web小説から漫画化され、2020年に行われたBLコミックアワードでは最優秀賞に輝いたベストセラー作品が待望の映像化!「新入社員」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:韓国ドラマ「新入社員」2022年12月21日17:00~楽天TVで先行配信! – YouTube
仕事が生きがいのクールな上司×純真でまっすぐなインターン生 のお話。
<あらすじ>
就職活動に奮闘するも、なかなか内定を獲得できない29歳のウ・スンヒョンは、やっとのことで広告会社・AR企画のインターンとして採用が決まる。
しかし出勤初日、スンヒョンの目の前で「インターンの採用は不必要!」と言い放ち険しい表情で電話を切る、スンヒョンの上司キム・ジョンチャンの姿が。
しかし男でも惚れ惚れするほどのイケメンな彼に、スンヒョンは一瞬で恋に落ちてしまうのだった…。
予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- オフィスラブBLが好き👔✨
- 仕事に励む男たちは美しい🥹✨
- 大人の魅力たっぷりの紳士攻め×ピュアすぎる年下受けにキュンとする🫰💕
本作をもっとよく知るための小ネタ
①2016年に発刊された人気web小説が、2020年に韓国のRIDIBOOKSでウェブトゥーン(web漫画)として連載開始。口コミで人気に火が付き、連載は常に1位を独走、異例のベストセラーになり、同年、韓国大手電子書店が行う「BLコミックアワード2020」では最優秀賞に輝いた。
②監督は、韓国LGBTQ映画の先駆者でもあるキム=ジョ・グァンス。彼が描き出す繊細な恋心、そして丁寧に描かれる心の機微に魅了され、最新作を待ちわびるるファンも多い。近年では「Made in Rooftop」をはじめ、ポップで明るい作風にも挑んでいる。本作では彼の真骨頂でもある、甘酸っぱい恋のあれこれが随所に散りばめられ、胸キュンすること間違いなし!
③本作は、日本のBL界でも人気のオフィスで繰り広げられるラブストーリー。スーツをビシッと決めたクールでデキる上司が、犬系のかわいくて従順な部下には、弱さを見せたり、甘くささやいたり、普段は見せない溺愛っぷりを発揮。ツンデレのギャップに身も心もトロけること間違いなし!
ネタバレ感想
第1話 ドキドキの初出勤
<あらすじ>
大学院まで出たが就職活動に失敗し、AR企画でインターンとして働くことになったウ・スンヒョン。
配属された企画チームの仕事も見た目も完璧なパート長のキム・ジョンチャンは、一見、気難しくクールに見えたが…。
大学院まで出たものの就職活動に失敗し、AR企画でインターンとして働くことになったウ・スンヒョン。インターン生としての初出勤日、スンヒョンは嬉しげにスーツを着こなして出勤します。
AR企画のとある部屋の前に着いたスンヒョンはどうやって入室したら良いのか戸惑います。「なぜインターン生なんて引き受けたんですか?案件が山積みなんですよ。即戦力が必要なんです」と電話先に怒りをぶつけながらパート長のキム・ジョンチャンがこちらにやってきます。彼はIDカードで部屋を開けると企画1チームの1パートへと歩みを進めます。スンヒョンがジョンチャンに挨拶すると、「定時が9時なら8時半までに出社しろ」と言われます。ジョンチャンの隣席を割り当てられ、つい彼のかっこよさに見惚れてしまいます。
パソコン設定をしてもらったスンヒョンは、早速チームの説明をされます。企画1チームは3つのパートに分かれていて、今日はほとんどの人が休暇などで不在のようです。説明してくれた女性はガンヘといい、インターン生だそうですが、所属する部署がないのだとか。ジョンチャンから仕事の指示があるから頼まれたらすぐにやってと頼まれます。抜け目のない完璧主義者だから他人への要求が高いのだそうです。
