タイBLドラマ「I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して~」(2021)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|BL枠を超え世界で大反響を起こしたタイドラマ「I Told Sunset About You」の続編

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第177弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

「I Told Sunset About You」待望の続編!
成長した”BKPP”の姿に大注目!!「I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して~」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して~|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>

俳優志望の芸術学部×芸術学部から広告学科に転科したリゾート会社御曹司 のお話。

<あらすじ>
大学生になったオーエウとテーは夢に向かいながら順調に愛を育んでいた。
切磋琢磨し、同じ夢に向かっていた2人だったが、いつしか2人の気持ちはすれ違い、離れ始めていく…。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」が好き🌴💕
  • 夢を追い続ける人の希望と絶望を見つめたい👀✨
  • 浮気攻めが後悔するところが見たい😏✨

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

世界中で大反響を巻き起こした「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」の続編!ビウキンとピーピーがほぼ実年齢と同じ大学生となった2人をリアルに演じる!

②映像からあふれ出る躍動感、美しい音楽、細部までこだわり抜いた演出…。”ITSAY”同様の期待を裏切らないクオリティに魅了されること間違いなし!

全話Twitterタイトレンド1位を獲得!

 

ネタバレ感想

第1話 幕開け

<あらすじ>
バンコクでの新生活を1か月後に控え、テーとオーエウはプーケットでの残された日々を満喫すべく過ごしていた。
いよいよ大学生活が始まるテーとオーエウ。
兄フンと母と共に、バンコクへ向かったテーは別れ際に母からあるお守りを渡される。

2021年プーケット、テーはオーエウとどちらがコンドームを買うかのじゃんけんをして負け、2人でふざけ合っていました。
あと1ヶ月でバンコクに行くので、オーエウは寂しがっています。テーは期待感の方が強いようです。バンコクに引っ越したら自分たちがどうなるのか分からず不安なオーエウ。

いざバンコクに着き、いよいよ大学生活が始まるテーとオーエウ。フンとスイとともにバンコクへ向かったテーは、無愛想なルームメイトのメークに挨拶します。別れ際にスイから枕の下に入れておくようにと2つのお守りを渡されます。片方はオーエウの分だそうです。フンは何も報告していませんでしたが、スイは勝手に2人の関係に気付いたようです。「誰を好きになっても正直に言ってちょうだい。自分の人生を幸せに歩んでね」と言うスイを抱きしめるテー。スイはテーの携帯に何かを録音させてほしいと頼みます。

バンコクで初めて待ち合わせて会うテーとオーエウ。お揃いの靴で水族館へとバンコク初デートに向かいます。テーはデート中にスイが自分たちの交際を認めてくれていたことを打ち明け、お守りを渡します。「2人とも勉強に励んで、何かあったら母さんに連絡して。帰省したら一緒に食事をしようね」というスイからのメッセージに涙するオーエウ。テーはオーエウの手を握り、キスします。

起きても海が見えず両親もいないから寂しいと言うオーエウに、テーは「俺が支えてやる」と豪語します。また、近くにあった看板を見て、同じ学部の先輩であるトップ・ナルデートのようにドラマで共演しようと夢を語ります。そしていつかオスカー賞を取り、2人でインタビューを受けるのだと言います。
翌朝早くから講義があるにも関わらず、テーはオーエウの部屋に泊まり、寝坊してオーエウの服を借りてバイクで飛び出していきます。リュックを開けると、中には「ミルクでお腹を満たしてね」というメモとともに水筒が入っていました。微笑むテー。

演劇クラブに来たテーは憧れの先輩・トップを生で見たので、感動します。それをからかうチャイ先輩と諌めるキム先輩。直近では来月に慈善公演を控えていますが、裏方作業をするメンバーを募集しています。チャイに勧められて裏方作業をすることに。チャイはジェームスという彼氏に連れられて帰っていきます。

オーエウの学部にはクラブはなく、演劇学の講義も後期からです。テーを羨ましがるオーエウ。
毎日夕方から公演の練習があるから自分を待たなくていいと言うテーに、オーエウは「知らない子ばかりで疲れた。お前といる時間が一番楽しい」と寂しそうに言います。

テーはオーエウの家から早朝に起床して深夜に帰るという生活を送っていました。テーを心配するオーエウですが、当のテーは舞台演出に魅せられていきます。テーは、キムが演技をしたいと渇望しながらも監督をしていることを知ります。
オーエウはテーを迎えに来ると、寮で眠ったら今より2〜3時間多く眠れるからそうしてくれと頼みます。「オーエウが寂しがるから」と言うテーに、オーエウは「公演が終わったらもっと会えるようになるから」と提案します。

