「アマプラ同時上映会」第176弾!
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世界中で絶賛されたエモーショナルなヒューマンラブストーリー、「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>
中国で俳優になりたい保守的な高校生×俳優志望のリゾートホテル会社御曹司高校生 のお話。
<あらすじ>
ケンカ別れした幼なじみのオーエウとテーが語学学校で再会し、再び秘密を共有できる親友となる。
2人にはそれぞれ気になる人がいたが、共に受験勉強しながら時間を過ごしていくうちに互いに意識し合い、相手の気持ちをさりげなく探りながら近づいていく2人だったが…。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 高校生同士のみずみずしい恋愛を見たい👨❤️💋👨
- 「男同士なんて」「親孝行しないと」と葛藤する保守的なキャラの変化を見つめたい👀
- タイの美しい自然を存分に味わいたい🌊✨
本作をもっとよく知るための小ネタ
①全話タイトレンド1位、第3話はワールドTwitterトレンド1位を獲得!
②主演はドラマ「My Ambulance」で人気を博したBKPP(BillkinとPPカップル)の最強ケミストリー。ライバル→友人→恋人の変化過程において、心をくすぐる仕草が繊細に描かれており、萌ポイント満載のラブロマンス。映像からあふれ出る躍動感、ノスタルジックな雰囲気、細部までこだわり抜いた演出に五感を刺激される。
③タイのエミー賞にあたるNataraja Awards12でドラマ・シリーズオブザイヤー、オンライン配信ドラマ・シリーズ部門 最優秀オリジナル脚本賞、オンライン配信ドラマ・シリーズ部門 最優秀男優賞(Billkin)など4部門を受賞!その他多数の国内外アワードで受賞している。
ネタバレ感想
#1「幼き日の因縁と再会」
<あらすじ>
テーとオーエウは中学時代、暇さえあれば一緒に過ごすほどの親友だった。
俳優になるのを夢見るテーだったが、ある日、中国劇の主役に抜擢されたのはオーエウだった。
そして、些細なことから2人はケンカ別れをし、以来二度と話をすることはなかった。
バンコク 2021年、「全国高校中国戯曲大会優勝」の盾が映され、志願理由書「ギティゴン・セータン」、志望動機「俳優になりたい」という文字が映ります。
演劇学科の推薦入学試験で朗々と中国語の歌を歌い上げるテー。「役を選んだ理由は友達がきっかけだそうだけど、友達に会えたら言いたいことがある?」と試験官に尋ねられ、しばし考えます。
プーケット行きのバスに兄のフンとともに乗ると、ルーホーという歌手の歌を聴き始めるテー。
2016年 プーケット、タナイウイッタヤー校の中等部合格者の一覧に、自分の名前を見つけて喜ぶテー。フンと同じく、テーは上位で合格します。同じ日に、初めての親友・オーエウにも出会いました。
テーとオーエウは中学時代、暇さえあれば一緒に過ごすほどの親友でした。”愉快な仲間たち”というのが、友達一味の通称で、みんなテーの家の福建麺がお気に入りでした。オーエウだけはビーフンを食べていましたが。
テレビで放送される中国ドラマにかぶりつきのテー。彼は友人たちに「いつか勇健みたいな俳優になる」と宣言しますが、誰からも本気にされません。オーエウだけがその夢を応援してくれますが、彼自身は飽きっぽく、夢はありませんでした。
テーの初めての演劇ごっこは、オーエウとでした。そしてどこに行くのも一緒になり、2人は親友になりました。
オーエウには背中が痒い時に鼻を動かす変な癖がありましたが、それを知っているのはテーだけでした。
中学3年時、春節祭で中国語の演劇をやることに。演目は「剣月」です。担任はオーエウに勇健の役をさせたいと言い、みんなにも勧められたオーエウは渋々やることに。全編中国語なので、オーエウはテーに教えてもらいます。オーエウを全力で応援するテー。
テーは舞台袖からオーエウの演技を見つめていました。その時、突然爆竹が鳴り、オーエウはセリフを忘れてしまいます。テーはセリフを紙に書き、彼をアシストします。
劇を終えたオーエウは「次もまた劇の主役をやりたいかと先生に言われたから、やりたいって言った。俺、俳優になりたい」と興奮した様子で言いますが、テーは「なんで今まで言わなかった?どうせすぐ飽きるくせに」と憤ります。オーエウは怒り、その後2人は二度と会話をすることはありませんでした。
テーは県内一の高校に進学し、芸術学部の推薦入試を受けにバンコクへ行き、家に帰ってきます。推薦枠は中国にも行ける可能性がありますが学費が高いため、母は中国には行けなくても学費の安い一般枠で入学してほしいと考えています。母はフンにテーの分の学費も稼いでくれるように期待しています。
