映画「キル・ユア・ダーリン」のネタバレ感想|彼の鬱屈した美貌に男たちは引きずり込まれる

映画

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ビート・ジェネレーションを代表する詩人アレン・ギンズバーグのコロンビア大学での学生時代を、彼の身近で起きた殺人事件を背景に、ルシアン・カー、ウィリアム・S・バロウズ、ジャック・ケルアックらとの交流とともに描いた青春映画「キル・ユア・ダーリン」

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ


両刀の魔性美青年に唆された、有名詩人の息子 のお話。

<あらすじ>
1944年、詩人の父を持つアレン・ギンズバーグは名門コロンビア大学に入学するが、大学の堅苦しい教育方針に不満を抱くように。
そんなある日、型やぶりで知的な美青年ルシアン・カーと出会ったアレンは、ルシアンを通してウィリアム・バロウズやジャック・ケルアックらと出会い、親交を深めていく。
魔性の魅力を放つルシアンに友情以上の思いを抱きはじめるアレンだったが、ルシアンは旧知の同性愛者デビッド・カマラーから執拗に言い寄られており、そんなカラマーの存在がやがて悲劇を引き起こすことになる。

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こんな人におすすめ

  • 同性愛が刑事罰だった時代のお話が見たい🎬
  • アメリカを代表する天才詩人の薄暗い半生を知りたい🇺🇸
  • 創造性とは?愛とは?人間とは?と、立ち止まっていろんなことを考えたい💭

 

 ネタバレ感想

ニュージャージー州パターソン1943年、米軍の爆撃機はフランス沿岸のドイツ軍基地を攻撃。ソ連軍はルーマニアに到達。ユーゴスラビアではドイツ軍による爆撃が再開…と第二次世界大戦が着々と悪化の一途を辿っていました。

そんな中、高校生のアレン・ギンズバーグは盗聴されているという幻覚に狂う母親を宥めながらコロンビア大学に入学しようと父親と二人三脚の生活していました。
彼は無事入学し、喜びで父と抱き合います。

寮に入ると、壁には地下鉄の路線図が掛けられていました。116丁目を辿りクリストファーという駅を指でなぞると、同室のルークから「そこはやめとけ。同性愛者(ルーク)に見つかったら大変だぞ」「ユダヤ人か?また当たった」と冷やかされます。

アレンら新入生たちが図書館に蔵書されている作品について案内をしてもらっていると、突然そこにいた学生ルシアンがヘンリー・ミラーという著者の禁書の一節を机の上でそらんじはじめます。警備員に追いかけられるルシアンを見送りながら、アレンは彼に興味を惹かれます。

アレンは詩人である父親の影響で文学の授業を楽しみにしていましたが、その内容は「ビクトリア時代のソネットー押韻・韻律・隠喩を重視する、この3つのバランスを決して崩してはならない。全ての創造は模範のもとに生まれる」と旧態依然としており、彼はがっかりします。

ルークは山征する弟の壮行会にアレンを誘いますが、勉強を優先します。「女も来るぞ」「ユダヤ人は勉強熱心だな」と差別意識剥き出しのルークを嫌悪するアレン。

アレンがどこからか聞こえるブラームスの音楽を辿って校内を歩き回っていると、そこではルシアンがレコードを回しながら煙草をふかしていました。ルシアンは安物のキアンティ(酒)を勧め、「ホイットマンに」と酒を掲げます。

ルシアンはイェイツの「幻想録」を名著だと絶賛し、「人生は大車輪で、僕らはその中に捕らえられ生と死を繰り返しているんだ。誰かが打ち壊すまで…そして今日君が僕の車輪を壊した。パン!と…」と楽しげに語ります。詩を書くのは得意かと尋ねられ、否定するアレン。彼と見つめ合っていると、突然誰かに名前を呼ばれます。

呼ばれた先に向かうと、そこには電話が。アレンの母がまた「あいつ(アレンの父)が私の頭の中まで盗聴してるの。あいつは出て行ったわ。今夜すぐ帰ってきて」と駄々をこねます。
アレンは母との電話もそこそこに、街へ出て行くというルシアンの後を追います。

