アニメ「裏切りは僕の名前を知っている」のネタバレ感想

アニメ

「アマプラ同時上映会」第123弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

今回観るのは、ゲーム化だけにとどまらずなんと3度の舞台化までされた悪魔vs人間の人気漫画「裏切りは僕の名前を知っている」

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

前世で恋人同士だった上級悪魔×天涯孤独の男子高校生 のお話。

<あらすじ>
養護施設で生活する天涯孤独な高校生・桜井夕月は、触れた相手の思考が読めてしまう特殊な能力を持っており、常に自分の存在する理由を探し続けていた。
そんな夕月の前に突然現れた、どこか懐かしさを感じる美貌の青年「ゼス」。
ゼスは夕月に、死を招く赤い月の夜"ワルプルキスの夜"には外に出てはならないと告げる。

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こんな人におすすめ

  • 異能力バトルで手に汗を握りたい!⚔
  • 悪魔という見えざる強大な敵に立ち向かいたい😈
  • お耽美な世界観が好き❤️

 

 ネタバレ感想

story1 『刻、動き出す』

<あらすじ>
幼い頃、養護施設の前に捨てられていた、天涯孤独の高校生・桜井夕月は最近よく見る不思議な夢を気にかけていた。
そんな夕月に届いたのは、一通の手紙。
差出人の書かれていないその手紙は、夕月の存在を否定するものだった。

死にたいと願う少女はルカという青年に「殺して」と縋りつきますが、「それはもしもの時の話だ。俺はお前を守る。俺はお前を裏切らない」と言って去っていきます。
そんな夢を何度も見る、児童養護施設朝陽院に暮らす天涯孤独の高校生・桜井夕月。

園の庭で佇んでいた夕月は奏多から新しい絵本を貰います。
夕月は全国規模の合気道大会で優勝するほどの実力者のようです。夕月は早く園を出ようと考えていますが、園長に引き止められます。
そんなある日、彼に差出人不明の脅迫状が2通届きます。夕月は養護施設前に捨てられていた自分はやはり要らない人間なのではないかと思い詰めます。
夕月は自分が生まれてきた意味や存在する意味を誰かに教えてほしいと苦しみます。

奏多は夕月を気遣い、起きた時にはほとんど覚えていないという夢の話などを嫌な顔一つせず聞いてくれます。

謎の少年・少女は夕月の写真を見て「昔とちっとも変わってない」と目元を緩めます。
正義感の強い夕月は、登校途中に不良高校生たちに暴行されている男性を助けますが、不良を投げ飛ばそうとした瞬間、夕月の中に不良の鬱屈した記憶が流れ込んできます。
謎の少年・少女に助けられる夕月。それを遠くから見つめる、夢の中でルカと呼ばれていた青年。

夕月が宇筑という同級生に挨拶をし、何気なく首の傷跡に触れると「あんたなんて生まれてこなきゃよかったのに」とヒステリックな女性の声が脳内にこだまします。宇筑は「お前、また…!」と顔面蒼白になり、走り去って行きます。

宇筑がトイレで苦悩していると、どこからか「あいつお前のことを見下してるよなあ…だからお前、あんな手紙出したんだろ?」「お前は悪くない…悪いのはあいつだ」と声が響き渡ります。

放課後、奏多のマンションに行き、住まいの候補を見せてもらう夕月。夕月は早く奏多のようになりたい、自立したいと言います。
彼の本棚を見ていると、「ラジエルの鍵」という本に目が留まります。奏多も最近読めるようになった本らしく、「世界のためになることが書かれている本」だと説明されます。

奏多は「世界が緩やかに死に向かっている。この汚れた世界を浄化するには全てをリセットするしかないと思わないか?」と尋ねます。たじろぐ夕月。

夕月は初めて会ったのに昔から知っているような気がする…という王子様と王女様の話を園の子供たちに読み聞かせます。

その時突然、宇筑から「助けて」とだけ書かれたメールが届き、慌てて彼の元へ駆けつける夕月。
宇筑の亡霊らしきものに横断歩道の真ん中に縫いとめられてしまった夕月は、猛進してくるトラックに轢かれそうになります。しかしすんでのところで銀色の瞳を持つ青年(ルカ)に救出されます。

夕月はこの世のものではないようなこの瞳を知っている、やっと会えた…と直感し動揺します。ルカは「奴には気をつけろ。あれは幻だ。闇は全てを支配する…心当たりがあるんじゃないか?」「俺がいる。自分一人で抱え込もうとするな。俺はお前を裏切らない」と言い、去っていきます。

夕月は懐かしい感覚に心を掻き乱され、思わず泣きそうになります。

 

story2 『永劫の調べ』

<あらすじ>
謎の事故から夕月を助けたのは、銀色の瞳を持つ美しい青年・ゼス。
初めて出会ったはずのゼスに、不思議な懐かしさを感じる夕月。
そんな自分に戸惑いながらも、いつも通りの日常に戻りつつあった…。

謎の美女と男性が「また辛い戦いになるのでしょうか」「神に祈ったところで戦いを遅らせることはできない」と車内で会話をしています。そして暗がりから突然唸り声を上げながら現れる獣のような謎の生物。

ルカは「俺だけが知っているお前だけの不安・孤独…このまま時が2人だけのものになればいい。そしてお前がそれを望むなら俺は何度だって言おう。”俺はお前を裏切らない”」とひとりごちます。

夕月が遭った事故は詳細不明ということで「U(unknown)ファイル行き」だと警官たちは話します。
初めて出会ったはずのルカに不思議な懐かしさを感じ、戸惑う夕月。

園の子供達におもちゃのネックレスを作ってあげるなど、日常を穏やかに過ごす夕月を見張る謎の姉弟は、それを微笑ましく思いながらも「これからの戦いに耐えられるのか」と不安がります。

しかしある日、夕月の前に「祗王天白」と名乗る異母兄が現れ、突然同居しようと誘われます。
その頃、奏多は「ラジエルの鍵」を抱きしめながら夕月のことを憂えていました。園長は夕月に異母兄が現れたことを奏多に報告します。

夕月は兄が現れたことを素直に喜びながらも、園にいれば自分の居場所があると戸惑います。するとその瞬間、「あなたは自分のなすべきことから逃げているだけよ」と女性の声が夕月の脳内に響き渡ります。「僕は違う!」と悠月が否定した途端、園の窓が全て壊れ、先ほど作ったネックレスも散り散りになります。
怯える園児たちを見て呆然とする夕月を見て、姉弟は「早く私たちのところへ来た方がいい。それがユキちゃんのためなんだよね…」と自分達に言い聞かせるようにつぶやきます。

落ち込む夕月をたまたま見つけた奏多。夕月は自分のせいで園児たちを傷つけたと落ち込んでいましたが、異母兄のことはゆっくり考えればいいと宥めます。夕月は自分の力のことを告白しようとしますが、すんでのところで立ち止まります。

翌朝、同級生たちからちやほやされる夕月を見て腹を立てる宇筑。「このままでいいのか?惨めなままでいいのか?お前は何を望む?」と謎の声が彼を包み込みます。「俺に力をくれ」という宇筑の求めに、笑い声が返ってきます。

姉弟は「闇の力が強まってる」と言い、森の中の獣たちを退治します。

学校に着くと、夕月は宇筑に前日の行動を釈明しようとしますが手を振り解かれ、その瞬間、彼が夕月への脅迫状を作っているさまが脳裏に映し出され、「お前なんていらねえんだよ」と吐き捨てるように言われます。
夕月は自分を責め、雨の降りしきる街を彷徨いながらルカに会いたいと願います。

そんな時、ルカが「濡れるぞ」と、夕月の前に現れます。姉弟は夕月の異変に気付きます。
夕月は「自分は全然優しくない」と悩みを吐露しますが、ルカは「本当に優しくない奴はそんなことに思い至りもしない」と宥めます。

宇筑を傷つけてしまったと言う夕月に、ルカはなぜそんなにそいつにこだわるのかと尋ねます。
自分は昔から人とは違うものが見えたりできたりするけれど、そんな自分に手を差し伸べてくれた唯一の友人が宇筑なのだと言う夕月。ルカは、「そいつは現実から目を逸らしているだけだ。戦わなければ生きながら死んでいるようなものなのにな」と話します。

ルカ(ゼス)が夕月に乞われて名乗ると、突然何頭もの獣状の悪魔(デュラス)が現れます。夕月を抱えたまま逃亡しようとするゼス。
十瑚と九十九が夕月たちの窮地を救います。彼らが手にしていた銃と剣は指輪の中にしまわれていきます。さらにそこに天白が現れ、十瑚と九十九を呼び、労います。
「彼ら(十瑚と九十九)は君と同じ祗王家の人間だ。ゼスは少々複雑な事情があって我が一族ではない」と言い、夕月は戸惑います。
祗王家の人間は特殊な力を持つ一族なのだそう。

