「アマプラ同時上映会」第186弾!
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講談社のデジタルBL誌「ハニーミルク」で連載中の、緑が丘高校映画部を舞台にした男子高校生たちのきらめく青春群像劇、「黄昏アウトフォーカス」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:黄昏アウトフォーカス (アニメ) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA
一匹狼の不良×同室者/映画部部長の人気者×対抗心を燃やす後輩/無口な無愛想副部長×季節外れの新入部員 のお話。
<あらすじ>
不良で一匹狼の寿と、映画部で寿を撮影することになった真央。
映画部部長で人気者の仁と、仁に対抗心を燃やす後輩の義一。
無口で不愛想だが信頼の厚い副部長の礼と、季節外れの新入部員・詩音。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 「黄昏アウトフォーカス」シリーズが好き📚✨
- 高校生たちの甘酸っぱい初恋を見つめたい👀💕
- たくさんのカプの恋模様が見たい👨❤️💋👨
本作をもっとよく知るための小ネタ
①「キャスト陣は、役の範疇でやりたい放題していましたが、それは音響監督の采配だったのかなと。これは声優あるあるなのですが、フルカラーってめちゃめちゃ難しいんです(第3話くらいまで色が付いていた)。普段だと線画や絵コンテを見ながらやっている時はボールドと呼ばれる指標が出ているので、タイミングがつかみやすいんです。フルカラーの場合は、口パク合わせになってしまうので」と語る、土屋真央役の松岡禎丞さん。
引用:『黄昏アウトフォーカス』松岡禎丞&内田雄馬インタビュー | アニメイトタイムズ
②エンディング曲「Unchain×Uncahain」は、Amber’sが寿をイメージして書き下ろした。アニメ版ジャケットはキャラクターデザインの菊地洋子さんの描き下ろし。福島さんは「寿の繊細さと想いを伝える力強さを楽曲に落とし込めたらなと思って。また『Unchain×Unchain』というタイトルは、つながりが重要な作品だと思っていて、最初は『Unchain』だけでしたが、原作を読んでインスピレーションを受けて、こういうタイトルになりました」と語る。
引用:松岡禎丞&内田雄馬が『黄昏アウトフォーカス』先行上映会で仲良し全開トーク!?【レポート】 | アニメイトタイムズ
③稲葉礼役の江口拓也さんは「詩音が初登場したシーンなんて、ずっとしゃべりっぱなしだったので、Aパートが終わった時に壮馬を見たら、まるでサウナに入ったようで(笑)。」と笑う。吉乃詩音役の斉藤壮馬さんは「難しかったのは、詩音はセリフ数がすごく多いし、表情もコロコロ変わるので、そのメリハリをしっかりつけていかないと、ただ騒がしいだけの人になってしまう気がして。だから一つひとつの感情や言葉は丁寧に出していこうと思いました」と語った。
引用:『黄昏アウトフォーカス』江口拓也&斉藤壮馬インタビュー | アニメイトタイムズ
ネタバレ感想
take.1「始まる前に終わる恋なんか」
<あらすじ>
男子校の寮で、不良で一匹狼の寿と同室になった真央。
「寿がゲイで彼氏がいることを口外しない」「寿は真央を恋愛対象とせず、手出しもしない」「互いの自慰行為は邪魔しない」という3つの約束を交わし、ルームメイトとして仲良くやってきた。
高2の春、真央は映画部の活動でBLがテーマの映画を撮ることに。
男子校の寮で、不良で一匹狼の寿と同室になった真央。
二人は「寿がゲイで彼氏がいることを口外しない」「寿は真央を恋愛対象とせず、手出しもしない」「互いの自慰行為は邪魔しない」という3つの約束を交わし、ルームメイトとして仲良くやってきました。寿は「お前じゃなければ無理だった。2年目もよろしく」と拳をくっつけます。
高2の春、撮影班の真央は映画部の活動でBLがテーマの映画を撮ることに。監督の市川義一も真央も初恋も本当の恋も知りませんが、自分たちなりに考えて撮るつもりです。義一から「主役は寿にしたい。一匹狼の不良役としてぴったりだから」と頼まれます。男同士の恋愛ものでキスシーンもあるので、配役は慎重にならざるを得ません。また、真央から頼むと秘密をバラしたと思われる可能性もあります。寿を見れば見るほど、主役にぴったりだと思えてきます。さらに、寿を見ているうちに彼と自分がキスしているシーンを妄想してしまい、挙動不審になります。やはり気まずくなるのは嫌だからと義一に寿のキャスティングを諦めてもらおうと考えていると、なんと義一が直接寿をスカウトしまいます。
同室になった最初の頃、真央は発熱した寿に彼氏と間違われて襲われたことがありました。それをきっかけに寿は真央にゲイだとカミングアウトしましたが、真央は全く動じませんでした。それをきっかけに、二人は3つの約束を動画として残すことにします。「話せば分かってくれそうな奴なのに、なんで真央は嫌がってたんだ?」とルナに問われ、なぜ自分が引っかかっているのか理解できません。寿は見た目に反してひかえめな性格なはずなのに、なぜ今回は依頼を受けてくれたのかと不思議です。
部屋に戻って話していると、寿は「真央のことをもっと知りたいから。俺は趣味がないから、真央が羨ましいんだ」と言います。約束動画と作った時に、寿は真央が「カメラの前だと嘘がつけない」と言ったのを覚えていたのです。寿は、真央と何かが作りたいのでした。真央は感動し、「一緒にいい作品を作ろう」と激励します。
