「アマプラ同時上映会」第162弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
韓国BL界の神、女性監督ファン・ダスルが紡ぐ名作シリーズ、「To My Star」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:To My Star|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>
内気なイケメンシェフ×韓国トップスター のお話。
<あらすじ>
自他ともに認める韓国トップスター、カン・ソジュンが巻き込まれたスキャンダルから逃れようと身を潜めた場所は、内気なハン・ジウの家だった。
ソジュンと関わりたくないと思うジウだったが、馴れ馴れしい性格のソジュンにひっきりなしに声をかけられる。
そして、ああだこうだと遠慮なく言ってくるソジュンのペースに呑み込まれ、ぶつかり合いもつかの間、二人はいつしか一緒に過ごす時間が楽しくなり…。
\ 国内最安の動画見放題サービス /
予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 韓国BLが好き🇰🇷✨
- 正反対の性格の2人が惹かれていく過程に萌える🔥
- 叙情的で繊細な演出が好き🥹💕
本作をもっとよく知るための小ネタ
①ハン・ギチャンとチャン・ウィス主演の大ヒット韓国BL「君の視線が止まる先に」を手掛けたファン・ダスル監督の最新作。また「君の視線が止まる先に」でキム・ピルヒョン役で出演したチョン・ジェヨンが同じ役名で出演しています。
②「To My Star」の主演を務めるのは、着実にキャリアを積み重ねてきたソン・ウヒョンと、2019年にデビューしたキム・ガンミン。二人ともドラマ「九尾狐伝」に出演し、印象的な演技を披露。
③BLを撮るようになったのは制作会社のすすめだったそうだが、その繊細な作品世界は韓国BLファンから「神スル(神のようなダスル)」というあだ名をつけられるほどの人気を得た。韓国BLを語る上では外すことのできない人物だ。
面白いのは、ソジュンの所属する事務所代表のキム・ピルヒョン(チョン・ジェヨン)の存在だ。『君の視線が止まる先に』の主人公、財閥2世のテジュに彼女を立て続けに奪われながらも親友になってしまった人物と同姓同名。『To My Star』にソジュンとジウのキスを目撃し、「これで2度目だよ」とボヤくシーンがあるが、ピルヒョンは『君の視線が止まる先に』でも主人公カップルのキスシーンを目撃しているので、同一人物であることがわかる。『君の視線が止まる先に』と『To My Star』が同じ世界線にあるなんて、ファン・ダスル作品ファンにはたまらない仕掛けがあるところも見逃せない。
引用:韓国BL界の神、女性監督ファン・ダスルが紡ぐ名作シリーズ『To My Star』|Rエンタメディア(旧Rakuten TV News)
ネタバレ感想
突然早朝に「すぐに芸能記者が来ますから荷物をまとめてください」と言われ、マネージャーのホミンの車で事務所に向かうカン・ソジュン。トイレに行きたいとごねるソジュンは、「オーク・アンド・オッド」というレストランを見つけます。まだ営業前だとシェフのジウは言いますが、ソジュンは人の話も聞かずに「一番早く作れるやつを頼む」とだけ言ってトイレに駆け込みます。エッグベネディクトを作るジウ。料理の支払いをすると、「卵は苦手なので食べておいてください」と言って帰ろうとするソジュンをジウは引き止めます。サインが欲しいのかと戻ってきたソジュンに、「食べないならお帰りください」とジウは冷たく言い放ちます。
所属するTBエンターテイメントに着いたソジュンは「カン・ソジュンがヤン・イヌを暴行」というネット記事を見せられます。親友と喧嘩でもしたのかと社長に怒られるソジュン。