同性愛者が多いというクリストファーのある家に着いたルシアンとアレン。ここそこで男女が酒をかっくらい、キスをして、煙草をふかしています。
ルシアンが酒を取りに行く間、アレンが近くにあったバスタブの縁に腰掛けていると、その中では男がマスクで笑気ガスを吸っていました。「君もどうだ?ぶっ飛ぶぞ」と言われ、断るアレンですが、男は「シラフのくせに幸せだなんて言う奴は嘘つき野郎だ」とうめきます。

男はウィリアム・S・バロウズといい、ハーバード大に通う名家の息子でした。ルシアンはこの家の主人 デヴィッド・カマラーを紹介してくれますが、彼はアレンを毛嫌いします。

ルシアンは文学は大学教授たち「看守」によって囚われていると言い、囚人たちを解放してやろうと色っぽく囁きます。アレンたちは、「新しい言葉やリズムを作ろう。新しい流派「ニュー・ビジョン」を作るんだ」と楽しげに語り合います。

しかしそんな時、パトカーのサイレンが町に響き渡ります。慌てて家の外に避難するアレンとルシアン。
母のもとに行かなくてはと焦るアレンにルシアンがついて行くと、母は病院に隔離されるところでした。父は「これが母さんにとって最善の選択だ!」と激怒。母は「あんたのせいよ」とアレンを罵ります。

ルシアンは4歳の時 父が蒸発したとアレンを慰めます。アレンは「イェイツは生まれ変わるには一度死ななくてはならないと言ってた」と言い、「これまで僕は他人の幸せのために生きてきた。今度は自分の幸せを求める」と言い、ルシアンと共に首を吊ります。しかし首を吊っていたパイプが折れたため失敗し、2人は顔を見合わせて苦笑い。

後日、125丁目 ハーレム駅のバーに来たアレンたち。煙草を吸い、ベンゼドリンで精神を錯乱させることで表現の幅を広げるんだと意気込み、猛烈に作詩に励みます。
アレンはどんどん大学をサボるようになっていき、「天才は非凡なことをするべきだ」とアングラな世界へ一層のめり込んでいくようになります。

壁中に名作古典と呼ばれるものたちを破り、飾り立てます。アレンとルシアンは音が止んでいく騒々しいバーの中で、1本の煙草を吸い合い、ナイフで互いの手を切ると固く握り合います。

しかしそれはアレンの精神世界の物語であり、実はジャックの自宅にアレン・ルシアン・ウィリアムが押しかけて部屋をめちゃくちゃにしていたのでした。デヴィッドは部屋の惨状に激怒し、ルシアンに体で代償を支払うように強要します。

アレンは久々に文学の授業に出ると、教授に自分の書いた詩を全員の前で酷評されます。「火をつけたいなら戦争に行け」と言われ、口籠るアレン。
ルシアンはアレンの課題を見つけるとそれを投げ捨て、「地図も声明文も用意した。あとは作品だ」と酒をラッパ飲みします。ルシアンは「君には向いてない」と吐き捨て、アレンと喧嘩になります。

ルシアンがデヴィッドと密接すぎることをアレンが指摘すると、デヴィッドは元教授だが同性愛者であることを理由に今は清掃員をしているとルシアンは明かします。さらに彼が自分を離さないことも。
アレンはショックを受け、「あいつを遠くに追いやろう」とルシアンに持ちかけます。ルシアンはアレンの膝に崩れ落ちると、「何か美しいものを書いてくれ」と懇願します。

ルシアンの頭、唇を優しく撫でるアレン。アレンはこれまでのルシアンとの日々を思い出しながら執筆に励みます。
ウィリアムはペルビシンという、ドイツ軍では「奇跡の薬」と呼ばれるドラッグをアレンに飲ませます。副作用として一時的な失明・下痢・動悸・道徳的判断の著しい低下があると説明されますが、その薬は創作の上では絶大な効果を発揮します。
ベッドの上で下着姿のままのたうちまわり、ルークから「何してるんだ?」と尋ねられると「創作だ!!」と答えるなど、アレンの姿は異様そのものでした。

