アニメ「絶愛-1989-」のネタバレ感想|愛おしすぎて殺したい…命を賭けた運命の恋物語

アニメ

「絶愛-1989-」を観ました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ

クールな人気歌手×訳ありサッカー少年 のお話。

<あらすじ>
人気歌手という華々しい舞台から失踪した美青年・南條晃司は、ある日、道で倒れていた南條を高浜台高校の天才サッカー美少年の泉拓人が救う。
実は小学生だった泉がサッカーに熱中する光景を目の当たりにしたかつての南條は、泉の瞳や動き…すべてに魅入られていたのだ。
ある時、泉が試合中に倒れてしまい、即座に南條が飛び出して病院へと運ぶが、泉は高熱で父と母の間で起こった幼い日の悪夢をリフレインしー。

 

こんな人におすすめ

  • 共依存愛が大好き🥺
  • 速水奨さん×子安武人さんの初々しい掛け合いに胸キュンしたい💘
  • 恋愛は拗らせているほど燃える🔥

 

ネタバレ感想

ある雨の夜、酔っ払って意識を失いゴミ捨て場に倒れこんでいた男を一人の少年が助けます。彼は一人暮らしをているアパートに男を担ぎ込み、看病します。

男の名前は南條晃司。超人気歌手ですが、貞操観念や仕事にルーズで冷めた性格です。仕事をすっぽかしても平気そうな晃司に少年は「ケジメのない奴は嫌いだ」と断言。晃司は少年の瞳の力の強さに気圧されます。

その頃、晃司の事務所では友人の克巳と晃司のマネージャーであり克己の叔父は、晃司のすっぽかした仕事の尻拭いにおおあらわでした。

晃司は雨に打たれて引いてしまった風邪もすっかり治り、少年の家から出て行こうとします。その時、彼の机の引き出しに入っていた写真から、彼が孤児院で育ったことを知ります。

晃司はなぜか少年に興味が湧き、彼の育った孤児院へ赴きます。少年の名は泉拓人。孤児院のスタッフは晃司を看病するためにあれこれ電話で聞かれたと微笑ましそうに話します。
そして、彼が5歳の時に母親が父親を殺したことを聞かされ驚愕する晃司。

その後、孤児院に来た拓人と晃司は鉢合わせ、興味本位で人の過去に土足で入ってくるなと拓人に警告される晃司。晃司はその体を貫くような強い目にデジャヴを覚えます。
幼い頃出会った「イズミ」という名の少女の記憶。野生動物のような鋭い眼差し、この相手には「負ける」という直感。出会ったのは一度だけでしたが、晃司にとってそれは忘れられない初恋の記憶でした。
晃司に啖呵を切った拓人でしたが、慣れない看病で疲れていたのか風邪が悪化し倒れてしまいます。

拓人を寝かしつけ、彼の代わりにバイトに行く晃司。深夜まで働き、学校のクラブ活動も積極的に行う拓人に感心します。

翌日、サッカーの試合を見に来た晃司を警戒する拓人。拓人の妹は兄に友人がいることが嬉しいらしく、頬を染めます。
晃司はサッカーをする拓人の姿を見て、6年前に自分の心を奪った少女は拓人なのではと心を震わせます。

しかしその刹那、拓人は無理がたたったのかグラウンドに倒れ込んでしまいます。慌てて拓人を晃司が抱き止めると、変装用のサングラスが落ちてしまい周囲に晃司だとバレてしまいます。

拓人は病院に搬送され、肺炎を起こしかけていると診断されます。拓人の妹は自分と弟を引き取って育ててくれた母を呼んでくると病室の外へ。晃司は「試合に勝ったのか」とうわごとを言う拓人の手を握り、「よくやった」と囁きます。閉じられた瞳からは涙が溢れ、「父さん…」と言う拓人に思わず口づけそうになる晃司。

克己は晃司の目撃情報があったグラウンドへ向かいますが、晃司は男に欲情した自分を恥じて女優とワンナイトの関係を楽しんでいました。

翌日、克己は晃司が拓人を助けた新聞記事を手がかりに拓人の病院へ押しかけ、「晃司が芸能界に戻るように説得を手伝ってくれ」と頼みに来ます。拓人は12年前に起こった両親の事件が面白おかしくマスコミに騒ぎ立てられていることに愕然とします。

ヒステリックになる拓人に晃司は「死んだ奴のことをいつまでもグジグジと…」と嘲笑いますが、「お前に何が分かる!」と激しい怒りをぶつけられたじろぎます。

後日、晃司は拓人の病状を病院に尋ねに来ますが、拓人の妹と会っている様子だけでなく退院した拓人の部屋にまでパパラッチが押しかけます。
拓人は12年前の殺人事件で自分自身も母親に殺されかけて腰に抉られたような傷を負っていました。にも関わらず人殺しの子と周囲にいじめられ、それゆえに目立たないように、なるべく人の力を借りずに生きてきたようだと克己は話します。しかし、12年間守り抜いてきた拓人の平穏な生活を晃司はあっさりと壊してしまったのです。

晃司は拓人の通う高浜台高校のグラウンドが見えるマンションに引っ越します。晃司は拓人には二度と会わないと克己に言いますが、どんな極上の女を抱いても感じられなかった燃えるような拓人への想いが彼の身を焦がします。

ある日、拓人の妹・芹香は、なかなか試合日を教えてくれない拓人に謝ります。拓人はサッカーの才能に秀でていますが、殺人事件以降、サッカーの有名な高校に進学し活躍すれば過去の事件が明るみに出て、妹弟が傷つくと恐れた拓人は試合で本気を出さなくなったのでした。