最近好きな広告はあるかと尋ねられ、「未来自動車」や「銀河スマホ」だと答えると、どちらもジョンチャンの担当だと言われます。モラルのない会社の仕事は受けないと制約を課しているのに、会社の収益の半分はジョンチャンがあげているのだとか。自由に仕事をしたくて昇進を断っているらしいと彼女は言います。目をつけられなければ仕事は楽なはずよと彼女は会社用のVlogを撮りながら言います。主な業務はコピーとバイク便の手配だと言われ、大学院時代によくしていたと答えるスンヒョン。ガンヘは議事録を読んでおくと仕事に役立つと教えてくれます。早速ジョンチャンにバイク便を頼まれ、それをしているうちに1日が終わります。
ジョンチャンから「S大の経営学部を出てなぜうちに?」と問われ、「広告に興味が。いい経験になると思ったんです」と答えます。しかしジョンチャンは「よく分かった。広告については何も知らないんだね」と突き放して帰ってしまいます。
正社員のジヨンはジョンチャンの部下になったことを憐れみながらも、「彼の下で働いたS大出身者はみんな採用されてるわよ」と勇気づけてくれます。きっと嫌われているんだと弱音を吐くスンヒョンをジヨンは励ましてくれます。
翌日からも社員たちにこき使われるスンヒョン。入社して1週間が経ちました。
社員にランチに誘われますが、断って弁当を食べようとしていた時、マーケティング部からクライアントの資料を作ってほしいと頼まれます。
ガンヘはみんな優秀だって評価してるよとスンヒョンを褒めてくれますが、彼の作っていた資料を見て「他の部署の仕事じゃない」と眉を顰めます。しかもマーケティング部の資料なのに統計も適当です。スンヒョンは仕事を押し付けられたようです。
1人用の高級家電についてユソンにプレゼンするジョンチャン。プレゼンを終えて彼とともに昼食に向かう途中、マーケティング部の社員たちが「企画チームのインターン生は優秀らしいから、面倒な仕事は押し付ければいい」と言っているのを聞いてしまいます。
ジョンチャンはスンヒョンのデスクに向かうと、「これはうちの仕事じゃない。今後は受ける仕事は私に確認して。それが私の仕事だ」と言い放ちます。
きちんと書かれたスケジュール帳を見て感動した様子のジョンチャンですが、恥ずかしがるスンヒョン。ジョンチャンはスンヒョンを昼食に誘います。ユソンと合流すると、スンヒョンは切なそうな表情になります。
ユソンとスンヒョンはどういう関係かと尋ねるジョンチャン。「レポートの書き方が上手い後輩がいたと言ってただろ?その後輩が彼だよ」とユソンは答えます。スンヒョンはユソンに就活がうまくいかなかったと打ち明けます。恋愛はどうかと尋ねられ、逆に「ユソン先輩はあの時の人とは続いてますか?」と問うスンヒョン。スンヒョンに仕事が入ってしまったため、会話は途中で打ち切られます。
第2話 初恋の彼
<あらすじ>
スンヒョンが再会したのは、大学時代に片思いし続けていた先輩のナ・ユソンだった。
一方、社内ではスンヒョンの斬新なアイデアがジョンチャンに認められ、スンヒョンはJカードのプロジェクト会議に参加することに。
4年前、大学生のスンヒョンは「虹色の餅 性的マイノリティー大歓迎」と書かれたポスターを貼っていたユソンを見つけて一目惚れします。新歓でユソンはスンヒョンに大学院に来てくれと勧誘します。
スンヒョンは大学時代はユソン一筋で、彼に振り回されてばかりでした。ジヨンに相談すると、「またユソン先輩!?どうして誰もこの魅力に気づかないのかしら」と慰めてくれます。
ジョンチャンに「ユソンから」とドーナツを差し入れられ、マーケティング部の仕事は片付けておいたと言われホッとするスンヒョン。