授業を寝ながら受けていたターンも一般入試での合格を目指していますが、彼女は絵画関係での受験です。疲れた様子のターンに「そんな時こそ僕みたいな可愛い恋人が必要じゃない?」とふざけるテー。かれこれ2年間もターンをくどき続けています。ターンは自分に固執せず好きな人を見つけてと言いますが、テーに口説かれて満更でもなさそうです。
テーは大学受験対策のため、中学時代の仲間たちと中国語の塾「フーナン先生の塾」へ行きます。そこで久しぶりにオーエウと再会するも、2人は険悪な雰囲気のままです。
中国語の受験対策1回目、全員の志望学部が明らかになります。テーとオーエンは芸術学部志望です。全員の中国語の力を試すための初回テストを終えて、29点/30問だったテーとは違い、オーエンはたった9点。テーはオーエンが学力の関係ない推薦入学にかけているはずだと推測し、絶対に推薦で受かりたいと闘志を燃やします。
ターンは絵を描く時間を捻出するために夜8時に寝て朝4時に起きる生活をするようで、ターンとはしばらくすれ違いになりそうです。
帰宅して、オーエウのSNSを見ると9万人超のフォロワーがいます。「お前、俳優の誰かに似てるな」と書かれたコメントがやけに気になるテー。
翌日、テーはフンのワックスを借りて髪を整え、カッコよく撮った写真をSNSに投稿しようか悩みます。「友達を真似て髪をセットしたのか」と塾の先生にからかわれるテー。
高校で編入したバスは初回の実力テストで満点だったらしく、オーエウはわざとらしく褒め称えます。テーも「中国戯曲の全国大会で優勝したらしいな」と友人に褒められますが、同時にバスは「オーエウは演劇部の部長になったんだよ。他校と一緒に劇をやる予定で」と自慢げに言います。友人たちはバスとテーをグループラインに招待しますが、「あんな点数で大学に受かるわけないだろ」とテーがオーエウをバカにしたので、喧嘩が勃発。バスはオーエウの味方になり、オーエウは「帰りたくない」とバスの車の中でしばらく彼を見つめてじっとしていました。
「ケープ パンワー ホテル」というリゾートホテルを経営するオーエウの両親は、息子が推薦で落ちたら経営者になってほしいと考えていましたが、オーエウは俳優の道しか考えていないようです。
推薦入学の合格者発表の日、テーはオーエウが合格したかを気にしていました。オーエウはテーにチラチラ見られることに苛立ち、1人で塾の外に出てしまいます。
結果が出て、テーは1位で合格。オーエウは不合格でした。テーは思わずオーエウを心配して見に行きます。オーエウはテーから逃げるように、立ち入り禁止の場所に逃げ込みます。
オーエウは「これ以上何が望みだ?勉強ができるなら一般入試を受けろよ」と泣きながらテーを罵倒します。「八つ当たりして悪かった」と言うと、オーエウは去っていきます。
幼い頃にオーエウと2人でよく来た海辺に来たテーは、オーエウを見つけて近づきます。彼の荷物を届けるついでに、テーは「あんなこと言ってごめんな。今までのこと全部謝りたい」と涙します。オーエウはテーを許し、2人とも泣きじゃくります。
テーの合格祝いをしようと海ではしゃぐ”愉快な仲間たち”。所在無げなオーエウに、なぜシカトしたのか、意地になっていた当時の気持ちを打ち明けるテー。オーエウは「お前とは友達になれるけど当時みたいになれるかは分からない。お前に”どうせ飽きる”と言われたのがずっとプレッシャーだった。お前に好きなことを続けてると示したくて必死だったけど、お前はずっと上をいってる。歯痒いよ」と言い、オーエウは「前と同じじゃなくていい。好きなことをしろ」と言います。「あと3ヶ月で一般入試だぞ。頑張れよ」と激励するテーに、「お前が合格したんだから俺も頑張らなきゃ」と言うオーエウ。
推薦入試で、友達に言うとしたらなんと言うかと問われたテーは、「合格を願ってる。幸運を」と微笑んだことを思い出します。
“愉快な仲間たち”を店に招いて、福建麺を振る舞うテー。
入学が決まったテーは早朝からトランクいっぱいの参考書をオーエウに差し出し、「全教科持ってきた。俺はこれから時間ができるから、中国語を教えてやろうか?」と提案します。
#2「“親密”の定義」
<あらすじ>
一般入試で合格を目指すオーエウのために、テーは自分が得意な中国語を教えると申し出る。
昔のように2人で過ごす中、外で勉強しようと向かった店には“愉快な仲間たち”がいた。
オーエウが誘って集まったと知り、テーは複雑な想いを抱える。
一般入試で合格を目指すオーエウのために、テーは自分が得意な中国語を教えると申し出ます。フンは腰が痛いと言うテーに航空券をプレゼントしてくれます。
オーエウは第一志望以外の志望学部を悩んでいました。父に「俳優でやっていけるのか?」と言われて、第3志望以外は経営学部にしようかとオーエウは迷っていました。テーは「今はとにかく勉強して点数を上げろ」とアドバイスします。