やっと創作物が出来上がり、アレンがルシアンの部屋に飛び込むと、そこにはデヴィッドが座っていました。「ルシアンは詩作のうまいラグビー部の上級生・ジャックと一緒だ」「私が彼の成績を支えてる」と言われ、「今は違う」と激情するアレン。
デヴィッドは「ルシアンは移り気だ。すぐに別の男を見つける」とアレンに忠告して去っていきます。

ルシアンが帰ってくると、アレンは「どこに行っていたんだ」と詰問します。ルシアンは悪びれることなく「本物の作家に会っていた。大学入学前に100万語の作品を書いてる」と楽しげに言い、寝床に横になります。アレンが握りしめていた紙を一瞥し「それは?」と尋ねますが、アレンは「何でもない」とはぐらかします。

アレンはルシアンの隣に寝転ぶと、「本物の作家って?」と尋ねます。ルシアンは「会えばわかるさ」とはぐらかし、寝ます。

後日、ルシアンはジャックのもとにアレンを連れて行き、作品を見せます。句読点がないと指摘するアレンに、「そんなの関係ない」と馬鹿にしたように言うルシアン。
しかしジャックがサミーという海軍にいる幼馴染のカセットテープを流し始めると顔色が変わります。アレンには恋人がおり、彼女の食事に文句をつけたジャックのせいでルシアンたちは家を追い出されます。

ジャックはアレンに自分の小説の出来を尋ねます。ルシアンはアレンの言葉を遮り、彼がどんな半生を送ってきたのかを言わせたがります。ジャックはコロンビア大学を中退し、商船に乗っていたのでした。
「女と喧嘩するとまた船に乗りたくなる」というジャックに、ルシアンは船を横目に「今も喧嘩した」と言い、突然船に乗り込みます。「イカれてんな」と言いつつ、ジャックは楽しそうで、アレンも慌ててそれに追従します。

「新幻想派なんてうさんくさい名前だな。そういうのは本の書けない奴がやることだ」「金持ち連中は山ほど本を書いているが、それは間違いだ。本物の作家は貧乏でなければ」とジャックは言います。
「100万語が何だ!」と啖呵を切ったアレンは、ジャックに「ではお前は何者だ?」と尋ねられます。するとアレンはおもむろに立ち上がり、ルシアンに見せるはずだった詩の一節を舟の上で仁王立ちになり読み上げます。

ジャックは詩を絶賛。ルシアンは「大学を辞めよう。みんなで商船に乗ろう。そして戦争が終わったらパリ行きの船に潜り込むんだ」とアレンを誘います。アレンは喜びのあまり顔を歪めます。
「ジャックと3人で旅立とう、完璧な日になるよ」とルシアンは言いますが、その瞬間巡回船に見つかり、3人は逮捕されます。

テューレーン、ボードン、シカゴ大と3つの大学に入学するもすべて中退していたルシアンは学長に呼び出され、「なぜここにいる?」と尋ねられると「あなたと同じだ。近くに女子大があるから」と言い、同席していた母と学長を呆れさせます。

「シカゴでの事件も知っている」と学長から言われた途端、「あの噂が広がったらここにいられなくなる!」と突然激昂するルシアン。自分の番を待っていたアレンの元に、イーディスと名乗る女性と怒る父が来ます。
「あの女といるために母さんを?」とアレンが父に尋ねると、父は無言で彼の頬を打ちます。父は「ボートを盗んだ主犯は彼か?」と問いますが、「僕が盗んだ。楽しかったよ」とアレンは父に挑むように言うのでした。

アレンはルシアンに「どこに行く?」と尋ねます。ルシアンは「分かっただろ。僕はどこにいてもダメになる。君は頑張れ」と励まします。アレンは「それまで迷っていたけど、父が女を連れてきてどうでもよくなった。ボートを盗んだのは僕だと言った。僕は違う人間になりたいんだ。退学になって困るのは君の方だろう?今度は僕らが目に物見せてやるんだ」と逆にルシアンを励まします。

