うえだ真由先生「ロマンスの黙秘権 (1)」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
大手弁護士事務所出身の傲慢やり手イケメン×弱小事務所所属の儚げ美人 弁護士同士 のお話。
<あらすじ>
恩師の紹介で貧乏法律事務所に助っ人に来たエリート弁護士の准己。
気は進まなかったものの引き受けた理由は一つ、大学卒業後もなぜか忘れられずにいた啓がいたから。
だが想像以上に仕事内容はお粗末、環境は劣悪で、肝心の啓とも方針が合わずに口論ばかり…。
こんな人におすすめ
- 弁護士BLが好き
- 攻めが長年受けに片想いしてる設定に胸キュンする
- 性格も仕事の仕方も何もかも違う2人が惹かれ合うのがイイ
ネタバレ感想
①攻めの意外な一途さに胸キュン
攻めの准己は大手弁護士事務所でバリバリ活躍していたやや傲慢なやり手弁護士。一方、受けの啓は下町の零細弁護士事務所で全く儲からない案件ばかりを人情だけで引き受けている弁護士。
案件の難易度や知名度を重視する攻めと人情を重視する受けでは、仕事の価値観が180度異なります。
なのになぜ2人が一緒に働いている(攻が大学の教授に頼まれて受けの事務所にヘルプに入った)のかというと、攻めが大学時代の同級生である受けにずっと…9年間も!片想いをしているから!
いかにも俺様な攻めが、受けがいる事務所なら…と教授の頼みを断れなかったり、受けが「お願い」と頼むだけであっさり受け入れてしまったりするさまからは、攻めのいじらしい受けへの想いが伝わってきてニヤニヤしちゃいます😏❤️
②魔性の受けに読者も心奪われる
受けの元カノ・沙耶香と攻めが案件を通して対決するお話が収録されているのですが、ここで沙耶香は「啓にだけは失望されたくないから」と奮起しています。
それがなんと攻めも同じ気持ちで案件に取り組んでるんですよねw 受けに失望されたくないからと負け確の訴訟にも取り組む。
攻めも元カノも、どちらもがやり手の弁護士です。彼らに自然と「失望されたくない」と奮起させる受けの無自覚小悪魔っぷり…😈❤️
実際、読んでいると受けの、身を粉にして正義を貫こうとする純粋な生き方に読者も心奪われてしまうんですよね。
攻めも元カノも、そんなピュアな彼に自然と振り回されてしまうんだろうなあと気持ちが分かってしまいました😂❤️
③まるで探偵!推理と調査の面白さにワクワクドキドキ
攻めと元カノが対決したのは、離婚訴訟。物証はないけれど夫は絶対に浮気していると主張する妻と、お前の勘違いだから離婚はしないと主張する夫。妻側の弁護士が攻めで、夫側の弁護士が元カノです。
浮気の物証がなく憶測という時点でほぼ負け戦なのですが、そこから攻めがあれこれと推理して物証を集めていくさまが面白すぎます!!
「なるほど、ここからそう調査していけば証拠に行き着くのか…」と、読むほど感嘆のため息が溢れます。
本作は訴訟モノ?ですが、ミステリーが好きな方にもぜひおすすめしたいです。
まとめ
大学同期の受けに9年間も片想いし続けた攻めが、互いの弁護士道に文句をつけつつも力を合わせて案件を解決していく、1話完結のドラマのような物語です。勧善懲悪なので、読後感が爽快ッ!👍✨
本作はシリーズもので全3巻発売されています。電子書籍はないようで、今のところ市場在庫もしくは中古の紙書籍のみしか購入できません。
しかし!!本作は電子派の方にもぜひ読んでいただきたい良作でした…!!(実際、基本電子派の私も友人から「試しに読んでみて」と言われて思わず買ってしまいましたw)
弁護士の仕事内容が丁寧に描かれているのでお仕事BLが好きな方には絶対刺さるし、攻めと受けの繊細な機微の描写にはときめきが止まりませんでした…🥺✨
ぜひ凸凹弁護士の山あり谷ありな仕事現場と恋の様子を見つめてほしいです❤️