オーエウは志望大学から電話で補欠合格1位を告げられ、大喜びします。補欠合格者の発表日と入学手続きは同日なので、バンコクに一緒に行って大学生になろうと2人はカレンダーに印を書きます。
テーは試験に必要な1200語の単語帳を全てオーエウにプレゼントします。「なぜお前が優秀なのか分かった」とテーを褒めるオーエウ。
ターンに絵を描きに行くから一緒に来ないかと誘われ、テーはオーエウとの勉強の時間まで彼女と過ごします。手持ち無沙汰なテーは彼女の使う色鉛筆を全て使いやすいように削ってやり、ターンはその心遣いに感動します。
オーエウが単語帳の単語を覚えられるように解説をしてやるテー。夜になってもオーエウは「頭が冴えてきたから帰りたくない」と言うので、2人はかき氷屋に行きます。たまたま仲間全員が揃っていると驚いたテーは、オーエウが声をかけて全員が揃ったのだと知って複雑な気持ちになります。「どうかした?」とオーエウが尋ねても、「どうもしない」としか返さないテー。とうとう彼は帰り支度を始め、「お前は処女だとか童貞だとか、そういう”誰にも話すな”と言った話をみんなにするんだな」と嫌味のように言ってしまいます。
モヤモヤした気持ちをなんとかしたいテーは中学時代の制服を着てオーエウの高校へ会いに行きます。テーは「お前の”みんな友達”ってやつが好きじゃない。お前の親友になりたいんだ。みんなと同じじゃ嫌だ」とオーエウに告白し、オーエウは「お前は考えすぎだ。お前と一番仲がいいよ。じゃあとっておきの話をしよう。俺、バスが好きなんだ」と告白します。「告白は?最後のチャンスだぞ。俺が助けてやる」と喜ぶテー。テーも自分の好きな子を紹介してやるとターンを紹介します。
それからテーはなにかとオーエウとバスをくっつけようとします。テーは「バスがお前を好きか知りたいか?」と言うなり、全員に向かって「オーエウを口説きたい」と宣言します。すぐさま「今週日曜日に一緒に勉強しようよ」とオーエウを誘ってくるバス。オーエウはテーを見てにやりとします。お互いの好きな人のどこがいいかを電話で惚気合う2人。「バスの反応を見るに、期待していいよね?」と嬉しそうに言うオーエウ。オーエウは最初はテーを含めて3人で勉強したいと言いますが、やはり2人で勉強してくると言い、テーはそれに複雑な心境になります。
いざ日曜日になり、テーはターンとデートしていました。SNSに自分の作った単語帳でバスと勉強するツーショット写真を載せられ、複雑な心境になるテー。しかも足を密着させた写真を撮り、「嫌がられなかったよ」と言われて嫉妬に駆られてしまいます。勢いで、ターンの写真と共に「これから毎日夕方はターンと過ごす」と投稿し、オーエウが見たかをチェックするテー。なぜ嫌な気持ちになるのか分からず、ターンに甘えます。
翌日、オーエウと顔を合わせるも、無視するテー。オーエウは傷つきます。オーエウのリゾートホテルで模試合宿しようということになりますが、オーエウ以外に単語帳を作ってやると言うテー。オーエウはショックを受けてその場を離れてしまいます。「まだ単語合わせが終わってないぞ」とメッセージを送ろうか悩みに悩み、テーはオーエウが乗る船に一緒に乗ります。テーはオーエウに近づくと、単語合わせをしようと提案します。「お前は浮かれて勉強してない」と言いがかりをつけるテーに、オーエウは「ちゃんと勉強してる。嫌なことははっきり言ってくれ」と言います。テーは「お前に恋人ができそうなのは分かってるが、俺との時間を疎かにしないでほしい」と頼み、オーエウも「お前もだよ。俺との時間を他の人に邪魔させないでほしい」と返します。仲直りした2人。
オーエウはテーがターンとキスしたのか知りたがり、2人はじゃれあいます。オーエウはテーの嫌いなココナッツの香りの整髪料を使っているにも関わらず、テーは抱きしめたオーエウの頭がいい香りだと感じます。
#3「ジレンマの行方」
<あらすじ>
テーと仲間たちは模試合宿をするため、オーエウの家族が経営するリゾートに向かう。
バスに恋心を抱いていたオーエウだったが、その夜同室となったバスから2人で遊びに誘われるも、皆で行こうと返事をする。
翌朝、テーと浜辺で戯れるオーエウは、バスとのことを茶化され自分の心境の変化をテーに伝えるのだった。
ココナッツの実を削いで匂いを嗅いでいたテーに、フンは7日間日本に行ってくると報告して外出します。
入浴を終えたオーエウは単語合わせの続きをしますが、もう眠くなってきました。「明日4時に起きて勉強すれば?」とバスに言われて、にやけながらSNSに「明日4時に起きられるかな?」と投稿するオーエウ。バスとテーの2人がその投稿を見ており、テーはすぐさまストーリーで強引に目を開ける写真を上げると、オーエウをタグ付けします。
