宇野ユキアキ「薄明に充ちる」シリーズのあらすじ・感想・レビュー・試し読み|中華風再会ファンタジーBL!成長した弟子×憧れの美人師匠♡

コミック

「私がお前を赦さなければ 誰がお前を赦すことができる」、宇野ユキアキ先生「薄明に充ちる」シリーズを読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


申家の五男×申家に滅ぼされた宵家の生き残り・申鳳の幼馴染で師匠 のお話。

<あらすじ>
申家の末弟・申鳳は、幼馴染で師匠のような宵星を幼い頃からずっと慕ってきた。
強く美しく、凛とした宵星に憧れと信頼を寄せ、「いつか申家で一番強くなって宵星に勝つ」という約束を交わしていた。
しかし2人は両家の争いに巻き込まれ、互いに刃を向けなければならない事態に陥ってしまう…。

 

こんな人におすすめ

  • 中華ファンタジーが好き🇨🇳
  • ミステリーBLに惹かれる❓
  • クールな美人受けと大型わんこ攻めのカップルが気になる💭

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

①作品紹介をお願いします
中華……っぽいどこかの世界観の師弟BLです。師弟って言うのが簡潔な表現かとは思うんですが、申鳳にとって宵星は「むかし隣に住んでた大好きなお兄さん」みたいな感じです。
最初は敵対BLが描きたい! て思って作り始めて、その名残が1話の冒頭のむかし何かあったんだな……てエピソードになってます。

引用:宇野ユキアキ先生インタビュー 2023/12/30 作家インタビュー|BL情報サイト ちるちる

②当て馬や重要な脇役は?
2話で出てくる申鳳の一番上の兄は重要キャラですね(意味ありげに登場させたし……)。
宵星の薬屋さんを手伝ってた短髪くんも1話描いてた時点ではけっこうモブなんですが、モブ脱却して再登場します。

引用:宇野ユキアキ先生インタビュー 2023/12/30 作家インタビュー|BL情報サイト ちるちる

③今作のこだわりはどのあたりでしょう?
ずっと髪の長い男が描きたくて、じゃあ現代劇じゃない話でやろうかなっていうところからそれなら大好きなおかっぱ男も描いちゃお♪ って感じで生まれた2人なのでキャラデザはけっこう気に入っています。衣装はずっとおんなじ服じゃなくて話の流れで替えられるタイミングでお着替えさせたいと思ってます。

引用:宇野ユキアキ先生インタビュー 2023/12/30 作家インタビュー|BL情報サイト ちるちる

ネタバレ感想

薄明に充ちる1

新月の夜に申家当主が宵家の胤術(血によって受け継がれるため、唯一の生き残りである宵星以外は使えないはず。通常は攻撃ではなく治療など生かすための力として使われる)で暗殺されましたが、どうやら申家ではなく敵の多かった当主だけを狙った犯行の様子。普通の医者ならば死因は心臓発作と断定するはずが、長男の申凌は「暗殺だ」と断言。それに違和感を覚えた五男の申鳳は、宵星とともに父の死の真相を調査することに。

50年前、最愛の妻を宵家に殺されたと断言する父に命じられて、宵家の者たちを皆殺しにした申鳳。申鳳に見逃されて生き残った宵星はさぞ申家を恨んでいるだろう…と思っていましたが、意外にも宵星は「お前が理由なく人を殺すはずがない」と赦している様子。むしろ申鳳の方が「お前を一人にしてしまった」と悔い続けていて、かわいそうな気持ちになります。申鳳の母・藍明は本当に宵家に殺されたんでしょうか?もしかして、申凌に殺されたのでは?(申凌はもしや宵家の血を引く人物なのでは?)

さらに、宵星は申鳳を手のかかる弟分くらいとしか思っていないようで、申鳳にキスされても微動だにしません。申鳳と宵星が本作の主役カップルだと思うのですが、二人がくっつくことなんてあるのか…?と思うくらい、宵星はかなり冷静。今後二人の心、特に宵星の心がどう動いていくのか楽しみです。

描き下ろし

「早く強くなりたい」と雪の中、薄着で剣を振るっていたために風邪を引いてしまう申鳳のお話です。

宵星があったかいはちみつレモン(生姜入り)を作って持ってきてくれるのが嬉しいですね。愛を感じるなあ。早く強くなりたいと焦る申鳳に、「焦らずともよい お前は強くなる」と優しく言ってくれる宵星のあたたかさが心に沁みます。

コミックシーモア限定描き下ろし

宵星におんぶされる、まだ小さな申鳳のお話です。

剣術の稽古後なのかな?申鳳をおぶる宵星が「起きているなら自分で歩け」と声をかけるんですが、宵星にくっついていたい申鳳は「まだ寝てる」って返すんですよ。かわいすぎるだろ〜!!!!!しかも宵星も「まったく しようのないやつめ」とやれやれと許してくれていて。親子や兄弟みたいな愛情が二人の間にはあるんだなあとしみじみ感じさせられます。

特典おまけ描き下ろし

当主暗殺の騒ぎの後、すぐに実家に駆けつけた申鳳。宵星を女の薬師だと偽って伴わせたものの、申家の家臣たちはその美貌にうっとりしてしまい、自分の怪我も見てほしいと大行列ができてしまう…というお話です。

当主が死んで大騒ぎのはずなのに、美女を前にしたら自分の怪我を最初に見てほしいと押し合いへし合いしている申家の家臣たち。現金すぎて笑ってしまいました😂
それに申鳳もまたその光景が気に入らないようて、「もう終わり!もう閉店!」と怒るのがかわいくて。宵星と共に、ふふっと笑ってしまいました。

 

まとめ

50年前、当主・申玉の愛する妻・藍明を暗殺した嫌疑で、申家に壊滅させられた宵家。しかし実は宵家にはたった一人、宵星という生き残りがいました。彼を剣術の師匠と仰いでいた、申家の五男・申鳳が逃したのです。宵星を一人にした罪を悔い続けていた申鳳ですが、ある日突然長男の申凌から「申玉が宵家の生き残りに暗殺された」と電報が届き…。

ページを捲るほど謎が深まり、登場人物が増えるほどその謎がさらに複雑になっていきます。申家と宵家の因縁。宵家の血を持つ者しか使えないはずの胤術。表の客と裏の客と、売る薬を使い分けている大手問屋・永白堂。謎が謎を呼びます。

そして、最大の見どころである、申鳳と宵星のロマンス。宵星を恋愛相手として意識しまくっている申鳳に対して、まだまだ申鳳は尻の青い青二歳だとどこか侮っている様子の宵星。申鳳が抱きしめてもキスをしても宵星は全く動じないので、今後の二人がどんなふうに接近していくのか楽しみです!

薄明に充ちる1
作者:宇野ユキアキ
申家の末弟・申鳳は、幼馴染で師匠のような宵星を幼い頃からずっと慕ってきた。強く美しく、凛とした宵星に憧れと信頼を寄せ、「いつか申家で一番強くなって宵星に勝つ」という約束を交わしていた。しかし2人は両家の争いに巻き込まれ、互いに刃を向けなければならない事態に陥ってしまう…。

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