ドラマ「PRISMA 若き光の拡散 シーズン1」(2022)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|イタリア発!淡く切ない青春ドラマ

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第202弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

思春期のあどけない恋愛模様や、アイデンティティーの確立、将来について、何色にでも変わることができる思春期の揺れ動く感情と葛藤を描く、「PRISMA 若き光の拡散 シーズン1」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:若き光の拡散 シーズン1を観る | Prime Video

同級生のヘテロ男子に惹かれる、隠れ女装好き高校生 のお話。

<あらすじ>
双子の兄弟マルコとアンドレアは、見た目はそっくりだが全く異なる生き方をしている。
彼らは「あるべき姿」から「なりたい自分」になるため、発見と変身の道をたどる。
彼らの友達もまた、皆世界における自分たちの居場所を求めている。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 正体不明の不安に悩まされている💭
  • どうしたら“なりたい自分”になれるのか、分からない🌀
  • 性的指向が不安定だ🌀

 

ネタバレ感想

第1話 レッド

<あらすじ>
ラティーナに住む双子のアンドレアとマルコは、新学年の始まりでクラスが別々になる。
前年にアンドレアが薬物を売っていることがバレて留年することになったからだ。
見た目はそっくりでも、実際は全く異なる2人の人間。

携帯をいじるアンドレアに「ミコルか?」とからかう友人たち。友人たちはマルコに「カロラが一人だから声をかけてこいよ。2年間も想い続けてきたくせに。ビールの栓を開けるためとかなんとか言ってライターを借りてこいよ」とそそのかします。人混みをかき分け、一人で携帯をいじっていた彼女に声をかけようとしますが、目の前で女友達と合流したため断念して引き返します。

アンドレアはビールの栓を歯で開けようとしますが、その拍子に口の中を切ってしまいます。トイレで血を洗い流すアンドレア。
その後、ビールを注文してぼんやりしていると、カロラがトイレに向かうのを見つけます。「ダ・ヴィンチ高の生徒だよね?よろしく。マルコだ」と声をかけますが、カロラは愛想よく挨拶を返すとさっさと立ち去ってしまいます。

トイレに入ったカロラは、ダニエレから「よければ明日来いよ、退屈だけどな」とメッセージを受け取っていました。「いいわ、あなたに会いたいから」と返すカロラ。

友人たちはアンドレアとマルコの誕生日を乾杯で祝います。
アンドレアはマルコを「さっきカロラに会ったから挨拶しといた。俺と同じ髪型にしとけよ」と煽ります。ふてくされて先に帰ろうとするマルコを引き止めるアンドレア。

バイクに乗って一足先に帰宅したマルコ。

4ヶ月前、マルコはガラスを思い切りなぐった拍子に腕を傷だらけにし、帰宅したアンドレアを「病院に行くぞ」と驚かせたことがありました。

そして現在、帰ってきて携帯をいじるアンドレアに、「殿下」から「四六時中君が恋しい。まずい?」とメッセージが届きます。「誕生日おめでとう」と明るく声をかけてくるアンドレアに、マルコは「まず謝れよ」と怒り心頭です。「明日から離れ離れで寂しいだろ?」と言うアンドレアですが、「お前が留年したことが悲しい」と淡々と返すマルコ。双子ですが、二人の性格は正反対です。

翌朝、スポーツバッグが見当たらないと言うマルコに、地下室で見たと返すアンドレア。アンドレアがミコルからのバースデーコールを無視していると、父が「本当にミコルか?」と疑います。「もう大麻はやめたって言ってるだろ!」と怒るアンドレアですが、父はため息をつくばかり。

登校したアンドレアはクラスメートのファビオ(お母さんが柔軟剤を入れすぎてふわふわにするから)に「やっと男の子が来た!」と嬉しそうに挨拶されますが、「悪いが興味ない」と一刀両断して自分の席に座ります。アンドレアは窓越しに誰かを探している様子で、担任の点呼にも上の空。しかしニナというクラスメートが遅刻して教室に入ってきた瞬間、アンドレアの目が一瞬にして彼女に惹きつけられます。
1年前は女遊びにふけっていたアンドレアでしたが、4ヶ月前に落第が決定、三ヶ月前にニナに彼女を寝取られたのでした。ニナは自分の席がアンドレアに占領されているから座れないと主張しますが、他の席に座るように担任に命じられます。しぶしぶ席につくニナ。

ヴィットリオに「後で来られるか?」とメッセージを送るアンドレア。「いいけどまだ50ユーロの貸しがある」と帰ってきます。ニナがこちらを振り向いたので、中指を立てるアンドレア。ニナは「クソ野郎」と言い返します。

「ミコルはよく1年も付き合ったよね」とアンドレアの愚痴を言うニナに、「そいつ、昨日兄弟のフリして話しかけてきたよ。もう一人は2年前から話しかけてこないんだよ。度胸がないみたいで」と返すカロラ。「そういうのキモいよね」と言うニナに同調するカロラ。
用事がなければ一緒にダニエレの練習を見に行こうと誘うカロラに、「もう会わない、別れるって言ってなかった?」と呆れるニナですが、「ジュンとゼリアは用事あるの?」と続けて尋ねます。「あの子たちもダニエレに気があるから誘ってない。話したくないの」とこわばった表情で返すカロラ。結局ニナはカロラには付き合わないようです。

ダニエレたちは音楽に乗りながら男子更衣室に乗り込み、「何してたんだよ?」とニナの弟たちを恫喝します。「ただ落書きしてただけだ」と壁を見せる彼に、「お前の弟がペニスを描いた!変態だぞ」と言うなり撮影し、ニナにその動画を送りつけ、彼らを更衣室から放り出すと、大音量の音楽をかけて踊りだします。
そこにマルコが現れると、「他の水着がなかったんだ」と急にしおらしくなるダニエレたち。「腕の具合は?」と窺うように尋ねる二人に、「先週は0.2秒タイムを縮めた。屋外プールで。信じない?」と淡々と話すマルコ。

カロラが屋内プールの客席に着くと、周りにいた女子生徒たちがひそひそと噂話をします。「何なのよ」と威嚇するカロラ。ダニエレがプールサイドに入ってくると、カロラの表情がほころびます。マルコは水泳帽を被り、ダニエレと勝負する気のようです。いい勝負をし始める二人ですが、コーチに止められてしまいます。特にダニエレは「遊びで飛び込みをしてただけです。もう理学療法士は泳いでいいと言ったので」と言い訳をしますが、「理学療法士は関係ない。私が復帰の時期は決める。さっさと筋トレしてきなさい」と叱咤されていまいます。ダニエレに手を振るカロラ。ぼんやりとカロラを見ていたマルコは、一瞬自分に手を振ってくれたのかと勘違いしますが、慌てて教師の指示に従います。

バイクでビニールハウスに来たアンドレアは、初めて見るテントウムシの卵に驚きながら写真を撮ります。「いくらだ?」と声をかけられ、「200」と返します。「小包の分も入れて210払おう」と返す男。すかさず、「殿下」に「これなんだと思う?」とテントウムシの卵の写真を送ります。

カロラは「死ぬほど退屈だった。でもあなたが来いって言ったから来たわよ」と嬉しそうにダニエレに話しかけます。ダニエレは「来てくれて嬉しかった」と返すと、カロラの両頬にキスして友人たちと帰っていきます。
カロラは母に「早く終わったからプールまで迎えに来て」と頼み、タバコを吸い始めます。なんとはなしに校内掲示板を見ていると、「リゾーリオ第三位の好成績」「リゾーリオ トラメット 代表まであと一歩」など、マルコの記事ばかり並んでいることに気づきます。そこにマルコが現れ、カロラは「水泳やってるんだ?じゃあタバコは吸わないよね」と話しかけます。マルコは「この間話しかけたのは僕じゃない」と訂正し、「クラスメートはみんな吸うけどね」と目を逸らします。「ママを待っている間話さない?」と誘われ、はにかむマルコ。

海岸にあるあばら家に来たアンドレアは、「金を立て替えて先にくれ。まっすぐ帰らないと親がうるさいんだ」とヴィットリオに要求しますが、「俺は持ってない。もうすぐ来るから待ってろ」と煙たがられてしまいます。そこに現れたのはダニエレたち。金を貰うも、「160ユーロ足りないんだけど」とアンドレアは催促します。40ユーロ貸してくれと頼むダニエレに、ヴィットリオは「またかよ。不細工はほっといて働け」とからかいます。ダニエレは「誰も私を知らない」という名前のインスタグラムアカウントにハマっているらしく、「絶対不細工だろ」とヴィットリオはアンドレアに投稿一覧を見せます。アンドレアはダニエレに「40ユーロ貸しがある」と催促しますが、「次に払うから」と有耶無耶にされてしまいます。

5ヶ月前、アンドレアは校内で大麻を売買しているのがばれて教師に追い回され、トイレに駆け込んで大麻の証拠隠滅を図ります。教師は「出てこないなら落第させて警察を呼ぶ」と脅し、「出たら?」とアンドレアは問い返します。「警察は呼ばない。なぜそうまでして金がほしいんだ?」と困惑する教師。アンドレアはだんまりを決め込みます。

現在、アンドレアはこっそりと女物のドレスを買い込み、地下室に置いてある鏡の前で試着してじっくり自分の姿を眺め回していました。そして「誰も私を知らない」というアカウントに首から下の写真を投稿します。

