ドラマ「トランスペアレント」シリーズ(2014)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|70歳の父が突然”女性”になったら…?

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第242弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

ベテラン俳優ジェフリー・タンバーが2年連続でエミー賞に輝いたAmazonオリジナルドラマ、「トランスペアレント」シリーズ

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:トランスペアレント シーズン1を観る | Prime Video

70歳の父親がMTFトランスジェンダーであることをカミングアウトする お話。

<あらすじ>
ロサンゼルスに住む、元大学教師の男性が今は独立して別々に暮らす子どもたちに、実は自分はずっと女性であり、今後はそのことを隠さずに生きていくことを打ち明けたことをきっかけに、家族たちは自らの秘密と向き合うように。
三人の子どもたちは、父の変容を三様に受け止めようとするが、同時に彼らの抱えるそれぞれの闇が浮き掘りにされていく。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • トランスジェンダーとカミングアウトについて知りたい💭
  • もし家族が性的マイノリティだったら…と考えたい🏳️‍🌈
  • 泥沼の人間模様を楽しみたい🕳️

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

2014年にアメリカで配信がスタートし、2015年のゴールデングローブ賞で見事に作品賞と主演男優賞を受賞、エミー賞では監督賞や主演男優賞をはじめ5部門で受賞しています。同年末にはシーズン2がスタートし、つい先日発表されたエミー賞でも監督賞と主演男優賞に輝きました。と同時に、シーズン3の配信もスタート、シーズン4の製作も決定しているという人気ぶりです。

引用:ドラマ『トランスペアレント』 | ゲイのための総合情報サイト g-lad xx(グラァド)

②クリエイターは家族をテーマにした傑作ドラメディ「シックス・フィート・アンダー」の製作者・ライターの一人として知られるジル・ソロウェイ。彼女の実の父親は75歳にしてカミングアウトしたトランスジェンダーであり、ドラマは自身の体験をベースに描かれている。

引用:トランスペアレント – 海外ドラマNAVI

③主人公モートン(改名後モーラ)を演じているジェフリー・タンバーの元アシスタント ヴァン・バーンズが、Facebookで「彼にセクハラを受けた」と投稿した。

引用:「トランスペアレント」主演にもセクハラ疑惑 Amazonが調査|シネマトゥデイ

 

ネタバレ感想

シーズン1

第1話 フェファーマン家の人々

<あらすじ>
LA在住のある家族の人間模様をじっくり描いたドラマシリーズ。
ある重大な告白をきっかけとして、それぞれが抱える秘密が明らかに。
過去から未来にまでわたる様々な問題が浮き彫りになっていく。

長女のサラは5歳の娘エラと6歳の息子ザックの育児に追われ、長男のジョシュアは「グリタリシュ」という担当ガールズバンドのメンバー・カイアとセフレ関係で、末っ子のアリはランニング先の公園でイケてる男を物色する日々。
そんな中、三人は突然父・モートンから呼び出され、「この家をサラに譲渡する」と言われます。自分たちに相談もせずにと激怒したジョシュアはその足で昔のシッター・リタに会いに行きます。アリは印税がなくなったからとモートンに金をせびります。

ロサンゼルスLGBTセンターで、モートン(モーラ)は子どもたちにカミングアウトできなかったことを悔やみ、子どもたちが自分のことしか考えていないことを嘆きます。

サラはタミーにモーラの家の資産価値を確認してもらうという口実で彼女とキスする仲になり、ジョシュアはリタとセックス三昧、アリは公園で見かけた男に筋トレを指南してもらいます。女装のまま帰宅したモーラは思いがけずサラとタミーと会うことに。

 

第2話 カミングアウト

<あらすじ>
モーラは新たな人生の旅路に一歩を踏み出そうとするが、女性としての生活を築くのは容易ではない。
新しい友達や居場所を見つけなければならないし、何より子供たちに真実を伝えなくてはならないからだ。
モーラの長女サラは夫レンに、昔の彼女タミーを紹介する。

モーラはサラに「5歳くらいからずっと違和感を抱いていた。秘密の人生で孤独だった。これまで男装して生きてきたんだ。これが私」と打ち明けます。
サラはタミーの車で帰りながら父の告白に爆笑。その夜、二人は夜中に家を抜け出してカーセックスします。どちらの夫婦ともセックスレスだと打ち明けます。サラは何かとレンと喧嘩ばかりしていますが、そんな中でモーラが女装していることを打ち明けます。
ジョシュアはカイアが中絶手術を受けると聞いて、彼女と結婚しようと考えます。アリは公園でナンパした浮気男とセフレ状態に。

ロサンゼルスLGBTセンターの会合に出席したモーラは、長女にカミングアウトしたと嬉しそうに打ち明けます。「お祝いしたい気分なの」と仲間を飲みに誘いますが断られ、がっかり。職員のダヴィーナが家で飲もうと言ってくれます。

ダヴィーナはモーラに「私たちの旅は果てしない。過去をすべて手放さないと先へ進めないわ。性転換手術の時に親友に言われたの。”5年後、家族は誰一人あなたのそばに残ってない”って」と言います。「それが現実?」と悲しげに言うモーラ。
その時、外から救急車の音が。「マーリーが亡くなった。最高のクイーンだったのに」とつぶやいたダヴィーナは、マーリーの部屋をモーラに見せます。一人で帰宅し、幸せだったかつての我が家の幻想を見るモーラ。

 

第3話 変化の波

<あらすじ>
モーラは長年住み慣れた家を出て、にぎやかな共同住宅へ移住。
そんな折、サラは何不自由ない生活を捨てる決意をする。
夫の家を出たサラは、実家で寝起きすることに。

終の棲家に引っ越すため、荷物をまとめるモーラとそれを手伝うサラ。サラは「パパを見てると、勇気をもらえる。誰もはパパのように自分らしくあるべきよ」とモーラのカミングアウトに対して平気そうです。
荷物の整理中、シリアルの空き箱の中にジョシュア宛にリタからのセクシーなブロマイドがあることにぎょっとします。
サラはレンに「タミーを今も愛している」と打ち明け、衝動的に家出し、モーラの家で寝床を整えます。

カイアと音信不通状態のジョシュアは焦ります。カイアはジョシュアの上司・バリーに「身の危険を感じる」とSOSをし、ジョシュアは「ドラッグ・ミュールズ」という新バンドの担当に変更になります。それにブチ切れたジョシュアは会社をクビに。
さらに、カイアに会いに行ったジョシュアは「昨日中絶した」と言われ、呆然とします。
実家から持ち帰った「家族になりたい」「結婚したい」「永遠に愛してる」というリタからの手紙を読み返すジョシュア。

アリは今のセフレと3Pがしたいと女友達に打ち明けます。アリはセフレと彼の男友達の三人にヤクを飲ませて3Pに誘いますが、拒否され、タクシーに乗せられます。その時、アリにモーラから「今から家に行きたい」と電話がかかってきます。

 

第4話 ありのままの自分

<あらすじ>
モーラはついにアリに真実を告げた。
娘2人と一緒に楽しくショッピングモールへと出かけたモーラだが、そこで厳しい現実に直面する。
ジョシュアはアリの親友シドがリタと自分との関係に嫌悪感を抱いていることを知り、過去と向き合わざるを得なくなる。

