけるたびに邪魔が入り、「飲み物を買って帰ろうか」と彼は微笑むも、イ・ジュンが飲み物をもらいに行く間に、ひっそりと落ち込みます。

ヨンソクは「実力もないくせに動画を見せてでしゃばってたんだよ。ここは上司も見る目がない。若くもないのにトレンドとか言って…こんな会社に入るために勉強したんじゃない」と電話の相手に愚痴っていると、キム課長がその全てを聞いてしまいます。キム課長は「少しだけいいかな?いくら気に入らなくても会社は結局、集団生活なんだ。隠し事はできないんだよ。結局は巡り巡って誰かに知られてしまう。成果を出すことも大事だが、会社が望むのは優れた人じゃなく誠実な人だ。時間が経てばみんな同じような実力になるんだから。ヨンソクさん、残り少ないけど変化に期待してるよ」と笑いかけます。

先輩社員たちはデスクに集まって、インターン生の話をしています。「新人たちが成果をあげそうね」と言う女性社員に、「これがうまくいけば正社員に…でも失敗すればクビに…」と落ち込むミヨン。「今日の撮影はうまくいくはずだよ!」と励ますドンヒョン。「ヨンソクさんも撮影を見にいきたいでしょ?」と女性社員に言われるも、キム課長から笑顔で肩を叩かれ、「僕は他の業務をサポートします」と愛想笑いを浮かべます。
「下に車が来ているから行こう」とチェ・ジュンが呼びに来たので従うインターン生たち。イ・ジュンは、ヒョンジェが同行しないことに違和感を覚えます。
「外出先から直接現場に行くそうよ」と言われ、納得するイ・ジュン。ジュハがインターン生たちを率いてチェ・ジュンの元へと向かいます。

現場に着くと、チェ・ジュンが監督に挨拶をします。「毎日仕事ばかりで…」とぼやきつつ、「エージェントの話聞きましたよ」と同情する監督。「引き受けてくださって感謝してます」とチェ・ジュンが言うと、「新人たちがすごく頑張ってますね。コンセプト会議は苦労しましたが楽しかったです。ただ、企画書がかなり細かかったので、シモンさんが受け入れてくれるかどうか…」と監督は難色を示します。悪くいえば気分屋、良くいえば感覚派のシモン。感覚は優れていますが…とシモンを見やる監督。

「最後のチェックだけお願いね」とジュハに頼まれるインターン生たち。シモンに確認する書類を渡されるイ・ジュン。

イ・ジュンはシモンの楽屋に入ると、「渋滞してましたよね」と世間話をしようとしますが、「俺のメッセージをまた無視したね」と怒られます。「いつも夜中なのでタイミングが掴めなくて。返信が遅過ぎると失礼ですし…」と困ったように言うイ・ジュンに、「わざとだよ」と笑うシモン。「返信が欲しくないってことですか?」とイ・ジュンが尋ねると、「違うよ。真夜中にやり取りしたいんだ。プライベートな感じで」と笑います。戸惑うイ・ジュンは、「内容の追加はないですが、説明を分かりやすくしました。では必要なことがあれば…」と書類を渡してその場を辞そうとしますが、突然シモンに壁へと追い詰められてしまいます。「撮影後は何を?」と聞かれたので、「同僚たちと夕飯を食べます」と答えると、「俺と食べようよ。二次会はデザート、三次会はバー、四次会は俺の家。最高のコースでしょ?」と笑いかけられます。「僕たちの会食に来るんですか?」と不思議そうなイ・ジュンに、「会食なの?その後に夜食を?」と尋ねるシモン。「夜食にサラダはちょっと…」とイ・ジュンが渋るので、シモンは「じゃあサラダじゃなくてラーメンを作るよ」と甘い声で言います。「家は同じ方向ですか?」とイ・ジュンが言うと、「たぶんね。俺の家に来たいの?」とはぐらかすシモン。イ・ジュンが戸惑っていると、チェ・ジュンが「そろそろ撮影が始まります」と楽屋に入ってきます。2人は挨拶をしあいますが、どこか険悪なムード。イ・ジュンが2人を引き離すと、「じゃあ話の続きはあとでね。逃げても無駄だから」とシモンに言われてしまいます。