「人相学は科学なんだよ」「親しい人間ほど裏切るものね」と話をする男女の記者が「オーク・アンド・オッド」に入ってきます。昨日の2倍客が来ればいいのにとぼやく男記者。「ミンソクはまた遅刻?カン・ソジュンを追っかけて疲れたわ」と女記者は店内を見回します。ミンソクはまた二日酔いかもとジウはつぶやきます。
監視カメラの映像を見せられるソジュン。「2人でこの店から出てきたのにイヌだけ怪我してた。おい、イヌに電話しても出るわけないだろ。俺に説明しろ」と怒る社長をよそに、「寂しいよ。イヌが裏切るなんて。俺は殴ってない。無実だ」と言うソジュン。釈明しろと社長が言っても、ソジュンは揉み消してくれと駄々をこねます。近くのコンビニで現金を下ろし、イヌに示談金を払ったことをホミンから言い当てられ、気まずそうなソジュン。社長は業界人からも所属タレントからも親の七光りだと言われて俺は馬鹿にされてるんだと拗ねます。
「カン・ソジュンが雲隠れしたらしいよ」と噂するヒョンギは、店に入ってきた女社長に気づいて挨拶をします。「他のテナントの契約更新で来たの」と笑う彼女。一緒についてきた男性は「ヒョンギ君が作ってくれるんでしょ?イタリア仕込みの腕で」と言いますが、ヒョンギは「レシピは同じですので」と苦笑します。気まずそうなジウをよそに、その男女は「若い時に苦労していれば老後楽ができるのに、うちの息子ときたら…」と文句を言い合います。
帰宅したジウがすぐに風呂に入ると、なぜか家に人の気配を感じます。冷蔵庫を開けて勝手にコーラを飲む男が突然振り向き、ジウのバスローブが開いてしまいます。男はソジュンで、「今日からこの家に住むことになりました。大家に聞いてください」とふてぶてしく言い張ります。
大家のピルヒョンにジウがすぐに電話すると、「同居人を募集してただろ」と言われます。
ホミンは「ソジュンさんは無実ですよね?」と社長に不安げに尋ねますが、社長は心配するなと胸を張ります。「頼まれたものも届けます」と言うホミンに、社長は首を傾げます。
ソジュンはジウの家に着いて早々に眠ってしまいます。翌朝、缶ビール4本を全部飲み干して寝たことをジウに咎められても、「ビール代を払う?ここ賃貸だろ?プライドを捨てて金を貯めろよ」と逆に煽ってくる始末です。「昨日の朝食だ。食べても捨ててもいい」とソジュンにエッグベネディクトを出すジウ。「シェフのプライドかよ」と馬鹿にするソジュン。
突然ホミンが来て不愉快なジウは「突然人が来るのにも金を払ってくれるのか?」と尋ねると、ソジュンは馬鹿にしたように頷きますが「今度から一言言うよ」とフォローします。
「俺は匂いに敏感なんだ。風呂に入らなかっただろ、清潔にしてくれ。それに食べ物のゴミも残さないでくれ」と言うと、ジウは出勤します。
ソジュンはホミンにアクションカメラを出すように言い、「俺って臭くないよな?意地悪で言ったんだろ」と1人納得します。「今日は暇だろ」とホミンに尋ねると、「他の撮影があって」と断られます。
ミンソクから「まだ学びたいことがあるので他の人を雇ってください」とメールを受けたヒョンギは、「給料日を10日から月末に変えたらすぐ辞めやがった。仕事を教えてもみんな辞めていく!」と怒ります。ジウは「また雇えばいいよ」と慰めますが、店内にソジュンのカレンダーがあることに気づき、怒りを込めて片付けます。
激務を終えて疲れて帰宅したジウは、家の前にピザの箱が捨てられていることに気づいて疲れたように頭を横にふります。
「どうせまた金で解決するんだろ」「否定しても誰も信じない」というネットの反応を見てぼんやりするソジュン。ジウが帰宅すると、ビールを買ってきたのかとソジュンは絡みます。ピザで胃もたれしたから何か食べよう、ビールの焼酎割りも飲みたいとふざけてきます。