1994年、偶然本屋で出会った女装家のマーシーとホテルに泊まり、人生初の女装を楽しむモートン。名前を尋ねられ「ダフネ」と答えますが、いまいちしっくりこないからと「モーラ」という名前を提案されます。
「これが本当のパパなのね」とモーラの顔を撫で回すアリは、ヤクでハイになっています。ダヴィーナに女性らしい歩き方を指導されるモーラ。アリはブランチに行く約束をしますが、翌日大後悔します。

タミーはバーブが妹のSLEで精神的に参っているから冷静な時に自分たちの関係を話すと言いますが、サラは不満げです。アリにモーラのことを相談され、「勝手にジョシュアにカミングアウトしちゃだめよ。暴力と同じだから」と口止めします。
サラはタミーに「私は全てを捨てて正直に生きると決めた。あなたもバーブに私のことを話して」と迫りますが、タミーは口ごもります。

ジョシュアはリタと激しくセックスし、「アリには言うな」と何度も口止めします。ジョシュアは自分たちの関係を両親が知っていたとリタから聞かされ、激しく動揺します。

モーラ、サラ、アリの三人でブランチに行くついでに、デパートで化粧品を買い、トイレに行きます。しかしトイレに並ぶ時にサラがモーラを「パパ」と呼んでしまい、「警備員を呼ぶわよ」とトイレを使っていた女性から叫ばれてしまいます。サラは「パパを侮辱しないで」と言い返しますが、モーラはひどく傷ついて帰ってしまいます。アリは「パパは今更どうしてこんなことを」と頭を抱えます。
帰宅したモーラは騒音を立てる隣人(なんと居住しているアパートの管理人!)に苛立ちます。

 

第5話 試練の時

<あらすじ>
シェリーの現夫エドが行方不明になる。
サラ、ジョシュア、アリの3人はエドを捜しながら、昔を思い出す。
秘密を隠し続けることに耐えきれなくなったアリは、ジョシュアに真実を暴露。

クラブに行ったジョシュアは、不動産売買会社に勤めるクリスティンとワンナイトセックスを楽しみます。ついでに、モートンの家を査定してもらいます。

タミーはサラとのセックス中、グレースに何かあったようで慌てて電話に出ます。どうやら元妻クインとの子・ビアンカが「信仰を認めないなら家から出ていけ」と言われたようです。サラはビアンカに子どもたちのベビーシッターを頼むことに。

モーラはダヴィーナに女性ホルモン注射をしてやり、プレマリンの錠剤を少し飲ませてもらいます。LGBTセンターで「才能を発掘」というイベントが開催されるらしく、モーラは乗り気です。
ダヴィーナの友人・シアにホルモン治療の方法を尋ねるモーラ。シアをナンパしてきたゲイリーは、モーラの古い友人です。女装したモーラを見て吹き出し、去っていきます。

モートンの元妻・シェリーは、現夫のエドが行方不明になったというのに、「私の代わりに守衛と捜して」とやけに落ち着いています。エドは徘徊癖があるようです。懸命にエドを探すアリ。エドに読み聞かせをしに来たラビのラクエルの気をそらそうとシェリーは必死です。アリはジョシュアにモートンがトランスジェンダーだと勝手に告白してしまいます。シェリーはモートンの女装癖については知っていたようです。そこにエドが帰宅します。

 

第6話 荒野を進め

<あらすじ>
モーラの変化を受け入れようとそれぞれ努力する子供たち。
ジョシュアは女性のラビ、ラクエルに救いを求め、アリは大学のジェンダー学の講座をシドと一緒に聴講することに。
サラは子供たちに、モーラとしての祖父を会わせるにあたり説明を試みるが…。

ジョシュアは「会社を辞めた。家を売却したらその金の一部を開業資金に使わせて」とモーラに直談判。モーラは娘には内緒にするならいいと答えます。モーラが自分のセクシャリティについてどう思うか尋ねると、ジョシュアは「密かに楽しむ分には問題ない」とだけ言います。混乱するジョシュアは安息日に説教するラクエルに会いに行き、彼女を口説きます。

女性学とジェンダー学を大学で学びたいから金を出してくれとモーラにせびるアリ。他の兄弟には内緒ならとモーラは了承します。シドと授業を受けていたアリは助手のトランスジェンダー・メーガンと仲良くなります。

現在はサラが住む自分の家を訪ねるモーラとダヴィーナ。LGBTのイベントで二人はデュエットするらしく、モーラは三兄弟を連れてくてほしいとサラに頼みます。そこにレンが来て、モーラを理解できないと吐き捨てます。モーラはレンに出ていくよう命じ、サラに「タミーとこの家に住んでほしい。家は売らない。他の兄弟には内緒よ」と言います。

 

第7話 善き行いを

<あらすじ>
ジョシュアはラビのラクエルといい雰囲気に。
アリはジェンダー学の講師に好意を持ち、女性らしさに興味を持ち始める。
モーラはLGBTのイベントで歌を披露。

ジョシュアはラクエルとセックスしようとしますが、勃起しなかったため、彼女は料理をして待っていると慰めてくれます。
アリはメーガンの家に遊びに行くために、彼好みのファッションに身を包みます。彼を連れて、モーラの出演する「才能発掘ショー」に行きます。

三人は「才能発掘ショー」を見ていましたが、モーラを見ていることに堪えられなくなり、全員が途中で退出。
ジョシュアはタミーの車に実家に置いていた私物が捨て置かれていることに気づき、モーラの家にいたビアンカに愚痴を吐き出します。そのまま二人はプールでいちゃつきます。
アリはメーガンとおもちゃを使ってセックスしようとしますが、彼女に「あなたはトランスジェンダーを好きなだけ」と言われます。

ダヴィーナは「無神経な子どもたちに振り回されるのはやめて」とモーラにアドバイスしますが、彼女は意気消沈し、シェリーになぐさめてもらいにいきます。

 

第8話 自由の森

<あらすじ>
かつてモートンだった頃、モーラは友人マークと共に女装愛好家が集うキャンプに行ったことがあった。
森の中で心置きなく”女”を楽しむ参加者たち。
その中に、コニーという理解ある女性が混じっていた。

1994年、バットミツバを中止したいと急に言い出したアリに激怒するシェリーを置いて、モーラと友人のマークは、女装愛好家が集うキャンプ・カメリアにこっそり参加します。
参加者は「私達は除草する男であって、ホルモン剤を打つ人とは世界が違う」と口々に言います。モーラはキャンプに来ていた男性の妻・コニーと盛り上がり、キスします。

シェリーはエド、サラは友人、ジョシュアはリタに会いに行き、アリは家に一人ぼっちに。アリは思い立って海に行き、そこで会った見知らぬ男とキスし、そのまま逃避行します。

 

第9話 上を向いて

<あらすじ>
モーラは別れた妻シェリーの家で、死期の近い夫エドの意志を尊重すべく、シェリーと話し合う。
サラは、別れた夫レンと率直に心の内を語り合う。ラクエルは心の底からジョシュアを愛するようになる。
家族全員がシェリーの家に集まった時、本音がぶつかり合う。

1994年、帰宅したモートンはシェリーにキャンプのことを追求されて赤裸々に告白します。シェリーは「やっていけない」と喧嘩します。全く面白くないエドの話を聞かされた上に、シェリーとのラブラブな様子を見せられ、困惑する三兄弟。

サラはタミーが自分のやりたいようにインテリアを決めていくことに不満を抱き、レンに愚痴を言います。レンは秘書のメラニー・トーレスと付き合い始めたらしく、サラは嫉妬します。

ビアンカはタミーに家を追い出され、ジョシュアの家にしばらく住むことに。ジョシュアはラクエルに謝りに行き、二人はセックスする関係に。ジョシュアはビアンカに歌手の才能があると感じます。

