「アマプラ同時上映会」第105弾!
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今回観るのは、第31回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した「西洋骨董洋菓子店〜アンティーク〜」。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:西洋骨董洋菓子店 ~アンティーク~ | アニメ動画見放題 | dアニメストア
とあるケーキ屋とそのオーナーを巡る諸騒動 のお話。
<あらすじ>
「早く死ね このホモ!」 と高校時代に振った相手・小野が橘の目の前に現れた。
今は天才パティシエになっているという。
洋菓子店を開こうとしていた橘は、彼が自分を覚えていないことに胸を撫で下ろしながら彼を(パティシエとして)口説き始める。
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こんな人におすすめ
- よしながふみ先生作品が好き📖
- いろんな種類のケーキに触れたい🍰
- ドキドキハラハラするサスペンスに惹かれる🕵️♂️
ネタバレ感想
レシピ1 再会の酸味
<あらすじ>
裕福で満ち足りた生活の中、何か埋まらない空白を持つ橘圭一郎は、会社をやめ西洋骨董をコンセプトにした洋菓子店「アンティーク」を開くことにする。
親からの紹介でパティシエの小野裕介と出会う。橘は小野を知っていた。
両親も自分も裕福な暮らしではあるものの何か物足りなさを感じる日々を送っていた橘圭一郎は、有名企業を退職し、両親からの出資も受け洋菓子店「アンティーク」を開きます。
親からの紹介で有名パティシエの小野裕介と出会いますが、実は小野はかつて橘と同じ高校の同級生であり、橘はカミングアウトして告白してきた小野に対して「気持ち悪い」「死ね」と罵倒を浴びせていました。
ところが、小野は橘を覚えていない様子。さらに小野が言うには、彼はゲイだろうがストレートだろうが夢中にさせてしまう魔性のゲイなのだそう。
橘と2人だけしかいない店なら大丈夫だろうと思ったけれど、あなたもきっと僕を好きになると迫ってくる小野に、自分はかつてお前を手ひどく振った男だから落ちるはずがないと橘は笑い飛ばします。
そして、網膜剥離でボクサーの道を立たれたケーキ好きのエイジは、ある日「アンティーク」の前を通ります。
レシピ2 決意の辛味
<あらすじ>
洋菓子店「アンティーク」のオープンに向けて販売員を募集していた。
現れたのは元ボクサーの神田エイジだった。
小野の作るスイーツに感動したエイジは、販売員の募集だったのにもかかわらず小野に弟子入りを志願する。
洋菓子店「アンティーク」ではオープンに向けて販売員を募集していました。
女好きの橘は、ケーキ屋自体には興味がなかったもののケーキ屋なら従業員も客も女だらけだろうという安直な発想でケーキ屋を開業したのでした。
しかし現れたのは元伝説の世界チャンピオンボクサーの神田エイジ。小野の作るスイーツに感動したエイジは、販売員の募集だったのにも関わらず、小野に弟子入りを志願します。
その頃、川口ジムに所属するボクサーのサンダー(本名トオル)は、ジムの会長から次の試合で負けたら引退と勧告されていました。トオルはたまたまアンティークの店先でエイジに出会い、ボクサーを辞めたエイジを詰ります。トオルの恋人の波子は店から帰る道中で彼を諌め、引退時期を尋ねると共に、引退しないなら妊娠している子をおろすと告げます。
そして翌日、波子はエイジになぜボクシングをやめたのかと尋ねに来ます。エイジは網膜剥離のためリングは降りたが続けたかったと話します。
その頃、トオルはリングの上で戦い、敗れていました。試合後、トオルは波子に他のジムでボクシングを続け、子供は自分が育てるから産んで欲しいと乞います。波子はその申し出を受け、トオルと波子は「アンティーク」に寄りケーキを買って帰っていくのでした。
レシピ3 四人の新味
<あらすじ>
グランドオープン当日は生憎の雨。