オーエウは学校で友達を作ろうと努力していましたが、バンコク出身の子たちには既に友人がおり、オーエウはなかなかその輪に入り込めません。母に毎日電話でその日のことを報告して眠りにつきますが、いつも電話の後は寂しさを覚えます。

オーエウは1人で座っていたQに「一緒に座っていい?」と話しかけたことをきっかけに、プラグ、メンポン、ウーという仲間たちと友達になりました。オーエウは自分の名前の由来を問われ、プーケット名物のかき氷だよと説明しながら泣きそうになってしまいます。そんなオーエウを気づかい、遊びに誘ってくれるQ。Qはヒンスを作って振る舞ってくれます。実はQもインドに留学した時にホームシックになったので、オーエウの気持ちが分かると言ってくれます。「お前の家みたいに海はないけど、うちにはプールがある。いつでも遊びに来ていいからな」と慰めてくれるオーエウ。

慈善公演を見にきたオーエウですが、テーは忙しくて会えないと言われてしまいます。ぐずるオーエウに、テーは「振り子に合わせて視線を…」というセリフのところで目を瞑ってくれと言います。暗転した舞台から手を振ってくれるテーに手を振りかえすオーエウ。観客席から「テー何してる?見えてないとでも?」とぼやくチャイの声を拾い、オーエウは笑ってしまいます。

劇を見終えると、オーエウは「初舞台おめでとう」とテーに花束を渡します。「これからは2人で眠れるな」と嬉しがるテー。「今回の劇をコンテストに出すからこれから会議をしましょう」と言うキム。2人の表情は沈みます。「お前との時間を奪われるから、俺はもうやらない」と言うテーに、「友達ができたから大丈夫。これからはパーティーなんだ」と強がるオーエウ。花の扱いに困っているテーに、オーエウは「花は持って帰るよ」と手を差し出します。オーエウはパーティーに行きますが、途方もない孤独感を感じます。Qはオーエウに手を差し伸べ、一緒に踊ろうと誘います。

 

第2話 固執と覚醒

<あらすじ>
大学2年、テーは夢だった演劇の勉強に目を輝かせ、充実した毎日を過ごしていた。
オーエウは本格的な演劇学科での演習が始まるも役作りがうまくできず、ある日、Qたちの広告学科を聴講に行く。
そんななかテーとオーエウは、初めて一緒にオーディションを受けることに。

大学2年になり、テーは夢だった演劇の勉強に目を輝かせ、充実した毎日を過ごしていました。授業にはチャイが助手として参加しており、授業後にチャイに「毎日演劇の勉強ができて嬉しい」と感激の気持ちを伝えます。2人が構内を歩いていると、キムが演技の練習をしているのを見つけます。トップと共演してほしいと願うチャイ。テーはキムにトップ役として練習に付き合ってほしいと頼まれます。しかし、オーエウから「Qの家で待ってるよ」と連絡を受けたので、慌てて向かいます。
テーもオーエウもオーディションはまだ受けられていません。「俳優になれば楽して金が稼げる」と言うメンポンに、反論するテー。タトゥーを入れたウーに乗じて、テーはお茶(テー)を意味する湯呑みのタトゥーを入れたと報告します。テーは「タトゥーを入れる前になぜ報告しなかったんだ」と憤りますが、オーエウは「喜んでくれると思ったのに」と落ち込みます。

酔ったオーエウを家に連れて帰ってやるテー。「帰らないで」と甘えるオーエウに、頷いてやるテー。オーエウが目を覚ますと、「授業をサボるなよ」というメモとともに酔い覚ましの温かいキムチチゲが置かれていました。

オーエウは本格的な演劇学科での演習が始まりますが役作りがうまくできず、「演じた役があなたの個性と正反対でもなりきれるようになって」とC評価を食らってしまいます。
そんな中テーとオーエウは、キム先輩の紹介で初めて一緒にウェブCMのオーディションを受けることになります。

ある日、Qたちの広告学科を聴講に行ったオーエウは、教授から「なぜ女性用の剃刀は男性用と違うデザインにする必要があると思うか?」と問われ、「剃る部位が違うから持ち手を違う形にする必要があるため」と答え、絶賛されます。なぜ答えが分かったのかと驚くQたち。

