「アマプラ同時上映会」第71弾！
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
医療支援から外された男の10日に渡るサバイバルを描くヒューマン・ドラマ、「10デイズ 愛おしき日々」。
早速見てみましょう！
登場人物とあらすじ
HIV感染者のゲイが2週間薬を止められるのお話。
＜あらすじ＞
バーで用心棒をしているダンは、月額3000ドルの薬を購入してきた22年目のHIV陽性患者。
これまで医療支援プランのお陰で何とかやってこられたが、母から受け取った100ドルの小切手をうっかり貯金したことで低所得者の対象から外され、保険の補助を失ってしまった。
ダンは高額の薬をこれまで通り受け取るため、あの手この手を尽くすもなかなか結果を出すことができないでいた。
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こんな人におすすめ
- HIVやAIDSについて知りたい🏥
- アメリカの医療制度に振り回される人々の姿を見たい😰
- ささやかな日常を大切にする物語が好き🫶
ネタバレ感想
10日前、エイズの新しい薬で夢現のダンは母から100ドルの小切手を誕生日プレゼントされます。早速貯金するダン。
サンフランシスコはオープンな街ですが、ダンは自身がエイズ患者だとは家族以外には打ち明けられずにいます。
ある日、ダンが調剤薬局で薬を買おうとしたり、食材をクレジットカードで買おうとしたところ、なぜかどちらも不具合が起きて買えません。
ダンが職場のクラブに向かうと上司のボブが妻のドットと喧嘩して「家を出て行かなければ」と落ち込んでいました。ひとまずボブを自宅に泊まらせることにしたダン。
しかもクラブの売上も芳しくなく、ダンはクラブに商品を置いてもらい売ることを提案しますが、クラブには人っ子一人集まりません。
店に来た、亡くなった、ダンの元彼ケヴィンの妹であるポーラに、薬が買えないことを相談するダン。
ダンがソーシャルワーカーのもとに相談に行くと、口座の預金額が上がったために薬の処方に補助が出なくなっていることを告げられます。プランが更新されるまで数ヶ月間は薬代の半額（3,000ドル/月）を自腹で支払わなければならないと言われ、どうにかならないかと泣きつくと新しい残高証明書を2週間後に持ってきてくれればそれで処理できると言われます。
呆然とするダンは愛する祖父には彼を思い出させる品があったことを思い出し、自分もポーラに何か残したいと猿の人形を買って帰ります。
ポーラはドットにマッサージをしてやりながら、彼女が喧嘩を終わりにしたいと思っていることを聞きます。
ダンはポーラの家で母に薬をしばらくやめなければならないことを報告し、なんでもないように振る舞います。
そんな時、ダンは以前ポーラと食事をした店で見かけた青年を薬局で見つけて、ふと何かを感じます。さらに地域医療センターで医師の診察を受けた後にも待合室で彼を見つけ、紙人形をプレゼントします。
薬局で不正に薬をもらおうとしますが、ダメでした。残り少なくなっていく薬を見ながら焦りは募るばかりです。
帰宅途中、カツアゲされるダン。一方その頃、ポーラはレンジャー隊の一員であるという男性とお見合いをしていましたが、性格が合わなかったようでダンに文句を垂れます。
ダンが思い立って動物園に行くと、園内を走るトロッコで謎の子供に「人はいつか死ぬから怖がらないで」と話しかけられます。
その間もダンは薬は薬局で購入することができません。ぼーっと公園のベンチに座っていると、紙人形を渡したマイクが現れます。
彼を家まで送る間、自己紹介し合います。彼は画家で、HIV感染者だそう。ダンはクラブの用心棒をしていると言い、夕食を一緒に取ろうと電話番号を交換します。初デートに浮かれるダン。
クラブに行くと、ボブはドットとヨリを戻したいとダンに相談します。ダンはボブをめかしこませてドットの家に謝りに行かせますが、彼女に居留守を使われてボブは心折れます。
翌日、ダンはマイクの家に招かれます。ケヴィンの写真を見られ、HIVに感染してからの年月を聞かれ、話をしている間にマイクは眠ってしまいます。
ダンは感染者のマイクとなら付き合えそうだと思いますが、彼は22年も感染していた人とは仲良くなれそうにないと拒否し、ダンは傷ついて引きこもってしまいます。
ある日突然ダンの腰に激痛が走り、彼はポーラに病院へ連れて行くよう頼みます。ボブとドットも一大事と駆けつけますが、原因は結石だったようで全員安堵のため息をつきます。ダンが無事でよかったと涙するボブにドットは心動かされ仲直り。
ある晩、ボブはHIV感染者のリサが道でこけて膝を切ったのを見てしまい、救急に運んでやります。
翌日残り僅かな薬にため息をついていると、ポーラが腕時計をプレゼントしてくれます。前の腕時計は彼が感染し始めた時に買ったものでしたが、アラームが鳴るたびに怯えながら薬を飲んでいた日々を彼に思い出させる嫌な代物でした。新しい腕時計に喜ぶダン。
後日ダンが薬局に行くと、なんと薬が買えるようになっていました。大喜びするダンですが、実は以前助けたリサはダンを担当するソーシャルワーカーでした。
ダンはポーラとクラブで飲みながら、HIV、AUDS感染者であることをことさら隠さず生きていこうと考えます。
まとめ
ドラマチックな出来事は起こりません。起こったとしてもどれもご悲しい結果になることばかりです。それでも、辛いことがあっても腐らず、人に優しく生きていればきっといいことがある。
そんなふうに思わせてくれる、なんだかホッとする映画でした。
病気やセクシャリティに関することって、どうしても他人に打ち明けづらいと思います。でもあえて隠そう隠そうと頑張っているのは、本当に疲れる。
わざとオープンにしなくても良いけれど、尋ねられたら平気で答えられるくらいの気持ちでありたい。
そう思いながらも、多くの人は実現できずにいると思います。だって、それを明らかにすれば嫌われたり嫌な態度を取られる可能性の方が高いから。
それでもダンは最後にAIDS患者である自分を受け入れて、隠さず生きることを選びました。彼の決断の裏にはたくさんの悲しみや苦しみが満ちていて、それを乗り越えた先にあの決意がある…そう思うと、なんてハッピーエンドだろうと胸が震えます。
こういう「普通の日常を愛する」系の映画、大好きなんです。なんでもない日常の中で意外と人って大きな転換点を迎えたりしますよね。本作の場合だと、ダンはエイズ患者であることを隠さないで生きていこうと決めるということですが。
2週間の間に本当にいろんなことがあって、ダンは追い詰められていくような感覚だったと思います。同じ感染者に恋しても病歴を知った瞬間に拒否されたり、スリに殴られたり、大変でしたよね…。でもよく頑張った。
人生って何もないように見えて、みんな波瀾万丈。それが垣間見える、楽しい作品でした。
今回3人が見た「10デイズ 愛おしき日々」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