撮影が始まりましたが、シモンのポーズとコンセプトが合いません。ジュハと相談し、イ・ジュンが改めてコンセプトを伝え直すことに。「どんな感じに?」と怒りを仄めかせるシモンに、イ・ジュンは「コンセプトは”自分だけが知っている彼氏の魅力””日常の中で自分だけが感じられる瞬間”なんです。今のシモンさんは少し近寄りがたい感じです」とダメ出しします。「イ・ジュンさんの考える彼氏がどんな感じか知りたい」とシモンが言うと、チェ・ジュンが「少し休憩を」と2人の間に割って入ります。シモンはイ・ジュンの腕を取り、「俺と話を」と言いますが、チェ・ジュンはそれを遮り「部下は連れて行きます」とイ・ジュンを連れ去ります。ため息をつくシモン。

チェ・ジュンは「雰囲気が良くないし、進行も遅い」とイ・ジュンにダメ出しをします。「僕のせいだ」と言うイ・ジュンに「いや、モデルのせいだ。今更キャンセルもできないし」と言うと、「簡単に触るなよ。シモンのものじゃないのに…」と、シモンが握っていたイ・ジュンの腕を何度もさすります。「じゃあ、お前のものか?」と笑うイ・ジュンに、「くれるなら」と笑顔を見せるチェ・ジュン。
「でも、監督の言うことも間違ってない。いい写真が撮れたらコンセプトを変えることもある。でもお前のイメージだともっといい作品になるんだろ?…だけどさっきの説明じゃ誰も理解できない。もう少し具体的なイメージは?」と尋ねるにチェ・ジュンに、イ・ジュンは口ごもりながらも「お前だ」と言います。「お前をイメージしたなんてみんなに言えないよ」と照れてその場を去るイ・ジュンに、「かわいいな…」と思わず笑ってしまうチェ・ジュン。

シモンが楽屋でイメージに悩んでいると、外から「いいね!確かにこれだね!」と明るい監督の声が聞こえます。何事かとシモンが外に出ると、そこには監督に撮られるチェ・ジュンの姿が。「イメージを掴みやすくするために本部長が撮影して見せてくれると…」と説明するスタッフ。「このまま使っても良さそうだ」と絶賛する監督。「イ・ジュンさんは説明が上手だ。彼氏のコンセプトを」と挑戦的にシモンに言うチェ・ジュン。シモンは受けて立つというように鼻で笑います。

 

第8話 好きな人

<あらすじ>
シモンの撮影が無事に終わり、ヘアパフュームの広告が完成する。
社内の人たちからも好評で喜ぶイ・ジュン。そしてインターンの期間が終わり、イ・ジュンは正社員として採用されることになる。
チェ・ジュンと2人でお祝いしようとしていると、そこにキム・ヨンが現れる。

シモンの楽屋に着いたヒョンジェは「新人だから不慣れだろ」と同情するように言います。「味方をしないの?」と意外そうなシモンに、「不慣れなのは事実だろ。イ・ジュンが裏方の仕事をするのは初めてだから」と笑います。「初めてだから俺に我慢しろと言いたいの?」と言うシモンに、「いや、怒りたいなら怒ればいい。お前は常にいい仕事をしてた。今でもそうだ。仕事に関してはプロフェッショナルだろ。かなりの負けず嫌いだし」と言うヒョンジェ。「当然だろ。やるからには結果を出す!」と奮起するシモン。改めて撮影し直したシモンはまさに「彼氏」そのもので、ヒョンジェはそれを見ながら満足げに微笑みます。

後日、ジュハはチェ・ジュンが仮のモデルをした時の写真を印刷して持ってきます。「デビューできますよ」と褒めるヒョンジェの隣で、「素敵ですよね!?本部長を説得して広告を変更しようかと。シモンだけでなく本部長バージョンも作りたくて。これで次の広告を作っては?」と前のめりに言います。ヒョンジェは「いつもよりシモンさんには気合が入っていました。本部長のおかげです」と感謝を述べます。チェ・ジュンは、「どうするかはイ・ジュンさんに聞いて。これは彼のものだから。あ、いや、アイデアを出したのは彼だから」と言い直します。
ヒョンジェは「オープンな性格だとは知りませんでした」と言い、チェ・ジュンは「他にも知らないことはたくさんあるかと」も意味深に返します。チェ・ジュンは写真の一枚を改めて見て、「良く撮れてる」と笑顔になります。