翌朝4時のアラームを消して寝ようとすると、テーから電話がかかってきます。「投稿を見たから起こしてやろうと思って」と言うので、オーエウは起きて勉強することにします。テーは「勉強につきあってやるよ。スピーカーにしとけ。分からないところは教えてやる」と言います。
眠そうなテーはターンから眠そうだと指摘され、「朝4時からオーエウの勉強に付き合っていたから」と言うと、「私のには付き合ってくれなかったのに」と不服そうに返され、「模試合宿から帰ったら会いに来てね」とターンに頼まれます。
食事を終えて、テーと勉強するかバスと帰るか選択を迫られるオーエウ。バスと帰ることを選択したオーエウの後ろ姿を見ながらなぜか寂しいテー。「家に着いたら連絡して」とテーからメッセージをもらい、オーエウは彼女にするみたいだと思います。テーと足が触れ合うことになぜかドキドキし始めるオーエウ。オーエウはターンと電話するテーになぜか複雑な気持ちになります。
部屋に通された”愉快な仲間たち”。寝室は3つあります。テーはフィリップと、オーエウはバスと同室で、テーは残念な気持ちに。テーは勉強する仲間たちを監督する役になりますが、オーエウはすぐに集中力を途切れさせてしまいます。オーエウは59点で、少し点数が上がりました。バスと勉強するオーエウを遠くから見つめるテー。しばらくするとオーエウはテーの膝枕で勉強しはじめます。
4時のアラームで起床したオーエウは、隣にあるバスの寝顔を見てキスしようと近寄りますが、彼に気づかれて慌てて顔を離します。「入試が終わったら、次の春節は2人で遊ばないか?」と言われ、「2人じゃつまらないからみんなも誘おうよ」と答えるオーエウ。バスはどこか寂しげです。勉強を始めようと外に出たオーエウは、先に起きていたテーに驚きます。次々に仲間が起きてきて、2人で勉強することができなくなります。テーは浜辺を散歩してくると外に出て、オーエウはそれを追いかけます。
2人で浜辺を散歩しながら、「もっといい点数を取りたいからご褒美をくれよ」と言うオーエウに、テーは落ちていたハイビスカスの花を耳の上に差してやります。そして「何よりのご褒美だ。明日は1日休め」とアドバイス。喜ぶオーエウをハンモックに乗せると、テーは「バスと寝てどうだった?」と楽しげに問いかけます。オーエウは「前ほどドキドキしない。誘われたのに行きたくないんだ」と言います。「他に好きな奴ができたのか?」とからかうテーに、「分かってるはずだよ。お前も気づいているかと」と返すオーエウ。
「いつからだ?」とテーに問われ、「お前は?」と返すオーエウ。「ただ俺は他の誰よりもお前と親密になりたくて」と言うテーに、「お前の好きなようにしたらいい。でもそれは嫉妬だよ」とオーエウは言います。
テーの連絡を待っていたターンですが、テーから「体調が悪いから会うのは別の日に」と言われがっかりします。
帰宅したテーは何も手につかずぼんやりしていました。SNSの投稿に映ったオーエウを見てもやもやし、彼に連絡しようかどうかためらい続けます。オーエウの書いた模試の答案の匂いを胸いっぱいに吸い込んだテーは、オーエウとよく遊んだ海岸に向かいます。そこに来たオーエウはテーから追いかけられます。「ここに来たら誰かさんに会えるかと思って来た。気にしすぎなんだよ、やりたいことをやれ」と言うオーエウに、「勉強するか?行きたい場所は?」と返すテー。「お前と一緒ならどこでも」と言うオーエウとバイクに乗って走り出します。修復中の寺院内に入り込み、2人きりでお祈りをします。何をお願いしたのかとテーに問われ、「アナンタサート大学の芸術学部に合格したらお礼にテーの家からプロムテープ岬まで走る」と願ったと言うオーエウに「俺も一緒に走ってやるよ」と笑うテー。「母さんが左足から踏み出したらいいことがあるって言うんだ。だからそうしろ」と言って、一緒に左足から寺院を出る2人。プロムテープ岬まで試しに走ってみますが、オーエウは何度もばてつつも頑張って走ります。「合格したら岬の端まで行くんだぞ。その時は2人とも大学の制服を着よう。SNSにあげとこうぜ。この投稿を見たら約束を思い出すだろ」とツーショットを撮る2人。「約束の日」とタグ付けするオーエウに、「約束だ」とリプするテー。
岬に座りながら、テーは母はいつもフンばかり褒めたと言います。しかしテーが初めてお客さんから「この子は勇健に似てるね」と言われたので、「俳優に向いている」と自慢したことから、彼のような俳優になりたいと思うようになったのだと言います。オーエウは自分が好きなことを知っているテーが羨ましいと言い、夢のない自分に「テーに勝ちたい」という気持ちにさせてくれたことを感謝していると言います。
「過去は煙のように消えゆく 君は僕が探し求めていた人」という歌を歌い、お前を思い出すと言うテー。オーエウが歌う中国語の歌を訳するテー。
ーー万里の河も僕を阻むことはできない
果てなき大地も一閃で飛び越える
時に隔たれても僕の心は君のもとへ
運命に引き裂かれても僕が諦め切れないなら
どうしたらいい?
