桑原水菜先生「炎の蜃気楼」を観ました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
戦国時代、天下統一を果たすことなく無念の想いで死んでいった武将たちが現代に甦り戦いを繰り広げる「闇戦国」。
闇戦国を終結させるべく、悪霊となり果てた武将たちの魂を浄化し冥界へ送る「調伏力」を使う者たち…彼らは軍神・上杉謙信により使命を与えられた、冥界上杉軍と呼ばれる最強の「力」の持ち主であった。
松本に暮らす高校生・仰木高耶の前に怪現象をきっかけに現れた青年は、高耶が戦国武将 上杉謙信の息子・上杉景虎の換生者であることを告げ、彼らは身の回りに次々と起こる闇戦国絡みの怪現象に対峙していく。
こんな人におすすめ
- 日本の戦国時代・武将が好き🔥
- 陰陽道、妖など和風ホラーに惹かれる👻
- 愛憎ドロドロの共依存愛な主従関係に萌えたぎる❤️
ネタバレ感想
第1話 炎渦の邂逅
<あらすじ>
松本に住む高校生・仰木高耶の身辺では怪現象が頻発していた。
それは、親友・成田譲の奇妙な言動をはじめ、白昼、人間が突如蒼い炎に包まれるのを目撃したりと、日常では起こり得ない現象ばかりだった。
更に、怪現象が現れるのと時を同じくして、高耶の前に直江と名乗る男が現れた。
長野県松本市に住む高校生・仰木高耶の身辺では、ある時からひ弱な親友・成田譲が突然輩を一網打尽にしたり、武田菱を掲げた大量の亡霊に「親方様、我らを連れて行ってくれ」と縋りつかれる幻覚を見たり、真っ昼間に由比子という女性が突如青い炎に包まれて記憶喪失になるのを目撃したりと、怪現象が頻発していました。
さらに、怪現象が現れるのと時を同じくして、高耶の前に直江と名乗る男が現れます。
直江は、川中島が見渡せる場所に高耶を連れて行き、自分は高耶の後見人であり、高耶はこの世に未練を残した闇戦国の怨霊を調伏する、冥界上杉軍の総大将にして干渉者・上杉景虎の換生(怨霊が魂の浄化を行わずに生前の記憶を持ったまま生きた人間に憑依し、体の持ち主の魂を追い出してその肉体を乗っ取ってしまうこと)者であると言われます。
第1話からいきなりトップスピードの展開!
主人公は現世に転生した上杉景虎で、闇戦国の怨霊を調伏しなければならないと…なるほど。
親友の譲も怨霊が見えてましたし、親方様と呼ばれていたから武田信玄が転生した姿だったりして!?
第2話 闇からの換生
<あらすじ>
「400年にも渡り宿体を換え生き続けてきた」という信じ難い話をすぐに受け入れられるはずもなく、反発する高耶だが、直江は突如現れた骸骨武者を目の前で事もなげに調伏し「闇戦国」が現実に起きているという事実を突きつける。
そして高耶自身も、上杉景虎としての記憶を失ってはいるものの、親友・成田譲の身体へ主君・武田信玄の魂を憑依させ、ゆくゆくは換生の際の宿体にと目論む武田方との戦いに否応無しに巻き込まれてゆく。
高耶は直江の「私もあなたも怨霊を調伏し400年にも渡り宿体を換え生き続けてきた」という信じ難い話をすぐに受け入れられるはずもなく、「前世の記憶は俺には全くない」と反発しますが、直江は「自分は決して景虎様を見間違えたりしません」と譲りません。
そして直江は、今は闇戦国という時代で、譲は天下取りを目指す怨霊・武田信玄に取り憑かれたのだと話します。
直江は突如現れた骸骨武者を目の前で事もなげに調伏(霊をあの世に送りつける力)し、闇戦国が現実に起きているという事実を高耶に突きつけます。