Jカードのプレゼンテーション資料をコピーするスンヒョンは、ジョンチャンに意見を求められる、「もっと若年層を取り込むべきなのにデザインは古いしキャッチコピーもありきたりです。ユニークな一般人を広告に使うべきです。若者が集う人気のスポットに合ったモデルを使うべきだし、リニューアルしたJホテルを楽しむ様子もいいかも」と提案します。戦略企画向きなのになぜ広告でインターンしているのかと不思議そうな顔をするジョンチャン。
Jカードの広告会議にジョンチャンとともに急遽参加することになったスンヒョン。マーケティング部の社員が「充電器を持ってこい」とスンヒョンに命じますが、ジョンチャンが彼の上司に「先日もうちのインターンに雑用をさせただろ。そんなにそっちの部署は忙しいのか?」と嫌味を言います。
いざ会議が始まり、広告戦略が前と同じだと代表は檄を飛ばします。何か名案はないかと話を振られたジョンチャンは、スンヒョンに案があるようだから今週金曜日までに提案させてくれと言います。
ジョンチャンは「誰にでも機会を与えるのがこの会社のいいところだが、悪いところでもある。つまり手柄を横取りされるということだ。君のアイデアでも私や会社のものになる。成功しても正社員になれるかは分からない」とスンヒョンに注意し、「責任は私が取るから一緒に頑張ろう」と尻を叩きます。
「なぜ僕なんですか」と問うスンヒョンに、「君とは相性がいい気がする」と答えるジョンチャン。
恋愛経験ゼロのスンヒョンはその言葉に舞い上がります。
3チーム主催の送別会が開催されることになり、スンヒョンも誘われます。そんなスンヒョンを見ながら、ユソンに「スンヒョンはお前のタイプだろ?」と言われたことを思い出すジョンチャン。
ジョンチャンの前でいちゃつくジヨンとスンヒョン。2人は付き合っているのかと誤解されますが、ジヨンが盛大に否定し、「スンヒョンは恋人も恋愛経験もゼロなんです!」と大声で宣言してしまいます。
ジヨンは早々に酔ってしまい、ジョンチャンの車でスンヒョンともども送ってもらうことに。「夜景は好き?」と尋ねるジョンチャンに、「大好きです」と答えるスンヒョン。ジヨンを家に押し込んだスンヒョンは、よろめいた時にジョンチャンに抱き止められ、さらには頬にキスされてしまいます。
第3話 キスの意味
<あらすじ>
スンヒョンはジョンチャンからの突然のキスに仕事が手につかない。
同じインターンのイ・ガンヘに相談するが…。
そんななか、マーケティング部のイ課長はチェチーム長に根も葉もないことを言いふらす。
ジョンチャンは「すまない。今のは事故だ」と謝ります。彼からのキスで頭がいっぱいのスンヒョン。
Jカードの企画について、ジョンチャンは自分が試案をスンヒョンには報告書をまとめるように指示します。提案通り、Jホテルの屋外プールでも撮影しようと言うジョンチャン。席を外そうとすると、スンヒョンは「僕を嫌いなのも知ってます。何が自分に向いているのかも分かりません。でも何を頑張るべきか、それを知りたいんです。この仕事に向いていないかもしれませんが…」と訴えます。ジョンチャンは「君が戦略企画向きだと言ったのは得意だと思ったからだ。広告会社には見た目が派手な人よりも根気のある人の方が新しい視点で考えられる。君はこの仕事に向いてるよ」と言うと、頭を撫でてくれます。
ガンヘに恋愛相談するスンヒョン。「酔ってチューした挙句に事故だと言って翌日頭を撫でたの?やり手ね。胸キュン項目を熟知してる。もう少し様子を見てみたら?ただの遊び人じゃないかも」とBL漫画の知識で答えるガンヘ。
マーケティング部のイ課長は企画部のチェチーム長に「次の人事で昇進すると社内中の噂ですよ」とごまをすり、「キムパート長が自分の派閥を作ってるらしいです。首が危ないキム常務の指示って噂もあります。大学の後輩だから目にかけてるみたいですね」と根も葉もない噂を吹き込みます。
