硯遼先生「MADK」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
魔界の大公爵と元人間の駆け出し悪魔 のお話。
<あらすじ>
歪んだ性癖のせいで”異常者”と言われ、一人ずっと苦しんできたマコトは、ある日、半信半疑で手にした「悪魔を呼び出す本」を使い、魔界の大公爵・Jを召還することに成功する。
Jと魂の契約を交わし悪魔に生まれ変わったマコトは、魔界で第二の人生が始まった。
個性豊かな悪魔たちと過ごし、様々なことを学び成長していくマコトは、Jに対しある感情が芽生えていき―。
こんな人におすすめ
- グロ耐性は高い方だ🤕🩸
- バッドエンディングでもすっきり読める😭✨️
- 異形の生物に興奮する👻♥️
ネタバレ感想
MADK1
轢死した動物を集めたり、カニバリズムの性癖を持つなどの異常性欲がある男子高校生・マコト。おどろおどろしいものに惹かれながらも己の異常性を受け入れられず苦しむ彼を助けたのは、美しい大公爵悪魔・J。
1巻では恋愛描写はありませんが、モツ姦・喉プレイなどややグロ?SM?っぽいの表現があるので人によっては要注意かもしれません⚠️
MADK2
「悪魔は誰かを愛すると身が破滅、名を呼ばれなくなると消滅する」なら、WはJを愛し、Jは名を呼ばれないことでの消滅を待っていたけどマコトを愛して破滅、マコトはJに代わり悪魔界のトップに君臨し続けるのかな…?と思っているのだけどどうだろう…。
硯先生の頭の中を覗いてみたいです…ドキドキ🥺💓
MADK3
Jに悪魔にされ、マコトからMという呼び名の悪魔になったマコト。悪魔にとって本名はとても重要な意味を持つので、MはJの本名を見つけ出すことに躍起になります。Jに執着し、彼の破滅を願うM。しかしJは消滅してしまいます。
解釈次第でバドエンにもメリバにもハピエンにもなりそうな難しいお話でしたが、常に食うか食われるかのヒリヒリした関係性の悪魔たちにとって「愛する人につけられた傷は唯一無二」。そう考えると、Mに残されたJの形の傷は愛そのものなんだと思えます。
今は悪魔らしい悪魔のMですが、数百年後にフルネームを知るものが誰もいなくなった時には、思考も話し方もJのようになるのかもしれないと思いました。堕天使には幸せになってほしいです。
まとめ
「人生で最も苦しい記憶を砂金に宿して回収するのが悪魔の仕事」、マコトの初仕事に実父をあてがうJはさすが悪魔!
Jに対する、悪魔・Kと堕天娼の純粋な思いと元人間・マコトの拗れた愛憎の対比に背筋がゾクゾクします🥶
悪魔という人知を超えた恐ろしい存在とその愛を、美しく、おぞましく、生々しく描ききった名シリーズです。