直江は5日前に武田信玄の火葬塚(魔縁塚)を破壊した者のせいで霊が次々と現世に出てきている、譲は稀代の霊能力者で、武田信玄として目覚めさぬよう護符で抑えていると話します。
由比子は武田信玄の正室・三条の方の換生者のようで、高坂弾正が彼女のために情報収集や裏工作を行っています。
高耶は上杉景虎としての記憶を失ってはいるものの、譲の身体へ主君・武田信玄の魂を憑依させ、ゆくゆくは換生の際の宿体にと目論む武田方の思惑を阻止するため、譲から除霊するための仲間を呼んだという直江の話に引き込まれていきます。
直江は譲を守るとともに魔縁塚を破壊した者を見つけ出すと話します。
しかしそんな折、由比子が沙織を操って譲に武田信玄を憑依させてしまいます。
第3話 無明の覚醒
<あらすじ>
信玄の怨霊に憑坐にされた譲を救出する為に松本城に向かう高耶の前に武田方の骸骨武者たちが立ちはだかる。
しかし、400年間の永き間、宿体を換え生き続けてきた、上杉景虎の換生者であるという自分の正体と、怨将を浄化し冥界に送りつける未知の「力」を受け入れる事のできない高耶は苦戦を強いられる。
あくまでも「自分は景虎ではない」と言い張る高耶に直江は挑発的な言葉で覚醒を促す。
弾正と直江が戦っている間に武田信玄に憑依されてしまった譲。三条の方は譲を「六道界の脅威」と呼びます。
信玄の怨霊に憑坐にされた譲を救出する為に松本城に向かう高耶の前に武田方の骸骨武者たちが立ちはだかります。
直江は高耶が力を使わないことを責め、譲を救えるのはあなただけだと言います。
譲と由比子を直江と協力して除霊した高耶ですが、信玄は換生せずとも調伏結界を破るほどの強い力を持っており、禅正は今後の戦いでの勝利を確信し高笑いして去っていくのでした。
直江は高耶の記憶がないことは自分とあなたにとっていいことなのかもしれないと独り言のように話します。
第4話 連鎖の予感
<あらすじ>
平穏な日々が戻ってきたのも束の間、高耶は再び奇妙な現象に遭遇する。
高耶の親友を名乗る千秋修平という男に全く心当たりがないのだ。
しかし、譲や紗織をはじめ、他のクラスメイトまでもが千秋を何の不思議もなく受け入れていた。
平穏な日々が戻ってきたと思いきや、高耶は朝から謎の女にバイクで勝負を挑まれるわ、高耶の親友を名乗る千秋修平、譲の器楽部の後輩を名乗る一年の波多山という男に出会うわと、妙な事態が立て続けに起こります。
しかも、千秋や波多山の存在は譲や紗織をはじめ、他のクラスメイトまでもが千秋を何の不思議もなく受け入れていました。
不審感を募らせる高耶の前に、朝のバイクの女、冥界上杉軍の一員・柿崎晴家の換生者で現在は女子大生の門脇綾子と、直江が再び現れます。
晴家は上杉随一の霊査能力を持ち“闇戦国”がらみの霊査の為に直江が呼びよせたのです。
闇戦国が始まったのは織田信長が関係していると直江は言います。上杉軍は30年前に壊滅寸前まで追い込まれましたが、織田軍も同様で、今は森蘭丸が中心になり勢力を拡大させています。
盛大な酒盛りの後、「私たちを見捨てないでね」と寝言を言われ、戸惑う高耶。
調伏力は上杉家しか使えない力らしく、直江は高耶は絶対に景虎だと言います。
自分は高耶なのか景虎なのかと悩む高耶に、あなたはあなたであればいいと直江は優しく背中を押します。
第5話 終わりなき葛藤
<あらすじ>
クラスメイト・千秋修平の存在に相変わらず不信感を抱く高耶。
直江は城北高校全体が奇妙な空気に包まれているのを感じ、高耶に気をつける様、忠告する。
