久松エイト先生「ランウェイの行方を知りたいか」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
お人好しで優柔不断な大学生×ド天然で超美人なマイペース美容師 読者モデル同士 のお話。
<あらすじ>
大学生兼読者モデルの波野と美容師兼読者モデルの多田はラブラブな恋人同士。隣には凛と美しい多田がいて、読モの仕事は順調で、優しい仲間達も応援してくれて…毎日幸せで仕方がない波野だけど、ただひとつ欠けたピース、それは、大好きな多田といまだセックスしていないこと!
赤ちゃん並みにピュアな多田は無意識に煽ってくるけれど…!?
こんな人におすすめ
- 「NEON」の続編が読みたい!!
- しなやかで強く美しい受けに魅了されたい😭✨
- 両思いの2人がさらに愛を深める様子を見つめたい!
ネタバレ感想
最高ー!!!!!😭👏✨
読後、あまりの幸福感に胸がいっぱいになって号泣しました😭💕
波野って、いわゆるどこにでもいる大学生なんですよね。読者モデルはしてるけど、「なんとなく」「みんなに流されるがまま」今ここにいる感じなんです。
だから、将来の夢が何もない自分に気づいて不安になるし、恋人の多田といつまで一緒にいられるのかって自分の気持ちも相手の気持ちも疑いを持ってしまう。
でも、多田は違うんですよね。
多田は波野より知らないことはいろんな面である(性に関する知識とか)けど、自分の人生を、自分の責任で生ききるぞって覚悟が人一倍強いと思うんです。
だから、そんな多田のまっすぐさ、真摯さ、誠実さ、清廉とした強さに、みんなが惹かれるんだと思うんです。
読者の私も、お話を読み進めながら「波野彦一は俺のだろ」「お前の世界で一番大事なものってなんだよ」とストレートに問いかける多田に、心をぐらぐら揺らされました。めちゃくちゃカッコいい、こんな風に生きたいと思わされます。
そして、そんな多田の隣に凛と自分も立ちたいと影響を受ける波野。
「イメージじゃなくて生身の俺のことを書いて欲しい」「お前が俺の世界の全部だ」「多田の喜ぶ顔が見たい、毎日 死んで生まれ変わってもずっと」
最後の波野の一言は、ランウェイの上に2人だけが向かい合って立ってるような構図で描かれていて、ぐわああああっと涙が一気にこみ上げました。
なんだこれ。
なんだこれ。
めっちゃくちゃかっこいい。
そんなチープな言葉しか思い浮かばなくなるくらい、魅せられました。
お話の序盤は多田の天然小悪魔っぷり、エッチへの淡白っぷりににやけていたけれど、中盤以降は多田の可愛らしさよりも、田舎でどれだけ陰口を叩かれても自分のスタイルを貫き通して単身上京した、1人の、孤独で強い人間としての多田にスポットが当てられていて、「NEON」で描かれていた頃から、ああーーー多田、君は確かに成長しているねと胸がいっぱいになりました。
自分の人生というランウェイを闊歩する多田、あなたがあまりにまぶしくて、素敵で、私は涙が止まらないです。大好き。
波野はまるで私たち読者自身の具現化のようで…本当に、読み終えた後、多田に背中を押されているような気持ちになりました。
頑張るぞ、できるぞ、やれるぞ、と前向きな気持ちにさせてくれる、素晴らしい一冊です。
初回特典漫画
初夜後にボロボロになった波野の背中を見て、「もう二度とセックスしない」と言う多田w
ぷーってした顔がかわいすぎるよ〜🥺❤️
こういう無邪気な可愛さも、多田のたまらんところですよね。
まとめ
人生というランウェイを、自信を持って歩く多田に魅了されました。
なんとなく長いものに巻かれて適当に生きてきた波野が、多田という最愛の人間とどう生きていくか真剣に悩む巻でしたね。
前作「NEON」ファンも、それ以外の人も、たくさんの人に、絶対絶対読んでほしい名作です!!!