試しにセリフを喋ってもらい、真央はどう寿を撮るかをスマホで試し撮りします。「お前が好き」と寿が言った途端、真央はスマホを落としてしまいます。真央は自分が寿を好きなのだと気づいてしまいます。そこに寿の彼氏から電話がかかってきてしまい、真央は「始まる前に終わる恋なんか気づきたくなかった」と目に涙を浮かべます。
take.2「俺にしなよ」
<あらすじ>
高校の映画部でBL映画を撮ることになった真央。
美形でゲイの不良という主役にルームメイトの寿が抜擢される。
制作準備で共に過ごすうち、真央は友情以上の感情を寿に抱き始めていると気づくが、「寿がゲイであることを口外しない」「寿は真央に手を出さない」という約束に心は甘く縛られていた。
いざ撮影が始まり、寿の相手役である委員長役には演劇部二年の雪孝、委員長の想い人役には野球部二年エースの剛毅がキャスティングされます。台本は寿のためにあてがきになり、役名自体もそれぞれの本名に変更されました。撮影は5日間、映画の尺は30分です。
撮影班の真央はロケハン中です。顔を見せた寿は「真央が足りなかったのかも」と甘えてきます。「こういうのが薄く重なって好きになったんだろうな」と思う真央。寿は彼氏と幸せならば祝ってやらねばと真央は思います。
数日後、義一とビデオ通話をする真央は、「寿はどこか冷めていて、人を好きになったことがないみたいに見える。本番はもっと感情を乗せてほしい」と愚痴を言うのを諌めます。そこに寿が帰宅しますが、「振られちゃった」と頬をひどく腫らしています。明日から撮影なのにと心配する寿に、氷嚢を当ててやる真央。「もうずっと終わった関係だったのに、俺だけがすがりついてたんだ」と言う寿に、真央は「俺ならお前を傷つけない。俺じゃだめ?」と思わずすがりついてしまいます。
ボタンを掛け違うような出来事が、寿の人生には何度もありました。最初は13歳の時、母が再婚して連れてきた妹にのっかられたのを見られ、家族の輪から自分だけがしめ出されたこと。次は14歳の時、担任の男は家に帰りたくないという寿に居場所をくれましたが、二人は「秘密の関係だよ」と体の関係も持っていました。それからずるずると関係は続き、今に至っていました。いつものように喧嘩をして、いつもなら「俺が悪かった」と謝るところでしたが、寿の脳裏には真央が浮かんでいました。担任と別れても、寿の頭には「おかえり」と言ってくれる真央の姿しかありません。
キスをする二人ですが、口の中が切れていた寿は思わず「痛い」と言ってしまいます。それを聞いた真央は顔面蒼白になり、「ごめん」と言うなり、部屋から逃げ出してしまいます。一体どこで間違ったのかと悩み続ける寿。
翌日、いざ撮影が始まります。寿は何度もNGを繰り返してしまい、真央にジュースをおごられます。その時に寿は昨日の話をしようとしますが、「全部終わったら俺から話すから。今は映画に集中したいんだ。みんなが全力をかけてるから、寿もそのつもりでいて」と言って去られてしまいます。
take.3「きれいなだけじゃない気持ち」
<あらすじ>
2人で交わした「寿は真央を恋愛対象としない」という約束を破り、真央は寿に思いを告げる。
寿も彼氏と別れ、真央への感情に向き合おうと決心するが…!?
映画部の撮影当日、寿の演じるキスシーンに動揺した真央は転倒してしまう。
撮影が再開し、著しい集中力を見せる寿。演劇部がスカウトしにくるほどです。それに対して真央は上の空で、義一に叱られてしまいます。明日はキスシーンの撮影です。
撮影当日、寿の演じるキスシーンに動揺した真央は転倒してしまいます。保健室まで真央を運んでくれる寿。軽い脳震盪だと判断された真央は、一番大事な撮影中に嫉妬してしまった自分に自己嫌悪していました。寿は真央が嫉妬してくれたようで嬉しいと打ち明けます。「これの前なら真央の気持ちは隠せないんでしょ?」とカメラを構える寿。真央は「寿のことが好きだ」と告白し、二人はキスします。
その夜、二人は約束を破って初めてセックスします。試され得るような寿の目を受け止める真央。眠くないからなにか話してと、真央は寿にせがみます。寿は、映画の最後は委員長が転校するので二人は握手をした後、誰もいなくなった図書館が映し出されて終わりなのが最初は寂しく感じたと言います。せっかく両思いになったのに悲恋なのかと。しかし、今は、委員長を追いかけて両思いになったんじゃないかと思うと言います。見たままを受け取るだけだった自分が、映画に出演したことでいろんなことを考えるようになったと嬉しそうに言います。
翌日、真央は寝起きの寿を中心にカメラを回すと、しばらく寿とのいちゃつく動画を収め、こっそりとカメラの切るボタンを押します。
もう一度キスシーンを取り直すことになります。寿とテルが話しているのを見て驚く周囲。何かが変わる予感がしていますが、もう真央は怖くありません。二人が抱き合うシーンを撮りながら、自然と真央の目には涙が浮かんでいました。「好きだよ」とセリフを言う寿に、「俺も好きだよ」と心の中で返す真央。
take.4「映画みたいに」
<あらすじ>
映画部の撮影がクランクアップを迎えた。
主役を務め上げた寿は、これからも真央に見ていてほしいから、演劇部に入りたいと語る。
思いを確かめ合った真央と寿は、夜、寮を抜け出して展望台に向かい――。
映画部の撮影がクランクアップを迎えました。主役を務め上げた寿は、これからも真央に見ていてほしいから、演劇部に入りたいと語ります。
真央は寿を一緒にいたいのに演劇部に行くのが寂しいと言うも、応援したいんだと力を込めて伝えます。寿は「一緒にいたいって思ってくれて嬉しい」と抱きしめます。
セックスをしてお腹が空いた二人は、コンビニに行くために外出します。「真央の視線が向く演劇部に入りたい。真央にずっと見ていてほしい」と言う寿に、「カメラ越しじゃなくてもずっと見てるよ」と熱く答えます。