やがて、校内の各所で幽霊が目撃されたという噂が広まってゆくが、それは単なる幽霊騒ぎではなく、裏で「闇戦国」に関わる何者かが霊をあやつり引き起こした事件だった。
千秋修平の存在に相変わらず不信感を抱く高耶。
直江は城北高校全体が奇妙な空気に包まれているのを感じ、高耶に気をつけるよう忠告します。やがて、校内の各所で幽霊が目撃されたという噂が広まっていきます。
そんな折、直江たちが学校にたまたま現れ、学校全体から霊の溜まりを感じます。譲が倒れたのもそのせいだと直江は話します。譲が寝ていた保健室では霊がポルターガイスト現象を起こしており、その側には千秋が佇んでいました。
沙織の中学は嘉助一揆の処刑場跡らしく、そこでは二斗五升と叫ぶ霊が現れたと言います。それがなぜか今の城北高校で出没する理由を探りに、晴家は霊査します。
晴家曰く、何者かが暗示霊動という催眠術をかける霊動法をして亡き農民たちの力を利用しようとしているようです。
強大な力を持つ千秋に「あいつらに大人しく守られてろ」と言われた高耶は、生徒たちが襲われているのは自分のせいだと自分を責めます。
自分は高耶なのか景虎なのかと悩む高耶に、どんな名前で呼ばれようとお前はお前だと言う譲。
そして生徒たちを守るために一人で夜の学校へ乗り込みますが、そこには部下を引き連れた波多山が待ち構えていました。
第6話 緋色の刻印
<あらすじ>
益々過激になる幽霊騒ぎを鎮めるため、直江と綾子は城北高校へと向かう。
時を同じくして高耶も「自分なりの決着を着ける」ために現場に赴くが、上杉に反発するあまり直江たちに素直になれない。
やがて、何者かに操られ怨恨の念を増大させた霊たちの激しい攻撃が彼らに襲いかかるが、元々は善良な霊を調伏できず苦戦を強いられる。
益々過激になる幽霊騒ぎを鎮めるため、直江と綾子は城北高校へと向かいます。
高耶も”自分なりの決着を着ける”ために現場に赴きますが、直江たちに素直になれません。
やがて、何者かに操られ怨恨の念を増大させた霊たちの激しい攻撃が彼らに襲いかかりますが、元々は善良な霊を調伏できず苦戦を強いられます。
更に30年前の織田との激戦と同じ吸力結界が彼らの力を封じ絶体絶命の窮地に陥れられてしまいます。
そこに譲と安田長秀(千秋)が現れ、結界を切ります。
長秀が調伏しようとしますが、守護霊は調伏させるのではなく元の意識を戻させてくれと晴家は言います。
その時、譲が矢面に立ち、心を鎮めてほしい、あなたたちを忘れずに生きていくから本当の気持ちを思い出してと言うと、嘉助たちは守護霊に戻っていきます。
長秀は景虎ではなく譲目的で学校に潜入していたと直江に言います。
改めて直江は現在を守るために景虎として共に戦ってくれと頼むのでした。
第7話 怨嗟の記憶
<あらすじ>
依然、自ら封印した景虎の記憶は戻らないものの、織田からの仕掛けにより期せずして、高耶は「調伏力」を取り戻した。
しかし、それは織田方に景虎の存在を知らしめる結果となってしまった。
数日後、かつての上杉の城へ鎮魂の為に直江と共に訪れた高耶は、自分の過去にまつわる壮絶な夢を見る。
越中では一向宗と明智光秀が組み、反織田信長体制を作り始めていました。
依然として、景虎自ら封印した記憶は戻らないものの、織田からの挑発により期せずして、高耶は調伏力を取り戻しました。
魚津城で怨霊となったものの、その後冥界上杉軍の一員となり守護霊となった上杉十三将の魂魄を鎮めます。
そんな時、日光東照宮から家康公の秘宝、つつが鏡が三条によって盗まれます。禅正は三郎(景虎)を使って奪い返させようとします。