料理を作り、焼酎とビールを出してやるジウ。「料理人にも役者にも悪い奴はいない」とふざけるソジュンに、ジウは一言「嘘つき」と言います。ビールを飲もうとしたジウの手から酒を奪うと、「じゃあ人を殴る人間と一緒にいて怖いだろ。乾杯」とソジュンは笑います。ジウの料理を食べて「いい腕だな」と褒めるソジュン。「朝の料理も食べたぞ。嬉しいだろ?俺も昔は芝居を褒められたら嬉しかった」と一方的に話すソジュンに、「相手の気持ちは考えず、好き勝手に話すんですね。羨ましいです。長居するわけでもないのに、親しくなる意味が?」と突き放すジウ。「距離を守っておけばマナーを守りますよね」とジウが言うので、「説教好きか?歳を取ったらいやなジジイになるぞ」とソジュンは揚げ足を取ります。
その時、突然窓に石が投げられたようで、ガラスが割れてしまいます。ソジュンが過呼吸になり、彼に水を飲ませると、慌てて外に出るジウ。
石を投げた犯人を見つけて「防犯カメラに写ってましたよ」と追求しますが、「ここにカン・ソジュンがいますよね?朝マネージャーが入って行ったのを見たんです」と開き直られます。すぐさま警察に電話すると、犯人は慌てて逃げて行きました。
ジウは酒を持ってきたイ記者に家で飲もうと言われますが、今日は疲れてるからダメだと断ります。家の中に誰かいるのかと訝しまれますが、どうにか切り抜けます。
その一部始終を誰かが見つめていました。
家に戻ると、ソジュンから「戻るのが遅かったな。俺のこと誰かに売ってないよな?」と言われ、ジウは呆れたようにため息を吐きます。「こんな日は誰かに石を投げられる夢を見て体が痛くなるんだ。だから一緒に映画を見てくれ」と頼むソジュンを不憫に思い、付き合ってやるジウですが、映画の途中で「お前ニキビができてる。俺そういうのは潰さないと我慢できないんだよ」と馬乗りになってきます。ジウは怒って映画の途中で自室に戻ってしまいますが、ソジュンの機嫌は直ったようです。
「パク記者の記事には「人間のクズ」と描いてあった。ひどいもんだ」と社長が文句を言っていると、イ記者が高校の同級生と偽って会社にやってきます。「事の次第を話せば無実が証明できるのに、カンさんはどこにいるんですか?プアムドンにある社長の家では?」とカマをかけると、彼女は去っていきます。イ記者は自分の父も追いかけられていたから気をつけろと社長は社員たちに注意します。
「オーク・アンド・オッド」にカン・ソッチュンという男が面接に来るとジウに話す店長。そこにヘルメットをつけた男が現れ、「さっきはカン・ソッチュンと名乗ったんですが」と言いながらソジュンがにやにやとこちらを見てきます。ジウに「昨日は石を投げられる夢を見なかった」と伝えたかったものの、彼の電話番号を知らなかったため店に電話したところ、求人と間違われたのだと言います。
そこにイ記者が「ロゼ・シュリンプ・リングイネをちょうだい」と入ってきます。慌ててソジュンを隠すヒョンギとソジュン。ソジュンは「記者から匿ってくれ」と図々しくジウに頼んできます。さらには「料理する動画が評判になる夢を見たから本当に撮りたいんだ。給料はいらないからここで働かせてくれ。毎日暇なんだ」と駄々をこねます。「好奇心で務まるほど簡単な仕事ではありません」とジウは拒否しますが、ソジュンは頼むよと食い下がります。
そこでイ記者がジウの携帯をテーブルで見つけ、トイレに行こうとすればヒョンギから妙な妨害を受けるので、トイレを開けてみたところ、ソジュンとジウが立っていました。ソジュンはにっこり記者に笑いかけます。
ソジュンが変なやつだったらどうすると心配そうなヒョンギ。イ記者は「店で雇ってくれたら私の取材に応じてくれるって!」と大喜びでヒョンギたちに伝えてきます。「うまく丸め込みましたね」と睨むジウに、「俺が働き始めたら店は大繁盛だぞ」と胸を張るソジュン。野菜が少し切れただけで大喜びしますが、ジウは淡々と仕事をこなします。ソジュンをこきつかって憂さ晴らしをするジウ。