アリはシドがジョシュアと寝ていることに衝撃を受けます。シドは中2の頃からアリが好きだったそうで、アリにどうでもいい扱いを受けることに堪えられず、ジョシュアと寝ていたのだそうです。

病状が悪化したエドを囲み、シェリーとモーラは彼の最期をどう看取るかについて話し合います。エドを安楽死させると言うシェリーにアリは猛反対。しかし、シェリーはエドに会いに来てくれて、自分を支えてくれたのはモーラだけだったと激怒します。
しかし、その話しをしている間に、エドはまた徘徊を始めます。

 

第10話 真実はそこに

<あらすじ>
シェリーの現夫エドの葬儀にフェファーマン家が勢ぞろいした。
シェリーとモーラは古い知人たちとの再会を果たす。
またサラの元夫レンや、ジョシュアの元シッター・リタも参列。

エドの葬儀に集まったフェファーマン家一同。
葬式後のシヴァ中に、アリは「ジョシュアはセックス中毒だ」とラクエルに忠告し、彼女は泣きながら帰ってしまいます。ジョシュアはリタが悪い噂を流したのだと責めようとしますが、「あなたの子よ」とコルトンを紹介されて衝撃を受けます。

サラはレンに「恋しい」と言ってセックスしようとしますが、レンは「秘密を持ちたくない」と拒みます。混乱するサラは、タミーに「結婚しよう」と提案します。

アリはバットミツバを中止したのはモーラが女装キャンプに行くためだったとシェリーに聞き、激怒。モーラはアリがあまりにも自分勝手なので「あなたは私がお金をあげた時しか口を利かない」と責めます。アリは夜になって家に帰ってくると、モーラたちに「おかえり」と迎えられて安心した様子です。

シーズン2

第1話 邪悪な目から逃れて

<あらすじ>
「トランスペアレント」新シリーズは、長女サラと同性のパートナー、タミーとの盛大な結婚式で幕を開ける。
式の招待者の中にはある意外な人物が含まれていた。
また長男ジョシュアと女性ラビ、ラクエルの秘密も明らかになる。

サラとタミーの結婚式当日、ジョシュアはラクエルを妊娠させたとアリに報告します。アリがシェリーに報告し、結婚式で大々的に妊娠報告がされます。

モーラは入居していた「ヴィラ・シャングリラ」が取り壊しになったため、シェリーと同居中です。
「呆れるわ。母さんにも会いに来ずに…」と苦言を呈するモーラの妹・ブリナ。「近いうちに母さんに会いに行く」と言うモーラに、「あなたのことを知らないまま死んだ方がいい。たまには人の気持ちを考えて」とブリナは呆れます。

サラは披露宴の最中にトイレにこもり、「結婚なんてしたくなかった」とジョシュアとアリの前で泣き出します。式の後、サラはタミーに「結婚できない」と謝ります。

 

第2話 チュクチュク タンタン

<あらすじ>
フェファーマン家の長男ジョシュアは新しいバンドのお披露目のためプールパーティーを開く。
そこへ両親が現れたため、長女サラと末っ子アリは驚きを隠せない。
アリは友人シドと新しい関係を築き始め、サラは過去と向き合うことに。

結婚恐怖症になってしまったサラは、孤独感に苦しめられています。レンとの子どもについては共同親権を持ち、交互に会いに行くことに。

アリはシドに謝り、友達に戻りたいと頼んで受け入れられます。

パーティーの準備をするシェリーを指でイかせるモーラ。二人はヨリを戻したのかと子どもたちに問われ、モーラは口ごもります。

ビアンカのバンド「ファシープス」のお披露目プールパーティーがモートンの家で開かれます。感触が良ければ契約しようとバリーに持ちかけられ、大喜びのジョシュア。
つつがなく進んでいたパーティーですが、錯乱したタミーにぶち壊されます。
コルトンが「高3の一年間はLAに住む」と言うので、ジョシュアはラクエルに自分とラクエルとラクエルの子どもとコルトンの4人でモートンの家に住もうと提案します。

 

第3話 新しい世界がやって来た

<あらすじ>
長男ジョシュアと女性ラビのラクエルは、ジョシュアの息子コルトンを家族として迎えようとしている。
主人公モーラは末娘アリをUCLAへ。
アリはそこで、過去にモーラと因縁のあったフェミニズムの研究者レズリーと出会う。

エラを保育園に送ると、バーブを見つけたので声を掛けるサラ。しかし、園のみんなが結婚破棄事件について知っていること、気軽に話しかけないでほしいことを伝えられ、引き下がります。
後日、レンの家に行くと、そこにはメラニーが。彼女はレンの家にしばらくいついているようで、サラは落ち込みます。
サラは学生時代に厳しい体罰を行っていたアイアンズから「悪い子だ」とお仕置きを受ける妄想をし、イってしまいます。

ジョシュアはコルトンをモーラの家に招き、部屋をあてがいます。自分の学生時代の思い出を語りつつ、コルトンの入学手続きを一緒に済ませてやります。
「ファシープス」のレコーディング中、みんなにプロポーズの方法を相談するジョシュア。しかしその晩、不安なラクエルに逆プロポーズされ、ジョシュアは「僕を信じてないんだな」と激怒します。

アリはジェンダー学部のレズリー教授をモーラに紹介してもらいます。フェミニストのレズリーは、巨乳の女にしか興味がなかった学生時代のモーラを知っており、侮蔑しています。
アリはレズリーの詩に共感し、シドとセックスします。

 

第4話 桜

<あらすじ>
長男ジョシュアは息子コルトンと心を通わせていくが、負担も伴う。
長女サラは子供たちの学校のイベントに参加するが今までにない疎外感を感じる。
末っ子アリはシドと共に祖母のローズのもとを訪れる。

夜遊び三昧のモーラに、シェリーはたまには自分と遊ぼうと誘います。
モーラは病院で女性ホルモンを打つ相談をし、性別適合手術については考え中だと話します。一人で夕食を食べていたモーラは、弁護士のシンシアをナンパしますが、うまくいきません。

ジョシュアはラクエルと暮らし始めて体調を崩したリタを心配しているコルトンに、リタを食事に呼んではどうかと提案します。しかし、ラクエルはリタの存在をストレスに感じていました。
リタはジョシュアと復縁したいようで、ラクエルは「二度と家に入れないで」と激怒します。

アリは祖母のローズにシドとともに会いに行きますが、「ガーション(ローズの兄の名前)」と呼ばれます。アリはストレスが遺伝するという「エピジェネティクス現象」を知って興奮します。シドとの交際は順調です。

サラはシングルマザーになってから鬱憤が溜まりまくり。小学校の寄付金集めパーティーに行くと、レンはパートナーとしてメラニーを連れて参加していました。
酔ったタミーに口説かれるも、イライラが消えないサラ。くじで「生き方講座」のチケットが当たり、「そんなくだらない講座は受けない!」とヒステリーを起こします。

 

第5話 私はおばあちゃん

<あらすじ>
主人公モーラはダヴィーナとシアと暮らし始める。
長男ジョシュアのもとへ息子コルトンの育ての家族たちがやってくるが、価値観の違いが露わになり、ジョシュアは難しい決断を迫られる。
末っ子のアリは”新月の夜の儀式”に参加し、フェミニストのレズリーにさらに深く心酔するように。

