「アマプラ同時上映会」第90弾!
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英BBCのドキュメンタリー番組『Jamie: Drag Queen at 16』をもとに制作された作品で、2018年にはイギリス最高峰の演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞の5部門にノミネート、ワッツ・オン・ステージ・アワードでは3部門に輝いた大ヒットミュージカルの映画化作品、「Everybody’s Talking About Jamie〜ジェイミー〜!」。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: Everybody’s Talking About Jamie ~ジェイミー~を観る | Prime Video
ドラァグクイーンを目指す16歳少年 のお話。
<あらすじ>
主人公は、ドラァグクイーンに憧れる16歳の高校生、ジェイミー・ニュー。
ジェイミーは母親の応援を受けながら夢に向かって前進していたが、高校のプロムにドラァグクイーンとして参加しようとしたところ、クラスの友達や教師からは猛反対を受けてしまう。
周囲からの心ない言葉やジェイミーを理解できない父親との確執などの困難と向き合いながらも、ジェイミーは自分らしく生きていくことを選ぶ。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- ドラァグクイーンに憧れる少年の実話を知りたい👦✨
- ドラァグクイーンのリアルを知りたい👠
- ミュージカル映画が好き🕺💃
ネタバレ感想
16歳の高校生、ジェイミー・ニューは雨の中、誕生日でも朝早くから新聞配達のアルバイトをしています。彼はドラァグクイーンに憧れています。
母親からは誕生日プレゼントに可愛いシャツを贈られます。
職業ガイダンスで「誰でもスターにはなれないけれど普通の仕事で自己実現をすることはできる」と言われます。ジェイミーがドラァグクイーンのInstagramの投稿を見つめていると、担任から将来何になりたいのかと尋ねられ、パフォーマーになりたいと誤魔化し、もっと現実を見ろと怒られます。さらには同級生のディーンから「ゲイのくせに」と馬鹿にされます。ジェイミーがなりたいのは皆に夢を見せるドラァグクイーンです。
ジェイミーの母マーガレットは友人のレイからジェイミーの誕生日ケーキを貰います。離婚した父ウエインも誕生日パーティーに来るらしく、ジェイミーは友人のイスラム教徒の友人・プリティを誘いますが断られます。
母のマーガレットは息子のプロムのタキシードのために婚活を諦めて仕事を増やしたようです。ウエインは「急な仕事が入った」と息子の誕生日パーティーを欠席します。
マーガレットはジェイミーにきらめく真っ赤なヒールをプレゼントします。
よろめきながらも喜びに溢れた様子で歩くジェイミー。しかしかつて父から押し付けられた「男らしさ」に苦しんでいました。「父にこの姿を見てもらいたい、父という心の中の壁を越えたい」と決意します。
プリティにヒールを見せるジェイミー。町を出てドラァグクイーンになってお金持ちになりたいと言う彼に、プリティは言葉を失います。友人は彼の決意に困惑するもの、「自分を表現するのに他人の許可はいらない」とプロムでドラァグ・クイーンとして出席してはどうかと提案します。
シェリルという女性と再婚したウエインの家を訪問したマーガレットは理由をつけて会いに来ない彼を責めます。ウエインは「あいつは俺とは違いすぎて理解できない。男の子が男の子らしくて何が悪い?」と嫌悪感を隠しません。16歳でもう義務教育は終わったのだから俺に期待するな、シェリルは妊娠してる、俺はあいつ(ジェイミー)が嫌いだとはっきり言うウエインにマーガレットは何も言えません。
ジェイミーは”ハウス・オブ・ロコ”というドラァグクチュールの店に足を運びます。
店主にドラァグクイーンになりたいと言うと、「彼女の名前は何?」と尋ねられます。「サンドラ・バナナ」と答えると、「ドラァグクイーンは畏怖の対象なのよ!すごいパワーを持つんだから…名前はちゃんと決めなきゃ」と迫られます。ジェイミーは店主と話すうちに自分はいつの頃からかドラァグクイーン以外の生き方を考えたことがないことに気づきます。店主のヒューゴは、かつて夜ロコ・シャネルというドラァグクイーンに変身していましたAIDSが大流行したあの頃を思い出し、彼は感傷に浸ります。
ジェイミーはあらゆる偏見と戦ってきたヒューゴの姿を見て、「ただ有名になって目立ちたい」と考えていた自分を恥じます。「彼女たちは戦士なんだ。革命なんだ。僕にはとてもできそうもない…」と落ち込む彼に、プリティは「彼らが戦ってきたのは未来の、あなたのためよ。彼らのトーチを受け取って次に繋げなきゃ」と勇気づけます。