翌日、ジャックとアレンは制限付き図書の鍵を扱う女性司書を口説き落とし、彼女たちがアレンたちに気を取られている間にルシアンがこっそり鍵を盗みます。ルシアンはアレンが司書にフェラされている様子をじっと見つめ、ニヤニヤと笑います。
図書室から本を盗み出そうとしたルシアンとアレン、ジャックはデヴィッドに外から鍵をかけられ、守衛たちに追い回されます。

しかしうまく逃げ切った彼らは、翌日新入生たちが図書室を見てまわる際に真っ先に一目につくところに「ユリシーズ」や「チャタレー夫人の恋人」など閲覧制限付き図書を聖書の代わりに堂々と並べ、「新幻想派」と文字を残します。

高揚した気分のアレンたちは酒を煽ります。ルシアンは無名のまま終わることを恐れますが、アレンは「そうはならないさ」と彼を勇気づけます。そんな時、デヴィッドが現れルシアンの名前で書いた課題を彼の目の前に置きます。
アレンは「彼は会いたくないんだ」とルシアンの思いを代弁しますが、デヴィッドは「彼の口から直接聞く」と頑なです。
ルシアンはデヴィッドを無視し、他の店で飲み直そうとジャックとアレンに呼びかけますが、デヴィッドは「昨日の計画は俺が立てて、事前に警備員に教えておいた。朝刊は図書館の話題でいっぱいだ」とルシアンを脅します。ルシアンはアレンに「立ち向かうんだ」と背中を押され、「関係はもう終わりだ、清掃員さん」とデヴィッドを突き放します。
デヴィッドは「私はお前の全てだろう?お前も私の全てだろう。教えてくれ。私なしで生きられるのか?」と、ウィリアムを連れて涙ながらに去っていきます。

ルシアンは「これが始まりだな」「みんな君のせいだ」とアレンに楽しげに囁きます。アレンは思わず彼に何度も口づけます。しかしジャックが戻ってくると2人は途端によそよそしくなります。
ルシアンは唐突に立ち上がると、「アレンは明日までに「西洋の没落」を10ページ。お前にかかってるからな」と言い捨ててジャックと共に彼の家に向かいます。

ジャックの家では恋人のイーディと彼女の祖母が祖母の誕生日祝いをするために待っていましたが、ジャックはすっかりそのことを忘れていました。おかげでイーディからは朝から家を出るように命じられてしまいます。

寮に帰ったルシアンのもとにはデヴィッドが来ていました。「悪かった。償いたい」と言う彼に「帰らないと警察を呼ぶ」とだけ告げて寝床に戻るルシアン。
アレンの部屋では飼い猫の姿は見えないのに声だけが聞こえており、不審に思った彼が部屋中を探し回ると冷凍室の氷と入れ替えて猫を監禁していました。アレンが早急に見つけたため猫は無事でしたが、アレンは「何で酷いことを」と顔面蒼白になります。
その姿を見てルシアンは「いい案がある」と言います。

アレンはデヴィッドに代わってルシアンの課題論文を仕上げます。課題を彼に渡しに行くと、彼は「ジャックとパリに行く。君はダメだ」と荷造りをしていました。アレンは「僕も一緒だと言ったのに。君は自分に力がないから他人を利用してたんだな」と悔しさのあまり彼を罵倒しますが、ルシアンは「ふざけるな!君と出会うまで僕は平凡な生徒だったんだ。帰れ」と逆にアレンに罪をなすりつけます。アレンは涙し、課題をぐしゃぐしゃに丸めて彼の部屋を去ります。アレンを見送りながら、ルシアンも涙します。

大学の中庭に出たアレンは、デヴィッドから「彼が部屋にいない」と怯えたように言われ「彼は旅立った」と涙を堪えて言います。デヴィッドから「私たちは同類だ。ルシアンに嫌われた。すごく傷ついただろう?彼の居場所を教えてくれ。頼む」と言われたアレンは渋々彼にルシアンの居場所伝えます。