食後にバスケットボールの試合を見てエキサイトする父親を見ながら、アンドレアとマルコは共有のチャットを見つめます。マルコが「カロラと話したよ。金曜日は一緒に勉強する」と投稿するなり、ボンチョとサミが「やったな」と乗ってきます。嬉しそうなマルコを見て、自然と笑みがこぼれるアンドレア。
その時、殿下から「キャンディーか?」と返事が来て、「テントウムシの卵」と返します。「何してるの?君の写真を送って」とダニエレは自分の顔写真を送ってきます。「2週間前に顔写真を送ってくれると言ったじゃないか。俺のことをバカにしてるのか?」と言うダニエレ。「さよなら」と言われ、さらに音声メッセージが送られてきたため、慌ててトイレに向かうアンドレア。メッセージを聞くと、「4ヶ月も経つのに顔も知らないなんてありえない。友達にもからかわれてる。2分以内におっさんじゃないと証明しないと、ブロックするだけじゃない。プロフィールを通報してやる」と脅すダニエレ。
慌ててラファに電話するアンドレアですが、「LGBTQ+ホットラインは営業時間外で…」と音声案内が流れます。
「残り1分」とカウントダウンを始めるダニエレに、焦るアンドレア。同時にミコルから「おめでとうを言いたかったのに」と連絡が来ます。
アンドレアは慌ててミコルの未公開の写真を漁り、彼女の写真をダニエレに送ります。満足したダニエレは「君はきれいだ」と返してきますが、アンドレアは不安でいっぱいです。

 

第2話 オレンジ

<あらすじ>
アンドレアはダニエレにミコルの写真を送ってしまったことを後悔し、不安に陥る。
一方マルコはカロラとの初デートにウキウキ。
そんな中、バンドのメンバー間でどの曲を最初にリリースするべきかで口論となり、不和の兆候が見え始める。

4か月前、バスを待っていたニナは鳩の糞に見舞われたミコルにティッシュを貸してやります。服を洗う間のおしゃべりに付き合うニナは「ファシストのおじいちゃんの家に行くのが嫌だからバスを乗り遅れたい」と漏らします。ミコルは「もしかして飼ってるオウムのことを統領って呼ぶ人?私の家もサバウディアなの」と言います。「ラティーナの学校に通ってるの?」と問うニナに、「彼氏の兄弟のお見舞いに来たの。腕をちょっと怪我しただけだけど」とはにかむミコル。

現在、ニナはミコルから「土曜日は図書館のシフトを入れられたから会えない」とメッセージを受け取りますが、「図書館は大好き」と会いに行こうとします。ミコルは「私は仕事だから」とそっけない返事。
哲学の授業中にも関わらず窓の外ばかりみているアンドレアが気になるニナ。アンドレアはあまりによそ見ばかりするので、最前列であるファビオの隣席に替えられてしまいます。すかさずアンドレアの席を奪ったニナは、窓からマルコが見えることに気づきます。

同じ頃、マルコは友達から「制汗剤をつけすぎで臭い」と言われ、その後、トイレで必死に制汗剤を洗い流します。

LGBTQ+ホットラインのラファに、ダニエレに元カノであるミコルの写真を送ってしまったと相談するアンドレア。自分はどうしたらいいのかと問うアンドレアに、ラファは「自分は男である」「複雑な性認識を抱えて迷っている」とはっきり話すべきだと言います。

工場で働くヴィットリオは、休憩時間にダニエレとイロを工場内に入れておしゃべきを始めます。フォロワー10万人のワソから「君の曲は最高だ。特に”レンガ”ってやつ」と褒められたヴィットリオは「レンガ」をリリースしようとしますが、ファビオたちは「チョルノービリ」を推します。原子力発電所で撮影するのにあんなに苦労したのにと文句を言うイロ。ビデオでもう悩みたくないと泣き言を言うイロに、友達の意見を聞こうぜと提案するダニエレ。

宿題に励むマルコの前で、ケーキを楽しむカロラ。二人がわざと入れ替わることはあるのかと問われ、「アンドレアが僕のためにバイクの免許を取ったことがある」と笑わせるマルコ。プールになぜ来るのかと問うマルコに、ダニエレとイロと仲が良いからと答えるカロラ。「二人とは仲が良くないみたいね」と言われ、「そうだね」と答えるマルコ。

「誰も私を知らない」のアカウントでダニエレに話しかけるアンドレア。「今日曲をリリースすると聞いていたけど…」とアンドレアが問うと、「別のやつの曲をリリースすることになった。スカートを履いてラップするバカが推したから。俺は水泳ばかりで熱心じゃないから仕方ない」と返すダニエレ。

6ヶ月前、海で影を自撮りして「誰も私を知らない」のアカウントに挙げたアンドレア。すぐにダニエレ(殿下)が自分のアカウントをフォローしたことを通知で知ります。ダニエレがラティーナ水泳クラブのメンバーであることはbioで確認済みです。なぜかメッセージリクエストを送られ、困惑します。
「誰も私を知らない」の歌手であるサンファの音源を送ってきて、「君もサンファが好きなんだね。レーダー・フェスティバルに俺も聞きに行った」と話しかけてくるダニエレ。

現在、カフェからの帰り道、カロラにどこ住みかと問われ、「クッキャレッリ」と端的に答えるマルコ。ゴージャスなタワーマンションに住んでいると言うカロラに興味を示すマルコ。カロラはマルコを家に連れていき、屋上からの景色を見せます。カメラが趣味のマルコは、携帯に特別なレンズをつけて夢中で夜景を撮ります。マルコのレンズを借りて二人で夜景を背景に自撮りしす。インスタグラムのアカウントを尋ねられたので、持っていないとマルコが答えると、カロラは「マルコの広角レンズ」とハッシュタグをつけて早速投稿します。なぜそんなものを投稿するのかと戸惑うマルコ。カロラは特に何も考えていなかったようです。そのまま二人は解散します。

図書館に来たニナはミコルを探し、彼女の仕事を手伝います。「アンドレアとはうまくやってる?」と問われ、「ノーコメント」とふざけるニナ。ミコルにキスをするとさらに先に進もうとするニナですが、「決めたでしょ」とミコルに止められてしまいます。「16時までには終わらせないと」と仕事に戻るミコルに不満が残るニナ。
「アンドレアの兄弟はなんで腕を怪我したの?」と問うニナに、「マルコはちょっと難しい人なの」と答えるミコル。

一心不乱に泳ぐマルコに、「今夜マルチェッロたちと遊ぶからお前も来いよ」と誘うダニエレとイロ。「明日は理学療法士の予約があるから、また」と答えるマルコに、二人は「じゃあ今度な。…前に水中で撮影したカメラ、まだあるか?火曜にビデオクリップの撮影をするんだ。撮影を手伝ってくれないか?」と丁寧に頼んできます。しかしマルコは「忙しいから」と言うなり踵を返し、二人は「だから変人だって言っただろ」と顔を見合わせます。

カロラの「マルコの広角レンズ」という投稿を見て、「マルコと付き合ってるの?」とすぐさま彼女に連絡するニナ。「昨日一緒に出かけたの。優しくてかわいいから」と返すカロラに、ニナは「ダニエレに見せつけるためじゃないの?」と返信します。「それもある」とカロラからは帰ってきます。
「俺達のバーガーを食わないか?」とノックして尋ねてくるデニスに、ニナは「ベジタリアンなの」とそっけなく答えます。姉に「デニスが落ち込んでる」と責められ、「あの人もう40歳になるのに、なぜ家も持たずに人の家で牛の調理をしてるの?」と辛辣に返すニナ。
「今夜はジュンとゼリアに会うの?」とニナが問うと、「両親と海にいる」と返ってきます。

「昨日はSNSにお前の名前が上がってたな」とアンドレアに茶化されるマルコですが、「僕がまずいこと言っちゃって返事が来ない」と落ち込みます。そこにマルコへダニエレから音声メッセージが届き、「ビデオクリップの件は金も払うよ。多くはないけど気が変わったら連絡をくれ。明日撮影現場に行く」と流れます。「あいつの下手くそなバンドのだよ。行く気ない」と冷たいマルコ。「カロラに連絡しろよ」と優しくマルコに声をかけながら、「マルコにどうやって金を払うつもりだ?僕に借りがあるのに」とダニエレに連絡するアンドレア。ダニエレからは「後でウェゼルに来たら金を返す。少し持ってきてくれ」と返ってきます。地下室に隠していた大麻を持ち出すアンドレア。

5ヶ月前、アンドレアに殿下から「カリダの歌が君の心を溶かすか」とラティーナ水泳クラブ1972年のビデオが送られてきます。トイレを待ちながらその動画を見ていると、ダニエレがやってきて「マルコの兄弟だよな?大麻で捕まったんだろ」と話しかけてきます。「とりあえずは1週間の停学処分になったよ」とアンドレアが返すと、「今も持ってるか?前に買ってた男がアスコリに引っ越しちゃってさ。俺達は良い客だぜ。たくさん買う」と言うダニエレ。アンドレアは「マルコには言うなよ」と口止めします。