「未来自動車」の監督は20代でセンスもいいから任せてみてもよいかも、など、スンヒョンに丁寧に指示を出すジョンチャン。
スンヒョンはチェチーム長の指示でマーケティング部に呼び出されます。ジヨンは心配します。
ユソンはジョンチャンを呼び出し、「恋愛は簡単なものだ。お前に分かるか?」と酒を飲みながら管を巻きます。ジヨンはジョンチャンにスンヒョンがマーケティング部に呼び出されたことを報告します。
スンヒョンはカラオケ屋でマーケティング部の社員たちに許容量以上の酒を飲ませられ、もう飲めないと断ると「ジョンチャンを傘に着てるのか?先輩を無視するのか?」とアルハラします。「口で飲めないなら頭で飲め」と頭の上から酒を浴びせられます。
まだ仕事が残っているからとスンヒョンを助け出すジョンチャン。「気のないふりはすごく苦しいんだ」と言うと、スンヒョンにキスします。
翌日、ガンヘは「なんか嬉しそうね。キスした?キスしたけど曖昧な関係ってこと?関係をはっきりさせないと」とVlogを撮りながらスンヒョンに迫ります。
ジョンチャンと話をしたくても、彼はいそがしくてなかなか捕まりません。「他の部署からの連絡は私に回して。制作部には企画書通りだと伝言を。それと…今夜の予定は?退勤後に映画を見よう」と電話をされ、驚くスンヒョン。
第4話 ふたりきりの夜
<あらすじ>
ジョンチャンとスンヒョンのロマンティックな映画デートで、2人の距離はグッと縮まる。
同僚のソ・ジヨンに相手は誰なのかと聞かれるが、スンヒョンは…。
一方、社内ではイ課長が流した噂が代表の耳に入る事態に。
ディナーの席に座りながら、元彼たちからの別れの言葉を思い出すジョンチャン。「連絡してくれよ」「お前といると虚しくなる」「恋愛せずに仕事だけしてろ」などなど。そこにスンヒョンが現れます。店を貸切にしたと言われてドギマギするスンヒョン。
2人だけの映画館。コーヒーカップを握るスンヒョンの手を解くと、「何もしないから緊張しないで」と彼の手を握ります。「何か望んでる?」とふざけるジョンチャンに、「食事もして映画もして手を握るのは…」とスンヒョンは何かを期待したように言いますが、「深く考えすぎずお互いのことを知っていこう。私も君と同じ気持ちだ」と言われてしまいます。もう2人はお互いしか見えません。
翌日、スンヒョンはジヨンとガンヘにデートのことを報告します。「まだ自分の感情がわからない」と言うスンヒョンに、「愛はいろんな形があるのよ」とBL漫画を見せながら講釈を垂れるガンヘ。「相手は誰なの?」と言われ、「そのうち話すよ」とスンヒョンは嬉しそうに言います。しかし「社内恋愛で、同じ側の人で…」と話しているうちに、あっさりとジョンチャンだとばれてしまいます。
「採用の件で本社から指示はあった?」と言う代表に、「大卒だけでなく高卒も幅広く採用しろと」と進言するキム常務。「採用には細心の注意を払って。会社のイメージに傷がつかないようにね。キムパート長のような人がいたらいいんだけど」と言う彼女に、「キムパート長に変な噂が立ってます」と言う社員。「自分の派閥を作ってるとか」と言う社員に、「彼がそんなことをするはずがありません」とキム常務はすぐさま否定します。代表は「こんな噂が出るのは彼が不注意だからよ!自己管理ができていない」と怒ります。「いつ辞めるか分からないし、会社の収益が彼にかかってるのも話になりません」という社員に、「次は絶対にチーム長に昇進させて。彼を失ったらあなたは責任が取れるの!?」と代表は怒ります。
バイク便を届けに来たスンヒョンの片付けてに頭を預けて、「最近寝不足なんだ。しばらくこのままで」と甘えるジョンチャン。しかしすぐさまキム常務に呼び出されます。