サラは「生き方講座」のカウンセリングに参加。ジョシュアの友人にヤクを融通してもらいます。車内で夜遅くまでヤク漬けになるサラ。

コルトンから「育ての父のジーン牧師と母のダヴィーナたちが二人に会いたいらしい」と相談を受けたジョシュアとラクエルは、戸惑いながらも承諾します。
保守的なジーンたちに好かれたいジョシュアは、ラクエルに偽の婚約指輪をつけるように頼みます。
ラクエルが妊娠したと聞いたジーンからコルトンを捨てたことを責められたジョシュアは、リタが妊娠したことを知らなかったのだと弁明。しかし、たまたま来ていたモーラが「リタの妊娠は知っていました。だからあなたの教会に多額の寄付をした」と言うので、ジョシュアは混乱します。コルトンは「ジョシュアとラクエルの邪魔をしたくない」と家を出ていきます。

モーラはシェリーに別れを告げ、ダヴィーナとシアと同居生活を始めます。

アリはシドとレズリーの「新月の夜の儀式」に参加し、彼女の生き方に強く共感します。

 

第6話 揺れ動く心

<あらすじ>
末っ子アリはUCLAの受験に関してレズリーに助言をもらおうとするが、少し接近しすぎたと感じる。
長男ジョシュアは母親シェリーと、過去のことについて衝突する。
暴力的なセックスの妄想に取りつかれている長女サラは、男性といい雰囲気に。

モーラはダヴィーナが出所した恋人・サルを歓迎しますが、ダヴィーナとサルは二人の時間を過ごしたいようです。サルはトランスジェンダー女性が好みだと言い、ダヴィーナと堂々といちゃつきます。

ジョシュアはシェリーにコルトンの存在を隠していたことを追求しますが、開き直られてしまいます。
ラクエルに湿疹が出たので産婦人科のスーザン医師に診てもらうと、流産していることが分かります。ラクエルは何より子どもを求めていますが、ジョシュアは二人の今後を一旦考えるべきだと言って仕事のパーティーに出かけます。ジョシュアはバリーにファシープスで新レーベルを作ろうともちかけ、快諾されます。
帰宅したジョシュアは、二人のベッドの上に、ラクエルに渡したはずの偽の婚約指輪が置かれていることに気づきます。

論文試験の設問の意味が分からないとシドに愚痴るアリは、レズリーに質問していいものか悩みます。レズリーから「論文では個人的な主題を読みたい」と言われ、アリはモーラの親族に隠された謎を解き明かしたいと打ち明けます。

サラはヤクを調達してくれたジョシュアの友人に「お仕置き」してもらおうと彼を誘惑しますが、シェリーから「エラに泣かされた。お父さんが出ていった」と泣き声の電話がかかってきます。

 

第7話 命の書

<あらすじ>
ユダヤ教の贖罪の日、ヨム・キプール。
フェファーマン家の人々はそれぞれの過ちを償おうとしていた。
タミーの許しを得たい長女サラ、友人ダヴィーナとの仲がギクシャクしているモーラ、ラクエルと仲直りしたい長男ジョシュア。

ユダヤ教の贖罪の日 ヨム・キプール、サラはタミーに「私は母から愛情を受けずに育ったからあなたにも冷たくしてしまった」と謝りますが、タミーからは突き放されてしまいます。
サラはあまりにもセックスにケチを付けるため、ジョシュアの友人からSM趣味のゲイリーという男を紹介されます。

レズリーの家に泊まったアリを責めるシドですが、アリは「僕らなりの恋愛の形を模索していこう」と説得します。シドはアリが自分との恋愛に本気ではないのではと不安になります。食事会を開き、シドと自分の家族を招くアリ。

モーラはサルから世話を焼かれ、「女性になりたいならいつでも相談を受ける」と言われます。モーラはダヴィーナに「サルはやめておけ」と忠告しますが、「人の恋愛に首を突っ込こまないで。気に入らないなら出ていって」と宣告されます。

ジョシュアはシェリーと教会に行き、ラクエルに自分たちの関係を周囲にどう話せばいいか相談します。「終わったのよ」と言われ、すごすごと引き下がるジョシュア。
ジョシュアはアリの食事会でラクエルと別れたこと、子どもは流産したことを報告します。

 

第8話 動揺

<あらすじ>
回想シーン、ローズとギトルは最終決断を迫られている。
現在、主人公モーラは自殺防止ホットラインのボランティアに興味を持ち、友人シアとの絆をさらに深める。
長男ジョシュアは全神経を仕事に注ぎ込んでいる。

1933年、ローズは蒸発した父を捜しにアメリカに行きたいという母のために、女装家の兄・ギトルに旅券と旅費を手配してもらいます。母は一家総出でアメリカに行こうとしますが、ギトルは恋人のマグヌスと別れたくないからと同行を拒否します。

ジョシュアは「ファシープス」のツアーのために車を購入します。渋滞にはまり、他の車にキレまくるジョシュアはビアンカに慰められます。

シドはアリが「束縛されない関係が良い」と押し付けてくるのに堪えられず、別れを切り出します。
レズリーに片思いしているアリは彼女の恋人のベラを紹介され、ベラのあまりの若さに怯みます。シドに振られたため、レズビアンのための音楽祭にモーラとサラと参加することに。

LGBTセンターで働きたいと職員に申し出たモーラは、自殺防止電話相談の夜間担当はどうかと提案されます。ダヴィーナと仲直りしようとしますが、うまくいきません。
シェリーはバズとラブラブで、家族との思い出の品を家からすっかり捨ててしまいます。二人はアラスカにクルーズへ行くようです。

 

第9話 男が現れた!

<あらすじ>
主人公モーラは2人の娘サラ、アリと一緒に、森の中で開かれる女性のための音楽祭へと出かけた。
そこでは新しい友人もできるが、不愉快な思いもする。
一方、サラはある出会いをきっかけに解放感を覚え、アリは隠された祖母の過去を追体験する。

音楽祭に参加したモーラ、サラ、アリは、音楽にノッて踊りまくります。サラは呪術師の講座へ、アリはレズリーの朗読会へ。

モーラがアクセサリーを物色していると、ヴィッキーというチーズやの店主から、「生まれながらの女のためのフェスなのにルールを無視して来たのね」と言われます。トイレの列に並んでいると、女性たちが一斉に「男が来た!」と叫びだし、モーラは身の危険を感じて、サラとアリを探して助けを求めます。
レズリーはベラと別れたらしく、アリは後釜を狙おうと彼女について回ります。アリを探していたモーラは音楽祭主催者のアンディから「女たちが安心して過ごせる場所を提供するために作った。生まれながらに子宮とヴァギナがない人に参加資格はない」と言われ、思わず口論になってしまい、荷物をまとめて音楽祭から出ていきます。徒歩で帰ろうとしていたモーラは、ヴィッキーが誘ってくれたので彼女の車で返ります。
アリはレズリーとセックスします。

サラは呪術師の講座に行く途中に見つけた、公開SMプレイを行う女性に声をかけてプレイをしてもらいます。

 

第10話 深いよどみから

<あらすじ>
思いがけない形で愛を見つけたモーラは、家族との絆を取り戻そうとする。
末っ子アリは今後の研究についてレズリーと語り合う。
長男ジョシュアは母親の新しいボーイフレンド、バズに父親の愛を求める。

ヴィッキーとモーテルに泊まることになったモーラは、彼女とセックスします。モーラはもう3年も母に会っていないから点いてきてくれないかと頼みますが、断られます。
モーラはローズに会いに行くのに、アリに一緒に来てもらいます。そこにブリナが現れます。

