「アマプラ同時上映会」第136弾!
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今回観るのは、1971年のアルゼンチンで12人以上を殺害した連続殺人事件の犯人である少年をモデルに、スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めて描いたクライムドラマ「永遠に僕のもの」。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
世にも美しい連続強盗殺人犯 のお話。
<あらすじ>
1971年のブエノスアイレスー思春期を迎えたカルリートスは、子どもの頃から他人が持っている物を無性に欲しがる性格だった自分の天職が、窃盗であることに気づいてしまう。
新しく入った学校で出会ったラモンという青年にたちまち魅了されたカルリートスは、ラモンの気をひくためにこれ見よがしな対応を取り、2人はいとも簡単に殺人を犯してしまう。
次第にカルリートスとラモンの蛮行はエスカレートし、事態は連続殺人へと発展していく。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 執着と憎悪がない混ぜになった愛を見せつけられたい💥
- 美少年の狂人を堪能したい🔪
- シリアスになりすぎないサスペンスものが見たい😨
ネタバレ感想
1971年、ブエノスアイレスの豪邸近くを喫煙しながら歩く悪魔のように美しい少年・カルリートス、17歳。彼はあっさりと塀を越え、勝手に住居侵入・勝手に酒を飲みながら室内を歩き回ります。ダンスをしてふざけるカルリートス。
質素な生活を送る平凡な両親はカルリートスの奔放さを心配しますが、彼は窃盗したものも「友達から借りた」などと平然と嘘をつく生活を送っていました。
カルリートスの父は息子に勉強してほしいと思い、新しく入った学校で頑張ってくれと頼みます。
カルリートスは前の学校の同級生であり恋人のマリソルと世間話をします。その最中、カルリートスは盗んだネックレスを母のものだと言いプレゼントします。
カルリートスは転校先でラモンという名の不良青年に一目で魅了され、執着するようになります。実験中に突然バーナーで髪を炙ってきたりと意味不明な行動をするカルリートスに困惑するラモン。
翌日、カルリートスは盗んだ高価なライターをラモンにプレゼントします。ラモンは堂々と窃盗したと言うカルリートスを気に入り、両親に彼を紹介します。
ラモンの父親・ホセは銃の試し撃ちをさせてやるとカルリートスに銃を握らせ本当に撃たせます。興奮するカルリートス。
日常的に盗みをやっていると誇らしげに言うカルリートス。銃を撃つ快感を得た彼は警備の薄い銃砲店から銃を盗もうとホセを誘います。
その晩、早速大量の銃を銃砲店から盗み出すカルリートスとホセたち。ホセはカルリートスの働きを誉めますが、計画と違うことをするなと怒られます。
ホセは刑務所に入るのはもう懲り懲りだ、息子のお前が刑務所に行けば俺は玉を切られるとホセはラモンに口酸っぱく告げます。ラモンはカルリートスは自分の言うことなら聞くから問題ないと顔をこわばらせて返します。
後日、ラモンは、カルリートスはカルロス・ブラン、ラモンはロベルト・サンチェスという架空の名義を使って盗みを働いていこうと告げます。
カルリートスは盗んだ銃を誰に売ったのかとラモンに尋ねますが、余計なことは聞くなと忠告されます。
ラモンは新たな標的について話し始めます。サン・イシドロで一人暮らしの引きこもり老人を襲おうというのです。
番犬はいないから堂々と盗みに入れと言われ、呆れるカルリートス。
後日、カルリートスとラモンは標的の家に入ると老人と鉢合わせしてしまいます。老人は挨拶する2人を無視してとある絵の前まで行きます。金はどこだと恫喝するラモン。老人は聞こえているのかいないのか、腑抜けた様子で便座に座り続けています。
カルリートスは老人が立ち止まった絵を盗んで持ち帰ります。
自宅に戻ったカルリートスは、ベッドで母に銃を見つけられてしまいます。しかし偽物だと嘘をつき、銃を母に突きつけ「本物をママに向けると思う?」と脅します。思わず怯え逃げていく母。
マリソルとカルリートス、マリソルの双子の姉妹とラモンは他人の家に勝手に忍び込みダブルデートをします。さらに2人に銃を撃たせて楽しみます。忍び込んだ家の召使いに発砲しているところを見つかるも、なぜかもてなされて4人は爆笑します。