天白は「君はこれからさらに己の力を知り、その強さに慄くだろう」と予言します。自分は普通の高校生だと言い、震える夕月。
天白は、自分達と一緒にくれば力のコントロール方法を教えてあげられると手を差し伸べます。
夕月は「いつも通り」の日常を望んでいるだけなのにと苦しみます。

 

story3 『ワルプルギスの夜』

<あらすじ>
特殊な能力を持つ「祗王一族」の総帥・天白や叢雨十瑚・九十九との出会いに、夕月は一人戸惑っていた。
自分の本当の居場所は、天白の許なのか、それとも養護施設の子供達の許なのか…戸惑う夕月を優しく見守るゼス。
しかし魔の手は次第に夕月に近づきつつあった―。

夕月は「少し考えたい」と言い、自分には身内がいないと思っていたから十瑚・九十九たちの存在が嬉しいと喜びます。
ゼスは「思惑が外れたな。あいつはお前の思い通りにならない」と言いますが、天白は「いいや、必ず彼は来るよ」と宣言します。
ゼスはそっとしておいてやりたいと願いますが、天白は「夕月がいなければ十瑚たちツヴァイルトとは戦えない、そうなればこの世はいずれ終焉を迎えるから夕月がそれを望むはずもない」と言いきります。

そして、ゼスにしばらく夕月との接触禁止命令を出し、「デュラスとのことを教える必要はない。君が近くにいると夕月の力の覚醒が遅れるからね」と淡々と言うと、ゼスは「ユキを傷つけるなら誰であろうと殺す」と言い切り去っていきます。

夕月はデュラスがはっきり見え始めたことに困惑しますが、デュラスが現れる度ゼスが処理します。
十瑚はゼスのよそよそしい態度に腹を立てますが、天白は目的を遂げるためにはゼスは必要な力だとほくそ笑みます。

夕月は自分のせいで園児たちが傷ついたら…とゼスに不安を吐露しますが、彼は「ワルプルギスの夜である明日は外に出るな。できるだけ一人にはなるな」とだけ言い、夕月を園へ送ると去っていきます。
十瑚と九十九はゼスの提案通り、夕月をそっとしておいてあげられたらと悩みます。

その頃、天白は「結界を張ったところにだけデュラスが出るのならこんなに楽なことはないのだけど。老人の相手もやむなしだ」「とはいえある程度保険はかけておかなければね」と謎めいた会話を秘書としていました。

眠り込んだ天白は、「もう何もかも遅い」と響き渡る奏多の声に対して、何度も「冷呀!」と呼びかけては苦しみます。「あいつとの決着をつけるまでくたばるわけにはいかない。稀代のネクロマンサー、冷呀…」と心の中でつぶやきます。

その夜、夕月はゼスが説明してくれたことを反芻していました。この世に存在するほとんどのデュラスはニーダトレヒと呼ばれる下級悪魔。普段は人の心の闇を好んで潜んでいますが、ワルプルギスの夜には行動が活発になるのだそうです。

夕月は園児たちに荒野で王子様とお姫様が再会するお話を読み聞かせます。いつの間にか夕月はお姫様、ゼスは王子様の立場になっており、夕月は「ルカ、私はあなたを1人にはしない。ずっと強い絆で結ばれている人たちが羨ましかった。ありがとう、私と出会ってくれて」。ゼスは「俺はお前を裏切らない」と言い、抱きしめ合います。

翌朝、夕月は天白へ彼とは暮らせないと電話をかけます。天白は秘書の為吹に声をかけて住まいから慌ただしく出ていき、「これだから子どもは嫌いだ」と苛立ちます。
天白は十瑚たちに夕月の監視を支持します。
同じ頃、宇筑は「もう少しで月が赤く染まる」と狂ったように笑っていました。

その晩、園児の1人が行方不明になってしまい夕月が外出してしまいます。
九十九がいち早く気付き夕月の意識を追いますが、誰かに邪魔されてうまく見つけられず、テレパシーでゼスに応援を要請します。しかしゼスの前に巨大なデュラスが出現し、激しい戦闘になります。

九十九は夕月が学校にいることを察し、慌てて彼の後を追います。夕月は宇筑から「迷子の女の子を保護した。学校の屋上にいる」というメールを貰い、学校へ向かっていたのでした。しかし屋上にはなぜか奏多の姿が。

奏多は「人がみんな君みたいなら僕はきっと…」と心の中でつぶやき、ラジエルの鍵を片手に歩き出します。

 

story4 『帰らぬ日々 白き明日』

<あらすじ>
行方不明になっていた養護施設の子供達を探していた夕月は、同じ学校の同級生・宇筑からの連絡を受け、学校へ辿りつく
しかし、夕月の前に現れたのは…?!
一方、夕月の身を案じた九十九は、自らの能力を使い、夕月の居場所を着き止め、救出に向かう―。

屋上で夕月の前に現れたのは宇筑。手足を縛られた園児たちを救おうとする夕月に宇筑は刃物を向けます。
バユウというミッドヴィルンのデュラスは宇筑の体を乗っ取っていることを暴露し、デュラスの階級について話し出します。「下級悪魔(ニーダトレヒ)」「中級悪魔(ミッドヴィルン)」「上級悪魔(オーパスト)」…と挙げながらも、そんなことも知らないのに俺がデュラスだと分かったなんて普通の人間じゃないなと笑います。

バユウは宇筑が悠月を殺したいほど憎んでいたから手を貸してやっただけだと言い、夕月は激しく落ち込みます。バユウは笑い、「お前が生きてるといろいろと面倒みたいだから殺してくれってさ、冷呀様がさ!」と言った瞬間に大量の刃物の雨を降らせてきます。
その瞬間、九十九が現れ夕月を守り反撃します。
バユウは九十九を祗王のツヴァイルトだろうと指摘します。

十瑚は学校へ援護に向かおうとしますが大量のデュラスに囲まれていたところを、ゼスに救われます。
同じ頃、九十九は首の痣から謎の黒いシミが広がっていき、苦しんでいました。
バユウはそれ以上苦しまないでいいように殺してやると夕月に波動砲を撃ち「これで俺もオーパストに昇格だ」と笑いますが、ゼスが反撃します。

ゼスはお前を倒せば傷はこれ以上広がらずに済むと言い、それを鼻で笑ったバユウは彼から立ちのぼる魔力に怯みます。
さらにゼスの二の腕に描かれた2つの赤いバツ印(ブラッディ・クロス)を見て、彼が「ブランドゼス」…罪深き裏切りの一族の1人であると悟ります。
同じころ、天白は「裏切りは罪…罪深いのは僕か」とひとりごちます。

俺が死ねばこの人間(宇筑)も死ぬんだぞと脅すバユウに立ち向かっていくゼスに、夕月は殺さないでと縋ります。その瞬間、バユウから攻撃を受け腹に大きな穴を開けられるゼス。

夕月は自分のせいでみんなが傷付いているのに自分は何もできない、もう何もしないでくれと絶叫します。するとあたりは光に包まれ、十瑚は「神の光…」とつぶやきます。学校に天白は到着し、「ユキの能力が覚醒したか」「今回は必要なかったか」とつぶやきます。

神の光を受けて、九十九の傷はたちまち治っていきます。宇筑は自我を取り戻しますが、その間に殺してくれと懇願。九十九が銃で宇筑を射抜くと解縛(デュラスだけを捕縛)し、それをゼスが真っ二つに断ちました。

その頃、奏多は真っ赤な部屋で「ミッドヴィルンではこんなものか…またすぐに会うことになるだろあ。神に仕えし一族よ」と言います。
夕月が九十九の傷口に手を当てると発光し、治っていきます。夕月が自分の能力に戸惑っていると、十瑚は「ユキちゃんの力は、他人の痛みを自分のものとして癒す能力よ」と話します。
ゼスは「傷の痛みはいつか消えるの。だからあなたが泣くことはないのよ、ルカ」と少女に言われた時のことを思い出していました。

宇筑はどうして一緒に殺してくれなかったんだとひとりごちます。自分なんか生きててもしょうがないと言う宇筑に、夕月は「君は1人で暗い道を歩いてきたんだね」と泣きます。宇筑はその涙を見て初めて彼と出会った時のことを思い出し、ずっと夕月が自分を気遣っていたことを知り、夕月を傷つけたことを反省します。
夕月はあの時ひとりぼっちの僕と友達になってくれてありがとうと言い、宇筑はただただ涙するのでした。

攫われた園児たちは近づいた夕月の手を振り払い、泣きます。自分がいる限りデュラスが襲ってくるのか、それならなぜ生まれたのかと苦しむ夕月に、ゼスは「ならば俺と行こう。俺はお前を裏切らないよ」と彼の手を取ります。