ローズはナチスに捕らえられたギトルを除き、母と二人で父のハイムの家へ。父は「アメリカに呼び寄せる」との約束を反故にし、ミュリエルという女性と再婚していました。ローズはフェイという男児を出産します。

アリはジョシュアから、ラクエルから返された婚約指輪をもらいます。レズリーから「学生と関係を持つのは大学の規則違反だから、私の恋人になるか助手になるか選んでほしい」と迫られ、助手になることを選びます。

サラは音楽祭でプレイしてくれたS役のポニーにお金を払って、引き続きプレイをしてもらいます。レンに会いに行くと、彼はメラニーに振られたそうです。サラはその足でラクエルに会いに行きます。

ジョシュアはバズに「お父さんを失ったことを嘆き悲しむべきだ」と言われ、彼に抱きついて涙します。

シーズン3

第1話 イライザ

<あらすじ>
LGBTセンターで電話相談のボランティアをしているモーラはある日、若いトランスジェンダーの女性イライザからの深刻な相談の電話を受ける。
イライザが自傷行為に走ることを恐れたモーラは、センターを出てサウスロサンゼルスの街を探し回り、何とかイライザを見つけるが、結局、自身が病院に運ばれてしまう。

モーラはイライザというトランスジェンダーから電話相談を受けますが、混乱した彼女に途中で電話を切られてしまいます。商業施設で彼女を見つけたものの、モーラは疲労困憊していたあまり倒れてしまいます。

 

第2話 戦いが終わり

<あらすじ>
自身の健康に不安を覚えたモーラは、死の恐怖に直面し、身体との関係に思い悩む。
サラは教会の役員に立候補する。
シェリーはバズと共に、自らのショーを企画しようと思いつく。

シェリーは教会で自分の半生を話したところ、多くの女性に共感されたため、有頂天に。バズに曲を書いてもらい、自分の半生を描いた舞台を作ろうと意気込みます。

サラはラクエルの推薦でシナゴーグの役員に立候補することに。他の役員に赤裸々に家族と自分の性生活を面白おかしく話しますが、引かれてしまいます。サラはレンとまた同居生活を送っていますが、セックス相手は別々です。

ラクエルは神学校の同級生・デューヴィッドと再会し、彼が妻を心臓病で亡くしたことを知ります。

アリはレズリーと愛人関係を続けながら助手として授業をし、充実した日々を送っていました。しかし、レズリーが半年に一人のペースで恋人を替えていることを他の助手から聞いてしまいます。

 

第3話 かくれんぼ

<あらすじ>
モーラの誕生日を祝う席にフェファーマン家の面々が集まり、それぞれの複雑な人間模様が明らかになる。
サラはバズと教会の役員人事を巡り対立。
モーラは重大な決意表明をするが、ヴィッキーとシェリーの反発を招く。

1992年にジョシュアが飼い始めたものの行方不明になっていたペットのカメ・ナチョは、配管の中で成長していました。

ラクエルは過ぎ越しの祭りの説教がうまく書けないのは自分が神を感じられないからだ、流産したのだと言ってデューヴィッドの前で泣き出します。

モーラの誕生日会に集まったフェファーマン家の人々。モーラは顔と胸とヴァギナを手術して「ママ」と呼ばれたいと言い出します。
シェリーも三兄弟も賛成はしますが、ヴィッキーは家族にカミングアウトする前になぜ自分に話してくれなかったのかと怒ります。

サラは役員決定会議でローラという役員を中心に「恋愛関係がひどすぎる」という前代未聞の理由で承認を却下されます。バズが味方になってくれなかったことに不満を抱くサラ。
ジョシュアはシアに一目惚れし、彼女と距離を詰めていきます。
全員参加のかくれんぼ中、ナチョを見つけてザックは飼いたいと言い出します。

 

第4話 つらい現実

<あらすじ>
美容整形外科を訪れたモーラは、手術が楽しみになり浮かれてしまう。
しかしヴィッキーは、モーラのはしゃぎぶりについていけない様子だ。
ジョシュアがリタのもとを訪れると、リタはいつもより上機嫌だった。

サラはレンが自分の子どもほど年の離れたスポーツインストラクターのウナと付き合っていると知り、彼女を牽制しようとレッスンに参加しますが、歯牙にもかけられません。
サラはポニーに自分がS役になりたいと頼みますが、鬱憤晴らしの罵倒をするだけでプレイになっていません。
ザックが便秘で悩む理由は家庭の問題ではと担任に言われ、自分たち家族は完璧だと吐き捨てます。
サラは学校の体育館でタコスを食べながら聖書を読む祈りの場所を作れないかと思いつき、ラクエルに相談します。

アリはレズリーに、助手のオーブリーと手マンしあったから嫉妬してくれと頼みます。レズリーは仕事をサボってアリとセックスにふけりますが、アリがセックス中に心あらずなことをレズリーは指摘。アリはそれを拒絶します。

ジョシュアはリタの家に行くと、コルトンの説教の動画を見せられます。リタは若き日にジョシュアが彼女のために書いた曲の入ったカセットテープを聴かせ、ジョシュアは「君を許すよ」と言います。
後日、リタはショッピングモールで飛び降り自殺します。

モーラは美容整形外科医に見せられた術後の自分の画像をいたく気に入り、ダヴィーナやサルに見せて回ります。ヴィッキーはうんざり。ヴィッキーは「どんなあなたになっても構わない」と言いますが、モーラには一抹の不安が過ぎります。

 

第5話 聖なる夜に

<あらすじ>
サラが発案し、実現にこぎつけた宗教イベントにフェファーマン家の面々が集まった。
親しい者の死を知ったばかりのジョシュアは深く落ち込み、ラクエルに救いを求める。
そのイベントでアリはレズリーがとある偏見を持つことを知る。

レズリーと詩を贈り合い、愛を深めるアリ。レズリーは「アリに本気になってしまった自分が怖い」と打ち明けます。

ジョシュアはモーラに「抗うつ剤を変えたせいでリタが死んだ」と伝え、モーラは彼を連れてサラの計画した宗教イベントに参加します。リタの遺灰は彼女の姉に届けられ、一部はジョシュアがコルトンに届けることに。ラクエルに縋ろうとしますが、彼女のそばにはデューヴィッドが。イベント後、ジョシュアは一人でシアのストリップショーを見に行きます。

レンはウナとの予定を変更して、サラの計画した宗教イベントに参加します。
また宗教イベントをやろうと乗り気なサラ。シェリーも自分の半生を描いた「不死鳥のシェリー」を出し物として見てほしいとわがままを言いますが、ラクエルはイベントの最中に説教に割って入り、リタへの祈りを勝手に捧げたモーラへのわだかまりを感じているようです。

 

第6話 旅の途中

<あらすじ>
ジョシュアは意外な人物と共に長旅に出るが、2人の間には軋轢が生じる。
シェリーはバズの金遣いの荒さを警戒するようになる。
歯の治療中にガスを吸ったアリは、神の幻想を見る。

ジョシュアはシアとコルトンに遺灰を渡す旅に出ます。ジョシュアは「君とセックスしても妊娠させる危険性はないからすごく楽」だとシアを褒め、シアは不愉快そうに「私はHIV陽性なの」と告白します。「絶対に僕に感染させない自信がある?」「君と長期的な関係を築くつもりはない」とひどい発言を繰り返すジョシュアに呆れたシアは、タクシーで帰ってしまいます。