一方、蘭丸は伊達政宗の弟・小次郎にスパイにならないかと持ちかけていましたが、小次郎は反発。蘭丸は「仕方ない」と言い、彼を操ります。
調伏した夜、直江は換生したことで景虎を理解できるようになってよかったと話します。
しかしその晩高耶が過去を思い出すような夢を見たと話すと態度が豹変し、「私はあなたの忠犬でも理解者でも保護者でもない、今私があなたに何をしたいと思っているかわかりますか」と直江に尋ねられます。
壁に体を縫いつけられ、キスされそうになりますがすんでのところでビンタし逃げ出します。
その頃、沙織のいる市民プールでは女の長い髪が人を水底に引きずりこむ事件が起きていました。
あちこちで事件が多発していて、何が何やら…!!直江と高耶の関係がエッチな感じになってて気になりますね…///
第8話 迷執の果て
<あらすじ>
信頼していた直江が自分に対して抱いていた、感情に傷ついた高耶は、自らのコントロールを失い、「力」を暴走させてしまう。
一般人に被害を与えかねない危険な行為を見かねた千秋は高耶を激しく非難する。
やり場のない感情をぶつけることも叶わず、高耶は1人新宿の雑踏の中をさまよっていた。
沙織に頼まれ、高耶たちはプールに調伏しに来ていました。プールがある場所はもともと練馬城があったらしく、長秀曰く今は北条の勢力下にあるようですがそれを拒んでいる霊がいるとのことです。
主導霊を探している最中、由比子は今度はいつ姫に憑依されてしまいます。
信頼していた直江が自分に対して抱いていた、感情に傷ついた高耶は、自らのコントロールを失い、力を暴走させてしまいます。
由比子に被害を与えかねない危険な行為を見かねた長秀は高耶に「お前は罪深く傲慢だ。400年間分お前が直江を狂わせたんだ」と激しく非難します。
高耶は直江を裏切り者だと思いこもうとしますが、直江がよく吸っていたタバコを握りしめたまま、高耶は座り込んで動くことができません。憂さ晴らしに喧嘩をし、倒れ込んでいた高耶は兄である北条氏照に助けられます。
一方、直江はいろは坂で自動車事故を起こし1ヶ月間植物状態の弟が毎晩夢に現れ、下半身を杉の木に取り込まれた状態で「赤い獅子を殺して」と叫ぶという女性・浅岡麻衣子の相談を受けていました。
直江が弟・慎也を見に行くと、霊魂が抜けた仮死状態であることが分かります。
いろは坂へ行くと、近くの滝から不浄霊がいなくなっていることが分かり、日光全体から霊が消えているのは何者かの思惑によるものだと直江は結論づけます。
そこに突然現れる禅正。
各地で事件が勃発!上杉軍vs武田軍の話かと思いきや、織田軍、北条軍…といろんな軍勢が一気に出てきました。高耶の高校生ならではの大人になりきれず子供にもなれない葛藤がさらに話をややこしくしてますねw
直江と景虎の間には一体400年の間に何があったのか…?🤔💭
第9話 果てしなき虚空
<あらすじ>
新宿の街で倒れていた高耶は、見知らぬ男に助けられる。
全く面識の無い筈のその男に高耶は奇妙な懐かしさを感じ、やり場の無い想いを激白する。
一方、日光で起きた異変の調査の為、直江は「橘義明」として依頼主の浅岡麻衣子と共に現場にいた。
高耶は全く面識の無いはずの男に助けられますが、奇妙な懐かしさを感じ、思わず直江へのやり場の無い想いを告白してしまいます。
ろくでなしの両親の代わりに妹を世間から守ろうと必死で虚勢を張ってきたこと、直江が自分を世界の全てから守ろうとしてくれたことで甘えが出てきてしまったこと、直江を信頼し始めた矢先に彼は高耶ではなく景虎しかみておらず、気持ちの行き場を失ってしまったこと…。