仕事を終えると、ハジュンはジウをバイクで送っていくと強引に誘います。
「毎日仕事場と家の往復だろうから俺の一番好きな場所に連れてきた」と連れてこられたジウ。「いつから一人暮らしを?その頃からシェフ志望?」とジウを質問責めにするソジュン。「だけど楽しいことも慣れてしまえばつまらない。恋が全てになることもある。恋愛経験ゼロ?バスケやる?勝ったら恋愛経験あるって信じてやるよ」とソジュンが言い出したため、バスケで対決する2人。「ジウは恋愛の達人だって認めるよ」と言うと、自分が運転すると言った口ですぐさま酒を飲み始めるソジュン。「ソウルでは星が見えないな」と文句を言うソジュンに、「北極星とかは見えますよ」と返すジウ。
「ジウみたいな人が好きだ。隙がない人は強く見えるから」と突然言うソジュン。「ニキビを潰した?ちゃんとやらないと痕になるんだぞ」と脅す彼に、「これを貼るからいいです」とニキビパッチを張るジウ。ソジュンは「お前がニキビパッチを買ったの!?」と大爆笑。「俺と一緒にいるとジウも楽しいだろ?仲良くしよう。あとタメ口でな!」と強引に握手してくるソジュン。「帰ろう。寒いから」とジウが言うと、「早速タメ口だ」とソジュンは喜びます。「定休日はいつ、休みの日に海苔巻きの作り方を教えてくれよ。心が和むから」とソジュンはふざけます。
翌日、ヒョンギはどこかぼうっとしていて、ジウは厳しく注意します。それでもヒョンギは心ここに在らずといった雰囲気です。
ソジュンと一緒にバスケで遊びながら、心が解けていくジウ。
イ記者がソジュンの暴行事件を起こした店に手土産を持って向かうと、そこにはピルヒョンも来ていました。
定休日、遅くまで寝ているジウの部屋に勝手に入ると、彼の服を漁ってスタイリングするソジュン。「いろんな姿のジウが見たいんだ」と髪のスタイリングまで始めます。「まつげがついてる」と頬を触られ、ドギマギするソジュン。
店主は、「映像データはカンさんに渡しました。これは口止め料だと言われましたが、要りません。秘密は守ると言われたからデータを渡したのに約束が違いますよ」と怒っていました。
ソジュンはアクションカメラを使って、ジウと一緒に海苔巻きを作る様子を映します。途中でソジュンが手を切ってしまい、ジウが傷口を急いで口に含みます。「癖で」と言うジウに「変な癖だな」と首を傾げるソジュン。
イ記者は「カンさんに直接聞く」と言いますが、ピルヒョンは「俺が先にソジュンに聞きます」と宥めます。イ記者は「カンさんはレストランで調理補助をしてますよ」と言い、ピルヒョンは怒りをこらえながら「レストランの名前を教えて欲しい」とイ記者に頼みます。
自分の作った海苔巻きを食べながら美味しいと絶賛するソジュン。ジウの手を傷つけてしまったので手当てをしようと言いますが、自分の心配をしろと却下されます。
そこで突然ソジュンの電話が鳴り、ソジュンは、「ピリョンとホミンも呼ぶからピクニックしよう!」と突然言い始めます。
「なんで調理補助なんかしてるんだ?気でも狂ったか?」と怒鳴るピルヒョンなど気にせず、ソジュンは「サフランリゾットの作り方も教えて」とジウに頼み始めます。「それを食べたら泣くんじゃ?食べるたびに泣いてたでしょう」と煽るホミンに、ソジュンは「親が俺を捨てて逃げたんだ。イタリアに行った時に食べた」と説明します。
「嬉しいな、好きな人が集まったから」と笑うソジュン。「俺とは知り合ってまだ日が浅い」とジウは言いますが、ホミンは「ソジュンさんは誰にでも心を開く人じゃないんだぞ」と怒ります。「思わせぶりだな。かわいい、かっこいい、好き…誰にでもそう言う」と言うジウに、「やきもち?」と返すソジュン。「キスしても?1.2.3.4.5.6…」と言った瞬間、ソジュンはジウにキスします。ピルヒョンは「俺は何を見たんだ」と言うと、酔ったホミンを連れて帰ります。