翌日、夕月は朝陽院を後にし、天白の秘書・伊吹の車で東京へ向かいます。攫われた園児たちは九十九の知り合いの医者の薬のおかげで昨晩の記憶をなくしています。
ゼスは改めて「俺の本名はルカ。ルカ=クロスゼリアだ。よろしくマスター」と端的に名乗ります。ゼスは通り名なのだそう。
物陰から夕月たちを見ていた宇筑は、十瑚に「おかえり」と抱きしめられて嬉しげな夕月を見て安堵したように去っていきます。
夕月は自分が求められる場所に行こうと決心します。

 

story5 『新たな出逢い』

<あらすじ>
自分の居場所を祗王の中で見出し、ルカやツヴァイルトと共に東京へ向かうことを決意した夕月。
その道中、隣で眠るルカに言葉に出来ない気持ちがこみ上げてくる。
その頃、夕月を待つ東京の天白のもとに、悪魔絡みと思われる事件が持ち込まれる。

夕月は「戻らなきゃ。一番大切なあの人が待ってるから…」という少女の声を夢現で聞いていました。気がつくと、彼は少女の姿で薔薇の花びらが敷かれたシーツの上で眠っており、ルカが微笑み「ちゃんとそばにいる」とキスをしてくるのでした。
目を覚ますと、夕月は肩にルカを載せて眠っていました。十瑚はルカを頬を染めながら見つめます。

夕月はルカに彼の傷を治そうかと提案しますが、やんわりと断られます。それは夕月か神の光で苦しまないためだと十瑚に言われ、優しい人だと感じる夕月。しかしそんな彼のことを何一つ知らない自分に気づきます。

その頃、警視庁では「そろそろ来るのか、Unknown(悪魔)が…」と警官たちが噂していました。悪魔が関わった事件は祇王家の「ワールドエンド」に持ち帰ってもらうのだと上司は部下に説明します。

十瑚は夕月になるべく休むように言います。十瑚たちは戦いの中で力尽きたら夕月から力をもらわなければいけません。つまり、夕月は十瑚たちの力の要なのです。だからデュラスに狙われる宿命なのだと悲しそうに言う十瑚。戦う宿命…と独り言を言う夕月に、「俺がいる」とルカは励まします。

そして、十瑚は自分と九十九はツヴァイルト(2人1組の戦士)であること、夕月と自分たちは前世からの知り合いであること、ツヴァイルトはこれから向かう黄昏館で共同生活をしていることを説明されます。

夕月たちよりも一足先に警視庁へ向かうツヴァイルトの仲間、焔椎真と愁生。焔椎真は、自分は夕月には頼らないと、天白に毛嫌いしていることを隠そうともしません。
愁生は水晶を通して犯人の姿が見えるらしく、捜査に協力しています。
夕月は焔椎真に気をつけてと十瑚に念を押されます。

警視庁に着くと、夕月は奏多に電話をかけますが誰も出ません。天白は夕月に学校への編入なども自分の弟ということで処理しておいたと淡々と説明します。そしてルカに「こちら側につくという意思は揺らいでいないか」と確認し、ルカは「ユキを守る。それが俺の最優先事項だ。しかしあんたの思い通りにはならないぞ」と言いきります。
天白は「君はそうやって疑ってかかっていればいい。それがユキを守ることになる」と笑みを絶やしません。

その頃、夕月は警視庁の前で転んだ子供を助けますが、背後から襲ってきたデュラスに気付いていません。それを助ける焔椎真。ルカが駆けつけますが、焔椎真は「デュラスに狙われてる自覚がないのか」と怒鳴りつけます。

焔椎真は捜査協力を終えた愁生から「夕月に会ったのか」と尋ねられますが、「俺はお前だけでいい」と端的に返します。愁生は「お前は優しさが人を傷つけるなんて思いもしないんだろうな…」と意味深な独り言を言います。

 

story6 『光と絶望の境目』

<あらすじ>
警視庁で天白を待つ夕月の目に、不信な男に襲われている少女が映った。
思わず警視庁を飛び出し、少女を助けに向かう夕月。
しかし、その男の正体は土人形(ゴーレム)で、再び夕月と少女に向かってきたのだが…。

焔椎真と愁生は天白から夕月の身の安全を頼まれていました。「あいつの力なんか必要ない」と焔椎真は不満げです。
愁生は焔椎真が夕月に反発する気持ちを汲みながらも、自分たちツヴァイルトの仕事は彼を守ることだとたしなめます。

警視庁ではルカがデュラスの異様な気配を感じ、夕月のもとから離れます。その瞬間、警視庁前で怪我をしていた迷子の少女が走り出し、夕月は彼女の後を追います。少女は操られていたようで、青年の元に辿り着くと突然悲鳴をあげます。
一部始終を見ていた焔椎真は夕月の不注意さに激怒しますが、夕月は「悪気はなかった」と悪びれず火に油を注ぐ結果に。

青年の正体は土人形、しかも仲間が次々と出現します。焔椎真は土人形を焼き払い、愁生は空間を分断して被害を最小限に留めます。
焔椎真とルカの攻撃を受けても土人形は一向に減らず、土人形を操っている主人を叩かなければ意味がないようだとルカは焔椎真に話します。

夕月は少女と共に安全な場所に避難しようとしますが、少女は突然夕月の首を締め、「あんたを殺せば”あの方”がどんな願いも叶えてくれる」と言います。夕月は少女の腕を触った途端、彼女が両親に愛されないという闇を抱えていることを知り、解縛しようとします。
解縛を助けたのは愁生。焔椎真が少女の中にいたデュラスにとどめを刺します。

天白・愁生と合流した夕月は、天白から「神の目」を持つ”見通す者” 愁生と「神の声」を持つ”焼き焦がす者” 焔椎真を改めて紹介されます。
悪魔による血の刻印が体のどこにあるかを見つけることは難しいから自衛しろと言う愁生に夕月は少女まで疑えと言うのかと反発します。

天白は「君を欺いていることが少し痛いよ、ユキ」と心の中でつぶやきます。

 

story7 『黄昏館』

<あらすじ>
ようやく黄昏館に到着した夕月。
そこには、先に戻っていた十瑚と九十九、そして館長の祗王橘やツヴァイルトの世話役・呉羽綾が待っていた。
始めて来たはずの黄昏館だったが、どことなく懐かしい空気を感じる夕月。

夕月は祇王家が結界を張った「新宿でありながら存在しない場所」にある黄昏館にルカと共に到着します。
黄昏館では呉羽綾という使用人が夕月を出迎えます。抱き着こうとする十瑚を「まだ力の調節ができないから」と拒む夕月ですが、十瑚と九十九は「相手の力が逆流しているだけだから大丈夫。おかえりなさい」と抱きつきます。さらに館長(寮長)の祗王橘も騒々しく登場します。

ルカは怪我を治してもらうために医務室へ。デュラスの研究もしているという祇王家専属医師に診てもらうことを嫌がるルカですが、ルカに治してもらうかと尋ねられ渋々彼に身を委ねます。

始めて来たはずの黄昏館ですが、どことなく懐かしい空気を感じる夕月。自分の部屋を自然と探し当てます。
そんな夕月を見て、「いずれ前の戦いで何があったかも全て思い出してしまうのね」と十瑚は不安げです。
隠し事をしたまま夕月を連れてきたことに、罪悪感を感じる十瑚を「みんな同じように痛いんだ」と橘は慰めます。

その夜、ベランダで夕月がひとり黄昏ているとルカが窓の外からソドムという使い魔を遣わし癒やそうとします。
夕月は園児たちと奏多のことが心配だとルカに吐露します。夕月は奏多にお別れを告げたかったと後悔していました。

同じ頃、天白は寝る間も惜しんで刻一刻と変化する状況に対応していました。「私は欺いてばかりだな」と彼は1人自嘲します。

夢の中で、夕月は奏多に「僕は行かなきゃいけない。君が僕に嘘をついたから」と言われ、必死で謝っていました。

その頃、双子の青年とアシュレイと名乗る少女は「冷呀様(奏多)」に外で暴れたいと直訴していましたが、「間もなく幕が上がる。嫌が応でもな」と言い置いて去っていきます。

夕月は早速黄昏館に馴染み、皆と会えて良かったと微笑みます。そこに現れる医師・藤原彌涼。コックの遠間克己も現れ、賑やかな朝食になります。

奏多の「ユキ…」という呟きが響きます。

 

story8 『ブランド・ゼス』

<あらすじ>
黄昏館の生活にも慣れ、温かい家族のような雰囲気を嬉しく感じる夕月。
しかし、焔椎真だけは夕月に対して、敵対心を隠さない様子で…。
そんな中、夕月はツヴァイルト達と同じ学校へ転校することになる。

