「アマプラ同時上映会」第100弾!
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「愛がなんだ」の今泉力哉監督が、男性同士のカップルが親権獲得や周囲の人々への理解を求めて奮闘する姿を描いたドラマ、「his」。
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登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: hisを観る | Prime Video
田舎で孤独に暮らすゲイ×離婚調停中の子持ち主夫 のお話。
<あらすじ>
春休みに江ノ島を訪れた男子高校生・井川迅は、湘南の高校に通う日比野渚と出会う。
2人の間に芽生えた友情はやがて愛へと発展するが、迅の大学卒業を控えた頃、渚は「一緒にいても将来が見えない」と別れを告げる。
出会いから13年後、ゲイであることを周囲に知られるのを恐れ、田舎で孤独な生活を送る迅の前に、6歳の娘・空を連れた渚が現れる。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 夫夫と親権問題について考えたい💭
- 同性愛者の生きづらさを感じたい😢
- 宮沢氷魚の演技力に圧倒されたい🥺
ネタバレ感想
春休みに江ノ島を訪れた男子高校生・井川迅は、湘南の高校に通う日比野渚と出会います。
2人の間に芽生えた友情はやがて愛へと発展しますが、迅の大学卒業を控えた頃、渚は「一緒にいても将来が見えない」と突然別れを切り出し、順調に愛を育んでいると思っていた迅は呆然とします。
出会いから13年後、ゲイであることを周囲に知られるのを恐れ、河原で読書をするのが唯一の趣味という、孤独な生活を田舎で一人送る迅の前に、6歳の娘・空を連れた渚が現れます。
迅と別れた後、渚はプロサーファーになるためにオーストラリアに行ったものの芽が出ず、現地で通訳の仕事をしていた妻と出会いデキ婚。ゲイの自分が子供を持てるなんて夢のようだと浮かれ主夫をしていたものの、今は離婚前提で別居中だと言います。
「なぜそんな時にここに来たんだ」と尋ねる迅に、「そういうんじゃないから。あれからどれだけ経ったと思ってんだよ…何となく会いたくなったんだよ」と渚は煙に巻くように言います。
無職な上に働く気もない渚に「これからどうやって生きてくの」と迅は詰問しますが、渚は聞く耳を持ちません。
地元の噂好きの爺婆たちと麻雀をしていた、役所の移住サポート課で働く美里は、迅がいい男と女児と一緒に買い物していたと聞いて動揺します。数日後、迅の家の風呂が壊れたため美里が修理しに来ます。
勝手に居候するつもりの渚に戸惑う迅でしたが、いつしか空も懐き、周囲の人々も人懐っこい渚と空を受け入れていきます。
家庭裁判所に赴いた空は、両親に助けてもらえないのか、夫婦のもとで育てるのが子にとって最善の環境なのに男2人で子育ては難しすぎると調停員に詰問されていました。
迅は、母に手紙を書きたいと言って1人で勝手に行動したり、「パパみたいにして」と卵を片手で割るよう強請ったりする空に疲れ切ります。
迅は渚と撮った写真や彼から届いた手紙を見返し、彼と交換した服の香りを嗅ぎ、また箪笥の奥にしまい込みます。
美里に最寄駅から家まで送ってもらった渚。迅は美里に食事に行こうと誘われます。泥酔した渚はキスしようとし、迅は彼を突き飛ばします。
迅は「俺をあてにするな。何で俺がお前と子育てしなきゃいけないわけ?俺はどういう立場で子育てするわけ?」と突き放しますが、懐く空を無下にはできません。
猟師の緒方の家で食事をさせてもらった3人は、「誰かの影響で変わるのは人生の醍醐味」と言われて思わず顔を見合わせます。
楽しくクリスマスを過ごす3人でしたが、迅の家に突然玲奈(渚の妻)が現れます。
「23日までこっちが預かる約束だろ」と怒る渚に、「勝手に幼稚園を休ませてどういうつもり」と言い返す玲奈。
渚は妻と娘の親権を争っていることを明かし、迅は「きちんと謝ってやり直すべきだ」と返します。渚は「結婚して子供もできて、一人前の大人になれた気がしてた。今まで普通じゃないってずっと言われてきたから。でも無理だった。俺はゲイなんだ」と言います。
空が生まれても渚は男との浮気を止められませんでした。玲奈は渚に「社会に認められるために自分の愛が利用された」と思い、涙します。全てが嫌になった時、渚はかつて交換した迅の服を見つけ、「男を求めていたんじゃなくて迅を求めていたんだ」と気づきます。
迅は「俺にどうしろって言うんだよ?あの時俺は大学卒業しても一緒にいるつもりだった。今度は突然子供連れて来て…勝手すぎるだろ。だったら何であの時一緒にいてくれなかったんだよ!」と怒りますが、渚は「ごめん、迅がいないと生きていけない」と泣きじゃくりながら迅に抱きつきます。