禅正は人の魂を喰らう、赤い獅子のような霊獣ツツガに食われたため滝周辺にいた不浄霊が消えたのだと話します。
ある事件をきっかけに二荒山神社から東照宮に移ったツツガ鏡が家康の秘宝となった経緯を知っている者、魂を封じる封魂鏡(ツツガ鏡)を必要とする者…闇戦国に関わる者の仕業だと匂わせる禅正。そして、二荒山神社に行ってみるといいと言われ、直江は言葉に従います。
麻衣子は二荒山神社の景色は夢に見たものと同じだといい、神社の近くにあった杉の木に浮かび上がる顔が弟と同じだと気づき失神します。
あの杉だけではなく境内のあちこちに人面木が発生していると禅正は話します。するとそこに伊達藩の家老・片倉小十郎が登場。彼もツツガの調査に来ていたのでした。
ツツガの命の源であるツツガ鏡の雄雌2枚のうち、魂を喰らうのは雌の方だけだが、封じるためには2枚を合わせ鏡にしなければならないと話す小十郎。
ツツガ鏡はその昔、政府転覆を狙う輩によって作り出され家康の命をも狙っていましたが、家臣たちの尽力で雌の鏡をどうにか封じ込めることに成功していたのでした。
小十郎は雌の鏡は箱根に隠されているようだと話します。
400年前に鏡を使っていたのは相模の風魔一族。そして今回鏡からツツガを解き放ったのも風魔ではないかと話します。その帰り道、直江はツツガに襲われます。
氏照は自分の身の上を明かし、自分たちの元に戻ってこないかと話します。
しかし反発する高耶。氏照はツツガ鏡を使って高耶の魂を取り除きます。
そして同じ頃、直江は鏡に映る高耶の姿を見て動揺していました。
第10話 哀しい背信
<あらすじ>
景虎の実兄、北条氏照によって北条方に拉致された高耶を救出する為、直江は箱根に向かう。
そこには「ツツガ鏡」に魂を封じ込まれ、もぬけの殻となった高耶の「肉体」が横たわっていた。
「箱根の神力によって生かされているこの身体はあと2~3日で肉体としての死を迎えるが、弟・三郎景虎の魂が無事ならそれで良い」と言い放つ氏照と直江は激しく対立する。
直江が箱根に向かうと、氏照が「ツツガ鏡」に景虎の霊魂を封じさせたと言い、高耶の肉体を彼に見せます。
高耶の肉体は箱根権現の神力によって生かされており、あと2~3日で死を迎えるが、弟・三郎景虎の魂が無事ならそれで良いと言う氏照と直江は激しく対立します。
直江は高耶としての17年間の人生は、三郎景虎としての400年の生にも劣らない、換えがたいものなのだと言います。
一方、譲と長秀のもとには伊達政宗の弟・小次郎が来ており、譲を攫っていきます。
北条家では、氏政が氏照に景虎を箱根の贄にせよと命じ、激しく反発していました。贄になれば景虎は永遠に人間には戻れません。しかし日光の贄に対抗できるのは景虎以外にいません。ただ、氏照は400年前に景虎を兵器として扱ったことに強く心を痛めていました。しかし景虎を贄にするのは父・氏康の命と聞き、動揺します。
30年前、直江は景虎を生かすために彼が愛した女・美奈子の体に景虎を換生させました。さらに、美奈子の体には直江との子が宿っていました。
直江は自分を愛さない景虎を憎み、彼から何もかも奪ってやると愛憎の中でもがき苦しんでいたのです。そして直江は、誰にも邪魔されず永遠に景虎を独占する方法を思いつきます。
ツツガ鏡と譲の行方について相談するため、晴家は小十郎に会いにいきます。そこにはなぜか禅正もおり、罵り合う2人。
小十郎曰く、この数日間で日光山付近には霊的なエネルギーがすさまじい速さで集まっているとのこと。