出社したイ・ジュンは、突然キム課長に「イマジネーションがいいね。テレビ業界にいつから目の付け所が違う!」と褒められます。ミヨンからも「見直したわ。最高」と言われ嬉しそうなイ・ジュン。そこにチェ・ジュンが合流します。キム課長は「新商品の広告は公開前なのに社内で大好評です!」と大喜びします。「皆さんのおかげです。製品から広告までいいものができました」と部下たちに感謝を述べるチェ・ジュン。女性社員は「イ・ジュンさん、見直したわ。今回の立役者ね」と褒めちぎり、「本部長、記念に会食をしませわか?」と提案します。「そういえば、インターンは残り1週間ですね。送別会を兼ねて会食を」と言うチェ・ジュン。「どこで会食を?」とうきうきと尋ねるイ・ジュンに、「何が食べたい?」と返します。

居酒屋に来た一同。「インターンの皆さん、3ヶ月間お疲れ様でした。今日は楽しんでください。乾杯!」と酒を干します。キム課長は「イ・ジュンさん、飲んで飲んで。よく頑張ってくれた」と酒を注いでくれます。「イ・ジュンさんに対して優しくなりましたね」と言う女性社員に「もうお別れだから当然だ。みんな仲間だし」と返す課長。「細かいことは気にせずに!インターンの教育、お疲れ様」と女性社員にも酒を注ぎます。「みんな頑張ってくれて嬉しかったわ」と彼女が言うと、ミヨンが「先輩方!」と突然声をあげます。「3ヶ月間、ありがとうございました。勉強になったし、楽しかったです。この言葉を必ず伝えたかったんです」と微笑みます。ドンヒョンも「先輩たちと働くことができてとても幸せでした」と感謝します。そこでヒョンジェが「まだ数日残ってるから、明日会った時にはずかしいかも。2人とも大丈夫?」と突っ込みます。気恥ずかしそうなミヨンとドンヒョン。「仕事の後に食べるとおいしいですね」と盛り上がる同僚たちを楽しそうに見つめるイ・ジュン。そんなイ・ジュンを見つめるチェ・ジュン。ヒョンジェもイ・ジュンを見つめながら幸せそうに笑います。

飲み会後、店の前でヒョンジェはイ・ジュンに呼び止められます。「話があるんだろ。何?」と尋ねるヒョンジェに、イ・ジュンは「感謝してます。初めてのことばかりでしたが、隣で助けてくれたので楽しかったです」と伝えます。「ジュンが頑張ったからだよ。全部お前の実力だ」と褒めるヒョンジェ。「みんなが助けてくれたからですよ。僕の実力だけじゃないってことはわかってます」と言うにイ・ジュンに、ヒョンジェは「成長したな。からかうのが難しくなる。残念だ」と笑います。

「実は僕…」と切り出すイ・ジュンの言葉を遮り、ヒョンジェは「俺はいつでもお前にとっていい人として隣にいたいんだ。それだけでいい」と笑いかけます。「ヒョンジェさんは大切な人だと伝えたかったんです」と言うイ・ジュンの頭を撫でるヒョンジェ。「長い付き合いだから全部分かってるよ。マネージャーというのは、誰かを見つめる仕事なんだ。見守りながらハラハラしたり、笑ったり、一緒に喜んだり、親のような気持ちだよ。子育てはしてないけど」と言うヒョンジェに、「僕を育てたでしょ」と胸を張るイ・ジュン。「そうだな。それなら…もう1人いる。これからに期待してるよ」と言うヒョンジェに、「いつもありがとう。もっと頑張ります!」と微笑むイ・ジュン。

会食が終わり、また明日とみんな散り散りに帰って行きます。残されたチェ・ジュン、ヒョンジェ、イ・ジュンの3人。ヒョンジェが「タクシーか?」とイ・ジュンに尋ねると、「まだ時間が早いからバスで帰ります」と答えます。「自分で帰れるよな。…イ・ジュン、今日は正直に話してくれてありがとう。また明日」と微笑み、チェ・ジュンに会釈をして1人帰って行きます。