ルシアンは船員のフリをしてジャックと船出しようとしていましたが、そこにデヴィッドが現れ「ここに許可証が2つある。一緒に行こう」と言います。ルシアンが「あんたから離れるための旅だ」と言うと、「じゃあこれは君たちで使ってくれ。後から行く」と続けるデヴィッド。ルシアンは「ちょっと散歩に付き合え」と彼を外に呼び出します。

アレンはバーでやけ酒を飲んでいましたが、ルシアンに後ろ姿が似た男に思わず声をかけてしまいます。そして薬を打ち、セックスをします。
ジャックはサミーからのメッセージをイーディと聞いていました。その脳裏には、ルシアンが口論の末、デヴィッドを殺すさまがまざまざと浮かんでいます。ジャックはメッセージからサミーが死んだことを理解します。

アレンがイーディにジャックの行方はどこか電話で尋ねると、「拘置所に入れられた。彼とルシアンは共犯だそうよ」と言われます。
アレンは拘置所に向かい、ルシアンが入れられた独房に行きます。ルシアンは「あいつに「どこまでも追う」と言われて怖くなって刺したけど正当防衛だ」と言い、「ジャックに相談するとナイフを捨てて全て忘れろと言われた。ウィリアムは弁護士に相談した方がいい、正当防衛を訴えろと言う。検事に文書での供述を求められてる。見捨てないでくれ」とアレンに縋ります。アレンは躊躇したものの「書くよ」と請け負います。

ルシアンが「名誉の殺人」ということにしてくれと望んだため、アレンは「被告人が異性愛者にも関わらず同性愛者に襲われた場合、正当防衛が認められる。被告人が同性愛者の場合は、第1級殺人の罪状が適用される」という条文を見て、何とも言えない気持ちになります。

ジャックは父に保釈金500ドルを頼みますが、「ケルアック家に殺人者などいない!地獄に堕ちろ!」と一方的に電話を切られてしまいます。

アレンはルシアンの母に事情を聞きます。ボードン大・シカゴ大・果てはメキシコに逃げてもデヴィッドが追いかけてきてどうしようもなかったから呼び戻したのだと彼女は言います。アレンが「シカゴで何があったんです?」と尋ねると、彼女は「あなたがいてよかった。彼はあなたのことを守護天使と呼んでいたわ。全てデヴィッドのせいよ」とアレンに強い口調で告げます。

ウィリアムは「論点はデヴィッドが同性愛者かどうかだが、私は”はい”と言った。君は関わり合いになるな」とアレンを諭します。アレンはルシアンの供述書を書くと言い張りますが、ウィリアムは「デヴィッドの殺害方法を聞いたか?デヴィッドの手を縛り、ポケットに石を詰め込んでハドソン川に投げ込んだ。彼は生きたままデヴィッドを殺したんだ」と言います。
驚愕するアレン。ウィリアムは父に保釈金を払ってもらったらしく、頭が上がりません。トランクの蓋を怒りのままに閉めると、「道楽者たちのサークルはこれで終わりだな。振り出しに戻れ」とアレンに告げます。

アレンはクリストファーにある、かつてデヴィッドが住んでいた家に向かいます。荷造りしていたデヴィッドの荷物を漁ると、イェルツの「幻想録」とシカゴクック郡立病院のカルテの一部「患者名 ルシアン・カー/ガス吸入による自殺未遂/入院手続き代理人 デヴィッド・カマラー/近親者署名 デヴィッド・カマラー」という紙が出てきました。メキシコでルシアンと仲睦まじく映っている写真もあり、写真の裏には「完璧な日」と書かれていました。

ルシアンは供述書ができあがるまで完璧に沈黙しています。アレンは母に会いに行くと、抱きしめられます。「ひとりになったら死ぬつもりだったけど、すっかり回復したわ」と落ち着いた様子の母。アレンは「親友が殺人を犯したんだ。そして僕に助けを求めてきたんだけどどうしたらいい?」と混乱する心のうちを明かします。すると母は間髪入れずに「見捨てなさい。私は夫に見捨てられて回復した。分かるわね?」とアレンの目を見つめて語りかけます。