「避ければよかったのに」と言いながら倒れ込んでくるソジュンを支えてやるジウ。風呂にも入らず寝るソジュンを睨むと、ジウは部屋の電気を消してやります。
翌日、事務所で「あれは現実だったよな?」と確認し合うピルヒョンとホミン。起きたソジュンは、ピルヒョンから「ジウは優しいから許してくれたが、あれはどういうつもりだ?ジウに面目ないだろ?お前はトラブルメーカーか!気をつけろ!誰かに写真でも撮られたら…」と怒られます。ジウからは「今日は店に来なくていい」とメッセージが入っています。
デリバリーの注文がないと嘆くヒョンギに、その間に新メニューの開発をしようと提案するジウ。「喧嘩したのか?今日は来ないな」とヒョンギがぼやいた時、ちょうどソジュンが「二日酔いで…」と言いながら現れます。
ソジュンはジウと2人きりになると、「ジウこそ思わせぶりだ…いや、ごめん」と謝ってきます。「昨日のことは忘れよう。ただの癖だろ」と言うジウに、「違うよ」と言うものの、言葉が続かないソジュン。ジウはイ記者に電話をします。
「”カン・ソジュンが謝罪した。つまらない喧嘩です。でっちあげです”。否定してください。この件をすっぱ抜いて、社会部に戻りたいんです。タイミングが大事です。今公表しなければ世間を欺くことになりますよ。防犯カメラの映像を隠したから。あなたが公表しなければ私が告発します」と2人きりの車内でソジュンに迫るイ記者。ソジュンは突然電話し、「イヌ、話をしないとな」と言います。
家の中を掃除するソジュン。ジウはソジュンが教えてほしいと言っていたサフランリゾットの材料を机に並べながら、「俺も食べたかったから」とそっけなく言います。「掃除しながら考えた。ジウが好きだ。帰りが待ち遠しくて、電話したくて、会えたら嬉しくて、ジウといると不安じゃなくなる」と言うソジュンに、ジウは「暇でイカれた?」とだけ返します。「告白したんだぞ。こういう時はせめて顔を見てくれよ」と言うソジュンに、ジウは「これ以上お前に遊ばれるのはごめんだ」と言うと、リゾットを作りたいんだろと厨房に立ちます。「目を見て確信したよ。遊びじゃない。今もキスしたい。付き合おう」とソジュンは重ねて言います。「俺が哀れか?俺が独りでで生きてるから。ピルヒョンに聞いただろ?友達の家に住んで友達の店で働いてるから、同情した?」と激怒するジウ。「違うよ。分かるだろ?振り回してごめん。もうしない」とソジュンはジウを抱きしめます。
その晩、ジウはなかなか寝つけませんでした。ソジュンはジウと一緒に撮った料理動画を見ながらにやにやと笑みを浮かべていました。
イ記者は1人で監視カメラの映像を改めてチェックします。
「キャッシュ・アンド・キャッシュ」という封筒を見つけるジウ。
ソジュンから「家でピルヒョンの誕生日を祝っても?あと1人呼ぶつもりだ。夜に話すよう」とメッセージを貰います。
封筒をヒョンギに渡すと、ひったくるようにして取られてしまいます。違和感を覚えるジウ。
家で楽しげに海苔巻きを作るソジュン。「用件だけ話せ。公表したらまずいくせに」と言うイヌに、「まずいのはお前だろ」と返すと座らせます。
「嘘をついたのは事務所の指示だろ?」とソジュンが尋ねると、「SNSのフォロワーが3倍になった。ソジュンさんは売れてるだろ。”芝居は飽きたから休みたい”と言ってた」とイヌは返します。
「だから辛抱したが、お前を買い被ってたよ。俺が子供の頃、少年団でゲームをしたんだ。チームで会社を作り、勝てば持ち株が増えた。俺は一番多く株を持ったのに、最後まで勝とうとした。他のチームを最後まで打ちまかしたら、みんな破産した。俺が一度でも負けていれば10人も救えたのに。昔話だよ。俺が考えた方法は…イヌの意見が大事だ。俺たち2人の喧嘩だと言おうか?他の人を巻き込まないように」とソジュンはイヌの肩を掴んで言います。