テーは歌い終えると、「”勇健”を家で見ていくか?」と誘います。見終えた2人はソファで近づき、互いの足に触れ合います。しかし母が入って来たため、2人は距離を置きます。「家には明日帰る」と電話をするオーエウ。オーエウがシャワーを浴びる間、テーは一心不乱に中国語の勉強をします。テーに甘えるオーエウ。オーエウの体をまさぐるテーですが、「俺、下で寝る」と部屋を飛び出してしまいます。悲しげなオーエウは部屋に取り残されます。
#4「不器用な選択の果て」
<あらすじ>
寺院にお参りに行き、「剣月」を一緒に鑑賞するテーとオーエウ。
夜も更けオーエウはテーの家に泊まることに。
翌朝、テーの兄フンが恋人を連れて帰国し、喜ぶテーの母親と一緒に皆で食卓を囲む。
翌朝、テーはどこか気まずそうに「勉強するぞ」とオーエウに問題集を出します。何も言わずに彼に従うオーエウ。フンは彼女のノゾミを伴って帰ってきます。「母さんに早く孫の顔を見せてね」とテーに言った後、「テーがターンと付き合ったら教えて」とオーエウに言う母。ターンもテーの実家に泊まったのかと拗ねるオーエウ。「お前とターン、今どうなってるの?」と尋ねるオーエウに、「前と変わらない」と答えるテー。オーエウは打ちのめされ、「オーケー」とだけ答えます。
オーエウは帰宅すると、勉強に手がつかないまま時間を過ごします。友人たちは異性の恋人とのラブラブな写真をSNSに上げており、「今日は起きてないの?」という朝4時のオーエウからの連絡にも返信できないテー。「私はあの日以来あんたのことが気になって…あんたの心がどこにあるのか分からない!友達といたいならそうすれば?あんたはもう帰って。私は一般入試で合格したいの」と怒るターン。オーエウから「早めにお前の家に行くよ」と言われたので、テーは早めに家に戻ります。「なんで今日は家で勉強できないの?本当は俺を入れるのが嫌なんじゃないの?メッセージにも返信しないし、はっきり言ってくれよ」と言うオーエウに、「俺にも用事があるんだよ」と返すテー。「なら最初からするなよ」とオーエウは怒って帰ってしまいます。
オーエウはテーを無視し始め、バスはオーエウを心配します。オーエウの塾のテストの結果を盗み見るテー。11点/30点とひどい結果です。塾帰りのかき氷屋もオーエウは行かず、先に帰ります。彼を追いかけるテー。友人たちは「あいつらマジで口説いてんのか?」と噂します。
テーは「ちゃんと復習してるか?分からないなら俺に聞けよ。お前の力になりたいんだ」と言い、オーエウは泣きそうな顔で「お前は何も分かってない。痛い」と返し、帰っていきます。
基礎中国語のテキストを切り貼りし、オーエウのためにオリジナル単語帳を作るテー。「これは何でしょう?もうすぐ完成」という投稿をし、オーエウが見ているか確認しますが、彼は見ていないようです。来週はバンコクに行って入学を手続きをしなければならないのに、テーは自分のための準備が何もできていません。SNSの投稿からして、勉強を諦めた様子のオーエウに苛立つテー。彼の母はテーの大学入学を祝うために店を飾り付けする予定のようです。
オーエウのもとに、テー手作りの単語帳が届きます。単語に関連した絵が1ページずつ貼ってあります。それを見るオーエウをそっと盗み見るテー。泣きそうになったオーエウは、家にテーが来ていることに気づきます。
暗がりでオーエウはテーを抱きしめます。「泳ぐ?」と誘うオーエウ。海の中で2人は初めてキスをします。
海から上がると、オーエウは「これからどうする?俺たち2人のこと」と尋ねますが、テーは「何で?今のままでいいじゃないか。俺たち友達だろ」ととぼけます。「友達があんなことをするの?何がいけないの?」と泣きじゃくるオーエウに問われても、テーは「ごめん。もうしないから。いつかこの気持ちは消える」の一点張りです。「なら今日から消しなよ。もう友達でも何でもない」と言って泣きながら帰っていくオーエウを見送った後、1人で嗚咽するテー。テーはフンに電話をして迎えに来てもらいます。泣きじゃくるテーを無言で慰めるフン。
「僕を誇りに思ってる?」と泣いてばかりのオーエウを、両親は慰め続けます。
オーエウは母のドレッサーからブラジャーを借り、つけてみます。その姿を自撮りすると、SNSに投稿しますが、すぐに削除します。泣きながら下着を外すと、その場にうずくまります。
友人から下着をつけたオーエウの写真が回って来て、テーは自分の下着に手を差し入れます。気持ち良くなったあと、泣いてしまうテー。
「まだ俺を愛してるか?愛してるって言ってくれ。本気なんだ」と言うテーに、「あんたを愛してる」と返すターン。「俺、今すごく混乱してて…お前を愛する資格があるのかなって」とターンを抱きしめるテー。テーは「愛してる」とはターンに返しません。
塾のプリントを届けに来てくれたバスに、「受験はもうやめる。家のリゾートで働く」と言うオーエウ。「疲れたんだ。何のために頑張ってるのか分からない」と泣くオーエウを、バスは「テーのことだろ?俺が力になるよ」と抱きしめてくれます。しかしオーエウは部屋の中に戻ってしまいます。