黄昏館に住む人々の、温かい家族のような雰囲気を嬉しく感じる夕月。うっかり女子風呂を覗いてしまった時に十瑚から前世は女性だったと言われ、驚きます。

そんな中、焔椎真だけは夕月に対して、敵対心を隠しません。愁生は焔椎真と入浴の時間をずらしているようですが、それは焔椎真のつけた傷を彼に見せないようにするためのようです。「俺は気にしないから隠すな」と焔椎真は寂しそうに言います。

夕月は十瑚達と同じ学校へ転校することになったこと、登下校時はルカが警護することになったことを聞きます。
その頃、天白は冷呀の出方を伺っていました。

登校初日、学校の校門で夕月を呼び止めたのは音信不通になっていた奏多でした。奏多は夕月に「本当にここが君の居場所なの?僕と帰ろう」と誘います。彼の言葉に揺れる夕月。

放課後、夕月は奏多から誘われたが祇王家の皆と共に生きると決めたとルカに話します。ルカは夕月がどこにいても守るから好きにすればいいと淡々と返します。
夕月はルカになぜ自分のことをそんなに大切にしてくれるのかと尋ね、ルカは「夕月が俺のマスターだからだ」と返します。

その時、突然3人のミッドヴィルンたちが夕月を襲います。あっさりと始末をつけたルカですが、夕月は「デュラスである俺が怖いか?」と尋ねられ、「いいえ、もっとあなたのことを教えてください」と乞います。

ルカはかつて、ずっと主の命令のもとに戦い続けていました。祖先が大罪を犯したために、ルカは「罪深き一族」として戦い続ける定めを生まれながらに負っていたのです。ずっと生きる意味がなかったルカは、夕月と出会って初めて「夕月を守る」という目的ができました。夕月はそれを聞き、「それは本当に僕ですか…?」と不安げに尋ねます。

天白に夕月が襲撃されたことを報告する十瑚。そして、九十九に「なぜ今回だけ男性として生まれたんだろう」と尋ねます。橘は「大いなる何かが今回で戦いに終止符を打とうとしているんじゃないのかね?」と言ったので、十瑚は「私たち、勝てるのかな…」と弱気になります。そんな十瑚に、九十九は自分が守るからと勇気づけます。

その頃、夕月はルカのためにクロスのペンダントを作り、彼にプレゼントしていました。天白曰く、夕月の作ったものはお守りになるのです。
夕月は「ルカに辛い思いをさせなくない」と言い、十瑚たちのためにも同様にクロスを作り、プレゼントします。

その晩、夕月は奏多に断りの電話をするのでした。
その頃、冷呀(奏多)は戦いに行きたがる悪魔たちを宥めていました。

 

story9 『キズアト』

<あらすじ>
愁生の胸に火傷の跡を見つけた夕月。
その傷は幼い頃にあったある事件によって焔椎真につけられたものだった。
しかも、その傷は夕月の『神の光』の能力でも消すことができないのだという。

(星屑のような笑顔…それを知っているのは俺だけだと思っていた)と幼少期の無邪気な焔椎真の笑顔を思い出しながら、目覚めた愁生。苦々しく夕月がプレゼントした十字架のアクセサリーを見つめます。

朝、配膳の手伝いをする夕月。愁生を起こしに行った時、火傷の跡を見つけます。夕月の力でも消せないと言われ、不思議に思います。ルカに尋ねると、仲間につけられた傷は治せないのだと答えられます。

朝食を食べずに出かけた愁生を、サンドイッチを持って追いかける椎真。ツヴァイルトはお互いが特別なのが当然で、2人も幼い頃から仲良しなのだと十瑚は説明します。

「食も喉を通らないほど何を心配しているんだ」と不安げに尋ねる焔椎真に、愁生は「お前のことだよ」とはぐらかします。

一方その頃、天白は警視庁で都立高校の教師が行方不明になっている事件について報告を受けていました。しかも彼だけでなくこの2週間に8名も似たように忽然と姿を消している、しかも7名は男子高校生とのこと。しかし彼らに接点はないようです。
刑事たちはマスコミが騒いでいる「女子高生だけがかかる、”眠り姫シンドローム”」も気になると話します。

夕月を守るために一緒に下校する焔椎真。たまたま女子生徒とぶつかり、愁生が貸したハンカチを焔椎真は落として帰ってしまいます。それを拾った女子生徒は、恋愛運がよく当たると評判の占いの館にそれを持って向かいます。

下校中、夕月は焔椎真に「みんな自分の力を役立てていてすごい」と言いますが、「俺の”神の声”は憎い相手を呪い殺すくらいしかできない」と苛立ったように言います。

かつて焔椎真は愁生をいじめた子供たちに呪いの言葉をかけてしまい、発火させてしまいました。焔椎真は孤立し、愁生に依存するようになります。そして今もなお、焔椎真は愁生が自分の元から離れるのではと不安がっていました。
「お前がそう望むのなら離れない」「気にしなくていい」と言う愁生に、焔椎真は「一生かけて償う」と言い募ります。

翌朝、焔椎真は橘から持ちかけられた相談に激昂。「あいつらの目的は金なんだろ!そんなものいくらでもくれてやるって天白に言っとけ!!」と捨て台詞を吐いて去ります。それを見て驚く夕月。
そこに愁生が現れ、ツヴァイルトの親には祇王家から莫大な養育費が支払われるため、それ目当てに焔椎真の親は3年ぶりに連絡してきたのだと説明します。

自分を化け物呼ばわりして捨てたくせにと焔椎真は苦しみます。そこに夕月が現れ、無理やり焔椎真の手をとり、彼の過去を見て「君が何と言おうとこの手を離さない」としがみつきます。焔椎真は怒り、自分の体を炎で覆い尽くします。

自分なんていらない存在なんだと静かに燃えていく焔椎真でしたが、突然現れた愁生が後ろから彼を抱きしめます。「このまま消えてしまったらもう巡り会えない。死ぬなら俺も一緒に殺してくれ」と叫ぶ愁生を見て、もう誰も殺したくないと焔椎真は必死で炎を止めます。

しかしそれは夕月が見せた幻影でした。焔椎真の渇きは夕月が癒した、とその光景を見ていた愁生はつぶやき、自分は焔椎真のおかげで生きてこられたけれどもう用済みだ…と悲しげに去り、黄昏館から跡形もなく消えます。

九十九でも愁生の跡を追えず、「俺のそばにずっといるって言ったんだ…」と焔椎真は土砂降りの雨の中、膝をついて号泣します。

 

story10 『慟哭』

<あらすじ>
忽然と姿を消してしまった愁生。
祗王の「ワールドエンド」を総動員し行方を捜すが、一向に手がかりが掴めない。
この件にデュラスが絡んでいると踏んだ天白は、これ以上の犠牲者が出ないように、ツヴァイルトに「待機」を命じる。

焔椎真は愁生が自分の意思で消えるはずがないと主張しますが、天白は「憶測で議論しても仕方がない。ワールドエンドを総動員して行方を探す。これ以上犠牲を出すわけにはいかないからツヴァイルトは黄昏館で待機しろ」と冷静に話します。それでもなお焔椎真は愁生を探しに行こうとしますが、天白に手刀で気絶させられます。

その頃、愁生はワールドエンドが調査していた行方不明者たちに囲まれた状態で見知らぬ館に閉じ込められていました。

アシュレイというオーパストが現れ、焔椎真のクラスの女子生徒が持っていた愁生のハンカチを使って彼女を殺したことを話します。
「眠り姫シンドローム」の真相を理解した愁生ですが、さらにアシュレイは占いの館に来た女子生徒たちを殺すだけではなく彼女たちの想い人は自分の操り人形にしたのだと告白します。

焔椎真は黄昏館で一睡もできないまま朝を迎えます。焔椎真は自分の炎で自殺しようとした時に愁生が助けてくれたことを夕月に話し、「世界中に背を向けられても愁生がいたから生きられた。だからあいつじゃなきゃダメだ」と言います。
支えられていたのはいつも自分の方ばかりだったと涙する焔椎真。

その晩、天白は「眠り姫シンドローム」の新たな被害者の部屋に投げ込まれていたUSBの中身を確認していました。そこにはアシュレイが「愁生を預かっており、彼を返して欲しければ「神の光」と交換する。連れてこなければその時点で愁生を殺す」と言う動画が収められていました。

愁生はツヴァイルトの秘密を知りたがるアシュレイから拷問を受け続けていました。愁生が焔椎真の代わりに死ぬなら本望だと思った途端、アシュレイに意識を乗っ取られ、死体になってしまいます。