ラモンの家に泊まったカルリートスは、ホセが薬物を注射している現場に遭遇します。
カルリートスはホセから盗みに入った家で老人を殺したことを咎められますが、自分とラモン2人で殺したと告白します。
ホセは突然家中に飾っていた盗んだ絵を剥がし始めます。
カルリートスはラモンの母から誘惑されますが、ご主人に悪いとやんわり拒否します。
後日、今度は宝石店に盗みに入るも、盗みせず宝石をつけて楽しむカルリートス。ラモンに似合うと言われ満更でもない様子です。
ラモンは急いで宝石を盗んで店を出ようとしますが、カルリートスはもっと楽しまなきゃと焦る彼に呆れたように声をかけます。
店の奥に金庫を見つけ、バーナーで穴を開けて金を出そうと提案するカルリートス。ラモンは早く店を出ないとと拒否します。すると突然カルリートスは癇癪を起こし、銃を発砲します。
宿泊施設に帰ると、シャワーを浴びて寝こけるラモン。カルリートスはラモンの服を脱がし、宝石の山を彼の股間に置いてじっと見つめます。
翌朝ホテルをチェックアウトしようとするラモンでしたが、カルリートスが乞食に盗品のブローチをつけてやっているところを見つけギョッとします。盗品を見せびらかすなと怒るラモンですが、カルリートスは気にしません。
ゲイで有名な美術品蒐集家のフェデリカに、バーで盗んだ絵を売りつけようとするラモン。いちゃつくならよそでやってくれとバーの店員に言われ、思わずラモンは店員に殴りかかってしまいます。そのままバーは乱闘騒ぎに。
ラモンとカルリートスはフェデリカの自宅に誘われ、盗品は買わないと言われます。ラモンは盗品を売れず、肉体だけを差し出すことに。
ラモンが自分のものをフェデリカにしゃぶらせているのを見て、思わず部屋の扉を閉めるカルリートス。
フェデリカはラモンを気に入ったようで、演技の勉強をすれば、テレビ番組「若者たちの土曜日」に出演交渉させてやると言います。それに有頂天のラモン、カルリートスは「僕を1人にするの」と拗ねます。
絵はフェデリカに渡したから見返りがあるはずだと有頂天のラモン。
先ほどまで大騒ぎだったバーに戻り、ラモンを殴った従業員2人をためらいなく銃殺するカルリートス。「こいつらは死んでない。何もかも冗談だ」と笑うカルリートスに怯えるラモン。
ホテルで眠っていたカルリートスは、ラモンがいつのまにかフェデリカの家でテレビ番組のリハーサルをしていたことを知ります。スターになりたいと言う彼。恋人はいないと言い切った彼を見ながら、カルリートスは自分が彼の近くで踊っている妄想をします。
ラモンは母から何を仕事にすべきか考えろ、カルリートスの母から電話がかかってきているから連絡させろと言われ、自分の名声を喜んでくれないのかとがっかりします。
カルリートスに「フランク・シナトラみたいだった」と言われ、満更でもないラモン。
ラモンの家ではカルリートスの母が「息子はどこにいるのか」「警察に届ける」と泣きそうになりながら告げます。カルリートスの母はラモンと一緒にいさせるべきではなかったと言い、帰ります。
ラモンとカルリートスがいつものように車を盗難して走っていると、たまたま警察に引っかかってしまいます。署長から「どこの組織のものだ」「名前と身分証番号を言え」と詰められ、思わず本名を口走ってしまうラモン。
カルリートスはラモンを釈放するために大金を渡そうとします。ラモンの身分証を持ってくる代わりにカルリートスは自分の身分証を預け、1時間以内に戻ってこなければラモンに電気を流すと署長に脅されます。
カルリートスは実家に帰ると身分証を持って慌てて警察署に戻ります。しかし刑事に引っ立てられていく悪人を見ていると気が変わり、カルリートスは1人で家に帰り何事もなかったかのように夕食を食べ始めます。
両親は何もなかったようなふりをして彼を迎えます。
母は「誰も死んだわけじゃないのだからいいのよ、夏には旅行でもいきましょう」と明るい話題を提供しますが、父は「そんな余裕はない」と渋い顔。
カルリートスは「余裕ならあるよ」と大金を両親の前に差し出します。何の金だと尋ねる父ですが、カルリートスは「父さんと同じだ。僕は危険な仕事をして給料を貰ったんだ」と悪びれません。父は金は警察に戻すと言うと、カルリートスは「3人でムショに行くつもり?」と馬鹿にしたように笑い、食卓を後にします。
カルリートスの父は息子の持ってきた金を庭に埋めることで全てを隠蔽しようとします。カルリートスは金を掘り出すと、ラモンの家に向かいます。