不貞腐れたような表情のチェ・ジュンに吹き出すイ・ジュン。「その顔は何?」と言われ、「何がだよ」と拗ねるチェ・ジュン。どこかへ行こうとするチェ・ジュンを呼び止めるイ・ジュン。「決まってるでしょう」と言うチェ・ジュンに、「二次会?」と顔を輝かせる。イ・ジュン。しかし「家」と言われ、がっかりしたような顔をします。それを見たチェ・ジュンは1人で家に帰ろうとしますが、イ・ジュンは「お前と一緒に行くよ。俺の家に」と微笑みかけます。チェ・ジュンの腕を取ると、楽しげに歩き出すイ・ジュン。

家に着くなり、服を脱がせたいながら激しくキスをする2人。服を脱がせる手を止めさせて「煽ったくせに」にと言われ、「それはお前だろ」と返すイ・ジュン。

後日、Wコスメから「正社員への転換おめでとうございます」とチャットが届きます。イ・ジュンは早速シモンに「先輩のおかげです。ありがとうございます」と連絡していると、チェ・ジュンが抱きついてきます。「誰に連絡してるんだよ」と言うなり、隠そうとするイ・ジュンから携帯を取り上げて意地悪をするチェ・ジュン。

イ・ジュンは出社しながら、インスタグラムに出した新商品の広告への反応を見てにやついていました。「ときめく広告だわ」「私の彼氏を見つけた」「シモンとコンセプトが合ってる」「この香水はどこで買える?」など、殺到するリプライに喜びが止まりません。

ミヨンとドンヒョンも正社員になれたようで、イ・ジュンは「売り上げが良かったらしい」と2人と一緒に盛り上がります。

ベンチでいちゃつくチェ・ジュンとイ・ジュン。マフラーをつけてやるついでにイ・ジュンの額をこづくチェ・ジュン。「見過ぎだ」と言うと、「お前こそ」と返されます。目の前に手を翳して遮っても、「俺のものだからいいだろ」と言う始末です。そこにヨンが現れます。2人の間に座ると、「正社員になったからお祝いをするんでしょ?なぜ私を呼ばないの」とぷりぷりと怒ります。「実績を上げたからお祝いするんです」とイ・ジュンが真面目に訂正すると、「どちらにせよお祝いでしょ!よかったわね」とヨンは笑います。しかしチェ・ジュンは「お前は抜きだ。俺たち以外は誰も招待してない。俺が話したっけ?いや、スパイがいるる」といじわるを言います。ヨンは「私からのプレゼントよ」とおしゃれな袋ごと渡してくれ、イ・ジュンは大喜びします。ヨンは「まさかプレゼントを貰ってないの?本当に男って気が利かないわねえ。ジュンさんが嫌になったら私はどう?似てる部分が多いのよ?名前がハングルで1文字だから呼びやすいでしょ。それに娘は私1人だから小姑もいないし…」と売り込み始めます。それを聞きかねたチェ・ジュンは、ヨンの前で強引にイ・ジュンにキスします。「話し続ける意味がある?」とヨンに尋ねるチェ・ジュン。ヨンは一瞬絶句すると、改めてプレゼントに感謝するイ・ジュンに「大切にせずじゃんじゃん使って。それに”さん”をつけずにタメ口で話して」と頼みます。イ・ジュンは中身もわからないまま、「じゃんじゃん使うね。ヨン、ありがとう」と照れたように言います。「中に何が入ってるか分からないのにじゃんじゃん使うって…かわいいわね!私が連れて帰りたい!」と独り言を言いつつ、ヨンは帰って行きます。
「寒いだろ。風邪ひくぞ」とまたイ・ジュンのマフラーを丁寧に結び直してやるチェ・ジュン。