泣きながらキスし、体を重ねる渚と迅。
水野弁護士から「ご両親に子育てを手伝ってもらえませんか。そうすれば裁判も有利に進められます」と言われた玲奈は、「母は古い価値観の人だから…1人で仕事をしながら育てたいんです。あちらは無職だし離婚の原因だって…」と主張。ピアノを見に行こうと催促する空は玲奈の気をひこうとパソコンを破壊し、「パパはいつも一緒にいてくれるもん!パパに会いたい!」と絶叫。玲奈は思わず空を叩いてしまい、謝ります。
離婚裁判は一般的に男性が親権を取るのは難しいものの、渚が主導的に育児をしてきたなら親権が取れる可能性もあると話す桜井弁護士に、渚は笑みを零します。離婚が成立していない中パートナーの男性と同居している現実や夫婦関係を破綻させた理由は子を養育するのに適当かの判断とは別だからと弁護士に背中を押されます。ただ、親権を持つには養育できる経済力があることも重要だと言われ定職に就くよう勧められます。
一方、玲奈は恥を忍んで実母に空の育児を手伝ってもらうことを依頼し、嫌味を言われながらも容認されます。身も心もボロボロで酒に溺れる玲奈に寂しさを覚えた空は、以前迅に書いてもらった住所を持って外に出ていきます。警察に保護された空を迎えに行く渚。
迅のもとに帰ってきた渚はすぐに仕事を探し始めます。市役所で会った爺さんに年明けからパイプオルガン工房の手伝いをしてもらえないかと頼まれます。「これまで何も続かなかったけれどこれからは頑張りたい」と言う渚に、爺さんは「正直な人や」と頬を綻ばせます。
村の餅つき大会から、迅は空とともに美里に家まで送ってもらいます。車中で彼女に告白されますが、迅は丁重に断ります。そこに現れる渚。美里は迅の好きな人は渚なのではと密かに疑います。
「お前美里ちゃんに告られただろ。俺のこと言った?」とキスする渚。渚は「言うわけないだろ」と答える迅を見つめます。台所でキスしていた2人を見てしまう空。気まずさのあまり2人は言葉を失います。
美里が失恋したのではと村の人々に心配される中、空がなんと村の人々の前で「パパと迅くんはキスしてたよね?」と聞いてしまいます。愕然とする迅に、「俺ここに来ちゃいけなかったんだ」と謝る渚。「渚はこの町好き?」と尋ねる迅に、渚は「俺がこの町出ていくよ!」と言いますが、迅は「せっかく仕事決まったのに?」と返します。何もかもを諦めたような眼差しの迅に渚は何も言うことができません。
迅はかつて前職で「ゲイだから内定取り消されたんだろ?」「高校時代、男と同棲してたらしいじゃん」と飲み会で馬鹿にされたことを思い出していました。
緒方に声をかけられ、猟の手伝いをする迅。「噂なんて放っておいたら勝手に解決するもんや。好きに生きたらええ」と言われ、目に涙を湛えます。
その後、緒方は急逝してしまいます。通夜に出席した迅は身の置き場がなく、宴会を抜け出して家の外に繋がれていた彼の愛犬と戯れます。空に「パパと迅くんがキスしてるって言ったからどこか遠くに行っちゃうの?」「パパは迅くんが好き、迅くんはパパが好き。それのどこが悪いの」と言う空に、「どこにも行かないよ」と微笑みかける迅。
酒の席で「あんたと井川さんがデキとるって本当かい」と言われ、「友達ですよ」と答える渚。
そこに迅が入ってくるなり、「僕はゲイです。日比野渚のことを愛しています」と告白します。「この歳になったら男も女も関係ねえわ」という吉村の一言をきっかけに、村の人々はかねがね好意的な反応を返してくれました。
帰宅すると、かつて渚と交換した服を着て彼を抱きしめる迅。「俺、お前と空ちゃんと3人で生きていきたい」と言う彼と額を合わせ、手を握り合う2人。渚は涙ぐみます。
離婚訴訟第1回口頭弁論では、裁判官から「同性愛者の愛人と暮らしているという特殊な環境下で6歳の子供を育てるのは問題がある」と言われてしまいます。
証人尋問には美里が呼ばれまる。「空ちゃんはどのような様子ですか?パートナーの井川さんとはどのような関係だと見受けられますか?」と尋ねる桜井弁護士に、「毎日元気に過ごしています。2人がキスをしているところを見たことがあると空ちゃんから聞きました」と答える美里。
水野弁護士は「実の母親ではなく、不倫関係にある男性とキスすることが健全な状況だと思いますか?」と問い詰めます。
帰宅した渚は片手で卵を割れるようになった迅に懐く空を見て心癒されます。
後日、迅も出廷することに。水野弁護士から「日比野さんが離婚していないことを知りながら同居を認めましたね?玲奈さんのもとに空さんを連れて帰るべきだと忠告しましたか?」「男性同士の恋愛ごっこに溺れて常識的な判断を疎かにしたということですか?」「それともあなたは愛する空ちゃんを生んだ玲奈さんへの腹いせに引き取りたいのですが?」と尋ねられます。