そんな中でも自信たっぷりで余裕の橘。
順調な売り上げを見せる。
グランドオープン当日は生憎の雨ですが、橘は余裕綽々。元商社トップセールスの橘は華麗な接客で順調な売り上げを見せます。
そんな時、サングラスで全身黒ずくめの長身男・小早川千影が現れます。実は橘は白井財閥の孫で、千影は橘宅の住み込みの家政婦の息子だそう。厳つい見た目とは裏腹に天然かつ超不器用な千影に呆気に取られる小野たち。
その後、千影にランチの買い出しを頼んだ橘たちでしたが、たまたま店に千影と小野の2人きりになってしまいます。
小野はサングラスをとった千影の素顔を見た瞬間に理性が飛びときめいてしまい、彼を魅了。2人は橘には内緒で仲良くなっていきます。
レシピ4 悪夢の真味
<あらすじ>
橘は千影をアンティークの従業員に迎える。
その晩、小野と千影は橘に内緒で夜の街へ出る。
二人で飲んでいても橘を気遣う千影に、小野は嫉妬し魔性のゲイの力を発揮する。
橘は一日中店の前で張り込んでいる千影を不憫に思い、アンティークの従業員に迎えます。
その晩、小野と千影は橘に内緒で夜の街へ。
その頃、小野は幼い頃から見続けている悪夢を見てうなされていました。
二人で飲んでいても橘を気遣う千影に小野は嫉妬し、魔性のゲイの力を発揮。ホテルに連れ込みます。艶かしい小野の姿に千影はキスしようとしますが、純粋無垢な千影は酔っている小野を襲ってしまったと反省し、去ってしまいます。千影は橘にそれほど求められているのかと羨む小野。
燻った気持ちのまま「アンティーク」へ戻ると、厨房ではエイジがまだ作業をしており、「俺まだこの店を世界一にしてないから(頑張ります)」と言う彼に小野はハッとさせられます。
翌日、2人の微妙なやり取りに何かを感じる橘とエイジ。そこに小野の恋人(?)、やっちゃんが浮気を問い詰めにやってきます。何もしていないと言う小野でしたが、千影はその言葉に傷つき自宅に帰ってしまいます。千影の本気を弄ぶようなことをしてごめんなさいと謝る小野。
そして千影は翌日から本格的に「アンティーク」の従業員として働くようになったのでした。
そしてかつて橘が誘拐された事件を担当していた刑事・芥川が「アンティーク」に来ます。なぜケーキ屋をオープンさせたのかと聞かれ、毎日ケーキ好きの犯人に食べさせられていたからだと答える橘。
レシピ5 試練の渋味
<あらすじ>
今もジムに寝泊りしているエイジ。
夜な夜なエイジの体からはスイーツの甘い香りが漂い、ジム生から苦情が出る。
エイジは会長から聞き、ジムを出ることを決意する。
今もジムに寝泊りしているエイジ。夜な夜なエイジの体からはスイーツの甘い香りが漂い、ジム生から苦情が出たためにエイジはジムを出ることを決意します。
そんな頃、デパ地下洋菓子フェアへの出店とスーパースーパーテレビの取材依頼がやってきます。女子アナに取材されて鼻の下を伸ばす橘。
人手の多いデパ地下を橘が担当することにしていたのですが、橘にものもらいができてしまい、急遽女性が苦手な小野と不器用な千影がデパ地下を、橘とエイジがアンティークを切り盛りすることになります。
ケーキフェアでは動揺する千影を小野がどうにか機転をきかせて宥め、人気商品のカシスケーキのムースが分離すると焦っていたエイジは橘の助言で困難を乗り越えます。
橘はエイジに自分を誘拐した犯人を捕まえるためにケーキ屋をやっているのかと聞かれ、口籠もります。
その夜、エイジの元所属ジムの会長が「アンティーク」に訪れます。会長には戻ってきてもいいと言われますが、一人前のパティシエになったらそうすると答えるエイジ。橘に店の上が空いているから住んでいいぞと言われ、喜びます。
レシピ6 危機の苦味
<あらすじ>
アンティークに世界的に有名なパティシエ、ジャン・バティストがやってきた。
ジャンは小野の洋菓子の師匠であり、かつての恋人でもあった。
ジャンは小野を引き抜きにきたのだ。
「アンティーク」はテレビ取材の後押しもあって一躍人気店に。
そんな時、世界的に有名なパティシエかつ小野の洋菓子の師匠ジャン・バティストが「アンティーク」にやってきました。ジャンは小野の元彼でもあるらしく、その晩小野の部屋に押しかけ、2人は濃密な時間を過ごします。