推薦入学者の入学手続きに向かおうとした矢先、仲間たちが見送りにきてくれます。それとともに、バスが「この1週間、オーエウは学校にも塾にも来ない。リゾートを訪ねたけどひどく憔悴してて、家のリゾートを手伝うと言ってる。お前たちの間で何があったか分からないけど、あいつの気持ちを動かせるのはお前だけだよ」と言います。飛行機の中で電話しますが、オーエウには繋がりません。
アナンタサート大学の芸術学部に来たテーは、残り1人が来なければ補欠合格者が繰上げになると試験官たちが言っているのを聞いて心がざわつきます。しかし最後の1人が時間ギリギリに来てしまいました。書類にサインしてくださいと言われますが、テーの手は動きません。
その頃、オーエウは大学から「補欠合格した。3日後に手続きしてくれ」と連絡を受けて大喜びしていました。誰かが合格を放棄したようです。もしやテーが合格を放棄したのではとオーエウはターンに「助けてほしい」と電話をかけます。
帰宅すると、テーは母とお客さんたちから「大学生が帰って来たわよ」と暖かく迎えられます。家にはターンが待っており、「オーエウのために合格を放棄したの?オーエウのためにそこまで?」とメッセージを送り、何も言わないテーを見て衝撃を受けた彼女は呆然とします。「大学生の息子が恋人を連れて来たのよ」と自慢する母に、「私は恋人じゃないんです」と言うターン。「人に知られるのが怖いんでしょ!私をずっと騙してたのね!それよりあんたは他人のために夢を捨てた!あんたは今自分自身を傷つけてる!あんたが謝るべきはあんたの母さんよ」とテーを責めるターンに、「母さんのメンツを潰すようなことを言うな!帰れ!」と叫ぶテー。テーの母・スイは「母さんがターンを緊張させちゃった?」と見当違いな心配をし、テーは「今日は合格手続きをしなかった。友達に譲ったんだ。一般入試を受ける」と言います。「俺が決めたんだ。お客さんにも言わなくていい」と言うテーに、スイは「あんたはあんなに頑張ったのに、母さんは嫌よ!母さんを喜ばせると言ったじゃない!フン兄さんみたいになんでできないの!」と泣きじゃくります。フンは涙するテーを黙って抱きしめます。
疲れ切ったテーが自室に戻ると、大学の制服が飾られており「母さんが買ってあげたわ」と書かれていました。ベットサイドには、二学期分の学費を振り込んだ通帳と「フン兄さんより」と書かれたメモが。
友人たちからの心配のラインが止まらない中、「俺が決めたことだ。みんなありがとう」と投稿するテー。「余計なお節介」という慣用句のページを投稿するオーエウ。「あげる」と投稿するテーに、「いらない」と返すオーエウ。テーは「愚か者 人の厚意を無碍にする」と投稿し、オーエウは「絶対一般入試で合格する」と投稿し返します。テーは怒りのあまり泣きじゃくります。教科書を開いたテーは、オーエウのために切り取りぼろぼろになったページを見て嗚咽します。
#5「夕日に駆ける」
<あらすじ>
テーが取った行動はオーエウの受験へ臨む気持ちを掻き立てた。
そんな中、中国語の受験コースも最終日になり、塾生同士で互いにエールを送り合うことに。
テーとオーエウ、そしてバスが指名したのは……。
模試を解くテーは90点/100点とかなりいい成績です。一方オーエウは60点/100点とかなり厳しい点数。テーはオーエウとのやりとりを見返すと、履歴を全て削除します。すると、高校の修了式には何を持ち寄るかという話題でグループラインが賑わっていました。
スイは店を閉めるつもりのようですが、テーには何も話しかけてきません。
一般入試では最終学期の成績も必要ですが、推薦入学ということで奢っていたテーは授業にも出ず、小テストもサボっていました。そのため成績はかなり悪くなると思われたため、テーは担任にテストをやり直させてほしいと直談判しにいきます。しかし担任は「勉学をおろそかにしたのは自己責任だ。これを教訓にしろよ」と言います。テーはターンに向き合うと「お前に告白したいことがある」と言いますが、ターンは「進学先がはっきりしてから言って」と立ち去ります。テーを心配する友人たちとは別に、オーエウとバスは2人きりで楽しそうに会話をしています。
中国語の受験コースも最終日になり、塾生同士で互いにエールを送り合うことに。テーはフィリップを、オーエウはバスを、バスはオーエウを指名してエールを送り合います。バスは「俺が君を送り迎えしてた理由を知ってる?高校1年の時からお前が好きだよ。この感情を恥ずかしいと思わない。僕に心を開いてくれる?」と告白します。「続きは2人で話しておいで」と先生に促され、2人は外に出ます。バスが言うオーエウへの想いが自分のものと重なり、涙するテー。
一般入試当日となり、スイは「あなたならできる」とテーを励まします。テーは「俺を励ますために店を再開して」と頼みます。大学に着くと、歓迎の爆竹が鳴り響き、それを避けていたオーエウと偶然出くわすテー。「頑張って」と言われ、テーは「お前もな」と返します。テーは「バスとはどうなったんだ?」と尋ね、オーエウは「付き合ってみてる」と言って去っていきます。オーエウを見送った後、涙するテー。試験の最中も集中できず、トイレにこもって泣きじゃくります。テーは最後の数問は時間が足りず勘で解きます。
帰宅中のオーエウはバスに「春節に誘ってくれた約束はまだ有効?明日行こうよ」と誘います。バスはオーエウの公衆の面前で握ってくれ、オーエウは「恥ずかしくないの?」と戸惑った後、堂々としている彼に嬉しくなります。