「ソジュン兄さん…俺はデビュー10年目でやっと主演になった。今回だけ勘弁して。ソジュンさんにはいくらでも仕事が来る。また主役を張れるだろ?俺が嘘をついたのは切実だからだ。譲り合おう。お互い様だ。そうだろ?」と急に下手に出るイヌ。「下積み時代はおれも苦労した。お前が陰険でほっとしたよ。動画を転送しろ」と電話を取ると誰かに指示するテギョン。「お前が隠蔽したいと言ったくせに!」と激昂するイヌ。「俺のファンが悲しんでる。帰れ。お前が嫌いだ」とソジュンは言い放ち、イヌは足音荒く帰ります。
イ記者はどこかに動画を送信します。
報道ではソジュンがイヌを殴ったことになっていましたが、「大根役者のくせに、不細工だし」とイヌを侮辱した客と喧嘩になったのが事実でした。イヌは「なぜ嘘をついたのか分からない」と謝罪したものの、ソジュンへのおうえんのこえは広がり、逆にイヌへの批判は猛烈に広がります。
どうやってソジュンを説得したんだと尋ねるとピルヒョンに、「本気なので」と答えるイ記者。「ソジュンさんはすごくナーバスになってます。独りで”症状”と戦ってた」と感慨深げに言うピルヒョンに、「回復したそうです。今日誕生日なんですよね?どうぞ」とイ記者はチョコ牛乳を渡します。「思い出の品です。どうして?」と尋ねる彼に、イ記者はただ微笑みます。
「ソジュンは助かったそうだ。俺たちも楽に生きよう。俺に感謝しろよ」と言うと、ソジュンがジウにキスしている写真を見せるヒョンギ。
家ではヒョンギがピルヒョンにクラッカーを打ち上げていました。「いつからだ?」と彼に問われ、「前から治療してた。心配かけたくなくて。物が割れる音だけ気をつければいいんだ」と答えるソジュン。突然ピルヒョンとホミンは立ち上がると、ソジュンを抱きしめます。「怒った時、気まずい時、傷ついた時、抱き合えばいいんだろ?ソジュンさんを信じてたよ」と言うピルヒョン。
ヒョンギは「店の前にいた不審者の携帯を奪ったんだ」と言います。「なぜ俺に見せた」と尋ねるジウに、「父の会社が倒産した。家も失った。働き手は俺だけだ。借金の担保にしたからこの店も取られる。カン・ソジュンはなんでも金で解決するんだろ?口止め料をもらう」とヒョンギは言い出します。「店を失いたくないだろ?レシピもお前が考えた。他の店に行けばまた下っ端だ」と言う彼に、「俺も彼を脅せって?魔がさしたんだよな?こんなの馬鹿げてる!」とジウは怒ります。
「俺を馬鹿にしたな。有名人と暮らしたら偉くなるのか?頭を冷やせクソ野郎。俺がいなきゃ写真は流出してた。お前は世間から後ろ指をさされてたんだぞ!?俺とは長い付き合いだが、カン・ソジュンは関係ない。そうだろ?」と縋ってくるヒョンギの手を振り払い、ジウは「話にならない」と吐き捨てます。
家ではピルヒョンの誕生日会が3人で行われていました。酒を飲み、ケーキのろうそくを吹き消して、踊り狂う3人。
楽しげなソジュンを見ていられず、ジウはすぐに荷物をまとめ始めます。
「うるさくしてごめん。祝うことが多くて」とソジュンがジウに言うと、ジウは「好きにしろ。この家を出る。もう嫌になったんだ。お前との間に起こったことが疎ましい」と言います。ソジュンは「何かあったんだな?」と何度も尋ねますが、ジウは「これ以上一緒にいたら俺が危なくなる」とだけ言って去ります。
ジウはピルヒョンに「敷金を返してくれ」とだけ言うと、家を出ていきます。ソジュンは「遊ぶ気分じゃないから2人で出掛けて。あと、食べ物のゴミは残せないから片付けて…」と意気消沈。
夜の街をぼうっと見つめるジウ。ソジュンはピルヒョンの誕生日ケーキを一口食べて、ぼんやり落ち込んでいました。
翌朝、ソジュンはジウに電話をしますが留守電サービスにつながってしまいます。チャイムが鳴ったので出ると、ソヨンと名乗る記者が「よくないことが起こってしまって…謝りたくて…」と言ってきます。
イ記者にジウの居場所を尋ねるホミンですが、「オーク・アンド・オッド」は閉まっていると言われてしまいます。ピルヒョンは「今朝ジウが敷金をもらいにきたよ。なんとか説得して住まわせたのに、あいつ…。2人に何があったんだろう」とため息をつきます。