文化祭で役をもらえるようにと演劇部で体力づくりに忙しそうな寿に対して、真央は映画の作業を義一に頼んでいるので仕事がありません。義一はパリピな三年生陣と反りが合わないので、一人で作業しているようです。「こんなに幸せだと近いうちに奈落に落ちそうで不安」と言いながら寝落ちする真央。
翌日、遅くに部屋に戻った真央は「ずっと連絡待ってたんですよ!」と寿が大声で怒鳴っているのを部屋の外から聞いてしまいます。元彼と喧嘩しているのかと不安になりながらドアを開けると、そこにはセリフの練習をしている寿がいました。次の舞台で役がもらえたらしく、真央が誤解したことを謝ります。
寿にはずっと居場所がありませんでした。夜は嫌いな時間でした。
緑が丘展望台から見える景色を一年次からずっと撮っていると言う真央。門限を過ぎた時間に、突然寿をそこに連行すると言い出します。一緒にコンビニで肉まんを飼い食いし、展望台に登ります。「ここはもともと墓地だから落ち武者の幽霊が出るらしいよ。怖かったら抱きついていいんだよ」とふざける真央に、抱きつく寿。その時、初めて夜が嫌いなのではなく暗がりに一人でいるのが怖かったのではないかと気づく寿。いちゃついていると、「しっかり最後までしたいから」と照れた真央に止められ、「また二人で出かけようね」と嬉しくなる寿。二人で手をつなぎながら帰る道すがら、流れ星が流れていました。
take4.5
そして時は戻り、春。映画部2年監督の市川義一は、「あの義一が恋愛映画を撮れるわけがない」と噂されていました。しかし本人は「言わせておけ。いつか本当の恋愛が分かればいい。いい映画を作って三年を土下座させてやる!文化祭で決着をつける!」と3年生の部長に対抗心を燃やします。
take.5「菊地原仁の悩み」
<あらすじ>
映画部部長の3年、菊地原仁。
自信家で派手好き、監督・脚本・主演をすべて務める人気者の彼には、気になる後輩がいた。
2年生監督で、自他ともに認める映画バカの市川義一だ。
映画部部長の3年、菊地原仁。自信家で派手好き、監督・脚本・主演をすべて務める人気者の彼は、「映画部に入れば何にでもなれる!」というPR動画を作って新入生歓迎会で流すと部の会議で宣言します。しかし二年生監督の市川義一は「あんなつまらない動画では新入生は入部しない!映画部は全員裏方仕事ばかりだ。主役気取りなのは頭がお祭り騒ぎのお前だけだ」と本人に向かって吐き捨てます。もみ合っているうちにキスしてしまう二人。
仁は緑が丘校一のモテ男で彼女も途切れたことがありませんが、同級生たちには「ルックスと親が金持ってるだけ」「ナルシスト」と皮肉られています。義一がBL映画を撮り始めたことは校内で噂になっており、三年の部員たちも「義一の繊細な作風に恋愛映画はハマるし、いい賞を取るかもしれない」と焦りを隠せません。しかし、仁は「俺達は俺達の映画を撮ればいいんだ」と周囲を鼓舞します。しかし、幼馴染の礼には「義一を意識してるのがバレバレだよ。卒業前に仲直りしておいてね。次の部長は明らかに義一なんだから、仲が悪いままじゃ示しがつかないよ」と指摘されてしまいます。
そんなある日、仁は担任から呼び出されます。仁はルームメイトが留学したので二人部屋を一人で使っているのですが、なんと期間限定のルームメイトが入ってきます。ルームメイトは祖父と二人暮らしでしたが、祖父が入院するため秋まで寮に入ることになったのです。今日から入寮すると言われ、焦る仁。誰にも明るく優しい爽やかな映画部部長としての顔をいつも崩せない仁は、ほころびが出るのではと不安になったのです。部屋に向かうと、入寮生が着替えているところでした。誰かも分からないまま、そのつややかな姿に思わず外に出てしまう仁。しかし、よく見るとそれは義一ではありませんか。
食堂で夕食を礼ととりながら、「義一に構いすぎないようにね」とアドバイスされます。
寮母が教えてくれない虎の巻をメモにして教えてやる仁。「おじいさんのこと、大変だったな」と話しかけると、義一は素直に受け入れます。仁の家業である餃子屋のクッションをプレゼントすると、義一は嬉しそうに受け取ります。拍子抜けする仁。
翌日からの三年の撮影を見学しに来た義一は「ミスしろ」と呪いを送ってくる始末です。しかし、寮に帰れば、餃子のクッションを抱えて「おかえり」と穏やかな顔で迎えてくれます。どちらの義一が本当なのかわかりませんが、義一と二人きりだと仁は落ち着きます。てっきり喧嘩してると思ってたよと笑う実に、「俺は昔から嫌ってないよ。あいつが毛嫌いしてるだけで」と返す仁。そういえば、なぜ義一が自分を毛嫌いしているのか聞いたことがありません。
部屋に帰ると義一がBLを読んでいました。仁が読んでみたいと言うと、義一はかなり吟味して仁のために選書してくれます。感想を熱く語り合う二人。「お前に嫌われてると思ってたから嬉しい」と仁がこぼすと、義一は「それはお前の映画がクソだからだ。俺達は映画部だろ。映画の話をしてるだけだ。お前のことは嫌ってない」ときっぱり言い切ります。「映画抜きの義一が結構…」と好意を抱く仁。
「BLはエロが入ってた方が良いだろ?どんなのが好きだ?俺は受けが懇願するようなやつが好きだ」と言いながら仁に覆いかぶさってくる義一。ハッと仁が目を覚ますと、義一が横で寝ていました。夢を見ていたようです。義一が好きだとはっきりと自覚する仁。
take.6「菊地原仁の初恋」
<あらすじ>
3年生の仁と、犬猿の仲である部活の後輩、市川義一との期間限定の同居生活が始まった。
寮の部屋で2人っきりになると意外にも素直な一面を見せる義一が気になり始め、仁は義一に向かう感情の変化を自覚する。
ところが、3年生部員が「辞めたい」と言い出したことをきっかけに、部活を巡って義一と言い争いになってしまい……!?