一方、帰宅したテーは雨上がりの夜中にずっと植物に水やりをしており、フンは「何があったか話してみろよ」と尋ねます。「オーエウか?」と尋ねるフンに、テーは「俺…オーエウが好きなんだ」と涙ながらに返します。「お前の片想いならあいつを口説けばいい」と言うフンに、「あいつを好きになってから混乱してる。あいつと付き合っても友達に何と言えば?みんな女と付き合ってる。兄さんがノゾミさんを紹介した時、母さんは誇らしげだった。母さんは俺を受け入れないよ」と泣くテー。フンは「世界中の人の考えを変えられるとでも?俺はオーケーだ。お前が男を好きなら受け入れる。母さんには心の準備ができたら話せばいい。もし理解されなくても驚くことはない。時間をあげればいい。もし愛してない人と一緒になっても母さんは幸せじゃない。お前が幸せな道を選べ。ずっと前から、誰を好きになっても変じゃない」と返します。
結局、彼女持ちの友人たちも含めて一緒に春節を過ごしているオーエウとバス。オーエウはバスに愛されて幸せなはずなのに、なぜか涙を抑えきれません。
オーエウが書いた中国語の練習紙にキスをするテー。
合格発表当日、ターンは真っ先に合格します。次々と仲間たちの合格の通知が来る中、オーエウは第一志望に合格しました。テーは第二志望に合格し、母は喜びますが、テーは「母さんがお客さんたちに言ったのに、どうしたら…」と泣きます。オーエウは合格したにも関わらず、全く嬉しそうではありません。合格のお祝いをしようと言われても、「適当に決めて」と投げやりです。
「今あいつが会いたいのはお前かもしれない。傷ついたお前をみたくない」と言うバスは、オーエウをテーの家まで送ります。「傷ついてるあいつをみたくない」と泣きじゃくるオーエウを抱きしめるバス。
ターンはテーに会いに来ると、「アナンタサート大学に行きたいなら来年受ければいい。あんたはどこにいてもあんたなんだから自分に誇りを持って」と言って絵をプレゼントしてくれます。テーは「お前を口説き続けた2年間は嘘じゃなかった。でも今は混乱してる。以前のようには想っていなくても、お前を失いたくない。友達でいたいんだ」と言い、ターンも「私も友達でいたい。彼を祝ってあげたいなら直接伝えなきゃダメよ」と泣きながら微笑んでくれます。
テーはオーエウとした約束をSNSで確認すると、一心不乱に何かを書き始めます。オーエウはテーの母に願掛けをするからこの店から岬まで走りたいのだと言い、早朝から走り始めます。いつの間にか、テーがバイクで並走していました。
岬の先端まで走ったテーは「入学することにした。俺の夢はここにある」と心臓を叩きます。「これからは俺から連絡するよ」と言うテーに、「俺とバス、友達に戻ったんだ」と言うオーエウ。テーは「俺とターンも」と返します。「じゃあ俺とお前は?」と言うオーエウは、「どんな関係性でもいいから俺の前から消えないで」と乞います。「お前の恋人になっても?」と尋ねるテー。泣きながら抱きしめ合う2人。
大学生になった2人は待ち合わせをして集合します。
#6 メイキング特別編
「このプロジェクトが始まったのは、”My Ambulance”の制作後です。タウとティウカウの続編を見たいという声が多く、それがビウキンとPPです。このカプを推すハッシュタグも多くて」と監督は話します。
2020年1月17日にビウキンとPPの台本改善のための即興が始まりました。
仮の設定で演技をする2人を元に「BKPPシリーズ」として話が始まりました。
2020年4月24日は初めての本読み日です。テーもオーエウも、ビウキンとPPの素の性格にかなり近い設定なので、2人はすんなりと飲み込めたようです。
2020年6月2日
俳優と制作チームによる本読み
ドラマの舞台がプーケットなので、俳優は全員南部訛りで話せる必要がありました。南部訛りを俳優全員で確認します。
2020年6月13日 愉快な仲間たちの相性確認ワークショップ
アイスブレイクをしながら、仲を深めていきます。
2020年6月15日 PPとクンポン/ビウキンとスマイルの相性確認ワークショップ
本人たちより若い役を演じるので、初めての感情などを本人に任せると大人っぽい考え方や表し方をしてしまう可能性があるため、擦り合わせをします。
2020年6月16日 キャラ設定のためのワークショップ
単語を言われた瞬間にキャラになりきって体で表現します。「子供の気持ち」をどんなふうに表現してもらうかに重きを置いたと話す、演出家・演技指導のゴイ。演技指導のナッティーも「頭ではできていると思っていても自分を可愛く明るくチャーミングに見せることは難しいから、本能のままに動いてもらうようにした」と言います。子供らしい感情に飛び込めても、その感情を維持し続けることが難しいのです。
2020年6月17日 役作りワークショップ(ビウキン PP ノーベル プーパー)
ノーベルはテーの、プーパーはオーエウの子供時代を演じます。同一人物だと思ってもらうために、子供たちにはビウキンとPPの仕草を真似てもらいました。子供たちのワークショップを見たビウキンとPPも子供達を見ることで不安感をなくしたり演技をよりよくすることができました。どのシーンも2人が登場するので、ビウキンとPPはプレッシャーだったろうと語る監督。
