まりぱか先生「みのりの森」のネタバレ感想を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
町役場に勤める昌典は、ある日、東京にいた親友・慎太郎の訃報を聞かされる。
悲しむ間もなく葬儀の手伝いをしていると、突然見知らぬ青年・実が現れる。
実を自宅に泊めることにした昌典は、その夜、誘われるがまま彼と一夜を共にしてしまい…!?
こんな人におすすめ
- 生きること、死ぬことについて立ち止まって再考したい💭
- 田舎をテーマにした作品に惹かれる🌲
- めちゃくちゃに泣きたい😭
ネタバレ感想
episode 1
昌典、慎太郎のことが好きだったんですね…自殺の前夜にかけられた電話に出られなかったのは辛すぎる…。
昌典と実がワンナイトしたようだけれど、これはどっちがタチだ!?(※昌典が攻めでした❤️)
episode 2
実の「昌典さんにとっていいことしかしたくない」って、どういう意味なんでしょう?
昌典に一目惚れした…ということ…?慎太郎の葬儀であんなに泣いてたのにそんなにすぐ心変わりできるものかなあ…。
実さん、なんでこんなに昌典に尽くすんでしょう?自分も睡眠薬飲んだり、完全に健康体というわけではなさそうなのに。
「「渋谷 実」ねえ…よくもまあのうのうと来れたもんや 昌典にどこまで話してるんやろなあ」って謎の女性が言ってましたが、一体どういう意味だ…?
episode 3
昌典の同僚の「人間って何かしてくれた時に人を好きになるんじゃなくて 何かしてあげたいと思った時に人を好きになるんだと」って忠告はそのとおりですね…わんことか、手をかけた対象ほど愛おしくなる感覚、なんとなく分かるなあ。
昌典は「俺がずっとここにいてってお願いすれば実くんはいてくれるの?」って勇気を出して尋ねたのに、実にははぐらかされちゃいましたね…。
しかも仙ばあに連れられて畑に行ったんじゃないのにスニーカーは泥まみれだったのは、「みのりの森」で何かを掘って探しているから…。
「嘘つきは森を出られないなら俺は無理かもしれない」って1人頭を抱えてましたが、どういう意味なんでしょう。
もしかして実は慎太郎の元恋人とかで、彼が手ひどく慎太郎を振ったせいで別れちゃったとか?慎太郎の遺書か何かを探しているとか?
嘘でしょ……実、慎太郎と一緒に自殺しようとしてたの……?なんで幸子さん(慎太郎の母)はそれを知ってるの……?
episode 4
慎太郎がカラッと明るかったのは、死ねる日が決まってるからこそだったんですね。
昌典と慎太郎と3人で会いたくなって実は死にたくなくなったけれど、慎太郎は違ったんですね。死にたいと思う決意の深さが違ったんだろうな…。
「みのりの森」に埋まってたのは、慎太郎の遺書か……。
昌典は広大な森の中から見つけられるんでしょうか?
episode 5
遺書のほかに、慎太郎は実宛にも手紙を書いてたんですね。
「今は辛くてもあの時死ななくて良かったと思えるようないい人達と沢山出会って、沢山楽しい事があるように祈っています」だなんて、なんて悲しいことを書くんだ…慎太郎、あなたにも同じことを言いたかったってきっと実は思ったはずだよ…。
昌典の「慎太郎、生き返らんかなあ…」と泣き叫ぶ姿に号泣しました…。
かつて幼い慎太郎が骨折した崖から落ちてもびくともしなくなった昌典と実。ずっと幼い頃のままでいられたら、慎太郎は死ななくて済んだのに。
別れの言葉も告げずに逝ってしまうなんて、あまりに優しくて、優しすぎて、昌典をはじめ、残された者たちはどんな風に慎太郎を思い出せばいいのか、なぜ俺たちを置いて行ったのかと責めることなんて到底できず、心の行き場が分からなくて苦しかろうと思いました。
episode 6
仙ばあの「ちゃんと食って ちゃんと寝て ちゃんと遊んで 一生懸命働いて 暇になったら遊びにきまっし みんな楽しみに待っとるよ」と笑顔の言葉が胸に響きます。誰のために、何のために生きているのか分からなかった実の人生の光ですね…。
「昌典さんの100年続く寂しさの50年ぶん俺にくれますか?」ってカッコいいですね…実…やるな…。
みのりの森 番外編
しいたけを「トリュフ…」って食べる実が心配になりましたw 働きすぎてない…?大丈夫…?
でも昌典と週末一緒に過ごしてて幸せそうで安心しました☺️
まとめ
初恋の人であり親友を失った昌典(攻め)と、自殺志願者同士で集まったはずが自分だけ生き残ってしまった実(受け)。
慎太郎という1人の男のおかげで繋がれた2人は、彼の後を追うんじゃなくて背負っていこうと手に手を取って歩き始めました。
作中で昌典が言った「慎太郎、生き返らんかなあ…」は、読後もずっと心の中に残っています。生きている、ただそれだけで人は人を幸せにできるのだと改めて思い知らされた気がします。
最愛の人の死を経験して、そこから人は何を学べるのか?どうやって前に進めるのか?を教えてくれる、命と愛の物語です。