BLを読んだまま寝落ちしたため、その展開がそのまま夢に出てきてしまった仁。「行ってきます」と言う義一にときめいてしまいます。
昼頃になってやっと登校した仁ですが、義一をいやらしい目で見ていることや、自分とのBL展開を考えてしまったことを三年生部員たちにだけは知られたくないと思い、必死で恋心を隠します。三年生の映画は部員の集まりが悪く、思うように撮影が進んでいません。仁は自分が責任を持つからとテキパキと指示します。三年生になったら無敵になれると思っていたのにとふと思う仁。明るく過ごす二年生たちを羨ましく思いながらも、そんなことは口には出しません。
帰宅すると、義一がおすすめのBL漫画を見繕って待っていました。おすすめのセリフを教えられ、最初ば棒読みする仁。しかし改めて感情を込めて読むと、隣りにいた義一が突然赤面します。「俺の演技も声もよくてときめいたんだろう!可愛い奴め!」と迫る仁に、「うるさい」と布団にこもる義一。「でもお前のことが可愛いって思うのは本当だよ。一緒に暮らし始めてお前のそういう面を初めて見つけた」と言うと、義一はさらに布団にこもってしまいます。
そんなある日、三年生部員が千秋とともに部屋に来て「辞めたい」と申し出ます。部員は「第一志望の大学に受かるか不安だから」と言い、「大学に受かるわけでもないのに部活動なんかに時間を割いていられない」と愚痴をこぼします。仁はどうにか彼の抜けた穴を自分や別の部員で埋めようと考えますが、そこに義一が割り込み、「他の部員だって受験生なんだぞ」と激怒します。さらに、仁がやる気のない部員を引き止めることにも怒ります。
「俺は間違っていない」と言う義一は、子供の頃から映画監督が夢という筋金入りの映画バカです。それに対して、仁はただ部長という役職を押し付けられただけにすぎません。「俺はどうせ卒業したら映画製作辞めるから」と言う仁。引き留めようとする義一に、仁は「この部屋で映画の話は禁止だ。どうせ俺は映画の道に進まないし、お前と仲良くしたいから。お前が好きなんだ」と告白します。
翌日、義一は「真実だったとしても言ってはいけないこともあったかもしれない」と落ち込んでいました。テルに「仲良くしたいなら謝れば?」と言われます。
義一が部屋に戻ると、仁がBLを一緒に読もうと待ち構えていました。受けが義一に似ていて可愛いと言い、困惑する義一に「俺はお前に告白したんだ。隙あらば口説いていくからな」と宣言します。義一は好きだなんだと言って自分と映画の話をしないつもりなのだと自分を納得させます。
そんな時、礼が「また言い争ったんだって?」と義一の教室に訪ねてきます。辞めたいと言っていた三年部員は結局残ることになったようです。どうやら予備校で彼女ができ、顔が大きく映る配役に変えてほしかったのだそう。「仁は目立ちたがりのお調子者だと言われてるけど、究極の気遣い屋だよ。そんなあいつだから俺らはついていく。来年以降、あいつらはお前についてくると思うか?」と二年生部員たちを見回して言う礼。しかし義一は「お前らは分かってない!俺はあいつの台本の初稿を見た。素晴らしかった。なのに二稿、三稿と重ねるほどだめになっていく。それは部員のあれもしたいこれもしたいを全部受け入れるからだ。あいつがだめな監督なのは、お前らのせいだ!なぜ自由にやらせてやらない!」と激怒します。「市川が監督として認めてるって知ったらあいつは喜ぶよ。言ってやってよ。でも、あいつが自由じゃないとは限らないと思うよ。俺達の監督なんだから」と言って礼は出ていきます。
部屋に戻った義一は仁と同じベッドでBLを読みながら、仁の背中に向かって「監督は時々強引でもいいんだよ」と怒ったように話しかけます。しかし、仁は聞こえないふりをし続け、義一はじれったい気持ちになり、仁の背中を何度も足でひっかきます。しばらくすると仁が振り向き、「そうされるとエロい気持ちになるんだけど。監督は少し強引な方が良いんだよな?」と言うと、義一を押し倒します。「俺はお前の心の深いところで話がしたいのに」と流されそうになることに悔しくなる義一。