いざ撮影が始まります。ノーベルとプーパーは監督からその時々の感情を説明されながらシーンを撮っていきます。1シーンごとに感情を使うので疲れると話すノーベル。
2020年7月30日 ビウキンの中国劇練習
中国劇教師のポープラーに合わせて歌います。
2020年6月29日 ビウキン追加中国語レッスン
中国語講師のデイウ先生の指導のもと、中国語の発音を完璧にします。ドラマの最初の歌うシーンもより説得力が出ました。
2020年7月14日 重要シーンの初回撮影
第1話の重要なシーンが台本にあるような感情表現ができていなかったので、撮り直しになります。
2020年8月31日 撮り直しのためのワークショップ
より感情を引き出すために演技指導のロム先生のもとで2人は感情を整理し、表現しなおします。
2020年9月11日 重要シーンの撮り直し
連続したシーンを別の日に撮影することもあり、感情を連続しているように見せるのが難しかったと語るビウキン。
PPは閉所恐怖症なので、狭い通路を通る撮影を何度も撮り直さなくてはいけなかったと語ります。
2020年8月8日「訳せない」の収録
自分でも分からない、愛だときづいていない「訳せない」気持ちを歌った曲。
バスとターンそれぞれのキャラに必要な要素をそなえた俳優をキャスティングするのが大変だったと語る監督。
監督が好きなシーンは、模試合宿の前にテーがターンと電話した後にオーエウとじゃれ合うシーン。テーの「触れたい」気持ちが自然と生まれる瞬間です。
2人が砂浜でじやれあい「秘密」を共有するシーンは、思ったよりも大雨が降ってしまい撮影が遅れて大変でした。
2020年7月1日 シリーズ撮影初日 ブロムテープ岬にて
台本では夜の設定で19:00に撮影をしたものの、外は真っ暗だし主演2人は疲れ切っていたので、再撮影することに。
2020年9月5日 プロムテープ岬(再び)
視聴者の印象に残るシーンなので台本を書き直し、設定を夜から夕方に。俳優の表情もよく見えるようになりました。
オーエウの家にテーが来て単語帳をプレゼントするシーンは、監督の思い入れ深いシーンの一つ。細かく演技指導して、ここはこんな感情でというアドバイスに2人は従いました。
海の中でのキスシーンはPPが魚と珊瑚礁を怖がって何度もかわいそうなほど顔面蒼白になっていたとか。
バス役のクンポンが涙するシーンでは、PPは「彼の感情と100%リンクできた」と思い返します。
ターン役のスマイルはビウキンよりも年上なので、ビウキンは「自分が彼女の足を引っ張ってしまうのでは」と不安だったのだそう。
2020年7月1日
シリーズ撮影初日 プロムテープ岬にて
最終回のシーンは天候に左右されるものの屋外に行くしか選択肢がありませんでした。しかも撮影の背景がないまま撮影しなければならなかったので、俳優の感情的負担も高くなりました。
夕日が出るかは賭けでしたが、結果的にチームが望んだ最高のシーンが撮れました。
2020年7月21日 プーケットでの撮影最終日
ビウキンがPPをバイクの後ろに乗せて走るシーンで幕を閉じます。
まとめ
第6話のメイキング特別編を見て、感動しちゃいました。このドラマを撮影するにあたってこんなにたくさんのワークショップをこなして、感情の調整をして、本番の演技に臨んでいたなんて。俳優という仕事の奥深さを感じさせられるとともに、映像から感じた「キャラの解像度が高い」とか「キャラというより本人みたい」という感覚は、やはり本人たちのそういった努力や気迫のようなものから感じられていたんだなと思わされました。日本のドラマでも何度もこうやってワークショップをやるのかなあ。タイだけなのかな?🤔🇹🇭
スイみたいな「なんでもお客さんに話しちゃうし無意識に子供に圧力かけてる母親」いるよな〜!とか、テーみたいな「親に期待されたいと思いすぎて自分の人生を生きられずにから回ってる息子」いるよな〜!とか、キャラ設定が生々しくてしんどさがありつつも、最後は一応主役カプが両想いになってくれたのでホッとしました。とはいえ、オーエウが「どんな関係性でも俺の前から消えないで」と縋っていたところからして、ちょっと関係性としては非対称というか…オーエウの方が気持ちが強いような感じはしないでもないのですが…。それでも、「男は無理」と思っていたテーが恋人になることを受け入れただけでもかなりの進歩なのかも。個人的にはバスがいい奴すぎたのでそのままオーエウと幸せになってほしかったです😂
今年イチ面白かったBLドラマでした。とても丁寧にストーリーの山と谷が作られていて、特に大学の合格者枠をテーがオーエウに譲ったのに、オーエウは一般受験で頑張って合格して、譲ったテーは落ちるという部分はかなりスリルがあってワクワクしました。しかも受験当日にバスとオーエウが付き合い始めたことを知ってしまって、メンタルに大打撃を負う、とかも。それまでテーがオーエウに無自覚にひどいことをしてきただけに、報いを受けたような気持ちにもなりましたし、一度テーが地獄を味わってくれたからこそ、それ以降は手放しで彼の幸せを願えるようになりました。うまい構成ですよね…。映像美、俳優陣の演技力の高さも素晴らしいし、文句なしの名作だと思います。
今回3人が見た「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