山田ユギ先生「どうして涙が出るのかな」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
中学時代のキスが始まりだった―泉谷は、同級生・早川にいきなり告白されキスされて大混乱。
しかし早川は突然転校、そして高校で再会。
相変わらず早川は泉谷が好きなようだが、再び姿を消してしまい…別れと再会を繰り返し、やがて大人になったふたりの恋は!?
こんな人におすすめ
- 健気で一途な攻めに胸キュン!!💘
- ツンデレな受けほど燃える🔥
- 長い長い両片想いが成就する関係にときめく😍
ネタバレ感想
①手紙のシーンにときめきMAX
口下手な早川(攻め)はいつも手紙でしか本音を話せないんですが、泉谷(受け)に送った初めての手紙(中3時)で「泉谷は俺が初めて友達になりたいと思った人でした」と書いていて…ここは号泣シーンでした。
大人びた外見のせいで周りを見下していそうに見える早川が、実は子供っぽくて早川と正反対に見える泉谷と友達になりたい、恋人になりたいと恋焦がれている心の様子が、手紙にははっきり表されていて…こんなの絶対ときめいちゃいますよね〜〜〜っっっ😭😭😭
②早川姉、溝口先輩、竹脇先輩の関係が謎めいていて愛おしい
早川姉と溝口先輩は付き合っていたようなんですが、「待っていてくれ」という溝口先輩との約束を守れなかった早川姉は別の人と結婚してしまいます。
おちょくっているのか本気なのか、普段は溝口先輩を「茂雄」と下の名前で呼び(本人は名前呼びが嫌い)、「かわいい」「茂雄のお嫁さんになりたい」と言い続けている竹脇先輩が、早川姉の結婚式で静かに泣く溝口先輩に「花嫁を奪うなら手伝うよ」「俺はいつだって茂雄の味方だよ」ってこっそり言うんですね。
好きな人に幸せでいてほしいという愛の境地を、竹脇先輩はもう悟っているのかなあと思ったりしました。
早川姉も結婚式で幸せそうにしながらも、溝口先輩への想いを残してるんですよね…。
3人を見ていると、愛の形はそれぞれで、どれもが尊いのだと教えられた気がしました。
③愛はいつもままならない
好きな人にこうしてほしい、こうしたい…。そういう気持ちはもちろん相手に言わなくては伝わらないものです。しかし、言っても相手が変わらないことは多々ある。改善してほしいところはあっても相手のことがそもそも好きだから、嫌いになりたくてもなれなかったり…。
誰かを愛する気持ちは、自分で「こう言おう」「こう動こう」と思っていてもなかなかうまくはいかないものだよね、と本作を読みながら…特に早川と泉谷を見ながら思いましたw
早川は口下手がどうしても治らなくて、泉谷はそれを歯痒く思って徹底的に別れたいと思っても、結局は愛してしまう…愛って、ままならないなあと思いますw
まとめ
本作は、超イケメンだけど口下手な早川(攻め)と、恋に受け身なツンデレ泉谷(受け)のお話です。
早川のことが好きだけれど、いつも何も言わずに消えてしまうので愛おしくも憎らしく思っている泉谷。
泉谷のことが好きすぎてうまく話せない、行動に移せない早川。
いつだってうまくいかない2人ですが、「それでも、やっぱりあいつが好きなんだよなあ」というでっかい愛に終息します。
微笑ましくて、切なくて、「ままならない人生・恋への応援歌(本)」という読後感です📣✨