日光市内で変死者が続出しており、ツツガが数頭いるようだと聞いて驚く晴家。
自分は一体何をすべきなのかと悩み惑う晴家の寝室の鏡に現れる景虎。
「今夜お前の元に北条の者が現れる。その者の話を聞け」と言って景虎は消えます。
一方北条氏では氏政が氏照に父の命令だと嘘の指令を出していました。日光の贄は地下室に閉じ込めており、「大いなる力」の準備をすればすぐに贄にできると氏政は笑います。
譲は小次郎と森蘭丸(波多山)に捕まっており、蘭丸の目を見ると不思議な力に魅入られます。
直江は高耶のそばにおり、風魔小次郎から「明朝、景虎は箱根神社に木縛される」と告げられます。
譲を追っていた長秀は日光にたどり着き、晴家と合流。
その頃、直江は北条に寝返ると氏照に嘆願し、高耶の肉体の始末を任されていました。
第11話 永遠の業火
<あらすじ>
「六道界の脅威」と恐れられる成田譲の強大なる力を利用する為、北条家の長兄・氏政は日光で大がかりな儀式を執り行うべく、譲を屋敷に監禁する。
そこでは織田方の森蘭丸が譲の力を覚醒させるべく、呪法を施していた。
一方、依然として魂を「ツツガ鏡」に封じ込められたままの景虎は、あらゆる鏡を媒体に夜叉衆に命を下す。
ツツガ鏡の在処を知るのは風魔一族のみのようで、氏照もその在処を教えてもらえません。
遠山は鏡を介して景虎から自分に寝返るよう脅されたからか、長秀と小次郎に譲の居場所を地図で送っていました。それを頼りに北条の屋敷へ乗り込む長秀たち。
景虎は車のミラーを使って屋敷内の様子を映し出し、彼らを援護します。そこで長秀たちは織田も今回の事件に関わっていることを知ります。
森蘭丸が譲の力を覚醒させるべく、呪法を施している頃、長秀は二頭のツツガと対峙していました。
直江は高耶に数珠の一粒を口移しで飲ませ、心臓に手を触れ、その肉体を死至らしめます。
風魔小太郎は遠山の使者から雄のツツガ鏡を持ってくるよう言われますが、嘘だと見抜きツツガに食わせます。
直江は箱根神社に高耶の肉体を移動させると氏照に告げ、彼の部下と船で向かいます。その道中、部下が霊に憑依されているのを見抜き、調伏します。
そしてツツガ鏡を奪い取り、景虎を贄にするのを阻止したのでした。
直江は400年にも亘る景虎への愛憎に疲れ果て、鏡の中に自分と景虎を封じ込め、湖の中に鏡を落とそうと考えていました。
そこに風魔小太郎が現れ、龍となった北条氏康がもう一方のツツガ鏡を無条件で貸すと言っていると話します。
鏡の中に沈むもよし、鏡の中から景虎を解き放つもよし、お前次第だと言われ、悩む直江。
直江の告白オンパレード回でしたね…最高すぎました…。鏡の中に2人だけが入り、「あなたは俺だけを見るんだ…」と高耶の肉体を抱きしめながら言う直江がエモすぎて涙が🤦♀️
なんだこの最高の共依存は…🤦♀️
第12話 修羅の選択
<あらすじ>
上杉を捨て北条家に寝返える意志を表明した直江は、信頼を得るため「仰木高耶の肉体を殺害せよ」との条件を氏照から突きつけられる。
氏照が見届ける中、直江は清められ神力で守護された高耶の身体を穢し生命活動を停止させた。
高耶を芦ノ湖で水葬に付したいとの願いを許された直江は、遺骸を抱いて船で湖上へ向かう。
直江は風魔小太郎に「この人を鏡の中から解放して欲しい。この人を愛しているんだ」と願います。
そしてツツガ鏡が合わさり、「約束どおり鏡は貸し終えた」と風魔小太郎は去っていきます。泣きながら高耶の亡骸を抱いていた直江は、覚醒した景虎に涙を拭われます。
