伊勢原ささら先生「真白に綴る愛しさは」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
セカンドライフを送る元商社マン×養父のDVによる発話障害者 のお話。
<あらすじ>
傲慢なエリート商社マンだった高槻士郎(たかつき しろう)は失脚をきっかけに辞職し、虚飾に満ちた生活を終わらせ雪深い山奥のガラス工房へと引きこもっていた。
そんなとき、離婚した妻が現れて「しばらく弟を預かってくれ」と言い出す。
元妻に対する負い目から承諾したはいいが、心的トラウマからしゃべることができずホワイトボードに文字を書いて会話をする弟の凜に、人嫌いの高槻はどう接したらいいのかわからず戸惑うが…。
こんな人におすすめ
- 山暮らしののどかな風景描写に癒やされたい⛰️
- 繊細で健気な受けが頑張る姿に涙したい😢💦
- 攻め視点のBL小説が読みたい📖✨️
ネタバレ感想
凛(受)の飾らない言葉は、自分や他人を知らず欺きがちな大人、士郎(攻)や読者の心をまっすぐ射抜きます。泣き、怒り、好きだと訴え全身全霊で向かってきます。
社会で生き抜くために大人たちが捨ててきたもの、しなやかな純真さと情熱を凛は体いっぱいに持っているんです。それに驚くほど心洗われ、感動しました😭
読後、伊勢原先生作品の唯一無二さが、凛という人間の中にめいっぱい凝縮されていると思いました。
忙殺される日々の中で大人たちが見落としてしまう、きらめく感情の粒。それを丁寧にすくって素敵だねとそばに来て微笑んでくれる。
伊勢原先生のどの作品にもそんな素朴な優しさがあるし、凛の中にも流れていました😭
凛が両親に愛されずとも他人の愛し方を知っていたのは、お姉さんが凛を心から愛していたからだと思います。凛たち姉弟は人々の善性や愛を信じ続けているんだなと、その高潔な信念に目頭が熱くなります😭
この物語は、凛という社会の濾過装置のような人の生き様を見て心を洗う…禊のような物語だと思いました🥺🙏✨
伊勢原先生ブログおまけSS「優しさのかけら」
なぜ凛がコップを割った時、手を出すのを恐れたのか…このお話を読んではじめてわかりました。
「届けられなかった言葉を箱の中にしまっている」に号泣🤦♀️
凛が士郎の分かりづらい愛情をどれほど細やかに掬い受け止めていたのか分かる、優しいお話です😭✨
コミコミ特典SS小冊子「希望のぬくもり」
士郎と凛の関係を理沙子姉夫婦に打ち明けるお話。
最後の「こうしてるとあったかいね」で大号泣🤦♀️
凛のまっすぐな愛情と信頼が士郎を変え、士郎のぶっきらぼうな優しさが本来の凛を取り戻させたんだなとしみじみ感動します。2人の温かな未来を心から願うばかり…😭🙏✨
そして、これはみんな衝撃を受けると思うんですが、まさかのね…2段組なんですよ…しかも14ページもある…!!この分量、もはや同人誌では!?
特典はノーギャラだろうから、別途お金払わせてほしいです…伊勢原先生のホスピタリティ聖母級…🤦♀️そして何度読んでもやはり最後の一文で大号泣するのでした…🤦♀️
コミコミ特典SSカード「はじめての感情」
口移しで飲ませてあげるアピール、かわいすぎる!!!😭❤️❤️❤️
看病されるのが初めてで気恥ずかしいおじさんvs看病するのが初めてで嬉しい少年 ファイッ!!(カーン
最初から最後まで凛が可愛くて死にました…伊勢原先生ありがとうありがとう😭🙏❤️❤️❤️
お手紙お礼SS「愛しさと戸惑い」
※「お手紙お礼SS」とは、伊勢原先生にお手紙をお送りするといただけるSSのことです。
他人からの好意に疎い士郎に、凛が怒るお話。
怒る凛もかわいいなあって噛み締めてる士郎の気持ちが分かりすぎましたw
天真爛漫な凛が可愛すぎます!謝った後は素敵なドライブに連れてってくれる士郎、スパダリの鑑ですね…😭
ときめきフルスロットルな番外編でした🥺❤️
まとめ
長野の山奥にあるガラス工房が舞台の、静かにきらめく恋物語です。
愛され方も愛し方も手探りな攻と受が、澄んだ自然の中で孤独な心を癒す様に感動&号泣😭
心温まる優しい名作🥺✨