Jカードのプレゼンは大好評で、Jカードの代表・ジョンジェにも「インターンなのに立派でしたよ」と褒められます。「頑張ったから私の家でお祝いしようか」とジョンチャンに誘われるスンヒョン。家には、広告関連で受賞した盾がたくさん並んでいます。「お前はこんなに広い家でパート長と暮らせていいね」と思わず猫に話しかけてしまいます。
「私は仕事の話ばかりでつまらないだろ」と言われ、「お仕事が好きなんでしょう?パート長のことをもっと知りたいです」と答えるスンヒョン。「そんな目で見られたら…」と思わずジョンチャンはキスしてしまいます。「仲を深めるにはどうしたら?」と尋ねるジョンチャンに、「シャワーを」と答えるスンヒョン。
翌朝、スンヒョンは「食べるものを買ってくるよ」と書かれたメモを見つけます。しかしその脇に置かれたペンを見て、怒って帰ってしまいます。
誰もいない部屋を見てジョンチャンは電話しますが、スンヒョンは「体調が悪いので先に帰ります」とだけメッセージを送ってきます。
第5話 NYS
<あらすじ>
幸せな朝を迎えるはずが、ジョンチャンの寝室である物を見つけたスンヒョンは、驚きのあまり黙って帰ってしまう。
ジヨンは、「彼を手放していいのか考えて」と助言するが、スンヒョンは仕事でもミスを連発し…。
「何をあげようかな?万年筆はどう?」とユソンに言われ、自分へのプレゼントかと勘違いして大学近くの文房具屋を教えてあげるスンヒョン。誕生日はいつかと尋ねられ、もう終わりましたと答えます。
店頭で「イニシャルを入れられますか?恋人の誕生日なんです」という彼の言葉を聞いて、彼が自分と両思いではなかったと気づくスンヒョン。
部室に行くと、スンヒョンは「退部する」とジヨンに泣きつきます。「前の人と別れたと聞いたから僕の番だと思ったのに、先輩にはもう恋人がいて…」と言うスンヒョンに、「思わせぶりな人だって有名な先輩でしょ」とジヨンは慰めます。先輩の好物だから油っこいクリームパスタも食べたのにと泣きじゃくるスンヒョン。
翌日、スンヒョンのデスクにドリンクを贈るジョンチャン。「風邪?大丈夫?」とメールを送ってくれる彼を見て、スンヒョンは「彼にどう話すべきか分からなくて避けちゃう」とジヨンに相談します。
「統計データも何もかも間違ってる」と報告書にダメ出しをされ、「データの入力は彼にやらせないで」とスンヒョンはジョンチャンに厳しく叱られてしまいます。
「パート長に怒られたんだって?全てがうまくいくとは限らないよ」とガンヘは慰めてくれますが、公私混同してしまい、スンヒョンの脳内は恋愛でいっぱいでした。
「急に帰られたら私はどうしたらいいんだ。ユソンとはパートナーだったけれど今は友達だ。君の気持ちは分かるけれど過去は消せない」とジョンチャンに言われ、「ユソン先輩を好きでした。大学時代の全てでした。プレゼントを買う先輩を見て諦める決心をしたんです」と告白するスンヒョン。「つまり引きずってた心を断ち切ったのに過去を思い出したと?どうしたい?いつまで過去を引きずるつもりだ?」と怒るジョンチャンに、「そんな簡単じゃないんです」と弱々しく反論するスンヒョン。「理解し合えないなら話しても無駄だ。好きにして」と言うと、ジョンチャンは怒って部屋を出て行ってしまいます。
帰宅したジョンチャンは「あんな男のどこがいいんだ…分かってる。僕が大人になって理解すべきなんだよな」と猫を抱きながらため息を吐きます。スンヒョンに「こんな喧嘩はしたくない」とメッセージを送ろうとしますが、指は動きません。そのうち、猫がめちゃくちゃなメッセージを打って勝手に送信してしまいます。スンヒョンはそれを見て呆れてしまいます。