「不死鳥のシェリー」の映像を撮るためという理由で、バズは高額なカメラを買ったりと、シェリーのクレジットカードを使いまくります。シェリーは困惑するも、バズは家族全員でクルーズに行くためにポイントを貯めたのだと言い訳します。
サラはシェリーがバズを養っているのはおかしいと注意しますが、シェリーは「私は幸せだから口を出さないで」と怒ります。

サラの宗教イベントの帰りに穴に落ちて足を折ったレズリーは、執拗にアリの看護を求めます。アリは笑気麻酔の最中に「あなたにそっくりの神を見た」と歯医者に伝え、営業後に歯医者は自分でも笑気麻酔を吸い込みます。

 

第7話 人生は厳しく そしていずれ死ぬ

<あらすじ>
ジョシュアはオーバーランドパークに到着。
息子コルトンにつらい報告をする。
サラの発言にラクエルの堪忍袋の緒が切れ、次のイベントの開催が困難になる。

ジョシュアがコルトンにリタが死んだことを伝えると、コルトンは「自殺なら天国に行けない」と動揺します。ブロッシーに勧められ、コルトンの説教を生で聞くジョシュア。

ヴィッキーとともにローズとブリナを訪ねるモーラ。相変わらずモーラは自分のことばかりでブリナと大喧嘩するも、ヴィッキーがブリナの味方をしたため、モーラはヴィッキーをも激しく罵ります。モーラとヴィッキーは別れを選択します。

サラは次なる宗教イベントを企画しますが、ラクエルはサラにそそのかされてデューヴィッドとセックスする関係に。しかしサラが宗教イベントの企画・運営を通してレンと復縁したと聞き、サラが自分の性生活に介入してくることに怒りを感じ、「信仰はそういうものじゃない」と激怒します。

 

第8話 もしも私が鐘なら

<あらすじ>
1958年ボイルハイツ、12歳のモートン少年の女の子のような振る舞いをめぐり、母親ローズと祖父母はギクシャクしている。
一方、12歳のシェリーは、誰に理由を告げることもなく、ある日突然学校の劇への参加をやめ、食事をしなくなってしまう。
1966年。21歳のモートンとシェリーは秘密の恋に落ちる。

1958年、ローズは祖父母と同居していましたが、息子のモートンがギトルの指輪をつけて女装して踊ることに困惑していました。夜な夜な男のもとに出かけるローズ。祖父母はモートンの女装癖を矯正しようと必死で、「女装をやめないなら家から出ていけ」と言われてしまいます。ローズはそのうち単身家を出てしまいます。
学校でも女の子と遊びたがるモートンですが、ブリナを含め、女の子からは真に受け入れてはもらえません。ブリナに石を投げて怪我をさせ、報復するモートン。

一方、小学生のシェリーは音楽教師にレイプされてから拒食症気味に。成長してから友人の恋人としてモートンを紹介されるも、モートンに誘惑されあっけなく流されてしまいます。

 

第9話 崩れゆく関係

<あらすじ>
コルトンと再会したジョシュアはオーバーランドパークに引っ越すことを決意。
心配したアリは兄を連れ戻すため、現地へ向かう。
自暴自棄になったサラは、怒りを抑えられなくなる。

心臓に異常が見つかったので、ホルモン治療は死ぬまで延期すべきと主治医に言われてしまうモーラ。クラブ・オックスウッドで踊っていると、ドナルドという男性といい雰囲気に。

ジョシュアはコルトンの説教に感銘を受けて洗礼を受け(たふりをして)、オーバーランドパークに引っ越すと言い出します。ジョシュアは1年間仕事を休んで曲作りに専念したいとコルトンに言いますが、コルトンは「あなたは僕の父親じゃない。この街にあなたがいると僕もあなたも幸せになれない」とはっきり言います。落ち込むジョシュアをアリは車で連れ帰ってやります。

前妻ドナのがん闘病のために金が必要だったからシェリーに金を無心していたのだと涙ながらに語るバズですが、シェリーは彼が結婚したことなどないことを知っています。今日中に家を出ていけと宣告するシェリー。

歯医者でのトリップ経験を「異質なものこそ救世主だ」という論文に書きたいとレズリーに主張するアリ。レズリーは授賞式でアリを恋人として正式に公表するから身綺麗にしてくれと頼みます。

ポニーは家業のキャンドルの店を手伝うために引っ越してしまい、サラは女性相手にS役をやってくれるプレイ相手を探さなくてはなりません。
ザックとエラがナチョを逃したことに激しく取り乱すサラ。

 

第10話 新しい刺激

<あらすじ>
山積する問題を陸に残し、フェファーマン家の面々は船旅に出た。
それぞれが自分探しの旅を続けてきた結果、その路程は、家族が久しく行なってこなかった過ぎ越しの祭りの聖餐の場で交錯した。

クルーズに参加するフェファーマン一家。シェリーは部屋専属の執事・トレヴァーに、自分はショーをやりたいのだと打ち明けます。トレヴァーは船長に掛け合って、ショーの開催を後押ししてくれます。「この家族でいると安らげない。バズが唯一の理解者だと思っていたけど、今はトレヴァーが私を理解してくれる」と家族に言うシェリー。
シェリーのショーを見て、フェファーマン一家はスタンディングオーベーションします。

モーラは「新しい体になれると思っていたから女らしい服や補正下着を着ていたけれど、今は自分に価値を感じない」とアリに相談し、それらと別れを告げます。

ジョシュアはリタの遺骨を船から海に撒きます。

シーズン4

第1話 トム・レンク

<あらすじ>
モーラはある魅力的なオファーを受け、テルアビブへ行くことを決意する。
シェリーはコンドミニアムを引き払い、ジョシュアと暮らすことに。
アリ、サラ、ジョシュアの3人は各々の性生活を見つめ直そうと、セックス依存症克服の会に出席する。

モーラは教授職に復帰し、イスラエルで「ユダヤ教とジェンダー」について基調講演をすることに。旅の前にドナルドに会い、セックスします。

シェリーはジョシュアと新居で一緒に暮らし始めます。

アリはモーラの家の一階に住んでいましたが、民泊している家族から「庭に出ないでくれ」と苦情を言われます。また、レズリーが学部生にまで手を出していたため、大学側からセクハラ被害者として事情聴取されます。

ローズが死んでから、ブリナも含めてシェリーたちの新居でパーティーすることに。息抜きにしていたセックス依存症の質問にすべて当てはまったため、セックス依存症克服の会に出席する、アリ、サラ、ジョシュアの3人。
そこでサラはエラの通う保育園の教師・ライラを見つけます。

 

第2話 股間の問題

<あらすじ>
アリは自分について書かれたレズリーの出版物に衝撃を受ける。
サラは娘の保育園の先生だったライラと再会、強く惹かれる。
ジョシュアは思いがけない人物と再会する。

「ニューヨーカー」にアリに関するレズリーの詩が載りますが、「給仕係」「愚かな女」と書かれており、アリは驚愕します。
アリはモーラに「一緒にイスラエルに行きたい」と頼み、了承されます。モーラが出国する際、股間に異常があると言われて身体検査を求められますが、アリはそれがトランス差別だと主張して動画をSNSで拡散します。

ライラの家を訪れ、自分はセックスではなく恋愛依存症で、自分は愛を知らないのかもしれないと打ち明けます。そのうちサラじゃライラを想って激しくオナニーするようになります。