天白は十瑚・九十九に愁生失踪事件の調査を依頼します。被害者の家に友人として十瑚が忍び込んだ瞬間、近くで行方不明になっていた男性がアシュレイのもとから逃げ出したため彼女の使い魔たちが彼を取り囲んでおり、九十九が間一髪助けます。
しかしそこに現れたジキルとハイド、さらに冷呀。九十九は冷呀の攻撃を受け、重傷を受けます。

その頃、夕月はルカから九十九がやられたと報告されます。

 

story11 『儚く強く尊いもの』

<あらすじ>
愁生の捜索中にデュラスに襲われ、瀕死の重傷を負った九十九。
夕月の『神の光』の能力により、一命を取り留めた九十九は、驚くべき人物の名を口にする。
一方、愁生を救い出すため、敵の本拠地である「ワンダーランド」に向かった夕月・ルカ・焔椎真が、そこで遭遇した人物はー。

九十九は全身を瘴気に包まれ、瀕死の重傷を負っていました。夕月は「神の光」の能力を全力で使い、九十九に意識を取り戻させます。「冷呀」と言ったきり九十九は眠り、夕月は力の使いすぎで失神します。

「疲れても痛くもない」「自分は戦いの意味を分かっていなかった…甘かった」と泣く夕月をルカは慰めます。天白は愁生の犠牲はやむを得ないと言いますが、夕月は焔椎真と共に愁生のもとに行きたいと必死で頼みます。天白は自分も共に行くから無茶はするなと釘を刺します。

夕月・ルカ・焔椎真は敵の本拠地である「ワンダーランド」に向かいます。もはや夕月を招待した以上、愁生を生かしておく意味はないから早く愁生のもとに行けとルカは焔椎真を急かします。
冷呀はアシュレイのもとにジキルとハイドを送り込み、夕月と焔椎真は愁生を探し回ります。

探しているうちに夕月は奏多に出会い、「ここに隠れていよう。僕と帰ろう」と懐柔されそうになりますが、夕月は「守りたい仲間がいるんです」と制止を振り切ります。
夕月の背中を、奏多は「本当の兄弟のように思っていたのに…」と憎々しげに見つめ続けます。

同じ頃、天白は封印している本を使って冷呀の場所を探していました。

焔椎真はアシュレイの使い魔のせいで傷を負いながらも必死で愁生を探していましたが、行き着いた先には愁生の亡骸が。

 

story12 『“二人”ということ』

<あらすじ>
ついに愁生の許に辿り着いた夕月と焔椎真。
しかし時すでに遅く、愁生の命はアシュレイによって奪われていた。
「愁生は自ら死を望んでいた」と微笑むアシュレイの言葉が焔椎真の心を抉る。

磔にされた愁生のもとに走り寄る焔椎真と夕月の前に、嘲笑うアシュレイが立ちはだかります。愁生を縛っていた蔦を夕月が解き、「神の光」で治療しますが彼は目を覚ましません。

さらに焔椎真はアシュレイと戦う中で「愁生は自ら死を望んでいたから心臓が止まるように暗示をかけてあげた」と聞かされ、動揺し倒されてしまいます。
夕月のもとに急いで向かうルカ。しかしアシュレイの使い魔たちに阻まれてなかなか進めません。

アシュレイは焔椎真を殺そうとしますが、夕月を身を挺して守ります。焔椎真と夕月はアシュレイに蹂躙されます。
絶え間ない痛みの中で、焔椎真は愁生に「苦しくても、みっともなくても、俺と生きるんじゃなかったのかよ」「生きろ!!!」と「神の声」を使って叫びます。
その瞬間、愁生が蘇り、アシュレイの身体に剣を突き刺します。

アシュレイは服を台無しにされたと激昂。愁生と焔椎真は2人で1人のように動き、彼女に深手を負わせます。しかしとどめを刺そうとした瞬間、ジキルとハイドに襲われます。

彼らとの戦いに焔椎真が手こずっていると、アシュレイが夕月と愁生にとどめを刺そうとします。その瞬間、ルカが現れアシュレイを抹殺。ジキルとハイドも愁生が捕縛します。彼らにとどめを刺そうとした途端、急にあたり一面に冷気が満ち、冷呀が登場します。

冷呀の素顔があらわになると、そこにいたのは奏多でした。衝撃を受ける夕月。

 

story13 『運命の皮肉』

<あらすじ>
上級悪魔・アシュレイやジキル、ハイドを召喚し、九十九を瀕死の状態に追い込んだ祗王の宿敵・冷呀。
ついに夕月の目の前に姿を現したその姿は、夕月が兄とも慕う若宮奏多だった!!
「信じていた人の裏切り」を受け入れられず涙を流す夕月。

「若宮奏多の名は捨てた」と言う冷呀に、現実を受け入れられず錯乱する夕月。
冷呀の「ワルプルギスの夜にミッドヴィルンを召喚して君を仕留めようとしたのは僕だ」という告白に、夕月と愁生は混乱します。
特に愁生は、「なぜ夕月の傍に冷呀がずっといたのか」と疑問を感じます。

「人は人を裏切る」と言う冷呀に打ちのめされる夕月に、ルカは「裏切らないものもある。俺は夕月を裏切らない」と冷呀との間に立ちはだかります。しかし冷呀は「我々を裏切って祇王側についたお前がまた同じことをしないと言えるのか」と一笑に伏します。

冷呀は「僕は何度も忠告した。君にこの戦いから身を引くようにと…」と言うが否や、フェンリルという使い魔でルカを攻撃。ルカは使い魔ソドムで対抗しますが、それを援護しようとした焔椎真と愁生はジキルとハイドに阻まれます。

冷呀は夕月と2人きりの空間を作り出し、大量の氷の矢を夕月に向かって放ちます。すると間一髪のところで天白が盾となって間に入り、夕月は命を取り留めます。
身体中に氷の矢を受け負傷しながらも、天白は冷呀を止めると宣言。しかし冷呀は「今までもこれからも俺を止めることはできない。俺は君を殺す」と夕月を見つめて言い放ちます。

呆然とする夕月を背に、天白はフェンリルたちを下したルカに夕月を守って離れているように頼みます。
「かつての友であっても決して許すことはできない」と、天白は冷呀に向き直ります。天白は「ソロモンの鍵」、冷呀は「ラジエルの鍵」を使って激闘。
焔椎真と愁生はジキルとハイドを捕縛、消滅させます。

天白は冷呀が完全に覚醒しきっていないことを感じながら、「俺がこの傷を見て思い出すのは、あの炎の中で血に濡れたお前の姿だけだ!!」と叫ぶと彼の使い魔を完全に破壊します。天白が冷呀にとどめを刺そうとすると、夕月が突然止めに入ります。
冷呀は「天白の言うことが全て真実だと思うな」「さよならだ、ユキ」とだけ言い残して去っていきます。

夕月は初めて園で奏多に出会った時のことを思い出していました。もし自分が奏多の「一緒にいよう」という再三の申し出を受け入れていたらこんなことにはならなかったのかと、夕月は後悔の涙を流します。

 

story14 『契約という名の鎖』

<あらすじ>
夕月に決別の言葉を告げ、インフェルヌスに退いた冷呀。
辛い現実を振り払うため、黄昏館に戻ってからも気丈に振る舞う夕月だが無意識に奏多との思い出を振り返ってしまう…。
一方、愁生が抱いていたわだかまりを知った焔椎真は、自分が愁生につけた傷から“逃げない”ことを誓うのだった-。

冷呀は青い薔薇を掴み、「ユキ…叶わぬ夢ならば消し去るのみ」と握りつぶします。
同じ頃、夕月は大学院生になった奏多と毎週朝陽院を訪ねたり、将来の夢について語り合って笑いあう夢を見ていました。叶わぬ夢なら醒めないでほしいと涙する夕月のそばで、ルカは心を痛めます。

夕月は2日間も眠り続けていましたが、少年の形になったソドムが夕月の涙を舐めると、彼はようやく目を覚まします。気丈に振る舞う夕月を、皆は心配します。

夕月は皆に渡したクロスのペンダントに一つ一つ祈りを捧げ、全員の助けになればと心を込めます。そして、現実から目を背けてはいけないと自戒します。

十瑚は一生自分を思い出してもらえなくてもいいのか、生前は強く愛し合った恋人同士だったのにとルカに詰め寄ります。しかしルカは「死ぬ前に強く願ったことが次の生に反映されたのだとしたら、ユキは思い出すことを望んでいないのだろう」と淡々と返します。

そこに現れた、夕月と九十九。夕月はルカを遠い昔の契約で縛りたくないと言い、ルカは契約があろうとなかろうと、俺はお前のそばにいると言います。
それで幸せなのかと問う夕月に、ルカは辛いなら契約を破棄すればいい、お前が大事だからだと言葉を連ね、夕月は欲しかった言葉を貰えた喜びに震えます。