ウェブCMのオーディションに来たテーとオーエウは、キムが「顔が高校生にしては老けてる」「顔に信頼性がなく、企業イメージに合わない」などと酷評されたと言うので不安になります。いざオーエウの名前が呼ばれて演技をしますが、「演技が女性っぽい」と言われてしまいます。キムは「どんな役でも一生懸命やろうと思ってるけど、いつか名前を覚えてもらえるような大役を演じたい。この仕事で家族を養いたい。いつかチャンスをものにできると信じてるの」と言い、テーは彼女を抱きしめます。オーエウは涙する彼女を見つめて立ちすくみます。

その夜、オーエウは、広告学科に転科したいとテーに打ち明けます。学期が始まって3週間ですが、オーエウは既についていけていません。「本当に頑張ったけど自分以外を演じることがつらい」と言うオーエウに、テーは「まだお前は頑張ってない。今のお前が好きだ。それになんで相談してくれなかった?」と拒否します。謝りながら涙するオーエウに、テーはため息をつき「大丈夫だ。お前がそう思うならやってみろ」と抱きしめます。

8ヶ月後、テーはトップの広告を見かけて、オーエウとの約束を思い出して複雑な気持ちになります。オーエウは広告学科に転科し、Qたちと生き生きとした生活を送っています。オーディションに落ちたテーはオーエウを食事に誘いますが、Qたちと楽しそうにしているSNSの投稿を見てしまいます。そこにキムから慰めてやるから食事をしようと誘いが入り、オーエウから「食事に行こう」と返信がありましたが、「もうキム先輩に誘われた」と断ります。後から合流したオーエウに、「平気だ」と去勢を張るテー。
大学はどうかと問われ、転科したことを伝えるオーエウ。テーは「こいつは昔からこうだ。たった1回ダメだっただけで好きなものがコロコロ変わる。本当に自分が分かってるのか?」とバカにします。「じゃあキム先輩みたいに1000回落ちればいいのかよ」と激怒するテオーエウ。「お前はいつも友達に流されて言い訳ばかりだ」と言うテーに、「これが本当の俺なら嫌いになるのか?」と問うオーエウ。「そうかもな」と答えるテー。店先に汚れた水を捨てるおばさんが、オーエウのお揃いで買った靴に水をぶちまけます。オーエウは先に帰っていきます。

1週間後、なぜか卒業式で先輩たちは高校の制服を着ています。それが伝統のようです。キム先輩はオーエウと仲直りしたかを尋ねますが、テーは煙に巻きます。キムの卒業祝いに「飛べる豚」という本を贈るテー。「この豚は生まれつき小さな羽が生えていて、周りから豚は飛べないとバカにされても飛べるようになるんです。先輩みたいでしょ?」と嬉しそうに言うテー。「飛べるってとこでは合ってるわね。客室乗務員になるの」と言うキムに、「夢を諦めるの?」とテーは怒って去っていきます。「私の夢は俳優だけじゃない。家族を養いたいのよ。家族を幸せにできないのは悲しいのよ。今は定職につかないと。演劇は副業でできる。人はそれぞれ違うのよ」と言うキム。「先輩は俺の憧れだった」と言って去っていくテー。キムは立ち尽くして涙します。

チャイから電話がかかってきますが、テーは無視します。テーを心配したオーエウが彼を出迎えると、テーは泣き始めてしまい、オーエウは彼を抱きしめます。
「全部俺の八つ当たりだ。俺はただ、一緒に俳優になりたかったんだ。夢見てたから。うかなかったけど、お前と一緒に行けて俺は超幸せだった。どんな困難もお前がいれば1人じゃないと思えて。でも今は1人で頑張ってて、キム先輩も就職するって…どうしてみんな変わるんだ?」と涙するテー。「みんな自分の道があるんだよ」と言うオーエウ。「転科するのがお前の考えだと思ったら、俺を捨てたんだと分かるからつらくて認めたくなかった。友達のせいだと思いたかった」と言うテーに、「俺はお前を愛してるよ。お前を捨てるなんて考えないで」と涙するオーエウ。2人は手を握りあいます。「お前を変わらずに愛してるよ。誓う」とオーエウを抱きしめるテー。

 

第3話 記憶の上書き

<あらすじ>
大学3年、テーはチャイの卒業公演の主役を務めることになり、稽古に励んでいた。
チャイから配られた稽古用の日誌に、テーは今の正直な気持ちを書き綴る。
一方、オーエウは水を得た魚のように生き生きと過ごしていた。