現在、ダニエレからクラブに呼び出されたアンドレアは40ユーロを受け取ります。アンドレアの持ってきた大麻に群がる男たち。アンドレアも大麻をやれとそそのかされ、促されるままに大麻を溶かした酒を飲んでしまいます。「あんたの兄弟とカロラはどうなの?ダニエレは気にならないの?この夏、あの子と寝てたのはみんな知ってるのよ」と女に言われ、ダニエレは下衆な笑いでごまかします。「こいつは今恋してるんだよ。見せてやれ」とイロが言うなり、ダニエレはアンドレアが送ったミコルの写真をみんなに見せ始めてしまいます。絶望するアンドレア。自慢げなダニエレですが、カロラの女友達であるスージーは「この子見たことがある。サバウディアの図書館に勤めてる」と言いますが、ダニエレが「彼女はトリノ住みだ」と言い張ったので、話は有耶無耶に。
逃げるように帰りしな、道路脇で吐くアンドレア。そこにマルコから「カロラが海に誘ってきた。明日バイクを使える?」とメッセージが届きます。
ベンチで休んでいると、「ホームレスかと思った」とニナからメッセージが届きます。近づいてきたニナに「なんで俺の番号を?」と問うと、「フワフワが作ったクラスのチャットで」と返ってきます。「君は土曜の夜をここで過ごすのか。いいね」と皮肉るアンドレアに、「本当は郊外のおじいちゃんの別荘でホワイトチョコ食べながら漫画読もうと思ってたけど、道が真っ暗だから諦めて引き返してきたの」と言うニナ。「家まで送ってやったら席を譲ってくれる?」と問うアンドレアに、「とっくに譲ったつもりでいた。窓から兄弟を見てるでしょ」と見透かすニナ。「あなたハイなのにバイクに乗れるの?」と不思議がるニナに、「もう少しで回復する」とアンドレアは答えます。
アンドレアはニナを家まで送り届けます。冗談を言い合いながら良い雰囲気の二人。

マルコからアンドレアに、「カロラに何て返事をすればいい?」とメッセージが来ます。「カロラと友達だろ?」とアンドレアがニナに問うと、彼女は「子どもの頃はね。胸が大きくなってからは世界一アホな女たちとつるんでる」と返します。「なんでマルコを誘うのかな?ダニエレと関係ある?」と問うアンドレアに、「話せば長くなる」とニナは返します。アンドレアは「分かった」と言うと、バイクを発進させようとます。アンドレアはニナがカロラのことを言い渋っていると思ったのです。
そこに殿下から「最近サバウディアにいたか?」とメッセージが送られてきます。舌打ちすると、バイクを家に走らせるアンドレア。

 

第3話 イエロー

<あらすじ>
カロラはバンドのビデオを撮るようマルコを説得し、彼らの関係は順調な様子。
マルコとダニエレの仲も悪くないようだ。
一方アンドレアは、ニナを友達として信頼するように。

4か月前、なかなか寝付けず映画を見ていたアンドレアは、ダニエレ(殿下)から「水泳のチームメイトが怪我をして、みんな俺達のせいだと思っているみたいだ。違うのに。それで眠れない」と相談を受けます。アンドレアが寝ない理由は映画を観ているからだと言うと、ダニエレは一緒に見に行こうと誘ってきます。

現在、マルコから「今日バイクを借りたいんだけど」と言われたアンドレアは、「今日はクラスの子と郊外の家で宿題をするからだめ」とはねつけます。落胆するマルコ。ダニエレから電話が来ますが、マルコは無視します。

カロラが一人で海辺で日光浴をしていると、ジュンとゼリアがやってきて話しかけてきます。「私まだラリってる」「この子、昨日はヴィットリオといちゃついてたのよ」と楽しそうな二人。「私達も含めてあんたにもビデオクリップに出演してほしいらしいわよ」と言われ、三人で連れ立って海辺の美容院へ行きます。イロが三人に出演を頼んだと聞いてご満悦なカロラ。さらに「マルコが撮影するらしいわよ」と聞いてさらに上機嫌になり、「この尻軽女」とジュンたちにからかわれます。

「親や兄弟に会いたくないから君の誘いを受けることにした」とバイクでニナの家に向かいながら彼女に電話をするアンドレア。ニナは「勉強があるのに」と言いつつも、何も聞かずに彼を家にあげてくれます。「おじいちゃんはレズビアンの孫のことをなんて?」と尋ねるアンドレアに、ニナは「おじいちゃんは街のバールで飲んだくれてて、気づいてない。だから家によく来るの」と説明してくれます。おじいちゃんおオウムの名前は「ベニート」(ムッソリーニのファーストネーム)だそう。

勉強するニナをよそに、ダニエレへの返事を考えるアンドレア。「サバウディアにはいなかったよ。そろそろそっちに行けるから会える」と返信します。いつかと急かすダニエレをはぐらかすアンドレア。ダニエレは苛立ちますが、ヴィットリオに「自分からトリノに会いに行けよ」と言われ納得します。
アンドレアはラファにおすすめされた、ヴィヴィネットの「最小限の痛み」という詩集を読み始めます。
「トリノまで片道200ユーロもかかる」と文句を言うダニエレに、「ヴィットリオに借りろよ。もしくは働け」とそそのかすイロ。そこにダニエレの叔母のアレッサンドラが広報のマティアを伴って現れます。ビデオクリップの撮影者はだれかと聞かれ、「今日は来てない」と答えるダニエレ。しかしアレッサンドラに今日撮影の説明をしたいからと言われてマルコに急いで電話をかけますが、応答してもらえません。撮影場所である原子炉は一度も使われていないから安心だとアピールするアレッサンドラ。

「”もともとはアペイロンに集約されていたが、神秘的な過ちで物事は対極に分かれた。昼と夜、男と女とか。人間はその過ちを償い終わるまで生き続け、その後全てはアペイロンに戻る”ってどういうこと?」と聞いてくるニナに、「人生はクソってこと。飲み物ないの?パンが喉に詰まるんだけど」と文句を言うアンドレア。めんどくさい奴だと愚痴を言うニナに、「彼女を寝取っただろ。好きに言う権利がある」と反撃するアンドレア。しかしニナは「いずれ寝取られたわよ」と全くひるみません。呆れたアンドレアは屋根裏へと向かい、彼女の机をあさり始めます。報復としてアンドレアの読んでいた詩集を読み上げ始めるニナ。化粧道具があったのでニナのものかと尋ねると、ニナは「あなたの顔に化粧してあげようか」と笑います。アイライナーを引いてくれるニナ。化粧した自分の顔を見て満足げなアンドレア。そこにニナの祖父が帰宅します。

練習開始までの時間を友達と潰していたマルコは、カロラから「どうして撮影に参加しないの?」と尋ねられます。イロに携帯で撮らせたら大変なことになるからと頼み込んでくるカロラ。友達も「俺ら三人で撮影しようぜ」と乗り気で、マルコは渋々頷きます。

4か月前、ローマに勝ってやろうぜと盛り上がるチームメイトたちから外れたところで、マルコは紛失した水着を探していました。水着は300ユーロもするのです。マルコの枕の下には魚が置いてあったりと、チームメイトたちから陰湿な嫌がらせを受けていました。すぐに水着を買ってこようと提案するアンドレアですが、マルコは「もう間に合わない」と諦めます。

現在、「明日のビデオ撮影は何時から?」とプールサイドでマルコに聞かれ、にんまりとほくそえむダニエレとイロ。

マルコの指揮のもと、順調に撮影は進んでいきます。満足げなカロラ。ダニエレたちも撮影に没頭します。
撮影終了後、ダニエレは小屋に寄っていくかとヴィットリオとイロに尋ねます。「もう残りがないぞ」「アンドレアを呼ぶか?」と話し合う二人。「でもビールがあるから」とマルコの友人たちも小屋に呼ぼうとするダニエレたち。
フォーチェ・ヴェルデにある違法な小屋にカロラもついていき、マルコも一緒に行きます。車の中で爆音で音楽を鳴らしながら、「ティツィアーノは最高だ。このクソみたいな土地から世界に羽ばたいたんだから」と熱弁するヴィットリオ。
そこにアレッサンドラからダニエレに電話がかかってきます。イロたちが防護服をパクったので、返すようにとの連絡でした。ダニエレがせっつくので急いで引き返します。
車内にマルコとカロラは二人きりになります。「ここに四時間いたとしてもあなたは何もしてこないでしょ?女の子と付き合ったことある?」とカロラにからかわれ、「ケンブリッジへの短期留学でノルウェー人の子とキスしたことがあるよ。でもキスが下手だって言いふらされて、ノルウェー語で”アリクイ”って意味の”マルシュルケール”ってあだ名をつけられた」とふざけるマルコ。カロラはマルコにキスしますが、ダニエレたちが帰ってきたので二人は離れます。

帰宅したマルコは「うまくいったよ。カロラとキスした」と報告するアンドレア。「アンドレア、いつもなぜ僕に隠すんだよ。また大麻を売っただろ。お前が売った大麻を吸ってきたんだ」と言うマルコ。アンドレアは「いつから」と驚愕しますが、マルコは「そうやってすぐ話をすり替える」と怒ります。アンドレアは「カロラとダニエレは夏の間付き合ってたらしい」とだけ言い、マルコは「散々僕をけしかけておいて今更そんなことを言うのかよ!僕のことに口出しするな!引っ込んでろ!」と激怒。怒声を聞いて駆けつけた父に、アンドレアは地下室に部屋を移すと報告します。