「明後日の研修旅行の宿の予約はした?入金がないからキャンセルされたって連絡が来たんだけど」と社員に言われ、またも自分のミスに落ち込むスンヒョン。ジョンチャンが「撮影で使った韓屋レジデンスは穴場じゃないか?予約できるか頼んでみよう」と助け舟を出します。スンヒョンは「感謝してます」とどうにか言いますが、プライベートについては何も話し出せません。
いざ研修旅行が始まり、ジョンチャンはもやもやした気持ちを打ち消すように酒に逃げます。スンヒョンはチェチーム長から「Jカード以外の仕事もしっかりしろよ。最近弛んでるな」とみんなの前で叱られます。酒を買ってくるように言われ、慌てて外に走るスンヒョン。ジョンチャンは店の外でスンヒョンを待つと、「今でも君が理解できない。私たちにはユソンとの過去がある。それが嫌だとしてもよく分からない。”君を理解する”と言うべきだろうけれど、適当なことは言えない。こわな私だけどこれからは君を理解したい。万年筆を選んだ時の気持ちは消せないけれど、私に出会うための過程だったと思えるようにする。だから君との関係を深めたい」と言います。スンヒョンは笑顔で彼に抱きつきます。酒を半分ずつ持って店に向かう2人。
「これからは正直に話します。傷つくのが怖くて別れようかと思いました」とメッセージするスンヒョンに、「これからは喧嘩しても乗り越えればいい。1人で抱え込まないで」「君は魅力的だ。その魅力にハマってる」とジョンチャンはメッセージを返します。2人はお互いが寝るのを横目で確認し合いながら眠りにつくのでした。
第6話 お守り
<あらすじ>
Jカードの広告撮影も順調に進み、スンヒョンは企画チームの仕事にやりがいを感じる。
正社員採用があると知り、スンヒョンとガンヘも応募をすることに。
面接試験に向かうスンヒョンに、ジョンチャンはお守りを渡す。
夜景を見に来た2人。「僕に話しておくことはありますか?」と問われ、「誰にも話していない秘密がある。実は服のセンスがないんだ」と言うジョンチャン。スンヒョンは爆笑してしまいます。「僕も話があります。恋人とやりたいことリストです」とリストを渡すスンヒョン。
1.高いところから夜景を見る
2.グランピングに行ってスモア作り
3.一緒に初雪を見る
4.ペアパジャマを着る…
笑うジョンチャンに、「今度はヘアバンドをして一緒に遊園地に行きたいです」とねだるスンヒョン。「2人きりの時は、ジョンチャン兄さんと名前で呼んで」と言われ、照れます。2人は手を繋ぎながら夜の街を歩きます。
ジョンチャンの家まで来たスンヒョンは「ヤンヒに会う?」と言われ、満面の笑みで頷きます。テレビCMを仕事の顔つきで見つめるスンヒョンに、「いずれ僕より仕事に熱中しそうだ」とからかうジョンチャン。「一番大切なことは?僕は記者が夢だったけど、上下関係の厳しい業界で耐えられるのか悩んでた時、授業で広告に興味を持ったんだ。短い言葉で伝えられるから。僕が言いたいのは、努力は必ず報われるってことだ。今のままでいい。よくやってるよ」と言われ、スンヒョンは笑顔になります。
AR企画の採用情報を見るスンヒョン。正社員登用にチャレンジするつもりです。
Jカードの広告撮影が無事に始まりました。ジョンチャンやスンヒョンたちも同行します。自分のアイデアが形になるなんてと嬉しそうなスンヒョンを、「好きなこととなると目を輝かせてる」とからかうジョンチャン。スンヒョンは「企画チームの採用に応募します。僕は戦略企画向きかもしれませんがやりたいんです。自信を持ってやれることを見つけたのは初めてなんです」と嬉しそうに報告します。「一番大切なのは挑戦する心だ。信じてるよ。努力しながら悩み抜いた期間は絶対に裏切らない」と応援してくれるジョンチャン。「ところで君は僕を信じる?」と言うと、スンヒョンは頷きます。スンヒョンをふざけて押し倒すと、彼のネクタイを掴んだせいで2人ともプールに落ちてしまいます。