ラモンを追ってきたカルリートスは、ラモンがミゲルという新しい相棒を見つけたこと、自分が裏切り者と呼ばれていることを知ります。カルリートスは署長の言う通りにすればみすみす罠にはまるものだと途中で気づいたから行けなかったと弁解しますが、ラモンは話半分にしか聞いていません。
ミゲルとは留置所で知り合ったらしく、彼は親も盗人で、特に父親は警察に殺された伝説の悪党だと威張ります。
ミゲルはラモンが自分のまとめた話を横取りするラモンをずるいとカルリートスに愚痴ります。ラモンの保釈金はフェデリカが払ったらしく、2人でパリに行く約束もしていた、恋人のようだったよとミゲルは続けます。
ラモンとミゲルは牛乳を積んだトラックを襲い、金を奪って逃げます。しかし運転手が隠していた銃でラモンを撃とうとしたところ、カルリートスが運転手に何発も弾を撃ち込みます。
金を持ってラモンの家に行くと、カルリートスは明らかに冷遇を受けます。さらに「車を燃やしてこい」と命じられしぶしぶ引き受けます。
車を燃やし、ラモンの部屋に帰ってきたカルリートス。カルリートスは思わずラモンに抱きつきます。
カルリートスは泥酔したラモンを助手席に乗せ、彼の唇をいじりながら道を急ぎます。そして前の車と激突。
翌日、ラモンの家に警察が訪ねてきます。
カルリートスは怪我で済んだものの、ラモンは死んでしまいました。ミゲルは俺たちだけで組まないかと誘います。
かつてラモンと盗みに入った宝石店にまた侵入するカルリートス。そこには居眠りしている警備員がおり、カルリートスはまたとっさに彼を殺してしまいます。今回は金庫に穴を開け、金を持ち出そうとしますが、中には何も入っていませんでした。
ミゲルはカルリートスの「金庫には何もなかった」と言う言葉を信じず襲いかかって来ようとしますが、カルリートスが発砲したため慌てて逃げます。しかし彼も銃殺され、さらには彼の顔をバーナーで焼いてしまうのでした。
カルリートスはミゲル殺害などの容疑で逮捕されます。彼の悪行は新聞で大きく取り沙汰されました。彼は生まれつきの犯罪者だとマスコミは騒ぎ立て、彼を野に放した両親への社会的非難が集まります。
カルリートスの母がおもむろにピアノを弾いていると音が鳴らない鍵盤があり、不思議に思い蓋を開けると中には大量の札束と銃がありました。
面会に来た両親は精神障害を主張すれば終身刑は免れられると言いますが、カルリートスは「頭のおかしいふりをしろって言うの?」と淡々としています。
身体検査で彼の腹の中にスプーンがあると分かり、緊急手術をすることになりますが、麻酔が効いていると見せかけて看守がいなくなった隙にカルリートスは脱獄します。
逃亡のバスの中で、カルリートスは1人涙します。ラモンの家に着くと、彼はベッドで深い眠りに落ちます。
家には誰もおらず、カルリートスは両親に電話をかけます。母の異変にいち早く気づくカルリートス。彼の家には警察がひしめいていました。
無人の家の中でラジオを流し1人踊るカルリートス。家の周りには警官たちがいつ入ろうかと待ち構えています。
まとめ
映画の始めと終わりがカルトーリスのダンスシーンで繋がってるところが面白かったですね…。これだけ人が残忍に殺されててもなぜか観た後爽やかな気持ちになるのは、作中音楽のせいかなと思いました。
殺人シーンでポップで明るい曲が流れていることが多く、あまりシリアスになりすぎない感じが興味深かったです。
同性愛描写はほとんどないです。あえて言うなら、カルトーリスとラモンがキスしそうになって抱きしめ合うシーンくらいかな。
でもその直後にラモンはカルトーリスに車の事故で殺されるので、なんというか…カルトーリスの前では人の命ってめちゃくちゃ軽いな…と思いました。
その人をどれだけ愛しているとか関係なく、殺したいという衝動が一度湧いたら抑えきれない感じなんですかね?🤔
カルトーリスの心境はいまだに謎です。
タイトルの「永遠に僕のもの」は、カルトーリスがラモンに対して言いたかった言葉なのかな〜と安直に想像しつつも、カルトーリスが「僕のもの」とラモンに関して所有権を主張する様子が全く想像できませんでした。
カルトーリスって盗品も見知らぬ人にあげちゃうし、所有欲がないですよね。ラモンに関してだけは実は違ったのかなあ…。
カルトーリスにとってのラモンはどんな存在だったのか、本人に尋ねてみたいです。
今回3人が見た「永遠に僕のもの」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
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