一方、焔椎真はアシュレイから言われた「愁生は死にたがっている」という言葉を本人に追求していました。愁生は自分の体の傷を見るたびに辛そうにする焔椎真を見ていられず死にたかったのだと告白します。
焔椎真は自分が愁生につけた傷から決して目を背けないと誓います。

その頃、天白は冬解に「儀式の準備を進めてくれ」と伝えます。
夕月は橘を介して天白から鎌倉の本邸へ行くようにと命じられます。

同じ頃、黒刀と千紫郎が将棋を指しながら天白が夕月を鎌倉の本邸に呼んだことを噂しており、「そろそろ覚悟を決めないとね」「ユキが本邸に来るということは、奴らが何かを仕掛けてくるに違いない」と硬い表情で言葉を交わしていました。

 

story15 『決意、そして…』

<あらすじ>
冷呀との本格的な戦いを前に、鎌倉にある祗王本邸に向かった夕月。
自分が何者なのか、そして冷呀と祗王の間に一体何が起こったのか…すべてを知る天白がそこで待っているという。
さらに鎌倉で待機中の新ツヴァイルト黒刀から、デュラスと戦う覚悟の深さを聞いた夕月は-。

冷呀との本格的な戦いを前に、鎌倉にある祗王本邸に向かうことになった夕月。橘によって黄昏館のツヴァイルトたちにはそのことは伏せられていましたが、うっかりバレてしまい皆「ついて行きたい」と騒動になります。

鎌倉本邸までは千紫郎とルカが護衛を務めます。ツヴァイルトになるには血の滲むような努力と才能が求められますが、千紫郎はその規定をクリアした逸材なのだそう。「どうしてもツヴァイルトになりたかったから」と意味ありげです。

本邸へ向かう途中、史上最年少でプロ棋士になった黒刀が「これからの戦いは棋士の片手間にやれるものではないから辞めてきた」と聞いて驚く夕月。

その頃、天白は神のお告げを受けるために聖水に身を浸し、執事の冬解に精進料理を食べるよう指導されていました。
天白はおぼつかない足取りで自分の体を支えながら、「俺は1000年以上にわたる戦いを止めるためならどんな手段を使っても構わないと思っていたが…それはきっとこれからユキを傷つけてしまうかもしれない。お前は優しく接してやってくれ」「こうして真実を話すのも、あの子を欺き続けることができない俺の弱さゆえだ」と言います。

同じ頃、焔椎真は愁生に天白が夕月に何を話すのだろうか、これからの戦いと何か違うのだろうかと不安げに話していました。
十瑚と九十九も同様に夕月のそばにいたいと心配げです。

本邸前でルカは自分がデュラスだから入れないと立ち止まります。ルカは夕月の背中を見送りながら、「私はあなたの幸せになれない、愛してる」と言って死んでいった過去の夕月の姿を見ます。全ての記憶が蘇ってしまったら夕月はどうなってしまうのかとルカは不安げです。

冬解は黄昏館でツヴァイルトたちの世話係をしている綾の兄らしく、世間話に花が咲きます。

1人待つ夕月のもとに、天白が現れます。

 

story16 『凍結された時間』

<あらすじ>
黄昏館に残っていたツヴァイルト達は、鎌倉の本邸へ行ってしまった夕月が、過去の出来事を知り、辛い思いをしていないかと案じていた。
一方、大切な仲間であるツヴァイルト達と共に、悪魔(デュラス)と闘うことを決意していた夕月は、覚悟を決めて天白と対面する。
そんな時、天白の顔色が悪いことに気付き、傷の治療を申し出るが-。

黄昏館ではツヴァイルトたちが天白と夕月のことを心配していました。しかし、焔椎真の「俺たちがあいつを守るんだ」という決意を聞き、皆改めてその思いを噛み締めるのでした。

鎌倉本邸で夕月と天白が向かい合っていると、式部椿姫と神命正宗がやってきます。椿姫は観月と為吹の妹で、悪魔召喚士として正宗の師匠をしているのだそう。2人はずっと夕月に会いたかったと喜びますか、天白は早々に夕月を庭へ呼び出します。

夕月は天白の顔色が悪いことに気付き、冷呀との戦いで負った傷のせいかと治療を申し出ますが、ある儀式の準備中で十分に食事がとれないからだとはぐらかされます。
竹林の中を歩いていると、天白がつまづき、夕月は彼の体に負ったはずの傷跡がないことに気づきます。

天白は夕月しか持ち得ない治癒の力をなぜ自分が持っているのか不思議だろうと言い、顔の傷はロストスペル(デュラスを体内に宿し、不老不死の体を得る絶対禁忌の失われた術)を施す以前に同族の者から受けた罪の証だと告白します。
天白は転生しておらず、黄泉の落日から1000年以上の間、ずっと生き続けているのです。

橘は夕月を待つ間、冬解と天白の孤独について話していました。
天白の体に宿るデュラスは細胞を全て修復するため、何一つ記憶を忘れることはありません。どうしてそこまでするのかと尋ねる夕月。
天白は黄泉の落日から続くデュラスとの戦いの戦力を維持するためにツヴァイルトたちと夕月を意図的に転生させ続けるために死ぬわけにはいかなかったのだと言います。
全てのデュラスを討ち滅ぼし、戦いを終わりにするために天白は生き続けてきたのです。

天白は自分は夕月の兄ではないと打ち明けます。神の光もツヴァイルトもまるで道具のように利用するために嘘をたくさんついて生きてきたと自虐する天白に、「1人で背負ってきてくれたんですね」と言う夕月。思わず天白は夕月を抱きしめて、「すまない」と謝り続けます。
夕月は天白は兄ではなくても大切な人には変わりないと言います。

同じ頃、椿姫と正宗は夕月が「道を選ぶ」のかと不安がっていました。

天白は夕月に「神の霊石」と呼ばれる祇王家の力の源を見せます。そして、自分の命を賭けてでも戦いを終わらせなくてはならないと独り言を言います。夕月は天白の覚悟を感じ、命の使い方について考えさせられます。

天白を動かすのは何なのかと聞く夕月に、天白は「神の霊石」はこれまでの戦いで死んだツヴァイルトたちの墓標でもあると言います。ツヴァイルトは死ぬと魂ごと消滅し、”無”となり、生まれ変わりません。それは冷呀が人間など生きるに値しないと考えているからです。

祇王一族は古来から特別な力を持った一族でしたが、冷呀は人(祇王一族)とデュラス(オーパスト)の混血、禁忌の子です。この1000年の間に召喚・使役されたオーパストのほとんどは冷呀によるものだそうです。忌まわしき運命を呪い、人間を滅ぼそうとする冷呀は敵だと天白に言われ、夕月は目を伏せてしまいます。

そして、天白は奏多は祇王冷呀としての記憶は失って生まれ変わったのだろうと言います。若宮奏多として人間を信じようとしていたのかもしれないと言われ、彼との優しい思い出を反芻し、涙する夕月。
夕月が辛いとき、奏多は優しい言葉をかけてくれ、いつもそばにいました。夕月はこれまで何度も何度も彼に救われてきたのです。

夕月は改めて、冷呀が憎しみに囚われた理由、黄泉の落日で彼が何をしたのかを天白に尋ねます。

生き残ったハイドは冷呀に祇王一族を殺しに行かせてくれと頼みます。そして冷呀はこの戦いを終わらせると宣言します。

 

story17 『桜』

<あらすじ>
それは今から千年前の「平安」と呼ばれていた時代。
祗王一族は京の山深くに結界を張り、ひっそりと暮らしていた。
その日、天白率いる精鋭のツヴァイルトは朝廷からの依頼で数日間、里を留守にした。

今から千年前の「平安」と呼ばれていた時代、祇王一族は京の山深くに結界を張り、ひっそりと暮らしていました。

ある日、天白率いる精鋭のツヴァイルトは朝廷からの依頼(都の呪術師が不用意に上位の魔物を数体呼び出してしまい、法力僧では太刀打ちできなかったため)で数日間、里を留守にしました。
朝廷の尻拭いばかりだと不満を漏らす冷呀を黄泉が諌めます。

祇王家は当時、代々朝廷からの魔を祓う仕事を請け負っていました。祇王家をまとめていたのは四聖人(祇王有王を中心にして天白・夜御・冷呀)でした。
町の人々は冷呀を恐れており、冷呀自身も自分の力を持て余していました。天白と夜御はそれを憂いていました。

天白に留守を頼まれた夜御と冷呀。
任務を終え、里に戻った天白を待っていたのは、結界を張ったはずの家が炎で朽ち果てているさまと夜御の死体、そして魔物の大群と闇に呑まれた冷呀の姿でした。
冷呀は「遅すぎたのだ。何もかも」とだけ言い、里の人間の半数を殺し去りました。

