タナカイッパチ先生「針と姫」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
子供の頃、魔法使いに憧れていた…呪文ひとつで女の子を綺麗なお姫様に変身させる魔法使いに。
杖と呪文の代わりに針とハサミを持ち、洋裁教室の講師になった大人の僕の前に、女性の服や下着に憧れる浅野さんという男性が現れた。
僕に女物の服を作ってほしいと言う浅野さんはチカチカ光る星みたいな人で、この人になら僕の魔法が使えるのかもしれない、と思った─。
こんな人におすすめ
- やわらかく淡々と綴られる、タナカ先生の作風が気になる🎨
- ガタイのいい受け、女装受けに萌える🥺🌸
- アーティスティックな雰囲気、詩的な漫画が好き📖♥️
ネタバレ感想
全部で3作が収録されています。各作品について感想を書いていきます〜!
表題作「針と姫」
素敵な服を次々作れる魔法使いになりたかった主人公、攻め・中嶋は「お前の作る服はどれも退屈だ」と言われ続けて心が折れていました。
でもそんな矢先、「あなたの作る服がどうしても着たい」「あなたの服は美しい」と必死でお願いしてくる浅野さんに出会います。
浅野さんに服を作ってほしいとお願いされて舞い上がる中嶋さんが愛おしいし、中嶋さんの作った服たちを見て「ここは花園ですね」と夢見心地な瞳でつぶやく浅野さんも素敵で、心をグッと掴まれます。
着る誰かの人生を想って作る服の尊さ…。
どこか淫靡な2人の関係、浅野さんのためだけに作られる服…ひとときの夢を魔法で見せられたような、あったかくて素敵な物語です。
ハルミチル
「嘘をつかないと自分は愛されない」と苦しむミチルと、そんなありのままのミチルを愛しているハル。
田宮さんの清々しい悪役っぷり、ミチルの漢気、ハルの揺れる恋心…どれもがテンポよくきれいにまとまっていて、読んでいて気持ちよかったです😚✨
ミチルとハル、これからもずっと喧嘩しながらも幸せに同棲していってほしいです❤️
なまえはまだない
「恋を教えてほしい」というパワーワード、猫を追っているうちに見つけた古めかしい本屋…これだけで乙女心がキュンキュンします☺️🌸
まるで「耳をすませば」のよう!
七緒さんと彗くんがゆるやかに距離を縮めていくさまが、すごーくのんびりほっこりで癒されます♨️
攻め受けははっきりしませんが、どちらも素敵そう…リバもいいなあ🤤
まとめ
あたたかみのあるおしゃれな絵柄と軽快なテンポで進む展開が小気味良い!
同時収録の、八方美人すぎるヤリチン×正直すぎるゲイのお話も好きです。2人とも純情かわいい!
恋を前にあたふたする青年たちが愛おしい一冊でした☺️❤️