大学3年、テーはチャイの卒業公演の主役を務めることになり、稽古に励んでいました。チャイから「自分の経験を見直す宿題はやったか?台本を淡々と演じてるだけに見える」とダメ出しを受けるテー。トップとキムと食事をしようとチャイに誘われますが、テーは充実した生活を送るキムを避けています。成長していない自分を見せたくないと言うテーに、チャイは早く元通りになってくれと言います。テーはチャイの書いた卒業公演のシナリオがとてもいいと絶賛します。これから観劇すると言うテーに「オーエウと一緒に行くのか?」と尋ねるチャイですが、テーは黙り込んでしまいます。
チャイから配られた毎日提出する稽古用の日誌に、テーはオーの些細な変化に過敏になり、彼の変化を「別人になってしまったよう」と苦しんでいる自分を感じていました。オーエウもまた、演劇を諦めた自分とテーの間で会話が少なくなったことを悲しんでいました。

大学でのオーエウは、講義でA評価を取ったり、ハムという同級生からナンパされたりと好調な日々です。プラグとメンポンも付き合い始め、友人のオーエウも幸せです。

そんなある日、チャイの荷物を運ぶのを手伝いにテーの大学に立ち寄ったオーエウは、卒業公演な集客効果の高いポスターを作りたいからデザインをオーエウに頼みたいと言われます。課題で忙しいものの、テーのお世話になっている先輩なので、特別に2ヶ月後の締め切りに合わせて取り組むことに。

テーは相手役のドリームと息を合わせながら公演の練習をしていきますが、なかなか息が合いません。練習を初めて1ヶ月も経っているのにと焦るテーは、オーエウとの初体験が随分前で、チャイの求める初々しい恋の演技ができないと悩みを吐露します。
稽古場に忘れ物をしたテーがこっそり鍵を開けて戻り外に出ようとしていると、演技講師のメイとチャイが「劇のことに悩んでいるなら私の解決法を試す?」と絡み合っているのを見てしまいます。単位目的ではないかと勘繰るテーですが、チャイは否定します。
そしてチャイは演技に悩むテーを、彼が見たいと言っていた”Babymine “という劇を見に連れ出し、「日常生活で起こることはすべて意味がある。自分が感じたことを見直せ」あるアドバイスをするのでした。自分の好きな監督がいるニューヨークの演劇学校に通う実習生に選ばれるために、卒業公演は頑張りたいと言うチャイ。オーエウから帰りが遅い理由を尋ねられ、なぜかチャイと食事をしていることを隠してしまうテー。

夢に向けて頑張るチャイに触発されるテー。チャイはテーとの帰り道に立ち入り禁止の場所に入ると、2人で川を眺めます。かつて付き合っていたジェームスと付き合い始めた時、こんな光景だったと言います。ジェームスは今小劇場で監督をしている優秀な先輩で、チャイは彼を尊敬しています。ジェームスから一緒に梅酒を作って10年後を楽しみにしようと言われ、そこまで考えていなかったチャイは彼と別れることにしました。テーがなぜトップやキムの知らないその話をするのかと尋ねると、「俺の卒業公演は実話なんだ。自分の話をしたくない俺にこんな話をさせるくらい、お前は頑張ってるよ」とチャイは言います。「自分の感情を覚えていないなら、感情の上書きをするといい。今晩オーエウに会いに行くなら、初めてセックスをした時のように感情を上書きしろ」とアドバイスするチャイ。
そこに警備員がやってきて、テーは慌ててチャイと物陰に隠れます。テーはチャイの横顔に見惚れてしまいます。半分寝ているオーエウの寝顔を見つめながら、テーは彼の顔を触り、キスし、セックスします。

翌朝、オーエウは「こうやって抱き合ってゆっくりできる感じ、久しぶりだね。初めての時みたいだった」と嬉しそうに言います。オーエウは早速チャイの卒業公演のポスターを仕上げ、テーに見せます。チャイにポスターを届けた後、一緒に食事に行くことに。しかし教授に来週急遽出張の予定が入ったため、プレゼンが早まってしまいます。慌てるオーエウ。

テーはいつも通りチャイの演技のワークショップに参加しますが、チャイに心が向いてざわついています。ワークショップを終えると、テーはチャイから劇で使う梅酒をお前に飲ませたいから持ってきたと差し出されます。チャイが持ってきたのは6ヶ月前の梅酒です。酒は苦手にも関わらず梅酒を飲むテー。チャイが監督になったら専属俳優として使ってくれと頼むテー。テーは「感情の上書きをしたから試す?」とチャイを誘います。テーはチャイとラブシーンの演技をし、キスまでしてしまいます。

チャイにポスターを届けにきたオーエウは、2人きりの稽古場でチャイとテーが激しくキスしているのを見てしまいます。「この感覚を本番で使えよ。明日はドリーム相手にやれ」と言うチャイに、テーは口ごもります。オーエウは扉に手をかけたものの、ポスターを渡さずに逃げ帰ってしまいます。