そこに晴家が合流し、景虎は長秀を助けに行く前に箱根神社に北条が手出しできないように火を封じ、結界を直接四天王のもとに置こうと話します。
日光に向かおうとする景虎ですが、力を使いすぎてふらついています。体調を案じ、まだツツガ鏡は北条の手のうちだと話す直江に、景虎は長く鏡の中にいたため鏡と同調するのはたやすいと言い放ちます。
北条は日光の力の中心を二荒山神社の三本杉に据えようとしており、二本の副木には既に相当の霊能力を持った人魂が縛されています。主木には譲を使うつもりのようですが、景虎は譲を使えば国の1つや2つ簡単に吹っ飛ぶぞと危ぶみます。
譲を保護することは父・謙信の命令だと言う景虎。
景虎たちが日光へ向かうと、風磨の幻術である怪しげな霧が道路を覆っています。景虎は幻術を見抜き、直江たちを先導します。
一方、氏政の屋敷では子供のツツガと共に長秀と小十郎が地下牢に入れられており、長秀はツツガを洗脳して喰われることを避けようとします。
氏政は木縛された霊魂をエネルギーとする「火合の法」を今夜行うと宣言。その時、風魔小太郎が現れ、氏政に箱根の火合の法は失敗し景虎が宿体に戻ったこと、雌雄のツツガ鏡は自分が保有していることを告げます。
氏政は箱根は後回しにし、まず日光の融合体を完成させると言います。
森蘭丸は小次郎に「あなたは逃げられませんよ。譲殿と同じように、あなたの額にも魔王の種(織田信長により作られる赤い霊石で、これを額に植え付けられた者は、信長の意思に直接繋がされて隷属にされてしまう)が植え込んである」と告げられます。
そして、景虎たちは宿に一度戻り戦略会議をします。
地図を見ながら、北条は中禅寺湖畔にある中宮寺を勢力拠点にするつもりだろうと景虎は推測。計画通りに進めば二荒山神社は山ごと燃えてしまうはずだと言います。
北条の狙いは日光の二荒山神社、館山の洲崎神社、静岡の久能山東照宮に集まる巨大なエネルギーを箱根に集結させること。箱根の受け地は阻止したものの、木縛された霊魂のせいで日光の霊力がピークに達していることを危ぶむ直江。
日光山に集まったパワーをいかに散らすかが問題だと話す景虎。
今から新しい呪法を行うのは無理だと話す晴家に、過去に行った国家鎮護の呪法を復活させるのはどうだと提案する直江。
呪詛の中心となった拠り所を見つけ出せれば可能かもしれないと言う景虎に、突然現れた禅正が「覇者(家康)の頭骨」を用いたそうだと口を挟んできます。
「久能山は武田が抑える、北条氏規の首は我々がいただく」と言われ、渋々頷く景虎。
長秀たちはどうにかツツガの洗脳に成功し、地下牢を抜け出します。長秀は日光へ、小十郎は中宮寺へ向かいます。館山は伊達軍が抑えるようです。
景虎はツツガたちに呼びかけ、北条の守りを撹乱する狙いです。ツツガ鏡は直江が破壊する予定です。
第13話 遥かなる残照
<あらすじ>
日光では木縛された霊魂をエネルギーとする、恐るべきパワーを秘めた「火合の法」が北条氏政らによって執り行われようとしていた。
千秋は、ツツガ鏡から解き放たれた高耶の指示により、「火合の法」を阻止する唯一の方法、「太元帥法」の呪詛の中心となる拠り所「覇者の頭骨」を手に入れるべく日光山に潜入していた。
高耶は直江への複雑な感情を秘めながらも、上杉の総大将・上杉景虎として強大な「力」とカリスマ性を目覚めさせてゆく。
日光では木縛された霊魂をエネルギーとする「火合の法」が北条氏政らによって執り行われようとしていました。