迅は渚を本心から愛していること、同性同士で子供を育てるこの難しさは分かっているとは証言しましたが、それ以上は何も言えませんでした。
渚が空と遊んでいると、「次はママといつ会う?ママに会ったら空がわがまま言ってごめんなさいって言って。空がわがまま言ったからママに会えないんでしょ?」と言われます。渚はすぐに否定しますが、「パパはママのこと好き?どうして一緒にいないの?」と言われ、「パパはママを傷つけちゃったんだ」と言います。しかし空は「じゃあ謝ろうよ!そしたらパパとママと迅くんとみんなで暮らせるよ」と笑顔で提案します。
原告本人尋問、玲奈の番です。妊娠が分かった時、玲奈は渚に家事と育児を担当してほしいとお願いしました。当時は通訳としてフリーランスになったばかりで仕事と育児の両立が難しかったのです。今なお決して安定しているとは言い難い仕事です。
それゆえに家事や育児は母にも頼ると玲奈は言いますが、迷子の空が警察に保護された時、「ママを起こそうとしたけど「あっち行ってて」と言われた。ママはお酒を飲むと怒りっぽくなる。ママはお酒を飲んで寝てるからパパに迎えに来て欲しい」と言ったとの調書が提出されます。
「空ちゃんといるよりも仕事のキャリアを伸ばしたいんじゃないですか?空ちゃんについて何を知っているんですか?あなたはいつもその場限りの答弁をしている!」と桜井弁護士から言われ、玲奈は口篭ります。それを見た渚は和解による解決を申し出ます。
原告と被告による一対一の対話になり、一旦全員が退廷。渚は「自分は己の気持ちだけを優先して、妻や子を蔑ろにしてきました。僕が空と過ごしていられたのは、彼女が仕事をしてくれたおかげです。玲奈、今まで本当にごめんなさい。今度は君が空と過ごして」と頭を下げます。涙する玲奈。
「あのままだったら勝てたのに」と言う桜井弁護士に、「自分たちが一番弱いと思っていたんです」と謝る渚。
裁判所を出た渚は美里経由で空に電話します。空に「ママにごめんなさいって言えた?ママ許してくれたでしょ?」と言われ、「うん」と半泣きで答える渚。泣き出す渚を抱きしめる迅。玲奈はその様子を後ろからじっと見つめていました。
1ヶ月後、「空が小学校で塞ぎ込んでいる」と言われ玲奈は母が厳しく躾けるせいではないかと思い「今は精神が不安定だから甘やかしたい」と言いますが、母は「一度甘やかすと手遅れになる。あなたみたいにね」と嫌味を言います。
空の自由帳を見ていた玲奈は、渚と迅と空の似顔絵と「来る日が決まったら連絡をください」と書かれたページを見つけて思わず渚に電話をします。
片手で卵を割る練習をする玲奈。空に自転車を買ってあげ、一緒に練習をします。
渚と迅のもとに会いに来た玲奈と空。久々に渚に会えた空は大喜び。
迅と渚と玲奈は空を囲んで自転車の練習に励みます。
まとめ
宮沢氷魚さん(攻め?)の演技が自然ですごく良かったです。
愛する人との未来に心躍らせる高校生の演技も、 世を儚んで死んだように生きる青年の演技も、どちらもが役とは思えないほど彼にしっくり馴染んでいて作品の世界観に引き込まれました。
色んな未来が想像できる、爽やかな終わり方が素晴らしかったです😭👏✨
玲奈が子、母、元夫とそのパートナーに抱く複雑な思いを考えると胸が痛いです。けれども彼女はそんな中でも前を向こうと懸命に足を動かしている。それがとても素敵でした。
BLものでは割と女性が悪役として描かれがちですが、本作は玲奈・渚それぞれの長所も短所もきちんと描いてくれていて良かったです。
人の数だけ愛と正義がある、と改めて考えさせられる物語でした。
渚は本当に身勝手な男で、「未来が見えないから」というあまりにも残酷な言葉で迅の一途な愛を踏み躙ります。にも関わらず、「お前でなきゃだめだ」とどこぞの女との子供を連れて押しかけてくる。しかも彼は無職です。正直映画の前半では「甘ったれんな!」と渚に喝を入れたい気分でいっぱいでした。
しかし迅の渚への愛の深さがいかほどかを知るにつれ、そう言えなくなる自分がいました。人を愛するのに理由や常識は必要ない、ただ愛したいと思うことが愛なのだと迅を見ながら思わされました。
いろんな家族の形があると思います。彼らがどんな生活を今後続けていくのかは分からないけれど、全員に幸せになって欲しいと願ってやみません。
今回3人が見た「his」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
ちなみに、本作の前日譚のドラマ「his〜恋するつもりなんてなかった〜」もあるので、あわせて観てみてくださいね。10代の迅と渚の不器用な恋模様を楽しんでほしいです。
https://blmania.net/drama/his-i-never-inte…l-in-love-review
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