スムージーを作っていたニナは、「同僚の代わりに文化交流で10月5〜15日にマドリードに行くの。あなたも一緒に行かない?」と母に誘われますが、「前に行ったから」と断ります。母は「あなたの誕生日を一緒に祝いたい」と食い下がりますが、ニナは「他に知らない生徒が50人もいるのに?」とはねつけます。ニナは「最小限の痛み」を購入し、読み始めます。「私達は自然に逆らう存在で、森羅万象の法則を捻じ曲げていた。でも思春期の肉体で花盛りの私達が、どうしたら不良品や欠陥になるのか。そして自己否定へと導かれた。あの若さで身体への適応を強いられ、自らの本質を別のもので抑えた。なりたくもない人間にさせられた。私達は唯一の純粋な生き物なのだ。生き延びるため死者の世界から移植された」という詩集の一編を読みながら、アンドレアに思いを馳せるニナ。

6年前、鏡の前でこっそりとドレスを着たアンドレアは、本を読んでいたマルコに「プールに行かないの?」と尋ねます。マルコは「試合に勝ったせいで嫌われるから嫌だ。一緒に泳いでよ」とアンドレアに頼みますが、「僕はバスケの方が好きだ。自分のことは自分でしろよ。試合の後に一緒にクレープを食べてやるから」と励まされ、重い腰をあげてプールへと向かったのでした。

現在、アンドレアは「殿下」からトリノ行きのE-チケットを見せられ、「今週末トリノに行く」と宣言されていました。頭を抱えるアンドレア。

 

第4話 グリーン

<あらすじ>
マルコとカロラの交際は、浮き沈みがありつつも順調に続いている。
マルコはアンドレアとのギクシャクした雰囲気を解消するために彼と話そうとするが、アンドレアは何も話してくれない。
ダニエレは「誰も私を知らない」というアカウントの人物に直接会いたいと持ちかけ、アンドレアは大きな決断をする。

2か月前、カロラとのセックスの後、彼女の部屋から外を眺めていたダニエレは「昨日コーチと揉めたから帰らないと。いつもみたいにそんなんじゃこれまでの練習が無駄だったとか文句をつけるんだ」とふてくされながら服を着始めます。「なんでそれなのに毎日行くの?」と不思議そうなカロラに、「長い間練習してきたから今更やめられないよ。家よりくつろげるしな」と答えるダニエレ。そこに「誰も私を知らない」から、「人と争ってばかりだね」と連絡が来ます。練習後にカロラの見たい映画を見に行こうかと誘うダニエレですが、カロラは急に不機嫌になり「付き合ってるわけじゃないのになんで隠すの?」と文句を言います。ダニエレはそれには答えず、帰っていきます。

現在、その時のことをマルコに話していたカロラは「夏に何回かエッチしただけよ。今は友達。2年前はイロともデートしてたし」となんでもないことのように言います。ビデオの編集は終わり、後でダニエレとイロがマルコの家に見に来る予定です。「私に言いたいことがあるならはっきり言えば?」とカロラに迫られますが、マルコは「なんでもないよ」とうつむきます。

体育の授業でバスケをするアンドレアの敵チームとなったニナは、ファビオが捻挫したと騒いでいる間に「最小限の痛み」が面白い本だと話しかけます。「後で一緒に勉強しない?」と誘いますが、アンドレアは硬い表情で断ります。
ダニエレに何と返事したらいいか分からないアンドレア。LGBTQ+ホットラインに電話をかけます。ラファと話したいと電話をかけましたが、フェデという男性が対応することに。親は無知だし兄弟も問題を抱えているし、誰にも頼れないと弱音を吐くアンドレア。しかしそれ以上は彼に打ち明けられず、ラファのシフトかメールアドレスを教えてほしいと懇願します。フェデは困惑し、ラファがしばらく休みだということだけ教えてくれます。

イロから大麻を持ってくるよう頼まれたアンドレアですが、家には親がいるから路上で取引してくれと頼まれ、それはしないと断ります。

マルコの家で完成したビデオを鑑賞するダニエレ、イロ、ヴィットリオ。ヴィットリオは「原子炉のシーンを増やせよ。俺達より女の方が多く写ってる」と文句を言いますが、マルコはそんなことはないとビデオ全体の男女比を見せます。「カロラがいるからだろ」とふざけるヴィットリオの言葉に、硬直するダニエレ。ヴィットリオに「原子炉のシーンはただの部屋に見えるから、増やすなら他のシーンの方がいい」と提案するマルコ。ダニエレは「お前はいつもそうだ。お前が原子炉で撮りたいっていうから苦労したのに、結局自分の顔が写ってるシーンばっかり褒めやがって」と憤りますが、ヴィットリオから「誰がこのバンドのボーカルだ?」と凄まれ、悔しそうに口をつぐみます。

1年前、ヴィットリオが部屋で大音量の音楽を鳴らしていたため、ダニエレが怒って彼の部屋に文句を言いに来ます。しかしヴィットリオが「音量を小さくすればいいんだろ」と意にも介さなかったため、乱闘に。ヴィットリオの祖母がそこに現れて仲裁してくれ、ダニエレはヴィットリオの部屋で彼に殴られたところを冷やすために休憩することに。

現在、ダニエレはマルコたちの部屋から出て、洗面所で怒りを必死にこらえていました。階上からは、マルコに指示を出すヴィットリオの声が聞こえます。「誰も私を知らない」から返事がないことにも苛立ちを覚えます。「なぜ答えない?来てほしくないのか?」とメッセージを送ると、ちょうどアンドレアが帰宅してそのメッセージを見ていました。
「このままだとヴィットリオを殺しそうだから一服したい」と言うダニエレに、地下室の喫煙場所を提供してやるアンドレア。ダニエレが借金していると愚痴を言うので、アンドレアは彼をかわいそうに思い、「俺が金を貸そうか。今のままじゃマルコに撮影代も払えないだろ?そうすればマルコは参加を勧めた僕を責めるからな。俺は金持ちだし」ともっともらしい言い訳をします。「いつ返せるか分からないのに」と困惑しつつも金を受け取るダニエレ。「なんでそんなに稼いでるんだ?」と問われ、「ここを出るためさ」と答えるアンドレア。
そこに母が帰宅し、アンドレアのバイクをどかすように彼を探す声が聞こえます。喫煙の事実を隠そうと焦るアンドレアとダニエレの顔が不意に近づきます。マルコが代わりに対応してくれたので事なきを得ましたが、ダニエレがそっけなく立ち去ったことにアンドレアはどこか残念さを覚えていました。

「水泳には復帰するのか」と問う叔父に、「日曜に試合がある。でも見に来てくれなくていい」と答えるマルコ。母はヴィットリオがマニキュアをしていることを「何あれ?」と馬鹿にするように言い、アンドレアは居心地の悪い思いをします。「あいつらは友達なのか」と父に問われ、「顔見知り程度だよ」と答えるアンドレア。マルコは動画編集の作業があるからとさっさと自室に戻ります。

「最後にボッチェやったのって一年以上前だよな」とマルコを遊びに誘うアンドレア。マルコは編集作業で忙しいからと断りますが、叔父を呼ぶぞとアンドレアに脅されて、仕方なく付き合うことに。
一緒に散歩しながら「お祭りに参加するんだって?」と尋ねるアンドレア。「レパントの海戦を模したお祭りで、セルモネータ村でやるらしい」と答えるマルコ。
コートが空くのを待つ間、二人はベンチに座って近況報告をしあいます。カロラには明日会う予定だけれどうまくいっていないと言うマルコに、「バイクを貸してやろうか?」と言うアンドレア。マルコは「お前こそ、連絡取り合ってた女の子とはどうなったんだよ」と尋ねますが、「会ったことない。メッセージだけだよ。俺が最低野郎だから会えない」とふざけるアンドレア。「どうせうまくいくわけない。受け入れるしかない」と悲観的なアンドレア。コートが空いたので、二人は試合を始めます。

アンドレアは帰宅すると、ダニエレに返信します。「直接会って言いたかったけど、勇気が出なかった。日曜日は会えない。私はトリノ出身じゃないし他にも嘘をついてた。本当にごめん」と連絡をするなり、アカウントを削除します。メッセージを読んで一度は怒りに駆られたダニエレでしたが、アカウントがなくなったことに気づき、涙で枕を濡らします。

翌日、登校したアンドレアは自分の席にすでに座っているニナに絡むこともせず、どこか落ち込んだ様子です。ニナが自分をやけに気にしていることに気づいたアンドレアは、「明日友達と兄弟とお祭りに行くんだけど、君も行かない?」と誘います。

練習後にシャワーを浴びていたダニエレは「日曜日はトリノに行かない。ビデオに出てたスージーって子の番号分かるか?」とイロに尋ね、イロは早速乗り換えるのかと嬉しそうに絡み、「ゼリアかカロラに聞けよ」と言います。顔を強張らせるダニエレ。

カロラと待ち合わせをしているマルコ。カロラが松葉杖をついて現れます。マルコは「この間はごめん」と誤り、カロラは「いいのよ、男って女がみんな処女だと思い込んでる」と笑い飛ばします。カロラに誘われてキスをするマルコ。お互いに家に人がいるから困るねと言うカロラは、「ビーチに家があるけれど、遠すぎるし」と言います。マルコはバイクでカロラとそこまで行き、セックスします。

ダニエレはゼリアからスージーの連絡先を手に入れると、早速彼女に電話し、「サバウディアの図書館で女の子を見たことがあるって言ってただろ?なんていう子か分かる?」と尋ねます。「その子と話したことはないけど、あの図書館はチェーザレ高校の子が多いわよ」とスージーは教えてくれます。「誰も私を知らない」とググるダニエレですが、何もヒットしません。