ジェイミーは店に戻り、ヒューゴを師匠に6週間後のプロムに向けて準備します。
ヒューゴから、プロムの前にレッグス11というドラァグクイーンのライブショーの前座をやってみないかと誘われます。秘密にするのよと言われ、ジェイミーは夢中でうなづきます。
レイにダンという新たな恋人ができたそうで、マーガレットは嬉しそうです。
帰宅するなり、プロムのドレスを買うためにバイトを増やしたいとスカート姿で言うジェイミー。マーガレットは彼を応援しますが、「父さんをプロムに呼びたい。そしたら僕を認めてくれるかな」と無邪気に言う彼に言葉が詰まります。
マーガレットとレイとドラァグクイーンとしての名前を考え、ドレス貯金を貯めてようやく「ロコ」の真っ赤なドレスを購入したジェイミー。
ディーンは数学の試験を受けないと主張しますが、「受けなければ人生の選択の幅が狭まる」と担任のヘッジに説得され受けることに。プリティも同じく試験を受けに行く途中でしたが、突然ジェイミーに呼び止められ、化粧をしてくれと懇願されます。ライブショーは今夜です。
ヘッジは「あなたが勝手な未来を歩むのはいいけれど、他人の、プリティの未来の邪魔をしないで」とジェイミーに説教をしますが、ヘッジに「僕は先生よりも未来がある」と口答えしたため、ジェイミーは失敗した化粧のまま校内を歩かされることに。
美術室にいた教師シャイロックと生徒たちに引き渡されるジェイミー。ディーンはとりわけジェイミーを馬鹿にしますが、ジェイミーは「今夜僕のショーに来てみなよ」と挑発します。プリティは父から「ジェイミーはお前の勉強を妨害するから」とライブショーに同行させてもらえません。さらにディーンとその取り巻きからは追い打ちをかけるように「薄汚れた醜い変態が」と嘲笑されます。
ジェイミーが楽屋に入ると、そこにはばっちり化粧をしたドラァグクイーンたちが。怖気付いて逃げようとするジェイミーをロコが引き止め、仲間たちに紹介します。
学校でうっかりライブのことを話してしまいいじめっ子たちが大勢来てしまった、絶対ライブには出られないと怖気付くジェイミーをロコは「ドラァグクイーンに不可能はないわ!」と勇気づけます。その頃、マーガレットは息子の初舞台のために花束を差し入れていました。ロコはまだ芸名も何もないジェイミーに化粧を施し飾り立ててやります。
花束には「行けなくてごめん」とウエインの名前が書かれたカードが入っており、ジェイミーは奮い立ちます。
「あなたの芸名は!?」と迫るロコに、ジェイミーは「僕は僕(ミー)だ!」と叫び、「ミス・ミーミー」と紹介します。
公演にどうにか駆けつけたプリティを見て、ジェイミーは笑顔になり思いきり歌います。野次を飛ばすディーンと取り巻きたちは店から追い出され、観客たちはミーミーの美声にスタンディングオーベーションします。
翌日、ジェイミーはばっちり化粧をして登校し、ヘッジから「校則違反よ」と言われても「それは女子生徒の校則でしょ。なんかイタいんですけど」と意に介しません。空き部屋で反省するように言われたジェイミーを「フリーク(キモい)」と馬鹿にしに来たディーン。ジェイミーは「僕は君のためにプロフのドレスを選ぶよ」と挑発し嫌がらせにキスします。
ディーンが「こいつがプロムにドレスで来るなら俺は出ない、試験も受けない」と言い放ったため、校長とヘッジは「当校ではいくら表現の自由を保護しているとはいえ、他人に迷惑をかけないでほしい」とマーガレットとレイを呼びつけます。
「ミーミーは当校の生徒ではない、皆と同じようにズボンとネクタイで来て」と言うヘッジに「もうたくさん」と部屋を後にするジェイミー。
プリティは「舞台の上ではミーミーは輝くけど、現実世界に必要?私は医者になるけど街中で聴診器をぶら下げたりしないわ」とジェイミーを説得します。ジェイミーは「ミーミーでいないと。だって本当の僕は醜いから」と言います。プリティは「あなたはあなたでいることが何よりピュアで美しい」と言葉をかけます。
ジェイミーは昔ウエインに化粧しているのを見つかり、彼が自分を醜いと思い嫌悪していることを感じ取っていました。メールを無視する彼に会うのが怖いと言うジェイミーに、プリティは「恐怖に負けないで」と背中を押します。最高の女友達だとプリティにキスをするジェイミー。
ジェイミーは勇気を出して一人でウエインに会いに行きます。花のお礼を言いに行った彼に、ウエインは「もう俺はお前と関わらない。俺は息子が欲しかったのにお前なんて…」と言い、去っていきます。
誕生日のカードも花も全てマーガレットが用意したものだと知ったジェイミーは、彼女が用意していたジェイミーのためのプロフ用のドレスを引き裂きます。「母さんには自分の人生がない」と叫び、外に飛び出すジェイミー。マーガレットにとってジェイミーは全て。どんなに憎らしくとも愛おしくてたまらないのでした。