そしてジャンはホテル・イルマーレに彼の名を冠したパティスリーを開くことになったため、小野にそのシェフ・パティシエを任せたい、給与は今の3倍(約2,000〜2,500万円!)出すと打診され、悩みます。小野は断るつもりでいたものの、ジャンに切り出すタイミングを計りかねていました。
しかし翌朝、小野が時間になっても出勤しません。心配になった橘と千影は自宅を訪ねるとジャンと小野の修羅場に遭遇します。全身痣だらけの小野。悪いのは大体自分だと言う小野に千影はそんな悲しいことを言わないでと泣き出します。
ジャンに引き止められますが、小野は自分はこれまでパティシエの仕事を楽しいと思ったことがないけれど、エイジをジャンのような一流のパティシエにするまであの店を辞められないと穏やかに話します。
その後、ささやかながら昇給する小野。エイジも昇給させようとしますが、エイジはその分を先生にあげてくれと頑なに断ります。彼はこれまでの賞金を養護施設に寄付しているそうで貧乏らしいのですが、今回の一件で先生を失いたくないという気持ちを強めたようです。
レシピ7 聖夜の甘味
<あらすじ>
ケーキ店が一年で最も忙しい日、クリスマスが近づいていた。
橘の提案でイブ当日限定で無料配達をすることにし予約の受付が始まる。申し込みは好調。
ケーキ店が一年で最も忙しい日、クリスマスが近づいてきます。橘の提案でイブ当日限定で無料配達をすることにし、予約の受付が始まります。申し込みは好調。小野とエイジでクリスマスケーキ作りが進められます。
そんな中、常連客から特注クロカンブッシュの予約注文がやってきました。しかも配達先で飴掛けのパフォーマンスをしてほしいといわれますが、橘はそんな無理な注文も気軽に引き受けてしまいます。
橘は小野監修のもと毎晩深夜にまでわたる飴掛けの特訓、千影は大量のイートイン客を捌くための皿の持ち方特訓に明けくれます。
クリスマス当日はほとんどの客からサンダの格好での配達を失笑されたものの、飴掛けのパフォーマンスは大成功。
そして小野はフランスのケーキ屋ではトレトゥール(簡単なおつまみ、おかず)を置いていることからうちでも置いてみないかと提案をします。
レシピ8 千影の隠味
<あらすじ>
悪夢にうなされる橘。
未だ少年時代の誘拐体験のトラウマから抜け出せずにいた。
千影はそんな橘を傍で見守り続けている。
エイジは新商品開発に勤しんでおり、小野からもおいしいと太鼓判を押され舞い上がっていました。そんな時、突然楓子という千影の娘が母親・桜子と喧嘩して「アンティーク」に駆け込んできます。
千影はうなされる橘のことを思い出しながら、お母さんも抱きしめられたい時があるのではないか、思いやってみてくれないかと話し、母娘を和解させるのでした。
レシピ9 憂鬱の小味
<あらすじ>
連続児童誘拐事件が世間を賑している。
過去の自分が蘇る橘。
また一方で、報道を神妙な顔つきで見つめる男、芥川がいた。
連続児童誘拐事件が世間を賑しており、過去の自分が蘇る橘。
一方、「アンティーク」では、エイジがパティシエとしてメキメキと成長をしていました。橘と小野は近い将来フランスでの洋菓子修行を薦め語学学校へ通わせますが、エイジは乗り気ではありません。そんな時、エイジは公園で不良に絡まれている男を助けたのですが、それ以来なんとなく輩に絡まれては喧嘩をするようになっていました。
その現場を小野に見つかり問いただされるエイジ。エイジは「俺はいらない子なんかじゃないよね。ボクシングなら勝てばよかったけれど、この店ではどうしたらいいか分からない。この店でずっと先生と働きたい」と泣きます。
君みたいな頑張り屋は見たことがないと小野はエイジを励まし、ずっと店にいてくれと抱きしめるのでした。
レシピ10 鼓動の異味
<あらすじ>
ある日、小野の妹・永子が訪ねてくる。
小野に自分の結婚式に出席してほしいとの頼みだった。
しかし、小野はゲイであることを打ち明け、家を飛び出して以来、家族と顔を合わせることがなかった。