遅くまで会社に残り、「自分が何に心動かされるのか考えて」というジョンチャンの言葉を思い出しながら自己紹介の書類を作るスンヒョン。「これから帰ります」とジョンチャンに連絡すると、彼はエレベーターのすぐ近くで待っており、スンヒョンを驚かせます。
Jカードの新しいCMをジョンチャンの家で2人で見ます。「お疲れ様」と抱きしめてくれるジョンチャン。
若年層のマーケティング動向分析結果を見るジョンチャンに、スンヒョンから「書類選考に合格しました!」とメッセージが届きます。浮かれてないで気を引き締めるようにと返され、スンヒョンは落ち着きます。
ガンヘと面接で何を聞かれるか対策を考えるスンヒョン。ジョンチャンは連日遅くまで対策を練るスンヒョンを見つめていました。
緊張した面持ちで面接に向かうスンヒョンに、ジョンチャンは母からもらったという手作りのお守りを渡してくれます。君の力にもなるはずだからと言われ、緊張しながら面接会場へ向かいます。
面接でインターン中であること、Jカードの企画を担当したことをアピールしました。
ジョンチャンは不安げなスンヒョンに「心配せずに待ってて」とメッセージを送ります。急に打ち合わせが入ったと言うと、ジョンチャンは出ていきます。
人事部から連絡が来て、スンヒョンもガンヘも残念ながら不採用となってしまいます。
最終話 インターン解放日誌
<あらすじ>
合否結果に責任を感じたジョンチャンは代表にかけあうが、スンヒョンは自身が会社に必要な人間でなかっただけだと言い、AR企画を去る。
再びふさぎ込んでしまうスンヒョンだが、ガンヘと2人である動画を作ることに。
落ち込むスンヒョンに、ジョンチャンは大量の連絡を入れますが、スンヒョンは1つも取ることができません。
人事部の社員はジョンチャンに「私も驚いたわよ。適正評価もプレゼンも英語面接も高得点だったけど面接で落ちたの。Aで採用だけどパクチーム長がCをつけたの。モデルプランニングのチェチーム長と同じB大出身」と言います。チェチーム長が、ジョンチャンの派閥を大きくするまいとスンヒョンをあえて落としたのです。「何か方法は?」と尋ねるジョンチャンに、「規定違反はないしどうしようもないわ。結果は覆せない。ここは会社なんだから上司の機嫌を伺えって言ったでしょ。空気を読めないから変な噂がたつのよ」と言う彼女に、ジョンチャンは「つまり僕のせいってことか」と苦々しく言います。
チェチーム長に促され、チーム全員の前で、「選考に落ちた」と言わされるスンヒョン。チェチーム長は「面接で何を言ったんだか」と罵ると、インターン終了まであと3日間で溜まった仕事を片付けろよと言い置いて去ります。
代表に結果を覆せないか掛け合うジョンチャンですが、無理だと言われてしまいます。
ガンヘとスンヒョンは2人、正社員になれると思ったのにと落ち込みます。マーケティングやプレゼンの方法など、インターン中に一生懸命学んだことを思い出し、ガンヘにある提案をもちかけるスンヒョン。
ジョンチャンが何度も代表を説得していたと風の噂で聞くスンヒョン。インターン最終日、デスクを片付け終えてもう十分だと言うスンヒョンに、「会社に必要な人材だと思ったからやった」とジョンチャンは言います。「君のせいじゃない。よくやったが…公正じゃない。僕がなんとかする」と言うジョンチャンに、「今日は1人で帰ります」と涙を堪えて小走りで帰っていくスンヒョン。
家で1人涙するスンヒョン。「僕は口下手だから上手く言えないけど、いつでもいいから連絡をくれ」とジョンチャンからメッセージが入ります。