7か月前、「本名とは違う別アカウントを持ってるんだ。親や兄弟に言えないようなことをつぶやきたくて。みんな持ってる。数ヶ月前に面白半分で作ってみたんだけど、いつもと少し違う…女性っぽい姿の写真をアップしてみたんだ。そしたら結構評価をもらえたからまたアップしたくなった。いいねがほしいからなのかは分からない。混乱してる」とアンドレアはラファに相談していました。ラファはローマまで来て直接話をしないかと誘いますが、アンドレアは無理だと断ります。「どう混乱してる?」とラファに問われ、「俺はゲイなのかな?トランスなのかな?」と返すアンドレア。「自分の心の声を聞いて。自分にレッテルを貼らないこと。僕は20年かかってやっと分かってきた。やっと性転換手術を受けるつもりだよ」とラファは言います。「僕の女性的な一面は絶対に見せちゃいけないんだ」と言うアンドレアに、「誰がそんなこと言ったの?」と尋ねるラファ。「俺自身」と答えるアンドレア。「もう600人のフォロワーには見せてるじゃないか」と笑うラファに、アンドレアの気分が少し上昇します。

現在、アンドレアはニナとともにルモネータ村のお祭りに向かっていました。折り重なるように寄り添って眠るマルコとカロラを「かわいい」と笑うニナ。
村に着くと、酒を飲みながら「一度も◯◯したことがない」ゲームをする一同。順番に「やったことがない」ことを言い、それをしたことがある人は酒を飲むというゲームです。ニナが「私はワンピースを着たことがない」と言った瞬間に、酒がなくなります。新しい酒を取りに行くカロラを見送った後、やけにアンドレアに熱い視線を送るニナ。アンドレアもにこやかに見返します。

 

第5話 ブルー

<あらすじ>
アンドレアはニナに「誰も私を知らない」のアカウントについて打ち明けるが、ダニエレはまだ相手が誰なのか探っている。
そんな中、バンドは新しいミュージックビデオのお披露目パーティを開く。
そのパーティが、何人かの人生の分岐点となることに。

1ヶ月前、アンドレアにタイムを測定してもらったマルコは自分のタイムが予想よりもいいことに驚きます。「手術がうまくいったんだな」と言われ、喜びにもう一度泳ぎだすマルコ。
現在、マルコは試合でダニエレに負け、「まだ本調子じゃないだけだ。またすぐにお前が勝つよ」と慰められていました。

ヌートリアが子どもに噛みついたせいで誰も近寄らなくなった湖畔にニナと二人でいるアンドレア。ニナはアンドレアをじっと見つめると、「別荘にまだ祖母の服があって、すごくきれいなの。あなたの着たところが見たい」と言います。「おばあちゃんと僕じゃサイズが合わないよ」と言いつつも、過去の女装写真をニナに見せるアンドレア。ニナは「きれいな脚!気後れしちゃうわ」と褒めそやしてくれます。そこにヴィットリオからパーティーの誘いが届きますが、アンドレアは無視。ニナはアンドレアを近くのグレープフルーツ畑に誘います。
グレープフルーツをもいで食べながら、ニナはアンドレアに人目を気にしなくていいならどんな服が着たいかを尋ねます。女物の服か、今のような服か…と悩むアンドレア。過去について問われ、ニナは自分も昔はピエランジェロという彼氏がいたのだと懐かしみます。早くに気づいたからそれ以降彼氏はいないと言うニナは、「あんたは女の子が好きなの?」と問います。アンドレアは「ミコルは大好きだったけれど、SNS上で他に好きな人ができた」と打ち明けます。「もう連絡は絶ったけど」とつぶやくアンドレア。

サバウディアのチェーザレ高校に来たダニエレは、学校前でたむろする生徒たちに授業の終了時間を尋ねます。
同じ頃、カロラはマルコと学校の片隅でキスをしており、ジュンとゼリアが「ラブラブね」と声をかけます。「金曜日にうちでビデオのお披露目パーティーをすることになった」と言うジュンとゼリアからランチに誘われ、マルコは「母さんに家で食べると言ったから」と固辞するも、結局は強引に一緒に食べることになります。

ダニエレは校内に侵入し、女生徒たちの顔を一人ひとり注意深く見ていきます。諦めかけたその時、ミコルが目の前に現れます。「知り合いだよな?」とダニエレは声をかけますが、ミコルは覚えたように「人違いじゃない?」と慌てて去っていきます。そこにイロから「ヴィットリオのばあちゃんが死んだ」と連絡が届き、ダニエレは退散することに。

帰宅したアンドレアは、母と二人きりでランチをとります。母は「お父さんともっと広い家を買おうか相談してるの。あなたたちに一部屋ずつ与えてあげたいし」と言いますが、「僕はもうすぐ大学に行くから。もしかしたら海外かも」と言います。そんなお金は出さないと遠回しに言う母に、「出してもらおうとは思ってない」と答えるアンドレア。母は嬉しそうに笑い、「まずはいい子にして」と言います。

病院に着いたダニエレは苛立った様子のヴィットリオを落ち着かせ、慰めます。金曜日のパーティーはどうするかとダニエレが尋ねると、ヴィットリオは「アンドレアから返事がない」と吐き捨てます。ダニエレはすぐにアンドレアに電話をしますが、一度は無視されます。しかし二度目の電話にはアンドレアも無視できず、「パーティーには来るよな?一人会費に15ユーロ払わせるから食事を用意しないと。金も返すから」と相談され、「後で返事をする」と答えます。ダニエレの電話を名残惜しげに切るアンドレア。

カロラは自宅で新しいソケットを掲げながらポーズを取って自撮りを決め、インスタにアップします。母から新しいソケット具合を尋ねられ、「ちっとも痛くない」と喜びます。

ダニエレは「誰も私を知らない」が以前教えてくれたメールアドレス宛に、「サバウディアの女の子は君が勝手に写真を使ってることを知ってるのか?俺は必ず…」とメッセージを書きかけて、文章を削除します。カロラの新しい投稿を見たダニエレは即座に「いいね」とコメントを残し、彼女からいいねボタンを押されたことを確認します。

1年前、準決勝の前にマルコの枕の下に生魚を置くいたずらをした ダニエレとイロたちは、酒と煙草で盛り上がっていました。「コーチに言うからな」と激怒するマルコに、ダニエレは「遠くから親戚も見に来るんだよ」と懇願。しかしマルコは無視します。
翌日、ダニエレはコーチに引きずっていかれながら「このチクリ魔!地元に戻ったら覚えてろよ!」とマルコに報復を宣言するのでした。

現在、「お前のビデオのパーティーだろ」とアンドレアに言われるも、マルコは「最近集中できなくてタイムが落ちてるから」とパーティーに出たくないと遠回しに言います。アンドレアは「お前は本番の方が強いだろ」と背中を押してくれます。「ダニエレとは今の方が仲がいいんだ」と言うマルコに、「それはいいことだ。行こうよ。早く帰るって約束するからさ」とアンドレアは微笑みます。

葬儀を終えたヴィットリオを慰めるダニエレとイロ。アンドレアはニナと授業で一緒に発表をします。カロラはジュンたちとおめかしをして大はしゃぎ。

ビデオのお披露目パーティー当日、たくさんの観客が集まる中、シルクスクリーンにビデオクリップが映し出されます。最初は意気揚々とビデオを動画に撮っていたダニエレですが、自分のアップの部分を削られていることに気づき、すぐにマルコに文句を言います。しかし、マルコは「ヴィットリオに電話で修正を指示されたから。削ったのは2箇所だけだよ」と怯えたように言います。怒りを鎮めようと努力するダニエレ。
ヴィットリオの音頭でビデオの公開までがカウントダウンされ、みんなはその瞬間から乱痴気騒ぎを始めます。踊り狂うイロとカロラ。マルコは控えめにそれを見つめます。

アンドレアは庭の片隅で苛立った様子で携帯をいじっているダニエレが気になります。ダニエレから「もしお前が俺のことを誰かに話したら、お前を探す。近くにいるはずだ」と連絡が来ます。苦悶の表情を浮かべるアンドレアは「私たちは帰るけど、一緒に歩いて帰ろうよ」とニナに誘われ、帰ることに。
「日曜日にあの詩人の朗読会があるらしいよ。レズビアンの人の書店で。一緒に行こうよ。素敵な美術館も案内してあげるから」と誘うニナ。ニナは詩人と出会いの2つの目的があるようです。

マルコの友人のサミはゼリアとパーティー会場のトイレでセックスしており、トイレに行きたかったダニエレはさらに怒りをつのらせます。「サミに舞台裏を撮っておけと言われたから」とカメラを回すゼリアの弟に、「なんでか分かるか?サミはお前の姉貴とトイレでやってるからだよ」と吐き捨てるダニエレ。
キッチンで顔を洗っていると、カロラが「大丈夫?」と話しかけます。外で吐くダニエレに、カロラは付き合います。吐いた後、「お前と一緒にいればよかった」と泣くダニエレに、カロラは「何かあったの?」と問いかけ、ダニエレに促されるままカロラは熱いキスをします。そのまま屋外でセックスする二人。セックスの後、二人は気まずげにお互いを見つめます。

 

第6話 インディゴ

<あらすじ>
罪悪感でいっぱいのカロラに、ニナはマルコに全て打ち明けるようアドバイスをする。
一方マルコは、ダニエレに言わずにミュージックビデオを編集したことを申し訳なく思っていた。
アンドレアはニナとローマで楽しい1日を過ごす。

