「アマプラ同時上映会」第203弾!
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楽しいはずのパーティーは少しずつ様子を変え、各々が閉じ込めていた悩みや気持ちが徐々に表面化していく…、「ボクらのホームパーティー」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
浮気しているゲイ×浮気されていることを知りながら言い出せないゲイ とそのゲイ仲間たち のお話。
<あらすじ>
東京の片隅でホームパーティーが開かれた。
そこに集まった7人のゲイ。
主催者カップルの彰人と靖、大学生の智也、ゲイバーの店子・将一、ゲイクラブの店員・直樹とその友達の正志、そして写真家の健一。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- ゲイたちの生々しい恋愛トークを聞きたい🗣️
- 本音で殴り合う男たちの迫力に飲まれたい👊
- 恋愛や浮気について一家言ある💭
本作をもっとよく知るための小ネタ
①川野邉修一監督・初長編映画監督作品。監督自身の経験を基に、とあることから集まる7人のゲイ(男性同性愛者)によるホームパーティーを舞台とし、セクシャル・マイノリティとしての各々の葛藤や複雑な人間模様を描く。
②カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞や三浦賞など多数受賞する猪本雅三氏を撮影監督に迎えた。
③出演するキャストは、ワークショップオーディションに参加した総勢100名の俳優からメインキャスト7人を選出。舞台や映画、ドラマ、モデルなど、幅広いフィールドで活躍する俳優陣が、年齢も性格も見た目もバラバラな個性豊かなキャラクターを演じる。
ネタバレ感想
「全員、中間発表通って良かったね。通らないと次のゼミ合宿に行けないし」と男二人、女一人の宅飲みで酔いどれの愛子。公平は智也のおかげで通ったのだと言います。愛子は3日間の合宿が楽しみで仕方ないようで、「花火もしたいし、夜には肝試しもしたい」とはしゃぎます。
公平は智也に愛子が好きだと打ち明け、智也が愛子を好きではないと聞いて安堵します。翌朝、公平は愛子とともにタバコを吸って楽しげにしており、智也は公平の後ろ姿をぼんやりと見つめるのでした。
路地裏の居酒屋の前で立ち尽くしていた智也は、ゲイバーの店子である将一に「今日、その店休みだよ」と声をかけます。どうやら智也は店を探して困っていたようで、将一は「その店はあと1時間したら開くよ。ウチ開いてるけど、来る?」と誘います。将一についていく智也。
お使いの商品を渡す将一の後ろから顔を出した智也を見て、「どこで買ったの?」とふざけるママ。将一は席につくと恋愛の話を振ります。「どうせ付き合えないなら好きになっても意味ないから、好きになったことないです」と頑なな智也に、「好きな気持ちに嘘ついちゃだめよ、かわいそう。自分のことを決めつけすぎよ。自分のことなんて自分が一番分かってないのかもしれないんだから」と言う将一。
「Campus」というバーに来た正志と友達二人。友達の和也は先日イケメンと一緒に帰ったものの何もなかったとふざけます。正志は「今月に入ってから3人に振られた」とおちゃらけます。店員から「今度デートしようよ」と絡まれるものの、「本気で人を好きになったら止められないんだから」と怒る正志。店内にいた京介に「イケメンですね」と話しかけるも、「男らしい人が好きだからごめんね」と正志は振られます。
「文哉と和也はいい感じっぽい。あの二人、全然お似合いじゃないし、見てるこっちが恥ずかしいわ。どうせ別れるのに」と直樹に愚痴る正志。
正志は直樹と宅飲みをしながら、「長く付き合っても3ヶ月しか続かない星のもとに生まれたのよ。好きって感情がなければいいのに。誰かを好きになったら強くなれるっていうけど、あれ嘘だよ。一人になるととんでもなく寂しくなる。このままずっと一人なんじゃないかなって。好きって感情が目に見えればいいのに、見えないからなくなっちゃうから怖いんだよね。どうしてなくなっちゃうの、みんな離れていくの」と泣きじゃくります。