シモンは広告の写真を見ながら、「よく撮れてる」と独り言を言います。が、「思い出すと腹が立つ!」と言うなり、ヒョンジェに電話をします。「広告の件は貸しだからな。責任を取れ。脇役みたいで腹が立つ。あんたが負けん気を刺激したせいだ」と言うシモンに、「どうして?仕事ができると褒めただけだろ。広告はいい出来だった」と笑うヒョンジェ。「振られたと宣伝してる気分だ!辛いんだよ!」とわがままを言うシモンに、「お前が振られたと記念に酒でも飲むか?」とヒョンジェは誘います。「振られたのは俺だけ?」と意地悪を言うシモンに、ヒョンジェは「飲みたくないなら切るぞ」とあっさり電話を切ろうとします。「どこで飲むの?」「俺の家?」「ついに招待してくれるの!?」「嫌ならいい」「早く住所を教えて」と、シモンはヒョンジェの家で飲むことに。
しかし家とは別の場所で待ち合わせをし、「お前の好きな店が近いからそこに行こうかと」と言うヒョンジェに、「あの店?俺じゃなくてあんたが好きなんだろ」と笑うシモン。「お前はよく行きたがってたじゃないか」と不思議そうにヒョンジェが言うと、「鈍感だな。あんたのために行ってたんだ。俺は焼酎よりワイン派だ」とシモンは笑います。「じゃあ家に行こうか」とヒョンジェが言うと、「せっかくだから寄って行こうぜ。あんた好きなんだろ」と歩き出そうとするシモン。「じゃあ二次会は家で。シモンが好きなワインを用意しておいた」と掲げてみせるヒョンジェに、「俺が好きなワインを飲んでるの?」とシモンは不思議がります。「5年も経てば好みが似てくるんだ」と言うヒョンジェに、「ワインに給料を注ぎ込んでるの?」と訝しげなシモン。「人の趣味に口を出すな」とヒョンジェが呆れると、シモンは「ちょっとは優しくしろよ」とふくれます。「というか、さっきからなんでタメ口なんだ?それだから俺はジュンにだけ優しくするんだ」と言うヒョンジェに、「もういい、急に優しくされても気持ち悪いからな」と突き放すシモン。「じゃあ一次会はシモンのおごりで」と言うと、「振られた者同士で思いきり飲もう」と2人は肩を組んで歩き出します。

家で2人きりにも関わらず、携帯に夢中なイ・ジュン。チェ・ジュンは飴を口に含むと、「飴は好きか?」と言い、口移しします。「俺はこの飴が一番好きだ」ととろけそうな笑顔で言うチェ・ジュンに、「なんで?」と尋ねるイ・ジュン。「覚えてないのか?子供の頃、お前がくれたんと言われ、「そうだっけ?」と気まずげなイ・ジュン。チェ・ジュンは機嫌を損ねて「お前にこの飴を舐める資格はない」と飴を奪い返しますが、イ・ジュンはチェ・ジュンを引き止めると、何度もバードキスをして彼の機嫌を直します。

チェ・ジュンに抱きしめられて眠っていたイ・ジュンは、遅刻寸前なことに焦ります。「キスしてくれたら起きる」とふざけるチェ・ジュンを諌めつつ、何度もキスしてやるイ・ジュン。
出社すると、2人はジュハから「2人は同じシャンプーを?香りが似てるわ」と指摘されます。「イ・ジュンさんがおすすめを教えてくれたんですよ」とフォローするチェ・ジュン。「あの2人はかなり仲良くなりましたね」とジュハがヒョンジェに言うと、ヒョンジェは「イ・ジュンさんが慣れてきてよかった」と当たり障りのない回答をします。

以前とは比べ物にならないほど、近くのカフェでスムーズに飲み物を注文するイ・ジュン。カフェの店員もどことなく嬉しそうです。

女性社員から会議の用意はできたか尋ねられるミヨン。キム課長に頼まれた資料を渡すイ・ジュン。ヒョンジェに企画書の確認をお願いするドンヒョン。「会議は10分後に4階の会議室で行います」と言って出ていくチェ・ジュンとジュハ。

会議室では「ヘアパフュームの新商品で大きな成果をあげたので、次のプロジェクトに多くの人が期待しています。その期待に答える準備はできていますよね?」とチェ・ジュンが部下たちを鼓舞します。「次もブラインドテスト方式で?」と尋ねる女性社員に、「当然です。全社員にチャンスを与えるつもりです。面白いでしょ?スケールも大きくなるし、新たなアイデアも増える」と答えるチェ・ジュン。ヒョンジェは「新商品のコンペはうちのチームで進行を?」と恐る恐る尋ね、頷くチェ・ジュンにため息を返します。
ドンヒョンは「では僕たちもコンペに参加を?」と尋ね、頷くチェ・ジュンを見て、ミヨンは「ただでさえ忙しいのに…」とぼやきます。
「食べながらでも水は飲める。簡単でしょ?」と笑うチェ・ジュンに、乾いた笑いを返す一同。
ジュハはいち早く「コンペの準備をするので先に戻ります」と席を立ちます。次々と席を立つ一同。その場にチェ・ジュンとイ・ジュンが残されます。イ・ジュンは呆れたというそぶりで席を立ち、チェ・ジュンは不思議そうに肩をすくめます。