昨晩着ていた服に汚れを見つけたカロラは「やばい」とつぶやいて慌てて手洗いをします。そこにマルコから「あの後どうだった?」と連絡が来たので、カロラは「後で話そう」と簡潔に返します。カロラはニナに電話します。
2年前、ニナはカロラとダニエレたちの宅飲みで、「酒瓶を回した口の先にいた相手とキスをする」という遊びに巻き込まれますが、キスはしたくないと拒否し続けます。

カロラに呼び出されたニナは、避妊薬を渡します。「昨日ダニエレと寝た。襲われたんじゃなくて、私が受け入れたの。マルコとどうすればいい?」と相談してくるカロラに、「こういうことはいずれバレルから自分から白状した方がいいよ。経験者は語る」とミコルの話を匂わせながら言うニナ。アンドレアと本屋に行くからとニナは去ります。

練習後にむしゃくしゃした気持ちで髪を乾かすダニエレ。マルコは「ビデオのお金を返すよ。最後の編集について君に承諾を取らなかったから」と言いますが、ダニエレは「兄弟揃って俺に金を渡してくるな!金はいくらでも湧いて出てくるってか?」と逆ギレ。コーチに外に出るように呼び出されます。
コーチは「お互いに本音で話すゲームをしましょう」と持ちかけ、ダニエレは「前はトップレベルだったのに、なぜ今は予選も通過できない?」と尋ねます。「練習不足は私のせいじゃない。マルコには才能はないけど努力してる。あなたも見習うべきね」と言う彼女に、「親が遠征費を払えない時も、あんたに嫌味を言われた時も、いつだって練習に来た!」と激怒するダニエレ。しかし「遠征費は誰が出したと思う?クラブはあなた程度の成績の選手に費用なんて出さないわよ」とと遠回しに自分が費用を出したことを匂わせるコーチ。そして、「練習に専念するかクソみたいな音楽を続けるか選びなさいよ!月曜にここで答えを聞かせて」と言い残して去っていきます。

「サミが、ゼリアの家でやってたら親に見つかったらしい」と苦笑しながらニナに報告するアンドレア。ローマに向かう電車に揺られながら、ニナは「ローマでは誰もいないんだからアイメイクをしてみたら?」と誘いますが、アンドレアは笑って受け流します。
詩人の朗読を聞いた後に、彼女のサイン会に参加する二人。詩人から「ムッカサシーナでイタリア一有名なクィアナイトがあるから泊まっていけば?」と促されます。美術館で彫刻を眺めながら、親に外泊の許可をもらっていないからと渋るアンドレア。しかしニナは「ボンチョの家に泊まると言えばいい。もしくはうちの母の家」と提案し、アンドレアはニナの母の家に泊まろうかと考え始めます。

4か月前、コーチに罰を受けていたダニエレと水泳クラブの取り巻きたちは、コーチが「マルコが腕を切った」と電話を受けて衝撃を受けます。ダニエレは「予備の水着を持ってた」とイロに打ち明け、イロは草むらに水着を投げ込むと「もう持ってない」と言ってコーチの後を追います。
現在、ダニエレはヴィットリオを訪ねていました。ヴィットリオは亡き祖母の家具を売るために、母から手入れを命じられているようです。ダニエレはカロラに「昨日はごめん」と連絡します。「この家具いくらで売れるかな」と言うヴィットリオに、「200か300くらい?」とダニエレが答えると、彼は突然激昂し「ばあちゃんの人生がたったそれっぽっちならこうしてやる!」と家具をめちゃくちゃに壊し始めます。焦ってヴィットリオを止めるダニエレですが、「グループ辞めるなよ。イロと決めた、次の曲はお前がソロで歌え」と突然言われます。ダニエレはヴィットリオの優しさに思わず笑顔をほころばせます。

ニナの母に親の職業などを根掘り葉掘り聞かれるアンドレア。「宿泊の許可証を書いてあげるんだから、あんたの彼氏についてちゃんと知っておかないと」と言う母に、「彼氏じゃないわ。私はレズビアンだって知ってるでしょ。彼女よ」と言うニナ。
ニナと二人きりになると、アンドレアは「僕の秘密をあんなに軽々しく話すなんて」と怒りますが、ニナに「母に一矢報いたかっただけよ、ごめん。さっきのは冗談だったってメールしようか?」と慌てて謝罪します。
ニナの誘いで服屋に入り、新しい服を物色する二人。二人はホテルの部屋で新しい服に身を包み、美しいメイクを施します。

カロラから電話を受け、「今家に一人なんだ。来る?」と誘うマルコ。しかし「昨日も遅かったから親が赦してくれない」とカロラは断ります。「何も問題ない?」とマルコに問われ、「ないよ。明日会おう」と答えるカロラ。
電話を切るとすぐにダニエレからのメッセージに気づくカロラ。「誰にも言ってないよね?」と連絡すると、ダニエレから「言ってない。安心しろ」と返ってきたので嘆息します。

クィアイベントに向かうタクシーの中で、アンドレアは突然「ホテルに戻ろうかな」と言い出しますが、もう目的地は眼の前です。ニナは優しく「どうしたい?」と尋ね、アンドレアは深く考えた後に参加することに決めます。
ニナはジョヴァンナをアンドレアに紹介し、彼女じゃ「カロとカテ、ロベルトとラファ、フランチェスコよ」と周囲にいた若者たちを紹介してくれます。アンドレアはラファに「僕たち知り合いだよ」と興奮気味に話しかけ、ニナはフランチェスコ・チコネッティという男に「あなたの大ファンなの」とかぶりつきます。いろんなことを話したいと言うアンドレアに、ラファは「後で番号を教えるよ」と微笑みかけてくれます。ジョヴァンナとラファはタバコを粋に行き、アンドレアとニナは踊ることに。新品の靴を履いてきたせいで脚が痛いと、二人は靴を脱いで踊り始めます。知らず知らずのうちに二人はキスします。

2年前、「キスしろ」とはやしたてる周囲に呆れて先に帰ることにしたニナに、カロラは「相手はいけてる人なのに。やってみたら楽しいよ」と追いすがります。ニナは「私が男とキスしてるところ、見たことある?」と吐き捨てて帰ります。
現在、ニナはアンドレアとキスしながらホテルの部屋になだれ込んでいました。アンドレアの上着は脱がしたものの、「この先は何をしたらいいか分からない」と笑うニナ。アンドレアも「僕もだ」と笑います。「じゃあお互い脱いでみてから考えようか」とニナは笑います。

 

第7話 パープル

<あらすじ>
バンドのミュージックビデオがSNS上で大人気となる。
一方カロラは、パーティでの自分の行いをマルコに打ち明ける。
ショックを受けたマルコがアンドレアに全てを伝えると、アンドレアはダニエレにケンカを吹っかける。

ダニエレのソロ曲の構想を練っている間に、なんとビデオクリップが9万回も再生され嬉しいヴィットリオ。イロがパーティーの残りの大麻を持ってきて三人で吸おうと誘いますが、ダニエレは断ります。カフェで食事を取っていると、イロが「前に水泳に打ち込みたいからって大麻をやめてたくせに、耐えきれずに吸ってる写真」と二人にダニエレの大麻を吸う写真を見せてきます。嫌がるダニエレに、「ビビオーネの家で吸ったんだっけ?酔い過ぎて覚えてない」とぼやくヴィットリオ。そこに女の子たちが声をかけてきて、「あなたたちの曲もう20回は聴いたわ。よかったら一緒に写真を撮って」と頼んできます。有頂天になるヴィットリオたち。

5ヶ月前、アンドレアはミコルと激しいセックスをした後、彼女を見つめて幸福感に浸っていました。今アンドレアのかたわらで眠っているのは、ミコルを寝取ったニナです。「いくらぐらいお金は残ってるの?家を出ちゃえば?」と言うニナに、「その計画だ。ここ以外のどこかへ行きたい」と答えるアンドレア。「分かるわ。去年、私の自転車には使用済みのコンドームが結びつけられてた」と言うニナ。ニナは自分の腕にペンで「一緒に行ってもいい?」と書くと、アンドレアは「YES」に丸をつけます。チェックアウト時間を過ぎてしまったことに気づき、二人は最悪だと笑い合います。

家で勉強していたカロラは母から「昨日薬局で何してたの?産婦人科の予約を取りましょうか?」と言われ、「2ヶ月前に行ったからいい」と答えると、携帯をいじりはじめます。

マルコは、父から「なぜボンチョの家に泊まらなかった?」と詰問されます。カロラから「昼食後に会える?」と連絡を連絡をもらい、了承します。

アンドレアはニナとともにラティーナに戻ってきて、駅で名残惜しく別れた後、ボンチョの家に向かいます。

カロラに自分が撮った写真を編集した動画を見せるマルコ。カロラは最初は楽しそうにしていましたが、途中からマルコがカリメロのアニメを見せて無邪気に笑い始めると、突然表情を失い、何かを言いたげにします。

「元カノの元カノと不健全な関係になったんだな」とからかうボンチョに、「寝室は別だったし、もう全部話しただろ」と笑うアンドレア。「俺はゼリアとの関係を洗いざらい話したのに!」と非難するサミ。「レズビアンとのセックスはどうだった?」と二人に尋ねられ、呆れてゲームを放り出すアンドレア。