ジョシュアはある時からリタの幻に付きまとわれ、苦しむようになります。

シェリーは偶然街中の劇場で即興パフォーマンスを見て、自分もやりたいと思うようになります。

モーラはドナルドとのお家デート(=セックス)に胸をときめかせますが、彼はモーラの主義主張には興味がないようです。

 

第3話 子育ての秘訣

<あらすじ>
サラは子育ての秘訣を実践し、その効果に驚く。
ジョシュアはシェリーとの同居のストレスから、再びスティーヴの元を訪れる。
アリは魅力的な新しい友人に誘われ、パレスチナを訪れる。

サラはライラに聞いた子育ての秘訣「子どもは生まれながらに完璧な存在だから、子どもを上に」を実行し、子どもたちが素直になったことに驚きます。
サラは「子どもを上に」の考え方は斬新だからジョディに相談して本を出したいと言い出し、レンはライラとの間に立って契約書を交わしてやると言います。

モーラはアリにドナルドという恋人ができたと打ち明けます。
講演後、アダムというファンの男性から「CMを知ってる?モシェ・フェファーマンっていう人なんだけど」と言われます。「父さんは80年代に死んだはず」と言うブリナにCMを見せると、そこに映っているのが自分たちを捨てた父親だと判明します。

アリは、動画を拡散してくれた運動家・ライフとデートすることに。
ライフはパレスチナでしかお金を落とさないと言い、アリを連れ出します。イスラエル人に虐げられているパレスチナ人たちの声を聞くアリ。

ジョシュアは大麻がほしいと友人のスティーヴンに会いに行きますが、スティーヴンはもう酒も大麻もやめたのだと言い、ジョシュアの心の痛みに寄り添おうとします。
シェリーは即興演劇の練習をしています。ジョシュアはシェリーが境界線を超えて干渉してくることに怒りを抱きますが、シェリーは自分に意地悪をするなと怒り、ホテルへと飛び出します。シェリーはジョシュアの意見も聞かずに同居を始めたのは、自分にそばにいてほしいはずだと思ったからだと打ち明けます。

 

第4話 疑惑のクールガイ

<あらすじ>
モーラとアリは家族の隠された真実を明らかにする。
即興演劇のクラスに通うシェリーは、その才能を発揮し始める。
互いに惹かれ合うサラ、ライラ、レンの3人は、ある計画を実行に移す。

深夜にホテルに帰宅したアリに、4歳の時に疾走した父・モシェの存在を伝えるモーラ。アリはモシェの住所を突き止め、二人で会いに行くことに。モシェは「家にいた時は、ローズの父親が権力を握ってた。俺に逆らうなら出ていけと言われたから、出ていった。アメリカに残した家族への後悔などくだらない」と言い訳します。
モーラはモシェから、ギトルがトランスジェンダーだったと聞いて衝撃を受けます。

ライラに「一緒に本を出さない?」と持ちかけるサラ。レンに仲介してもらい、本の利益は半々にすることに。ライラはバイセクシャルで3Pが好きらしく、サラはレンと彼女をシェアすることにします。

シェリーは即興演劇の楽しさに目覚めます。

ジョシュアはセックス依存症の会に行き、昔から今まで精神的にリタに支配されていることを打ち明けます。幻想のリタから「あなたは大人の男のくせに愛を求めすぎてる」と言われ、オナニーでもイけずに鬱憤をたまらせるジョシュア。

 

第5話 生まれ変わった自分

<あらすじ>
モーラはアリが生まれた日に思いをはせる。
サルとの関係に苦悩するダヴィーナもまた、若き日を思い返していた。
ダヴィーナとモーラは共にある誓いを立てていた。

1981年、モートンはカウンセリングで「自分をゲイだと受け入れろ」と言われ、試しに男と寝てみようとしますが断念します。

モシェはロスの家族を自分の金で招待したいと提案し、アリは受け入れます。
サラとレンはついでにイスラエルのライラの両親に会うことに。

ダヴィーナはサルと喧嘩し、彼の家を出てアリの部屋に住まいを移します。ダヴィーナは若い頃、ローランドというHIV陽性の金持ち男性といたずらにセックスしたことを思い出します。結局、彼のせいでダヴィーナはHIVを発症しました。クイーン・メアリーというクラブで女装コンテストに参加することが、当時唯一の楽しみでした。

 

第6話 約束の地での再会

<あらすじ>
一風変わった休暇を過ごすため、フェファーマン家がイスラエルに集合。
そこで消息不明だった家族と再会する。
アリの政治的信念は男女の違いを強く意識させるものとなり、家族との間に溝が生まれる。

モシェの家に集まった、ロスのフェファーマン家。ローラの妹家族、イスラエルのフェファーマン家も集まります。シーラは財務省に勤め、ローニットは微生物学者だそう。シェリーは自分の家族も負けていないと見栄を張ります。

サラはライラのオナニーをテレビ電話で見ながら、レンとセックスを楽しみます。

翌日、ロスのフェファーマン家はモシェの引導でエルサレム観光に行きます。アリはユダヤ人がパレスチナ人からエルサレムを奪ったのだと否定的な見解を示しますが、フェファーマン一家の他の人々は逆です。

嘆きの丘に行き、願い事を紙に書く一行。お祭り騒ぎの人々を興味津々に見て回るアリ。

 

第7話 三者三様

<あらすじ>
サラとレンはわざわざ寄り道をしてライラの母親を訪ねるが、それが元でジョシュアたちと口論に。
フェファーマン家一行は遊牧民の生活を疑似体験する。
一方、アリは友人のライフに会うためにラマッラに向かっていた。

入植地に住む、ライラの母 ハダー・シャレフに会いに行く一行。アリは「ここにいたくない。この体に自分が合ってない気がする。自分が女だとは思えない」とモーラに打ち明け、一人でガザへと向かってしまいます。

ジョシュアはサラとレンがライラとセックスしていることに気づき、サラ夫婦をセックス依存症だと罵倒します。興奮したジョシュアは、モーラたちにも彼らの性的関係を暴露します。

ライフと彼らの友人たちの元に向かうアリ。ライフといい雰囲気になりますが、アリは定まらない自分のセクシャリティに不安を覚え、行為を中断します。
モシェはベドウィンという観光用の遊牧民風の村にフェファーマン一家を招待します。モシェ以外はつまらなさそうな一行。

 

第8話 砂漠の告白

<あらすじ>
家族と新たな関係を築きたいと願うモーラだが、その絆は緊張感に満ちていた。
アリは再び家族と行動を共にしようと思い立つ。
ジョシュアは砂漠で銃を撃つが、それがシェリーを動揺させる。

ライラに嫉妬して一人で不機嫌になるサラ。「愛っていうのはハイになることでしょ」とレンに言いますが、レンは愛は穏やかな気持ちも指すのだと宥めます。

モーラは女性として生き始めてから男性にも女性にも惹かれるようになったとシェリーに打ち明けます。砂漠を見つめながら、幻想のギトルに「これが私」と宣言します。

アリはライフのもとにいることに居心地の悪さを感じ、逃げるように家族の後を追います。しかし、イスラエル国境まで送ってくれた仲間が連行されるのを見て、慌てます。

ジョシュアは同行していた男性にそそのかされて、砂漠に向かって銃を撃ちます。シェリーはジョシュアが自分に銃口を向けたと混乱。その際、10歳の時にシュテンガーという男性教師に性的ないたずらをされて拒食症になったと秘密を打ち明けます。

 