ロケバスの中で、シモンは「誕生日でもどうせやることなんてない」と携帯を片手にぼやいていました。運転席に乗り込んできたのはヒョンジェですが、シモンは気づいていません。「誕生日だからと出かけるのは面倒だ。もう家に帰るよ」とシモンが言うと、「家に行けばいい?誕生日に1人は寂しいだろ」とヒョンジェが振り向きます。「何をしてるの?遊んでくれるの?またマネージャーを?」と矢継ぎ早に尋ねるシモンに、「お前の家に行くぞ」とだけ言って、シモンにきれいにラッピングされた誕生日ケーキを渡します。「最高だ」と嬉しそうに言うシモン。

帰宅したイ・ジュンがヨンのプレゼントを開けると、なんと中にはコンドームが。慌てて蓋を閉じるイ・ジュンをめざとく見つけるチェ・ジュン。「隠されたら気になるだろ。昔の写真か?元彼の写真か?」と箱を開けようとして、あまりにもイ・ジュンか隠すのでチェ・ジュンは戸惑います。「違うよ。お前が初恋なんだから」と安心させると、イ・ジュンは「これは僕のものだけど僕のものでもなくて…」と箱を抱えてもじもじと言います。

「ところで、俺に返すものがあるだろ?いつ返すんだ?助けてもらった恩を返してくれるんだろ」と言うチェ・ジュンに、「何か欲しいものでもあるのか?」と尋ねる言う・ジュン。
チェ・ジュンは「じゃあ、それ」と箱を指差すと、ワイシャツのボタンを外しながら「俺の望む方法で返してほしい」と誘い、言う・ジュンはこくんと頷きます。甘くキスを重ねる2人。
イ・ジュンはチェ・ジュンの襟を掴むとベッドに引き倒し、2人は深くキスをします。チェ・ジュンは素早く箱の中からコンドームを取り出すと、キスを再開します。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

チェ・ジュンとイ・ジュン、2人とも同じジュンという名前ですが、全く境遇は異なります。外見も正反対。そんな2人が惹かれ合うー!!最高です!!
特に、チェ・ジュンの胸板と二の腕の分厚さ!なのに腰はきゅっとくびれていて、脚が長い!マッチョっぷりが最高です!💪✨
顔も彫刻のように整っていて、まるで漫画の中から飛び出してきたみたい😭💕
対して、イ・ジュンは華奢で色白、まんまるな大きな瞳がいかにも受け!という感じで最高です。とはいえなよなよしたところはなく、結構大胆なところ(自分からキスを仕掛けたり、煽ったり💕)もあり、そこがギャップ萌えでした☺️💕

小錦あや
小錦あや

もっと長尺で見せてください!!と懇願したくなるドラマでした。面白かった!!
総受けにも関わらず、うまく当て馬たちの感情をハピエンに向かわせつつ、メインカプのハピエンも確約するというありがたい仕様でした🙏✨
しかし、とにかく出演者の顔がいいし、演技も上手い。さすが韓国の作品だなと感動しました。俳優さんの層が厚い…。韓国BLドラマをもっと見たいと、一層沼にハマるきっかけをくれる作品です🕳️✨

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

ヒョンジェさん…あまりにもいい兄貴分すぎて最後までガチ恋が止まりませんでした😭「俺はいつでもお前にとっていい人として隣にいたいんだ。それだけでいい」って…無欲すぎる!「優秀な1人以外はみんな劣ってると?愛らしい人がいたとして、その人以外は醜いわけじゃない」って言葉も良かったな。ヒョンジェさんの言葉たちは、確実にイ・ジュンの心の中で宝石みたいに光ってますよ…😭✨
シモンとカップルになるのかな?お幸せに…💕

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