そこに千秋が訪ねてきて、仁が義一の上からどきます。義一が床に転がっていると、ベッドの下から「児童アート作品コンクール表彰式」でトロフィーを持った幼い義一と誰かが二人で写っている写真を発見します。
take.7「因縁の決着」
<あらすじ>
仁から「好きなんだ」と告げられ、流されそうになりながらも動揺する義一。
実は幼い過去、2人は映画を介して出会っていた。
義一の作品を見て、仁は映画のもつ熱に触れ――。
70年も続くキクマル食品の次期社長として玉のように育てられた仁。幼い頃から自分にも他人にも甘く育ち、そんな自分に嫌気が差していました。しかし、自分の性格を変えるのは容易ではありません。小学校五年の夏、餃子マンというオリジナルキャラクターの動画が市の児童アートコンクールで受賞することに。その壇上で仁は義一に出会いました。義一は最優秀賞を獲ったにもかかわらず、「この作品でアカデミー賞を獲るはずだったのに。早く次の作品を作らなきゃ」と泣いていました。授賞式の最後に義一の作品が上映され、仁は初めて映画という世界に魅了されたのでした。
義一は写真を見せ、「なぜ昔会ったと早く言ってくれなかったんだ」と不思議がりますが、言うタイミングがなかったと仁は言います。そして、お互いに昔から変わっていないと振り返ります。思い出話をしてさっさと登校しようとする仁を強引に振り向かせると、義一はキスします。「やっと俺を見たな。俺とちゃんと話せ、俺達のことも映画のこともだ!逃げるなよ、そうすれば答えが出る気がするから」と言う義一に、仁は今晩一緒に映画を見ながら腹を割って話そうと提案します。その日の仁は絶好調で、撮影では3日分の遅れを取り戻しただけではなく、その演技力で部員を泣かせるほどでした。
いざ義一と寮で隣り合って長い映画を観ながら、二人は部活のこと、卒業後のことを語り合います。仁にとって映画はみんなで作るもので、義一のようにワンマンで作ることはできません。それに、卒業後も映画は撮らないつもりです。自分にはさほど才能がないことを仁は気づいていたのでした。「映画は好き?」と義一に尋ねられ、「好きだよ」と遠い目で言う仁。義一は「知ってる。見てたら分かるよ」と微笑みます。重なる二人の唇。二人は体を重ね合わせます。
文化祭まであと7日。学際コンペで三年に勝利することが義一の唯一の目標です。腰を痛めながらも気合をいれる義一。
義一の祖父は無事退院したようで、残すはリハビリのみです。義一が寮を出ていくのが寂しい仁。
いよいよ卒業が近づいてきているものの、仁の足元は不安定なままです。それでも、大人になった時にいつか今の日々が思い出になるのだろうと思いながら、義一の心に少しでも爪痕を残していきたいと思う仁。学校でこっそり逢引をする二人。義一は時折一人で遠い目をする時があり、仁はそれを見るたびに距離を感じていました。恋人なんだから何でも話してくれればいいのにと思いつつ、義一に「どうかしたのか」と話しかける仁。義一は目に涙をため、「お前と離れるのが寂しい。俺だって焦ってるんだよ。お前三年生だし、時間がないし」と不安がります。「愛があればなんとかなる」とキスする仁。
三年生に向けてはなむけの動画を撮る二年生たち。義一は「菊地原部長の撮る映画が嫌いです」と前置きした後、「でもあなたの撮る映画はみんな楽しそうだった。映画部に入れば何にでもなれるって、本当だったのかもしれない。部長は間違いなくエンターテイナーで、俺には真似できないことがいっぱいありました。尊敬してるよよ。これまで部長として導いてくれてありがとう」と真摯に感謝を述べた後、「お前みたいな強烈な奴の後任になる気持ちにもなれ!忘れたくとも忘れられんわ!一生呪ってやる!」と叫びます。
take.8「どクズな彼氏」
<あらすじ>
季節外れの新入部員、吉乃詩音は恋に恋する1年生。
「彼氏を作るために映画部へ入部した」と宣言するも、引退後も居座っている元副部長の3年生、稲葉礼に「絶対彼氏できないよ」と言われ、激しく衝突してしまう。
ところが泣いていた詩音を慰めてくれたのをきっかけに、2人はいきなり「お付き合い」を始めることに!