第9話 検問所

<あらすじ>
ロサンゼルスのフェファーマン家では、滞在中のダヴィーナの生活が脅かされていた。
フェファーマン一家が死海でくつろいでいるころ、家族と合流すべく現地に向かっていたアリは、イスラエルの検問所で足止めされていた。

ダヴィーナは、離婚したてでヒステリーを起こした民泊の男から迫られます。彼女は身の危険を感じ、モーラに助けを求めます。

ライラ抜きで、お互いの関係をもっと刺激的なものにしようと約束するレンとサラ。
モーラとブリナは「ひどい親だけど家は捨てなかった」とモシェを優しい目で見つめます。
水を怖がるシェリーを死海にいざなうジョシュア。

モーラはアリが自分の性的指向に悩んでいるから家族と合流しないのだと言います。アリが死海に着いた時には、観光客たちはすっかり引き上げた後でした。一人で死海に浸かるアリ。

 

第10話 民泊の客

<あらすじ>
自分自身を深く知りたいと願うアリは、家族と共にロサンゼルスに戻る代わりにイスラエルに残ることを決意する。
サラ、レン、ライラは3人の複雑な関係を再開させる。
ジョシュアは性生活の問題を克服しようと決意する。

アリは「ここでは自分らしくなれる瞬間があったから」とイスラエルに残る決断をします。
レンタカーを借りて友達の農場へ向かいますが、壊された椅子などが散らばっているだけで、誰もいません。アリは歯医者のガンダーソンの幻覚から、「アシェラに教えを乞いなさい。心を落ち着けて信じれば答えは出る」と予言されます。アリは掘っ立て小屋を立てて祈ります。

帰国したモーラはダヴィーナのもとに駆けつけ、民泊しているオーガストという男を追い出し、「ここで一緒に住もう」と提案します。
昼食を持ってきてくれたドナルドをジョシュアに「恋人だ」と紹介するモーラ。そこに現れたオーガストは、家を出ていかないと座り込みを始めます。
困惑する一同ですが、シェリーは「マリオ」というマッチョ男の人格でオーガストを説得し、彼を家の外に出すことに成功します。シェリーは映画のエキストラに応募したいと野望を語ります。

セックス依存症の会で、ジョシュアは「支援者になってくれ」と男性メンバーに頼みます。ジョシュアはリタの幻想に別れを告げます。

ライラに別れ話を切り出すレンとサラ。ライラも新しいパートナー・ベッカを好きになったから別れたいと言い、本だけは一緒に書くということで合意します。しかし、結局お別れと称してセックスしてしまう三人。うっかり中出ししてしまうレン。

シーズン5

第1話 ミュージカル・フィナーレ

<あらすじ>
フェファーマン家は人生を一変させるような死に直面し、笑いと哀愁に満ちた旅路を、堂々と力強く歩き始める。
この新たな岐路に立たされた彼らは、悲しみを乗り越え、人と人がつながることの喜びや、変化を祝う。

ダヴィーナからの「モーラが大動脈瘤で死んだ」との電話で、フェファーマン一家は病院に集まります。モーラは本人の遺言で火葬されることに。
ダヴィーナは、三兄弟に一家の顧問弁護士・ハワードに家を残すと託したと報告します。三兄弟は困惑するも、思い出の詰まった家がダヴィーナのものになることを了承します。

シェリーは、これからは押し殺してきた自分自身の喜びを表現しようと決意します。シェリーは自分の家族に関する舞台の脚本を徹夜で書き上げ、演じてくれる俳優や舞台音楽家を探して回ります。三兄弟はシェリーが自分たち家族の問題を劇にしようと考えていると知って、「自分たち三兄弟への配慮がなさすぎる」と激怒します。

葬式当日。シヴァにはモシェ、ライラ、コルトン、レズリー、タミーやバーブらも参列します。コルトンは妻のケイデンスと息子のブレイデンも連れてきました。誰もが過去のしがらみを一旦置いて、現在の幸せと悲しみを味わいながら話します。
シェリーはモーラや子どもたちを支えなかった過去を謝り、芝居を中止したと告げます。

ジョシュアはラクエルに会いに行き、親族全員が揃っている今こそ、アリができなかったバット・ミツバをやってあげたいと提案します。ジョシュアはアリを支えられなかったことを謝り、復縁します。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

全45話、長かった…!見終えた時はすごい達成感を感じました😀✨️ エミー賞とゴールデングローブ賞を受賞した大人気シリーズということで期待高く見始めたんですが、期待を上回る面白さでした。
私が好きなポイントは、フェファーマン家の人々それぞれが自己中心的なこと。
人生って一回きりしかないのに、自分を含めた多くの人が周りの目や自分が課せられた役割を気にして、思うがままに動けずにいると思うんです。だけど、フェファーマン一家はとにかく自由!
自由に生きることはその分、周りからの反発が大きくて、たくさん傷つくということでもあります。けれど、フェファーマン家の人々はそれを恐れていない。それよりも、自分らしく生きられないことに怯えています。
正直、私自身ずっと自分の性的指向が分からないまま生きてきました。自分は周囲から期待されている性別を名乗っているだけではないか?と不安なまま、そしてそのことを誰にも話せないまま、何十年感も過ごしてきました。
けれど、そんな不安な気持ちも、もっと人に話していいものだし、迷って、傷つけて、傷ついて、でもそれってお互い様で。
性的指向の話に限らず、傷ついて傷つけて、人間というものは生きていくんだと、あいまいな自分を勇気づけてもらえる気がしました。
フェファーマン一家は誰も完璧じゃないけれど、それこそが私にとっての「希望」でした。

小錦あや
小錦あや

シーズン5はモーラ不在という衝撃的な作品となっていましたが、これはどうやらモーラ役のジェフリー・タンバーにセクハラの告発があったからのようですね。トランスジェンダーを含む女優三人から告発があったとのことで、シーズン5ではジェフリーはクビを宣告されたとのこと。
「トランスペアレント」はLGBTを中心としてあらゆる性的指向の人々を元気づけるような作品を目指していたのではないかなと想っていたので、その主役がよりにもよって性的な問題を起こすなんてと残念な気持ちです。
シーズン5を見てみて、モーラ亡き後でも三兄弟を中心としてお話は続けられるだろうなとは思いましたが、やはり「トランスペアレント」はモーラから始まった物語なので、少し物足りなさを感じてしまいましたね。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

フェファーマン一家のいろいろな騒動は見ていて面白かったのですが(息をつく暇が無いほど、次々と問題が起こることが、おかしいやら呆れるやら…)、一貫して疑問だったのが「どうしてそんなにセックスに人生の大部分を費やすのか?」ということです。特にジョシュアとサラは、セックスを楽しめなければ人生がうまくいかないと思い込んでいるのではないか?と思うほど、人生におけるセックスへの比重がとても高く、アリもまた性的依存から目をそらすために必死で信仰への道をひた走っているように見えました。
性的指向に関しては、自分の人生の面舵を取る上で重要だと思います。どんな人を愛したいのか。自分はどんな人と関係を築いて、幸せになりたいのか。そういった疑問にとても重要な役割を果たすと思うからです。
でも、セックスって…そんなに重要なことかなと思うんです。性的快楽を得ることって、人生における幸福度にそんなに関わるのかな。三兄弟にとっては関わることなのでしょうが、自分にはいまいち理解できませんでした。そんなにセックスしなくても…と引いてしまった部分はあります。全体的に、もう少し性的描写が少ないと共感できたかな。

今回3人が見た「トランスペアレント」シリーズは、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:トランスペアレント シーズン1を観る | Prime Video

 

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