差し押さえられたヒョンギの家に来たジウは、彼に電話をかけます。「ひとまず2000ウォン振り込むから返済に当てろ」と言うジウに、「ソジュンの金か?お前は払うな。お前も働く店だろ!」と怒鳴るヒョンギ。「自分のことだけ考えろ!お前の学歴ならすぐ転職できるだろ!」とジウも負けじと怒鳴り返しますが、「給料だけで返せる額じゃない。俺だって不本意だ」とヒョンギはつぶやきます。「ソジュンから電話があった。全部知ってた」とヒョンギが言うので、ジウが聞き返した時、ソジュンが現れます。
「悪事を働くのは骨が折れるでしょう?こういうことには慣れてます。送金しました。あの写真を流出させたらただじゃおかない」とソジュンはヒョンギを睨みつけ、ヒョンギはこんなところには1秒でもいたくないというように、さっさと店を出ていきます。
ヒョンギはジウを呼び止め、「家で話したい。一緒に帰ろう」とバイクに乗るように頼みます。
帰宅すると、ソジュンは「どこにいた?」と尋ねますが、ジウは「ユンスルさん(イ記者)の家にも行ってないだろ?データは全部燃やした?」と尋ね返します。「お前のせいでこのザマだ。すぐに去るくせに。俺のことは退屈凌ぎだろ!お前に釣り合う人と付き合えばいい。俺に関わるな。全部解決した。この家を出て自分の家に帰ってくれ。俺はここよりいい家には住めないから」と激昂するジウに、「遊びなんかじゃない。本気だ」と言うと、「家は出るよ…」と荷物をまとめ始めます。泣きじゃくるジウ。「どうしてもダメだ。お前がいないと心が痛い。このまま終わりたくない。誤解しないで聞け。お前も俺が好きなんだな?そう感じた。辛いなら近くに行くよ」と言うと、ソジュンはジウにキスをします。
サフランリゾットを2人で作ると、「ジウの味がする」と喜ぶソジュン。「壁の宇宙は俺に見せるため?」と問われ、知らん顔をするジウ。「ニキビができてる!」と潰されそうになり、逆にジウはソジュンの爪が伸びているのを見つけて切ってやります。
「夢みたいだ」と嬉しがるソジュンに、「なぜ写真のことを?」と尋ねるジウ。「撮った記者が家に来た。全て解決したから俺たちのことを考えよう」とソジュンはジウの肩に頭をつけて甘えます。
「1億ウォンなんて正気なの!?」と驚くイ記者に、「あいつにとっては端金だ」と酒を飲んだくれるヒョンギ。「開き直るなんて呆れるわ。お金を手に入れて嬉しい?満足なの?」とイ記者に問い詰められ、「満足すると思ったのに」と俯きます。「満足しないのは吹っ切れてないからでしょ」とイ記者は吐き捨てます。
裏庭で酒を飲むソジュンとジウ。「自分勝手だけど、お前さえ良ければ一緒に住みたい。世間に知られても俺は構わない」と言うソジュンに、「好きなら一緒にいて、冷めたら別れればいい」と返すジウ。「俺のせいで傷つけたくなかった。でも離れて傷つくこともある」とジウが言うと、ソジュンは「恋愛経験豊富なんだな?俺は少ない」と胸を張ります。「嘘ばかり」とジウがそっぽを向くと、「お前にそう見られるたびに傷つくんだぞ。愛情表現が豊かなだけだ」とソジュンは主張します。「それがお前の長所だよ」とジウに言われ、にっこり微笑むソジュン。
「頑張るよ。好きになれる人に出会うのは難しい」と言うと、ジウは恥ずかしそうに席を立ちます。「お前の部屋で寝てもいい?」とソジュンが尋ねると、「誰かと寝るのは嫌だ」とジウは拒否します。
「お前のことが好きだ。好きだよ。好きだってば。一緒に寝ようよ」と駄々をこねるソジュン。
翌日、ファンからのプレゼントを持ってきたピルヒョンとホミンに、「家に帰ったらどうだ?」と言われ、言葉を濁すソジュン。
家から出てきたジウは「また敷金を払います」とピルヒョンに頭を下げます。店に顔を出すと言うジウを「何かあったら電話して」と気遣うソジュンを見ながら、「頭が痛いよ」とぼやくピルヒョン。