ジェイミーはウエインと後妻との息子が参加するサッカーの試合に女装して乱入し、ウエインの注目を引こうとしますが、関係者たちに殴られ、場外に放り出されます。
ジェイミーはヒューゴに助けを求めます。「殴られたかったんだ。僕は何者にもなれない。キモくて最低の虫ケラだ。父にそう思われてる」と言うジェイミーに、「父親は無知なだけ。あんた自身とは関係ない」とヒューゴは言います。
「自分が何者か分からない。ミーミーの時は何にだってなれるのに」と言うジェイミーに、ヒューゴは「当たり前よ、まだ生まれたてなんだもの。生きたいように生きなさい」と言い、殴られた箇所を治療してやり、温かな飲み物を差し出します。
家ではマーガレットがリビングで待っていました。「あんなバカなこともうしない」と言うジェイミーに、マーガレットは「嘘をついてごめんなさい」「あなたは何も悪くない」と謝ります。
「僕が普通なら良かった?」と尋ねるジェイミーに、「普通って何?あなた自身でいられるなら何を着ても構わない。あなたは美しいわ」とマーガレットは言います。
ジェイミーはヒールを履くより何より、家でこうして自分を愛し微笑んでくれているマーガレットが何より美しく輝いていることを今更ながらに気づきます。ジェイミーはマーガレットの、マーガレットはジェイミーの息子であることを誇りに思い、抱きしめ合うのでした。
プロム当日、誰もが自分の一番輝ける姿に着飾ります。メイクしたプリティにディーンは「ドラァグって感染するのかよ。マヌケなバージン」と馬鹿にしますが、プリティは「どうでもいいわ、バージンは私の誇りよ」と言い、「踊る相手もいないのに」とさらに馬鹿にされると「いいえ、彼がいるわ」と遠くを見遣ります。そこにはミーミーではなく、白いドレスを着たジェイミーが。
ヘッジが「あれほどドレスで来るなと」と激怒しますが、「これはミーミーではなくドレスを着たジェイミーです」と静かに反論。「規則は規則です。パーティーを乗っ取らないで」と頑なに言うヘッジに、ジェイミーは「分かりました。僕はドレスも服も手に入れた。帰ります」としずしずとその場を後にしようとしますが、プリティが「ふざけんなよ!」と大声で制止します。
「ジェイミーを入れて、お願い」と頼む生徒たちをヘッジは無視しようとします。「言われたとおり”本当の自分”で来ました。ドレスを着た僕は現実の僕です」と言うジェイミーに、やっと「入って」と許すヘッジ。生徒たちも安心して会場に入ります。
プリティを始めとして皆に「お山の大将」「明日からはどうしようもないロクデナシ」と嘲笑されたディーンは、会場に入れず佇んでいました。ジェイミーは「ハブられる気持ちが分かった?どうせ明日からは会わないんだ。僕と踊ろうよ」と誘います。
「俺はゲイじゃない」とジェイミーの手を取ろうとしないディーンに、「誰だって完璧じゃないよ。もしかしたら僕と踊れば君の評判も少しは上がるかも」と笑うジェイミー。
SNSの更新を不安げに待っていたマーガレットとレイは、ジェイミーが同級生たちと楽しげに写真を撮っているのを見て家で歓声をあげます。
後日、ジェイミーはあの赤いヒールを履きながら変わらぬ日常を過ごしていました。
これはマーガレットとジェイミー・キャンベルの親子の実話に基づく物語ー。
マーガレットは語ります。「自慢の息子よ、大好き」。
まとめ
この物語の何が最高って、”実話”ってこと。
男らしくないことを理由に父から愛されず傷つき「本当の僕は何者にもなれない」と泣くジェイミーを「あなたは美しい」と抱きしめる母と女友達のプリティ。
ドラァグクイーンはただの無敵の偶像じゃない。その中に生に惑う人間がいるから神々しく魅力的なんだと気付かされました。
最後の「自慢の息子よ。大好き」はずるすぎる…何回観ても大号泣します。マーガレットの娘に産まれたかった。
無償の母の愛を「何より美しい」と感じるジェイミーの優しさに涙しました。
父に愛されない、学校ではキワモノ扱いされる、ドラァグクイーンではない自分に自信が持てないジェイミーの根幹を支えているのは深い深い母の愛なんですよね。
本作はジェイミーがドラァグクイーンとして羽ばたいていく物語でもありながら、歪な生育環境で育ったジェイミーが愛の本質を知る物語でもあると思っています。素敵な作品でした。
ミュージカル映画というのはどうにも苦手で、「なぜ突然歌い出すの!」となんとなく敬遠していました。
けれど、本作はとてもとても良かった。自分の中のミュージカル映画への忌避感をブチ壊してくれました。
ジェイミーがお母さんと親子愛を確かめ合う場面、お母さんがジェイミーへの愛を歌う場面は泣きながら観ていました…。
心を打つ歌でした。とても良かった。また観たいです。
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ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