夜が嫌いな吉乃詩音。明日はどんな日になるのだろうと不安でいっぱいになるからです。月も星も早く巡って消えてくれたらいいのにと願います。
季節外れの新入部員、詩音は恋に恋する1年生。「クリスマスまでに彼氏を作るために映画部へ入部した」と宣言するも、引退後も居座っている元副部長の3年生、稲葉礼に「絶対100%彼氏できないよ」と言われ、激しく衝突してしまいます。中学時代から「男女」といじめられていた詩音ですが、高校になったら男子校に入って彼氏を作るんだと女友達たちに宣言していました。
アイスホッケー部でも野球部でも陸上部でもまじめに活動する詩音は「10年に一人の逸材」「俺達を甲子園につれてってくれ」と言われるほど大活躍でしたが、彼氏はできません。そのたびに部活を辞めてきたのでした。ルームメイトの九条桐斗は映画部。映画部はどうかと部員の出ている映画を見せられ、「イケメンパラダイスじゃねーか!早く言えよ!」と早速映画部に入部することにした詩音。去年の文化祭には女友達から彼氏を紹介してと言われて仮病を使ってしまったので、今年こそは本物の彼氏を見せたいと意気込んでいます。「この人だけは彼氏にはありえない」と思っていた礼からきつい言葉をかけられて不服そうな詩音ですが、現部長の義一はどんな理由でも映画部に入部してくれるなら大歓迎だと受け入れてくれます。礼は映画部では人気者ですごい人だと尊敬されているようだと詩音は後で知ります。
詩音は映画部の部員たちから避けられており、雑用でしか役立てていません。落ち込み泣いていた詩音。しかしちょうどそこに礼が現れます。「こんな時どうすれば泣き止むの」と問われ、「少女漫画なら頭を撫でてチューするよ」と返す詩音。すると礼はその通りにしてくれ、「彼氏がほしいなら俺が彼氏になってあげようか」と提案してきます。
詩音は早速礼と連絡先を交換すると、慌ただしく部活に戻ります。桐斗に「彼氏ができた」と自慢する詩音。もう彼氏ができたから映画部を続ける意味はないのではと思いつつも、まだ一本も映画を撮っていないまま辞めるのは嫌だと思い直します。これまでは「強い」「速い」で部活内の序列が決まっていましたが、映画部ではどんなふうに自分の立ち位置を探したら良いのかわかりません。不安に思いつつも、続けようと決心する詩音。
そんな中、詩音は毎日礼に連絡していましたが、一向に返事が帰ってきません。直接教室に行きますが彼の姿はなく、食堂で見かけた映画部OBの三年生たちに「礼先輩と付き合っているんですが…」と彼の居場所を尋ねます。するとなんと仁から「礼だけはやめておけ」と言われていまいます。しかも他のOBたちも「悪いことは言わないから」と説得される始末。するとそこに礼本人が現れます。なぜ返事をくれないのかと拗ねる詩音に、礼は「君と付き合うからって僕は自分の生活を一ミリも変えるつもりはない。お互い自由に生きようよ」と言い出します。ではなぜ慰めたのか、キスしたのかと詩音は問い詰めますが、礼は「彼氏ができたら部活やめるんでしょ?どうせうちの部員は奥手なやつばっかで彼氏なんてできないだろうし、俺はその点無頓着だし、なんか面白そうって思ったし。で、映画部辞めるの?」と言い出します。呆然とする詩音。
顔はタイプだし、まだ友達に彼氏自慢してないし…と悩んだ末、付き合い続けることにした詩音。でも、イケメンが現れたらそちらに速攻鞍替えするつもりです。
take.9「もっと会いたがってよっ」
<あらすじ>
映画部元副部長の3年生・礼と「お付き合い」を始めた1年生の詩音。
一緒に登下校できる彼氏がいる幸せをかみしめるも、仁たち映画部の先輩が心配していた通り、だんだんと理想のお付き合いからはかけ離れた展開に…。
そんな時、ルームメイトで同じ映画部の桐斗とぶつかってしまった詩音。
三年生たちが団結して詩音のために礼との交際プランを作ってくれます。そのおかげで、二人は逢瀬の時間と取れることに。しかし、礼は作業中は寝食を忘れるほど没頭するので、そっとしておくようにとだけ注意されます。寮から一緒に登校すると、つまずいた詩音を礼が助けてくれます。さらに、ホッケー部の部長たちから関係を尋ねられ「俺たち付き合ってるんだよ」とカミングアウトしてくれる礼。詩音は素敵な彼氏もできて、充実した部活もして、寮も小綺麗だし最高の高校生活だとにんまりします。
そんなある日、詩音が食堂で桐斗とばったり会い、礼と三人で昼食をとらないかと提案します。しかし、桐斗は逃げるように去ってしまいます。「俺は別にいいから桐斗と飯食えばいいのに」と言う礼に、この時間くらいしかあんたは時間作ってくれないでしょうが!と内心激怒する詩音。最高の高校生活はハリボテだと気づく詩音。それでも部活だけは頑張りたいと映画雑誌を読み勝ったりと自分なりに努力します。
そんな中、市川組(二年生班)が一年生からMV撮影のメンバーを募集すると聞いて、突然桐斗が義一の教室に乗り込み、「中学の時からMV自作してました!市川組のMVに惚れて映画部に入ったんです。今度の撮影、メンバーに入れてください。近くで勉強したいんです!」と必死に頭を下げます。初めて桐斗のやりたいことを知った詩音。メンバーには詩音は入っていると言われ、思わず「俺は映画のこと好きじゃないし、桐斗に譲ってください」と言ってしまいます。しかし、桐斗は「俺がお前を映画部に誘ったのは、お前がなんだかんだ真面目にやるやつだからだ。それを先輩たちも買ってるからメンバーに選ばれたんだ。みんなちゃんと見てる。なのにお前だけは自分のことばっかりで、誰の話も聞かずに突っ走ってる。そんなんじゃご自慢の彼氏にも捨てられるぞ。まあでもお前は礼先輩のこと好きじゃないもんな」と言い当て、去っていってしまいます。