メイクが崩れるぞと言われて「メイクしてる時だけは本当の自分なの」と必死でメイクを直す正志。「メイクしててもそうでなくても正志やろ。そのままの自分でええんちゃう」と言われ、惚れっぽい正志は「キスしてみよっか」と直樹を誘います。そのままセックスし、朝を迎えます。
直樹は起き抜けにコーヒーを飲みながら「恋人作るとか興味ないねん。日曜日に友達のホームパーティーがあるから来るか?」と正志を誘います。「直樹が行くなら」と了承します。
きりのいいところまで仕事を終わらせてから部署の飲み会に合流する中川彰人。同僚の遠藤は「あまり無理しすぎないで」と彰人の肩を揉みます。飲み会に合流した彰人と同僚たちは結婚が決まった遠藤を祝います。彰人は筋肉隆々な男性店員に気を取られています。「中川はもう33だし、そろそろ仕事をセーブして彼女でも作れよ」と上司にせっつかれ、女性の同僚である坂下は「中川さんはいいパパになりそうですよね。私は大学から3年付き合ってた人がいたんですけど別れました」と笑います。
帰宅した彰人は恋人の靖に「明日のこと何も決めてないから、遅くなるならそう連絡ちょうだい。とりあえず洗濯物だけは…」と留守番電話に残そうとしますが、電話口からは「俺のこと好き?彰人くんとどっちが好き?」「どっちも好きだよ」とキスする音が聞こえます。遠藤から触れられたことや、店員の太い腕、泥酔した上司支えた時の感触を思い出して風呂場でオナニーする彰人。
ホテルで、写真家の健一といちゃいちゃと甘い時間を過ごした靖は、彰人が寝ている間に帰宅します。「遅かったね」と彰人に言われ、「仕事が立て込んでて」と言い訳する靖。
彰人はホームパーティーで出す料理を何にしようかと相談しますが、靖は「あいつら何でも食うだろ」と突き放します。彰人は「直樹は肉が好きだから肉料理で…」と口に出しますが、靖は他人事。彰人が「買い出しに行ってくる」と言うので靖は付き添おうとしますが、「一人でいい!」と激昂され、文句をつぶやきながら室内に戻ります。彰人とのツーショット写真を入れた写真立てを、クローゼットの中にしまいこみます。
正志は直樹とともに駅で将一と落ち合い、彰人の家に向かいます。一同が彰人の手料理に盛り上がっていると、将一が智也をパーティーに呼びます。「将ちゃんとは付き合ってんの?」と探られ、「付き合ってません」と笑う智也。彰人と皿洗いをしながら、「ああいう子はタイプじゃないけど、ほんとかわいいのよ。子どもみたい」と笑う将一。
そこに健一が加わり、酒盛りはより盛り上がります。最近仕事が忙しかったと言う健一と彰人の間には妙な雰囲気が流れています。彰人の表情はこわばったままです。
うっかり正志が智也を押してビールを倒してしまい、ラグがビールまみれに。しかし一同はそれに構わず健一の写真にかぶりつきで、彰人一人がビールの片付けをします。「彰人さんは楽しんでますか?」と気遣う智也に、「楽しんでるよ。みんなで集まるの久しぶりだしね」と笑顔を作ろう彰人。
「同棲してもう3年ですよね。同棲ってどうですか?」と興味津々の正志。将一と直樹は、彰人と靖が付き合い始めた時のことを回想します。「靖が転勤する時にみんなで飲んだんだよね。そしたら帰り際に彰人が”寂しい”って泣き出してさ。1時間くらい二人で抱き合ってたんだよ。それで最後に”愛してる”ってキスし始めてさ」と面白おかしく話す二人。話の間じゅう、彰人をじっと見つめる健一。「健一さんはお付き合いしてる人いないんですか?」と正志が尋ねると、「恋人作らない主義なんだよね」と代わりに直樹が答えます。健一は「3ヶ月前くらいから付き合ってるよ。みんなが知ってる人だよ」と面白そうに言い出し、彰人はたまらず「誰と付き合ってるの?」と真剣に尋ねます。健一は「冗談」と笑いだし、正志は「相手、直樹なんじゃないの?」と探りますが、「違うわ」と否定されます。