天白は冷呀を信じたことが誤りだった、全てを終わりにするために彼を討つと夕月に宣言します。

椿姫は夕月にこの戦いの意味を知って、改めてどうしたいのか本当の気持ちを聞かせてほしいと迫ります。夕月はこれ以上誰にも傷ついてほしくないから戦うと微笑みます。

椿姫と為吹は自分たちは夕月の叔母であり、観月という母親がいたのだと話します。夕月は決して要らない存在ではない、望まれて生まれてきたのだと話され、夕月は思わず泣いてしまいます。

黄昏館ではツヴァイルトたちが夕月の帰りを待っていました。経緯を黙っていたことで主である夕月から嫌われるのではと怯え泣く彼らを見ながら、彌涼は「業だな…」と呟きます。

その頃、夕月は鎌倉本邸でどこか吹っ切れたような表情でルカを想っていました。

 

story18 『あなたのいない世界』

<あらすじ>
天白から『黄泉の落日』で起こったことのすべてを聞いた夕月。
天白は今世の戦いを最後にするため、すべてを賭けて冷呀に挑むという。
その覚悟を受けた夕月は天白のため、そして大切な仲間のために冷呀と敵対する覚悟を決めたのだった。

夕月は天白にルカと自分の前世について尋ねることができずにいました。

天白は彌涼にしばらく夕月を鎌倉本邸に置くように言い、冬解は「その時が近づいているのですね」と覚悟を決めたように呟きます。

黒刀と千紫郎を護衛に、ルカを探す夕月。天白は「全てを知ることは時に心を曇らせることもある」と厳しい表情で言います。

黄昏館で待機していた十瑚・九十九は夕月を案じ、鎌倉へ向かっていました。ルカは夕月が来てから変わったと話す十瑚に、九十九は穏やかに同意します。

夕月とルカを探しながら、千紫郎は「この戦いに身を投じる者は皆何かを背負っているんだよ」と夕月に言い聞かせます。
同じ頃、ルカは夕月が前世で「何度生まれ変わってもあなたを愛していることを忘れないでね」と言われたことを思い出していましたが、謎の影が彼の前を横切ります。ルカは「あいつが生きているはずが…!」と思わず追いかけます。ルカを探し続ける夕月。

ルカはエレジーという女と対峙していました。彼女は仲間になってほしいと誘いに来たのだと言います。

祇王一族の古戦場の一つに差し掛かった途端、夕月がめまいを覚えます。圧倒的な闇の力を持った者がここにいた印だと黒刀は言い、警戒を強めます。千紫郎はオーパストの中でも王や貴族に高い力を持つ、ジェネラルクラスの者がいたのではと言います。慌てて本邸に戻る夕月たち。

エレジーは執拗にルカを勧誘していましたが、彼に刃物をつきつけられ怒ります。ルカは過去も未来もユキのものだと言い、人間を汚らわしいと蔑むエレジーと本格的に戦闘になります。

エレジーがスカルデウスという魔物を召喚した瞬間、九十九たちがルカの窮地を察して援護に向かいます。
しかし、エレジーを殺そうとした瞬間、彼女はユキの幻を見せて彼を翻弄します。ユキの幻を九十九が撃ったことでルカは正気を取り戻しますが、エレジーを取り逃がしてしまいます。

ようやく本邸に戻った夕月たちは冬解に迎えられます。ルカの行方を心配する夕月。

 

story19 『復讐の戒めの手(ペア)』

<あらすじ>
将軍クラスのオーパスト・エレジーの出現により、最終決戦が近いことを悟った天白は焔椎真・愁生を鎌倉に呼び寄せる。
その日、眠れぬ夜を過ごす夕月は、黒刀から千紫郎との出会い、そして千紫郎がツヴァイルトになるきっかけになった、9年前の出来事を聞くのだが-。

ルカがエレジーに襲撃されたことを知った夕月は、天白から行動を制限されている自分の無力さを恨みます。
エレジーの出現により最終決戦が近いことを悟った天白は焔椎真・愁生を鎌倉に呼び寄せます。

その晩、眠れぬ夜を過ごす夕月は、黒刀から「ルカとお前は切り離せない関係なんだろう。俺にもそんな関係の奴がいた」と打ち明けられます。黒刀のパートナーである千紫郎はこの戦いで初めて参加したらしく、かつてのパートナーは遥か昔の戦いで殺されたのだそうです。

9年前、黒刀は千紫郎の師匠・伽藍のもとに預けられ、家族として温かく育てられました。黒刀はかつてのパートナーと揃いで持っていた指輪を大切に胸にしまい、「赤髪の悪魔に復讐するために生きている。僕はこれまでもこれからも1人でいい。」と伽藍師匠に啖呵を切りますが、少しずつ絆されていきます。

ある日、黒刀は赤髪の悪魔にパートナーが殺された時のことを夢に見てうなされていました。夢から飛び起きると、千紫郎が慌てて蔵に黒刀を匿います。混乱する黒刀に、千紫郎はカデンツァと名乗る赤髪の悪魔が襲撃してきたと話します。
道場の皆を守らねば、かつてのパートナーの復讐をせねばと怒り狂う黒刀を、千紫郎は「ツヴァイルトを守るのが俺たちの役目だ」とはがいじめにします。
次々と殺されていく道場の仲間たち。伽藍師匠は蔵に外から結界を張り、天白の到着を待ちます。

しばらく経ち、鞍の扉を開けたのは天白。「カデンツァはインフェルヌスに退けたからもう安全だが、間に合わなかった。」と伽藍師匠の亡骸を黒刀たちに見せます。ルカに「お前たちを守って死ぬことがお前の本懐だったんだろう」と言われ、涙する黒刀。

伽藍師匠の死後、黒刀は自分が死神だと思うようになり、家出する決心をします。千紫郎は「じいちゃんの思い出を語り合えるのはもう君だけだ」と言い、黒刀のパートナーにしてほしいと願い出ます。

4年間かけて血を吐く思いをしてツヴァイルトになった千紫郎。千紫郎はもう一度黒刀の笑顔が見たいと椿に溢します。

同じ頃、カデンツァは「また黒刀のツヴァイルトと見えることになったようだな」と闇の中でひとりごちていました。

 

story20 『罪と罰と約束と』

<あらすじ>
主である天白の身を一心に案じつつ、待つことしかできない自分を歯がゆく思う冬解。
彼の言葉に触発され、夕月は天白の言いつけを破りルカを捜しに外に出る。
その頃、冷呀は黒刀・千紫郎の仇である”カデンツァ”までもを召喚し、祗王家襲撃のチャンスを虎視眈々と狙っていた-。

ルカはエレジーの目的は自分だからと夕月から距離を取ります。そんなルカを十瑚は心配しますが、ルカは「お前の見たことについては何も言うな」と念を押します。

カデンツァが現れるのではと緊張している黒刀は千紫郎に「カデンツァが狙っているのは俺だけだからお前はこの戦いから降りろ」「あいつは憎しみからは何も生まれないことを知っている」と言い去ります。

主である天白の身を一心に案じつつ、待つことしかできない自分を歯がゆく思う冬解。
「何ができることは幸せ」という彼の言葉に触発され、夕月は天白の言いつけを破りルカを捜しに外に出ます。

その頃、冷呀はカデンツァたちから早く戦いに行かせろとせっつかれていましたが、「今はその時ではない」と却下します。

夕月の行方を探し回るツヴァイルトたち。その際、千紫郎は黒刀に「誰に蔑まれようと僕は最期まで君のそばにいる。それを決して疑わないでくれ」と断言します。

その頃、夕月はカデンツァと相対しており、黒刀と千紫郎が助太刀に入ります。
夕月は2人がカデンツァに戦いを挑む様子を見つめながら、これでいいのかと自問自答します。しかし一瞬目を離した隙に2人はカデンツァにやられてしまいます。

カデンツァは「夕月という光を失った人間がどうなるのか楽しみだ」と夕月に剣を突き付けながら話しますが、夕月は「僕が死んでも残されて人の中に記憶が残る限り、あなたは僕から何も奪えない」と言い返します。

千紫郎はカデンツァを緊縛しますが、すぐに解かれてしまいます。黒刀と千紫郎は夕月を本邸に走らせ、自分たちが盾となることを選びます。しかし自分の後ろで2人がカデンツァに操られて殺し合わされそうになっているのを見て、聖護盾(ハーロ・ウォー)を発動させます。

聖護盾(ハーロ・ウォー)は大量に力を消費するためカデンツァとの持久戦になります。
結界が破壊された瞬間、冷呀が夕月の前に降り立ち「こんな命令をした覚えはないぞ、カデンツァ」と言い放ちます。