落ち込む詩音に、礼は「俺の部屋、来る?」と声をかけます。詩音は「本当はメンバーに選ばれて嬉しかったんです。できる奴って思われるのってすごくいい気分じゃないですか。でも俺はちょっと興味ある程度で。もっと頑張ってる人に失礼かなって思って…」と言う詩音に、「1%でも可能性があるなら突っ走らなきゃ」と詩音が映画部入部当日に言った言葉を引用してなぐさめてくれる礼。ドキドキした詩音はエッチな方向に雰囲気を持っていこうとしますが、すぐに礼に見破られてしまいます。元気になったのなら寝ておいきとベッドに寝かされます。礼が朝まで作業する音を聞きながら、いつの間にか詩音は眠っていました。
翌日、詩音は桐斗に「今日の撮影頑張るから、応援してね。親友でしょ」と声をかけます。絵コンテを渡された詩音は、同級生たちに読み方を教えてほしいと頼みます。急に縮まる距離。その日の撮影はあっという間で、汗だくになりながらサポートし終えた詩音は「映画はみんなで撮るものなんだ」と噛み締めていました。
take.10「永遠だって誓ってよ」
<あらすじ>
詩音と「お付き合い」中の礼だが、ある疑念が生まれていた――「もしかして、俺振られたんじゃない?」。
どうも詩音には避けられているようだし、幼馴染の仁には内緒で付き合っている相手がいて…。
変わっていく周囲に取り残されたようになるが、仁は礼こそが変化したと言う。
礼は詩音のことを「バグ」のように感じていました。いつでも取り除ける面白いおもちゃとして見ていたはずですが、初めての撮影補助をした詩音はいきいきとしており、撮影を見せてもらっていた桐斗とも仲直りしたようです。微笑ましくその光景を見守りつつも、「あとで二人きりで話がある」と詩音が彼を連れ出すのを見て、モヤッとします。さらに、「しばらく一緒に登校できません」と明確に避けられるようになりました。もしや振られたのではと思う礼。
明らかに落ち込んでいる礼を見て、三年生たちは「あいつ進路も決まってないし、映画部離れできてないし、恋人ともうまくいってないし、どうするつもりなんだろ?」と心配します。そんな状態の礼をどうにかできるのは仁しかいません。
そんな時、仁が義一と校内でこっそりキスしているのを見つけてしまう礼。「恋人がいるかもとは思ってたけど市川とは」と言いつつ、祝ってやります。自分は変わらないのに周りは目まぐるしく変わっていくことに息苦しさを感じていた礼は、意外にも仁に「人付き合いが嫌いなお前に祝われるとは。お前、変わったな」と驚かれます。「変わろうとしないのは不安なんだろ?でも立ち止まってたらもったいないよ。礼のやりたいことをやりなよ、大丈夫だよ」と仁は背中を押してくれます。礼は詩音を失いたくないと思い、走り出します。
撮影を手伝っていた詩音を呼び出すと、礼は「まだ俺は君の彼氏?振られてない?」と確認します。詩音はもっと対等な関係の彼氏になりたいから、もっと映画をうまく撮れるようになって、改めて先輩に告白したいのだと打ち明けます。今はそのために一年生だけで映画を撮っているのだそうです。礼は詩音を呼び止めると、「俺はお前と今付き合いたい。だめ?」とすがります。礼は何度も詩音にキスし、「付き合ってよ」と頼みます。詩音は嬉しさのあまり、礼に飛びついて「付き合います!」と返事をするのでした。
詩音は礼に「夜、俺の部屋に来て」と甘えられ、いよいよ初夜かと張り切ります。しかし、桐斗は「いつまで続くか分からないのによくそんな興奮できるな」と冷めた態度です。詩音は自分の心のうちをポエムにして綴っている手帳を礼のもとに持っていきます。自分は結構めんどくさい人間なんだと打ち明け、礼も弱いところを見せてほしいと頼みます。礼は「詩音の面倒臭いところはもともと知っていたし、それ以上に真面目で頑張りやなところも知ってる」と言い、詩音を押し倒します。詩音は未来永劫自分だけを見つめていてほしい、愛してほしいと礼に懇願します。セックスを終えた二人。詩音の寝顔を見ながら、勉強も映画も恋も頑張る詩音に触発され、礼は大学か就職か迷っていた自分に「大学にも行って仕事も頑張ろう」と喝を入れます。
take.11「進路」
<あらすじ>
寮のルームメイトから親友に、そして恋人同士になった真央と寿。
文化祭が終わり、コンペ上映の結果が出た。
映画部と演劇部でそれぞれ部活に打ち込む2人だが、夏休みが終われば、本格的に進路を考える時期に。
礼の部屋で明かりのちらつく寮の部屋をぼんやり見つめる詩音。門限を破ったことがないと言う詩音をコンビニに誘う礼。礼の作業する音を聞きながら、詩音はまどろみます。
忙しそうな演劇部は、頻繁に部屋まで寿のもとを訪ねてきます。寿はそれが煩わしそう。真央が慰めると、映画部の先輩たちに真央が誘われているのも嫌だったと打ち明ける寿。そういえば、先輩に焼き肉に誘われたから行かないかと1年次に誘った時、初めて寿は寂しそうに「真央」と呼んでくれたのでした。
その頃、仁は義一に「BL本を貸してもらう」という口実で逢引していました。死ネタがあるから気をつけろと数分にわたり解説した後、そそくさと帰ろうとする義一を引き止める仁。受験で忙しそうだからと帰ろうとする義一を引き止める仁は公園まで彼を送ってやります。いつでも会いに来るからと約束する義一。
作業を終えてコンビニに行こうと誘う礼ですが、眠い詩音は断ります。すると礼は「俺といてもつまんないよな、作業ばっかだし」と落ち込みます。詩音は作業をしてる礼も好きだからと慰め、二人はキスします。
動画を整理していた真央は寿から「忘れられないことってある?」と尋ねられ、「海の動画かな」と答えます。文化祭でのコンペ上映の結果は、三年生の圧勝でした。乾杯の挨拶で、寿は「BLだって馬鹿にされると思ってたけどキスシーンで誰も笑ってなかった。それって俺らの撮影がすごかったってことじゃん」と嬉しそうに言い、真央はみんなの輪の中にいる寿を感慨深げに見つめます。