 

第4話 裏腹な心

<あらすじ>
オーエウは仕上がったポスターを稽古中のテーのもとに届け、チャイに稽古を見学したいと申し出る。
感想を聞かれたオーエウは、「特別な稽古」についてチャイを問いただし、テーにも自分が目にしたことを伝える。
程なくしてチャイの卒業公演当日を迎え、終了後、打ち上げに参加したテーとオーエウ。

テーは気まずそうに稽古場を後にし、何度も電話をくれていたオーエウに返事をします。オーエウは「急な作業が入っていけなくなったんだ」と嘘をつきます。今夜会おうというテーの提案を受け入れるオーエウ。オーエウはチャイとテーがキスしていたのは稽古なのかどうか、日誌を確認するつもりだとQに相談します。甘えてくるテーと唇が近づきますが、オーエウは「お風呂に入りなよ」とかわします。
日誌を開いたオーエウは、チャイの求める演技ができないと苦しむテーの心のうちを垣間見ます。

稽古場に着いても、チャイを意識するあまりぎこちなくなるテー。
そこに、オーエウが仕上がったポスターを届けにきて、チャイに稽古を見学したいと申し出ます。キスシーンに臨むテーに、チャイはオーエウとの感情ではなく、昨日の自分との感情を思い出して演技しろと指示します。
チャイに一対一で感想を聞かれたオーエウは、「テーとキスしていたという”特別な稽古”」について問いただします。監督と俳優がキスするなんてどんな練習だと言っても、「お前は俳優じゃない。テーが演技の問題を解決できなかったからやってやった」と言われてしまいます。
オーエウは、テーに演技で悩んでいたこと、チャイとキスしたのを見たことを伝えます。「お願いだから本当のことを話して」と言うオーエウに、テーは「ただの練習だよ。先輩のおかげであのシーンの問題は解決した。この劇が終わったら先輩とは関わらない。俺を信じてくれよ」と言います。「本番だってキスしないのに」と言うオーエウに、テーは「お前もこの劇について一緒に頑張ってくれてるのにごめんな」とキスしてきます。ただされるがままになるオーエウ。テーを抱きしめながらも、空虚な感情は消えません。

程なくしてチャイの卒業公演当日を迎え、オーエウはテーのために花束を持って客席に現れます。親しげに声をかけてくるチャイに、彼と距離を取ろうとするテー。チャイは「この1週間でお前は何段階も成長した」と背中を押します。舞台袖で見つめるチャイに見せつけるように演技をするテー。
公演終了後、オーエウは花束を持ってテーを祝いに行きます。そこにチョムプーというドラマシリーズのアーティストマネージャーが名刺を渡してきます。大喜びするテーは真っ先に「チャイ先輩に話したい」とはしゃぎます。

打ち上げに参加したテーとオーエウ。テーがチャイばかり気にしているのが気になるオーエウ。
そこでテーはチャイに「”俺はお前のアキン(役名)”と言ってくれたことを忘れない」と嬉しそうに伝えます。「俺がしたことはすべてお前に役を演じさせるためだ。すべて意図した上で仕向けたんだよ。俺にそういう感情を持つように」と言うチャイ。「俺としたことは何の意味もなかったの?」と半泣きになるテーに、「お前は役者なんだ。自分をコントロールしろ。そして監督としての俺のやり方を受け入れろ」と説教されます。呆れたように席を外すチャイ。
戻ってきたテーは明らかにチャイを避けており、チャイと何かあったのだと察するオーエウ。最後の一曲を歌えとチャイに唆され、オーエウはテーを誘って壇上に上がります。歌の途中でチャイを見つめて歌えなくなったテーを見て、オーエウは泣きながら店を飛び出します。「いつまで見て見ぬふりをすればいいの?俺を間抜けだと思ってるんだろ!」と泣きながら花束を叩きつけて出ていくオーエウ。涙するテーを見て踵を返すチャイ。

1週間後、テーはQの家にオーエウがいないかと尋ねますが、オーエウはずっと泣きっぱなしでひどい状態だからお前とは会わせられないと言われてしまいます。しかしテーが引き下がらないので、Qはオーエウを家に入れてやります。オーエウは赤の髪色を黒に戻していました。

