久松エイト先生「NEON」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
大型ワンコ系大学生 都会出身読モ×ファッション狂のツンデレ 地方出身読モ のお話。
<あらすじ>
人気ファッション雑誌【CROQUIS】の読モとして人気を博している多田明良には、地方からの上京組であるという秘密がある。
しかし、ひょんなことから同じ読モの波野彦一にそのことを知られてしまい、初めこそ動揺や焦りから彦一に当たってしまった明良も、彦一の優しく真摯な態度に、次第に心を開いていく。
一方、彦一も不器用ながら一生懸命な明良が放っておけず、一緒に過ごすうちに明良のことが気になり始め…そしてツーショット撮影の際、明良から突然キスをされたことで、彦一の感情は大きく揺さぶられてー!?
こんな人におすすめ
- クール美人に見えてド天然な受けのギャップに萌え悶えたい🥺❤️
- 人懐っこくて懐が深い、優しい大型犬攻めに胸キュンしたい😭❤️
- きらびやかでお洒落なメンズファッションを愛でたい👕✨
ネタバレ感想
NEON
勢いある筆づかい、ポップでお洒落な絵は全コマが素敵です🥺✨
春一番のような勢いあるストーリー展開、キャラクター達を包む艶、躍動するきらめきを感じます。
読みながら、これが!私の!!伝えたいことだ!!!という作者の思いをビシバシと感じます。カッコいい。
子猫の可愛い動画を見た時のようなほっこりした読後感でした🐈🐾
あと東北弁って!!!超可愛くないですか!!!???😭❤️❤️❤️
めちゃくちゃ可愛い!!!!😭❤️❤️❤️
多田から時々出る方言「〜だず」に萌え禿げ散らかしました。多田は山形出身なのかな?
ランウェイの行方を知りたいか
最高ー!!!!!😭👏✨
読後、あまりの幸福感に胸がいっぱいになって号泣しました😭💕
波野って、いわゆるどこにでもいる大学生なんですよね。読者モデルはしてるけど、「なんとなく」「みんなに流されるがまま」今ここにいる感じなんです。
だから、将来の夢が何もない自分に気づいて不安になるし、恋人の多田といつまで一緒にいられるのかって自分の気持ちも相手の気持ちも疑いを持ってしまう。
でも、多田は違うんですよね。
多田は波野より知らないことはいろんな面である(性に関する知識とか)けど、自分の人生を、自分の責任で生ききるぞって覚悟が人一倍強いと思うんです。
だから、そんな多田のまっすぐさ、真摯さ、誠実さ、清廉とした強さに、みんなが惹かれるんだと思うんです。
読者の私も、お話を読み進めながら「波野彦一は俺のだろ」「お前の世界で一番大事なものってなんだよ」とストレートに問いかける多田に、心をぐらぐら揺らされました。めちゃくちゃカッコいい、こんな風に生きたいと思わされます。
そして、そんな多田の隣に凛と自分も立ちたいと影響を受ける波野。
「イメージじゃなくて生身の俺のことを書いて欲しい」「お前が俺の世界の全部だ」「多田の喜ぶ顔が見たい、毎日 死んで生まれ変わってもずっと」
最後の波野の一言は、ランウェイの上に2人だけが向かい合って立ってるような構図で描かれていて、ぐわああああっと涙が一気にこみ上げました。
なんだこれ。
なんだこれ。
めっちゃくちゃかっこいい。
そんなチープな言葉しか思い浮かばなくなるくらい、魅せられました。
お話の序盤は多田の天然小悪魔っぷり、エッチへの淡白っぷりににやけていたけれど、中盤以降は多田の可愛らしさよりも、田舎でどれだけ陰口を叩かれても自分のスタイルを貫き通して単身上京した、1人の、孤独で強い人間としての多田にスポットが当てられていて、「NEON」で描かれていた頃から、ああーーー多田、君は確かに成長しているねと胸がいっぱいになりました。
自分の人生というランウェイを闊歩する多田、あなたがあまりにまぶしくて、素敵で、私は涙が止まらないです。大好き。
波野はまるで私たち読者自身の具現化のようで…本当に、読み終えた後、多田に背中を押されているような気持ちになりました。
頑張るぞ、できるぞ、やれるぞ、と前向きな気持ちにさせてくれる、素晴らしい一冊です。
初回特典漫画
初夜後にボロボロになった波野の背中を見て、「もう二度とセックスしない」と言う多田w
ぷーってした顔がかわいすぎるよ〜🥺❤️
こういう無邪気な可愛さも、多田のたまらんところですよね。
まとめ
先鋭的なファッションを愛するがゆえに地元で村八分にされていた多田が、上京し、彦一との化学反応で殻を破っていく過程が魅力的で眩しいです🥺✨
「NEON」では愛と人を知り、成長する多田にときめきと母性が爆発し、「ランウェイの行方を知りたいか」では、人生というランウェイを、自信を持って歩く多田に魅了されました。
なんとなく長いものに巻かれて適当に生きてきた波野が、多田という最愛の人間とどう生きていくか真剣に悩む姿に心打たれました。
多くの人に、絶対絶対読んでほしい名作です!!!