長秀は景虎の指示により、火合の法を阻止する唯一の方法、「太元帥法」の呪詛の中心となる拠り所「覇者の頭骨」を手に入れるべく日光山に潜入していました。
風魔小太郎は万が一東照権現を動かすような奇跡があれば…と、東照宮の守護霊獣に息を吹き込みます。
覇者の頭骨に触れようとした長秀は賊とみなされ排除されそうになりますが、景虎の呼びかけで覇者の頭骨を手に入れることができ、日光の結界を破ることに成功します。
直江はなぜ氏康は敵である自分に選択の余地を与えたのかと風魔小太郎に尋ねますが、答えはありません。ただ激しく戦い続ける2人。
一方で景虎は氏政と対峙していました。その時、氏照の霊が現れ氏政を羽交い締めにします。自分ごと調伏せよと言う氏照に抗う景虎でしたが、氏照に説得され、2人を調伏・ツツガ鏡を破壊します。
そこに大叔父と父が現れ、大叔父は景虎の傷の手当てをし去っていくのでした。
譲も助かったものの魔王の種は息づいており、長秀が凍結の術をかけましたが壊死するかは分かりません。
譲の存在は闇戦国では強大な力を持ちます。正念場はこれからだと長秀たちは決意を新たにします。
直江は景虎からなぜ自分を鏡から解放したと尋ねられ、自分には高耶の人生を奪えなかった、あなたを愛していると告げ、寒そうな彼に背広をかけて去っていくのでした。
高耶は自分が完全に景虎になれば直江の心を得る資格が得られるのだろうかとつぶやきます。
ウオオオオオオオン😭😭😭😭😭
直江と景虎(高耶)のすれ違い両片想いいいいいい!!!!!!!!!
まとめ
直江×景虎、最高すぎませんか…???
最終回のラストでまさかもう一度直江から景虎への「愛してる」が聞けるとは…神か…???
どんなBLアニメよりBLしてて最高でした…しかも闇戦国の設定がしっかりしてて、調伏するまでのストーリーが濃厚で面白い!!
「炎の蜃気楼」は今なおファンが増え続けている神作品と聞いていましたが、これほどとは…!最高です!原作買います!
直江ーーーーー!!!!!😭✊🔥
最後までめちゃくちゃエモかったぞオオオ!!!!
アニメではこれからが盛り上がるところ…!って場面で最終回を迎えちゃったので、原作で補完したいです。
しかし原作全74巻とは…すごいですね…。
面白かったーー!!!
特に高校時代に日本史をやった人、個人的に日本の戦国時代が好きで調べたことがある人にはたまらない作品だと思います。
日本史が分からなくても、武田信玄、織田信長…など有名な戦国武将が出てくるので、聞いたことがある!と興味をそそられるはず。
人間に取り憑いて現世で天下統一を成そうとする名だたる武将たちを、上杉景虎(が取り憑いた高耶という男子高校生)は少ない仲間たちと共にやっつけることができるのか?
アニメでは全ては描かれていませんでしたが、原作ではどうなってるんでしょう?ラストが楽しみな作品です。
作者:桑原水菜
戦国時代、天下統一を果たすことなく無念の想いで死んでいった武将たちが現代に甦り戦いを繰り広げる「闇戦国」。闇戦国を終結させるべく、悪霊となり果てた武将たちの魂を浄化し冥界へ送る「調伏力」を使う者たち…彼らは軍神・上杉謙信により使命を与えられた、冥界上杉軍と呼ばれる最強の「力」の持ち主であった。松本に暮らす高校生・仰木高耶の前に怪現象をきっかけに現れた青年は、高耶が戦国武将 上杉謙信の息子・上杉景虎の換生者であることを告げ、彼らは身の回りに次々と起こる闇戦国絡みの怪現象に対峙していく。
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