帰宅したニナは、エアロバイクを漕いでいる姉のヴェロニカに自分の携帯の充電器を返してほしいと話しかけます。ヴェロニカはデニスと「冷戦時代の軍需品を買うのに800ユーロも使っていた」「そのせいで金欠だからと夏休みは近場で過ごそうと言われた」という理由で喧嘩したらしく、携帯の充電器も持っていかれてしまったようです。ヴェロニカに道場するニナですが、ミコルから「あの時漂白剤をつけすぎた」とまだら模様になった服の写真が送られてきます。「ごめん、弁償する」と焦るニナに、「笑えると思っただけよ。今日友達の誕生会に行くためにラティーナに行くの。よかったら会えない?」と誘うミコル。ニナは行けたら行くと返します。

アンドレアにマルコから「カロラがパーティーでダニエレとヤった」とメッセージが送られてきて、慌ててどこにいるのかと電話するアンドレア。マルコはスタジアムにいるようです。

ダニエレは大麻を吸おうと準備していましたが、何もかも嫌になり、大麻関連のものをまとめてゴミに出そうとします。そこに「アシールが俺らの曲を推した」とイロから喜びの連絡が入ります。苛立ちながら歩いていたダニエレですが、その姿をバイクに乗ってマルコのもとに向かっていたアンドレアが捉えます。その瞬間、アンドレアはバイクを降りて「俺の兄弟の人生をぶち壊しやがって!」とダニエレに掴みかかります。「あいつが誰にも手出しされないのは俺が守ってやってるからだ」と言い返すダニエレ。「大物気取りかよ、チンピラが!」とアンドレアがさらにダニエレに掴みかかっていると、警察が通りかかり事情を尋ねられます。そしてそばに落ちていたダニエレの荷物が改められ、そこに入っている大麻を見せられ「これは何だね?誰のものだ?」と尋ねられます。

警察署に連行されたアンドレアとダニエレ。「捨てるところだった」と言い訳するダニエレに、「トイレに流せよ」と悪態をつくアンドレア。
警官から個室に呼び出されたアンドレア。「兄弟の彼女を寝取られたから腹いせに殴ったんです」と説明するアンドレアは、証拠としてマルコとのやり取りを見せます。そこにニナから「遊びはどう?」と連絡が入り、「ニナと友達か?」と尋ねられます。「彼女の姉と付き合ってた。今朝別れたけどな」と言われ、気まずい沈黙が流れます。「じゃあ本件は大麻が入った荷物が近くで見つかったが、君たちとは無関係だということにするよ」とは言われますが、「友達はサインをすれば帰れるが、君はお父さんのサインが必要だ。未成年だから」と引き止められます。大麻のことは言わないでと頼むアンドレアですが、「事実は伝える。もう十分に配慮した」と言われ、頷くしかありません。

マルコは何度もアンドレアに電話をかけ、ようやく繋がると「警察に捕まってた」と事情を説明されます。迎えに行くと言うアンドレアを拒絶し、徒歩で家まで帰るマルコ。

ミケーレはアンドレアを殴ると「昨日どこに泊まったんだ」と詰問し、アンドレアは「女友達の家」とだけ答えます。その態度が気に入らなかったのか、ミケーレは大麻を隠していないか部屋の荷物をひっくり返します。女装用の服も見られ、焦るアンドレアですが、「ミコルの服だ」と嘘をつきます。大麻を隠している鍵のついたバスケットも開けられそうになりますが、アンドレアは「子どもの頃につけたから暗証番号は覚えてない」と言います。ミケーレは鍵をペンチで壊し、大麻を取り出します。絶望するアンドレア。

同じ頃、マルコは傷心のまま夜の街を歩いており、ニナは風呂に入りながらアンドレアから書かれた「YES」の文字を何度も幸せそうになぞっていました。ダニエレとイロはヴィットリオが働く工場にインスタグラムのフォロワーが急増していることを喜び勇んで知らせに行きます。カロラは母と一緒にパソコンで映画を見ています。ミコルはパーティーでダニエレたちのビデオクリップを見て、見覚えのある顔に違和感を覚えます。

帰宅したマルコを抱きしめるアンドレア。マルコはアンドレアの腕の中で泣きじゃくります。「家にあったお金は全部教会に寄付するってさ」と言うアンドレアに、「ひどいな」とつぶやくマルコ。「僕が帰った直後にセックスしたらしいんだ。それっておかしいことじゃないのかな」と吐露するマルコに、「お前も彼氏持ちのノルウェー人のキスしたしな」とふざけるアンドレア。「今夜は一緒にいてよ」と甘えるマルコに、アンドレアは「サンドイッチを作ってやる」と一旦キッチンに向かいます。
パンを切っていると、母が近づいてきて軽蔑したような目でアンドレアを見つめます。「そんな目で見ないでよ」とアンドレアが言っても、「どう見ろと?」と吐き捨てて去っていきます。
そこに、ミコルから「電話したいの」とメッセージが届きます。「マルコから送られたビデオクリップを見たの。そこに写ってた黒いシャツの男から数日前に学校で知り合いだって言い張られてすごく怖くて…」と言われ、アンドレアは「俺の知る限りじゃ悪いやつじゃないよ」と答えます。「今ラティーナにいるの。親は1時間後に迎えに来る。よければ出てこない?」と誘われ、「外出禁止なんだ。話したいことがたくさんあるよ。自由になったら連絡する」と返します。アンドレアは頭を抱え、庭の片隅で一人泣きじゃくります。

4か月前、マルコは必死で水着を探していました。「みんな待ってるぞ、早くしろ」とアンドレアに電話で急かされますが、家の中のどこをひっくり返しても水着はなく、「ちくしょう!あいつら…」というなり、マルコは水泳のトロフィーなどが入っているガラスの棚に思い切り拳を叩きつけ、腕を切り裂いたのでした。
現在、マルコは同じことを洗面台のガラスにしようとしますが、アンドレアが庭で泣いているのを見つけてしまい、拳をおろします。そこに、ダニエレから「すまない、完全に酔ってた」とメッセージが届きます。アンドレアが立ち上がるのを見て、見てはいけないものを見てしまったような気持ちになるマルコ。

ダニエレが「話ができるか?」とマルコにメッセージを打っていると、「新しい女か?」とヴィットリオが絡んできます。「お前らの言うとおりだったよ」と言うと、ヴィットリオに「誰も私を知らない」から来た最後のメッセージを見せるダニエレ。「普通もっと早く気づくだろ」と爆笑するイロに、「本当に気が合ったから信じたくなかった」とふてくされるダニエレ。「俺が人生で一番感じたのは中学時代の同級生のクリスチアーノから愛撫された時だよ。ミラノでモデルしてる。人生で一度くらい何でも経験してみないとな。どんな奴か知りたくないのか?行って殴ってくればいいじゃん」と笑うヴィットリオ。考え込み、窓の外の流れる景色を見つめるダニエレ。

 

第8話 ホワイト

<あらすじ>
ダニエレはついに水泳と音楽のどちらの道に進むか決心するが、マルコはカロラにチャンスを与えるべきか決めかねていた。
アンドレアは父親に秘密を打ち明け、距離を縮める。
それがきっかけで、アンドレアはついに勇気を出してダニエレと会うことにする。

8年前、「少年は顔を赤らめて妖精の求愛を断りました。それでも妖精は少年が湖で水浴びをする間、彼に抱きつき離れないよう神々に願ったのです。妖精の願いは叶い、その日から2つの身体は1つになりました。半分男、半分女。少年は親のヘルメスとアフロディテに頼みました。これからどんな男も妖精の水につかると、女性の姿になるように、と」とオウディウスの「変身物語」をアンドレアに読み聞かせるマルコ。
現在、マルコの暗記の勉強に付き合ってやっていたアンドレアは「ずっと家にいたいか?」とマルコに尋ねます。「いや」と短く答えるマルコ。

ミケーレはマルコとアンドレアを車に乗せて移動中、「金がほしいなら午後に工房で働け」と命じます。「1時に母さんが迎えに来るから」とだけミケーレは言い、アンドレアは不満をため息で漏らします。

授業に出たアンドレアはニナへの怒りを燻らせますが、ニナは実験中のアンドレアの風船をわざと割り、教師の怒りを買い、二人とも教室の外に出されます。「カロラは親友だから言えなかった。彼女本人から聞くべきよ」と言うニナに、「マルコが俺にしか話さないのを知ってるだろ。土曜にマルコを一人にした。俺をローマに留めるべきじゃなかった」とアンドレアは怒ります。「放課後にきちんと話さない?」と言うニナに、アンドレアは「外出禁止だから」と断ります。するとニナは「もういい」とその場を後にしようとし、アンドレアは「思い通りにならないと逃げるのか」と怒鳴りつけます。ニナは「あなたが逃げてるんでしょ。最低」と吐き捨てます。

学校でマルコを見つけるカロラですが、お互いに話しかけられません。水泳クラブに来たマルコはよそよそしい様子の部員たちに「何かあった?」と尋ねますが、「何も」と言われます。
部員にダニエレとイロに連絡をするように頼むコーチですが、二人とも電話に出ません。
ダニエレとイロは小屋に泊まりでアルバム制作をしようと計画しており、イロは「マネスキンは1ヶ月間も昼夜をともにして作ったらしいぜ」と興奮した様子です。イロは海岸沿いの潰れかけの小屋こそが自分たちの居場所だと胸を張ります。いざ小屋に向かうと、ちょうど壊されているところで、二人は呆気にとられながらもヴィットリオに電話します。
「取り壊される前に警告文とか来るだろ」と問い詰めるイロに、ヴィットリオは「来たけど、叔父さんが役所にコネがあるって言ったから」とどうにか救い出した機材を見つめながらぼやきます。ヴィットリオとイロは持ってきたクッキーと酒で小腹を満たしますが、ダニエレは必死にメールを打っており、どこか上の空です。