「俺を愛してる?チャイ先輩は?安心できるはずがない。お前の求めるものが俺にはない。またいずれお前がそういう相手と出会ったらお前はそっちにいくんだろう。別れよう」と泣きながら言うオーエウ。テーは「お前と別れるなんて俺の頭にはない」と拒否しますが、オーエウは「もう十分だ。俺は痛い」と泣きます。オーエウを抱きしめるテーは「俺にチャンスをくれ」と頼みますが、オーエウは「かわいそうに思うなら俺の前から消えてくれ。もう顔も見たくない。出ていけ」と言ってそっぽをむいてしまいます。
それからオーエウに何度連絡を送っても返事が返ってきません。オーエウからはかつて入学初日にミルクをいれてくれた水筒やぬいぐるみが送られてきます。
失恋して引きこもっていたテーに、同室のメークは「俺も前学期に振られた。うじうじすんなよ。一番の友達に会いに行け。そいつはお前を裏切らない」と優しくしてくれます。
テーはチョンプーから連絡を受けます。

オーエウはQに「長いこと一緒にいてくれてありがとう」と感謝します。枕を持ち上げた時、スイがくれたお守りが出てきて、テーのことを思い出します。「あんな奴、泣く価値もないよ」と泣きじゃくるオーエウを抱きしめながら添い寝してくれるプラグたち。

テーはドラマシリーズの役に抜擢され、事務所に所属しないかとスカウトされます。チョンプーには「一つだけお願いしたいことがある」と、オーエウとの親密な写真を消してほしい旨 頼まれます。悩んだ挙句、写真を削除するテー。

 

第5話 リスタート

<あらすじ>
大学4年、オーエウは卒業プロジェクトのプレゼンが無事終わり、希望した会社への就職が決まる。
一方のテーはチャイの卒業公演時にスカウトされて以降、話題のドラマに出演したりと忙しい日々を送っていた。
休学して延びていた卒業作品の脚本づくりに悩むテーだったが、ある日、仕事で広告代理店を訪れる。

大学4年、オーエウは卒業プロジェクトのプレゼンが無事終わり、教授から「インターン先の会社から研修生としても飲み込みが早いと評価されていたよ」と褒められます。さらには希望した会社への就職が決まり、多忙ながら充実した日々を送っています。

一方のテーはチャイの卒業公演時にスカウトされて以降、話題のドラマに出演したりと忙しい日々を送っています。共演したエリーという女優との色恋沙汰も報じられています。
テーとのことがもう吹っ切れた風のオーエウにQは安心しています。お茶柄のタトゥーも消そうか悩みましたが、戒めとして残しました。オーエウは失恋したおかげで自分には愛してくれる友人たちもいるのだと自分に自信が持てるようになったと言います。プラグとメンポンは相変わらず喧嘩しつつも付き合い続けています。2人が喧嘩したらどちらを庇ってやるかを考えてふざけるQとオーエウ。

そんな折、オーエウは母に近況報告の電話をすると、12月18日と19日は休みが取れるかと尋ねられます。フンがノゾミとオーエウの実家のリゾートで結婚式を挙げるため、きっと招待されるだろうとのことでした。ベット下からテーが表紙を飾る雑誌を取り出すと、「スターと田舎の子みたい」と言いながらにやけるオーエウ。

休学して延びていた卒業作品の脚本づくりに悩むテーは、エリーから「そんなに根を詰めなくても。仕事に影響が出るんだから」と忠告されます。仕事後にエリーを食事に誘うテーですが、「仕事に集中したい」と断られます。
トップが挨拶しに来てくれ、テーは「仕事を辞めたくなるほど疲れたことはありますか?卒業作品も作りたくない。何もしたくないんです」と尋ねます。「そう思うのはお前が思い描いてた未来と違うからだろ」と言われます。