もう気にしなくていいと芹香は言いますが、拓人は首を縦に振りません。「お兄ちゃんの分からずや!」と道路に飛び出した芹香にトラックが近づきます。
そこに現れた晃司。芹香を突き飛ばし、怪我を負います。そのまま立ち去ろうとする晃司になぜそんな大怪我まで負って俺の近くに来るんだと拓人に尋ねられますが、晃司は答えられません。

芹香は晃司の曲を聴き、拓人への想いを痛感。拓人に「聴いてほしい」とCDを贈ります。
拓人は晃司の歌を聴きながら、「父さんのことが死ぬほど好きなの」と言いながら包丁を振りかざしてきた母のことを思い出していました。

グラウンドで1人シュート練習をする拓人を見た晃司は、気まぐれにゴールキーパーとして彼のシュートを受け止めます。
晃司は拓人のサッカーをする姿のファンなんだと言い、スケジュールの調整はするからまたサッカーの練習の相手をさせてほしいと頼みます。

拓人は晃司に「お前、好きな人いるのか」「本気で好きってどんな気持ちになるんだ」と尋ねます。晃司は「自分だけのものにしたい、その人だけを大切にすることしか考えられないって気持ちかな…」と切羽詰まったように話します。

芹香と晃司に背中を押された拓人はサッカーで地方予選を勝ち進みます。しかし全国の壁は厚く、勝ち進むほど相手チームから拓人は徹底的にマークされます。

観客席から密かにそれを見ていた晃司は、「こんなに近くにいるのに何もできないなんて」と静かに涙を流します。そして、思わず観客席から飛び出し「泉にボールを回せ!そうすれば必ず点数は取れる」と怒りを露わにします。

16年間生きてきてこんなに悔しいことはない、もし拓人と同じ場所でボールを追っていたらと悔やむ晃司。

克己は「長い付き合いの中でもそんなお前は見たことがない。それはきっと恋愛感情か…いずれそうなるからやめておいた方がいい」と晃司に忠告します。
「なぜ」と尋ねる晃司に、拓人は日本サッカー協会の強化選手候補らしくサッカー留学生に推薦される可能性が高いからだと答える克己。

一方その頃、拓人はサッカー協会からイタリアへサッカー留学しないかと勧誘を受けます。

喜ぶ拓人とは対照的に、晃司は雨の中ずっとグラウンドに立ちすくんでおり、拓人に見つけられた途端「あんたが来るのをずっと待っていた」と言って倒れてしまいます。

拓人は晃司が窓からグラウンドを見ていたことを知っており、晃司の新居に彼を運びます。
目を覚ました晃司は自分と拓人を結ぶ唯一の接点はサッカーしかないと叫ぶように言います。
「あんたが遠くへ行ってしまう前に言っておきたいことがある。俺が真剣に好きな人っていうのは、あんただよ。泉」「あんたを愛している。もうこれで終わりにしたいんだ」そう言って、晃司は拓人を押し倒します。

抵抗する拓人は思わず瓶を窓に投げつけます。飛び散る破片から拓人を守る晃司。晃司の肩に深々と破片が突き刺さります。

 

「このまま放っておけば俺はどんどんあんたを好きになる。あんたと離れるくらいならあんたを殺してしまう。俺の息の根を止めてくれ」
そう言って自分の肩を貫いた破片を拓人の手に握らせる晃司に慄く拓人。拓人は自分に包丁を向ける母のことを思い出していました。

「どうして死ぬとか殺すとか勝手に決めるんだよ!」と叫ぶ拓人に晃司は覆い被さります。
「こんなことがしたいんじゃない。殺さなきゃ好きなだけ自分の好きな目に遭わせてしまう」と泣く晃司に、拓人は呆然とするのでした。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

最高でした………(余韻)

晃司が同性愛に対して偏見を持ってるところは前時代的だな〜と古さを感じましたが、それ以外は本当に素晴らしすぎました。理想の共依存BLアニメです。

相手を全て自分のものにしたくて、でも愛しているからこそ相手に自由を与えたくて、そのどうしようもない葛藤を自分を傷つけるかもはや心中することでしか心を決められないという苦悩…煮え滾る愛憎がまざまざと描写されていて、うっとりしました🥺❤️

小錦あや
小錦あや

拓人の目力が超強くて、自分まで晃司と同じように彼という存在に引き摺り込まれそうになりました。作画の迫力がすごいんですよ…!!

グラウンドを駆け回る拓人はまさに野生の獣でした。血に飢える獰猛さとしなやかな美しさを持つ1匹の獣…。

サッカーの試合のシーンは、何度見ても感嘆のため息を漏らしてしまいます⚽️

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

晃司と拓人、全く接点がなかった2人が拓人の何気ないお節介をきっかけに愛憎という底なし沼に落ちていくさまがたまらないですね。耽美、その一言に尽きます。さすがBL史に残る不朽の名作です。

少女漫画雑誌で本作が連載されていたという経緯も面白いですよね。いろいろと時代を感じます。

絶愛-1989-
作者:尾崎南
人気歌手という華々しい舞台から失踪した美青年・南條晃司は、ある日、道で倒れていた南條を高浜台高校の天才サッカー美少年の泉拓人が救う。実は小学生だった泉がサッカーに熱中する光景を目の当たりにしたかつての南條は、泉の瞳や動き…すべてに魅入られていたのだ。ある時、泉が試合中に倒れてしまい、即座に南條が飛び出して病院へと運ぶが、泉は高熱で父と母の間で起こった幼い日の悪夢をリフレインしー。
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