アンドレアは地下室でミケーレが物色したままの散らかった室内を片付けます。そこにマルコが来て調子を尋ね、お互いに「元気だ」と言い張ります。マルコはダニエレが水泳クラブを辞めたのだと言い、その時ちょうどアンドレアにダニエレからメールが届きます。「この間は悪かった。からかわれている気がして腹がたったんだ。男でもなんでも俺は気にしないから一度会ってみたい」という内容で、アンドレアは考え込みます。

ニナはデニスから「警察署に来た君の彼氏を助けた」と言われますが、「今は逮捕してほしいかも」とふざけます。荷物を運び出す手伝いをしてやるニナ。

授業を受ける前に窓越しにアンドレアを見つめるマルコ。アンドレアはニナから「あなたのものよ」と私物を袋詰にして返されて「ここまでするか?」と困惑します。マルコに会いに来たカロラは、「本当にごめん。私達はタイプが違うけど、一緒にいて楽しいことは分かってほしい」と説明します。「パンダの赤ちゃんと一緒にいて楽しいようなものだろ。君はすぐには話さなかった。カリメロを見てる僕を見て哀れんだんだ。もうそうやって腫れ物扱いされたりかわいそうがられるのはうんざりだ」とマルコは言います。カロラは「私もよ」と同調。二人は抱き合って頬にキスし合います。

ミケーレの仕事を手伝うアンドレアは、もっと手際よくしろとどやされます。ラファから電話が来ますが、すぐに掛け直すからと電話を切ります。
アジア料理の修士課程を取っているというラファは、既にアジア料理人として仕事をしているのだそうです。アンドレアの話を聞きたいとせがむラファ。アンドレアがダニエレから会いたいと言われて混乱していると伝えると、「一生自分に嘘をつくのは辛いよ」と言われます。

8年前、有刺鉄線を乗り越えて立入禁止の湖で泳ぐなんてと激怒する父に何も説明する気が置きず、アンドレアは黙りこくっていました。
現在、同じように父の車に乗りながら、アンドレアはニナから返された新品の美しい服たちとアイライナーを見つめていました。車を停めてほしいと頼むアンドレア。ミケーレは車の外に出ると一服しはじめます。アンドレアは父にタバコをもらうと、「母さんとマルコには僕から話すよ」と言います。女装用の靴を見て「履き心地が悪そうだな」と微笑むミケーレ。アンドレアは思わずミケーレに抱きついて泣きじゃくります。

ゼリアに「ビデオクリップのおかげでフォロワーが増えたよね?」と話しかけられるも、気分の浮かないカロラ。ニナに会いに行くと、「バルコニーから顔を出して」と頼みます。カロラの手には、ろうそくの火がついたバースデーケーキがあります。「お誕生日おめでとう」と叫ぶカロラに、ニナが「ありがとう」と笑いかけます。カロラはそのままニナの家に泊まるようです。

マルコの布団を整えてやり、夜景を眺めるアンドレア。
ダニエレはDJをするための機材を修理していましたが、その時に「誰も私を知らない」から「分かってると思うけど僕は男だ。そんな気がしない時もあるけど」と連絡が来て、「クソ」と舌打ちをします。「土曜日の午後は?」とダニエレに問われ、アンドレアは「ニンファ庭園に行ったことは?」と聞き返します。ちょうど「今日はニナの誕生日です」と通知が来て、アンドレアは目を伏せます。

「落ち込むのはあと30秒だけ。ムカつく双子もダニエレも忘れる。人生は続くし、私達はイケてる」と言うカロラに同調するニナ。アンドレアから「誕生日おめでとう、愛してる」とメッセージが入り、ニナは「ありがとう」と淡々と返します。ヴェロニカが部屋に入ってきてニナの誕生日を祝うので、カロラは「明日ニナのお祝いをするために外出しようよ」と誘いますが、ヴェロニカは日曜まで毎晩仕事だからと断ります。「午後におじいちゃん家でパーティーをやろう」と誘うカロラ。アンドレアも呼ぼうかとふざけられて、「彼は特別なの。放っておいて」とニナは返します。

水泳クラブに来たダニエレは、マルコに「お前も殴るか?」と尋ねます。困惑するマルコに「アンドレアから何も聞いてないのか?」と戸惑うダニエレ。「アンドレアは何も言わない」とマルコが言うと、ダニエレは去っていきます。

ミコルに会いに来たニナ。「プレゼントがない」と申し訳無さそうなミコルに、「祖父の家でランチをするから、よかったらその時に持ってきて」とニナは笑います。言いにくそうにしているニナに、「アンドレアのことを話したいんでしょ?村のお祭りに彼と行った後、連絡がなくなったし、アンドレアも話すことがあるって言ってたから」と言うミコル。「彼とは一晩だけだった」と言い訳をするニナに、「それはどうでもいい」と切り捨てるミコル。
「あなたが私を口説くのも想定外だった」と言うニナに、「あなたが私を口説いたのよ」と返しつつも、フラッペを飲みに行こうと二人は楽しげに歩き出します。

またサミを家に招いてセックスをしていたゼリア。サミはゼリアの弟のルーチョに「パーティーの動画を送ってくれよ。ヴィットリオがうるさい」と頼みますが、ルーチョは「スマホのバッテリーが切れてて何も撮れてなかった」と言います。サミを見送った後、ルーチョに「私には動画を見せたのになぜ彼には隠すの!」と激怒するゼリア。「俺たちまずいことしちゃったから、全部消した」とルーチョは言いづらそうに言います。

カロラはニナの家族とともに彼女の誕生日を祝います。カロラはゼリアから電話を受け、「彼女たちを呼んでもいい?」と戸惑ったように言います。

アンドレアは制汗剤をつけるとダニエレに会いに行こうとしますが、「外出禁止は解けた。父さんと話したから」とマルコからバイクの鍵をもらおうとするも、彼が癇癪を起こして部屋に引きこもってしまい、頭を抱えます。

「弟が友達に動画を送ったの。大変なことになるかも。写ってるのは私って分かる?」と困惑しながらゼリアに尋ねるカロラ。カロラはゼリアに動画を見せてもらいます。

急いでダニエレとの待ち合わせ場所に走って向かうアンドレア。8年前、湖でこっそり泳いだ時のことを思い出します。先にバスに乗っていたダニエレに「俺たちよく出くわすな。俺はニンファ庭園まで行く。行ったことは?」と尋ねられ、アンドレアは口をつぐみます。「音楽かけたら嫌か?」と尋ねるなり、アンドレアはサンファの「誰も私を知らない」と流しはじめます。

カロラは自分がダニエレとセックスしている動画をじっと見つめ、ニナたちはその様子を不安そうに見つめます。
がらんと空いたダニエレのロッカーを見つめるコーチ。プールに潜るマルコ。イロとともに部屋を音楽室に改装して楽しげなヴィットリオ。教会で祈りを捧げるアンドレアの母。バスからいなくなったアンドレアとダニエレ。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

最初はすごく登場人物が多くて(名前がいるキャラだけでなんと40人近くいます!)、誰が誰の親もしくは叔父・叔母・兄弟・姉妹・その恋人なのかを把握するのに苦労しました。でも一度覚えると、「PRISMA」の世界に引き込まれて、ずっと浸っていたくなりました。
「若き光の拡散」というタイトルどおり、青春の一瞬のきらめき(プリズム)のような、淡くて儚い恋の美しさを体感できる、素敵な恋物語でした。ああ、いい作品だったなあ…シーズン2はまだ日本に入ってこないのかなと待ち遠しくてたまりません。

小錦あや
小錦あや

アンドレアとダニエレ(インスタ上では「殿下」)の間に恋が生まれるかどうかという単純なラブストーリーなのかと思いましたが、実際はかなり生々しく家族愛と友情、恋愛を複雑に描いていて、そのリアルさに毎回ドキドキしながら成り行きを見守っていました。
アンドレアの抱える閉塞感は自分にも身に覚えがあるもので、だからこそ彼を身近に感じて、共感できる部分がたくさんありました。
シーズン2以降でアンドレアが自分の性的指向とどう向き合うのか、そしてダニエレにそれを知られて、彼を取り巻く環境がどう変わっていくのか楽しみです。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

カロラはマルコたち双子を罵っていたところからして、お付き合いは解消したのかな?マルコはカロラにあれだけ憧れを抱いて片思いしていたので、カロラからダニエレとセックスしてしまったことを謝られたらすぐに許して復縁するのかな、と思いきや、意外と「自分はこうでありたい」「自分はこうしたい」と頑固だったのには驚きました。そういう頑なすぎるところが周りから腫れ物扱いされる理由かもしれませんが…。
それにしても、「尻軽」と言われながらもカロラがちゃんとマルコに浮気を謝ったのは偉いと思ったし、だからといって(浮気したからといって)卑屈になりすぎないのも自己肯定感が強くてすごい!と思いました。あとは、カロラはダニエレと付き合っていたりイロとデートしていたぐらいのイケイケ一軍女子なので、陰キャなマルコでは物足りなかったのかな…と切なくなったり。
シーズン2では、マルコはアンドレアに守られてばかりの立場から変われるでしょうか。

今回3人が見た「PRISMA 若き光の拡散 シーズン1」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:若き光の拡散 シーズン1を観る | Prime Video

 

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