ある日、テーが仕事で広告代理店を訪れると、オーエウがテーの担当者になります。思わぬ再会を果たし、しばらく見つめ合う2人。当たり障りのない会話をし、仕事を終えます。マネージャーを先に帰らせ、仕事をするオーエウに声をかけるテー。オーエウの就いているメディア・プランナーという仕事について尋ねます。オーエウはテーのドラマがよかったと伝えます。卒業作品を書けないと愚痴を言うテーに、「チャイ先輩みたいに自分の話を書けばいい」と言ってしまい、2人の間に気まずい空気が流れます。オーエウはテーが昔話してくれた、兄に劣等感を抱く弟の話や、女手一つで息子たちを育て上げたテーの母の話、トゥーティーの話など、テーには無数のストーリーがあると楽しそうに提案します。しかしテーの表情は硬いままです。実家で飼っていたトゥーティーは腎臓病で亡くなってしまったと言うテー。「兄さんの結婚式にはお前も恋人を連れてきて紹介しろ」と言うテーに、オーエウは「エリーとは本物のカップルなの?」とふざけます。テーは「本物だ」と答え、「お前たちは中国でも人気だし、オスカーも夢じゃないな」と微笑みます。「でも2週間前に彼女とは別れたよ。それほどじゃなかったんだ」と言うテーに「じゃあなんでつきあったの付き合ったの?」と不審げなオーエウ。「何かが足りなかったんだ」と言うテー。「寄り添ってあげた?ちゃんと話し合わないと。努力しないと。彼女のために闘えよ」と怒るオーエウ。2人はまた気まずくなってしまいます。「最初はそうだと思ってても、時が経つと変わるものなのかも。俺だって俳優になりたかったけど今は広告業界で働いてるし」と話題を変えるオーエウ。テーは「俺たちのこと、本当にごめんな」と謝ります。「俺はもう大丈夫」とオーエウは微笑みます。その時、オーエウは会議の準備のために会社に戻っていきます。「会えてよかった」と言うテーに、「俺も」と返すオーエウ。テーはずっとオーエウの背中を見つめ続けていました。

テーは撮影の合間に卒業作品の台本を書きます。テーはエリーに「本当にごめんな」と言いますが、エリーは「仕事をしましょう」と気丈に返します。

オーエウはフンから結婚招待状を受け取りますが、裏に「見にきてほしい」と書かれた、テーの卒業作品「I Told Sunset About You」のチケットが入っていました。オーエウは花を持って劇を見にいきます。作品は、テーとオーエウの物語でした。オスカーを目指す男女の少年少女を、自分たちに投影する2人。
「俺は望んだものを手に入れて俳優になっているかもしれない。けれど賞賛されても批判されても君のことばかり思い出す。たた1人君とだけ分かち合いたい。他の人と何をしても君の時と同じように感じない。俺は君なしでは生きられないと気づくだろう。俺が探し求めた人は君だったんだと」という主人公のセリフを聞いて、涙して会場を出ていくオーエウ。オーエウを追いかけるテー。「この話を劇にして何が望みだ?俺とよりを戻したいなら、答えは”ノー”だ」と言うオーエウに、「俺が今一番気になるのはお前なんだ。1年以上お前と会わない間にいろんなことがあった。お前を早く吹っ切るために仕事に没頭してた。それでいいと思ってたけど、お前に再会して、また恋に落ちたんだ。オーエウ、俺が悪かった。これからはお前を悲しませないと約束する。やり直せないか?」と乞うテー。「俺を変わらず愛すると約束したのに、お前は裏切った。お前の”愛してる”は本当なのか、なぜ他の人を愛せるのか、俺はずっと自分に問いかけてたよ」と言うオーエウ。「ただの友達でもいいから…」と言うテーに、「劇の成功を願ってるよ」と言いながらオーエウは花を差し出して帰っていきます。

バーに来たオーエウはバスを呼び出して、テーがよりを戻したいと言ってきたと相談します。よりを戻すと思うと「またあいつに負けるのか」とイライラすると言うオーエウに、バスは「もう心は答えを出してるんじゃない?よりを戻してもっと良い関係になるカップルも、もっと傷つけ合うカップルもいる。何が最善かを選択するのはお前自身だよ」と言います。

オーエウはテーが送ってきていたメッセージの未読部分を一気に読み返します。読みながら涙するオーエウ。

フンの結婚式当日、久しぶりに”愉快な仲間たち”が集まります。しかしオーエウは会場に見当たりません。
フンとノゾミのなれそめをみんなの前で質問するテー。フンは「ある日目覚めた時に、隣にいてほしいのは彼女だと思ったのでプロポーズしました。彼女と俺は育った国が違って価値観も違うけど、一緒に歳を重ねていきたいと思いました」と言い、テーはふとオーエウが会場に来ていることに気づきます。
ノゾミのブーケトスをキャッチするオーエウ。式が終わって1人で海を眺めるテーに近づくと、「お前にお願いしたんだから、俺もお前の前から消えない。もしよりを戻しても、この先に何もないなんてありえない。お前は俺の代わりはいないと言った。俺にとってお前の代わりはいない。毎日お前の顔を見たい。だからずっと変わらないなんて期待しない。お前のそばにいたいだけ。2人の間に問題が生じたら話し合える?簡単に負けたりしないで」と言い、テーを抱きしめます。ブーケを渡すオーエウに、「俺プロポーズされた?」とふざけるテー。2人は夕日を背景にキスします。
「結婚します」というテーとオーエウのツーショットの投稿を見て微笑む、Qたちやキム先輩たち。「SNSに投稿するなんて」と驚くオーエウに、テーは「これが俺たちの第一歩だ」と言うと、彼の手を握って砂浜を歩き出します。