「付き合ってどれくらいになります?」と彰人に尋ねる正志。彰人が「7年くらいかな」と答えると、正志は「セックスはします?」と興味津々に尋ねます。「みんながみんなセックス目的じゃないのよ」と将一が釘を差しますが、正志は「結婚もできないし、キスもセックスもしなくなったら何のために付き合ってるかわかんないんですけど!だからゲイの人ってみんな浮気するのかなって」と笑いだします。さらに「将一さんが一人なのって、別に現状に満足してるからじゃないですよね。付き合いたくても付き合えないんでしょ。だってみんな一人だったら寂しいって思うんだから」と言い出します。「付き合うことを難しく考えすぎなんじゃないの?彰人だって一生この人だって思って付き合ったわけじゃないんだから」と将一が言うと、「そんな適当には付き合えないですよ。それは結果的に良かったからそう言えるのであって、彰人さんだから言えるんですよ!みんな”そんなもんだ”って…私は一生懸命考えてるのに!」と正志はむきになって泣き始めます。将一は「みんな正志くんのことを責めてるわけじゃないのよ」と慰めます。それを面白そうに見つめる靖。彼の肩で健一は居眠りをしています。「いろいろ溜め込み過ぎちゃったのね。私もそんなことあったわ」と智也に弁明する将一。
「こっちの心配すべきじゃないの」と彰人は他人事な靖の前に立ちはだかります。靖は「健一を休ませるから部屋貸して」と彰人の言葉を無視しますが、「健一に自分が酒を飲ませたんでしょ。健一は今朝まで仕事だったんだよ。なんでいつもそう冷たいかな…」と文句を言いながら勝手に彰人の部屋に健一を連れていきます。「お酒だってもう今日の分は全部なくなっちゃったんだよ!今日だって何もしてくれなかった!」と責める彰人に「はいはい、ごめんごめん」とおざなりな謝罪をする靖。靖はそのまま健一とともに彰人の部屋にこもってしまいます。
彰人を心配する智也。彰人は智也からタバコを貰うと、二人で空い始めます。正志を心配する智也に、「30手前になるといろいろ考えちゃうんだよ」と苦笑する彰人。「さっきの健一さんの話、彰人さんは誰か知ってます?」と言う智也に、「知らない。興味ないし。あとなんで嘘ついたんだろうね」と突き放す彰人。「僕も嘘つく人嫌いです」と笑う智也を残して、彰人は部屋に戻ります。
正志はすっかり本調子に戻り、直樹と将一ととももに機嫌よく水を飲んでいます。
彰人が恐る恐る自分の部屋のドアを開けると、「俺のこと好き?」「好きだよ」「俺も」という会話が漏れ聞こえてきます。ドアを開けると、そこでは靖と健一が激しくセックスしている…という幻影を見ますが、現実は健一が一人で部屋におり、「靖くんは買い物行ったよ。二人で話しよう」と話しかけます。
「昨日、靖と会ってたでしょ。ほんとのこと言っていいよ」と投げやりに言う彰人に、「それ言ってどうなるの?大丈夫。俺、靖のこと取ったりしないから。俺、海外行こうと思ってる。それで、靖のこと忘れようと思ってる。ごめんね、傷つけて」と言うなり、彰人にキスする健一。智也はドアの隙間から、その光景をこっそり見てしまいます。そこに酒を買って来た靖が返ってきます。
酒が入り、王様ゲームでキスし合う一同。その時、突然智也が「彰人さんと健一さんがキスしたらいいんじゃないですか?さっき見たし」と言い出し、空気が凍りつきます。「どっちからしたんですか?ショックなんですけど、彰人さんそんなことしない人だと思ってたのに。さっき相談に乗ってもらったのとか何だったのって感じ」と激昂する正志。彰人は「なんで俺が怒られなきゃいけないの?コソコソ浮気してるのは自分じゃん!知らないとでも思った?全部知ってるから!」と激怒。「靖だって本気で付き合ってるわけじゃないでしょ」と将一がなだめようとしますが、健一は「どうせ靖は都合の良い時だけ俺のところに来るんだよな」とぼやきます。仲裁しようとする将一に、「自分の店に靖と健一は飲みにくるから擁護してるんでしょ!影で俺のこと笑ってたんだ!」と彰人は激怒。「靖くんはあんたの病気のこととか店や健一に相談しにきてたのよ!靖はあんたのそばにずっといたんだから、浮気の一つや二つ赦しなさいよ!」と将一は言い返します。「じゃあ靖が浮気したのは俺のせいってこと!?話し合おうとしても靖が帰ってこなかったからじゃん!」と靖に水を向けると、「話し合う時間なんていくらでもあっただろ」と靖は呆れたようにため息をつきます。
