「アマプラ同時上映会」第27弾!
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1984年・第57回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品、「ハーヴェイ・ミルク」。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: ハーヴェイ・ミルク(字幕版)を観る | Prime Video
暗殺されたゲイ市政執行委員 のお話。
<あらすじ>
自らゲイを公言し、社会的弱者の権利獲得を訴えたサンフランシスコ市政執行委員ハーヴェイ・ミルクの活動を、1978年に同じ執行委員の男に暗殺された事件を中心に追っていく。
1987年に初公開され、2009年4月にも、同じハーベイ・ミルクを描き第81回アカデミー作品賞にノミネートされたガス・バン・サント監督作「ミルク」の公開にあわせてリバイバル公開されている。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- アメリカの白人至上主義の闇を見たい🇺🇸
- アメリカでのゲイのリアルを見たい👨❤👨
- マイノリティが抑圧されてきた歴史を見たい🏳🌈
ネタバレ感想
1978年11月27日、マスコーニ市長とハーヴェイ・ミルク委員が、ダン・ホワイト委員によって暗殺されたと発表されました。
1930年5月22日、ミルクはユダヤ人の中流家庭に生まれました。14歳の頃からゲイの自覚を持ち、恋人スコットとカストロ通りにカメラ店を構えると、ゲイ・コミュニティの相談役となっていきます。カストロ地区はゲイライフを送る若い男女が集まるようになり、1977年、ミルクが47歳の時に4回目の出馬でサンフランシスコ市政執行委員に当選しました。
土地っ子の消防士であるダン・ホワイトと、よそ者のゲイであるハーヴェイ・ミルクは、サンフランシスコ市政の象徴的な存在となりました。
ミルクが最も心を砕いたのは市のゲイ条例です。10人の委員がゲイ権利法案に賛成し、ホワイトだけが反対しました。しかし、1977年から78年、ゲイ権利法は全米で撤回されました。同性愛者を締め出す「提案6号」がロサンゼルスでも争点になりましたが、78年11月7日、提案6号は59対41の割合で否決されます。投票の4日後、ホワイトは執行委員を辞職するも、すぐにそれを撤回。しかし再任されなかったため、自身の再任に反対していたマスコーニとミルクを銃殺します。
暗殺から5ヶ月後、裁判が始まりましたが、陪審員にはゲイなどのマイノリティは選ばれず、ホワイトは殺意のない「故殺」であるという理由で2〜4年の懲役評決になりました。評決に反対する抗議デモが市庁舎前で行われました。84年1月7日、ダン・ホワイトは出所。5年半の刑期中、精神科の治療はありませんでした。
映画完成後、1985年10月21日 ダン・ホワイト自殺
まとめ

これが事実であるということに、絶望を感じます。
社会の少数派というだけで人間の基本的な権利さえ主張できない、命を奪われても文句も言えない。そんなことがあっていいのでしょうか…。でもそんな憤りの声さえも、少数過ぎてきっとどこにも届かないのだろうなと思うと、自分はなぜ生きているのだろうかという虚無感を感じます。

神は同性愛者など作らなかったと大真面目に主張する人たちが大勢いることにゾッとします。自分が同じ立場だったらとなぜ考えられないんでしょう。なぜそんなにも想像力が欠如しているのでしょう。生まれながらに特権的地位に生まれた人間というのは、より選民思想の深みにはまっていってしまうものなのでしょうか…。
イスラム教の「聖戦(ジハード)」の考え方を思い出し、神を盲信し、教えのためなら人を傷つけても構わないと考える愚かな人間たちにうんざりしました。

本作が完成した後、ホワイトが自殺したっていうのが興味深いですね。彼こそ何としてでも生き続けて贖罪すべきだったのに、彼が弱い人間だからこそ人を殺めてしまったし、最後は自分自身さえも殺めてしまったんですね…周囲には善良で完璧な人間だと思われていたようですが…哀しい人だ。
今回3人が見た「ハーヴェイ・ミルク」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
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