 

第6話 メイキング特別編

2020年11月21日「僕の愛を君の心で訳して」パート2記者会見には世界各国から報道陣が詰め掛けました。
BKPPのファンによるプロジェクトは多岐に渡りました。

パート2の監督ミーンは、ピンとボスから誘われて制作し始めました。監督自身も地方出身なので主人公たちの気持ちに共感できます。

2020年12月6日「僕の愛を君の心で訳して」パート2撮影
2020年12月7日 「僕の愛を君の心で訳して」パート2成功祈願
2020年12月8日 読み合わせ
ミーンは脚本家で、監督は初経験。そのため演技指導者が必要でした。全員が一堂に会し、それぞれのキャラを理解するために脚本家がアドバイスをします。

2020年12月16日 ワークショップ
ビウキンとPPのパート1で取りこぼした感情や集中力を脚本家のもとで鍛えます。

2021年1月27日 プーケットでのオープニングシーン撮影
水族館のシーンは水中キスの再現のイメージでした。

バンコクに来てからのテーを演じたビウキンは、舞台演出の裏側について自分も知ることができたと言います。
目を閉じて開けた時にテーが手を振ってくれるシーンは、テーがいないバージョンや、友達がいるバージョンなどいろいろ撮影したとか。

オーエウに髪の色を変えさせたのは、彼の果敢さを表すため。

チャイの卒業公演の練習中、役者同士を親密にさせる演習がありましたが、これは実際に演技の練習で使う「Concent of Touch」と呼ばれる手法で、ラブシーンのワークショップで行われるのだそうです。「触る前に許可をもらうことでアイスブレイクをする感じ」とビウキンは語ります。
チャイ役のオーブとは「お前にキスするのか」と直前までふざかていたとか。

2021年2月7日 第4話「黒い海」撮影シーン(初回)
カラオケ屋で口論するシーンは2回撮り直しました。
花束を体に叩きつけるシーンでは、監督が「ビウキンの顔に叩きつけて」と指示したものの、PPがビウキンが痛いのではと心配したため首より下に叩きつけることに。ビウキンはずっと「痛くないよ」と安心させていたとか。

2021年3月21日 第4話「黒い海」撮影シーン(撮り直し)
歌うシーンを追加しました。この先も手を繋いでくれるのかをオーエウが確認するために歌うという演出になりました。花束を叩きつけられて、オーエウがどれだけ傷ついたか理解して傷ついたか表情になるテーを撮るため6束の花束が消費されました。

2020年12月26日 第4話 重要な感情のシーン撮影
初回の演技よりも「泣き」を抑えてほしいとオーダーする監督。

2020年11月7日 ビウキンとPP 初台本読み合わせ

プロジェクトに関わった人々に感謝するビウキンとPP。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

最高のラブストーリーの続編ということで否が応でも期待が高まっていましたが、期待を遥かに超える良作で感動しました…!
相変わらずビウキンとPPの感情表現の繊細さと深さが素晴らしいし、2人に起こる出来事、セリフの一つ一つにさまざま考えさせられます。頑固に変わらないテーと変わっていくオーエウ、どちらもが素直に愛を表現しているつもりなのにすれ違ってしまって…でも時が、離れた間の人間関係が、2人をまた変えて…最後はまた互いを求め合う姿が健気で感動的でした😢✨

小錦あや
小錦あや

チャイとのワークショップのくだりでは、テーてめぇ野郎!オーエウを泣かせやがって!!と殴り込みにいきたくなりましたが、オーエウが優しい友人たちに受け止めてもらって回復していたし、テーは自らの過ちを深く反省していて、どうにか怒りが収まりました。浮気野郎絶対許さんマン。それにしても、テーは頑固なくらい一途に見えるのに、一瞬足を踏み外したと思ったらそっちにも愚直に一直線になるので不安なタイプですよね…。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ
前作の感動が素晴らしかったのでかなり期待をしていたのですが、さすがに前作超えほどの感動はないにせよ、素晴らしい作品でした。特にチャイとの浮気に本気にも関わらず、オーエウには「演技のためにやった」とそれらしい嘘をつくテーがまあ憎たらしくて…。そこから何度後悔してもオーエウは帰ってこず…という展開も胸がスカッとしました。最後はハピエンなのも大団円で良いですよね。巧みなストーリーに引き込まれました。

今回3人が見た「I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して~」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

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