ある日、「アンティーク」に小野の妹・永子が訪ねてきます。小野の母が高校時代の小野担任と不倫していたこと、小野が家族にカミングアウトしたことをきっかけに、小野は家族と10年以上疎遠になっていました。
すると永子はなんと父親も不倫していたという事実を小野に告白します。小野は絶句し、自分の結婚式に出席して欲しいという妹の願いに即答することができませんでした。
一方その頃、「アンティーク」にケーキを買いに来ているある女は、夫がアツシという20年以上も前に死んだ息子の幻を見続けていることに憔悴しきっていました。
その頃、世間を賑す児童誘拐事件に新たな展開がみられます。死亡した被害者の胃の内容物からビスケットやチョコレートなどの共通した食品が見つかり、合わせると「アンティーク」で売られている一個分のケーキになることが判明したのでした。4人目の子供が誘拐され、せめてその子を救いたいと橘たちは捜査協力することになりました。
レシピ11 真意の快味
<あらすじ>
子供の頃の記憶。
誘拐されたときの悪夢。
拭い去れない闇。
橘は誘拐された時、スーツを着た男に毎日ケーキを食べさせられ怯えていたことを思い出します。
橘たちの協力の元、警察は店で張り込みを始めます。特に変わったこともないまま閉店時間を迎えようとしていた時、顔色の悪い一人の中年女性が店にやってきます。
彼女を家まで送っていくと、家の中から子供の悲鳴が聞こえてきたため橘は問答無用で家に上がり、監禁されていた子供を救出します。
犯人は橘とほぼ同じ歳の、たった24歳の男でした。
レシピ12 永遠の後味
<あらすじ>
橘の行動で連続幼児誘拐事件は解決をみた。
しかし、それでも橘は言いようのない暗い感慨を抱えたまま、変わらぬ悪夢に眠れぬ夜を過ごしていた。
アンティークはオープンから一年が経とうとしている。
橘の行動で連続幼児誘拐事件は解決をみました。しかし、犯人が誘拐した子供たちにケーキを与えていたのは安らかな気持ちで天国に行かせるための儀式だったと聞き、言いようのない感情に襲われます。自分を誘拐した男は結局捕まえられなかったと虚無感に襲われる橘。
「アンティーク」はオープンから一年が経とうとしています。ますます繁盛し、何もかも順調でした。
エイジはフランス語教室の先生(実家はパン屋さん)の紹介で2週間のフランスへの渡航を決め、千影は仕事は続けつつも橘から離れ一人で生きていく道を選び、小野は妹の結婚式に出席し家族と対峙することを決意します。さらに、エイジはいつかフランスの地方菓子を修行してきたいと小野に話します。
ある日、橘がかつて刺した右足を引きずる初老の男が「アンティーク」にホールケーキを買いに来ます。橘は誘拐犯に言われた「全てを忘れろ」「家へ帰りなさい」という言葉を唐突に思い出すのでした。
まとめ
作中でエイジが小野の作る多種多様なケーキを褒めちぎるシーンが何度かあるんですが、そのたびに猛烈にケーキが食べたくて仕方なかったです🍰
我が家の近くにも「アンティーク」のようなケーキ屋さんがあったらいいのに…!
個人的には、ストーリーの本筋とは無関係ですが千影さんがパパということが衝撃的すぎましたw
なぜ橘が小野の告白をあれほど手ひどくはねつけたのか。それは幼少期の誘拐が原因だったんですね…。
とはいえ、「ホモなんて気持ち悪いんだよ!死ね!」なんて言っていい言葉のはずはありませんが。
小野はどうにか心の傷を自力で治し立ち直れましたが、自分がもしただ生きているだけでこんな辛い言葉をかけられたらと思うと、見ているだけでしんどかったです。
ケーキ屋さんのなんでもない日常を描いた物語かと思いきや、予想外にスリリングなサスペンスものでハラハラドキドキしました!!
実際に自分を誘拐した犯人と最後にすれ違うシーンなんてもうドキドキMAXで…。
それにしても、胃の内容物を合わせたらケーキになるっていうのがおぞましくてゾワッとしましたね…橘が連続児童誘拐事件の犯人を捕まえるシーンはかぶりつきで見ちゃいました。
アニメのその後の各キャラの活躍もぜひ見たいです❤️
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