「低予算映画のオファーを受けてくださり驚きました!ポン・チャヌク監督の”パラダイス”の方に出演されるかと」と言う監督に、「今表現したいことがこの映画に詰まってるんです」と笑顔で答えるソジュン。
「オーク・アンド・オッド」に来たジウはヒョンギから「偉そうにするな!どう見ても俺の方が恵まれてるのに俺を見下してるのか!?」と突然絡まれます。「なぜ今更店の片付けを?」と尋ねると、「金は返す。時間をくれ」と返されます。「ただ仲良くしたかった。お前のおかげで店を続けられた。元気でな」と言うヒョンギ。ジウは「お前も元気で」と言うと、店を出ます。ソジュンは何度も「大丈夫か?なんで来ないの?」とメッセージを送ってきます。ジウが急いで家に帰ると、ソジュンが嬉しそうに待っていました。
ピルヒョンとホミンが出社するとイ記者が待っており、「もう来ません。いつかあの家で会いましょう」とにこやかに挨拶をします。どうやら社会部に異動になったようです。「挨拶がわりにどうぞ。今度お酒でも飲みましょうね」と言って彼女は帰っていきます。ピルヒョンは早速翌日に彼女と飲む約束を取り付け、ホミンに「お前は来るなよ」と釘を刺します。
ヒョンギは「変だと思ったのよ。外国帰りの人は信用できない。面倒なことになったわ、最悪」と大家から罵倒されていました。そこに現れたのはソヨン。「ソジュンとジウから離れなさい!あれはあなたのお金じゃない!」と窓越しに怒られ、「俺が台無しにした!去るつもりだった!俺のせいだ!分かってるよ!」と怒鳴り返します。そこにミンソクが現れ、「また働きたかったのに…」とぼやきます。「お前も俺を見下すのか?」と問うヒョンギ。
音楽を流しながら同じベッドに横たわるソジュンとジウ。「面接うまくいった?」と尋ねるソジュンに、ジウは穏やかに「ああ。来週から出勤する」と返します。「就職より…俺が開業資金を出そうか?」と言うソジュンに、「またたわごとか?」と馬鹿にするジウ。年下のくせに生意気だぞとソジュンがからかうと、ジウはソジュンに馬乗りになります。逆にソジュンがマウントを取り、ジウの額や頬にキスを落とします。それから2人は何度もキスを重ねるのでした。
まとめ
「To My Star」というタイトルのとおり、「芸能スター」であるソジュンの話でもあり、ソウルでは見えないとソジュンが語った「星」も象徴的なアイテムとして作品内に出てきて、オタクとしては伏線回収される感じがすごく心地よかったです💫
頑なで臆病なジウが、素直で朗らかなソジュンの愛に絆されていく感じがめちゃくちゃ可愛くて最高でした!!
ヒョンギにゆすられそうになる展開は予想外すぎて、もうハラハラしどおしでした。どうやって切り抜けるんだろうと思ってたら、ソジュンがかっこよかった!一括で1億ウォンをがつんと支払って、「流出させたら許さない」ってしっかり睨みもきかせて。くう〜。顔は小動物系のかわいさなのに、あの時は背中に龍を背負ってるように見えましたね🐉
普段は明るくて優しいばかりに見えるソジュンは、意外とやる時はやるし、芯が強くてしっかりしてるっていうそのギャップにキュンとしました。この2人は攻め受けどちらでも萌えるなあ。
無愛想にも感じるほど、鉄面皮で朴訥で内気な攻めキャラが好きな私ですが、ジウはまさに理想の攻め様!!頑固で、真面目で…でも、繊細で、一度懐に入れた人にはとことん甘いから、なんでも許してしまって苦しくなって。ジウがソジュンを好きかもしれないと揺れるシーンたちは、ジウが鉄面皮なので瞳だけで演技をされていたんですが、それがすごく丁寧でよかった!!ジウの心の声が伝わってくるようで、感動しました。続編もあると聞いたので、すぐにでも観たいです👀✨
今回3人が見た「To My Star」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