スンヒョンとガンヘは居酒屋で彼女の撮ったVlogを観ていました。完成度の高さに驚くスンヒョンに、「高校時代に短編映画を撮って受賞したのよ。映画監督になるのを諦めたけどVlogと口実をつけて撮ってたの」と言うガンヘ。スンヒョンは撮影コンテをガンヘに渡します。「空白部分はどうしよう?映像が足りないんだけど…」と言うスンヒョンに、「アニメを描くのは?高校時代にアニメも専攻したの」と言うガンヘ。
「スンヒョンとガンヘのインターン解放日誌」という名前のその動画では、2人はインターンをさせてくれたAR企画に感謝しつつも、自分たちにはやるべきことがある、輝しい未来があると鼓舞していました。
動画を作り終えたガンヘは、「これでAR企画とはおさらばよ」と胸を張ります。これから何をしようかと2人は考え込みます。ガンヘは映像データをスンヒョンにプレゼントしてくれました。
2人の動画は就活生に人気になり、Jカードの社長の目に留まります。
映像データを再生したスンヒョンは、ジョンチャンが「Jカードのアイデアはインターンのウさんのものです。好きなことに目を輝かせているのを見ると刺激を与えられます。そんな人と働きたいです」と語るインタビューが入っているのを見つけます。すぐにジョンチャンに電話しますが、繋がりません。家に行きましたが、チャイムを押しても誰も出ません。
「見せたいものがある。君の家の前にいる」とジョンチャンがメッセージを送ると、スンヒョンは「あそこで待ってて」と慌てたように電話をしてきます。
夜景の見える公園に来たスンヒョンに、ジョンチャンは「これを見て」とタブレットを差し出します。
2日前、動画が話題になったことで代表が「採用過程に問題がなかったか確認して。Jカードの社長もコメントしたのよ!契約延長が破棄されたら困るわ」と騒いだものの、結果を覆すわけにはいかないと周囲が反対。ジョンチャンは退職届を出し、「JS企画」の社長になったのでした。「他の会社に行かず、うちの社員になってほしい。僕にできるのはこれくらいだ。君は僕を優しい人間にしてくれる。無謀かもしれないが、僕を信じてほしい」と言うジョンチャンに、「いい会社を作りましょう」と手を差し出すスンヒョン。
「逃げ出さないと言ったのに塞ぎ込んでごめんなさい。あなたは僕に自信をくれた人です。それから、愛してます」とスンヒョンはジョンチャンを抱きしめます。「愛してる、スンヒョン」と叫ぶジョンチャン。
その後、AR企画ではチェチーム長に辞令がおります。営業部に異動、しかも役職なしです。社員たちはひそひそと笑い合います。
スンヒョンの家に迎えに来たジョンチャン。一緒にJS企画のドアを開けると、ジヨンとガンヘもいます。
まとめ
スンヒョンが不採用になってしまって、もう終わりだ…と落ち込みながら見ていたのですが、まさか新会社を立ち上げるとは!😆✨しごできなジョンチャンさんだからこそできる解決策に惚れ直しました。スンヒョンもいつだってただ落ち込むだけじゃなく、前向きに対策を考えてるのが偉いですよね。そんなところにジョンチャンさんも惚れたんだろうな。爽やかなオフィスラブBLでした👔💕
ジヨン、いいやつ〜!!😭💕
BL作品に出てくる脇役女子ってだいたい当て馬なことが多くて悲しい末路を辿ることが多いけれど、本作ではどちらもスンヒョンの味方で、泣きたくなるくらいいい子たちでしたね。特にジヨンはどんなセクシャリティなのか分からないけれど、徹頭徹尾スンヒョンを全肯定してくれてて、親!?って感じでしたね😂こんな親友がいたら嬉しいだろうなと思いました。
ジョンチャンさんがかっこよすぎる…ちょっとびっくりするくらいかっこよくないですか?上半身もトップアスリートさながらに逆三角形のムキムキだし、水でワイシャツが体に張り付くシーンで、あまりの肉体美にヒエッと息を呑んでしまうほどでした。ベッドシーンもあったら嬉しかったけれど、それは強欲ですね😂キスシーンがどれも愛に溢れていて、胸キュンでした💕