 

story21 『消えぬ面影』

<あらすじ>
将軍クラスのオーパスト・カデンツァとのバトルを開始した夕月・黒刀・千紫郎だが、圧倒的なカデンツァの強さに手も足も出ない。
カデンツァはついに“神の光”である夕月に狙いを定め、とどめを刺そうとする。
しかし、間一髪でその危機を救ったのは、敵に回ったはずの冷呀だった。

夕月は朝陽院で奏多と兄弟のように優しく語り合った日々を思い出していました。

カデンツァの攻撃から夕月を守ったのは冷呀。そのおかげで結界が破れ、ツヴァイルトたちが夕月の居場所に気づきます。
神の光である夕月はいずれ始末しなければならないにも関わらず、夕月を守る冷呀に異を唱えるカデンツァですが、冷呀に捕縛されてしまいます。

天白は穢れの力で苦しみ続けていましたが、死んでいったツヴァイルトたちの墓の前で今度こそ決着をつけると宣言します。
ルカとツヴァイルトたちは一斉に夕月のもとに向かいます。

カデンツァの二つ名は「マスター殺し」。ジェネラルクラスの悪魔を2人も召喚している冷呀にはデュラスを抑えておける魔力がないことをカデンツァは見抜き、夕月と冷呀を抹殺しようと本気を出します。
冷呀は奏多ではないと知りながらも、夕月は自分を守るようにカデンツァと戦う冷呀に混乱します。

冷呀はカデンツァをインフェルヌスに帰そうとしますが、カデンツァは冷呀を「半端者」と愚弄し攻撃します。その間に割り入ったのはルカ。

ツヴァイルトたちが到着し黒刀たちを連れて夕月を避難させようとしますが、夕月は冷呀に「なぜ傷ついてまで僕を助けてくれるのか。奏多さんと過ごした時間は嘘じゃなかった。」と言い募ります。
冷呀は「我々の目的のために今はお前を生かしておく必要がある。思い上がるな。」と冷たく言いますが、夕月は彼の言葉を信じられません。

 

story22 『決戦へ…』

<あらすじ>
冷呀とカデンツァは一旦インフェルヌスへと退き、戦いはひとまずの休戦を迎えた。
“神の光”の能力を限界まで使った夕月は、そのまま意識を失い倒れてしまう。
鎌倉の本邸に集結したツヴァイルト達は、戦いに傷ついた夕月を目の前に、改めてこの戦いを最後にしようと、覚悟を決めるのであった-。

冷呀とカデンツァはインフェルヌスへと退き、戦いはひとまずの休戦を迎えました。
「神の光」の能力を限界まで使った夕月は、そのまま意識を失い倒れてしまいます。

鎌倉の本邸に集結したツヴァイルト達は、戦いに傷ついた夕月を目の前に、改めてこの戦いを最後にしようと覚悟を決めます。

眠り続ける夕月は夢の中で前世でルカと愛し合った日々を思い出していました。
一方、天白はひたすら痛みに耐え、寝たきりになっています。
冷呀はかつて夕月と共に見た満開の桜を思い出し、「人がみんな君のようだったら…」と憎しみと慈しみの間で心を彷徨わせていました。

カデンツァたちは冷呀の真意を探ろうとツヴァイルトたちを殺すために勝手に行動をとり始めます。そして夕月を守るツヴァイルトたちと激突。
夕月は守られているだけの自分に不甲斐なさを感じ、ツヴァイルトたちに止められたにも関わらずまたも戦闘の場へ赴いてしまいます。

神の光の力を使おうとした夕月は冷呀に捕らえられてしまいます。
ツヴァイルトたちは後を追おうとしますが、時すでに遅し。ルカは目の前で夕月を奪われた悔しさに雄叫びをあげます。

 

story23 『裏切りの戦い』

<あらすじ>
冷呀の手中に堕ちた夕月。
目の前で夕月を奪われたルカは自分の無力さに苛立ちを隠せずにいた。
しかし、仲間たちの呼びかけで我に返り、仲間と共に夕月奪還を決意する。

冷呀は夕月を連れ去ってしまい、ルカは自分の無力さに苛立ちを隠せずにいました。
しかしツヴァイルトたちの呼びかけで我に返り、天白に冷呀の軌跡を辿ってもらい、仲間と共に夕月奪還を決意します。

一方その頃、体の自由を奪われ、冷呀によって囚われていた夕月が、目を覚まします。
冷呀は人は醜く裏切るものだと言いますが、夕月は奏多も含めて、人は優しく温かなものだと反論します。

冷呀の居場所を見つけた天白はツヴァイルトたちのために道を作ると失神してしまいます。冷呀たちの居場所に着くと、オーパストたちが次々と出迎えます。
ルカは1人で夕月のもとに向かい、冷呀と対峙します。互いに魔獣を召喚し戦わせる2人。

冷呀の作った結界の中にも関わらず冷呀と互角に戦うルカ。夕月を殺そうとする冷呀ですが、幼い頃の夕月が目の前にチラつきなかなか決心できません。

そんな時、ルカの弟・ルゼが登場し、夕月にはまだ神の光として利用価値があると言い出します。

 

story24 『心ヲツナグ者…』

<あらすじ>
ついに人間と悪魔との最終決戦が始まった。
それぞれの思いや願いを胸に、死闘を繰り広げるツヴァイルト。
そして、夕月はルカと冷呀の戦いを目の当たりにし、大切な人々が傷つく姿に、悲痛な思いを抱いていた。

双子の弟・ルゼは冷呀の「目的のために邪魔な者は排除せよ」という命令に従い、ルカに剣を向けます。夕月は1,000年も続くこの戦いに終止符を打つ方法はないのかと苦悩します。

天白は鎌倉本邸で冬解に「夕月が冷呀と心を通わせ合うのは予言にはないイレギュラーだった。ならば私が祇王の長として道を見届けなければならない」と決意を告げ、冷呀のもとに1人向かいます。

ルゼはルカの裏切りによって受けた一族の苦しみに恨みを感じていました。冷呀は「お前の純粋な想いが強いほど闇も強くなる。だから私はお前を欲した」と話します。困惑する夕月。
すると突然、天白が冷呀の前に現れます。彼は自分の中の闇の力を使って冷呀を倒そうとします。

夕月はハーロ・ウォーを発動させ、闇の力を消し去ろうとします。オーパストたちは慌てて避難します。夕月の加護を受けているルカは夕月に近づいていき、手を取り合います。
その様を見つめながら、冷呀は「お前の欲した真実じゃないか?」と天白に問われ、言葉を失います。

夕月は気を失い、鎌倉本邸で眠っていました。皆の役に立てたと喜ぶ夕月に、ルカはなぜいつもお前だけがこんなに苦しまなくてはいけないのかと苦悩します。
夕月はツヴァイルトたちにもルカにも自由になってほしいから、戦いを終わらせるために冷呀から逃げないと宣言します。

天白の行った予言を告げる儀式の結果、当面は冷呀との大きな戦闘はないと出ました。冷呀の目的は他にあるのが気になるという橘に、天白はツヴァイルトたちにはせめて次の戦いまではそれぞれ好きなことをしてほしいと伝えてくれと冬解に頼みます。

黄昏館でパートナー以外とも絆を深めていくツヴァイルトたち。
夕月はルカに「いつか皆を自分の力で守れるようになりたい。ルカも幸せになることを諦めないで。」と言い、ルカは彼の前に跪き自分の命をかけて夕月を守ると誓います。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

厨二病感満載の絵柄、セリフ、展開に己の黒歴史を思い出してしまいましたww

それにしてもルカの顔と声がいい🤦‍♀️❤️

ツヴァイルトたち、特に男性同士のペアたちは魂で繋がりあっているような深い関係なのでもう見てるだけでニヤニヤが止まりませんでした///

一番好きなツヴァイルトのペアは、焔椎真&愁生です🔥

小錦あや
小錦あや

ルカ×夕月が最大手だと思うのですが、夕月が受け受けしすぎてどんなカプも成り立ってしまいそう…!!

特に冷呀×夕月は2人の重ねてきた長い年月を感じて萌えて萌えて仕方なかったです🥺❤️

冷呀の、夕月にだけは冷たくなりきれない感じがとても愛おしかった…❤️

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

個人的に一番ツボだったのは、冬解×天白ですね。冷呀が内なる悪魔と戦うさまは苦しげなんですが喘ぎ声(喘ぎ声ではない)がめちゃくちゃエッチで心のちん○がおっきしてしまいました…🙏ご馳走様です

冬解の、天白の役に立ちたいのに何もできない苦悩がひしひしと伝わってくる感じ。天白の、冬解にだけは己の全てを曝け出している感じ。

どちらもが垂涎モノでした😚❤️

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この記事を書いた人

小錦あや
小錦あや
闇の腐女子。「カーストヘブン」と「蟷螂の檻」シリーズが愛読書。屈折した愛情表現とボロボロの攻め・受けが大好物。地雷なし雑食。