「こうなったのは全部あんたのせいだからね」と正志に言われ、「正志さんって性格悪いですよね。だから恋人できないんじゃないんですか?」と言い返す智也。
隣人の百合から「こっちは子どもを寝かしつける時間なんですよ。迷惑かけないでもらえます?警察呼びますよ」と怒鳴られ、彰人は「なんで謝らなきゃいけないの?こっちは迷惑かけないように暮らしてるつもりですけど?どこにいったら迷惑じゃないっていうんですか?」と言い返しますが、全員で彰人を止め、どうにか騒ぎは落ち着きます。
「もうやめようよ、こんなこと。俺ら散々傷ついてきたじゃん。小さい頃からオカマとか言われてさ、好きな人と来合っても誰にも言えなくて、付き合ってもうまくいかなくてさ…これ以上俺らで傷つけ合う必要ある?」と言う健一。「ごめんな」と智也に謝ると、「写真撮ろう」と言い、全員がカメラの前に集まります。
まとめ

「浮気を容認する割合は同性愛者では5割以上」というネット上の統計を知ってから、ゲイにとっての浮気についていろんな記事を読んでみたのですが、ゲイの方々と恋愛を語る上で「浮気」というのはかなり重要なテーマだということは感じました。もちろんそれは異性愛者同士の恋愛にも言えることなのですが、「結婚」「出産」「子育て」といった、ある種の「枷」がないことが、浮気をしやすくしている側面もあるのかもしれません。とはいえ、浮気は当然付き合っている人の心を傷つけるものなので許せないことです。ただ、本作の中でも彰人と靖、健一の関係は、一概に「浮気の加害者」「浮気の被害者」と片付けられないところがありました。彰人が被害者かと思いきや、健一に流されてキスするので加害者でもある。靖は浮気をしているので加害者ではあるが、彰人と健一のキスを知らないので被害者でもある。唯一の加害者は健一…という感じでしょうか。最後に全ての騒動を引き起こした発端である健一が場をまとめているのは滑稽でした。

あれほど場が荒れたにも関わらず、最後は「みんな傷ついてきたんだから、もう傷つけ合うのはやめにしようよ」と言われて収まるのは、やはりそれだけ全員にあの場以上に傷ついた経験がたくさんあったからなのでしょうね。結局、あの場にいる全員が心の根本のところでは、「自分たちは社会の偏見と戦いながら生きている、得がたいゲイ仲間である」という連帯感があるというか。浮気というのは愛する人の信頼を裏切る最低な行為ですが、それでも、浮気などよりももっと、その連帯感の方が、画面の中の彼らにとっては強かったのかなと思いました。

ある一定の年齢以上のゲイの方と話をすると、「浮気を許さないゲイなんて(ありえない)」という反応をされることが個人的な体験として多く、そういう方の中には「オープン・リレーションシップ」といって、お互いに浮気を公認しているカップルも結構いたりします。
彰人は絶対に浮気を許さないタイプのようでしたが、それは付き合う前から友達だったわけですから、靖も分かっていたはず。それを分かった上で付き合ったのに浮気をするというのは、いかがなものかと思ってしまいました。それこそ、付き合ってすぐにオープン・リレーションシップを結んでいるカップルであれば、お互いに浮気は公認なのだから仕方ないと思えますが。とはいえ、将一のセリフにもあったように「最初から長く付き合うつもりはなかった」ようですし、付き合いが長くなるにつれて、浮気したい気持ちも膨らんだのかもしれませんね。
とはいえ、浮気するなら別れてからにしてよ!という思いは拭えませんでした。長く付き合っている彼氏は手放したくないし、浮気相手にも構ってほしいというのは甘い汁だけ吸いすぎです!
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