映画部と演劇部でそれぞれ部活に打ち込む2人ですが、夏休みが終われば、本格的に進路を考える時期に。どんどん寿のことが好きになる真央は彼のためになにかしたい、リードしたいと思いながらも、忙しない日々に流されていきます。少しずつ成長し世界を広げていく寿を応援したいのに、真央は寂しさのようなものも感じてしまいます。
そんな時、市川組で撮った映画がネットでバズりました。その結果、大学の軽音楽サークルから「寿を主演にしたMVを撮ってほしい」と依頼が来ます。しかし当の寿は「おれより本篠の方がうまくやれるよ」と後ろ向きです。
take.12「赤い糸」
<あらすじ>
文化祭のために真央たちが制作した映画がバズり、寿を主演にしたMV作成の依頼が映画部に舞い込む。
盛り上がる義一たちだが、寿は自信がないと出演を断ってしまう。
進路のこと、真央との将来のこと――不安を抱いている様子の寿に、何かしてあげたいと強く願った真央は、「学校をサボろう」と持ちかけて――。
部屋に戻った真央は何も話さない寿にどう接したらいいか悩みます。寿を元気づけようと、映画を見てお菓子を食べてのんびりしようと誘う真央。寿は「演劇部にもっとうまい奴がごろごろいるのに、こんな俺真央は撮りたくないよなって思っちまう」と心の内を告白します。「このシーン、今ならもっとうまく言えるのにって思うんだ」と、初めて撮った映画の台本を取り出す寿。真央はカメラを回します。「俺、お前のこと好きだよ」とセリフを情感豊かに読み上げる寿に、真央は「俺、お前のこと好きだよ…」と返すと、「俺だっていろいろもっとうまくやりたいって思う。でも、うまい人を撮りたいんじゃなくて、寿を撮りたいんだ。寿のこと一番よく撮れるのは俺なんだから!」と口説きます。真央は寿を誘い、二人はセックスします。
寿は就職、真央は進学すると話し、寿は「環境の変化で別れるかもしれない」と不安を吐露します。しかし、真央は「よくある話とか関係ない。俺と寿の話でしょ」と真剣に遮ります。寿が不安がって臆病なのを見て、「幸せな気持ちをあげたい」と願う真央。
緑が丘駅前に集合する映画部員たち。MVはたった二時間で一発撮りをすることになり、緊張する一同。あと何カット、何テイク、こうして寿と一緒にいられるだろうかと思い出に浸りながらも、懸命にカメラを回す真央。真央はできればずっと寿といたいと願い、「卒業したら一緒に住もう。運命はなくても約束は作れるよ。それが俺達の道標になったらいいと思うから」と約束します。
そして、夕日に向かって二人は3つの約束をします。「寿は演技、真央は撮影の勉強を頑張ること」「二人は卒業したら一緒に住むこと」「愛しています」と二人が約束していると、小道具で使った赤い糸が二人の小指に結びついていました。笑い合う二人。
後日、MVの第二弾の撮影も頼まれます。部室で第一弾の映像を見返していると、寿と真央がいちゃついている写真が出てきて、義一が「おまえら付き合ってるのか?」と突然尋ねてきます。ゲイであることを隠したがっている寿の手前、自分が言うわけにはいかないと口を閉ざす真央ですが、表情は明らかに言いたそうにしています。それを見た寿は「映画部ならいいか」と「付き合ってるよ」と打ち明けます。義一とルナ、テルは二人を次の撮影現場である屋上に下見に誘います。「せっかくいいところだったのに」と笑う寿に、照れる真央でした。
まとめ
め、め、めちゃくちゃ良かったー!!!じゃのめ先生の「黄昏アウトフォーカス」シリーズは人気ということだけは知っていたのですが、最近あまり漫画を読まないくせがついてしまって、読む機会を失っていました。でも、アニメを見てあまりにも素敵だったので、ぜひとも原作も読みたくなりました!!原作との違いは分からないのですが、3カップルともきっと原作ではもっといろんな試練を乗り越えてラブラブカップルになったはず。ぜひその紆余曲折を見たいです😆✨
一度にたくさんのカップルが登場するのはタイBLドラマで慣れていましたが、日本のBLアニメでは珍しいような気も…?そこも含めてとてもおもしろかったです🥹✨
義一があんなにセクシーなキャラになるとは思ってもみませんでした。寿と真央に絡む義一は結構コミカルな感じで描かれていたので、仁の前で着替えるシーンなんかは、仁同様ドキドキしちゃいましたね。普段とのギャップがありすぎて。義一の推しポイントは、そういう普段とのギャップあるエロさもそうなんですが、映画バカってところですね。自分の好きなことには嘘がつけない、猪突猛進な姿が愛おしくて。仁もそんなところに惚れたと言っていたけれど、いち視聴者の自分も「分かるなあ」と頷いちゃいました。映画に熱くなってる義一って、かっこいいんですよね。見惚れちゃう。これからもずっと映画バカのロマンチストな、変わらない義一でいてほしいです😌💕
全カプかわいかったなあ。青春のきらめきというか、初恋もまだだという少年たちの軽やかなときめきが絵を通して、声を通して伝わってきて、ずっと幸せが溢れていました。嫌なキャラクターがほとんど出てこないのも、精神衛生上すごくありがたかったですね。しんどい作品は読めない!キャラたちには幸せであってほしい!という私にはぴったりな作品だったと思います。唯一、寿の過去が結構ヘビーでかわいそうだったんですが、真央とのラブラブっぷりを見ていたら浄化されました。真央が一生懸命いい恋人になろうと努力している姿もたまらないかわいさで。もう一度、寿と真央の馴れ初めから見直したい気分です🥹💕
今回3人が見た「黄昏アウトフォーカス」は、Amazonプライムビデオ、dアニメストア、ABEMAプレミアム、Huluで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨
引用:黄昏アウトフォーカス (アニメ) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA
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