アレンは苦悩しながらも、ルシアンが同性愛者でありその秘密に押し潰されそうになるのをデヴィッドが懸命に支えていたのだと供述書に綴ります。
ルシアンはデヴィッドの体をナイフで滅多刺しにし、生きたまま川に沈めたことを綴った後、「何かを愛した時、それは永遠に君のものになるのかもしれない。それは突き放しても弧を描いて君の元に戻ってくる。君の一部となり君を破滅させる」と書きます。

それを見たルシアンは供述書を「誰にも見せるな」と握りつぶしますが、アレンは「真実は?」と問いかけます。「僕を殺す気か?」と泣き言を言う彼から供述書を取り戻し、地方検事に提出しようとします。

ルシアンは拘置所でシーツを細く切って自殺を企てますが、失敗に終わります。

アレンは供述書を地方検事に提出せず、「問題の夜」という題名で小説にし、期末試験として大学に提出します。学長は困惑。小説の内容は猥褻で常識はずれな上、アレンは2つのクラスで単位を落としており「仮及第」という状態だと学長は説明します。
校則を破り続けている彼に、「小説を書き直して再提出するか退学するか選べ」と迫る学長。アレンは退学を選びます。そして小説は学校で保管されることになりました。

1945年、戦争の終結がラジオで報道される中、実家に戻っていたアレンのもとに、大学のスティーヴス教授からアレンの小説の原稿が送り返されてきます。
表紙には「この調子で続けなさい」との教授のメモが記されていました。アレンは思わず笑みを浮かべます。

ルシアンはデヴィッドを同性愛者だと主張しましたが、殺人罪で1年半を少年院で過ごします。後にUPI通信社の記者となると、2005年に亡くなるまで勤務しました。結婚は2回、3人の子をもうけます。

イーディの親は娘との結婚を条件にジャックの保釈金を負担しました。結婚は失敗に終わり、彼は「路上」を執筆。

ウィリアムは「裸のランチ」を執筆。この事件を題材としたジャックとの共著は60年間発禁処分となりました。

一方、コロンビア大を退学したアレンはアメリカで最も成功した詩人の1人となります。
彼は最初の詩集をルシアンに捧げましたが、ルシアンは自分の名前を本から削除するように求めました。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

終始一貫してほの暗い作品でした。

生きていることを実感するために死のう!と違法薬物を摂取し、トリップしては酒をかっくらい、詩を書いて「これこそが新しい時代の詩だ!」と叫ぶ。

アートって何だ?生きるって何だ?と混乱させられました。

人間って本当に不可解な存在だよな、と見終えて(いい意味で)モヤモヤしましたw

小錦あや
小錦あや

ルシアンの魔性っぷりが凄かった…!!

デイン・デハーンさん、まるで若い頃のディカプリオを見ているようです。

陰鬱で、踏み入れればどこまでも沈んでいく沼のような魅力ある煌めく美貌。たまりません。

移り気で、無邪気で、残酷で…悪魔のようなのに憎めない。いっそあなたを憎む私を殺してほしいと思わせる美しさです。

皆さんにもぜひ堪能してほしい…🥺✨

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

観賞後、自分もヤクをキメたようなトリップ感がありました。目で摂取する麻薬みたいな作品です。

同性愛者を殺しても正当防衛だと証明できれば無罪になる時代って、実はそんなに昔じゃないんですよね。近現代にそんな法律があったのかとおぞましく思う一方で、人間って勝手にこうやってルールを決めて本当につまらない存在だな、と思いました。

主人公たちはそんな殻を破りたくて薬や酒や煙草に走ったのだと思うのですが。

なんとも騒がしく、哀愁に溢れた一作でした。

今回3人が見た「キル・ユア・ダーリン」は、Amazonプライムビデオ、dtv、U-NEXTで無料視聴できます。

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