「アマプラ同時上映会」第151弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
いつか、この2人の生活のみならず、全ての人の生き方の選択が「ただそれだけのこと」になりますように…そんな思いで作られた、「夫=夫」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
明るい歳上夫×マイナス思考な歳下夫 夫夫同士 のお話。
<あらすじ>
潮の香りに包まれている海辺の街で辰紀と佑大は夫夫生活を送る。
おはよう、いただきます、ただいま、おかえり、おやすみ。
なんでもない挨拶を、誰よりも大切にしたい人と交わし合う…ただそれだけのこと、当たり前のこと、ただそれだけのことが、2人にとって何より幸せ。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 「Life 線上の僕ら」が好き📚✨
- 日常系BLが好き🍚🥢
- 最期までラブラブな夫夫が観たい😭✨
本作をもっとよく知るための小ネタ
①山後勝英監督曰く、「映画作りに目覚めたのは中学3年生。同級生(男)に恋したのも中学3年生。同性愛を受け入れられずに青春を無駄にする。ビクビクしながら人生を無駄にした20代を経て、親にカミングアウトしたのは30代。自分はゲイだと腹を括ったのは30代後半。ゲイとしてゲイ映画を撮ったのは40歳過ぎてから」だそう。監督の代表作は「Sex × Friend ?」「HIV×LOVE?」「僕が君の手足になるよ」「CODA」「Sparkle」「no plan」など多数。
②この映画を作った理由について、山後監督は「この映画は”同性婚をしたい人”向けではなく、「生産性が無い」とか「足立区が滅びる」とか「同性愛は依存症」とかいう方たちに向けて作りました。童話で例えるなら”北風”ではなく”太陽”になろうと。「怖くないですよ」「同性婚が実現しても、あなたたちの家庭には何の影響もありませんよ」「ただ、好きな人同士が家族になるだけですよ」と伝えたかったのです」と語っています。
③本作は、Serbian International Monthly Film Carnival最優秀LGBT映画賞、Heart Of Europe International Monthly Film Festival最優秀LGBTショートフィルム賞、World Film Carnival – SingaporeLGBTフィルム優秀賞など、世界で30以上の賞を受賞しました。
ネタバレ感想
おはようとおやすみを繰り返す辰紀と佑大の何気ない日々。年月を経て、意識が朦朧とする辰紀に話しかける、年老いた佑大。
半裸で寝ていた2人ですが、佑大の寝相が悪いために顔に手が当たり、早朝に起きてしまう辰紀。ぐずる佑大をなだめながら起こし、2人は朝のジョギングに向かいます。2人の左手薬指には、シルバーの結婚指輪がはまっています。
年老いた海辺に来た佑大は、若い男性2人がじゃれあいながらランニングしているのを見かけます。
海辺でジョギングした2人は一緒にシャワーを使い汗を流します。洗濯機を見つめながらぼうっとしている佑大。辰紀に「汚れ物を一緒に洗うなんて夫夫みたい」と感慨深げに言いますが、「そうか?俺たち分かり合えないな」とふざけられます。しかもトイレに行った後に洗っていない手で頭を撫でられたので、怒って辰紀を追いかけます。
一つの茶碗に納豆をよそい、半分こして食べる2人。納豆を使った箸でおかずを取っていいか尋ねる辰紀に問題ないと答える佑大。辰紀は「俺たち分かり合えてるな」と笑います。「なんかいいね、こういうの。どうでもいいことぺらぺら話すの。夫夫って感じ。こういうのが思い出になるんだよ」と嬉しそうな佑大。
年老いた佑大は、目を覚ました辰紀に「どうしたの?ここにいるよ。結婚して良かったでしょう」と微笑みます。
うたた寝していた佑大は、辰紀に乱暴に頭を撫でられて目を覚まします。おたがいの左手にはまった指輪を嬉しそうに眺める佑大は、「冷めないといいね。愛はいつかは冷めるものでしょ?男同士の関係って壊れやすいし、今から心の準備をしておかないと」と寂しそうに言います。辰紀は「ネガティブなこと言うなよ」と佑大の頭をめちゃくちゃに撫で回します。佑大が「辰紀さんに出会えたのって奇跡みたいなことだから、大事にしたいって思うわけ」と嬉しそうに言うと、辰紀は「安心しなさい。最後まで看取ってあげるから」と笑いました。
年老いた佑大は「それは俺のセリフだよ。謝らないの。見送るのは夫の義務だから」と辰紀に話しかけます。
明日起きるのは8時半の辰紀に対し、9時半でいいと言う佑大。しかし辰紀は自分の作った朝食を一緒に食べたいから6時半起きにしようと勝手に決めてしまいます。佑大は初めは朝食はいらないと言いつつも、やっぱり一緒がいいと言って2人は同じベッドで眠りにつきます。
年老いた佑大は、心臓が動かなくなった辰紀に、「おやすみなさい、辰紀さん。今までありがとう」と告げます。
行ってきます、行ってらっしゃい。ただいま、お帰りなさい。お腹すいた、ご飯今作ってる。行ってきますのチューは?仕方ないな、もう。
そんなふうに掛け合った言葉を思い出しながら、年老いた佑大は自分の薬指の指輪を撫でます。そして、「辰紀さん、よく頑張ったね。お疲れさま」と言うと、小瓶に詰めていた粉状の骨を海に向かって「行ってらっしゃい、ありがとう、またね、さようなら」と言いながら撒きます。涙を堪える佑大は、「さようなら」と何度も呟きます。「ありがとう」と最後に呟いた彼の顔には、笑顔が浮かんでいました。
ベッドで半裸で寄り添う2人。佑大は「辰紀に左手を出すように言うと、結婚指輪をはめて「買ったからあげる」とそっけなく言います。「俺、辰紀さんのこと好きじゃん?辰紀さんも俺のこと好きじゃん。だからいいかなって」と言う佑大に、辰紀は佑大からもらったお揃いの指輪を左手を出させてはめます。
「佑大の家に挨拶に行かないとな。心配すんな、大丈夫だよ」と安心させると、「これいくらしたの?」とふざける辰紀。佑大は「そんなこと聞かないでよ」と恥ずかしがり、2人はじゃれ合います。
満開の桜の前で、若い姿のままの辰紀は佑大を待っていました。佑大も若い頃の姿のままです。「よっ」と辰紀は軽く挨拶をすると、佑大の頭を撫で、2人はおでこをくっつけ合わせて笑い合います。
まとめ
若い頃と年老いてからの2人を行き来する演出が素敵でした。夫夫になりたての2人が初々しくいちゃいちゃするのも嬉しいけれど、年老いてからもなお、最期の時まで愛し合っている2人を見て、嬉しさとともに感動が込み上げて…😭
作中で「愛はいつか冷める」と佑大は言ったけれど、2人の愛は永遠だったねと溢れる涙が止まりませんでした。
愛を信じたくなる優しい映画でした。観られてよかった。
佑大役の中井健勇さんがすごく自然な演技をされていて、序盤からかなり好きな俳優さんだなと感じました。照れた顔、ふくれた顔、嬉しそうな顔、全部がすごく優しくて、ああ旦那さんに見せる特別な顔ってこんなだよなと思わされて、とても良かったです。
うら若い夫夫の様子だけでなく、年老いた夫夫の様子まで映してくれたのがとても心に響きました。2人がどんなふうに一緒に歳を重ねていったのか、軌跡が見えるようで嬉しかったです。
海を見つめながら嬉しそうな年老いた佑大の表彰が晴れやかで素敵だったなあ。
今回3人が見た「夫=夫」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